Steamでゲームを家族と共有したいと思ったとき、
「どこから設定すればいいのか分からない」
「やり方を調べたのに、なぜか共有できない」
「ファミリーシェアリングとSteamファミリーの違いが分からず混乱している」
このような壁にぶつかる方は少なくありません。
Steamのファミリーシェアリングは、正しく設定すれば追加購入せずに家族でゲームを楽しめる非常に便利な機能です。しかし一方で、仕様を勘違いしたまま進めると「同時に遊べない」「ゲームが表示されない」「招待できない」といったトラブルに直結しやすく、途中で諦めてしまう人も多いのが実情です。
本記事では、
「いま本当に必要な設定はどれか」
「最短で成功する正しいやり方」
「つまずいたときの具体的な直し方」
を、初心者の方でも迷わないよう、順を追って丁寧に解説します。
従来のファミリーシェアリング(ファミリーライブラリ共有)と、近年追加されたSteamファミリーの違いにも触れながら、家族で安全・快適にSteamを使うための現実的な運用方法まで網羅しています。
「家族に遊ばせたい」「子どもに安心して使わせたい」「無駄な購入は避けたい」
そう考えている方は、ぜひこのまま読み進めてください。
この記事を読み終える頃には、自分の家庭に合ったSteamの共有方法がはっきり分かり、迷わず設定できる状態になっているはずです。
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Steamファミリーシェアリングでできることと注意点
Steamの「ファミリーシェアリング(ファミリーライブラリ共有)」は、購入済みのゲームを家族の別アカウントでも遊べるようにする仕組みです。共有できるのはゲーム本体だけではなく、借りる側は自分のアカウントで起動するため、実績やクラウドセーブ(対応タイトルの場合)は基本的に分離して管理されます。家族が同じPCを使う場合でも、別PCで遊ぶ場合でも「同じゲームを家族分買い直す必要があるのか」という悩みを減らせるのが大きなメリットです。
一方で、Steamは近年「Steamファミリー(Steam Families)」という新しい家族向けの枠組みも展開しており、検索結果や解説記事の中で言葉が混ざりやすくなっています。まずは“何ができて、何ができないのか”を整理し、次に「どの設定を触れば目的を達成できるか」を最短で確定させることが、失敗しないコツです。
旧ファミリーシェアリングとSteamファミリーの違い
「steam ファミリーシェアリング やり方」で調べると、従来の“ファミリーライブラリ共有”の説明と、Steamファミリー(Steam Families)の説明が混在して出てきます。最初にこの違いを押さえると、設定画面のどこへ行けばよいかが明確になります。
ファミリーシェアリング(ファミリーライブラリ共有)
目的:特定のPC(デバイス)を承認し、承認されたPC上で他アカウントがライブラリを借りる
特徴:共有元(所有者)が、共有先のPCで一度ログインして「このPCで共有を許可する」承認を行う流れが中心
向くケース:まずは手早く家族に遊ばせたい/同じPCを家族で使う/共有先が少人数
Steamファミリー(Steam Families)
目的:家族をグループとして管理し、子どもアカウントの制限や購入リクエストなども含めて運用する
特徴:家族単位の設計で、メンバー管理・ロール(大人/子ども)などが絡む
向くケース:子ども管理をしっかり行いたい/家族の利用ルールをまとめて整えたい/家族単位で運用したい
両者は似た文脈で語られることが多いものの、導線(どこから設定して、何を承認して、何が制限になるか)が異なります。この記事では、まず従来のファミリーライブラリ共有を「最短で確実に通す」手順を軸にしつつ、Steamファミリーを使う場合の手順も別章で整理します。読みながら「自分はどちらを設定すべきか」を自然に判断できるように構成しています。
共有の上限と同時プレイのルール
ファミリーライブラリ共有でつまずく原因の多くは、手順ミスではなく「仕様の勘違い」です。とくに、同時プレイの制限はトラブルになりやすいので、最初に家族内で共有しておくのが安全です。
基本ルールとして、ファミリーライブラリ共有は次のような制限が前提です。
共有できる対象は“ライブラリ”であり、同時にアクセスできるのは原則として1人分
共有元(所有者)がプレイを始めると、共有先(借りる側)はそのライブラリを使い続けられない場合がある
借りる側はオンラインで起動する必要がある(借用の確認が必要になるため)
ここを誤解したままだと、「同じ時間に別ゲームをやっているのに弾かれた」「遊んでいたら急に続行できなくなった」といった不満につながります。家族で運用する場合は、次のような“家庭内ルール”を先に決めておくと現実的です。
共有元がプレイする時間帯を家族に共有しておく
借りる側がどうしても遊びたい時間があるなら、共有元はその時間に起動しない
よく遊ぶタイトルで時間帯が被るなら、追加購入や別の運用(Steamファミリー側の管理を含めて)も検討する
「家族で共有=いつでも誰でも同時に自由」ではなく、「ライブラリを順番に借りる」イメージで設計すると、ストレスが減ります。
共有できないゲームがある理由
設定手順を完璧に行っても、すべてのゲームが必ず共有できるとは限りません。共有できない理由は、大きく分けて次の3系統です。
ライセンスがSteam単体で完結しない
例:外部のアカウント連携が必須、外部キーでの認証が主である、別サービス側の契約が絡む、など。Steamで“起動”はできても、利用権が別の仕組みに依存していると共有が制限されることがあります。サブスクリプションや継続契約が絡む
月額や継続課金の性質を持つものは、共有の対象外または制限されることがあります。これは“個人契約”が前提になりやすいためです。技術的・運用上の制約
例:アンチチートやアカウント紐づけ、オンライン要素の設計など。共有するとトラブルが起きやすいゲームは対象外になる場合があります。
見分け方としては、「他のゲームは共有できているのに、そのタイトルだけ出てこない」「インストールまではできるが起動時に権限がないと言われる」などの症状が典型です。対処として最初にやるべきは、手順を疑うよりも次の2点を確認することです。
そのタイトルが共有不可として扱われやすいタイプではないか
同じ“シリーズ”や“別エディション”で共有可否が異なることはないか(完全版、DLCの扱いなど)
共有できないタイトルがあるのは珍しいことではないため、「共有できる前提で買ったのに…」という事態を避けるには、家族で頻繁に遊ぶタイトルほど、購入前に共有可否の評判や仕様を確認しておくのが確実です。
Steamファミリーシェアリングのやり方を最短で設定する手順
ここからは、従来のファミリーライブラリ共有を“最短で確実に通す”手順を、失敗しやすいポイント込みで解説します。最大のコツは、共有元(貸す側)が共有先PCで一度ログインし、PC(デバイス)を承認することです。この工程が抜けると、どれだけ設定画面を見直しても共有は成立しません。
事前準備 Steamガードを有効化する
ファミリーライブラリ共有は、セキュリティ機能であるSteamガードが有効であることが前提になりやすいです。共有は“他人のPCで自分のライブラリを使えるようにする”性質上、認証が弱い状態だと不正利用リスクが上がるためです。
事前準備として、共有元・共有先の双方で次を確認してください。
チェックリスト:設定前に必ず確認すること
共有元アカウントでSteamガードが有効になっている
共有先アカウントでもSteamガードが有効になっている(後々の安全性のためにも推奨)
共有先PCで、共有元アカウントにログインできる(パスワード・認証コードが必要)
共有先PCはオンラインである(借りる側はオンラインが必要になりやすい)
共有先PCに、家族以外が常時アクセスできる状況ではない(学校・ネットカフェ等は避ける)
特に「共有元のログインが必要」という点は、家庭内でも心理的ハードルになりがちです。最も安全なのは、共有元がその場でログインし、承認後すぐログアウトし、パスワードは共有しない運用です。家族であっても“パスワードを教える”のは別問題なので、ここは線引きをしておくと安心です。
共有元のPCでライブラリ共有を有効にする
やり方は“共有先PCで承認する”のが最短です。共有元のPCだけで設定を完結させようとすると、共有先のデバイス承認が抜けて失敗するケースが多いためです。
手順(最短ルート)
共有先のPCでSteamを起動する
いったん共有元(貸す側)のアカウントでログインする
クライアントの設定から「ファミリー」関連の項目を開く
ファミリーライブラリ共有を有効化し、このPC(デバイス)を承認する
共有を許可する相手(共有先アカウント)を選んで承認する
共有元アカウントからログアウトする
共有先(借りる側)アカウントでログインし直す
ここで重要なのは、「共有元がログインしている状態で承認する」ことと、「共有先PCが“承認済みデバイス”になる」ことです。承認とは、単に友達追加したり、家族だと自己申告したりするものではありません。PC単位の許可が絡むため、共有先のPC上で承認手続きを完了させる必要があります。
失敗しやすいポイント
共有先PCで共有元がログインせずに、共有先だけで設定しようとしている
共有元で設定したつもりでも、承認先が別のPCになっている(ノートPCとデスクトップを勘違いなど)
Windowsユーザー切り替えや別プロファイルでSteamが別に入っており、承認した環境とプレイしている環境が一致していない
Steamガードの認証で止まり、途中で諦めてしまった(結果として承認が未完了)
うまくいかない場合は、後章の「ゲームが表示されない」対処を確認しながら、承認が本当に完了しているかを再チェックしてください。
共有先アカウントでライブラリを表示して遊ぶ
承認が完了したら、共有先アカウントでログインし、ライブラリに共有元のゲームが表示されるか確認します。多くの場合、共有元のゲームが“別枠”として見える、または所有者表示が付いた状態で一覧に出てきます。
ここで確認したいのは次の3点です。
表示されるか
共有元のゲームがライブラリに出ていれば第一関門はクリアです。出ない場合は、承認が未完了・対象アカウントが未承認・共有不可タイトルなどが疑われます。インストールできるか
表示されてもインストールで詰まる場合は、ディスク容量、権限、別ドライブ設定など“PC側”の問題もあり得ます。起動して遊べるか
起動時に権限関連のメッセージが出る場合、共有中(共有元がプレイ中)や、共有対象外タイトルなどの可能性があります。
また、借りる側はオンラインでの利用が前提になりやすい点も重要です。共有は“ライセンス確認”が必要になるため、オフライン環境だと正常に動かないケースが増えます。家庭内でWi-Fiが不安定な場合は、まずネットワークを安定させることも実は近道です。
Steamファミリーを使う場合のやり方
Steamファミリー(Steam Families)は、家族を“グループ”として扱い、メンバー管理や子ども向け機能を統合して運用する考え方です。単にゲームを借りるだけでなく、「子どもにどのゲームを許可するか」「ストアやコミュニティをどこまで見せるか」「購入はどうするか」といった家庭の悩みに直結しやすいのが特徴です。
ファミリーライブラリ共有だけでもゲームは遊べますが、家庭内での運用ルールを整えるなら、Steamファミリーを入口にする方が分かりやすいケースもあります。
Steamファミリーの作成と招待の流れ
Steamファミリーは、概ね「作成→招待→承諾→ロール設定→運用開始」という流れになります。重要なのは、単発の共有ではなく“家族としての所属”が前提になり、参加や入れ替えが頻繁に起きる運用は想定されにくい点です。短期的にメンバーを入れ替えて使うよりも、同居家族の長期運用に向いています。
基本の流れは次のとおりです。
代表者(保護者になりやすい人)がSteamファミリーを作成する
家族メンバーを招待する
招待された側が承諾して参加する
大人/子どもなどのロールや権限を整える
家族内ルール(購入、制限、プレイ時間の扱いなど)を決める
うまく参加できない場合は、「同じ世帯」要件や参加の制限(クールダウン等)の可能性があるため、後章のトラブルシューティングで切り分けを行ってください。ここを誤って“無理に通す”方向に走ると、後々アカウント運用が不安定になり、家族全体が困る原因になります。
子どもアカウントの管理と購入リクエスト
子どもがSteamを使う場合、最も怖いのは「意図しない購入」「不適切コンテンツへのアクセス」「知らない相手とのコミュニケーション」などです。Steamファミリーは、こうした家庭の不安に対して、制限と許可の仕組みをまとめて扱えるように設計されています。
家庭で役に立ちやすい運用例は次のとおりです。
遊べるゲームを“許可制”にする
子どもが遊ぶゲームをあらかじめ決め、許可されたタイトルのみが中心になるように整えます。これだけでも事故が激減します。購入を“リクエスト制”にする
子どもが欲しいゲームを見つけても、決済は大人の承認が必要な運用にします。衝動買いの抑止になります。コミュニティ要素を必要最小限にする
チャットやフレンド追加などは、家庭ごとに方針が分かれます。まずは安全寄りに倒し、必要に応じて緩める方が失敗が少ないです。プレイ時間の考え方を家族で合わせる
“勉強が終わったら1時間”など、家庭内の生活ルールとSteam側の設定を合わせると、子どもも納得しやすくなります。
ここまで整えると、単なるゲーム共有ではなく「家庭の安心」を作ることができます。共有だけに目を向けると見落としがちな部分なので、子どもが関わる家庭ほど、最初にこの設計を行うのがおすすめです。
Steamファミリーシェアリングができない時の原因と対処
「やり方は合っているはずなのに動かない」と感じるときは、原因を闇雲に探すよりも、症状ごとに切り分ける方が早く解決します。ここでは、よくある失敗を“最短で潰す”ための判断軸を提示します。
招待を承諾できない 同じ世帯やクールダウンの可能性
Steamファミリー側のトラブルで多いのが、招待を送れても承諾できない、参加できない、要件に合わないと表示されるケースです。この場合、手順の問題ではなく、参加条件や運用制限に引っかかっている可能性があります。
切り分けのポイントは次のとおりです。
以前に別のファミリーに参加していた(または頻繁に入れ替えた)履歴がないか
同居家族としての利用が前提になるため、利用環境が大きく異なっていないか
参加制限(クールダウン等)がある場合は、時間経過が必要になり得る
対処としては、まず「家族の定義に沿った利用になっているか」を冷静に確認し、その上で公式の案内に沿って条件を満たす形に寄せるのが安全です。短期的な共有のために無理をすると、後々の制限で家族全体の運用が不安定になりやすいためです。
共有したのにゲームが表示されない 共有中・未承認・共有不可
従来のファミリーライブラリ共有で、最も多い症状が「共有したはずなのに、借りる側のライブラリに出てこない」です。原因はだいたい次のどれかに収まります。
原因の代表例
共有先PCで、共有元がログインして承認していない(承認が抜けている)
共有元は承認したが、共有先アカウントの承認が漏れている
Steamガードの未設定や認証トラブルで、途中で承認が完了していない
そのタイトルが共有不可である
共有元が現在プレイ中で、共有ライブラリが使用中になっている
最短の確認手順
共有先PCで、共有元がログインできるか確認する
設定のファミリー項目で、共有が有効になっているかを見る
“このPCが承認されているか”と“共有先アカウントが許可されているか”を確認する
共有不可の可能性があるタイトルは、別タイトルでも表示されるかを確認する(切り分け)
共有元が起動していない時間帯に再確認する
ここで「別タイトルは表示されるが、そのゲームだけ出ない」なら共有不可の可能性が高く、「そもそも何も出ない」なら承認工程が未完了である可能性が高いです。切り分けができると、無駄な操作を減らせます。
同時に遊べない オーナー優先と回避策
「同時に遊べない」問題は、仕様として割り切るのが結局いちばん早いです。従来の共有は“ライブラリ単位の貸し借り”に近く、同時利用には向きません。とくに、共有元(所有者)が起動すると、借りる側が続行できなくなる場合があります。
現実的な回避策は次の3つです。
時間帯を分ける
家庭内でいちばん揉めにくい解決策です。とくに夜間は被りやすいため、曜日や時間を決めるだけでも効果があります。よく遊ぶタイトルは追加購入を検討する
競争が起きやすい“定番タイトル”ほど、家族全員が遊びたい時間に集中します。追加購入の方がストレスコストを下げる場合があります。家族管理が必要ならSteamファミリーの運用も検討する
共有だけでなく家庭内のルールや子ども制限も必要なら、Steamファミリーを軸に設計した方が、結果として運用が安定することがあります。
「共有で全部解決しよう」とすると、同時プレイ制限で必ずぶつかります。家庭内の利用実態(誰がいつ遊ぶか、何を遊ぶか)を見て、最適な落としどころを決めるのが納得感につながります。
Steamファミリーシェアリングの解除方法と安全な運用
共有は便利ですが、いちど設定すると放置しがちです。放置すると「使っていないPCが承認され続ける」「家族のPCを買い替えたのに古い端末が残る」「子どもが成長して利用範囲を変えたいのに設定が追いつかない」といった問題が起こります。最後に、解除と安全運用までセットで押さえておくと安心です。
承認解除の手順と見直しポイント
解除(承認解除)は、基本的にSteamクライアントのファミリー関連設定から行います。意識すべき点は「アカウント承認の解除」と「デバイス承認の解除」の両方が関わり得ることです。
承認解除の考え方
共有先PCを使わなくなった:そのPCの承認を外す
共有する相手が変わった:共有許可アカウントを見直す
家族の運用方針が変わった:共有を停止し、Steamファミリーやファミリービューの方針を再設計する
見直しチェックリスト(定期的に確認)
使っていないPCが承認されたままになっていない
家族の買い替えで古い端末が残っていない
共有する相手は必要最小限になっている
“念のため承認”した端末が増えすぎていない(管理不能になりやすい)
承認解除は「トラブルが起きたときにやるもの」ではなく、「安全のために定期的に棚卸しするもの」と考えると事故が減ります。
パスワードを渡さない SteamガードとVAC注意
共有で最も重要なのは、利便性よりもアカウント安全性です。共有は“他のPCで自分のアカウントを使って承認する”工程が入りやすく、運用を間違えるとアカウント乗っ取りや不正利用につながります。
安全に運用するための基本方針は次のとおりです。
パスワードを教えない
家族であっても、ログインが必要な作業は本人がその場で行い、終わったらログアウトする運用にします。メモや共有アプリでのパスワード共有は避けるべきです。Steamガードを有効にする
共有元だけでなく、共有先も含めて認証を強くしておくと、家族内の不注意(端末紛失など)に耐えやすくなります。信頼できる端末だけを承認する
“とりあえず承認”を重ねると、どの端末が許可されているか分からなくなります。結果として管理が甘くなり、安全性が落ちます。
また、オンラインゲームでチート等の不正行為が起きた場合、共有の仕組み上、影響が広がるリスクがあります。家族であっても「不正ツールは使わない」「怪しい改造やマクロは避ける」といった最低限の約束は必要です。共有は信用の上に成り立つため、ここを曖昧にすると後悔につながります。
子どもに遊ばせるならファミリービューも併用
子どもが使う家庭では、「共有のやり方」だけでは足りません。遊べるゲームの範囲、ストア閲覧、フレンドやチャットなど、子どもにとって刺激が強い要素が多く、家庭ごとの方針が必要になります。
そこで有効なのが、ファミリービューなどの“保護者向け制限”です。共有でライブラリを渡すだけだと、子どもがストアから自由に閲覧・購入へ進めてしまう可能性があります。制限を併用して、家庭として許容できる範囲に収めるのが安心です。
子ども利用の安全チェックリスト
遊ばせたいゲームだけにアクセスを絞る(許可制の発想)
ストア・コミュニティ・チャットなどを必要に応じて制限する
PINや復旧手段を保護者が管理し、子どもが簡単に解除できないようにする
“ルール”を口約束で終わらせず、設定でも担保する
成長に合わせて半年〜1年ごとに見直す(厳しすぎても緩すぎても不満が出る)
共有はあくまで入口で、家庭内で安心して使うには“制限と運用”がセットです。ここまで整えると、「追加購入せずに遊ばせたい」という目的だけでなく、「家族として安心してゲーム環境を作りたい」という目的にも応えられる状態になります。