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Razer Krakenのマイクが使えない原因と直し方|Windows・Discord別に完全切り分け

Razer Krakenを接続したのに、
「音は聞こえるのに自分の声だけ入らない」
「Discordで急にマイクが反応しなくなった」
このような状況に陥り、故障を疑って不安になっていないでしょうか。

実は、Razer Krakenのマイクが使えなくなる原因の多くは、本体の故障ではありません。
ミュートの見落とし、3.5mm端子の規格違い、Windowsの入力デバイス設定、マイクのアクセス権限、Discord側の入力先指定など、いくつかのポイントが噛み合っていないだけというケースが非常に多く見られます。

本記事では、Razer Krakenのマイクが使えないときに
物理接続 → Windows設定 → マイク権限 → Discord・OBS → ドライバー → 故障判断
という順番で、迷わず原因を切り分けられるように詳しく解説します。

「どこまで試せば故障と判断できるのか」
「設定ミスなのか、それとも交換が必要なのか」
こうした不安を解消し、最短で解決に辿り着くためのチェックリストとして、ぜひ最後までご確認ください。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

目次

Razer Krakenのマイクが使えないときに最初に確認すること

Razer Krakenのマイクが突然使えなくなると、故障を疑って焦ってしまいがちです。しかし実際には、ケーブルの規格や挿し込みの甘さ、Windows側の入力デバイス設定のズレ、マイク権限、DiscordやOBS側の入力先指定など、いくつかの「よくある落とし穴」に引っかかっているケースが大半です。

この章では、いきなりドライバー更新や再インストールに飛ばずに、最短で原因に近づける「入り口の確認」を丁寧に行います。ここで症状の型を決めておくと、次章以降の手順がスムーズになります。

まずは症状を3パターンに分けて切り分ける

最初に、今起きている状態を次の3つのどれに近いかで分類してください。分類ができると「どの層(物理・OS・アプリ)で止まっているか」が見えます。

  1. Windowsの入力デバイスにRazer Krakenのマイクが出てこない/選べない
    例:サウンド設定の入力に表示されない、デバイスマネージャーでも不明、あるいは表示されても無効扱いで使えない。
    → 物理接続、端子規格(3.5mmの極数など)、接続先のポート、USBハブ、ドライバー、デバイスの無効化が主な原因候補です。

  2. Windowsでは入力レベルが動くのに、Discordやゲームでは声が入らない
    例:Windowsの入力テストでは反応するのに、Discordの入力メーターは無反応、通話相手に届かない、OBSのメーターが動かない。
    → アプリ側の入力デバイス指定、入力感度・ノイズ抑制、アプリ権限、排他利用(他アプリが掴んでいる)などが原因候補です。

  3. 一度は直るが、再起動やUSB差し替え、更新後に再発する
    例:直ったのに翌日また無音、USBポートを変えたら戻った、Windows Update後に再発。
    → Windowsの「既定の入力デバイス」「既定の通信デバイス」が勝手に切り替わる、DiscordがDefaultを追従して別マイクに切り替わる、USBデバイスの認識順が変わる、といった“設定が戻る系”が原因候補です。

ここで大切なのは、「音が聞こえる(出力)」と「声が入る(入力)」は別問題だという点です。音が聞こえるからといって、マイクが正しく選ばれているとは限りません。まずは「Windowsで入力として正しく反応しているか」を基準に、どこで止まっているかを見極めます。


ミュートスイッチと物理接続の見落としを潰す

次に、最も頻度が高く、しかも見落とされやすい「物理系」を一気に潰します。ここを丁寧にやるだけで解決するケースが本当に多いです。

1) ミュートの確認(本体・リモコン・アプリ)

Razer Krakenにはモデルによって、ケーブル途中のリモコン部や本体側にミュート機構が付いています。

  • ケーブル途中にミュートスイッチがある場合、スイッチがオン(ミュート状態)になっていないか確認する

  • ボタン式の場合、押し込まれてミュートになっていないか確認する

  • Discord側でもミュート(自分のマイクミュート)が有効になっていないか確認する

「相手の声は聞こえるのに自分だけ無音」のとき、物理ミュートは第一候補です。

2) 挿し込みの深さと接触不良

3.5mmプラグは、見た目では刺さっているようでも、わずかに浅いだけでマイク接点が成立しないことがあります。

  • プラグを一度抜き、奥までしっかり差し込む

  • ケースや端子周りの形状(スマホケースなど)が邪魔していないか確認する

  • 差し込んだまま軽く回してみて、接触が変わるか(変わるなら接触不良の可能性)

USBの場合も同様に、コネクタが半刺しだと不安定になります。USBは「刺さっているように見えても接触が甘い」ことがあります。

3) 接続先(ポート)の見直し

デスクトップPCの場合、前面端子と背面端子で安定性が違うことがあります。

  • 3.5mm:ヘッドセット対応端子(4極)なのか、ヘッドホン端子(出力のみ)なのか確認する

  • デスクトップで端子が分かれている場合、ヘッドホン端子に挿してしまっていないか確認する

  • USB:可能なら背面USBに直挿しで試す(ハブ経由は避ける)

4) 別端末テスト(最強の切り分け)

物理故障か設定かを最短で見分けるには、別端末テストが最も有効です。

  • 3.5mmタイプなら、スマホ(4極端子がある機種)や別PCに挿して、録音アプリでテストする

  • USBタイプなら、別PCに挿して入力が反応するか確認する

別端末でも反応しないなら、ケーブル断線や端子不良、マイクユニット不良の可能性が一気に高まります。逆に別端末で動くなら、ほぼ確実にPC側の設定・権限・アプリ側の問題です。


3.5mm接続かUSB接続かを確認して手順を分ける

Razer Krakenは「Kraken」という名前でも接続方式が複数あります。ここを混同すると、正しい対処に辿り着きにくくなります。以降の章は共通部分も多いですが、分岐が必要なポイントがあるため、まず自分の接続方式を確定してください。

3.5mm接続(アナログ接続)の特徴

  • 音が出るのにマイクが入らない場合、4極(TRRS)と3極(TRS)の相性、接続先の端子仕様、分岐の要否がよく原因になります。

  • ノートPCやコントローラーの「ヘッドセット端子」は1つの穴で入出力を兼ねることが多い一方、デスクトップPCは「ヘッドホン(出力)」と「マイク(入力)」が分かれていることがあります。

  • 端子が分かれているPCに1本の4極プラグを挿す場合、ヘッドセット用の分岐アダプタ(ヘッドホン用+マイク用)が必要になることがあります。

USB接続(デジタル接続)の特徴

  • Windowsが「USBオーディオデバイス」として認識し、入力デバイスとして選べるようになります。

  • USBハブや延長ケーブル、相性の悪いポートで認識が不安定になることがあります。

  • ドライバーやRazer Synapseの影響が出やすいのはUSB系のほうです。

ここからは、まずWindows側の「入力デバイスとして正しく選べる状態」を作ることを最優先に進めます。


WindowsでRazer Krakenを正しい入力デバイスに設定する

この章では、Windows 10/11でRazer Krakenを「正しい入力デバイス」として安定させます。DiscordやOBSを触る前に、Windows単体で入力が安定して反応する状態を作るのが最短です。アプリ側の問題は、その後で切り分けできます。

サウンド設定で入力デバイスを選び直す

Windowsでは、マイクが複数あると簡単に入力先が入れ替わります。内蔵マイク、Webカメラのマイク、別のUSBマイクなどがある場合、意図せず別のものが既定になっていることがよくあります。

手順(Windows 11の例)

  1. 「設定」を開く

  2. 「システム」→「サウンド」

  3. 「入力」欄で、使用したいデバイス(Razer Kraken、USBオーディオ、サウンドカード名など)を選択

  4. 「入力音量」を適切な値にする(まずは50〜100でテスト)

  5. 入力レベルメーターが動くかを確認する(声を出す、指で軽くマイク部を触れる)

Windows 10でも概ね同様で、「サウンド」から入力デバイスを選べます。

ここでの重要ポイント

  • 出力(スピーカー/ヘッドホン)設定と、入力(マイク)設定は別です。音が聞こえていても、マイクは内蔵マイクのまま、というのは典型例です。

  • 入力デバイス名が分かりにくい場合があります。USB接続だと「USB Audio Device」やメーカー名で表示されることがあるため、候補を切り替えながら入力メーターが反応するものを探してください。


録音デバイスが無効になっていないか確認する

入力デバイスとして表示されていても、Windows側で「無効」扱いだったり、アプリが使えない状態になっていることがあります。特に、過去に設定を変更したり、ドライバー更新後に状態が変わることがあります。

確認の考え方

  • デバイス自体が無効:Windowsが入力として使わせていない

  • 通信デバイスが別:通話アプリが別マイクを掴んでしまう

  • アプリ側がDefault追従:Windowsの既定が変わると、アプリも変わる

再発しやすい人の特徴

  • 以前、別のマイクを使うために設定を変更した

  • ノートPCでヘッドセットと内蔵マイクを行き来している

  • USB機器を頻繁に差し替える

  • Discordの入力がDefaultのまま

このタイプは、次の章(DiscordのDefault注意点)も重要になります。


入力音量が0や極小になっていないか確認する

マイクが「認識」されているのに実際は無音に近い、というケースも多いです。以下を確認してください。

1) Windows側の入力音量

  • 入力音量が0、または極端に低くなっていないか

  • ミュート扱いになっていないか

2) 物理的な距離と方向

Krakenのマイクはモデルによって、口元に近づけることを前提にしたものもあります。

  • マイク部が口元から離れすぎていないか

  • マイクの向き(口元に向いているか)

  • 服や髪が擦れてノイズだけになっていないか

3) まずは“録音”で確認する

通話相手の環境次第で「聞こえない」と言われることもあるため、自分のPCで録音して確認するのが確実です。

  • Windowsの録音機能や録音アプリで数秒録音し、再生して聞く

  • 録音ができるなら、少なくともWindows層は通っています

ここで録音が正常なら、問題はDiscordやOBSなど「アプリ層」に絞られます。


マイクのアクセス許可とデスクトップアプリ許可を確認する

Windows 11で特に重要なのが、マイクのプライバシー設定です。マイク自体が認識していても、権限がオフだとアプリが入力を受け取れません。DiscordやOBSは「デスクトップアプリ」に分類されるため、ここがオフになっているとハマります。

確認すべきチェック項目

  • マイクへのアクセスがオン

  • アプリがマイクにアクセスする許可がオン

  • デスクトップアプリのマイクアクセスがオン

  • 該当アプリが許可対象になっている(表示される場合)

よくある落とし穴

  • Windowsの大型更新後に権限が初期化される

  • セキュリティソフトの設定でマイクアクセスが制限される

  • 会社PCなど管理ポリシーで制限される(この場合は管理者が必要)

ここまで終えて、Windows側で入力メーターが安定して動く状態になっていれば、かなりの確率で解決が近いです。


DiscordとOBSでマイクが入らないときの設定ポイント

Windowsで入力が反応するのに、DiscordやOBSで無音になる場合、原因はアプリ側の設定か競合に絞られます。この章では、ありがちなポイントを順番に潰していきます。

Discordの入力デバイスを指定してテストする

Discordは便利な反面、入力デバイスが「Default」になっていると、Windowsの既定に引っ張られてしまい、いつの間にか別マイクに切り替わることがあります。まずは固定して動作確認するのが鉄則です。

手順

  1. Discordを開く

  2. 「ユーザー設定」→「音声・ビデオ」

  3. 「入力デバイス」をRazer Kraken(またはUSBオーディオ)に明示的に指定

  4. 入力音量メーターが動くか確認

  5. うまく反応しない場合は、次も試す

    • 入力感度を自動から手動にして閾値を下げる

    • ノイズ抑制やエコー除去を一時的にオフにして比較する

ここでの注意点

  • ノイズ抑制が強い設定だと、声が小さい場合に「無音扱い」になることがあります。まずは機能を弱める/オフにして、入力が届くかを確認し、その後で最適化するのが安全です。

  • Discordのテストで反応がないのにWindowsでは動く場合、Discordが別デバイスを掴んでいるか、権限がブロックされている可能性があります。


DiscordのDefaultを使う場合の注意点

入力をDefaultにしていると、普段は便利です。ただし、次の条件が重なると“再発”しやすくなります。

再発パターンの典型

  • USBデバイスを差し替えた(ポート変更)

  • Bluetoothイヤホンを一時的に接続した

  • Windows Update後に既定デバイスが切り替わった

  • 外付けWebカメラのマイクが優先された

Default運用を続けるなら、少なくとも次を意識してください。

  • Windows側で「既定の入力デバイス」をKraken側に戻す習慣を持つ

  • 通話用途なら「既定の通信デバイス」も揃える

  • 再発が多い場合は、Discord側は入力デバイス固定に切り替える

「毎回直し方を検索する」状態になっているなら、固定運用のほうが結果的にストレスが減ります。


OBSで音声入力キャプチャが拾わない原因を潰す

OBSはソース側で入力デバイスを指定します。Windowsの既定と一致していないと無音になりやすく、さらに配信中はトラブルが表面化しにくいので、事前の確認が重要です。

よくある原因と対策

  • ソースが“既定”のままで、Windows側の既定が変わった
    → OBS側の音声入力キャプチャを開き、デバイスをRazer Krakenに明示指定する

  • 別のマイクが選ばれている
    → デバイス一覧を切り替え、メーターが動くものを選ぶ

  • フィルターで音が消えている
    → ノイズゲートやコンプレッサー、抑制設定で閾値が高すぎると無音になります。いったんフィルターを外して確認する

  • サンプルレート不一致で不安定
    → 音が途切れる・歪む場合は、Windows側とOBS側のサンプルレートを合わせると改善することがあります(環境によるため、症状がある場合にのみ)

配信・録音の現場でやるべき確認

  • 本番前に必ず「短い録音」をして、自分の声が入っているか確認する

  • DiscordとOBSを同時に使うなら、まず単体で動作を確認してから同時運用に移る


他アプリの排他利用を疑うときの確認

「Discordではダメ、OBSでもダメ」あるいは「同時に開くと片方がダメ」といった場合、マイクが他アプリに掴まれている(排他利用や競合)可能性があります。完全に排他ではなくても、特殊なドライバーや仮想デバイスが絡むと競合が起きます。

切り分け手順(おすすめ)

  1. Discord、OBS、ゲーム、通話アプリ、録音アプリなどマイクを使いそうなものをすべて終了

  2. PCを再起動

  3. まずDiscordだけ起動してテスト

  4. 次にOBSだけ起動してテスト

  5. 単体ではOKだが同時でNGなら、競合が原因の可能性が高い

競合の典型例

  • 仮想オーディオデバイス(ミキサー系ソフト)

  • ノイズ除去アプリ(常駐でマイクを掴むタイプ)

  • 会議アプリ(バックグラウンドでマイクを保持することがある)

原因が競合なら、常駐ソフトを止める/設定で排他を外す/入力先を統一することで改善することがあります。


ドライバーとRazer Synapseが原因のときの対処

ここまで(物理→Windows→権限→Discord/OBS)を潰しても直らない場合、ドライバーやRazer Synapseなど「ソフト側の深い層」が原因の可能性が出てきます。特にUSB接続やUSBサウンドカード経由では、ドライバーの状態に左右されることがあります。

オーディオドライバー更新と再起動の基本

ドライバー関連の対処は、やみくもに実行すると別の不具合を呼ぶことがあります。優先順位を付けて、まずは安全な順から進めてください。

まず試すべき安全な手順

  • PCを再起動(意外と多い)

  • Windows Updateを適用し、再起動

  • デバイスの差し直し(USBポート変更、3.5mmの差し直し)

次に、ドライバーの見直し

  • PCメーカー(ノートPC)やマザーボードメーカー(デスクトップ)のオーディオドライバーを最新にする

  • デバイスマネージャーでオーディオ入力に警告がないか確認する

  • 不明なデバイスが出ている場合は、ドライバーが適用されていない可能性があります

よくある“更新で直る”パターン

  • Windows更新後にオーディオ周りが不安定になり、最新ドライバーで改善する

  • 逆に最新が合わず、再起動や再認識で戻る(環境依存)

ドライバーはPC構成によって差が大きいため、焦って複数の対処を一気にやらず、「ひとつやったら再起動して確認」を徹底すると迷走しにくいです。


Synapse導入有無で変わること、設定で見直す点

Razer Synapseはモデルによって必須ではありません。しかし、Synapseが関与するモデルや構成では、マイク処理やデバイスの認識に影響することがあります。

Synapseが絡むと起きやすいこと

  • デバイス名やプロファイルの切り替えで入力が変わったように見える

  • マイクの強化機能(音質調整、処理)で、声が不自然に小さくなる・途切れる

  • アップデート後に挙動が変わる

見直しの進め方

  • Windowsだけで入力が反応する状態を先に作る(最重要)

  • そのうえでSynapseを入れているなら、マイク関連の設定を一時的にデフォルトに戻して比較する

  • Synapse導入後から不調なら、いったん終了して挙動が変わるか確認する(原因の切り分け)

Synapseは便利ですが、原因切り分けの段階では「入れている/入れていない」で挙動が変わるかを比較する材料として扱うのが安全です。


USBサウンドカードやハブ経由接続の注意

USB接続は、経由機器や電力供給で挙動が変わることがあります。特にハブ経由は、認識が不安定になりやすいです。

安定させるためのチェック

  • USBハブや延長ケーブルを外し、PC本体に直挿しで試す

  • デスクトップなら背面USBに挿す

  • 同じUSBでもポートを変える(相性が出ることがある)

  • 可能なら、他のUSB機器(高負荷なもの)を一時的に抜いて比較する

“直ったのに戻る”場合の対策

  • 安定するUSBポートを決めて、そこに固定する

  • 差し替えたらWindowsの入力デバイス設定を再確認する

  • Discordは入力デバイス固定にする(Default追従を避ける)

USBは差し替えでデバイスIDや優先順位が変わることがあり、これが再発の原因になります。運用で安定させる意識が重要です。


直らない場合の故障判断と交換修理の目安

最後に、これ以上設定を触り続けるより「故障として動くほうが早い」ケースを見極めます。ここを明確にしておくと、無駄な時間とストレスを減らせます。

別の端末でテストして原因を切り分ける

故障かどうかの判断で、最も信頼できるのは別端末テストです。ここまででまだ実施していない場合は、ぜひ行ってください。

3.5mmタイプの場合

  • スマホ(4極ヘッドセット端子がある機種)に挿し、録音アプリで入力が入るか確認

  • 別PCで、Windowsの入力メーターが反応するか確認

USBタイプの場合

  • 別PCに挿し、入力デバイスとして認識されるか確認

  • 可能なら別のUSBポートでも確認

判断の基準

  • 別端末で動く:PC側の設定・権限・アプリ・ドライバーが原因

  • 別端末でも動かない:ヘッドセット側(断線・端子不良・マイク故障)の可能性が高い

ここで「別端末でもダメ」なら、これ以上の設定作業は成果が出にくい可能性があります。


ケーブル断線や端子不良を疑うサイン

物理故障の典型的なサインがあります。以下に当てはまるほど、故障の可能性が高いです。

  • プラグを少し動かすと、入ったり切れたりする

  • マイク入力が極端に小さい、ノイズしか入らない

  • 片耳が聞こえない、音が途切れる(ケーブル内部の断線の疑い)

  • どの端末でもマイク入力メーターが一切反応しない

  • 明らかにケーブルや端子が曲がっている、断線痕がある

とくに「接触で挙動が変わる」は、設定では直せないことが多いです。購入直後なら初期不良の可能性もあるため、早めの交換判断が結果的に早い解決になります。


保証・交換に進む前に揃える情報

サポートや購入店に相談する際は、情報を揃えておくと対応がスムーズです。やり取りの往復が減り、解決までが短くなります。

揃えておくと良い情報

  • 製品名とモデル(Krakenの型番や正式名称)

  • 接続方式(3.5mm/USB/USBサウンドカードの有無)

  • 使用OS(Windows 10/11)

  • 主に使うアプリ(Discord、OBS、ゲーム名)

  • どこまで試したか(チェックリストに沿って箇条書き)

  • 別端末テストの結果(動く/動かない)

相談前の簡易まとめ例(この形が強い)

  • 物理:ミュート確認、差し直し、別ポート、別端末テスト(結果:○○)

  • Windows:入力デバイス選択、入力音量、権限確認(結果:○○)

  • Discord:入力デバイス固定、感度調整(結果:○○)

  • OBS:入力キャプチャ指定(結果:○○)

このように整理して伝えると、サポート側も切り分けが早く、必要な次の案内に進みやすくなります。


チェックリスト:上から順に試せば切り分けできる

  • 物理ミュートがオンになっていない

  • 端子を奥まで差し込み直し、別ポートでも試した

  • 3.5mmなら分岐アダプタの要否(端子が分かれていないか)を確認した

  • USBならハブを外し、PC本体へ直挿しした

  • Windowsの入力デバイスでRazer Kraken系を選び、入力メーターが反応する

  • 入力音量が0や極小ではない

  • Windowsのマイク権限とデスクトップアプリの許可がオン

  • Discordの入力デバイスを固定し、入力メーターが反応する

  • 入力感度やノイズ抑制を一時的に調整して比較した

  • OBSの音声入力キャプチャでデバイスを明示指定した

  • 他アプリを終了し、単体起動でテストした

  • 別端末でテストして、故障か設定かを判断できた


よくある質問

Razer KrakenはSynapseが必須ですか?

必須ではないモデルもあります。まずはWindowsで入力が正常に反応する状態を作り、その上で必要に応じてSynapseの導入・設定見直しを行うのが安全です。Synapse導入後に挙動が変わった場合は、終了して比較し、原因切り分けの材料にしてください。

イヤホンの音は聞こえるのにマイクだけ使えないのはなぜ?

出力(音)と入力(マイク)は別経路・別設定だからです。Windowsの入力デバイスが内蔵マイクになっている、録音デバイスが無効化されている、マイク権限がオフ、Discordが別デバイスを選んでいるなどで起きます。まずWindowsの入力メーターが動くかを確認すると、原因の層が絞れます。

Discordだけマイクが入らないときはどこを見る?

Discordの入力デバイスをDefaultから外し、Razer Krakenに固定してテストしてください。入力感度やノイズ抑制が強すぎて声が消えることもあるため、一時的に弱める/オフにして比較するのも有効です。それでも無音なら、Windows側のマイク権限(デスクトップアプリ許可)や競合を疑ってください。

Windows 11でデスクトップアプリのマイク許可はどこ?

「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」にあります。マイクアクセスやアプリ許可だけでなく、「デスクトップアプリがマイクにアクセスできるようにする」がオンになっているかが重要です。

分岐ケーブルが必要なケースは?

デスクトップPCで、ヘッドホン出力端子とマイク入力端子が分かれている場合に必要になることがあります。ノートPCやゲームコントローラーのヘッドセット端子(1つの4極端子)では不要なことが多いです。音は出るのにマイクだけ入らないときは、この条件に当てはまらないか確認すると早いです。

交換・初期不良の判断はどうすればよいですか?

別端末でもマイクが反応しない、プラグを動かすと入ったり切れたりする、ノイズしか入らないなどがある場合は、設定ではなくハード不良の可能性が高いです。購入直後なら初期不良の可能性もあるため、早めに購入店やメーカーサポートへ相談するほうが解決が早いことが多いです。


まとめ

Razer Krakenのマイクが使えないときは、原因が分からないまま手当たり次第に設定をいじると迷走しやすくなります。最短で解決するには、物理→Windows入力→マイク権限→Discord/OBS→ドライバー→故障判断の順で、上から潰していくのが確実です。

特に多いのは、ミュートの見落とし、3.5mm端子の規格や分岐の問題、Windowsの入力デバイスのズレ、Windows 11のデスクトップアプリのマイク許可、DiscordのDefault追従による再発です。Windowsで入力メーターが安定して動く状態を作ってから、DiscordやOBSで入力先を固定していくと、短い手数で原因に辿り着けます。

それでも改善しない場合は、別端末テストで故障か設定かを明確にし、故障が濃厚なら保証・交換に進むのが近道です。設定で直る範囲と、物理的に直らない範囲を切り分けることが、結果的に一番早くストレスを減らす方法になります。