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Ryzen 7 7700はやめとけ?後悔する人の共通点と失敗しない選び方

「Ryzen 7 7700はやめとけ」と検索すると、買う前から不安が一気に膨らみます。ですが、その評価はCPUの性能が低いからではなく、“選び方の前提”を間違えた人が後悔しやすいことが原因になっているケースが少なくありません。とくにAM5は、DDR5メモリやマザーボードを含めた総額が大きくなりやすく、さらにBIOS更新やメモリ設定など、初期セットアップの影響も受けます。結果として「もっと別のCPUにすればよかった」と感じる人が出やすいのです。

本記事では、Ryzen 7 7700が「やめとけ」と言われる理由を感情論で終わらせず、後悔しやすい条件をチェックリスト形式で整理しながら、7700X・7800X3D・7600系・Intel同価格帯まで含めて「どこに分岐すべきか」を明確にします。読み終えたときに、あなたの用途と予算に対して7700を買うべきか、別の選択をするべきかが自信を持って判断できる状態を目指します。

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Ryzen 7 7700がやめとけと言われる主な理由

最速FPS狙いだと上位候補が見えてしまう

Ryzen 7 7700は8コア16スレッドの“万能型”に近い位置づけで、ゲームも普段使いも、軽めの制作もそつなくこなします。しかし、検索で「やめとけ」と出るときの代表的なパターンが、目的が“最速FPS”に寄りすぎているケースです。

ゲームのフレームレートは、解像度やGPU性能、タイトルごとの傾向、そしてCPUの強みで変わります。とくにフルHDで高リフレッシュレートを狙う場合、CPU差が出やすく、ゲーム特化のモデル(代表例としてX3D系)に目が向きます。ここで問題になるのは「7700が弱い」ことではなく、“最速を狙う人”にとっては、最初から別の最適解が存在しやすい点です。

さらに厄介なのは、購入前に比較を深めず「8コアなら何でも同じだろう」と決めてしまうことです。実際には、

  • どのゲームを主に遊ぶか

  • フルHDで240Hzを狙うのか、WQHDで144Hz程度が現実的なのか

  • GPUがどのクラスか(CPUよりGPUが詰まっていないか)
    で体感は大きく変わります。

「最速FPS」を最優先するなら、Ryzen 7 7700は“悪いCPU”ではなく、優先順位に対して最適ではない可能性がある、という整理が正確です。ここを整理せずに買うと、あとで上位候補が気になって「やめとけばよかった」と感じやすくなります。

AM5移行コストが重く感じやすい

Ryzen 7 7700の評価を難しくしている最大要因が、CPUそのものではなくAM5プラットフォームの導入コストです。AM5ではDDR5メモリが基本となり、マザーボードもAM5対応が必要です。つまり、CPUの価格だけで判断してしまうと、いざ見積もりを取った段階で「思ったより高い」となります。

ここでの落とし穴は、次の2つです。

  1. CPU単体のコスパで考えてしまう
    Ryzen 7 7700が魅力的な価格に見えても、AM5の土台が必要です。もし手元にAM4環境(DDR4、AM4マザボ)があるなら、移行は“CPU交換”では済みません。総額で見たときに、より安い選択肢(既存環境の延命、別CPU、BTOなど)と比較されます。

  2. 周辺パーツのグレードを引き上げてしまう
    AM5にするなら…と、マザボを上位に、メモリも高速に、SSDも増やして…と、連鎖的に予算が膨らみます。結果として、CPUに対して構成が過剰になり、満足度が伸びないことがあります。

対策はシンプルで、最初から“CPU+マザボ+メモリ”をセットで総額比較し、同じ総額で他の選択肢(7700X、7600系、Intel、あるいはGPU強化)と比べることです。Ryzen 7 7700が「やめとけ」と言われる背景には、こうした“総額で見たときの納得感”が不足したケースが多く含まれます。

BIOSやメモリ設定でつまずく人がいる

AM5は成熟が進んでいますが、それでも初期設定が「完全に触らなくてよい」とは言い切れません。とくに、自作に慣れていない、あるいはAM4までしか触っていない場合、次のポイントでつまずきやすいです。

  • BIOS更新の必要性を見落とす
    購入時点のBIOSが古い場合、メモリ互換や安定性の面で不利になることがあります。組めたのに不安定、スリープ復帰が怪しい、再起動で落ちる、などの症状が出ると「CPUが悪いのでは」と誤解されがちです。

  • EXPO(メモリプロファイル)の期待が高すぎる
    EXPOをオンにすれば“誰でも簡単に最適化”と期待してしまうと、相性や個体差で不安定になったときに行き詰まります。設定自体は簡単でも、安定しないときの切り戻し(周波数を下げる、電圧を盛らない、BIOS更新、メモリの挿し直し)といった作業が必要になります。

  • 原因の切り分けが難しい
    不具合の原因はCPUだけでなく、マザボ、メモリ、電源、GPU、ドライバ、OS設定など多岐にわたります。ここで焦って設定をいじり回すと、逆に沼に入りやすくなります。

「やめとけ」と言われるときは、CPU性能の話というより、“AM5での初期セットアップを嫌がる人に合いにくい”という意味合いが混ざっています。逆に言えば、後半で紹介する手順通りに進めれば、つまずきを回避しやすくなります。

電力制限や冷却設計を理解せずに不満が出る

Ryzen 7 7700は省電力寄りの設計です。これ自体は強みですが、期待値の置き方を誤ると不満につながります。

よくある不満は次の2つです。

  • 「思ったより伸びない」
    同じ8コアでも、電力枠が大きいモデル(例:7700X)と比較すると、瞬間最大の伸び方が違う場面があります。とくに短時間の高負荷や、スコア競争のような使い方では差が目につきやすいです。

  • 「温度が高い」「ファンがうるさい」
    省電力寄りでも、ケースエアフローが弱い、クーラーが弱い、グリス塗布が甘い、ファンカーブが極端など、環境要因で温度と騒音は悪化します。さらに、設定でブースト挙動を変えると、予想以上に温度が上がることもあります。

ここで重要なのは、Ryzen 7 7700は“放置で常に低温・無音”という魔法のCPUではない、ということです。「省電力に寄せた設計で、冷却設計を現実的に組みやすい」という強みを活かすには、構成と設定の前提を合わせる必要があります。


Ryzen 7 7700を選ぶと満足しやすい人の条件

WQHDまでのゲーム中心でバランス重視

Ryzen 7 7700が活きる代表例が、フルHD〜WQHDでゲームを快適に遊びつつ、構成全体のバランスも取りたい人です。ゲーム体験はCPU単体で決まらず、GPU、メモリ、ストレージ、そしてモニター環境で決まります。

たとえばWQHD以上になるほどGPU負荷が増え、CPU差は相対的に小さくなる傾向があります。もちろんタイトル次第でCPUも重要ですが、“CPUだけが原因でフレームが伸びない”という状況が減り、構成全体で満足度を作りやすくなります。

また、8コア16スレッドはゲーム+裏での作業(ブラウザ、Discord、録画、軽い配信、圧縮解凍など)にも余裕が出やすいです。Ryzen 5クラスでも十分なケースは多いですが、「余裕がある安心感」を買いたい人には7700が刺さりやすいです。

静音・省電力・扱いやすさを優先したい

静音志向の人にとって、消費電力と発熱は“性能と同じくらい大事な要素”です。Ryzen 7 7700は、上位の電力枠に寄せたモデルに比べて、冷却要求が現実的になりやすいというメリットがあります。

静音構成で満足するための考え方は次の通りです。

  • CPUの消費電力が増えるほど、クーラーとケースファンに負担がかかる

  • ファンが回るほど音が出る

  • つまり、静音は“冷却の余裕”で作る

Ryzen 7 7700は、この“冷却の余裕”を作りやすい側に寄っています。もちろんクーラー選びは重要ですが、最初から大型高級クーラー前提にしなくても、無理のない構成を組みやすいのは魅力です。

付属クーラー前提の構成を考えている

Ryzen 7 7700は、販売形態によってはクーラーが付属することがあります(同梱の有無は購入ページで必ず確認してください)。これがありがたいのは、初期構成のハードルが下がる点です。

付属クーラー運用を成功させるコツは、最初から完璧を狙わないことです。

  • まず付属クーラーで動作確認と安定性チェックを終える

  • 温度と騒音に不満が出たら、後から空冷の定番モデルにアップグレードする

  • ケースファンを適切に配置し、エアフローで補う

最初から高級クーラーを買っても悪くはありませんが、初心者ほど「組みやすさ」「切り分けのしやすさ」の方が重要です。付属クーラーで一度“正常系”を作れると、後の改善が楽になります。

将来のAM5アップグレードも視野に入れる

AM5に移行する価値は、CPU単体だけでなく“土台”にあります。将来的にCPUを交換して延命したい、後から上位CPUに載せ替えたい、という人にとって、AM5にしておく意味は大きくなります。

もちろん将来のことは確約できませんが、少なくとも「一度組んだら長く使い、数年後にCPUだけ更新したい」という考え方なら、AM5は方向性として合います。Ryzen 7 7700は、その土台の上で“最初のバランス構成”として成立しやすいCPUです。


Ryzen 7 7700と比較すべき代替CPU

ここでは「結局どれを買えばよいのか」を迷わないよう、候補を用途別に整理します。数値の細かい上下より、あなたが重視するもの(最速FPS、静音、省電力、制作、総額)で分岐するのが後悔しにくい選び方です。

まずは比較の軸を表で整理します。

候補立ち位置こんな人に向く注意点
Ryzen 7 7700バランス型8コアゲームも普段も軽い制作も、静音や扱いやすさ重視最速FPS一本だと不満が出やすい
Ryzen 7 7700X同じ8コアで性能寄り冷却に投資でき、少しでも上の性能を狙う発熱・消費電力・騒音が増えやすい
Ryzen 7 7800X3Dゲーム特化の最有力候補になりやすいゲーム最優先で後悔したくない価格差と入手性、用途がゲーム中心か確認
Ryzen 5 7600系コスパ重視の現実解ゲーム中心、予算をGPUに回したい重い制作や配信の余裕は落ちる場合あり
Intel同価格帯用途によって強いエンコード等の用途が明確、総額で納得できる電力・冷却・マザボ選び含めて比較が必要

この表の通り、Ryzen 7 7700は「全方位に強いが、尖り目的には最適ではない」タイプです。以下で分岐をさらに明確にします。

Ryzen 7 7700Xとの違いと選び分け

7700と7700Xは同じ8コア16スレッドで、ざっくり言えば7700Xは性能を取りに行き、7700は効率と扱いやすさを取りに行く方向性です。

選び分けの質問は次の3つで十分です。

  1. 静音をどこまで重視するか

  • 静音重視なら7700が有利になりやすい

  • 性能重視でファンが回ってもよいなら7700Xも候補

  1. クーラーにどれだけ投資できるか

  • 7700Xは冷却が弱いと魅力が出にくい

  • 7700は現実的な空冷でもまとめやすい

  1. 総額で納得できるか
    CPUの差額だけでなく、クーラーやケースファン強化まで含めた総額で考えると、7700の方が“納得しやすい”場合があります。逆に、最初から冷却も含めて予算があるなら、7700Xが気持ちよく動く構成も作れます。

迷ったら、「静音・省電力・扱いやすさ=7700」「性能優先=7700X」と覚えておくと判断が早くなります。

Ryzen 7 7800X3Dが向くケース

Ryzen 7 7700を調べている人が最終的に迷いがちなのが、7800X3Dのようなゲーム特化モデルです。これは悪い迷いではなく、目的が明確なら非常に健全です。

7800X3Dが向くのは、次の条件に当てはまるときです。

  • ゲームが最優先で、フレームレートの伸びが満足度に直結する

  • フルHD高リフレッシュ、あるいはCPU差が出やすいタイトルをよく遊ぶ

  • 「買った後にCPUが気になり続ける」状態を避けたい

反対に、ゲーム以外にも作業が多い、静音や省電力を最優先したい、総額を抑えたい、という場合は、7800X3Dが必ずしも“あなたの最適解”とは限りません。大事なのは、7800X3Dが優れているかどうかではなく、あなたの優先順位にどれだけ一致するかです。

Ryzen 5 7600系で十分なケース

Ryzen 7 7700を検討している人でも、実は7600系で満足できるケースは多いです。とくに次の条件では、CPUに予算を寄せるよりGPUや周辺に回した方が、体感が伸びやすくなります。

  • ゲーム中心で、配信や編集はほとんどしない(しても軽い)

  • WQHD以上でGPU負荷が主になりやすい

  • 予算に上限があり、GPUを一段上げたい

  • SSD容量や静音ファンなど“快適要素”を優先したい

CPUは“足りるか足りないか”のラインを超えると、満足度の差が小さくなることがあります。7600系でそのラインを超えられるなら、差額で別の快適要素を積む方が幸福度が上がることも多いです。

Intel同価格帯と迷うときの見方

Intel同価格帯と迷う場合は、性能だけでなく「総額」と「冷却」を含めた現実的な比較が重要です。Intelの強みが活きる用途(エンコードなど)が明確なら検討価値はありますが、構成によっては消費電力や冷却の要求が変わり、結果として静音性や電気代、ケースの熱だまりに影響します。

迷ったときのチェックポイントは次の通りです。

  • 自分の用途で“どの処理”が重いのか(ゲーム、配信、編集、エンコード、同時作業)

  • その処理はGPUで高速化されるのか、CPU依存か

  • 電力と冷却を含めた構成が現実的か(ケース、クーラー、ファン)

  • マザボやメモリを含めた総額が納得できるか

「CPU単体の比較」から一段降りて、「自分のPCとしての完成形」で比べると、後悔が減ります。


AM5で後悔しないための構成と初期設定

ここからは、Ryzen 7 7700に限らずAM5で満足するための要点です。ポイントは、難しいことを一気にやらないことです。安定→最適化の順に進めるだけで、トラブルの確率は大きく下がります。

マザーボード選びで見るポイント

マザーボードはAM5の体験を左右します。性能だけでなく、安定性とサポートの観点で選ぶと失敗しにくいです。

最低限見るべきポイントは次の3つです。

  • BIOS更新の頻度と情報の見やすさ
    公式サイトでBIOS更新が継続されているか、更新内容が読みやすいかは重要です。トラブル時に「まずBIOSを更新する」という王道の手段が使えるからです。

  • メモリ互換(QVL)と実績
    同じDDR5でも相性が出ることがあります。QVLに載っているメモリを選べば絶対安心とは言えませんが、少なくとも“試されている”材料になります。加えて、購入予定のメモリと近い型番の運用報告が多い製品は安心材料になります。

  • 必要十分な拡張性
    USB、M.2スロット数、LAN(2.5GbEなど)、Wi-Fiの有無など、欲しい要素を先に決めます。ここで迷って上位モデルへ行きすぎると、総額が膨らみやすいので注意です。

「最安でいい」とも「最上位が安全」とも言い切れません。大事なのは、あなたが使う機能に対して過不足がないことと、サポートと情報が追えることです。

DDR5メモリ速度とEXPOの現実的な落とし所

DDR5は、数値だけ見ると高速メモリが魅力的に見えます。しかし、最初から攻めすぎると、安定性や初期設定のハードルが上がります。AM5初心者ほど、次の方針が安全です。

  • 最初は安定重視の構成にする
    容量は用途に合わせつつ、2枚組(デュアルチャネル)を基本にし、まずは定格で起動と安定性を確認します。

  • EXPOは“最後に”入れる
    組み立て直後にEXPOをオンにすると、トラブル時に原因切り分けが難しくなります。
    手順は次の通りです。

  1. 定格で起動し、OSインストール、最低限のドライバ導入

  2. BIOS更新(安定版)

  3. EXPOオン

  4. もし不安定なら、周波数を一段落とす/EXPOオフに戻す

  • 不安定時は“戻す勇気”が最強
    高性能を狙って沼に入るより、少し控えめでも安定して使える方が満足度は高いです。体感差が小さいなら、安定を選ぶのが得策です。

BIOS更新と電圧・PBO設定の注意点

AM5で後悔しないコツは、設定を盛りすぎないことです。ネットには“最強設定”が溢れていますが、同じ設定があなたの環境で安全とは限りません。初期は次のルールが安全です。

  • まずBIOSは安定版へ更新する
    OSを入れる前後どちらでも構いませんが、更新中の停電リスクなどを考え、手順と注意を守って実施します。更新後は設定が初期化されることがあるため、必要設定を再確認します。

  • PBOは必要になってから
    PBOは性能を引き上げる余地がありますが、温度と電力、そして安定性に影響します。最初からオンにすると、「不安定なのはメモリか?PBOか?」という切り分けが難しくなります。
    まずは標準で安定させ、必要性(本当に性能が足りないか)が見えてから触るのが安全です。

  • 電圧関連は“触らない”が正解になりやすい
    手動電圧や過度な調整は、経験者向けです。初心者〜中級者が後悔しがちなポイントなので、安定運用が目的なら、むやみに触らない方がうまくいきます。

組んだ直後にやる安定性チェック

「動いたから大丈夫」と思って使い始めると、後から不具合が出て原因が分からなくなることがあります。最初に短時間でも“儀式”としてチェックすると、結果的に時間を節約できます。

おすすめのチェック手順は次の通りです。

  1. BIOS画面で温度とファン挙動を確認
    異常に高温、ファン全開などがないか。ファンが回らない個体不良や接続ミスもここで見つかります。

  2. OSインストール後、アイドル放置
    10〜20分ほど放置し、フリーズや再起動がないか確認します。アイドル不安定は設定やドライバの問題が潜むことがあります。

  3. 軽い負荷→重い負荷の順でテスト
    いきなり全力負荷より、段階的に上げます。

  • 軽いベンチや短い負荷

  • CPU負荷テスト(10分程度)

  • 普段のゲームを30分程度

  1. メモリ設定を変えたら再テスト
    EXPOオンにしたら、同じ確認を短くても良いので繰り返します。

この手順を踏むだけで、「購入直後の不具合」を早期に特定でき、返品・交換・初期不良対応もしやすくなります。


よくあるトラブルと対処法

ここでは、AM5で起こりがちなトラブルを“切り分け優先順位”で整理します。ポイントは、闇雲に設定をいじらず、最小構成・標準設定に戻して原因を絞ることです。

起動しない・画面が映らない

最も焦る症状ですが、落ち着いてチェックすると解決することが多いです。確認順は次の通りです。

  • ケーブルの刺し先
    GPUに挿すべきか、マザーボードに挿すべきか。環境によって切り分けに使えます。まずは確実に映る出力先で確認します。

  • メモリの挿し位置と挿し込み
    DDR5は挿し込みが甘いと認識しないことがあります。推奨スロット(多くは2枚ならA2/B2)に、カチッと入るまで挿します。

  • 電源周り
    24ピン+CPU補助電源(EPS 8ピン)が刺さっているか。GPU補助電源も同様です。

  • CMOSクリア→最小構成
    ストレージや周辺機器を外し、CPU・メモリ・GPU(必要なら)だけで起動確認します。

AM5は初回起動時にメモリトレーニングで時間がかかることがあります。すぐに電源を切らず、しばらく待つのも有効です。

フリーズやブラックスクリーンが出る

この症状は原因が多岐にわたりますが、優先順位を決めれば解決に近づきます。

優先順位(上から順に試す)

  1. BIOSを安定版へ更新

  2. EXPOをオフ、または周波数を下げる

  3. PBOなど性能系設定を標準へ戻す

  4. GPUドライバをクリーンインストール

  5. 電源容量とケーブル、熱(GPU/CPU)を確認

特に、EXPOオン+古いBIOS+ドライバの組み合わせなど、複合要因で不安定になることがあります。まず“標準に戻す”ことで原因を減らし、それから一つずつ戻していくと、再現性を取りやすくなります。

温度が高い・ファンがうるさい

温度と騒音は、CPUよりも“環境”で悪化していることがよくあります。対処は次の順が効果的です。

  1. ケースエアフローの見直し
    吸気と排気のバランスが悪いと熱がこもります。前面吸気、背面・上面排気が基本です。埃フィルターの目詰まりも確認します。

  2. クーラー取り付けの再確認
    ネジの締め込み、グリス量、接地のズレで温度は大きく変わります。取り付けミスが疑わしいなら、やり直す価値があります。

  3. ファンカーブの調整
    温度に対して急激に回転数が上がる設定だと、耳障りになりやすいです。なだらかに調整すると体感が改善します。

  4. 設定を標準へ戻す
    PBOや電力設定でブーストが強いと温度は上がります。静音が目的なら、まずは標準で運用し、必要なら控えめに調整します。

Ryzen 7 7700は静音構成に向きやすい側ですが、環境が悪いと当然うるさくなります。原因を“環境→取り付け→設定”の順で潰すと失敗しにくいです。

性能が出ないと感じる

「性能が出ない」は主観が混ざりやすいので、まずは“何がボトルネックか”を切り分けます。

  • ゲームで伸びないならGPUが詰まっている可能性
    高解像度・高画質ではGPUが先に限界になります。この場合、CPUを変えても伸びは小さいです。

  • メモリが定格のまま
    EXPOをオンにしていない、あるいは設定が反映されていない場合、状況によっては性能が頭打ちになります。ただし、安定性優先なら定格のままでも問題ありません。「体感が変わるほどか」を見極めます。

  • バックグラウンドが重い
    常駐ソフト、録画、配信、ブラウザタブ大量などで負荷が増えると、体感が落ちます。タスクマネージャで負荷を確認します。

  • 温度で性能が抑えられている
    冷却が不足すると、ブーストが伸びず“遅い”と感じることがあります。温度とクロックの関係をモニタリングして判断します。

性能の悩みは、CPUを疑う前に「GPU」「温度」「設定」「バックグラウンド」の順で確認すると、無駄な買い替えを避けやすくなります。


Ryzen 7 7700で後悔しないための最終チェックリスト

最後に、購入判断を“感情”ではなく“条件”でできるよう、判定表とチェックリストを用意します。ここを埋めるだけで、「やめとけかどうか」がかなり明確になります。

買うべき人/やめるべき人の判定表

質問はい(当てはまる)いいえ(当てはまらない)
最速FPSを最優先したい7700よりゲーム特化モデルを優先検討7700は候補に残る
AM5移行費(マザボ+DDR5)を許容できるAM5を前向きに検討できるAM4延命・別案・BTOも検討
静音・省電力・扱いやすさを重視したい7700が噛み合いやすい性能寄りモデルも視野
BIOS更新や初期設定に抵抗がないAM5でも後悔しにくい完成品・BTOで回避も有効
ゲーム以外の同時作業も多い8コアの余裕が効きやすい7600系で十分な可能性も

この表で「最速FPS」「移行費NG」「設定が嫌」の3つが揃うなら、Ryzen 7 7700は選ばない方が後悔しにくいです。逆に、静音・扱いやすさを重視し、AM5の総額に納得できるなら、十分に“買い”になります。

購入前に確認するパーツ互換と予算

購入直前に、次の項目を必ず確認してください。ここでの見落としが“やめとけ体験”を生みます。

  • AM5マザーボードを選んでいるか

  • DDR5メモリ(できれば2枚組)を選んでいるか

  • ケースにクーラーが入るか(高さ、幅、干渉)

  • GPUの長さがケースに収まるか

  • 電源容量がGPU込みで足りるか(将来の増設も考慮)

  • M.2 SSDの放熱(ヒートシンク)やスロット数は十分か

  • 使いたい端子(USB、Wi-Fi、2.5GbEなど)は揃っているか

「後悔」は、性能不足よりも、互換ミスや予算オーバー、静音にできない構成で起こりやすいです。最終確認が重要です。

購入後の運用ルール(BIOS・設定・更新)

買った後に安定して満足するための“運用ルール”です。難しいことはありません。

  • BIOSは安定版へ更新し、更新後は設定が戻っていないか確認する

  • EXPOは安定が確認できてからオンにし、不安定なら一段落とす

  • 性能設定(PBOなど)は、安定運用ができてから段階的に試す

  • 何か起きたら「標準へ戻す→再現性を取る→一つずつ変更」の順で切り分ける

  • ドライバ更新は“むやみに全部最新”ではなく、問題がなければ安定を優先する


Ryzen 7 7700は、「最速だけが正義」という価値観では評価が割れやすいCPUです。しかし、ゲームも日常も快適にしつつ、静音・省電力・扱いやすさを重視する人には、非常にバランスの良い選択になり得ます。大切なのは、あなたの優先順位に対して、総額と運用の手間を含めて納得できるかどうかです。

もし迷いが残る場合は、上の判定表で「最速FPS最優先かどうか」「AM5移行費を許容できるか」「初期設定の手間を受け入れられるか」の3点だけでも明確にしてください。それだけで、“やめとけ”という言葉に振り回されず、自分に合う選択へ着地しやすくなります。