「プジョーはやめとけ」――検索すると、そんな強い言葉が目に入り、一気に不安が膨らむ方は少なくありません。デザインや走りに惹かれているのに、故障の噂や維持費、リセールの話を見てしまうと、「買っていいのか」「やっぱり国産にすべきか」と迷ってしまいます。
ただ、車選びで本当に大切なのは、評判の言葉尻ではなく、その評判が生まれる条件を知ることです。プジョーが「やめとけ」と言われる背景には、電装系のトラブルが話題になりやすいこと、輸入車ならではのメンテナンス前提、売却時の相場が国産ほど安定しにくいことなど、いくつかの“理由”が重なっています。逆に言えば、年式や個体差、整備履歴、保証、整備拠点の有無といった条件を押さえれば、満足度は大きく変わります。
本記事では、プジョーで後悔が起きやすいポイントを「故障」「維持費」「リセール」「リコール確認」の4軸で整理し、買う前に必ず確認したいチェックリストまで具体的に解説します。読み終えたときに、買う・やめるのどちらを選んでも「自分の基準で納得して決められる」状態になれるよう、判断材料を一つずつ揃えていきます。
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プジョーはやめとけと言われる理由が増える場面
プジョーを検討していると、「やめとけ」という強い言葉が目に入り、不安になる方は少なくありません。ただし、この言葉は「全員に当てはまる真実」というより、特定の条件が重なったときに後悔が起きやすいという意味合いで使われることが大半です。
外車全般の先入観と、国産車の感覚ギャップ
「外車は壊れる」「修理代が高い」という話は、プジョー固有の弱点というより、輸入車全般に付きまとうイメージです。ここで起きやすいのが、国産車の感覚のまま運用してしまい、メンテナンスのタイミングを逃して結果的に不具合を増やすケースです。
国産車は、多少オイル交換が遅れても、消耗品が限界に近づいても、すぐに大きな症状として表に出ない個体も多く、「放置しても案外大丈夫だった」という経験が積み上がりがちです。一方で輸入車は、設計思想や部品の選定、制御の考え方が異なるため、同じ感覚で放置すると、警告灯やエラー表示など「わかりやすい形」で注意喚起が出ることがあります。
この差が「壊れやすい」という印象につながります。実際には、早めに原因をつぶせば軽症で済むのに、様子見が長引いて結果として修理が高額化する、という流れです。プジョーに限らず、輸入車に乗るなら「不具合が出たら早めに点検し、軽いうちに直す」ほうが総額は抑えやすくなります。
また、輸入車では「正規ディーラー」「輸入車に強い専門店」「実績ある整備工場」など、診断機や経験値がある拠点の重要性が上がります。ここが確保できていないと、ちょっとしたエラーでも原因が特定できず、時間と費用が膨らみやすく、「やめとけだった」と感じやすくなります。
電装・警告灯・ディスプレイ不具合が話題になりやすい
プジョーの不満として語られやすいのが、電装系や警告灯、ディスプレイ周りです。重要なのは、こうした不具合は「走れなくなる故障」ではない場合でも、体感ストレスが大きく、口コミで拡散されやすい点です。
たとえば、次のような事象はよく話題に上がります。
警告灯が点いたり消えたりする
ディスプレイが一時的にフリーズする、ブラックアウトする
スマホ連携やナビが不安定になる
センサーの誤作動でエラー表示が出る
現代の車は、走行性能そのものより、ソフトウェアやセンサー、連携機能の比重が大きくなっています。便利になった分、体感上の“不具合”の種類が増え、ユーザーの不満として可視化されやすくなっています。プジョーが特別に悪いというより、「電装や画面の不安定さ」が心理的な不満につながりやすい車種群、と捉えるほうが実態に近いでしょう。
この領域は個体差・年式差・アップデート状況で印象が変わりやすく、中古検討では「現車での操作確認」「保証の対象範囲」「販売店の対応力」が満足度を分けます。
リセールの弱さが不満として残りやすい
「買ったときは気に入っていたのに、売るときに思ったより値が付かなかった」——この経験は、感情的な不満を強く残します。輸入車は国産の人気車種ほどリセールが安定しにくく、プジョーも例外ではありません。
リセールが弱く見えやすい理由は、単純に「悪い車だから」ではなく、次のような構造的な要因が重なります。
中古市場での母数が国産ほど多くなく、相場のブレが大きい
整備履歴や保証の有無で評価が分かれやすい
グレードや装備の差が価格に反映されにくい時期がある
輸入車は「購入時の値引き」「モデルチェンジ」「新型投入」の影響を受けやすい
対策の考え方は2つです。
1つは、最初から「乗り切る」前提で予算を組むこと。もう1つは、売却まで見据えて人気グレード・状態・記録簿・保証の揃った個体を選ぶことです。リセールで損したと感じる人ほど、購入時に「安さだけ」を追いすぎて、後で評価されにくい条件(記録簿なし、保証薄い、状態不明)を抱え込んでしまう傾向があります。
プジョーで起きやすいトラブルと見分け方
電装系・インフォテインメントの典型症状
電装やインフォテインメントの不具合は、「動くけれど不安」「気分が下がる」タイプが多いのが特徴です。中古検討では、納車後に気づくと厄介なので、購入前にできるだけ具体的に確認します。
典型的には次のような症状があります。
メーターや警告灯の表示が不安定
画面の反応が遅い、固まる、再起動が必要になる
カメラやセンサー連動が一時的に切れる
スマホ接続が安定しない(接続・音切れ・認識しない)
見分け方のコツは「再現性」です。試乗やアイドリング中に同じ操作を繰り返し、症状が再現するかを見ます。再現性が高い場合は原因の切り分けが進みやすく、見積もりも取りやすい一方、再現しない場合は「たまたま」なのか「潜在不良」なのか判断が難しくなります。このときは、保証の強さが重要になります。
また、電装の不調はバッテリー状態が関係することもあります。バッテリーが弱っていると、エラー表示が出やすくなったり、動作が不安定になったりすることがあるため、「バッテリー交換時期」「電圧チェック」「交換予定」を確認すると、不要な不安を減らせます。
エンジン・冷却・足回りで注意したい兆候
電装ほど話題になりにくい一方で、費用が膨らみやすいのが、冷却系や足回り、消耗が進んだ個体の不具合です。ここは「兆候」を見逃さないのが重要です。
冷却水の減りが早い、甘い匂いがする、にじみ跡がある
オイル漏れや滲みの形跡がある
エアコンの効きが弱い、風量が不安定、異音がする
低速での振動、段差での異音、直進性の悪化
ブレーキ時にジャダー(振動)が出る
これらはプジョーに限らず年式と走行距離で出やすく、輸入車は工賃や部品の入手性の影響で「ついで整備」になりやすいのがポイントです。たとえば、ある部品を交換するために周辺部品の脱着が必要になり、工賃が積み上がることがあります。
そのため中古選びでは、次の考え方が有効です。
走行距離が短い個体でも、年式が古いならゴム・樹脂系の劣化は進む
走行距離が多い個体でも、整備履歴が明確なら当たりの可能性はある
「記録簿の厚み」は信頼に直結する(何をいつ交換したかが見える)
目先の価格差より、状態と履歴で総額が逆転することが少なくありません。
リコールと個体不良を切り分ける考え方
不具合が疑われるときに、最初に確認したいのが「リコール(または改善措置等)の対象かどうか」です。対象であれば、メーカー側の対応で解消する余地があり、費用面・心理面の負担が大きく変わります。
切り分けの軸は次の通りです。
同じ症状が複数の個体で報告され、メーカーが対応策を提示している → リコール等の可能性
特定の個体だけで発生し、整備履歴や使用状況の影響が大きい → 個体不良・消耗の可能性
中古購入では、リコール未実施が残っていると、納車後に発覚して手間が増えます。後述のチェック手順をそのまま実行するだけでも、後悔の確率は下がります。
維持費と車検費用の目安、どこで差が出るか
車検費用の相場レンジと内訳
維持費の不安は、「毎月の出費」より「まとまって発生する出費」が読めないことから生まれます。車検費用は、その代表です。費用は店舗・地域・個体状況で変動しますが、内訳の構造を理解するとブレの理由が見えるようになります。
車検費用は大きく次の3つに分かれます。
法定費用(自賠責、重量税、印紙代など)
車検基本料(点検・検査・代行手数料など)
整備費用(消耗品交換・修理・追加整備)
法定費用はどこで受けても大きくは変わりません。差が出るのは「車検基本料」と「整備費用」です。輸入車は、整備の内容が濃くなりやすい、純正部品の価格帯が上がりやすい、診断に時間がかかることがある、といった要因で総額に幅が出やすくなります。
車検費用の増減要因のイメージ
増えやすい:ブレーキ・タイヤ・バッテリー・油脂類・冷却系・足回りの劣化が重なる
抑えやすい:整備履歴が明確で、直近で消耗品が交換されている、保証でカバーできる範囲がある
「安く通す」こと自体は可能でも、後で故障が出て結局高くつくことがあります。車検は「今後2年の安心を買う機会」と捉えると判断がぶれにくくなります。
消耗品・定期交換で国産より差が出やすい所
国産車と比べて差が出やすいのは、消耗品の価格というより「交換の前提条件」と「工賃の積み上がり」です。具体的には次の領域が影響しやすいです。
ブレーキ関連:パッド・ローター・センサーなど。走り方で摩耗差が大きい
バッテリー関連:アイドリングストップ車などは負荷が高く、電装不安定の原因にもなりやすい
油脂類:交換頻度や指定規格の影響で、単価が上がることがある
足回り:ブッシュやリンク類は年式で劣化しやすく、まとめて整備になることがある
ここで重要なのは、「輸入車だから高い」と一括りにしないことです。国産でも同じように消耗品は交換が必要です。違いは、輸入車は不具合が出たときに“診断→部品→工賃”のセットで費用がまとまりやすい点で、結果として高額に見えやすいのです。
費用を抑える3つのルート(保証・店・予防整備)
維持費を現実的に抑える方法は、節約術というより「仕組みづくり」です。次の3つは効果が大きいです。
保証で大きなブレを潰す
認定中古や延長保証、販売店保証の内容を比較し、「どこまで対象か」「免責はいくらか」「上限はいくらか」を具体的に確認します。特に電装やセンサー類が対象かどうかで安心感が変わります。診断できる拠点を確保する
近所に正規ディーラーや輸入車に強い工場があるかは、購入前に確認したいポイントです。原因特定のスピードが上がり、無駄な部品交換の確率が下がります。予防整備の予算枠を先に確保する
「買うのがゴール」になってしまうと、整備費が出た瞬間に家計が崩れます。最初から「初年度にいくらまで整備枠を見込むか」を決めておくと、精神的な負担が減ります。
表1:後悔ポイント早見表(影響度と対策)
| 後悔しやすい点 | 起きやすい場面 | 影響度 | 先回り対策 |
|---|---|---|---|
| 電装・警告灯・画面不具合 | 日常のストレス、点検入庫の手間 | 高 | 現車で操作確認、バッテリー状態確認、保証強化 |
| 維持費のブレ | 車検・消耗品交換が重なる | 高 | 整備履歴重視、予防整備枠の確保、店の選定 |
| リセールの弱さ | 乗り換え時の損失感 | 中 | 乗り切る前提、状態と履歴の良い個体、人気仕様 |
| 店が見つからない | 故障時に相談先がない | 高 | 購入前に整備拠点を確保、対応範囲の確認 |
中古で後悔しないための購入前チェックリスト
購入前に必ずやるリコール確認手順(公式・国交省)
中古での失敗を減らすなら、「リコール確認」は最優先です。難しい知識は不要で、手順通りに進めるだけです。
車台番号(VIN)を確認する
車検証や車体の表示で17桁のVINを確認します。販売店に依頼すれば開示してもらえるのが一般的です。メーカー公式の検索や案内で対象確認をする
まずはメーカー側の情報で照合します。ここで対象が出た場合は、実施状況(実施済みか、未実施が残っているか)を販売店に確認します。国の検索でも照合する
国の検索で、届出ベースの情報を確認します。メーカー側と併せて確認することで見落としを減らせます。未実施がある場合は、納車前実施を条件にする
購入後に自分で対応することも可能ですが、手間が増えます。納車前に実施してもらうと安心です。
リコールは「危ない車の証拠」ではなく、「メーカーが把握し、対策を用意している」ことを意味します。問題は未実施のまま放置されることなので、未実施を残さない運用が重要です。
現車確認チェック(警告灯・エアコン・変速・足回り)
現車確認では、見た目のきれいさ以上に「機能の安定」を確認します。特に次の領域は、短時間でも差が出やすいです。
警告灯:エンジン始動後に不自然に点灯が残らないか
ディスプレイ:地図表示、バックカメラ、音量調整、スマホ接続などを一通り操作
エアコン:冷え方、風量の変化、異音、ニオイ
変速・走行:低速でのギクシャク、加速の繋がり、停止直前の挙動
足回り:段差での異音、ブレーキ時の振動、直進性
確認のコツは「同じ操作を繰り返す」「路面の違う場所を走る」「停車中の操作も行う」です。たとえばエアコンは走行中だけでなく、停車中に風量を変えたときの挙動でも差が出ます。ディスプレイも、バックに入れてカメラがすぐ表示されるか、切り替えが遅くないかなど、ストレスの種を先に拾えます。
契約前チェック(保証範囲・整備記録・見積もり)
契約前に曖昧なままだと、納車後に「想定外」の原因になります。最低限、次を言語化して確認してください。
整備記録簿:いつ、何を交換したか。定期点検の履歴はあるか
納車整備の内容:交換部品、工賃、実施する点検項目が明記されているか
保証の範囲:電装・センサー・エアコン・ナビ等は対象か。免責や上限はあるか
購入後の窓口:不具合時の連絡先、入庫先、代車の有無、対応スピード
販売店の説明が抽象的な場合は、「具体的に、どの部品が保証対象ですか」「免責はいくらですか」「上限はいくらですか」と数字で聞くと、判断がしやすくなります。
チェックリスト:購入前15項目
VINでリコール対象と実施状況を確認した
国の検索でもリコール情報を照合した
メーターの警告灯が不自然に点灯していない
ディスプレイの操作を一通り行い、フリーズしない
バックカメラ・センサー類が安定して動作する
エアコンの冷えと風量が安定している
スマホ接続が安定している(可能なら実機で確認)
低速域の変速が過度にギクシャクしない
段差での異音が目立たない
ブレーキ時の振動が目立たない
冷却水やオイルの漏れ跡が見当たらない
タイヤの偏摩耗が強くない
記録簿が揃っている、または整備履歴が説明できる
納車整備の交換部品と費用内訳が明記されている
保証の範囲・免責・上限が数字で確認できた
それでもプジョーを選んで満足しやすい人
国産の無故障感より走り・デザインを優先できる
プジョーを選ぶ方の多くは、デザイン、内装の世界観、操縦感覚など「体験」に魅力を感じています。ここで満足しやすいのは、国産車のような“何も気にしなくていい感覚”を最優先にしない人です。
もちろん、安心は大切です。ただし、輸入車は「早めに点検する」「違和感を放置しない」「拠点を確保する」といった付き合い方の工夫で、満足度を上げやすいジャンルでもあります。これを負担ではなく、納得のコストとして受け止められるかが相性になります。
近隣に正規ディーラー/輸入車に強い工場がある
満足度を左右する現実的な条件として、「通える整備拠点があるか」は非常に大きいです。輸入車は、診断機や経験がないと原因特定が難しい症状もあり、拠点がないと修理が長引きやすくなります。
購入前に、次を確認すると安心です。
自宅や職場から無理なく通える距離に拠点がある
入庫までの待ち時間が現実的
代車の有無、緊急時の対応、連絡の取りやすさ
得意な領域(電装に強い、足回りが得意など)
「買ってから探す」より「買う前に確保する」ほうが、後悔を減らせます。
リセールより乗り切る設計で家計が組める
リセールが不安定になりやすい車種では、「乗り換え前提で常に高値売却」を狙うより、何年乗るかを決め、必要な整備枠を確保し、乗り切るほうが満足しやすいことがあります。
たとえば、次のように考えると判断がぶれにくくなります。
3年で乗り換えるなら:状態と履歴に投資し、出口を固める(保証・記録簿・人気仕様)
5〜7年乗るなら:初期に予防整備枠を作り、突発費用で慌てない設計にする
2台目の趣味なら:不安要素が出たときの許容度を自分で決めておく
「リセールが弱いからやめとけ」ではなく、自分の乗り方に合わせて最適解を選ぶのが現実的です。
よくある質問
プジョーのリコールはどこで調べる?
基本は次の流れで確認すると見落としを減らせます。
VIN(車台番号)を確認する
メーカー公式の案内や検索で対象を調べる
国の検索でも照合する
未実施がある場合は納車前実施を条件にする
中古車では、販売店が「実施済み」と言っていても、証跡(整備記録、実施記録)が確認できると安心です。言いにくければ「安心のため、記録を確認させてください」で十分です。
維持費は国産よりどれくらい上がる?
一概に「何倍」とは言い切れません。上がり方は、年式・走行距離・整備履歴・当たり外れ・入庫先で大きく変わります。重要なのは、平均値を当てにするより、自分が買おうとしている個体の“条件”を具体化することです。
記録簿が揃い、消耗品交換が進んでいる → ブレが小さくなりやすい
記録が薄く、安さ重視で選んだ → ブレが大きくなりやすい
不安が強い場合は、保証を厚くし、購入前に第三者点検(販売店の点検内容の明確化を含む)を入れると、想定外が減ります。
買うなら新車と認定中古、どちらが安全?
「安全」という意味を、故障の確率ではなく、不安のコントロールのしやすさで考えると整理しやすいです。
新車:保証が手厚く、初期不良はカバーされやすい。サポート体制も整いがち
認定中古:点検基準と保証が用意されていることが多く、中古の不確実性を減らしやすい
一般中古:価格は魅力だが、個体差の見極めと保証・店選びの重要性が上がる
不安が強いほど、保証と点検基準が明確な選択(新車・認定中古・保証が強い専門店)に寄せると後悔が減ります。逆に、一般中古を選ぶ場合は、この記事のチェックリストをそのまま実行し、「不安の芽」を契約前に潰すことが大切です。