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事由と理由の違いがすぐ分かる|欠勤・休暇・遅刻の例文とNG回避

欠勤届や休暇申請、遅刻・早退の申請書で「事由」と書かれた欄を前にして、手が止まったことはありませんか。日常なら「理由」で済むのに、書類では「事由」が求められる——この違いを曖昧なまま書くと、差し戻しや余計な確認につながることがあります。
本記事では、事由と理由の違いを「事実」と「事情」の軸でスッと整理し、迷いがちなケースを“第三者検証性”で判断できるようにします。さらに、欠勤・休暇・遅刻・早退・トラブル報告まで、事由欄にそのまま使えるテンプレと例文、避けたいNG例もまとめました。読み終えたあとには、「このケースはこう書けばいい」と自信を持って記入できる状態を目指します。

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目次

事由と理由の違いを1分で理解する

「違い」を最短で掴むには、まず表で全体像を固定するのが有効です。辞書では、事由は一般に「事柄の生じた理由・原因」を指し、法律文脈では「理由または原因となっている事実」と説明されています。つまり、書類上の事由は“事情”よりも“事実”に寄せると安全です。

事由と理由の比較表

項目 事由 理由
一言で 原因となる事実(事実寄り) 事情・根拠を含む説明(広い)
含む範囲 原因として特定できる事柄に絞られやすい 事実+事情+判断の根拠まで含められる
客観性 高め(第三者が確認できるほど強い) 低めでも成立(主観・内面も入り得る)
よく出る場面 申請書、規程、契約、法律文、証明が必要な文書 会話、説明文、説得、背景共有
「電車遅延」「発熱」「通院」「運休」 「気持ちが落ち込んだ」「家庭の事情で調整が必要」
置き換え 事由→理由は通りやすい 理由→事由は通らない場合がある

事由はなぜ「事実寄り」になりやすいのか

社内書類や契約文書の多くは「読まれて判断され、記録として残る」性質があります。受け手(上司・人事・総務・取引先)は、あなたの内面よりも、次の材料を必要とします。

  • 何が起きたのか(事実)

  • いつ起きたのか(日時)

  • どの程度影響するのか(遅刻時間、欠勤日数、対応可否など)

  • 裏取りが必要ならできるか(遅延証明、受診、記録など)

この性質に合う言葉が「事由」です。逆に、会話や説明文の目的は「納得感・背景共有」であることが多く、事実だけでは足りない場合があるため、「理由」が自然に使われます。

置き換えで失敗しないコツ

迷ったときは、次のように考えると安全です。

  • 「事由」と書かれていたら:確認可能な事実を短く置く

  • 「理由」を求められたら:事実に加えて事情や判断の根拠も説明してよい

  • 書類に「理由」欄がある場合:それでも受け手は“事実”を知りたいことが多いので、最初に事実を一行で置いてから背景を足す


書類で迷わない判断フロー

ここが本記事の中心です。「事由欄に何を書くか」を、毎回ゼロから悩まないための手順を固定します。

判断フローは3ステップで十分

ステップ1:第三者検証性がある事実か

  • 証明書、記録、第三者の確認、客観的状況(運休・遅延・受診など)があるほど強い

ステップ2:制度・運用上、必要な情報か

  • 会社の就業規則、申請様式、必要書類の有無で求められる粒度が変わる

ステップ3:個人情報を最小限にできているか

  • 病名、詳細症状、家族の病状、私生活の詳細など、必要以上に書かない

この3ステップを通すと、「書かな過ぎで差し戻される」「書き過ぎて後悔する」の両方を避けやすくなります。

事由欄の“最小記載”の考え方

事由欄の基本は、次の型です。

  • 最小記載(基本)
    「事実(原因)」だけを短く

  • 必要な場合の補足
    「日時」「影響」「証明の有無」など、手続きに必要な情報だけを足す

反対に、事由欄でやりがちな失敗は次の2つです。

  • 感情や言い訳が長い(理由の領域を事由欄に詰め込む)

  • 事実が特定できない(“いろいろあって”など、受け手が判断できない)


事由が使われやすい場面と、理由が自然な場面

用語の使い分けは「丁寧さ」ではなく「用途」です。競合解説でも、事由は硬い文脈で多いことが指摘されています。

会社の申請書・規程で「事由」が多い理由

申請書は、あなたの事情に共感するためではなく、次を満たすために存在します。

  • 手続きの可否を判断する

  • 記録を残す

  • 後から確認できるようにする

この目的のため、受け手が扱いやすいのは「事情」より「事実」です。だから「事由欄」が多くなります。

契約書・法律文で「事由」が好まれる理由

辞書でも法律文脈の事由は「原因となる事実」とされます。
法律・契約では、争いになった場合に「何があったか」を確定させる必要があるため、事実に寄る語が採用されやすい、という背景があります。

(参考として、「正当事由」のように“事由”が制度上の用語として使われる領域もあり、条文で判断要素が列挙されることがあります。解説記事でも借地借家法の正当事由に触れています。)

会話・説明文では「理由」が自然な理由

会話で知りたいのは、たいてい次のどれかです。

  • どうしてそう判断したのか(根拠)

  • 背景に何があったのか(事情)

  • 次はどうするのか(見通し)

ここでは、事実だけでは足りないことが多く、「理由」で説明する方が自然です。


事由の書き方テンプレと例文

ここからは「そのまま貼れる」ことを重視します。提出物別に、最小記載→補足→NGをセットで示します。

提出物別:事由欄の最小テンプレ表

提出物 最小記載(事由欄) 補足(必要なら) NG(避けたい)
欠勤届 「体調不良のため欠勤」 「受診のため」「〇時に連絡済」 病名・詳細症状を過度に書く
遅刻届 「交通機関遅延のため遅刻」 「遅延証明書提出」「到着見込み」 「寝坊したので…(長い言い訳)」
早退届 「体調不良のため早退」 「引き継ぎ済」「連絡先」 私生活の詳細
休暇申請 「私用のため」 「午前休/午後休」「代替対応」 必要以上の家庭事情
トラブル報告 「〇〇を誤って送付した」 「発生日時」「影響範囲」 感情的な自己弁護のみ

欠勤事由:ケース別例文集

1)体調不良(一般的)

  • 最小:
    「体調不良のため欠勤」

  • 補足(必要なら):
    「受診のため欠勤」「回復次第連絡」

  • NG例:
    「○○病で、症状が△△で、昨夜から…(詳細すぎる)」

2)発熱・感染症が疑われる(配慮が必要)

  • 最小:
    「発熱のため欠勤」

  • 補足:
    「受診予定」「検査のため」

  • 注意:
    社内で報告ルールがある場合(感染症対応など)は、そのルールを優先します。

3)家庭都合(家族対応)

  • 最小:
    「家族対応のため欠勤」

  • 補足:
    「病院付き添いのため」「手続き対応のため」

  • NG例:
    家族の病状の詳細、住所等の個人情報

4)交通・天候など客観状況

  • 最小:
    「交通機関の運休のため欠勤」

  • 補足:
    「運休証明の提出可」「在宅対応の可否」

  • ポイント:
    “事実が強い”ため、事由欄として扱いやすい

遅刻・早退事由:ケース別例文集

交通機関遅延

  • 最小:
    「交通機関遅延のため遅刻」

  • 補足:
    「遅延証明書提出」「到着見込みは〇時」

通院

  • 最小:
    「通院のため遅刻」

  • 補足:
    「診療予約が午前〇時のため」

寝坊(書き方のコツ)

  • 最小:
    「起床遅れのため遅刻」

  • 補足(可能なら再発防止を別途):
    「アラーム設定を見直し」

  • NG例:
    「昨日遅くまでスマホを見ていて…(事情の長文化)」

寝坊は“理由”として事情を語りたくなりますが、申請欄で必要なのはまず事実です。事情や反省は口頭や別欄で十分なケースが多いです。

休暇事由:使いやすい言い方と注意点

休暇申請の事由は、職場の文化・規程で許容範囲が変わります。一般的に使いやすいのは次です。

  • 「私用のため」

  • 「所用のため」

  • 「家庭都合のため」

ただし、慶弔休暇や制度休暇は規程の要件があるため、要件に沿う事実を置きます。

  • 「親族の葬儀参列のため」

  • 「健康診断受診のため」

年次有給休暇など労務制度に触れる話題は、法令や行政資料が公開されています。運用は社内ルールが優先されるため、最終的には就業規則・人事の指示と照合してください。

トラブル報告:事由と理由を分ける書き方(強い型)

トラブル報告では、混同が一番事故ります。おすすめは「事由(事実)」「理由(要因)」「対策(再発防止)」の三段です。

  • 事由(事実):何が起きたか

  • 理由(要因):なぜ起きたか(プロセス上の不足)

  • 対策:どう防ぐか(仕組み)

例:誤送付

  • 事由:
    「A社宛の資料をB社に誤送付した」

  • 理由:
    「送付前の宛先確認が担当者単独で、チェック工程が未整備だった」

  • 対策:
    「送付前に宛先・添付を2名で確認し、チェック記録を残す」

ここで重要なのは、理由を「気が緩んでいた」など精神論だけで終わらせず、プロセスに落とすことです。受け手は“改善可能性”を見ています。


理由の書き方テンプレと例文

理由は「納得を作る説明」です。事実を出すだけで終わると、相手は判断できません。理由の型を持つと、メールや口頭でも強くなります。

理由の基本テンプレは4要素

  • 前提(状況)

  • 判断(結論)

  • 根拠(理由)

  • 配慮(代替案・次の行動)

例:会議欠席の理由
「外部対応が長引いており移動時間を含め開始に間に合いません。本日は先方対応を優先する判断をしました。資料は事前共有し、議事は後ほど確認します。」

この型は、相手が欲しい情報(結論と根拠と次の手)を短時間で渡せるため、ビジネスのやり取りで特に強いです。

「言いにくい理由」を角が立たない表現にする

理由は広い概念ゆえ、言い方で印象が激変します。事実を隠すのではなく、相手が扱える言葉に整えます。

  • 「忙しい」→「現状の稼働では期日内の対応が難しい」

  • 「できない」→「条件が整えば対応可能。現時点では優先順位の調整が必要」

  • 「ミスした」→「確認工程に不足があった」

  • 「やりたくない」→「現状の優先度では着手が難しい。代替案を提示する」

注意:対外的な信頼が絡む場面では、過度な婉曲表現は不誠実に見えることがあります。事実(事由)をまず示し、理由で背景を補う順番が安全です。


迷いやすいケース別:最適表現の早見表

ここは実務で最も見返される領域です。よくあるケースを「事由欄推奨」「理由で補足するなら」「避けたい表現」で整理します。

ケース別早見表

状況 事由欄に書く推奨(最小) 理由で補足するなら 避けたい表現
体調不良 「体調不良のため欠勤」 「安全配慮のため受診を優先」 病名・症状の詳細を長く
発熱 「発熱のため欠勤」 「検査・受診のため」 不確かな断定(感染症名を断言)
家庭都合 「家庭都合のため」 「平日日中の手続きが必要」 家庭内事情を細かく
私用 「私用のため」 「予約が平日しか取れない」 “遊び”を強調しすぎる言い方
交通遅延 「交通機関遅延のため遅刻」 「遅延証明書提出」 「いろいろあって」
寝坊 「起床遅れのため遅刻」 「再発防止策を実施」 長い言い訳・責任転嫁
トラブル 「〇〇を誤って処理した」 「確認工程不足が要因」 感情的自己弁護のみ

体調不良は事由か理由か(整理)

  • 事由に書きやすい:発熱、通院、受診、体調不良(=事実)

  • 理由に書きやすい:安全配慮、業務影響、判断根拠(=説明)

ここを分けるだけで、文章が「通る」確率が上がります。

家庭都合・私用は「最小」で止めるのが基本

家庭都合や私用は、事由として曖昧ですが、休暇申請等では一般的です。重要なのは、受け手がそれ以上の情報を必要としているかです。必要がないのに詳しく書くと、個人情報の拡散や不要な詮索の入口になり得ます。


よくある誤用とNG例

ここでは、差し戻し・トラブルにつながりやすい書き方を明確に潰します。

事由欄に感情だけを書く

  • NG:
    「気分が落ち込んだので欠勤します」

  • 推奨:
    「体調不良のため欠勤」

  • 補足(理由として別途説明が必要なら):
    「回復のため受診を優先します」

感情や内面は“理由”として成立することはあっても、事由欄の目的(記録・判断)に合いにくいです。

理由を求められているのに、事実が曖昧

  • NG:
    「いろいろあって遅れます」

  • 推奨:
    「交通機関遅延のため到着が遅れます。到着見込みは〇時です。」

理由の説得力は、最低限の事実で支えます。事実がゼロだと相手は判断できません。

丁寧にしようとして不自然な言い回しになる

「ご事由」など、過剰に丁寧にしようとして不自然になることがあります。丁寧さは、語尾や構文全体で出す方が安全です。

  • 推奨:
    「欠勤事由:体調不良のため」
    「欠勤の理由:受診が必要なため」

書き過ぎによるリスク

事由欄の書き過ぎは、次のリスクを増やします。

  • 個人情報(健康情報・家族情報)の不要な共有

  • 後から整合性が取れなくなる(説明が変わる)

  • 受け手が判断に困る(情報が散らかる)

「必要十分」を守るためにも、判断フローのステップ3(個人情報最小化)が重要です。


よくある質問

実務で頻出の疑問を、結論→理由→運用の順で答えます。

事由と理由はどちらが丁寧ですか

丁寧さの問題ではなく、用途の問題です。

  • 書類・規程・契約など、判断と記録が必要:事由が合いやすい

  • 会話・説明・納得形成:理由が自然
    一般向け解説でも、事由は原因となる事実寄り、理由は広いという整理が示されています。

「私用」と書くのは失礼ですか

多くの職場では、休暇申請の事由として「私用」「所用」は一般的です。ただし、職場によっては「私用不可」「理由記載必須」など運用があるため、就業規則・申請ガイドを優先してください。

事由を詳しく書きすぎると不利になりますか

ケースによりますが、少なくとも「不要な個人情報を出す」「後から整合性が崩れる」というリスクはあります。辞書でも法律文脈の事由は“原因となる事実”とされるため、事由は事実に寄せ、理由で背景を補う方が安全です。

事由欄が短すぎて怒られそうです

その場合は、補足を“手続きに必要な範囲”に限定して加えるのがおすすめです。
例:
「交通機関遅延のため遅刻(遅延証明提出予定、到着見込み〇時)」
短くても判断材料が揃っていれば、受け手にとっては扱いやすい文章になります。

法律や制度に関わる書き方はどう確認すべきですか

労務制度などは、法令(e-Gov法令検索)や行政資料(厚労省のPDF等)が公開されています。制度の説明はこれらで確認しつつ、最終的な運用は社内規程と照合してください。


参考情報源