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コンビニで買えるプリペイドSIM|電話番号付きはある?現実と代替案を解説

コンビニで気軽にスマホ関連商品を購入できるようになり、「プリペイドSIMもコンビニで買える」と聞いたことがある方は多いと思います。
一方で、実際に売り場を見てみると「データ専用」や「プリペイドパック」といった表示ばかりで、「電話番号付き」「音声通話可能」といった表記はほとんど見当たりません。

本記事では、コンビニで購入できるプリペイドSIMの現状と、「電話番号付き」で使いたい場合に現実的に取り得る選択肢を整理してご紹介いたします。

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この記事のまとめ
  • コンビニで販売されているプリペイドSIMのほとんどはデータ専用であり、「買ってすぐ電話番号付きで音声通話できる」商品は非常に限られます。

  • 090/080などの電話番号を使う音声通話・SMSは法規制の対象であり、本人確認が必須のため、コンビニだけで完結する仕組みを取りにくいのが現状です。

  • 「電話番号付き」にこだわる前に、本当に必要なのはSMS認証なのか、音声通話なのか、単なる連絡手段なのかを整理し、それぞれに合った現実的な手段(データ専用+アプリ、IP電話、月額音声SIM等)を選ぶことが重要です。

  • 一時帰国や短期滞在であれば、コンビニで買えるデータ専用プリペイドSIMと、アプリ通話・IP電話を組み合わせるパターンが、コストと手間のバランスが良いケースが多くなります。

  • 長期利用を考える場合は、コンビニのプリペイドSIMはあくまで「お試し」と割り切り、早めにMVNOやキャリアの音声SIM(月額プラン)への移行を検討することをおすすめいたします。

目次

プリペイドSIMとポストペイド・音声SIMの違い

  • プリペイドSIM
    利用前にあらかじめ料金を支払う「前払い」のSIMカードです。利用できるデータ容量や期間が決まっており、使い切ると自動的に利用停止となります。

  • ポストペイド(後払い)SIM
    毎月の利用量に応じて料金を支払う、一般的な携帯電話契約です。多くの格安SIM・キャリアの音声通話プランがこれに該当します。

  • 音声SIM・音声通話付きSIM
    090/080/070 などの電話番号が付与され、携帯回線を使った音声通話やSMS(ショートメッセージ)が利用できるSIMです。

現在コンビニで販売されているプリペイドSIMの多くは、データ通信専用のプリペイドSIMであり、090/080の電話番号による音声通話やSMSが使える「音声通話付きプリペイドSIM」はごく限られます。


コンビニで買えるプリペイドSIMの現状

取り扱いのあるコンビニ(ファミマ・ローソン・NewDaysなど)

2024〜2025年時点で、公式・各種解説によると、プリペイドSIMの取り扱いが確認できる主なコンビニは以下の通りです。

  • ファミリーマート

  • ローソン

  • 一部のNewDays(駅ナカ)

一方で、セブンイレブンでは、近年プリペイドSIMの取扱いが縮小・終了しているケースが多く、少なくとも全国的な常設販売は確認しづらい状況です。

主な商品例(IIJmio・BIC SIM・Japan Travel SIM など)の特徴

代表的な商品として、次のようなパッケージが紹介されています。

  • IIJmio えらべるSIMカード

  • BIC SIM えらべるSIMカード powered by IIJ

  • Japan Travel SIM(訪日外国人向け)

これらは、

  • ドコモ回線を利用したデータ通信

  • 一定期間(例:30日〜3か月)+一定データ容量(数GB〜数十GB)

  • 使い切り、またはクーポンカードによるチャージで継続利用

といった特徴を持つ、データ通信専用のプリペイドSIMが中心です。

ほとんどが「データ専用」である理由

コンビニで販売されているプリペイドSIMがデータ専用に偏っている主な理由は以下の通りです。

  • 音声通話・SMS付きの電話番号は、携帯電話不正利用防止法の対象となり、本人確認(身分証の提出)が必須

  • 匿名購入を防ぐ必要があるため、店頭で「パッケージだけ買えばすぐ電話番号が使える」という形態は取りにくい

  • データ専用であれば、本人確認無しのプリペイド販売が可能で、コンビニというチャネルと相性が良い

そのため、「コンビニに行けば電話番号付きプリペイドSIMが簡単に買える」と考えると、実際とのギャップが生じやすい点に注意が必要です。


「電話番号付き」プリペイドSIMの仕組みと注意点

電話番号付き=音声通話・SMS付きではない場合がある

商品によっては、パッケージの説明に「電話番号が発行される」「SMS機能あり」といった表現があっても、実際には次のようなケースがあります。

  • データ通信専用+SMSのみ
    音声通話(音声回線を使った通話)はできず、SMSの送受信や2段階認証だけが可能なタイプ

  • 音声通話は月額プランに移行してから有効
    プリペイドはお試し用データ通信のみで、音声通話を使うには別途月額プランの契約が必要

「電話番号付き」と書かれていても、「音声通話・SMSがすべて利用できる完全な音声SIM」なのか、「SMSだけ」なのか、「将来の音声プラン移行を前提とした番号付与」なのかを、事前に確認することが重要です。

携帯電話不正利用防止法と本人確認の必要性

090/080などの電話番号を利用した音声通話やSMSを提供するSIMカードは、携帯電話不正利用防止法の対象となります。そのため、通信事業者は次のような対応を行う必要があります。

  • 契約者の氏名・住所・生年月日などの本人確認

  • 本人確認書類(運転免許証等)の提出や、公的データベースとの照合

  • 不正利用時の追跡が可能な状態の維持

この仕組みにより、コンビニで完全匿名の状態で電話番号付きプリペイドSIMを販売することはできません。
店頭で購入するのはあくまで「パッケージ」であり、実際に音声通話やSMSを有効にするには、後からオンラインや郵送で本人確認手続きを行うケースがほとんどです。

コンビニで完結しにくい理由(申込〜発送が必要なケース)

一部の商品では「音声通話付きSIMも選べる」といった記載がありますが、その多くは以下のような流れになります。

  1. コンビニで「パッケージ」を購入

  2. Webサイトから申込フォームにアクセス

  3. 契約者情報と本人確認書類をアップロード

  4. 審査完了後にSIMカードが発送される

  5. 受け取ったSIMを端末に挿入して利用開始

つまり、「コンビニで箱を買って、その場で開封してすぐ電話番号付きで通話開始」というイメージとは実態が異なります。


利用目的別:本当にコンビニで解決できるかチェック

SMS認証だけできればよい場合

  • 各種アプリやWebサービスのログイン用に、SMSで届く認証コードを受け取りたい

  • 音声通話は不要で、データ通信+SMSだけ使えれば十分

この場合、SMS機能付きデータSIMや、「既存の音声回線+コンビニで買ったデータ専用プリペイドSIM」のテザリングなど、いくつかのパターンが考えられます。

ただし、コンビニで販売されているプリペイドSIMの多くは、SMS機能も付いていない純粋なデータ専用SIMである点には注意が必要です。

日本の番号で音声通話(発信・着信)が必要な場合

  • 日本国内での通話(発信・着信)を行いたい

  • 仕事や就職活動などで、日本の携帯番号を連絡先として提示したい

このニーズをコンビニだけで即時に満たすことは、現状ほぼ不可能と考えた方が現実的です。実際には、

  • キャリアやMVNOの音声SIM(月額契約)を申し込む

  • プリペイド型の音声通話サービス(キャリアショップなどで取扱)を利用する

といったルートが必要になります。

一時帰国・短期滞在で“とりあえず連絡先が欲しい”場合

一時帰国や短期滞在の場合、次のような選択肢が考えられます。

  • データ専用プリペイドSIM+既存(海外)の電話番号・SNS通話アプリを併用する

  • データ専用プリペイドSIM+IP電話/050番号アプリで「日本の番号相当」を確保する

これらの方法であれば、コンビニで購入したプリペイドSIMを活用しつつ、追加のアプリやサービスで連絡手段を確保しやすくなります。


コンビニで現実的に選べる選択肢

データ専用プリペイドSIM+既存の電話番号を併用する

もっともシンプルなのは、「電話番号は既存の回線を利用し、コンビニではデータ通信環境だけを確保する」という考え方です。

  • 海外のSIMやeSIMのローミングで電話番号を維持

  • 日本国内ではコンビニで買ったデータ専用プリペイドSIMでインターネット接続

  • 通話はLINEやWhatsApp、Messengerなどのアプリ通話を利用

このパターンであれば、コンビニでの購入だけでほぼ完結し、本人確認も不要なケースが多くなります。

データ専用プリペイドSIM+IP電話/050番号アプリを組み合わせる

「どうしても日本形式の電話番号が欲しいが、音声SIMの契約まではしたくない」という場合は、IP電話サービス(050番号など)の利用も選択肢になります。

  • コンビニでデータ専用プリペイドSIMを購入・開通

  • スマホに050番号アプリをインストールし、クレジットカードやプリペイド決済で番号を取得

  • データ通信を通じて、050番号で発信・着信を行う

注意点として、050番号は一部のサービスでSMS認証に使えない場合があるため、用途に応じて事前に利用可能かどうかを確認する必要があります。

コンビニ発行のパッケージからオンラインで音声SIMを申し込む

IIJmio えらべるSIMカードなど、一部のパッケージは「音声SIM・データSIM・eSIMなど複数のプランをオンライン申し込みできるキット」として販売されています。

この場合の流れは次の通りです。

  1. コンビニで「申込パッケージ」を購入

  2. Webから音声SIMプランを選択

  3. 本人確認書類をアップロード

  4. 審査・SIM発送

  5. 到着後に開通手続き

コンビニで完結するわけではありませんが、「初期費用をコンビニ払いにしたい」「近くの店舗でキットを買って申し込みたい」といったニーズには合致します。


コンビニ以外で電話番号付きプリペイド/音声SIMを入手する方法

キャリアやMVNO公式サイトでのプリペイド・短期プラン

一部のキャリア・MVNOでは、以下のようなプランを提供しています。

  • 音声通話付きの短期契約・お試しプラン

  • データ量・期間が限定されたプリペイド型プラン

これらはオンライン申込と本人確認が前提ですが、コンビニよりも「電話番号付き」という要件を満たしやすい選択肢です。

キャリアショップ・家電量販店での即日開通

  • 大手キャリアショップ

  • 一部の家電量販店

では、本人確認書類を持参すれば、音声通話付きSIMを即日開通できる場合があります。短期利用向けのプランや、解約金が発生しないプランも増えているため、コンビニにこだわらず検討する価値があります。

eSIMでのオンライン即日発行

最近では、eSIM対応端末であれば、オンライン申込から最短即日での開通も一般的になっています。

  • 申込完了後、eSIMプロファイルをダウンロード

  • 物理的なSIMカードの発送を待つ必要がない

  • 一時帰国や急ぎで回線を確保したい場合に有効

コンビニでのパッケージ購入より、むしろこちらの方がスピーディーであるケースも多いため、端末がeSIM対応であれば積極的に検討したい方法です。


ケース別おすすめパターンまとめ

クレカなし・審査を避けたい人向け

  • コンビニで買えるデータ専用プリペイドSIMを利用

  • 通話は既存の回線やSNS通話アプリを活用

  • どうしても番号が必要な場合は、プリペイド型のIP電話サービス(コンビニ払い対応のもの)を検討

完全に審査なしで090/080の番号を取得することは難しいため、「データ専用+アプリ」で代替する発想が現実的です。

一時帰国・訪日外国人向け

  • コンビニや空港で販売されているJapan Travel SIMなど、訪日向けデータ専用プリペイドSIMを利用

  • 通話はLINE・WhatsAppなどで代用し、必要に応じてIP電話アプリを追加

短期滞在の場合、「データ通信さえ確保できれば目的の大半は達成できる」ケースが多く、電話番号付きにこだわらない方がコストを抑えやすくなります。

長期利用を視野に入れている人向け

  • 最初からMVNOやキャリアの音声SIM(月額プラン)を検討

  • 解約金なし・最低利用期間なしのプランを選択

  • コンビニでのプリペイドSIMは「お試し」用途にとどめる

長期的に見ると、プリペイドSIMは月額プランより割高になることが多く、早めにポストペイドへ切り替えた方がトータルコストは下がります。


失敗しないためのチェックリストとまとめ

購入前に必ず確認したいポイント

コンビニやオンラインでプリペイドSIMを検討する際は、少なくとも次の点を確認してください。

  • そのSIMは「データ専用」か、「SMS付き」か、「音声通話付き」か

  • 「電話番号付き」と書かれている場合、それはSMSだけなのか、音声通話も可能なのか

  • 音声通話やSMSを利用するために、別途月額プラン契約や本人確認が必要かどうか

  • 利用期間・データ容量・チャージ方法(追加購入の可否)

  • 支払い方法(コンビニ払い・クレジットカード・口座振替など)