Razerキーボードは高い発色性能とカスタマイズ性を備え、多くのユーザーから支持されている製品です。しかし、突然「光らない」「一部だけ点かない」といった症状に遭遇すると、原因が設定なのか故障なのか判断がつかず、不安を抱えやすいものです。さらに、Windowsのアップデートや他ソフトとの競合など、思わぬ要因でライティングが無効化されてしまうケースも少なくありません。
本記事では、Razerキーボードが光らないときに確認すべき項目を体系的に整理し、初心者でも順番にチェックするだけで原因を切り分けられるよう構成しています。あわせて、「光らないように設定したい」というニーズにも対応し、SynapseやWindowsの機能を活用した実用的な設定方法も解説いたします。
Razerキーボードのライティングを快適かつ意図通りにコントロールするために、ぜひ本ガイドをご活用ください。
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Razerキーボードの「光らない」問題は、USB接続・Synapse設定・Windowsのライティング制御など、複数の要因が重なって発生することがあります。
しかし、基本的な確認手順を順序立てて進めることで、多くのケースは自力で原因を切り分け、解消することが可能です。
また、故障が疑われる場合も、事前に状況を整理しておくことで、サポート窓口での対応がスムーズになります。
Razerキーボードが「光らない」ときにまず押さえたいポイント
「光らない」には2種類ある:設定かトラブルか
Razerキーボードが「光らない」という状況には、大きく分けて次の2パターンがあります。
本来は光るはずなのに、突然光らなくなった・一部だけ光らない(トラブル)
まぶしさや省電力のために、意図的に光らないようにしたい(カスタマイズ)
まずはご自身がどちらのケースに近いかを切り分けることが重要です。
本記事では、
「光るはずなのに光らない」トラブル時の原因と対処方法
あえて光らせない/状況に応じて光らせる設定方法
の両方を、順を追って解説いたします。
Razerキーボードのライティングの基本構造
Razerキーボードのライティングは、主に以下の3層で成り立っています。
キーボード本体とそのファームウェア
ライティングを制御するソフトウェアである Razer Synapse
Windows など OS 側の電源・ライティング関連設定
このどこか1つでも問題が生じると、「光らない」「一部だけおかしい」といった症状が発生します。
本記事のゴールと対象読者
本記事のゴールは次の2点です。
「設定の問題」か「ハードウェア故障の可能性が高いか」を、ご自身で切り分けられるようになること
自力で対応できる範囲と、サポートに任せるべきタイミングを理解できるようになること
対象読者は、主に Windows PC と Razer キーボードを組み合わせて使用しているユーザーを想定しています。ゲーミング用途はもちろん、仕事用 PC に接続している方にも役立つ内容です。
【チェックリスト】今の症状はどのタイプか?簡易セルフ診断
まったく光らない/一瞬だけ光る場合
次のような場合は、電源・USB・ソフトの起動順など、基本部分に問題がある可能性が高いです。
PC を起動しても完全に光らない
電源投入直後や BIOS 画面では光るが、Windows が起動すると消える
このようなときは、以下を優先して確認します。
USB ポートやハブの不具合
Razer Synapse の設定で消灯状態になっていないか
Windows 側の設定や他ソフトがライティングを上書きしていないか
一部のキーだけ光らない・色がおかしい場合
次のような症状は、設定または特定キーの LED 故障が疑われます。
特定のキーだけ常に消えている
一部のキーだけ色が違う・点滅を繰り返す
この場合は、まず以下の順で切り分けます。
Synapse のプロファイルや Chroma Studio で、問題のキーだけ別設定になっていないか確認する
それでも改善しない場合は、LED 自体の故障の可能性を考える
ゲーム中や特定アプリだけ光らない場合
デスクトップでは光るが、特定のゲーム中だけ真っ暗になる
ゲーム連動ライティング(Chroma 対応)が動作しない
という場合は、次のポイントを確認します。
該当ゲームが Razer Chroma に対応しているか
Razer Synapseの「Chroma Connect」「Chroma Apps」で対象ゲームが有効になっているか
ゲーム内設定でライティング連動がオフになっていないか
「そもそも光らせたくない」ケースとの区別
「夜間に明るすぎてつらい」「仕事中は光ってほしくない」といった、意図的に消したいニーズも多くあります。
これは故障ではなく「カスタマイズしたい」というケースです。
後半の「光らないようにする設定方法」の章で、具体的なやり方をまとめています。
基本の確認① 電源・USB接続・物理的な要因
USBポート・ハブ・ケーブルの確認
最初に確認すべきは、もっとも単純な物理的要因です。
USB ハブではなく、PC 本体に直接接続する
デスクトップ PC の場合は、背面のマザーボード直結ポートを使用する
別の USB ポート(フロント/背面)を試す
可能であれば、別の PC につないでみる
別の PC でも同じように光らない場合は、キーボード側の問題の可能性が高くなります。逆に別 PC では正常に光る場合は、元の PC 側(OS・ソフト・ポート)の問題が疑われます。
ノートPC/デスクトップの電源設定・USB省電力
Windows の電源管理機能により、USB ポートの電力が抑えられて LED が消灯しているケースもあります。
確認すべき典型的な項目は以下です。
「コントロール パネル」→「電源オプション」→使用中プランの詳細設定で
USB設定 → USBセレクティブサスペンド設定 が「有効」になっていないか
デバイスマネージャー内の USB ルートハブのプロパティで
「電源の管理」タブの「電力節約のために…」のチェックが入っていないか
物理的な破損が疑われる場合
以下のような場合は、ハードウェア故障を強く疑います。
ケーブル被覆の破れや、USB 端子の曲がりが目視できる
飲み物をこぼした直後から症状が出ている
落下や強い衝撃のあとから光らなくなった
このようなケースでは、自己分解や半田付けなどの修理作業は、保証失効やさらなる故障のリスクが高いため推奨されません。サポート窓口へ相談する方が安全です。
基本の確認② Razer Synapseの設定・状態を確認する
Synapseでキーボード認識状況を確認
Razer Synapse を起動し、トップ画面でキーボードが認識されているかを確認します。
デバイス一覧にキーボードが表示されない → ドライバー/USB/ケーブルの問題が疑われる
デバイスは表示されるが、ライティングが変化しない → Synapse 側の不具合や設定の問題が疑われる
照明タブで明るさ・エフェクトを確認
Synapse 上でキーボードを選択し、「照明」タブを開きます。ここで、次の点を確認してください。
明るさスライダーが 0 になっていないか
エフェクトが「消灯」「オフ」といったモードになっていないか
色設定が真っ黒(#000000)などになっていないか
テストとして、明るさを上げ、プリセットの「スペクトラムサイクリング」などシンプルなエフェクトに切り替えると、設定由来かどうかが判断しやすくなります。
プロファイル/Chroma Studioのリセット
高度なライティングを作り込んでいる場合、特定キーだけに別エフェクトをかけてしまっているケースもあります。
Chroma Studio のレイヤーを一時的に無効化する
新しいシンプルなプロファイルを作り、それを適用してみる
この操作で正常に光るようであれば、元のプロファイルに何らかの設定ミスがある可能性が高いです。
Synapseの再インストール
設定の見直しで改善しない場合は、Synapse 自体の不具合も考えられます。
Windows の「アプリと機能」から Razer Synapse をアンインストール
PC を再起動
Razer 公式サイトから最新の Synapse をダウンロードし、再インストール
再インストール後、照明設定を再構成し、ライティングが復旧するか確認してください。
Windowsや他ソフトが原因で光らないケース
Windows 11「ダイナミックライティング」の影響
Windows 11 には「ダイナミックライティング」という、RGB デバイスを OS 側で制御する機能があります。この機能が Razer のライティングを上書きしてしまう場合があります。
「設定」→「個人用設定」→「ダイナミックライティング」を開く
機能を一時的にオフにする
「互換性のあるアプリを優先」などの項目設定も確認する
これにより、Razer Synapse 側のライティングが復活するケースがあります。
他社RGB制御ソフトとの競合
以下のようなソフトは、Razer デバイスと競合する可能性があります。
マザーボード付属の RGB ソフト(ASUS Aura Sync、MSI Mystic Light など)
OpenRGB やその他サードパーティのライティングツール
一度これらを終了またはアンインストールし、Razer Synapse だけが起動している状態で動作を確認してください。
ゲーム連動ライティング(Chroma Apps)が動かない場合
ゲーム中のみライティングが反応しない場合は、次を確認します。
Synapse の「Chroma Connect」「Chroma Apps」タブで、対象ゲームが有効になっているか
ゲーム内の設定で Razer Chroma や RGB 連携がオンになっているか
モデル別で試せる操作:リセットキー・デモモード解除
BlackWidowシリーズでのデモモード解除・リセット
一部の BlackWidow シリーズには、「デモモード」やハードリセットのショートカットが存在します。代表例として、次のような操作があります(モデルにより異なります)。
キーボードを PC から抜く
Esc キーと特定のマクロキー(例:M5)を押しっぱなしにする
そのままの状態で PC に接続する → デモモード解除
また別のモデルでは、
Esc + CapsLock を押しながら接続 → リセット
といった手順が用意されている場合もあります。実際に操作する際は、必ずお使いのモデルのマニュアルをご確認ください。
Huntsman/Cynosaなどの代表的なリセット操作
Huntsman や Cynosa などのシリーズでは、以下のような操作が代表的なリセットとして紹介されることがあります。
キーボードの電源(または接続)を切る
Esc + CapsLock + Spaceバー を同時に押し続ける
その状態で PC に接続(または電源オン)
こちらもモデルによって仕様が異なりますので、あくまで一例として捉え、必ず公式情報を参照してください。
試した内容をメモしておく重要性
ここまでに行った対処は、サポートに相談する際の重要な判断材料となります。
症状が出始めたタイミング・きっかけ
試した対処内容と、その結果
別 PC・別ケーブルでの挙動
これらを簡単にメモしておくことで、サポート側も原因の特定と対応方針を決めやすくなります。
それでも光らないとき:故障の可能性とサポートへの相談
故障が疑われる典型的な症状
以下のような場合は、ソフトウェアでは解決しにくい「ハード故障」の可能性があります。
複数の PC で試しても、同じキーだけまったく光らない
どの設定に変えても特定の LED が別の色で固定される、または点滅し続ける
USB 接続時に、接続と切断を不自然に繰り返す
ここまで紹介した確認・リセットを行っても改善しない場合、自力での修理を続けるよりも、サポートに相談する方が安全です。
国内代理店サポートとRazer公式サポートの使い分け
日本国内の正規流通品であれば、多くの場合は国内代理店(例:MSY)によるサポート窓口が用意されています。
国内正規品:
購入ショップ → 国内代理店サポート → Razer公式サポート の順で相談する形が一般的です。海外通販・並行輸入品:
Razer公式サポートのウェブサイトから直接問い合わせるケースが多くなります。
問い合わせ時には、製品名・型番・シリアル番号・購入日・購入店の情報を手元に用意しておくとスムーズです。
保証期間と費用感の考え方
サポートに相談する前に、次の点を確認しておくと判断しやすくなります。
メーカー保証期間内かどうか
購入店の初期不良対応期間内かどうか
延長保証に加入しているかどうか
保証外での修理費用は、新品の購入価格に近くなる場合もあります。そのため、
修理費用
新品または後継モデルの価格
を比較し、どちらが合理的か検討することをおすすめいたします。
あえて「光らないようにする」設定方法(応用)
常時消灯・明るさ0にする方法
「ゲーム中以外は光らせたくない」「作業中は地味な見た目にしたい」といった場合は、Synapse の照明設定で常時消灯を設定できます。
手順の一例は以下の通りです。
Razer Synapse を起動
キーボードを選択
「照明」タブで
明るさスライダーを 0 にする
エフェクトを「なし」「オフ」などに設定する
こうすることで、キーボード入力は通常通り行える一方で、ライティングだけを完全にオフにできます。
一定時間操作がないときだけ消灯する設定
「操作している間は光っていてほしいが、離席したら勝手に消えてほしい」といったニーズには、アイドル時消灯の設定が有効です。
Synapse のバージョンやデバイスによって名称は異なりますが、一般的には照明設定の中に、
一定時間入力がないときに消灯する
画面オフ時に消灯する
といった項目が用意されていることがあります。該当する項目がないか、照明や電源関連のタブを確認してください。
スリープ・画面オフ時の挙動をコントロールする
夜間や共有スペースでの利用が多い場合、PC スリープ中や画面オフ中のライティングをどうするかは重要です。
Windows 側で画面オフ・スリープまでの時間を適切に設定する
Synapse 側で「PC スリープ中は消灯」などの項目があれば有効化する
このように OS と Synapse 双方の設定を組み合わせることで、不要な点灯を抑えつつ、必要なときだけライティングを楽しめるようになります。
よくある質問(FAQ)
BIOS画面や起動直後だけ光って、その後消えるのはなぜか
これは以下のような動作の違いによるものです。
PC 起動直後〜BIOS 画面:
キーボード本体の標準ライティングが動作している状態Windows 起動後:
Synapse や Windows 側の設定がライティングを上書きする状態
したがって、起動後に LED が消える場合は、Synapse の照明設定や Windows のライティング機能が LED をオフにしている可能性が高いです。
PS4/PS5などゲーム機に接続したときに光らないのは仕様か
ゲーム機に接続した場合、
キーボードとしての入力は行えるが
PC と同等のライティング制御は行えない
といった仕様のモデルもあります。ゲーム機での利用時にライティングが動作しない場合は、製品のマニュアルや互換情報を確認し、そもそも対応している動作かどうかを確認する必要があります。
一部のキーだけ色がおかしい・点滅するのは故障か
まずは以下を確認します。
Chroma Studio で、当該キーに特殊なエフェクトが設定されていないか
プロファイルを切り替えても同じ症状が出るか
複数のプロファイルや別 PC でも同じキーだけ異常が出る場合は、LED 自体の故障である可能性が高くなります。
中古で購入したRazerキーボードが光らないときの注意点
中古品の場合、次の点に注意が必要です。
メーカー保証が既に切れている可能性が高い
前オーナーが特殊な設定やファームウェア変更を行っている可能性
落下や液体こぼしなど、見えないダメージを抱えている可能性
まずは本記事のチェックリストを一通り試し、それでも改善しない場合は、
保証が残っているか
サポート対象となる購入経路か
を確認したうえで、サポートに相談するか、新品への買い替えを検討されるとよいでしょう。
まとめ:順番に確認すれば「光らない」原因はかなりの確率で切り分け可能
本記事のチェックポイント総まとめ
Razer キーボードが光らないときは、以下の順序で確認していくとスムーズです。
USB 接続・電源・別ポート・別 PC での動作確認
Razer Synapse でのデバイス認識と、照明タブ・プロファイル設定の見直し
Windows のライティング機能や他社製 RGB ソフトとの競合確認
モデル別のリセットショートカットやデモモード解除の実行
それでも改善しない場合は、故障を疑いサポートへ相談
自力で対応できる範囲と、サポートへ任せるべきライン
次のような状態であれば、サポートへ相談するタイミングと考えてよいでしょう。
複数の PC・ケーブルで同じ症状が再現する
リセットや再インストールを行っても変化がない
物理的なダメージが疑われる
無理に自己修理を試みると、保証の対象外になったり、状態を悪化させる可能性があります。早めに専門サポートに判断を委ねることも重要です。
仕様変更・アップデートへの注意と公式情報の活用
Razer Synapse や Windows はアップデートにより、画面構成や項目名称が変更される場合があります。本記事の内容はあくまで「考え方」と「確認すべきポイント」のガイドとしてご利用ください。
最新の詳細情報や正確な操作手順については、必ず以下のような一次情報も併せてご確認ください。
Razer 公式サポートサイト・FAQ
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