冬のスキーシーズンに「志賀高原に行ってみたいが、どこのスキー場が自分たちに合っているのか分からない」とお悩みの方は多いです。志賀高原は18のスキー場が連なる日本有数のビッグスノーリゾートである一方、その広さゆえに「どこがいいのか」が分かりにくいエリアでもあります。
本記事では、
スキー・スノーボードのレベル
利用目的(家族旅行・友人グループ・本格滑走 など)
重視したいポイント(雪質・コース数・混雑・温泉・アクセス など)
といった観点から、「志賀高原スキー場のどこがいいか」を分かりやすく整理し、初心者・ファミリーから上級者まで、それぞれに合ったおすすめエリアをご紹介いたします。
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志賀高原は18のスキー場が広大に広がる日本有数のスノーリゾートであり、「どこがいいか」を判断するためには、滑走レベルや目的を明確にすることが重要です。
初心者やファミリーには、緩斜面が多く安全性の高い蓮池・発哺ブナ平、一ノ瀬ファミリー、丸池・サンバレーなどが適しており、安心してスキーを楽しむことができます。
初中級〜中級者で滑りの幅を広げたい場合は、高天ヶ原マンモスや中央エリア各ゲレンデがコースのバリエーションも豊富で、段階的なステップアップに適しています。
本格的な滑走を求める上級者やパウダー好きの方には、焼額山、奥志賀高原、横手山・渋峠・熊の湯エリアが、雪質・斜度・滑走距離の面で非常に魅力的です。
志賀高原とは — 基本情報と全体像
志賀高原の概要と特徴
志賀高原は長野県山ノ内町に位置する日本最大級クラスのスキーリゾートです。標高はおよそ1,300m〜2,300mと高く、気温も低いため、軽く乾いた「パウダースノー」に近い雪質を楽しめるのが大きな特徴です。
また、初滑りは例年11月頃から、春スキーは5月のゴールデンウィーク付近までと、シーズンが長いことも魅力です。長期休暇のタイミングに合わせてプランを立てやすく、年に複数回訪れるリピーターも多くいます。
全18スキー場・広大なエリア構成
志賀高原は、単一のスキー場ではなく、18のスキー場が連なる「スキーエリアの集合体」です。大きく分けると、次のようなエリアがあります。
志賀高原の玄関口にあたる 丸池・サンバレー・蓮池エリア
宿泊施設やコースが集中する 一ノ瀬・高天ヶ原を中心とした中央エリア
自然豊かで広大なコースが魅力の 焼額山・奥志賀高原エリア
標高が高く雪質良好な 横手山・渋峠・熊の湯エリア
これらのエリアは、リフト・ゴンドラ・シャトルバスでつながっており、共通リフト券を利用することで、1日で複数のスキー場を滑り回ることも可能です。
共通リフト券とアクセスの利便性
志賀高原には、
特定エリアのみで利用できる「エリア券」
志賀高原全体のスキー場で使える「共通リフト券」
などが用意されています。初めて訪れる場合や、どのエリアが自分に合うか分からない場合は、共通リフト券を選ぶと、現地で様子を見ながらエリアを移動できるため安心です。
アクセスは、
自家用車(上信越自動車道・長野 I.C または信州中野 I.C から志賀草津高原ルート)
長野駅・湯田中駅からの路線バス・直行バス
など複数の選択肢があります。特に冬季はチェーン規制や路面凍結が発生しやすいため、車で向かう場合は事前の準備が重要です。
レベル・目的別のおすすめエリア早見表
レベル・目的別に見た「どこがいいか」
まずは、レベルと目的別に大まかなおすすめエリアを整理します。
| レベル・目的 | おすすめエリア・ゲレンデ例 |
|---|---|
| 初心者・子ども連れ・ファミリー | 蓮池・発哺ブナ平、一ノ瀬ファミリー、丸池・サンバレー |
| 初中級〜中級でステップアップしたい | 高天ヶ原マンモス、中央エリア各ゲレンデ(ジャイアント・寺小屋など) |
| 本格派中上級〜上級・パウダー好き | 焼額山、奥志賀高原、横手山・渋峠・熊の湯エリア |
以降の章では、上記のおすすめエリアについて、より具体的に特徴や向いている人のタイプを解説いたします。
初心者・ファミリーにおすすめのエリア
蓮池スキー場・発哺ブナ平スキー場
蓮池スキー場と発哺ブナ平スキー場は、志賀高原の中でも「初めてスキーをする方」や「小さなお子さま連れ」のファミリーに特に人気の高いエリアです。
主な特徴
全体的に斜度が緩やかで、広めのバーンが多い
コースが長すぎず、初めてでも最後まで怖がらずに滑りやすい
スキー・スノーボードの基本動作(ハの字・木の葉・ターン)の練習に最適
初心者・ファミリーに向いている理由
転倒してもスピードが出にくい斜面構成で安心
子どもが疲れてもすぐにベースエリアに戻りやすいコースレイアウト
周辺に宿泊施設や休憩施設があり、休みながらゆったり滑れる
「志賀高原デビューを安全に楽しみたい」「まずは基本をしっかり身につけたい」という方には、蓮池・発哺ブナ平エリアはとても相性が良い選択肢です。
一ノ瀬ファミリースキー場
一ノ瀬ファミリースキー場は、その名のとおりファミリーや初中級者に人気の中心エリアです。
主な特徴
正面のワイドなメインバーンは初級〜中級向けで、混雑していても比較的滑りやすい
林間のロングコースなど、レベルアップ後も楽しめる多彩なコース構成
宿泊施設・レストラン・レンタルショップが充実
おすすめポイント
初心者の方はゲレンデ下部で練習し、慣れてきたら上部からのロングコースに挑戦できるなど、「1日かけて成長を感じやすい」構成
ファミリーでの長期滞在にも向いており、連泊しながら徐々に滑走レベルを上げる利用にもおすすめ
丸池・サンバレーエリア
丸池・サンバレーエリアも、初心者から初中級者に非常に人気があります。
主な特徴
玄関口に近いエリアでアクセスが良く、日帰り・短時間利用にも向く
緩斜面が多く、初めてリフトに乗る方やお子さまにも安心のコース設計
周辺にホテルや日帰り温泉があり、滑走後も過ごしやすい
こういう方におすすめ
「半日だけ体験してみたい」「子どもの体力次第で早めに切り上げたい」というご家族
志賀高原の雰囲気を味わいつつ、無理のない範囲で滑りたい初心者の方
中級者〜中上級者におすすめのエリア
高天ヶ原マンモススキー場
高天ヶ原マンモススキー場は、初級〜上級まで幅広く楽しめるエリアですが、特に「ある程度滑れる中級者」が実力アップを目指すのに適したゲレンデです。
主な特徴
メインの中斜面コースは、スピードコントロールとターン技術の練習に最適
周辺の一ノ瀬・寺小屋・東館山など、複数のゲレンデと組み合わせた滑走がしやすい
宿泊施設やレストランなどが集中しており、拠点にしやすい
中級者に向いている理由
「緩斜面だけでは物足りない」「少し急な斜面にも挑戦したい」といったニーズにマッチ
1日の中で難易度の違うコースを組み合わせることで、無理なくレベルアップが可能
中央エリアのその他ゲレンデ(ジャイアント・寺小屋など)
中央エリアには、高天ヶ原のほかにも中級者が楽しめるスキー場が多数あります。
代表例
ジャイアントスキー場:中斜面〜やや急な斜面でロングターンを楽しみたい方に
寺小屋スキー場:標高が高く、雪質が良いエリア。中級以上の斜面で滑走感を味わいたい方に
こういう方におすすめ
「初心者卒業〜中級レベル」で、基礎を固めつつ、さまざまな斜面に慣れていきたい方
1日の中でいろいろなバーンを滑りたい、少しチャレンジングなコースにも挑戦したい方
上級者・パウダー・ロングコース好きにおすすめのエリア
焼額山スキー場
焼額山スキー場は、志賀高原の中でも「雪質・地形・滑り応え」のレベルが高く、上級者やパウダーを好むスキーヤー・スノーボーダーから人気の高いエリアです。
主な特徴
標高が高く、冷え込みも厳しいため、乾いた雪が積もりやすい
非圧雪エリアやコブ斜面、林間コースなど、上級者向けの地形が多い
中級〜上級コースが中心で、「がっつり滑りたい」方向けの構成
上級者に向いている理由
1本の滑走距離が長く、脚に心地良い疲労感が残るロングコースを楽しめる
新雪時にはパウダーランも期待でき、滑り応えは志賀高原の中でもトップクラス
奥志賀高原エリア
奥志賀高原エリアは、志賀高原の奥に位置し、静かで落ち着いた雰囲気が特徴です。
主な特徴
良質なパウダースノーが積もりやすく、雪質を重視する上級者に人気
コースのバリエーションは多くないものの、地形を生かした滑走が楽しめる
混雑が比較的少なく、じっくり滑りに集中したい方に向く
こういう方におすすめ
「派手さよりも雪質と落ち着いた雰囲気を重視したい」上級者
長期滞在しながら、静かに滑りを満喫したい方
横手山・渋峠・熊の湯エリア
横手山・渋峠・熊の湯エリアは、標高が非常に高く、雪質の良さと眺望の良さで知られています。
主な特徴
標高2,000mを超えるエリアもあり、春先まで良質な雪を楽しみやすい
ロングコース・中〜上級斜面が中心で、上級者・熟練者に向いた構成
天気の良い日は大パノラマが広がり、景色も楽しみながら滑走できる
上級者・ロングコース好きに向いている理由
スピード感のある滑走、長距離滑走を楽しみたい中上級〜上級者にぴったり
春スキーシーズンでも比較的雪が残りやすく、シーズン終盤まで楽しめる可能性が高い
滑走以外の付加価値で選ぶ — 宿泊・温泉・アクセス・設備
宿泊施設と温泉の充実度
志賀高原には、ホテル・旅館・ペンションなどの宿泊施設が多数あり、温泉付きの宿も少なくありません。
ファミリーでのんびりしたいなら、ゲレンデサイドのホテル・旅館が便利
日中はスキー、夜は温泉と食事でゆったり過ごす「リゾート型の滞在」がしやすい
「滑りやすさ」だけでなく、「滞在の快適さ」も含めて考えると、特に中央エリア周辺や焼額山・奥志賀エリアは選択肢が多く安心です。
リフト券・料金と移動のしやすさ
共通リフト券を利用すれば、シャトルバスやリフト・ゴンドラで複数のエリアを回ることができます。
初日は初心者向けのエリアで慣れ、
2日目は少し難しいコースに挑戦、
コンディションが良ければ焼額山や奥志賀まで足を伸ばす、
といった柔軟な楽しみ方ができる点は、志賀高原ならではです。
混雑状況と回避のコツ
人気のエリア(特に一ノ瀬・高天ヶ原・ファミリー向けゲレンデ)は、連休や土日祝日には混雑しやすくなります。
混雑を少しでも避けたい場合は、
早朝のリフト運行開始直後から滑る
お昼のピーク時間帯をずらして休憩する
あえて中心部から少し離れた奥志賀・熊の湯・発哺側に移動する
といった工夫も有効です。
志賀高原初心者のための「迷わない」ステップガイド
ステップ1:レベルと目的を整理する
まずは、次の点を明確にします。
スキー/スノーボードのレベル(完全初心者/初中級/中級以上)
子ども連れかどうか、ファミリーか、友人グループか
どれくらい滑りを重視するか(たくさん滑りたい/ほどほどで良い など)
ステップ2:エリアを仮決定する
整理した条件に合わせて、次のようにエリアを絞り込みます。
完全初心者・子ども連れ:蓮池・発哺ブナ平・丸池・サンバレー・一ノ瀬ファミリー
初中級〜中級/ステップアップ:高天ヶ原・中央エリア各ゲレンデ
上級者・パウダー・ロングコース重視:焼額山・奥志賀・横手山・渋峠・熊の湯
ステップ3:交通手段と宿泊先を決める
車で行く場合:冬タイヤ・チェーンの準備、天候・道路状況の確認は必須です
電車・バスで行く場合:長野駅または湯田中駅からのバス時刻を事前に確認
宿泊先は「滑りたいエリアに近い場所」を選ぶと移動が楽になります
ステップ4:リフト券・レンタル・持ち物を準備する
「どのエリアを中心に滑る予定か」を踏まえて、共通券かエリア券かを選びます
ウェアや板をレンタルする場合、宿泊施設またはゲレンデベースのレンタルショップの営業時間と料金を確認しておきます
防寒具やゴーグル、グローブなどの基本装備も事前にチェックしておくと安心です
ステップ5:当日の流れと安全面の確認
初めてのゲレンデでは、まずコースマップと難易度表示(初級・中級・上級)を確認します
子ども連れの場合は、必ずヘルメット着用と、休憩をこまめに取ることを心がけます
天候が急変した場合や、疲労を感じた場合は無理をせず早めに切り上げる判断も大切です
よくある質問(FAQ)
Q. 完全初心者ですが、志賀高原でも安心して滑れますか?
A. 斜度の緩いコースが多い蓮池・発哺ブナ平・丸池・サンバレー、一ノ瀬ファミリーなどを選べば、完全初心者の方でも比較的安心して滑れます。スキースクールやレンタルもあるため、初めての方にも適した環境です。
Q. 子ども連れで、できるだけ安全に楽しみたいのですが、どこがいいですか?
A. 一ノ瀬ファミリースキー場や蓮池・発哺ブナ平は、広めの緩斜面が多く、ファミリー向けの施設も整っているため、特におすすめです。宿泊施設も近くに多いので、休憩を挟みながら無理のないスケジュールで楽しめます。
Q. パウダースノーを狙うなら、どのエリアが良いですか?
A. 焼額山、奥志賀高原、横手山・渋峠・熊の湯など、標高の高いエリアは雪が乾きやすく、パウダーを狙いやすいです。ただし、コース難易度が中級〜上級中心となるため、滑走レベルにはご注意ください。
Q. 混雑を避けたいのですが、コツはありますか?
A. 連休や土日祝日は、中央エリアやファミリー向けゲレンデが混雑しやすくなります。平日を狙う、早朝から滑る、奥志賀や熊の湯など比較的落ち着いたエリアに足を伸ばすといった工夫により、ある程度混雑を避けることが可能です。
Q. リフト券の選び方が分かりません。共通券とエリア券はどちらが良いでしょうか?
A. 初めての方や、滞在中に複数エリアを試したい方には共通リフト券がおすすめです。「このエリアしか滑らない」と決めている場合はエリア券の方がコストを抑えられる場合もありますので、旅行日程と滑走プランに合わせて検討すると良いでしょう。
まとめ
志賀高原は、18のスキー場が連なる日本有数のビッグスノーリゾートであり、「どこがいいか」は、滑走レベル・目的・重視するポイントによって大きく変わります。
初心者・ファミリー には、蓮池・発哺ブナ平、一ノ瀬ファミリー、丸池・サンバレーなどの緩斜面エリア
初中級〜中級でステップアップしたい方 には、高天ヶ原や中央エリア各ゲレンデ
上級者・パウダー・ロングコース重視の方 には、焼額山、奥志賀高原、横手山・渋峠・熊の湯エリア
がそれぞれおすすめです。
ご自身やご家族のレベルと目的を整理し、本記事の早見表とエリア解説を参考にしていただくことで、「志賀高原スキー場のどこがいいか」を迷うことなく決めていただけるはずです。
次の一歩としては、
滑りたいエリアを1〜2カ所に絞る
そのエリアに近い宿泊先を探す
共通リフト券を軸に、複数エリアの滑り比べも視野に入れる
といった流れで計画していただくと、より満足度の高い志賀高原スキー旅行になるでしょう。