生理中、「とにかく眠い」「仕事中や授業中に耐えられないほどの眠気が来る」といった悩みは、Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでも非常に多く見られます。
一方で、
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「眠いときは寝た方がいいのか」
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「寝すぎてしまって余計につらくならないか」
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「自分の眠気は普通なのか、それとも病気レベルなのか」
と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、知恵袋でよく見られる相談内容を整理しつつ、生理中に眠くなる原因と、「寝た方がいい」ケースと注意すべきケースの違いを、チェックリスト形式でわかりやすく解説いたします。
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生理中に「眠い・だるい」が起こる3つの主な原因
女性ホルモン(プロゲステロン)による眠気・だるさ
生理周期の中で、排卵後〜生理前にかけて増えるのがプロゲステロン(黄体ホルモン)です。プロゲステロンには、体温を上げたり、水分をため込みやすくしたりする作用があり、また脳に働きかけて眠気やだるさを感じさせる働きがあるとされています。
黄体期(生理前)のイライラ・落ち込み・眠気など、いわゆるPMS(※月経前症候群)の原因の一部は、このホルモンの影響によるものです。生理が始まってもしばらくはホルモンバランスが不安定なため、生理中も眠気が残ることがあります。
体温と睡眠サイクルの変化で眠りが浅くなる
プロゲステロンの影響で、排卵後から生理前までは基礎体温が高い状態が続きます。体温が高いと入眠しづらく、夜にぐっすり眠れないことが増えます。
その結果、
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夜の睡眠の質が低下
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眠りが浅く、途中で目が覚めやすくなる
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朝起きても疲れが取れていない
といった状態になり、日中の強い眠気やだるさにつながります。
出血による鉄分不足・貧血傾向と全身の倦怠感
生理では出血により鉄分が失われやすくなります。鉄分は赤血球の材料であり、全身に酸素を運ぶ役割を担っています。鉄分が不足すると、次のような症状が出ることがあります。
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疲れやすい・だるい
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動悸や息切れがする
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めまい・立ちくらみ
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顔色が悪い・肌が青白い
これらは、「ただ眠いだけ」ではなく貧血のサインの可能性もあります。毎月の生理で出血量が多い方や、生理中~生理後もずっと疲れが抜けない方は、貧血検査を検討されると安心です。
眠いときは寝た方がいい?適切な「休み方」の目安
短時間の仮眠は「あり」— ベストな時間帯と長さ
強い眠気を感じるとき、短時間の仮眠(いわゆるパワーナップ)は有効です。ポイントは以下のとおりです。
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時間帯:
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おおむね「昼食後〜15時ごろまで」の時間帯がおすすめ
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長さ:
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15〜20分程度を目安にする(長くても30分まで)
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仮眠前:
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横になれない場合は、椅子に座って軽く目を閉じるだけでもOK
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短時間の仮眠は、眠気を和らげるだけでなく、その後の集中力や作業効率を回復させる効果が期待できます。
寝すぎは逆効果になることも— NGパターン
一方、「眠いから」といって次のような寝方を続けると、逆に体調が悪化したり、夜眠れなくなることがあります。
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休日に6〜8時間以上の「昼寝」をしてしまう
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夕方〜夜に長時間眠ってしまう
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毎日長時間の仮眠をとる習慣がついている
このような「寝すぎ」は、体内時計を乱し、夜の睡眠の質を下げる要因になります。その結果、
夜に眠れない → 寝不足になる → 日中眠くなる → また長時間昼寝する
という悪循環に陥る可能性があります。
こんな眠気は要注意?「休めば治る」を超えるサイン
以下のような場合は、単に「生理だから眠い」というレベルを超えている可能性があります。
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毎月、生理前後に立っていられないほどの眠気・だるさがある
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生理が終わっても、疲労感が何週間も続く
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動悸・息切れ・めまい・頭痛など、他の不調も強い
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睡眠をしっかり取っても回復した感じがしない
このような場合は、知恵袋で同じ悩みを探すよりも、医療機関で相談するほうが安全です。
今日からできる生理中の眠気対策チェックリスト
ここからは、今日から実践できる具体的な対策をチェックリスト形式で整理いたします。
睡眠の質を高める習慣(就寝前〜起床後)
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毎日なるべく同じ時間に寝起きしている
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就寝1時間前からスマホ・PCの画面を見る時間を減らしている
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就寝前にカフェイン・エナジードリンクを控えている
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ぬるめのお風呂に浸かって体を温め、寝る前に急激に冷やしすぎていない
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寝室の明るさ・温度・湿度を、自分が快適と感じる状態に整えている
これらがあまりできていない場合、ホルモンの影響に加えて「生活習慣の乱れ」も眠気を強めている可能性があります。
仮眠の取り方・時間管理のコツ
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昼寝は「昼食後〜15時まで」を意識している
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仮眠時間は15〜20分にタイマーで設定している
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夕方以降の仮眠はできるだけ控えている
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仮眠後は、軽いストレッチや深呼吸でスッキリ目を覚ましている
「昼寝は悪いこと」と捉えるのではなく、ルールを決めて上手に取り入れることがポイントです。
食事・栄養でケアする(鉄分・たんぱく質・ビタミン)
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生理期間中〜前後に、鉄分の多い食品を意識して摂っている
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例:赤身肉、レバー、マグロ・カツオ、ほうれん草、小松菜、ひじき など
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朝・昼にたんぱく質(卵・大豆製品・魚・肉)をしっかり摂っている
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ビタミンB群(疲労回復に関わる)を含む食品を意識している
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甘いもの・脂っこいものに偏らず、主食・主菜・副菜をそろえるようにしている
食事だけでの改善が難しい場合は、医師や薬剤師に相談のうえ、鉄分やビタミンのサプリを検討するのも一案です。ただし、自己判断での過剰摂取は避けてください。
血流をよくする軽い運動・ストレッチ
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デスクワークの合間に、1時間に1回は立ち上がって体を伸ばしている
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生理中でも無理のない範囲で散歩やストレッチをしている
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体を冷やしすぎない服装(腹部・腰周り)を意識している
「体を休めること」と「まったく動かないこと」は違います。軽い運動は血流を改善し、だるさや眠気の軽減に役立つことがあります。
朝日・光・リズムで体内時計を整える
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起床後、なるべく早めにカーテンを開けて朝日を浴びている
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休日でも「昼まで寝る」ことは避け、起床時間を大きくずらさないようにしている
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日中はなるべく自然光の入る場所で過ごしている
光は、体内時計を整えるうえで非常に重要です。朝にしっかり光を浴びることで、夜に眠くなりやすいリズムが作られます。
この状態なら知恵袋ではなく受診を検討すべきケース
貧血やホルモン異常が疑われる症状のチェック
次のような項目に複数当てはまる場合、貧血やホルモンバランスの異常が隠れている可能性があります。
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生理中以外も疲れやすく、階段で息切れしやすい
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顔色が青白い・爪が割れやすいなどの変化がある
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生理の経血量が多く、レバー状の塊が頻繁に出る
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生理痛が強く、鎮痛剤を毎回手放せない
これらが続く場合は、婦人科や内科で血液検査(ヘモグロビン・フェリチンなど)を受けることをおすすめいたします。
睡眠障害・過眠症など別の病気の可能性
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生理に関係なく、日中の強い眠気がずっと続いている
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夜の寝つきが極端に悪い、または何度も目が覚める
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休日に「ほぼ1日寝ている」状態が頻繁にある
このような場合は、睡眠障害や過眠症など、別の疾患が原因である可能性もゼロではありません。生理のせいだけにして放置するのではなく、睡眠外来など専門医への相談も選択肢に入れてください。
婦人科・内科・睡眠外来に相談する目安
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生理中の眠気が日常生活や仕事に大きな支障をきたしている
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自分なりの対策(睡眠・食事・生活改善)を数か月試しても改善が見られない
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知恵袋やネット情報を見ても不安が解消されない
医療機関では、問診・血液検査・必要に応じてホルモン検査などを通じて、原因の切り分けを行ってくれます。「大したことではないかも」と遠慮せず、一度相談してみることが、ご自身の安心にもつながります。
よくある質問(Q&A)— 知恵袋の疑問を専門家目線で整理
Q. 昼寝はどのくらいまでならOK?仕事中でもあり?
A. 可能であれば、15〜20分程度の短時間仮眠を、昼休みなどのタイミングでとることをおすすめいたします。
職場環境によっては難しい場合もありますが、
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目を閉じて深呼吸を数分行う
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トイレや給湯室に立ち、軽く体を伸ばす
といった小さな「休憩」でも、眠気の軽減やリフレッシュ効果が期待できます。
Q. カフェイン(コーヒー・エナジードリンク)で乗り切ってもいい?
A. 適量であれば、カフェインは眠気対策として有効な場合があります。ただし、
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午後遅い時間帯(15〜16時以降)の摂取
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エナジードリンクの大量摂取
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生理痛などで鎮痛剤(カフェイン入り)を併用している場合
などは、夜の睡眠の質を下げたり、動悸・不安感を強める可能性もあるため注意が必要です。
「どうしても眠いときにコーヒー1杯」くらいを目安にし、飲み過ぎには気をつけてください。
Q. 毎月眠気がひどいが、「普通の生理」なのか不安です
A. 生理中に多少の眠気やだるさを感じること自体は、多くの方に見られる「よくある症状」です。
しかし、
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立っていられないほどの眠気・だるさ
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日常生活に支障をきたすレベルの疲労感
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めまい・動悸・息切れなどの症状を伴う
といった場合は、「生理だから仕方ない」と我慢せず、医療機関での相談をおすすめいたします。
Q. サプリや市販薬でできる対策はある?
A. 鉄分やビタミンB群などのサプリは、必要に応じて有効な場合があります。ただし、
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本当に鉄分が不足しているか
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他の病気が隠れていないか
を確認せず自己判断でサプリだけに頼ることはおすすめできません。まずは食事の見直しと生活習慣の改善を行い、それでもつらい場合は医師や薬剤師に相談したうえで、サプリや市販薬の使用を検討してください。
まとめ — 知恵袋の情報と上手に付き合いながら、自分の体を守る
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生理中の眠気やだるさは、ホルモンバランスの変化・体温リズムの乱れ・鉄分不足などが重なって起こる、よくある症状です。
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知恵袋では「寝た方がいい?」「みんなはどうしている?」といった相談が多く、同じ悩みを抱える人が多いことがわかります。
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眠いときに15〜20分程度の短時間仮眠をとることは有効ですが、長時間の昼寝や寝すぎはかえって逆効果になることがあります。
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生活習慣や食事・運動・光の浴び方などを見直すことで、眠気が和らぐケースも少なくありません。
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一方で、「極端なだるさ」「めまい・息切れ」「生理後も続く疲労感」などがある場合は、知恵袋よりも医療機関での相談を優先すべきサインです。
知恵袋は「自分だけじゃない」と感じるうえで心強い場ですが、最終的にご自身の体を守れるのは、ご本人と専門家だけです。つらいときは無理をせず、「休む」「仮眠をとる」「医師に相談する」という選択肢を、遠慮なく取っていただければ幸いです。