「最近ずっと疲れているのに、何が原因か分からない」「気分が沈む日が続いて、考えるほどしんどい」――そんなとき、SNSや検索で見かける“絵の心理テスト”が気になる人は少なくありません。絵が何に見えるかを選ぶだけ、簡単な絵を描くだけ。短時間でできるからこそ、ストレスで余裕がないときの入口になりやすい一方で、「当たりすぎて怖い」「結果に振り回されそう」と不安になることもあります。
この記事では、絵の心理テストを“診断”として扱わず、今の自分を安全に観察するためのツールとして使う方法を解説します。見え方タイプ・選ぶタイプ・描くタイプの違いを整理し、描く心理テストを試す手順、結果を「休む・減らす・頼る」の行動に変えるコツ、そして心理テストより相談を優先すべきサインまで、順番に分かりやすくまとめました。読み終えたときに、「不安」ではなく「次に何をすればよいか」が見える状態を目指します。
※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。
ストレス心理テストの絵で分かることと分からないこと
「ストレスが溜まっている気がする。でも何が原因なのか分からない」「気分が沈む日が続くのに、言葉にすると大したことじゃない気がしてしまう」。そんなときに“絵の心理テスト”を探す人は多いです。文章で長々と説明を読むより、目に入ったものを選んだり、数分だけ絵を描いたりするほうが、疲れているときでも取り組みやすいからです。
ただし、最初に押さえておきたいのは「絵の心理テストは医療的な診断ではない」という点です。心理テストという名前が付いていても、ネットで広く流通しているものは、エンタメ要素が強いタイプも多く、科学的に厳密な手続きで作られているわけではありません。だからこそ、上手な使い方は「当たるかどうか」を競うことではなく、「今の自分に気づくための鏡」として使うことです。
ストレスは、外から見える出来事だけで決まるものではありません。同じ仕事量でも平気な日もあれば、少しの一言に強く反応してしまう日もあります。睡眠不足、体調の変化、予定の詰まり具合、季節の影響、人間関係の小さな摩擦など、いくつもの要因が重なって“心の余裕”を削っていきます。絵の心理テストは、その複雑さを一発で言い当てる道具ではなく、「最近、私はどんな反応をしやすいのか」「何に疲れを感じやすいのか」を拾うきっかけとして捉えるのが安全です。
絵が何に見えるテストが刺さる理由
絵が何に見えるかを問うテストは、判断が速いことが魅力です。文章を読んで自分に当てはめるよりも、「最初に目に入ったもの」を選ぶだけで、気持ちの輪郭が見えるように感じられます。人は疲れているときほど、複雑な情報処理がしんどくなります。そんな状態で「自分のストレス原因を言語化しなさい」と言われても難しいです。しかし、曖昧な絵を見て直感で答えるなら、頭を使いすぎずに“今の反応”を引き出しやすいのです。
また、曖昧な刺激に対する反応は、見る側の関心や心配ごとに引っ張られやすい特徴があります。たとえば同じ絵でも、仕事が忙しい人は「焦り」や「プレッシャー」に関係するモチーフを拾いやすく、対人関係で悩んでいる人は「距離感」や「拒絶」を連想しやすい、といった具合です。これは「だから当たる」というより、「いまの自分が何に引っ張られているかが出やすい」という意味で役に立ちます。
一方で、刺さりやすい=不安も増幅しやすい、という側面もあります。絵の心理テストの結果が強い言葉で断定されると、「やっぱり私ってダメなんだ」「このまま悪くなるのでは」と感じてしまうことがあります。疲れている時期は、ネガティブな情報の受け取り方が強まりやすいので、結果の読み方はとても大切です。あくまで「気づきのヒント」として受け取り、気持ちを追い詰める材料にしないことが第一です。
描画法とSNS心理テストの違い
“絵の心理テスト”には、ざっくり言うと「見るタイプ」と「描くタイプ」があります。そしてこの2つは似ているようで、目的も扱い方もかなり違います。
まず「見るタイプ」は、錯視やシルエット、複数のものが重なって見える絵などを用いて、最初に何に見えたか、どこに注目したかを問うものです。これは読み物としての面白さが強く、気分転換にもなります。短時間でできるので、ストレスが溜まっているときの“入口”になりやすいのが特徴です。
一方「描くタイプ」は、紙に何かを描く行為そのものを通じて、内面の状態や対処の仕方を振り返る方向に向いています。木を描く、雨の中の自分を描く、家を描く、人物を描く、などの形式がよく知られています。本来、描画法は専門家が面接や他の情報と組み合わせながら慎重に扱う領域があり、ネットの簡易版の説明だけで“決めつけ”をするのは危険です。
ただ、専門領域での扱い方を理解したうえで、「セルフ観察」として安全に縮小して使うなら、描くタイプはとても役立ちます。描いている途中で「この部分を描くのがしんどい」「ここはこだわりたくなる」など、言葉になりにくい反応が現れることがあるからです。つまり、描画法の価値は“結果の当たり外れ”ではなく、“描く過程と振り返り”にあります。
混同しやすいポイントとして、「SNS心理テストの結果」と「描画法の解釈」を同列に扱ってしまうことがあります。たとえばSNS型のテンプレのように「幹が太い=自信がある」などの単純な対応表で自分を断定すると、必要以上に気分が揺れたり、自分を責めたりしやすくなります。描くタイプをやるなら、単純な決めつけを避け、「私はこの絵を見て何を感じたか」に主語を戻すのが安全です。
不安を増やさないための前提
絵の心理テストを“自分を楽にする道具”として使うために、前提を3つだけ決めておくと安心です。
1つ目は、結果は「診断」ではなく「仮説」だということです。たとえば「あなたは本当は孤独です」と言われたとしても、それが事実かどうかは分かりません。けれど「最近、孤独っぽい感覚があるかも」と気づくきっかけにはなります。仮説として受け取れば、そこから「誰と話すと楽か」「どこで息がつけるか」という行動に移しやすくなります。
2つ目は、結果はその日の状態で変わるのが普通だということです。睡眠、食事、疲労、直前の出来事で見え方は簡単に変わります。変わることはブレではなく、「コンディションの変化が反応に出ている」というサインです。変わったときは「最近何が増えた?減った?」を確認すると、むしろ役に立ちます。
3つ目は、怖くなったら途中でやめてよい、ということです。セルフチェックのはずが、心を追い詰める方向に働いてしまうなら本末転倒です。苦しくなるほど当たると感じた場合は、その時点で「当たった」に集中するのではなく、「私は今、不安が強い」という事実に目を向けて、休む・減らす・頼るの方向に切り替えたほうが安全です。
この前提を持ったうえで進めると、絵の心理テストは「不安を増やす娯楽」ではなく、「整えるための小さな入口」になります。
ストレス心理テストの絵のタイプ別まとめ
ここからは、よく見かける絵の心理テストを3タイプに分けて整理します。目的は「どれが当たるか」ではなく、「今の自分に合う使い方」を見つけることです。合うものを1つだけ選んで、短時間で終えるくらいがちょうど良いです。
見え方タイプ
見え方タイプは、シルエットや錯視のような絵を見て「何に見えたか」「最初に目に入ったものは何か」を答える形式です。負担が少なく、数十秒〜数分でできるので、疲れているときでも取り組みやすいのが最大のメリットです。
このタイプを使うコツは、「結果」より「反応」を重視することです。たとえば同じ絵を見たとしても、目線がどこに吸い寄せられたかで、その日の関心や警戒していることが見えやすいです。「怖いものを見た」なら、単に不安が強まっているだけかもしれませんし、「守られている印象」を受けたなら、安心を欲しているサインかもしれません。
ただし注意点もあります。見え方タイプの結果は言葉が強くなりがちで、「あなたは〇〇です」と断定されることが多いです。疲れているときほど断定を信じ込みやすいので、受け止め方のルールを決めておくのが安心です。
結果は当たっても外れても「仮説」
しっくり来た部分だけ採用する
不安が増えたら中止する
この3つで十分です。見え方タイプは、短時間で気づきを拾う“軽い入口”として使うのが向いています。
選ぶタイプ
選ぶタイプは、複数のイラストや選択肢から「惹かれたもの」「直感で選んだもの」を選び、ストレスの原因や対処法のヒントが提示される形式です。見え方タイプよりも、行動提案に繋がりやすいのが特徴です。
たとえば「今のあなたに必要なのは休息」「人に頼ること」など、方向性が示されると、考えすぎずに次の一歩を選びやすくなります。ストレスが高いときは、選択肢があるだけで楽になることがあります。自分でゼロから考えようとすると、疲れている頭では決められないからです。
ただし、選択肢が少ないほど結果は一般論になります。「運動しましょう」「よく寝ましょう」など、正しいけれど今の状況では難しい提案が出ることもあります。その場合は、提案を“自分のサイズに縮小する”のがコツです。
運動 → 3分だけ外気を吸う
よく寝る → 今日だけ就寝前のスマホを5分減らす
人に話す → 1人に「最近疲れてる」と一言送る
大きな提案を小さくするだけで、実行可能性が上がります。選ぶタイプは、行動に繋げたい人に向いています。
描くタイプ
描くタイプは、紙に描くことで自分の内面を観察する形式です。ここで大切なのは、描いた絵を見て「あなたはこうだ」と決めつけることではありません。描くことで出てくる反応や、描き終えた後の連想を拾うことが目的です。
描くタイプが向いているのは、モヤモヤが続いていて、言葉だけでは整理できないときです。描いていると、「ここは描きたくない」「ここは丁寧に描きたい」「何度も消してしまう」などの反応が出ることがあります。これは良い悪いではなく、心が何かに引っかかっているサインとして使えます。
注意点として、描くタイプは深く入りやすい分、状態が悪いときには負担になることもあります。描いたものを見て不安が強くなる人、過去の嫌な出来事がよみがえる人もいます。そんなときは無理に続けず、誰かに話す、休む、専門家の力を借りる方向が安全です。
描くタイプは「うまく描けるか」ではなく、「描いた後にどんな言葉が出るか」が価値です。だから絵が下手でも、抽象的でも、十分意味があります。
比較表で向き不向きを整理
ここまでの3タイプを、目的と安全性の観点で整理します。自分の今の体力に合わせて選ぶのがおすすめです。
| タイプ | 目的 | 取り組みやすさ | 得られやすいもの | 注意点 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| 見え方タイプ | 直感で気づきを拾う | 高い | “今の関心”や“警戒”のヒント | 断定結果で不安が増えること | まずは軽く試したい |
| 選ぶタイプ | 行動の方向性を得る | 高い | セルフケアの選択肢 | 一般論が出やすい | 行動に繋げたい |
| 描くタイプ | 感情の整理・言語化 | 中〜低 | 引っかかりや連想、気持ちの輪郭 | 深く入りすぎると負担 | モヤモヤを整理したい |
迷ったら、まずは見え方タイプか選ぶタイプで“軽く”始めて、余裕がある日に描くタイプを試す、という順番が安心です。
描くタイプを安全に試す手順
ここからは、描くタイプを「セルフ観察」として安全に行う手順を紹介します。ポイントは2つです。
断定的な解釈をしない(決めつけない)
描いた後に“自分の言葉”を拾って、行動に繋げる
この2点だけ守れば、描くタイプはストレスの整理に役立ちます。
準備するものと環境
まず、準備はシンプルで構いません。
無地の紙(A4推奨)1〜2枚
鉛筆かシャーペン(消しやすいもの)
消しゴム
10〜20分程度の時間
環境としては、邪魔が入らない場所が理想です。スマホ通知が来るだけで集中が切れ、振り返りが浅くなりがちです。可能なら通知を切るか、少し離れた場所に置いてください。
次に、実施前の“安全チェック”をしておきます。以下に当てはまる場合は、描くこと自体が負担になる可能性があります。
強い不安や動悸がある
寝不足が続いている
絵の結果で自分を責めそうな気がする
いま、涙が出やすい/気分が落ち込みすぎている
当てはまる場合は、描くタイプを無理にやらず、後半の「相談が先」の章を先に読み、休む・減らす・頼るの方向に寄せてください。セルフ観察は、体力があるときにやるほど安全です。
木を描くセルフ観察のやり方
木を描く課題は、描画法としてよく知られています。ただしここでは、診断目的ではなく「自分の状態に気づく」ためのセルフ観察として行います。
紙の中央に、思いつくまま木を1本描きます
種類は自由です。針葉樹でも広葉樹でも構いません。上手く描こうとしなくて大丈夫です。3〜7分でいったん止めます
描き込みすぎると、絵の完成度に意識が向いてしまい、観察が弱くなることがあります。時間で区切るのがおすすめです。30秒だけ眺めて、最初に浮かぶ言葉を3つ書きます
例:「頑張ってる」「疲れてる」「一人」「守りたい」「落ち着く」「焦る」など、短い単語で構いません。次の質問に答えます
ここが一番大切です。絵の意味を当てにいくのではなく、連想を拾います。
この木は、今の自分に似ていますか。似ていないなら、どこが違いますか。
どこが一番気になりますか(幹、枝、根、葉、実、全体など)。
この木が話せるなら、今なんと言いそうですか。
この木に必要なものは何ですか(水、光、休息、支え、場所など)。
最後に「今日できる最小アクション」を1つ書きます
例:「今日は20分早く寝る」「昼休みに外へ出る」「誰かに一言だけ頼る」など。
この手順の狙いは、木の絵そのものの“意味”ではなく、質問に答えるときに出てくる言葉にあります。そこに「今の自分が欲しいもの」が出やすいからです。
雨の中の自分を描くセルフ観察のやり方
雨の中の自分を描く課題は、ストレス状況(雨)と対処(雨よけ)を象徴的に捉えやすいのが特徴です。これも、診断ではなくセルフ観察として扱います。
紙に「雨の中の自分」を描きます
傘でも、屋根でも、カッパでも、何もなくても構いません。背景も自由です。描き終えたら、次の3点だけメモします
雨の強さ(小雨/普通/豪雨)
自分の表情(無表情、笑顔、困り顔、怒りなど)
雨よけ(ある/ない、強い/弱い)
次の質問に答えます
行動に繋げるために、少し具体化します。
雨を少し弱めるなら、何を1つ減らしますか(予定、連絡、気遣い、完璧さなど)。
雨よけを少し強くするなら、誰に・何に頼りますか(人、仕組み、時間、道具など)。
今日できる“雨宿り”は何ですか(休む、甘える、話す、逃げる、保留にするなど)。
雨中人物画が強いのは、「ストレスをゼロにする」発想ではなく、「雨は降る前提で、どう守るか」を考えやすいところです。ストレスを感じる自分を否定せずに、守る方向へ意識が向きます。
書き終えた後の振り返り質問
描くタイプで最も重要なのは「振り返り」です。ここを飛ばすと、描いたこと自体がただの作業になってしまいます。振り返りは長くなくて構いません。以下のテンプレをそのまま使うと整理しやすいです。
いちばん気になった点:______
そこから連想した気持ち:______
いま必要そうなこと:______
今日の最小アクション(5分でできる):______
「最小アクション」が思いつかない場合は、次の章の行動リストから“選ぶ”だけでOKです。描くタイプは、考え込むほど良いわけではありません。短く拾って、小さく動く。それが一番効きます。
結果をストレス対処につなげるコツ
絵の心理テストは、気づきを得た瞬間に終わらせると、面白かった・怖かったで終わりやすいです。けれどストレスを軽くしたいなら、気づきを「行動」に変える必要があります。ここでは、結果がどんな内容でもブレずに行動へ落とし込める方法を紹介します。
大きなコツは「ストレスを解決する」よりも「ストレスに対処する」へ発想を切り替えることです。解決しようとすると、原因を完璧に特定したくなります。しかし、ストレスは複合要因で起こることが多く、原因探しだけで疲れてしまうこともあります。対処に寄せると、「今の私が楽になる一手は何か」に集中できます。
気づきを言語化するテンプレ
言語化が苦手な人でも使える形にすると、結果を扱いやすくなります。ポイントは、必ず「仮説」と「一手」をセットにすることです。
事実:私は「___」を選んだ/描いた
感情:そのとき「___」と感じた
仮説:たぶん私は「___」が負担なのかもしれない
ニーズ:本当は「___」が必要
一手:今日は「___」を試す
例を挙げます。
事実:雨の中の自分を描いたら、傘が小さかった
感情:守れていない感じがして不安だった
仮説:仕事の負担が増えて、守りが足りないのかもしれない
ニーズ:安心できる時間と、助けを借りる仕組みが必要
一手:今日、上司に締切を確認して優先順位を相談する
こうして書くと、結果に振り回されにくくなります。「私はこうだ」と決めつけず、「私はこう感じた」から始めることで、コントロール感が戻りやすいです。
休む・減らす・頼るの行動リスト
行動が思いつかないときは、次の3カテゴリから選ぶと早いです。ストレス対処は、たいていこの3つに収まります。
休む(回復の行動)
10分だけ目を閉じる
風呂やシャワーで体を温める
いつもより15分早く寝る
昼休みに外に出て、呼吸を整える
何もしない時間を“予定”として入れる
減らす(負荷を下げる行動)
返信をすぐ返さない(時間を決める)
今日やらなくていい作業を1つ保留にする
完璧を目指すポイントを1つ減らす
予定を1つ断る/延期する
比較をやめる(SNSの閲覧時間を減らす)
頼る(支えを増やす行動)
1人に「最近疲れてる」と伝える
仕事の優先順位を相談する
家事を分担してもらう/外注する
相談窓口を調べる(調べるだけでも前進)
カウンセリングや医療機関に予約を入れる
ここで大事なのは、いきなり大きく変えないことです。ストレスが高いときほどエネルギーが少ないので、「5分でできる」「一言だけ」くらいのサイズが成功しやすいです。成功すると、次もやれる感覚が戻ります。
WHOのストレス対処の考え方を取り入れる
ストレス対処は、一度やれば終わりではなく、習慣として積み上げるほど効いてきます。対処の考え方として押さえたいのは、次の3点です。
ストレスを感じること自体は自然な反応である
重要なのは、反応を責めることではなく、整える手段を持つこと
小さなスキルを繰り返すほど、回復しやすくなる
絵の心理テストをやるなら、できれば“その場の気分”で終わらせずに、1つだけ行動に変えてみてください。行動が小さいほど続きます。続くほど、ストレスに飲まれにくくなります。
こんなときは心理テストより相談が先
セルフチェックは便利ですが、万能ではありません。特に、心身の不調が強いときほど、セルフチェックが「原因探しの沼」になりやすいです。不安が強い状態では、結果がどれでも怖く見えたり、自分を責める材料にしてしまったりするからです。そんなときは、心理テストを増やすより、支えを増やすほうが回復が早いことが多いです。
危険サインのチェックリスト
次の項目に当てはまるものが増えている場合は、相談を優先したほうが安全です。すべて当てはまらなくても、「以前より明らかに増えた」「生活に影響が出ている」なら要注意です。
寝つけない、途中で起きる、早朝に目が覚める日が続く
食欲が極端に落ちた/過食が止まらない
集中できず、仕事や家事のミスが増えた
理由なく涙が出る、動悸がする、体が重い
何をしても楽しくない状態が続く
消えてしまいたい気持ちがよぎる
特に最後の項目がある場合は、ひとりで抱え込まないでください。セルフチェックを続けるより、まず安全を確保し、誰かに繋がることが最優先です。
相談先の選び方
「どこに相談すればいいか分からない」こと自体がストレスになります。選び方の目安を持っておくと、動きやすくなります。
職場に産業医・保健師・相談窓口がある場合
仕事が要因なら、職場の制度を使うのは合理的です。業務調整や休暇の相談もしやすくなります。医療機関(心療内科・精神科)
睡眠や食欲、日常生活への影響が大きい場合は、早めに受診したほうが安心です。「受診=重症」とは限りません。早いほど軽いケアで済むこともあります。カウンセリング
原因を整理し、対処の練習をしたいときに向いています。話すことで、自分の中に散らばっていた情報がまとまりやすくなります。公的な相談窓口・地域の支援
まず入口が欲しい人に向いています。どこへ行けばいいかを一緒に整理してくれることもあります。
相談は「我慢の限界」になってから行くより、「まだ動けるうち」に行くほうが効果が出やすいです。心理テストで不安が増えるなら、それは「支えを増やす合図」だと捉えてください。
会社の制度的ストレスチェックとの違い
働く人の場合、「ストレスチェック」という言葉を職場で聞いたことがあるかもしれません。会社で行われるストレスチェックは、ネットの心理テストとは目的が違います。
ネットの絵の心理テスト:気づきのきっかけ、セルフ観察、エンタメ要素が強い
職場のストレスチェック:一定の枠組みで心身の負担を把握し、必要に応じて面接指導などに繋げる
もし絵の心理テストで「最近まずいかも」と感じたなら、それを職場の制度や相談へ繋げるのは自然な流れです。セルフチェックは“入口”として使い、抱え込みを減らす方向に寄せるのが安全です。
よくある質問
当たりすぎて怖いのですが本当ですか
「当たりすぎて怖い」と感じるときは、結果そのものが正確というより、「言葉になっていなかった不安が言語化された」ことで衝撃が出ている場合が多いです。怖さが強いほど、断定を信じ込みやすくなります。だからこそ、結果は仮説として扱い、「私は今、不安が強い」という事実に戻すことが大切です。
怖いと感じたら、次の順番がおすすめです。
そのテストを閉じる
深呼吸して、体の感覚を確認する(肩、胸、胃など)
休む・減らす・頼るのうち、今できる最小アクションを選ぶ
「当たったかどうか」を検証し始めると、原因探しが加速して不安が増えやすいです。怖いときほど、行動は“整える”方向に寄せるほうが回復が早いです。
絵が下手でも意味はありますか
意味はあります。描くタイプは、上手さを競うものではなく、描いたあとに出てくる言葉や連想が価値だからです。むしろ「上手く描こう」とすると、評価目線になってしまい、素直な反応が出にくくなることがあります。
下手でも構いませんし、棒人間でもOKです。重要なのは、描いたあとに「どこが気になるか」「何を感じたか」「何が必要そうか」を拾うことです。そこに、今の自分の状態が出やすいからです。
何度もやると結果が変わりますか
変わりますし、それは自然です。ストレスは固定された性格の問題ではなく、状況とコンディションで揺れます。だから結果が変わったときは、「私がブレている」のではなく、「私の状態が変化している」と捉えるほうが建設的です。
結果が変わったら、次の2つを確認すると役に立ちます。
この数日で増えた負担は何か(忙しさ、気遣い、睡眠不足など)
減った回復は何か(休み、運動、会話、趣味など)
結果を固定化せず、変化を観察する道具として使うと、ストレスの波に気づきやすくなります。
子どもにやってもいいですか
遊びとして一緒にやるのは構いませんが、「あなたはこういう子だ」と決めつけないことが大前提です。子どもは大人よりも言葉で反論しにくく、ラベルをそのまま受け取ってしまうことがあります。結果はあくまで話題のきっかけにして、「最近どう感じてる?」「学校はどう?」など、会話に繋げる使い方が安心です。
また、子どもが不安を強く感じている、眠れない、体調が悪いなどのサインがある場合は、心理テストよりも、学校の相談窓口や専門家へ繋げるほうが安全です。
まとめ
絵の心理テストは、ストレスを“診断”する道具ではありません。しかし、疲れているときに言葉にならない感覚を拾い、整える方向へ一歩進むための「入口」としては役に立ちます。上手な使い方のポイントは、次の通りです。
絵の心理テストは「見え方」「選ぶ」「描く」に分けて、自分に合うものだけ使う
結果は断定ではなく仮説として扱い、「私はこう感じた」から整理する
描くタイプは、絵の意味を当てるのではなく、振り返り質問で言葉を拾う
気づきは、休む・減らす・頼るの最小アクションに変えると効いてくる
生活に支障が出ている、危険サインがある、不安が強いときは相談が先
もし今日ひとつだけやるなら、「最小アクション」を選んでください。10分目を閉じるでも、返信を遅らせるでも、誰かに一言頼るでも構いません。絵の心理テストは、自分を追い詰めるためではなく、楽になるために使ってよいものです。