スプレッドシートを印刷、またはPDFで共有しようとしたら「変な位置でページが切れる」「右端の列だけ次ページに飛ぶ」「空白ページが大量に出る」――そんな経験はありませんか。提出直前に起きるほど焦りますが、原因は多くの場合「改ページ」と「印刷設定」の役割を混同していることにあります。
本記事では、改ページの基本から、カスタム改ページの具体手順、列飛びを防ぐ優先順位、空白ページが増える原因別の対処法、提出品質に仕上げる最終チェックまでを、丁寧に解説します。手順どおりに進めるだけで、読みやすいページ割りに整えられるようになります。
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スプレッドシートの改ページでできることとできないこと
改ページは印刷とPDF出力の体裁調整に使う
スプレッドシートの「改ページ」は、紙への印刷やPDF出力をしたときに「どこでページを区切るか」を調整するための機能です。Wordのように文書中へ明示的に改ページを挿入するというより、印刷プレビュー上でページ枠(1ページに収める範囲)を動かすイメージに近いです。
改ページ調整が効く場面は、主に次のような状況です。
表の途中でページが切れてしまい、行のまとまりが崩れる
ちょうど区切りの悪い位置でページが分かれ、見出しや小計の位置が不自然になる
複数ページに分割する前提で、各ページの情報量を揃えたい
1ページ目に重要な部分を収め、2ページ目以降は補足として分けたい
一方で、改ページは「ページの切れ目」を整える機能です。ページに収まるよう縮小する、不要範囲を除外する、見出しを繰り返すといった要素は、改ページだけでは十分に解決できないことがあります。ここを混同すると、「改ページ線を動かしているのに何も良くならない」という状態になりやすいです。
改ページだけでは解決しない代表例
改ページを触る前に、まず「これは印刷設定側の調整が必要だ」と見抜けると、やり直しが大幅に減ります。改ページだけでは解決しにくい代表例は次の通りです。
表が横に長すぎる
右端の列が次ページに飛ぶ原因が、そもそも用紙幅に入っていないことにある場合です。改ページで区切り線を動かしても、幅が収まらない限り列飛びは直りません。印刷範囲が広すぎる
過去に入力したセルや書式が残っていて、見た目は空白なのに「印刷対象」と認識され、空白ページが増えるケースです。改ページより先に範囲を見直す必要があります。余白が大きい、向きが合っていない
縦向きのまま横長表を印刷している、余白が広すぎるなど、基本設定が原因の場合は改ページを触っても効果が限定的です。「1ページに収める」系の要望
1ページ化は改ページではなく、倍率(スケール)や「幅を1ページに収める」「シートを1ページに収める」といった設定の影響が大きいです。
特に「列が次ページに飛ぶ」系は、改ページをいじるよりも、向き・余白・倍率のほうが強く効きます。改ページは最後の仕上げ、と考えると迷いにくくなります。
まず確認したい印刷設定の全体像
改ページで整える前に、印刷設定を「最低限」押さえるのが効率的です。印刷画面には項目が多いですが、改ページ絡みでまず確認すべき軸は次の4つです。
印刷範囲:必要な範囲だけが対象になっているか
用紙の向き:表の横幅に合わせて縦向き/横向きを選べているか
余白:標準で無駄が多くないか、狭くできるか
倍率(スケール):幅を収めたいのか、読みやすさを優先するのか
これらは、「改ページ線を動かす前に整える土台」です。土台が崩れていると、改ページで頑張って整えても、結局は列飛びや余白過多が残りがちです。
ここで一度、症状別に「まず何を触るべきか」を整理しておくと、手順の選択ミスが減ります。
| 症状 | よくある原因候補 | 最優先で試す対処 | 次に試す対処 |
|---|---|---|---|
| 右端の列だけ次ページに飛ぶ | 用紙幅に入っていない、縦向き、余白が大きい | 用紙の向きを横向きにする、余白を狭くする | 倍率で幅を収める、不要列を非表示/印刷範囲外にする |
| 途中で不自然にページが切れる | 自動改ページの位置が悪い | 改ページを手動調整 | 行数を整理、小計や見出しの位置を調整 |
| 空白ページが大量に出る | 印刷範囲が広い、不要な書式が残っている | 印刷範囲を見直す | 不要範囲のデータ/書式を削除、改ページ調整 |
| 1ページに収めたい | 表が大きすぎる、倍率が標準 | 幅を1ページに収める/シートを1ページに収める | 表を分割、必要範囲だけ抽出、文字サイズとの兼ね合い調整 |
| 2ページ目以降が読みにくい | 見出しが繰り返されない | 見出し行を固定し、繰り返し印刷を設定 | ヘッダー/フッター、ページ番号を追加 |
この表の通り、改ページが主役になるのは「途中で切れる位置を直す」「分割のまとまりを整える」あたりです。列飛びや空白ページは、改ページより前に印刷設定の見直しが効きます。
スプレッドシートで改ページを設定する手順
印刷画面を開く方法
改ページ調整は、基本的に印刷画面(印刷プレビュー)から行います。操作の入口は次の通りです。
スプレッドシートを開く
上部メニューの「ファイル」をクリック
「印刷」を選択して印刷画面へ移動
この印刷画面に、ページ割りを確認できるプレビューと、右側(または上部)に印刷設定パネルが表示されます。改ページ調整の項目は、印刷画面内にある「カスタムの改ページを設定」などの名称で用意されています。
ポイントは、通常のシート編集画面には改ページ設定の入口が出ていないことがある点です。改ページを触りたいのに見つからないときは、「印刷画面に入っているか」をまず確認してください。
カスタムの改ページを設定で線を動かす
印刷画面で「カスタムの改ページを設定」を選ぶと、プレビュー上にページ枠や区切り線が表示され、ドラッグ操作で改ページ位置を調整できる状態になります。ここが本題です。
基本の流れは次の通りです。
印刷画面で「カスタムの改ページを設定」をクリック
プレビューに表示された区切り線(青い線など)を確認
行方向(横線)や列方向(縦線)の境界をドラッグして調整
各ページ枠に、どの行・列が入るかを確認
「改ページを確定」を押して保存
この操作は「改ページ線を挿入する」というより、ページ枠をどこまで広げるか、どこで切るかを決める作業です。ドラッグする際は、次のコツが役立ちます。
まずは列方向(横幅)を整える
列が次ページに飛ぶ問題があるなら、最初に横幅の枠を調整します。横幅が決まると、縦方向のページ割りも安定します。次に行方向(縦)で「まとまり」を作る
1ページに入れる行数を揃える、小計や見出しがページの最後に来ないようにする、といった調整は縦方向の境界で行います。ページ数を減らすことだけを目的にしない
無理な詰め込みは文字が小さくなり、受け手の負担になります。提出物ほど「読めること」が重要です。
改ページを削除して元に戻す
改ページ調整で迷ったときに困るのが、「どこをどう触ったか分からない」「元に戻したい」という場面です。ここで押さえておきたいのは、改ページ調整には2種類の“戻し方”があることです。
確定前なら、基本的に元に戻しやすい
改ページ調整モードで線を動かしても、確定していなければ反映が固定されません。調整をやり直したい場合は、いったん印刷画面を閉じて開き直すだけで、初期状態に戻ることがあります。確定後でも、再度カスタム改ページに入り直して修正できる
もう一度「カスタムの改ページを設定」に入り、線を動かし直したり、初期状態に近づけたりできます。
また、確定後にプレビューが一時的に崩れたように見えることがあります。表示上の一時的な問題で、出力結果は正常なケースもあるため、最終的にはPDFにして確認するのが安全です。
「元に戻す」の考え方としては、まず“確定する前に全体像を見てから決める”、そして迷ったら“印刷画面を閉じて開き直す”がシンプルで失敗しにくい方法です。
複数ページに分けるときの考え方
複数ページに分割すること自体は悪いことではありません。特に提出資料の場合、「読み手が理解しやすい構成」になっているほうが評価されます。複数ページに分ける際は、次の観点で設計すると体裁が整います。
ページの先頭に見出しが来るようにする
2ページ目以降に列見出しがなくなると、受け手は「この列は何だっけ?」と迷います。見出しを繰り返す設定(後述)も含めて、ページ頭の情報設計を優先してください。“切ってはいけない行”を決める
小計、合計、注意書き、重要な注釈などがページをまたぐと読みにくくなります。そうした行は同一ページ内に収めるよう、改ページ位置を少しずらします。1ページ当たりの情報量を揃える
1ページ目だけぎっしりで、2ページ目はスカスカだと見栄えが悪くなりがちです。行数を揃える、章立てのように区切る、などで見た目の安定感を作ります。列方向は、重要列の優先順位を決める
横幅がどうしても収まらない場合、すべてを1ページに押し込むのではなく、重要列を1ページ目に収め、補足列は別ページに回す、という判断が現実的です。
改ページ調整は、単に「ページ数を減らす」ためではなく、「読みやすいところで区切る」ために使うと効果が出ます。
スプレッドシートの印刷がずれるときの調整ポイント
列が次ページに飛ぶときの優先順位
「右端の列だけ次ページに飛ぶ」は、最も頻出の悩みです。ここでは、最短で直すための優先順位を具体的に示します。大事なのは、改ページに飛びつくのではなく、横幅の問題を解消することです。
用紙の向きを横向きにする
横長の表は、横向きにするだけで列飛びが解消することが多いです。余白を狭くする
標準余白は意外と大きく、数列分の差になります。狭い余白に変更するだけで収まるケースがよくあります。倍率で幅を収める
「幅を1ページに収める」を選ぶと、列は1ページに入りますが、縦方向は複数ページになることがあります。まずは幅を安定させ、次に縦方向を整えるとスムーズです。不要な列を非表示にする/印刷範囲から外す
送付先に不要な列(内部管理用の列など)を非表示にするだけで収まる場合があります。最後に改ページで“切れ目”を整える
幅が収まった後で、改ページでページの分割位置を整えると、結果が安定します。
この順序を守るだけで、無駄な試行錯誤が大きく減ります。特に、倍率と改ページを行ったり来たりすると「どっちの変更が効いたのか分からない」状態になりやすいため、順番を固定するのが有効です。
1ページに収めたいときの設定
「できれば1ページに収めたい」という要望は多いのですが、ここには必ずトレードオフがあります。無理に1ページ化すると、文字が極端に小さくなり、受け手の可読性が落ちます。目的を整理してから設定を選ぶのが大切です。
1ページ化に向けた現実的なアプローチは次の通りです。
まずは“幅だけ1ページ”を優先する
横幅が安定すると、列見出しが切れず読みやすさが確保できます。縦は複数ページでも、見出しを繰り返せば読める資料になります。それでも1ページが必要なら、範囲を絞る
期間を分ける、必要な行だけ抽出した別シートを作る、重要列だけに絞るなど、情報量を減らして1ページに収めます。「縮小率」を下げすぎない
送付先がスマホで見る可能性があるなら、文字が小さいPDFは特に不親切です。読み手の環境を想定し、無理な縮小は避けてください。
提出品質を重視する場合、1ページ化に固執するより「読みやすく整った2~3ページ」にしたほうが、結果的に相手の理解が早くなります。
余白と用紙の向きで読みやすさを上げる
余白と向きは、印刷の体裁に直結する“効きの強い”設定です。
余白
余白が広いと、その分だけ表が縮小されます。表の情報量が多いほど、余白を見直す効果は大きくなります。特に列飛びを起こしている場合、余白を狭くするだけで収まることがあり、最初に試す価値が高いです。用紙の向き
横長の表を縦向きで出すと、必然的に縮小が強くかかり、列飛び・文字潰れの原因になります。横長表は横向きが基本、と覚えておくと迷いません。
読みやすさを上げるときは、「縮小」ではなく「向きと余白」で稼ぐのがコツです。縮小は最後の手段にすると、文字の見やすさを保ちやすくなります。
見出しを各ページに繰り返す方法
複数ページになると、2ページ目以降で最も困るのが「見出しが消えて意味が分からない」問題です。これを防ぐために、見出し行(場合によっては見出し列)を各ページで繰り返す設定を行います。
基本の考え方は次の通りです。
まず、表の見出し行を“固定”する
スプレッドシートの表示メニューから固定を使い、見出し行が常に表示される状態を作ります(作業しやすくなり、設定の基準にもなります)。次に、印刷画面の設定で“固定行を繰り返す”を有効化する
印刷設定に「固定行を繰り返す」「固定列を繰り返す」といった項目がある場合は、必要に応じてオンにします。
ここで重要なのは、「画面で固定」と「印刷で繰り返す」は似ていますが目的が違う点です。画面固定は入力・閲覧の利便性、印刷の繰り返しは出力品質のためです。両方を整えると、作業中も提出後も読みやすい資料になります。
なお、「画面では固定したいが、印刷では繰り返したくない」という場面もあり得ます。その場合は印刷側の繰り返し設定をオフにし、画面固定だけ残す運用にすると混乱が少なくなります。
スプレッドシートの改ページがうまくいかないときの原因別対処
空白ページが大量に出る
空白ページが大量に出る原因で多いのは、「印刷範囲が必要以上に広い」ことです。見た目には何も入っていなくても、過去の入力履歴や書式(罫線、背景色など)が残っていると、スプレッドシートはそこを“使っている範囲”として認識し、印刷対象に含めることがあります。
対処は次の順序で進めると早いです。
印刷プレビューで、何ページになっているか確認する
まず実害(何ページ増えているか)を把握します。不要な範囲が含まれていないかを見る
プレビュー上で表の外側に薄い枠や余計なページが見えている場合、印刷範囲が広い可能性が高いです。必要な範囲だけを印刷対象にする
印刷設定で「現在のシート」「選択したセル」などを選べる場合は、必要範囲だけに絞ります。それでも消えない場合は、不要範囲の“書式”も整理する
空白のように見えるセルでも、書式が残っていることがあります。不要な行・列に設定した書式をクリアすると改善する場合があります。
空白ページ問題は、改ページを動かすよりも「範囲と不要要素の除去」が本質です。まず印刷範囲に戻って確認してください。
改ページ確定後に表示が崩れる
改ページを確定した後に、プレビューの表示が崩れたように見えることがあります。これが起きると「設定が壊れたのでは」と不安になりますが、表示上の問題で、出力結果は正常なケースもあります。
対処としては次の手順が安全です。
プレビューでページ送りをして、全ページの体裁を確認する
1ページ目だけ崩れて見えても、2ページ目以降は正常な場合があります。PDFとして出力し、PDFビューアで確認する
最終成果物はPDFで渡すことが多いため、実際の出力結果で判断するのが確実です。出力結果も崩れている場合のみ、設定を一つずつ見直す
余白、倍率、向き、印刷範囲を順に戻しながら原因を切り分けます。
焦って改ページ線を動かし直すより、まず「出力結果がどうか」を確認してから調整すると、無駄なループを避けられます。
ドラッグできない、線が動かない
改ページ調整で「線が動かない」「ドラッグできない」場合、原因は大きく次の3つです。
改ページ調整モードに入れていない
印刷画面を開いただけでは、線を動かせない場合があります。「カスタムの改ページを設定」を選んでいるか確認してください。ドラッグできる境界を掴めていない
線の上にカーソルを合わせる必要があり、少し位置がずれると掴めないことがあります。境界線の上でカーソル形状が変わるかを見てください。そもそもページ枠に調整余地がない
すでに「幅を1ページに収める」などの倍率設定で枠が固定され、改ページ線を動かしても意味がない(または動かせない)ケースがあります。
対処としては、次の順序が分かりやすいです。
印刷画面に入り直す
いったん倍率を標準に近い状態へ戻す
余白と向きを先に整える
そのうえでカスタム改ページを設定し、境界線を調整する
改ページは「土台が整っているほど操作が効く」機能です。動かせないときほど、印刷設定を先に見直すのが近道です。
印刷範囲だけを出したい
「表の一部だけ印刷したい」「この範囲だけPDFで送りたい」という目的は非常に多いです。この場合、改ページ調整よりも、まず印刷範囲の考え方を整理しておくと失敗しません。
最優先は“印刷範囲を絞る”こと
印刷範囲が広いままだと、空白ページや不要情報が混入しやすくなります。まず必要部分だけが対象になっているか確認してください。次に“収まり”を整える
範囲を絞っても横幅が収まらないなら、向き・余白・倍率で調整します。最後に“切れ目”を改ページで整える
たとえば「この行までを1ページ目にし、次の行から2ページ目」という形で区切りを作り、読みやすいページ割りにします。
「印刷範囲」と「改ページ」は混同しやすいですが、役割は別です。範囲は“出す・出さない”、改ページは“どこで切る”。この切り分けができると、操作が一気に楽になります。
スプレッドシートを提出品質にする最終チェック
PDF化して確認するときのチェックリスト
最後は、提出や送付の直前に必ず確認しておきたいチェック項目です。ここを通すだけで「見た目の事故」「相手が読めない事故」をかなり防げます。
表の冒頭に、資料名・日付・対象期間がある
2ページ目以降も列見出しが分かる(見出し行の繰り返しが設定されている、または各ページ頭に見出しがある)
右端の重要列が次ページに飛んでいない
途中で行が不自然に切れていない(特に小計・合計・注意書き)
余白が過度に大きくない、または詰まりすぎていない
文字が小さくなりすぎていない(無理な縮小をしていない)
空白ページが混ざっていない
必要に応じてページ番号がある(複数ページのときは特に有効)
PDFで開いたときに、改行や罫線が崩れて見えない
チェックのコツは、スプレッドシートのプレビューだけで判断しないことです。最終成果物がPDFなら、必ずPDFを開いて確認してください。環境によっては、プレビューとPDF表示で印象が変わることがあるためです。
共有前にやっておくと事故が減る設定
最後に、共有前にひと手間かけると事故が減る設定をまとめます。毎回すべてを完璧にする必要はありませんが、外部へ出す資料ほど効果が大きいポイントです。
見出し行を固定し、印刷でも繰り返す運用にする
複数ページの読みやすさが安定し、受け手の問い合わせ(「この列は何?」)が減ります。不要列・不要行を非表示にしてから印刷する
内部管理用の列が混ざる事故を防げます。印刷範囲を絞るより安全な場合もあります。“1ページ化”に固執しない
読みにくい1ページより、読みやすい2ページのほうが価値が高いことが多いです。用途に応じて判断してください。印刷設定の順序を固定する
「範囲 → 向き → 余白 → 倍率 → 改ページ」の順に触ると、原因の切り分けがしやすく、再現性も高まります。テンプレート化する
毎月同じ形式の表を出すなら、印刷範囲や見出し行を含めた“印刷向けシート”を用意すると、直前のトラブルが激減します。
改ページは、慣れると非常に便利ですが、印刷設定の土台が整っていないと効果が出にくい機能です。本記事で紹介した順序と考え方を覚えておけば、「列飛び」「空白ページ」「不自然な切れ目」といった典型的な悩みは、短時間で落ち着いて解消できるようになります。次回以降に備えて、チェックリストと優先順位だけでもメモとして残しておくと安心です。