昨日まで普通に聴けていたradikoが、急に再生できなくなると焦ります。
「接続中のまま止まる」「サービスエリア外と出る」「日本国外と判定される」「e004が表示される」「タイムフリーだけ聴けない」など、症状は似ていても原因はさまざまです。原因を間違えると、設定をいくら触っても解決せず、番組の開始に間に合わないこともあります。
本記事では、まず最短で復旧させるために最初に試すべき手順を整理し、そのうえで表示メッセージ別に「何を疑い、どこを確認し、どう直すか」を分岐しながら丁寧に解説します。さらに、直ったあとに同じトラブルを繰り返さないための再発防止チェック、どうしても解決しない場合の問い合わせのコツまでまとめました。
いままさに聴けなくて困っている方も、原因をはっきりさせて再発を防ぎたい方も、上から順に確認すれば迷わず解決へ近づけます。
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radikoが急に聞けなくなった時に最初にやること
まずはアプリ再起動と通信の切替で復旧を狙う
radikoが「昨日まで普通に聴けていたのに、急に聴けない」という状況は、端末や回線、アプリの一時的な状態変化が引き金になっていることが多いです。いきなり難しい原因探しに入るより、まずは“最短で聴ける状態に戻す”ことを優先すると、無駄な操作を減らせます。特に、ラジオは「今この瞬間に聴きたい」場面が多いため、復旧までのスピードが重要です。
最初に試すべきは、次の3点です。
radikoアプリを完全に終了して起動し直す
アプリを閉じただけでは裏で動き続けている場合があります。iPhoneならアプリスイッチャーでradikoを上にスワイプして終了、Androidなら最近使ったアプリ画面からスワイプして終了したうえで、再起動してください。
「接続中」のまま進まない、再生ボタンを押しても無反応、音が出ないといった“詰まり”は、アプリの状態をリセットするだけで直ることがあります。通信を切り替える(Wi-Fi⇄モバイル回線)
Wi-Fiの電波強度が弱い、ルーター側のDNSや接続経路が不安定、フリーWi-Fiに自動接続している、あるいはモバイル回線が混雑しているなど、通信環境は「見た目はつながっているのに音声ストリーミングだけ不安定」という状態が起こりがちです。
ここで重要なのは、“回線を切り替えること自体”が切り分けになっている点です。Wi-Fiでダメならモバイル回線、モバイル回線でダメならWi-Fiに戻す、というように、原因が回線側かどうかが見えてきます。別の場所で再生を試す(屋外、窓際、別フロアなど)
端末のアンテナ状況、建物の構造、基地局の混雑などにより、同じ回線でも場所で体感が大きく変わります。室内の奥でダメでも、窓際で改善することがあります。逆に、地下やエレベーター付近、鉄筋の建物の中心部では不安定になりやすいです。
ここまでで復旧した場合は、「原因を細かく特定する」よりも、「再発しやすい条件を避ける」方向で整理しておくと安心です。たとえば「フリーWi-Fiに自動接続していた」「VPNが常時オンだった」「省電力設定でバックグラウンド通信が絞られていた」など、後半で紹介する再発防止チェックにつながります。
Wi-Fiをオフにして起動し直すと直るケース
「サービスエリア外」や「エリアが合わない」「いつもと違う局が表示される」といった症状が出たときは、Wi-Fiをオフにして起動し直す操作が非常に有効です。radikoは放送局の提供エリアに基づいて配信を制御しており、地域判定が期待と異なると、聴取できる局が変わったり、聴けなくなったりします。地域判定がズレる要因として、Wi-Fi環境の接続経路やネットワーク構成が関係することがあります。
手順は次の通りです。
radikoアプリを終了する(完全終了)
Wi-Fiをオフにする(モバイル回線に切り替える)
radikoアプリを起動する
聴取したい局を再生して確認する
聴けた場合は、Wi-Fiをオンに戻して聴けるか再確認する(再現性の確認)
この「Wi-Fiオフで起動し直す」操作は、単なる応急処置ではなく、切り分けとしても優秀です。Wi-Fiオフで直るなら、原因は端末そのものより、Wi-Fiルーターや回線の経路、企業・学校などのネットワークの制限、DNS、セキュリティ設定など“Wi-Fi側の条件”に寄っている可能性が高くなります。
また、外出先ではフリーWi-Fiが自動接続されていることに気づかず、radikoだけが不調になるケースがよくあります。SNSやWeb閲覧はできているため「回線は問題ないはず」と思ってしまいがちですが、音声ストリーミングは通信の安定性がよりシビアです。フリーWi-Fiをオフにしてモバイル回線へ切り替えるだけで改善するなら、まずはその場の聴取を優先し、帰宅後にWi-Fi環境の再整備を検討すると良いでしょう。
端末とルーターを再起動する判断基準
アプリ再起動や回線切替でも改善しない場合、次の段階として「端末」「ルーター」を再起動して、通信スタックやネットワーク状態をリセットします。再起動は古典的ですが、効果が高い手段です。特に以下のような状況では、再起動を早めに試す価値があります。
端末が長時間起動しっぱなしで、アプリの挙動が全体的に重い
Wi-Fiがつながっているのに、動画や音声の読み込みが不安定
同じWi-Fiに接続している他の機器でも調子が悪い
e004など通信系のエラーが繰り返し出る
しばらくは聴けるが、途中で止まりやすい
端末再起動のポイント
再起動後、まずはモバイル回線でradikoを試し、次にWi-Fiでも試すと切り分けが早いです。
Bluetoothや車載接続(CarPlay/Android Auto)を使っている場合は、それらが音声出力先として影響していないかも確認します。「聴けているのに音が出ない」ケースでは出力先が原因のことがあります。
ルーター再起動のポイント
ルーターの再起動は、電源ボタンのオンオフ、またはコンセントの抜き差しで行います(機器の推奨手順があれば従ってください)。
再起動後は、Wi-Fiが完全に復旧してからradikoを試します。慌てて操作すると、復旧途上で不安定な状態に当たりやすいです。
ここまでの操作で直らない場合、次は「画面表示(メッセージやエラーコード)」から原因を分岐していくのが近道です。
radikoが聞けない表示メッセージ別の原因と対処
接続中のまま再生されない時の確認ポイント
「接続中」から進まない症状は、体感として最もストレスが大きいタイプです。原因は大きく分けて、(1)通信が不安定、(2)アプリの状態が詰まっている、(3)端末側の制限(省電力やバックグラウンド制限)、(4)サーバー側の混雑・一時障害、のいずれかであることが多いです。
ここでは、手戻りを減らすために“確認の順番”を固定します。
チェックリスト(上から順に)
アプリを完全に終了して起動し直した
Wi-Fiとモバイル回線を切り替えた
端末を再起動した
ブラウザや他アプリで通信が安定しているか確認した(読み込みが遅くないか)
混雑しやすい時間帯(通勤時間、人気番組の開始直後)を避けて再試行した
Bluetooth出力先が意図せず切り替わっていないか確認した(イヤホン、車載など)
追加の切り分け
別の放送局を再生してみる:特定局だけ聴けないのか、全局ダメなのかで原因が変わります。
タイムフリーは聴けるかを確認する:ライブだけダメ、タイムフリーだけダメで分岐できます。
同じ端末で別回線(テザリング等)を試す:Wi-Fi側の問題か、端末側の問題かが見えやすくなります。
「接続中」は“原因が単一ではない”表示のため、焦らず、確実に切り分けを進めるのが一番の近道です。
サービスエリア外と出る時に疑うべきこと
「サービスエリア外」は、radikoの地域判定が現在地と一致していない、または現在地が提供エリア外として扱われているときに出ます。典型的なのは、海外滞在や国外判定、またはWi-Fi環境の経路が影響して別地域として見なされるケースです。
まず試すべきは、次の“最短ルート”です。
アプリ再起動
Wi-Fiをオフにして起動し直す
端末・ルーター再起動
位置情報の設定確認(許可がオフ、精度が低いなど)
それでも繰り返すなら、ネットワーク条件の見直しや問い合わせへ
「サービスエリア外」になりやすい背景例
フリーWi-Fi、ホテルWi-Fi、会社・学校のネットワーク
ルーターの設定でDNSやフィルタリングが強い
VPNやプロキシの利用
端末の位置情報がオフ、または許可が限定されすぎている
位置情報の精度が低い場所(屋内深部、地下など)
特に見落としがちなのが、位置情報許可です。「今まで聴けていた」場合でも、OS更新やアプリ更新で権限が再確認されたり、設定が変わったりすることがあります。急にエリア外になったときは「位置情報がオフになっていないか」を一度確認すると、思いのほか早く解決します。
日本国外と判定される時の設定チェック
日本国内にいるのに「日本国外」と判定される場合、端末の設定または通信経路が“海外扱い”になっている可能性が高いです。ここは対処の優先順位が明確で、次の順に確認するとスムーズです。
優先順位1:VPN/プロキシをオフ
VPNアプリを使っていなくても、セキュリティアプリの機能としてVPNが常時オンになっていることがあります。
会社支給端末では、業務用VPNが自動接続される設定になっている場合があります。
一度オフにしただけでは、再起動後に自動でオンになる設定もあるため、「常時接続」「自動接続」の項目も併せて確認します。
優先順位2:広告ブロック/フィルタリング/通信圧縮の停止
広告ブロック系のDNS・アプリ・ブラウザ拡張機能は、radikoの再生に必要な通信まで止めることがあります。
フィルタリングやペアレンタルコントロール、通信量節約のための圧縮機能が有効だと、判定や再生が不安定になることがあります。
一時停止→radikoで再生確認→問題が解消したら例外設定(許可リスト)で運用するのが現実的です。
優先順位3:時刻・タイムゾーンを自動設定にする
海外旅行後や手動変更で、タイムゾーンがズレていると判定に影響することがあります。
「日付と時刻」「タイムゾーン」は原則自動設定にし、現在地と一致しているか確認します。
優先順位4:回線を変える
Wi-Fiの接続経路が海外寄りの扱いになっている場合もあります。モバイル回線で試して改善するなら、Wi-Fi側の条件が原因である可能性が高いです。
「国外判定」は、原因がはっきりしている分、対処も明確です。VPNや広告ブロックの影響は特に多いので、まずはそこから疑うのが近道です。
e004などエラーコードが出る時の対処
e004は、通信環境が安定せず音声再生ができないときに表示される代表的なエラーです。ここで大切なのは、e004が出た時点で「アプリの不具合」と決めつけず、まず通信側を疑うことです。音声ストリーミングは、短い瞬断や遅延でも影響を受け、Web閲覧よりも不安定さが表に出やすい傾向があります。
対処の順番(効果が出やすい順)
回線を変える(Wi-Fi⇄モバイル、別Wi-Fi、テザリング)
場所を変える(窓際、屋外、別フロア)
端末再起動
ルーター再起動
時間を置いて再試行(混雑の影響を回避)
e004が出やすい状況例
フリーWi-Fiで電波は強いが、実際の速度が不安定
速度制限中
電車移動中・地下などで回線が頻繁に切り替わる
大容量通信の後で回線が混雑している
ルーターが長期間再起動されていない
「時間を置く」が最後に入っているのは、手間の少ない操作を先に試し、それでもダメなら混雑や一時的な障害の可能性を残す、という意味です。人気番組の開始直後などはアクセスが集中しやすいため、数分~十数分で改善することもあります。
タイムフリーだけ聴けない時の条件整理
「ライブは聴けるのに、タイムフリーだけ聴けない」場合は、端末故障よりも“条件に当てはまっている”ケースが多いです。ここは焦らず、仕組みを一度整理すると迷いが減ります。
タイムフリーで聴けない主な理由
聴取期限を過ぎた:タイムフリーには公開期間があります。番組ページ上で対象期間を確認し、期限切れなら仕様です。
タイムフリー対象外:権利処理や番組方針により、タイムフリー非対応の番組もあります。
エリア条件:ライブと同様に、タイムフリーにも地域制限がかかる場合があります。
エリアフリー加入でもログアウト:エリアフリーを契約していても、アプリ側でログインしていないと権利が反映されず、聴けないことがあります。
対処の順番
その番組がタイムフリー対象で、期限内か確認
ログイン状態を確認(特にエリアフリー利用者)
アプリ更新・再ログインを試す
購入情報の復元(アプリ内課金の場合)を確認
別端末で同じアカウントを試して、アカウント側か端末側かを切り分け
タイムフリーの問題は、通信やエリア判定の問題とも絡みやすいです。たとえば、Wi-Fiだとエリア判定がズレてタイムフリーが聴けないが、モバイル回線だと聴ける、ということも起こり得ます。ライブとタイムフリーの両方を“回線別に試す”と、原因が見えやすくなります。
スマホ別にradikoが聞けない時の設定チェック
iPhoneで確認したい位置情報と通信の設定
iPhoneで地域関連の不具合(サービスエリア外、局が合わないなど)が起きた場合、位置情報と通信設定の確認が効果的です。radikoは地域判定が重要なため、位置情報が正しく取れていないと、意図しない状態になりやすいです。
チェックリスト(iPhone)
位置情報サービスがオンになっている
radikoの位置情報許可が適切(「このAppの使用中」など)
モバイルデータ通信でradikoが許可されている(Wi-Fiが不安定な時に影響)
低電力モードで通信が絞られていないか確認する
フリーWi-Fiの自動接続を避ける(必要ならWi-Fiをオフ)
確認のコツ
「位置情報はオンのはず」と思っていても、radikoだけ許可がオフになっていることがあります。アプリごとの権限設定を見直してください。
モバイル回線で聴けるのにWi-Fiで聴けない場合は、Wi-Fi側のネットワーク条件が原因の可能性が高いです。iPhoneの設定変更より先に、Wi-Fiの切り分け(別Wi-Fi、ルーター再起動)を優先するほうが早いこともあります。
Androidで起きやすいバックグラウンド制限と対策
Androidは端末メーカーやOSバージョンによって、省電力機能やバックグラウンド制限の挙動が異なります。そのため、「最初は聴けるのに途中で止まる」「画面を消すと止まる」「接続中のまま進まない」という症状が、バックグラウンド制限の影響で起きることがあります。
チェックリスト(Android)
バッテリー最適化(省電力設定)でradikoが制限されていない
バックグラウンドデータが許可されている
データセーバーがオンの場合、radikoが例外扱いになっている
端末の省電力モードが強く働いていない
タスクキル系アプリや最適化アプリが自動でradikoを止めていない
対策の考え方
まずは“radikoを制限から外す”のが基本です。省電力は便利ですが、音声ストリーミングとは相性が悪い場合があります。
会社支給端末や管理端末では、管理ポリシーで通信制限があることもあります。その場合は、個人側の設定で解決できない可能性があります。
Androidは機種差が大きいため、「設定の場所が見つからない」場合は、端末名+「バッテリー最適化 radiko」などで設定箇所を探すと見つかりやすいです。ただし、操作に不安がある場合は、無理に細かくいじらず、まずは回線切替・再起動・別端末での切り分けを優先すると安全です。
アプリの更新・ログイン状態・購入情報の復元
「急に聴けない」トラブルは、アプリ更新やログイン状態が関係していることもあります。特に、エリアフリーや有料機能を利用している場合は、“権利情報がアプリに反映されているか”がポイントです。
確認ポイント
アプリが最新バージョンになっているか(ストアで更新が保留になっていないか)
アプリ内でログインしているか(ログアウトしていないか)
有料機能を使っている場合、購入状態が正しく反映されているか
端末変更後やOS更新後に、購入情報の復元が必要になっていないか
よくある落とし穴
エリアフリーを契約しているのに、アプリがログアウトしていて聴けない
複数アカウントを使い分けていて、別アカウントでログインしていた
OS更新や端末移行直後で、購入情報がまだ反映されていない
このタイプの問題は、「再ログイン」「アプリ再インストール」で改善することもあります。ただし、再インストールは手間が増えるため、先にログイン状態・回線・表示メッセージの切り分けを済ませてから実施すると、遠回りになりにくいです。
PCブラウザでradikoが急に聞けない時の対処
広告ブロック・セキュリティ・VPNを見直す
PCでradikoが急に聴けなくなった場合、原因として多いのが「拡張機能」「セキュリティソフト」「VPN」です。特に広告ブロックは便利な一方、radikoの再生に必要な通信まで止めてしまうことがあります。また、企業PCではセキュリティが強く、音声ストリーミングが制限されることもあります。
切り分けの手順
まずVPNをオフにする(常時接続の設定も確認)
広告ブロック拡張機能を一時停止する
セキュリティソフトのWeb保護・フィルタリング機能を確認する
可能なら、家庭回線など別ネットワークで再生を試す
ポイント
いきなり全てを削除するのではなく、まずは“一時停止”で切り分けします。原因が特定できたら、必要に応じて許可リスト(ホワイトリスト)設定で両立を狙うのが現実的です。
キャッシュ削除・ブラウザ切替で切り分ける
ブラウザでの不具合は、キャッシュ、Cookie、拡張機能、設定の影響で起こることがあります。PCはスマホより自由度が高い分、干渉する要素も増えます。そこで、次の順で切り分けると早いです。
チェックリスト
シークレット/プライベートウィンドウで再生できるか(拡張機能の影響切り分け)
キャッシュとCookieを削除して改善するか
別ブラウザで再生できるか(Chrome→Edge、Firefoxなど)
ブラウザを最新版に更新したか
拡張機能を一つずつ無効化して原因を特定できるか
コツ
シークレットウィンドウで再生できるなら、拡張機能やCookieの影響が濃厚です。
別ブラウザで再生できるなら、ブラウザ固有の設定や拡張機能が原因の可能性が高いです。
会社ネットワークで起きる制限の考え方
会社・学校のネットワークでは、プロキシ経由、フィルタリング、通信監視などの影響で、radikoの挙動が変わることがあります。たとえば、ネットワークの出口が一括管理されており、結果として地域判定がズレたり、必要な通信が遮断されたりするケースです。
切り分けの考え方
会社ネットワークでダメでも、スマホのモバイル回線なら聴ける → ネットワーク要因の可能性が高い
家庭回線でもダメ → 端末・アプリ・アカウント側の可能性も残る
どこでもダメ → サーバー側の混雑・一時障害の可能性も疑う
会社のネットワークは個人で設定変更できないことが多いため、「モバイル回線(テザリング含む)で聴けるなら、それを回避策として使う」という判断も実用的です。仕事中BGM用途などでどうしてもPCで聴きたい場合は、社内ポリシーに反しない範囲で、IT管理者へ相談するのが安全です。
直らない時の最終手段と問い合わせのコツ
地域判定の修正依頼が必要なケース
何度試しても「エリアが合わない」「サービスエリア外になる」「エリア内の局が聴けない」といった症状が固定的に続く場合、ネットワーク環境側の地域判定がズレている可能性があります。これは、個人の端末設定だけでは解決できないことがあるため、最終手段として“地域判定の修正依頼”を検討します。
修正依頼を検討する目安
同じ場所・同じWi-Fi環境で、繰り返しエリアがズレる
端末を変えても再現する(家族のスマホ、別PCなど)
モバイル回線では正常で、特定のWi-Fiだけで発生する
位置情報設定は問題ないのに、局の表示やエリア判定が不自然
この場合、やみくもに端末設定を触り続けるより、「再現条件」「回線」「場所」を整理して問い合わせ・申請に進むほうが解決が早いことがあります。
問い合わせ前にメモしておく項目テンプレ
問い合わせをするときに情報が不足していると、確認の往復が増えて解決が遅れがちです。以下をメモしておくと、状況が伝わりやすくなります。
問い合わせ用メモ(コピペ用)
端末:iPhone/Android/PC(機種名)
OS:iOS/Android/Windows/macOS(バージョン)
radiko:アプリ版/PC版、アプリのバージョン
回線:Wi-Fi(プロバイダ名・ルーター機種)/モバイル(キャリア)
症状:表示文言(サービスエリア外/国外判定/接続中/e004 等)
発生日時:いつから、頻度(毎回/時々/特定時間帯)
再生対象:ライブ/タイムフリー/特定局のみ
試したこと:アプリ再起動、Wi-Fiオフ起動、端末/ルーター再起動、VPNオフ、広告ブロック停止、ログイン確認 など
再現条件:どの回線なら起きるか、どの場所なら起きるか(自宅Wi-Fiのみ、会社のみ等)
添えると強い情報
エラーコードが出る場合は、そのコード
可能ならスクリーンショット(個人情報が映らない範囲)
問い合わせは「原因の推測」ではなく「事実の整理」が重要です。事実が揃っているほど、対応側は早く判断できます。
一時障害の可能性がある時の見分け方
自分の環境が原因なのか、サービス側の一時障害なのかを切り分けるときは、次の観点が役立ちます。
別端末で同じ症状が出るか(家族のスマホ、別PCなど)
別回線で同じ症状が出るか(モバイル回線、別Wi-Fi、テザリング)
別の放送局で聴けるか(特定局だけか、全体か)
時間を置くと改善するか(混雑・一時障害の可能性)
特に、人気番組の開始直後や災害・大きなニュースのタイミングなどはアクセスが集中しやすく、同時に「接続中」や再生不良が起きることがあります。切り分けが難しいときは、上の3つ(別端末・別回線・別局)を試すだけでも状況が整理できます。
radikoが急に聞けなくなるのを防ぐ再発防止チェック
VPN・プロキシ・通信圧縮・広告ブロックの常時設定を見直す
「急に聴けなくなった」を繰り返す場合、再発の引き金になりやすいのがVPNや広告ブロックなどの“常時設定”です。特に、セキュリティ対策としてVPNが常時オンになっている、通信量節約で圧縮が有効になっている、広告ブロックがDNSレベルで動いている、といった環境では、radikoの判定や再生が不安定になることがあります。
見直しポイント
VPNは「必要な時だけ」オンにする
常時接続・自動接続がオンになっていないか確認する
広告ブロックは、radiko利用時にオフにするか、許可リスト設定を検討する
フィルタリングや通信圧縮は、radikoへの影響が出る場合は例外設定を探す
“全部やめる”のが難しい場合は、「radikoを使う時だけ一時停止する」「例外設定で通す」のどちらかに寄せると、生活の利便性と安定性を両立しやすくなります。
フリーWi-Fi自動接続を避ける
フリーWi-Fiは便利ですが、通信品質が安定しないことが多く、音声ストリーミングと相性が良いとは言えません。また、接続経路が特殊で地域判定がズレるような挙動につながる可能性もあります。
再発防止の具体策
「自動接続」をオフにして、必要な時だけ手動で接続する
外出先でradikoを聴きたい時は、まずモバイル回線で試す
フリーWi-Fiを使う必要がある場合は、radikoが安定するか事前に一度検証しておく
聴取中に不安定になったら、迷わずWi-Fiをオフにしてモバイル回線へ切り替える
「Webは見られるのにradikoだけ不安定」というときほど、フリーWi-Fiが原因になっていることがあります。疑ったら早めに切り替えるのが賢い対処です。
時刻・タイムゾーンを自動設定にしてズレを防ぐ
時刻やタイムゾーンのズレは、普段は気づきにくいのに、地域判定や各種認証の場面で影響が出ることがあります。海外旅行後、端末の時刻を手動で調整した後、バッテリー切れ後などでズレが残ることもあります。
再発防止の具体策
「日付と時刻」「タイムゾーン」を自動設定にする
OS更新後に設定が変わっていないかを一度確認する
旅行や出張後は、タイムゾーンが正しいか確認する
こうした基本設定を整えておくだけで、「なぜか急に聴けない」といった不具合の芽を減らせます。
表:表示メッセージ別の原因と最短対処(早見表)
| 表示・症状 | 主な原因候補 | 最短対処 | 次に見る設定 |
|---|---|---|---|
| 接続中のまま | アプリ一時不調/通信不安定/混雑 | アプリ再起動→回線切替→端末再起動 | 速度制限、Bluetooth出力先、混雑時間帯 |
| サービスエリア外 | 地域判定の乱れ(Wi-Fi等)/位置情報 | Wi-Fiオフで起動し直す→位置情報確認 | 位置情報許可、フリーWi-Fi自動接続、ルーター |
| 日本国外判定 | VPN/プロキシ/時刻ズレ/広告ブロック等 | VPNオフ→広告ブロック停止→時刻自動 | 常時接続設定、フィルタリング、通信圧縮 |
| e004 | 通信環境不良/瞬断/混雑 | 回線/場所変更→再起動→時間を置く | 電波状況、ルーター、データセーバー |
| タイムフリー不可 | 期限・対象外・エリア・ログアウト | 期限/対象確認→ログイン確認→購入復元 | エリアフリー、アカウント、回線別再現性 |
まとめ
radikoが急に聞けなくなったときは、まず「アプリ再起動」「回線切替」「Wi-Fiオフで起動し直す」の順で、最短復旧を狙うのが効率的です。そこから、画面に出る表示(接続中、サービスエリア外、日本国外判定、e004、タイムフリーのみ不可)で原因を分岐させると、無駄な操作を減らせます。
特に、サービスエリア外はWi-Fiや位置情報、国外判定はVPNや広告ブロック、e004は通信環境、タイムフリーは期限やログイン状態がポイントになります。何度も再発する場合は、フリーWi-Fi自動接続やVPN常時接続など“再発しやすい条件”を見直し、直らないときは再現条件を整理して問い合わせにつなげると解決が早くなります。