取引先や制作会社からPSDで素材が届いたものの、Photoshopが手元にない、または会社のPCで新しいソフトを入れられない。そうした状況で「psdファイル 開く サイト」と検索された方は少なくないはずです。
一方で、ブラウザでファイルを扱う以上「社外秘データをアップロードして大丈夫か」「レイヤーは崩れないか」「PNGにしてすぐ共有できるか」といった不安も同時に生まれます。
本記事では、PhotoshopなしでPSDを開くためのサイト選びを、目的と機密度で迷わず判断できるよう整理します。さらに、代表例としてPhotopeaを使った開き方から、PNG/JPGなどへの書き出し、開けないときの対処までを一気通貫でご案内いたします。
対象読者は、デザイン専任ではないものの、納品物の確認や社内共有のためにPSDを扱う必要がある方です。
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psdファイルを開くサイトの選び方
PSDを開けるサイトは複数ありますが、最初に決めるべきことは多くありません。判断軸は、実質的に次の3点です。
閲覧だけでよいか、編集も必要か
社外秘を含むか(アップロードしてよいか)
ファイルが大容量か(PSBの可能性を含む)
ここで重要なのは、「PSDを開ける」には段階がある、という点です。
たとえば、完成画像(見た目)だけが確認できればよいケースと、レイヤーの表示切り替えやテキスト差し替えまで必要なケースでは、求める機能が大きく異なります。さらに、社外秘が含まれる場合は、そもそも「ファイルをサーバーへ送る設計のサービス」を使ってよいのか、社内ルールや契約上の制約が関わることがあります。
そのため本ツールは、まず目的と機密度で「避けるべき選択肢」を除外し、残った候補の中で最短ルートを取る、という考え方を推奨いたします。
閲覧だけか編集も必要かを決める
最初の分岐は「閲覧だけで足りるか、編集も必要か」です。判断の目安は次のとおりです。
閲覧だけで足りるケース
納品物が指示どおりか、見た目を確認できればよい
文章・コピーの誤字脱字をチェックしたい(画像として読めれば良い)
社内稟議や承認のための「確認用画像」が欲しいだけ
デザインの意図や配置を把握できればよい
この場合、レイヤー構造の再現性が多少低くても、完成見え(合成画像)さえ見えれば目的達成できます。そのため、軽量なビューアで表示し、必要ならPNGやJPGに書き出して共有する、という流れが現実的です。
編集も必要なケース
特定のレイヤーだけ表示・非表示にして確認したい
ボタンやロゴなど、パーツ単位で透過PNGとして書き出したい
テキスト差し替えや軽微な位置調整が必要
複数案(A案B案)をレイヤーで管理しており、切り替えて比較したい
この場合は「レイヤーを扱えること」が必須になります。閲覧だけのサービスでは不十分になりやすいため、ブラウザ上で編集に近い操作ができるツールを選ぶほうが確実です。
社外秘ならアップロードの有無を最優先にする
社外秘・未公開情報・個人情報が含まれる場合、「どのサイトが高機能か」より前に「そのサイトの仕組みとしてファイルをアップロードするのか」を確認する必要があります。
ここで混乱が起こりやすい点は、「ブラウザで開く=必ずアップロードされる」とは限らないことです。
サービスによっては、ファイルをサーバーへ送って変換・表示する設計のものもあれば、ブラウザ上で処理して表示する設計のものもあります。後者は、社外秘に対する心理的ハードルが下がる一方、以下のような“運用上のリスク”は残ります。
共有PCで作業すると、ブラウザの履歴や一時ファイルが残る可能性がある
会社支給PCの監視ソフト、画面録画、リモート管理など、別経路の情報露出が起きうる
ブラウザ拡張機能が閲覧内容を外部へ送信する設計のものが混在する可能性がある
作業後に出力したPNG/JPG自体の取り扱い(保存先、共有方法)で漏えいが起こりうる
したがって、社外秘を扱う場合は次の方針が基本です。
まず社内ルールや契約上の制約を確認する
アップロードが禁止または不安が残るなら、アップロード前提のサービスは避ける
端末内処理型を選ぶ場合も、運用上の注意(端末・ブラウザ環境・保存先)をセットで整える
それでも不安なら、送付側に合成画像(PNG/JPG)やPDFを同梱してもらう
「便利だから」と短絡的に選ばず、機密度に応じた線引きを先に置くことが、結果的に最短になります。
大容量のPSDやPSBは先にサイズを確認する
PSDはレイヤー、マスク、効果、スマートオブジェクトなどを保持できるため、内容によっては非常に重くなります。ファイルが大容量の場合、ブラウザでの処理はPC性能やメモリ状況に左右されやすく、次のような症状が出ます。
読み込みが終わらない、真っ白のまま固まる
スクロールやズームが極端に重い
レイヤーパネルの操作でフリーズする
保存や書き出しでエラーが出る
このような場合、ツールの優劣だけで解決しないことが多いため、最初に「サイズ」「拡張子」「目的」を確認し、必要なら方針を切り替えるのが得策です。
サイズが大きい:合成画像の同梱を依頼する、分割してもらう
PSBの可能性:対応可否が分かれるため、確認用の軽い形式での再送依頼を検討する
編集が不要:とにかく見られればよいので、送付側の出力物(PNG/JPG/PDF)で代替する
目的別の早見表
| あなたの状況 | 優先する判断軸 | 取りやすい方針 |
|---|---|---|
| とにかく中身を確認したい(閲覧のみ) | 速度・手軽さ | ビューア系で表示→必要ならPNGで保存 |
| レイヤーを切り替えて書き出したい | 編集機能 | 編集可能なサイトで開く→PNG/JPG/PDFへ |
| 社外秘が含まれる可能性が高い | アップロード有無 | 端末内処理の明記がある手段を優先し、必要ならオフライン運用 |
| ファイルが大きい(PSBの可能性) | 容量・互換性 | 送付側に軽量版や分割、合成画像の同梱を依頼 |
この早見表は「サイト名の暗記」を目的にしていません。重要なのは、毎回状況が違っても判断できる“軸”を持つことです。軸さえ決まれば、利用可能な環境の中で最適解を取りやすくなります。
Photopeaでpsdファイルを開く手順
ここでは、「編集も必要」「できればアップロードは避けたい」という要件に寄せて、Photopeaを例に説明します。Photopeaはブラウザ上で画像編集に近い操作ができるため、レイヤー確認や簡単な調整、書き出しまでを一気に進めやすいのが特徴です。
ただし、ツールの操作を覚えることが目的ではありません。本セクションでは「迷わず目的を達成する」ことに焦点を当て、最低限の手順に絞ってご案内いたします。
PSDを読み込む
手順は次のとおりです。
ブラウザでPhotopeaを開きます
次のいずれかでPSDを読み込みます
画面にPSDをドラッグ&ドロップ
メニューや開始画面から「コンピューターから開く」を選択して読み込み
読み込み時の注意点として、社内PCではセキュリティソフトやブラウザ制限により、ドラッグ&ドロップがうまく動かないことがあります。その場合は「コンピューターから開く」を選ぶ方法に切り替えるのが確実です。
また、読み込みに時間がかかる場合は、次の順で切り分けると早く原因に到達できます。
まず他のタブや重いアプリを閉じ、メモリを確保する
ブラウザを変更する(同じ端末でも安定性が変わることがあります)
ファイルサイズが極端に大きい場合は、送付側に軽量版の同梱を依頼する
「ファイルは開けるが動作が重い」場合は、次の対処が有効です。
不要なレイヤーグループを非表示にして描画負荷を減らす
拡大率を下げ、全体表示のまま必要箇所だけ拡大して確認する
目的が確認のみなら、早めに合成画像に書き出してツール上の作業を終える
レイヤーを確認して必要部分だけ表示する
PSDで「確認したいこと」は、実務上だいたい次のどれかに収束します。
どのレイヤーがどの要素(ロゴ、ボタン、背景)に対応しているか
表示・非表示を切り替えたときに見え方がどう変わるか
文字レイヤーが正しい文言か、指定フォントが使われているか
パーツとして書き出すべき要素がどこにあるか
レイヤー確認のコツは、「全部を理解しようとしない」ことです。非デザイナーの方がPSDを見ると、レイヤーの多さに圧倒されやすいのですが、目的が承認や共有であれば、理解すべき範囲は限定されています。
効率的な見方
まず最上位のグループを順に開き、目的の領域(例:ヘッダー、メインビジュアル、CTA)を探す
該当領域が見つかったら、そこだけを中心に表示・非表示を切り替える
関係ない領域は閉じて、視界と操作を整理する
文字レイヤーの注意
文字レイヤーは、フォントが端末に無い場合や互換性の問題で、見え方が変わることがあります。そのため「文言が合っているか」を確認する場合は、次をセットで行うのがおすすめです。
文字の内容(文言)を確認
文字の見た目(行間、字幅、改行位置)が崩れていないか確認
崩れている場合は、送付側に「確認用の合成画像」も同梱してもらい、正しい見た目の基準を確保する
PSDとして保存と別名で保存を使い分ける
ここでの判断ミスが、最もトラブルになりやすいポイントです。保存には大きく2種類があります。
PSDとして保存:レイヤーを残して再編集する前提
別名で保存(PNG/JPGなど):共有・入稿など、完成画像として使う前提
この違いを「用途」で整理すると分かりやすくなります。
PSDとして保存が向くケース
送付側へ修正依頼を出す前提で、現状の状態を残したい
自分の手元でもう一度編集する可能性がある
レイヤー情報が必要(例:パーツ抽出、配色確認、構成理解)
ただし、PSDは互換性の問題が起きることがあります。受け取ったPSDを別ツールで保存し直すと、送付側の環境で開いたときに差分が出る可能性もゼロではありません。そのため「送付側へ返す」用途がある場合は、変更を最小限にし、必要なら「合成画像も同梱して確認」する運用が安全です。
別名で保存が向くケース
社内承認や関係者共有のために、画像として添付したい
Web入稿や資料貼り付けなど、完成見えが必要
透過PNGでロゴやアイコンだけを取り出したい
この場合は、目的に応じてPNG/JPG/PDFなどを選びます。次のセクションで詳しく整理します。
書き出し形式を選ぶ
PSDを開けたら、次は「何で渡すか」「何で保存するか」を決めます。ここで迷うと、相手が開けない、背景が透過されない、容量が大きすぎて送れない、などの手戻りが起きがちです。
本ツールは、次の原則で選ぶことを推奨いたします。
透過が必要 → PNG
容量を抑えたい、写真系 → JPG
再編集が必要 → PSD(ただし互換性に注意)
資料添付・印刷・共有の互換性 → PDF(運用次第)
透過を残すならPNGを選ぶ
次のような用途は、PNG(透過あり)が向いています。
ロゴやアイコンを背景透過で使いたい
バナーのパーツを別ツールに載せたい
画像合成で背景が不要
ボタンや装飾の一部だけを抽出したい
透過が必要なのにJPGで書き出すと、背景が白や黒で塗られてしまい、後から直すのが難しくなります。特に「ロゴだけ抜きたい」ケースはPNGが基本です。
透過PNGで失敗しやすいポイント
背景レイヤーが表示されたまま書き出してしまい、透過にならない
目的のパーツ以外のレイヤーも表示されたまま書き出し、余計なものが入る
トリミングせずに書き出し、余白が大きいままになる
対策としては、書き出し前に次をチェックすると安定します。
背景レイヤーが非表示になっている
目的のパーツのレイヤーだけ表示している
必要に応じて選択範囲で切り出し、トリミングしている
出力後、別の背景色(濃い色)に載せて透過できているか確認している
写真や軽量化ならJPGを選ぶ
JPGは容量を小さくしやすく、共有のしやすさに優れます。一方で、圧縮により画質劣化が起こり得ます。用途で割り切るのが重要です。
JPGが向くケース
写真を使ったバナーやイメージ画像
社内確認用の添付画像(高精細が不要)
チャットでの共有(容量制限が厳しい場合)
JPGが向かないケース
文字が細かい、線が細いデザイン(滲みやすい)
ロゴやアイコンなど、輪郭のシャープさが重要
背景透過が必要
また、JPGは「保存品質」の設定がある場合、品質を下げ過ぎると文字が読めなくなることがあります。共有用は、受け手が確認できる品質を最低ラインとして確保してください。
再編集が必要ならPSDを残す
制作側・デザイン側に差し戻しや再編集が発生しそうなら、元のPSD(レイヤー付き)を保持しておくのが安全です。
ただし「PSDを残す」ことと「PSDを誰にでも渡す」ことは別です。渡す相手がPhotoshopを持っていない場合、PSDは再び同じ問題を生みます。
したがって、現実的な運用としては次の形が安定します。
手元にはPSDを保管(再編集・差し戻しのため)
共有や承認にはPNG/JPG/PDFの合成版を渡す
パーツが必要な場合は透過PNGで必要部分だけ渡す
この二段構えにすると、「あとでやっぱり修正したい」となっても、最小の手戻りで済みます。
形式の使い分け早見表
| 目的 | 推奨形式 | 理由 |
|---|---|---|
| 背景透過で使いたい | PNG | 透過を保持できる |
| 写真の確認・共有 | JPG | 容量を抑えやすい |
| 再編集・差し戻し前提 | PSD | レイヤー等を保持できる |
| 印刷・資料添付など | 共有の互換性が高い場合がある(運用次第) |
ここでのポイントは「どれが正解か」ではなく「目的に対して最小の摩擦で通るか」です。社内承認が目的なら、相手が開ける形式であることが最優先です。入稿が目的なら、入稿先の仕様(PNG推奨、JPG可、PDF不可など)に合わせる必要があります。
社外秘のPSDを扱うときの安全性
「サイトで開く」という選択は便利ですが、社外秘が絡む場合は、最低限の判断基準を持つことが重要です。ここを曖昧にしたまま進めると、作業者が心理的に不安を抱えたままになり、判断が遅れたり、余計なやり直しが増えたりします。
本セクションでは、技術論に寄り過ぎず、非デザイナーでも運用に落とし込める形で整理します。
端末内処理型を選ぶときの注意点
端末内処理型を選ぶ場合でも、リスクがゼロになるわけではありません。安全性を高めるために、以下の観点を「作業前」「作業中」「作業後」で押さえてください。
作業前
作業端末が「本人専用」である(共用端末は避ける)
ブラウザ拡張機能を整理する(不明な拡張機能は停止)
画面共有や録画が走っていないことを確認する
出力ファイルの保存先(社内の許可された場所)を決める
作業中
必要最小限のファイルだけを開く(社外秘をまとめて扱わない)
目的が確認だけなら、長時間開きっぱなしにしない
チャットやメールで共有する場合、誤送信を防ぐ(宛先・権限)
作業後
タブを閉じる
履歴やキャッシュの扱いを社内ルールに従う
出力した画像をどこに置いたか記録し、不要になれば適切に削除する
このチェックは一見面倒に見えますが、慣れると数分で終わります。むしろ、後から「使ってよかったのか」と不安になる時間のほうが大きな損失になりがちです。
アップロード型を使うなら運用ルールを決める
アップロード型サービスは、共有のしやすさやアクセス制御など、便利な機能を持つことがあります。ただし「サーバーへアップロードする」設計である限り、機密情報では運用のほうが重要になります。
最低限の運用ルールとして、次を決めてください。
利用対象のデータ範囲:社外秘は原則禁止、または承認が必要、など線引きを明確にする
共有期限:共有が終わったら削除する、リンクを無効化する
閲覧者の制限:パスワード、権限、社外共有の禁止
ログや履歴:誰がいつ見たか、確認できるか(サービス機能がある場合)
出力物の扱い:出力した画像ファイルの保存先を統一する
もし社内で明文化されたルールが無い場合でも、個人判断で進めず、上長や情報システム部門へ「このタイプの作業が発生する」ことを共有しておくと、次回以降の判断が早くなります。
不安が残るなら送付側に形式変更を依頼する
どうしても不安が拭えない場合は、無理にサイトで開こうとせず、送付側に形式変更を依頼するのが最も安全で確実です。ここで大切なのは、相手が作業しやすい依頼にすることです。
依頼のポイント
何の目的で必要なのか(確認用、承認用、パーツ抽出用)を明確にする
具体的な形式を指定する(PNG、JPG、PDF、透過PNGのZIPなど)
期限がある場合は理由と締切を添える
追加作業を最小化する(必要箇所だけ、など)
依頼文例(コピペ可)
お手数ですが、社内環境の都合でPSDを直接開けないため、確認用に合成画像(PNGまたはJPG)も併せてご共有いただけますでしょうか。
もしパーツ単位で必要な場合は、必要レイヤーを透過PNGで書き出したZIPでも問題ございません。
このように依頼すると、相手も「どこまで対応すればよいか」が分かり、やり取りの往復が減ります。
psdファイルが開けないときの対処
最後に、実際につまずきやすい症状を「原因→対処」で整理します。ここを押さえておくと、いざトラブルが起きても焦りにくくなります。
真っ白やエラーのときは容量と破損を疑う
最初に疑うべきは、次の3点です。
ファイル破損(ダウンロード途中の失敗、転送時の破損)
容量過大(メモリ不足、処理が追いつかない)
互換性の差(特定機能の再現が難しい)
対処は、手戻りが少ない順に進めるのが基本です。
対処手順
ファイルを再ダウンロードする(添付や共有リンクの場合)
ブラウザを変える、PCを再起動する、他のタブを閉じる
ファイルサイズを確認し、極端に大きい場合は「確認用の合成画像」を依頼する
どうしても必要なら、送付側に「軽量版」や「分割版」を依頼する
このとき、「自分の環境で何とかする」より「相手に必要な形式で出してもらう」ほうが速いことが多いです。特に納期が迫っている場合は、早めに合成画像での確認に切り替える判断が重要です。
文字やフォントが崩れるときの切り分け
文字崩れは、ほとんどがフォント起因です。特に、制作会社が商用フォントを使っている場合、受け手側の端末に同じフォントが入っていないことはよくあります。
切り分けの考え方
文言が崩れているのか(文字が化ける、欠ける)
見た目が崩れているのか(字間、改行位置、太さが違う)
どの範囲で崩れているのか(特定のテキストのみ、全体)
対処
まず送付側に「正しい合成画像」をもらい、正解の見た目を基準として確保する
送付側へ「使用フォント名」を確認する
受け手側で編集が必要なら、フォントを入れるか、フォントに依存しない形(アウトライン化、画像化)を依頼する
承認・確認が目的なら、編集に踏み込まず合成画像で判断するほうが早くて安全です。
効果やマスクが再現されないときの回避策
影、ぼかし、マスク、合成モードなど、PSD特有の表現は、ツールや環境によって再現が完全一致しない場合があります。ここで大事なのは「何のために見ているか」を再確認することです。
回避策
見た目の確認が目的:合成画像で確認する(送付側に依頼)
パーツ抽出が目的:送付側に透過PNGで書き出してもらう
自分で修正が必要:差異が出る可能性を前提に、重要箇所だけを最小限に調整する
再現性の問題を、受け手側だけで完全解決しようとすると時間が溶けます。目的に立ち返り、成果物として必要な形式へ早めに落とすことが、最も確実な対処です。
よくある質問
Photopeaは本当にアップロードされないのですか?
サービスの説明として「端末内で処理される」旨が明記されている場合でも、作業端末やブラウザ環境によって情報が外部へ出る可能性は残ります。たとえば、共有端末、ブラウザ拡張機能、画面共有などが代表例です。
したがって本ツールは、「アップロードの有無」だけで判断を終えず、運用面のチェック(端末、拡張機能、保存先、共有方法)をセットで整える方針を推奨いたします。
PSBでも開けますか?
PSBは大容量向け形式であり、環境やサービスにより対応状況が分かれます。開けるかどうかを受け手側で試し続けるより、確認目的なら合成画像(PNG/JPG)を同梱してもらう、パーツが必要なら透過PNGを依頼する、といった形で“必要な成果物”へ落とす運用が安定します。
レイヤーを保ったまま相手に渡したい場合は?
レイヤー保持が目的ならPSDが基本です。ただし、受け手がPhotoshopを持っていない場合は再び同じ問題が起こります。
そのため「PSDは保管用」「共有は合成画像」「パーツは透過PNG」のように、用途で渡し分けるのが現実的です。加えて、相手の環境差で見え方が変わるリスクがあるため、重要案件ほど合成版を併せて渡すとトラブルが減ります。
まとめ
「psdファイルを開くサイト」は、目的(閲覧/編集)と機密度(アップロード可否)でまず決めるのが最短です
社外秘が含まれる場合は、端末・ブラウザ・保存先を含めた運用を整え、不安が残るなら送付側へ合成画像の同梱を依頼するのが確実です
書き出しは、透過ならPNG、共有ならJPG、再編集ならPSDという基本に立ち返ると迷いにくくなります
開けない/崩れる場合は、容量・フォント・互換性を切り分け、早めに「合成画像」「透過PNG」「分割版」の依頼に切り替えると、納期遅延を防げます
次の行動としては、まず「社外秘かどうか」と「編集が要るか」を決め、該当ルートの手順どおりに進めてください。加えて、ブラウザツールの仕様や社内ルールは今後変更される可能性があります。利用時点の条件(社内規定、ツールの利用規約・プライバシー方針)も併せて確認し、継続的に安全な運用へ更新していくことをおすすめいたします。