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PS5デジタルエディションはやめとけ?後悔しない選び方と費用差

「PS5デジタルエディションはやめとけ」という言葉を見かけると、性能が足りないのではないか、買ったら取り返しがつかないのではないか、と不安になるものです。ですが結論からいえば、PS5デジタルエディションが「悪い製品」だから避けるべき、という話ではありません。多くの場合、後悔の原因は性能ではなく「ディスクが使えないことによって、日常の使い方とズレが起きる」点にあります。

PS5デジタルエディションは、ゲームソフトの購入・管理をダウンロード中心に寄せたモデルです。うまくハマる人にとっては、パッケージを保管する手間がなく、購入後すぐ遊べて、入れ替えの手間も少ない快適さがあります。一方で、パッケージ版の値引きや中古売買、ディスクでの映像鑑賞、家族や友人との貸し借りといった「ディスクがあるからこそ成立する便利さ」を前提にしている人は、買ったあとに不便さが積み上がりやすくなります。

この記事では、「やめとけ」と言われる理由を丁寧にほどきながら、どんな人が後悔しやすいのか、逆にどんな人なら満足しやすいのかを具体的に整理します。そのうえで、通常版(ディスク版)との費用差を“本体価格”だけでなく“ソフト運用”まで含めて見極め、最後に購入前チェックリストで判断を固められるように解説いたします。

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PS5デジタルエディションがやめとけと言われる理由

「やめとけ」と言われる理由は、ひとことでまとめると「選択肢が減りやすい」ことです。デジタルエディションはディスクドライブがないため、ディスクに紐づいた便利さを使いにくくなります。ここでは、後悔の火種になりやすい代表的なポイントを、実際の生活シーンに落として説明します。

中古ソフトを買えない・売れない

デジタルエディションはダウンロード購入が基本になるため、中古で安く買う・遊び終えたら売る、といった“パッケージ運用の強み”を使えません。これが思った以上に効いてくるのは、次のようなタイプです。

  • 新作を発売日に遊ぶことが多い

  • クリアしたら早めに売り、次のソフト購入資金に回す

  • 1本を長く遊ぶより、多くのタイトルを広く触りたい

  • 家の近くに中古ショップがあり、普段から利用している

パッケージ運用では、たとえば発売日に購入しても、値引き・ポイント還元・中古の回転で実質負担を下げやすい場面があります。売却まで含めると、体感として「1本あたりの負担が軽い」運用を作りやすいのが特徴です。ところがデジタル購入では、売却ができません。買った時点で支払いが確定し、遊び終えても戻ってこない構造になります。

もちろん、ダウンロード版にもセールという強みがあります。ただし、セールは「待てる人」に強い一方で、発売直後に遊ぶ人ほど恩恵が薄くなりがちです。発売日に遊びたい気持ちが強い人がデジタル固定にしてしまうと、ソフト代の総額がふくらみ、結果として「本体を安く買ったのに、トータルで損した気がする」という後悔につながりやすくなります。

また、売却できないことは“お金”だけでなく“心理”にも影響します。パッケージ版だと「合わなければ売れる」という安心感がありますが、ダウンロード版は合わなくても手放しづらく、購入ボタンが重く感じる人もいます。こうした感覚の違いが、購入後の満足度にじわじわ響きます。

Blu-rayや映像ディスクを再生できない

PS5通常版にはディスクドライブがあるため、ゲームだけでなくBlu-rayや4K UHDなどの映像ディスク再生にも使えます。つまり、リビングの映像再生機器をPS5に寄せたい人にとっては、通常版が“ゲーム機+再生機”として機能します。

一方、デジタルエディションはディスクを読み込めないため、映像ディスクの再生用途が成り立ちません。この差は、次のような人に刺さります。

  • 手持ちのBlu-rayや4K UHDが多い

  • 映画・アニメのコレクションを物理ディスクで保管している

  • 家族が映像ディスクを日常的に使っている

  • 旅行先で買った円盤など、配信では代替しづらい作品がある

「映像は配信で十分」と思っていても、あとから必要になるケースがあります。たとえば、家族が子ども向け作品をディスクで持っていた、推し作品の限定版がディスク中心だった、ネット環境が不安定で高画質配信が安定しない、といった事情です。購入時点では見落としがちですが、後になって「PS5が再生機にならない」ことに気づき、別途プレーヤーを買う羽目になると、もったいなさが強く残りやすくなります。

パッケージ版PS4ソフト資産が活かしづらい

PS4時代にパッケージで集めてきた人ほど、デジタルエディションは相性が悪くなりやすいです。手元にあるディスクを挿して遊ぶことができないため、せっかくの資産が“使えない在庫”になってしまいます。

特に、以下に当てはまる場合は要注意です。

  • PS4のパッケージソフトが10本以上ある

  • 「そのうち遊ぼう」と積んでいるディスクがある

  • たまに昔のソフトを引っ張り出して遊ぶ

  • 家族がそれぞれ異なるディスクを持っている

この場合、デジタルエディションを買うと、PS4資産を活かすには「同じソフトをダウンロードで買い直す」か、「PS4本体を残してディスク用途はPS4で続ける」といった回避策が必要になります。どちらも手間とコストが増えがちで、「移行がスムーズではなかった」という不満に直結します。

回線とストレージの負担が増えやすい

デジタルエディションは、ゲームの入手・再入手をダウンロードに寄せるため、回線の影響を受けやすくなります。一般に、現代のゲームは容量が大きくなりやすく、アップデートも頻繁です。快適な回線がある家庭では大きな問題にならなくても、次の条件が重なると負担が表面化します。

  • 夜間に回線が混雑し、ダウンロードが遅い

  • マンション回線で速度が安定しない

  • 通信量制限がある(モバイル回線や実質制限含む)

  • 家族が同時間帯に動画視聴・リモート会議をする

  • すぐに遊びたいのに、ダウンロードが終わらない

また、ストレージ面でも「入れ替えの頻度」が増えやすくなります。パッケージでもインストールは必要ですが、デジタル購入はソフトの保管が本体ストレージに寄りやすいため、「いま遊ぶものを入れて、遊ばないものを消す」という運用が日常化しやすいです。入れ替え自体は慣れれば簡単ですが、回線が弱いと再ダウンロードのたびに時間がかかり、ストレスの種になります。


PS5デジタルエディションで後悔しやすい人の特徴

ここからは「なぜ失敗が起きるのか」を、より“人のタイプ”に寄せて整理します。デジタルエディションが悪いのではなく、合わない運用をしていると後悔が積み上がる、という視点が重要です。

新作を発売日に安く買いたい

発売日に遊びたい人は多いです。ですが同時に「できれば少しでも安く買いたい」「限定特典や店舗特典も気になる」という欲求も出やすい傾向があります。このとき、パッケージ運用は選択肢が広くなります。店舗ごとの値引き・ポイント還元・特典、場合によっては中古の回転まで含め、購入戦略を組みやすいからです。

デジタル固定にすると、購入先は基本的にオンライン上のストアに寄ります。セールは魅力ですが、セールは“待てる人”の味方です。発売日からすぐに遊びたい人は、セールの恩恵を受けにくく、「本体価格の差以上にソフト代で差がついた」と感じやすくなります。

遊び終えたソフトを売って回したい

売却前提の運用は、パッケージ版の大きな強みです。クリア後に売るだけで実質負担が下がり、次の購入資金にもなります。とくに、ストーリー中心のタイトルを多く遊ぶ人は、売却の恩恵が出やすいです。

デジタル版では売却ができないため、購入した分だけ支出として残ります。結果的に「ソフトを買うのが怖くなった」「積みゲーが増えて気持ちが重い」といった心理的な後悔につながることもあります。ゲームは娯楽なので、気持ちよく買えるかどうかは意外と重要です。

家族でディスクを共有したい

家族でゲームを楽しむ家庭では、ディスクが“家族の共有資産”として機能します。たとえば、子どもが遊んだあとに親が遊ぶ、兄弟で回す、休日だけリビングでディスクを挿して遊ぶ、といった使い方です。

デジタル運用でも共有の考え方はありますが、家庭内のルール作りやアカウント運用が絡み、ディスクのような直感的な共有とは異なります。「やりたいゲームがあるのに、購入の手続きや設定が面倒」「家庭内で管理が煩雑」という不満が出ると、日常的なストレスになります。家族利用があるなら、手間が少ない方が満足度が高くなりやすいです。


PS5デジタルエディションが向いている人の特徴

ここまで読むと不安が増えるかもしれませんが、デジタルエディションがしっかり向く人もいます。ポイントは「ディスクの便利さを使わなくても困らない」だけでなく、「デジタル運用のメリットを活かせる」ことです。

購入はダウンロード中心で完結できる

普段からスマホやPCでデジタル購入に慣れている人は、デジタルエディションの快適さを実感しやすいです。次のような感覚があるなら、相性は良い傾向です。

  • パッケージを並べたり保管したりするのが面倒

  • 物が増えるのが苦手

  • 深夜でも思い立ったらすぐ買って遊びたい

  • ディスクの入れ替えより、ライブラリから選びたい

このタイプは、「棚がスッキリする」「紛失しない」「ディスク交換が不要」という日常メリットが効いてきます。特に複数タイトルを並行して遊ぶ人ほど、入れ替え不要の快適さが積み上がります。

セール待ち運用が苦にならない

デジタルの強みは、セールで安く買える可能性がある点です。ただし、セールの恩恵を最大化するには「待てること」が条件になります。次のような運用ができるなら、デジタルは強いです。

  • 発売日にはこだわらず、評価を見てから買う

  • 積みゲーを崩しながら、セール時に補充する

  • どうしても遊びたい作品だけ定価で買い、他は待つ

この運用は、家計管理の面でも合理的です。購入タイミングを自分でコントロールできるので、支出を平準化しやすく、結果として満足感が高まります。

映像は配信サービス中心

映画やアニメの視聴を、配信サービス中心で完結できている人は、ディスク非搭載の弱点が表に出にくいです。映像ディスクをほぼ使わないなら、PS5に再生機能がなくても困りません。
さらに、普段からサブスク視聴に慣れている人は、「物理メディアを増やさない」価値を重視しやすく、デジタルエディションの方向性と合います。


通常版とデジタルエディションの費用差を見極める

ここが最も重要なパートです。多くの人が「本体価格差」だけで判断しがちですが、実際に差が出やすいのは“ソフト代の積み上げ”と“運用の自由度”です。購入後の2年間をイメージしながら考えると、判断がブレにくくなります。

ソフト代の差が出る場面

費用差が出る典型は、以下の二極です。

パッケージ運用で得しやすい人

  • 新作を発売日に買うことが多い

  • 値引きやポイント還元を狙う

  • クリア後に売る

  • 中古を活用する

このタイプは、1本あたりの実質負担が下がることがあり、結果として“本体価格差”以上の差が出る場合があります。特に売却が効く人は、ゲームを回すほど差が出やすいです。

デジタル運用で得しやすい人

  • 発売日にはこだわらない

  • セール待ちを自然にできる

  • そもそも売らない

  • 物理メディアを増やしたくない

このタイプは、ソフトを安く買う機会を作りやすく、かつディスクの制約がストレスになりにくいです。つまり、金銭面と体験面の両方で納得しやすくなります。

大切なのは、「安さのルート」が違う点です。パッケージは“値引き・中古・売却”、デジタルは“セール”。自分の性格と生活リズムがどちらのルートに合うかを見極めると、判断の軸が定まります。

ディスクドライブ後付けの費用と条件

近年は、後付けでディスクドライブを装着できるモデルもあり、「とりあえずデジタルで買って、必要になったら後付け」という考え方も現実的になってきました。ただし、後付けには注意点があります。

1つ目は追加費用です。後から必要になったとき、本体価格差に加えてドライブ代が乗ります。最初からディスク用途が確実にあるなら、通常版を選ぶ方が結果としてシンプルで、精神的にもスッキリしやすいです。

2つ目は使い方の前提です。後付けは「いつでも完全に同じ体験ができる」というより、「必要になったら拡張できる手段」と捉える方が安全です。取り付け・セットアップの手順や利用条件を理解していないと、「思ったより面倒だった」「すぐ使えなかった」という不満につながりやすくなります。

迷いが強い人ほど“後付けできる”という言葉に安心しがちですが、これはあくまで選択肢を残すものです。最初からディスクが必要な生活なら、通常版のほうが迷いが消えます。

2年で後悔しないための簡易シミュレーション

細かい計算は不要です。次の3点だけ、具体的に数字を置いてみてください。

1)2年で買う本数
2)発売日購入の本数
3)売却する本数(売る前提があるか)

たとえば、2年で8本以上買う、発売日購入が多い、そして売る前提がある、という場合は、パッケージの自由度が効いてくる可能性が高いです。逆に、2年で5本程度、発売日にはこだわらず、売らない、という場合は、デジタルでも不満が出にくく、セール活用で十分納得できることが多いです。

また、意外と見落とされるのが「買い方のブレ」です。最初はセール待ちのつもりでも、話題作が出ると定価で買ってしまう、というのはよくある話です。その癖がある人は、デジタル固定が“いつの間にか高くつく”方向に寄りやすいので、注意が必要です。


PS5デジタルエディションを買う前の最終チェックリスト

最後に、購入前にこれだけ確認すれば大きく外しにくい、というチェック項目をまとめます。ここまでの内容を踏まえて、実際の生活に照らして判断してみてください。

ディスクが必要になる予定を洗い出す

まずは「ディスクが必要になる予定があるか」を、できるだけ具体的に書き出すのが有効です。

  • PS4のパッケージを今後も遊びたい

  • 家族がディスクのゲームや映像を持っている

  • 映画・アニメの円盤をこれからも買う可能性がある

  • 友人や家族とソフトを貸し借りしたい

  • 中古ショップをよく利用する

1つでも強く当てはまるなら、通常版のほうが後悔しにくい選択になりやすいです。逆に「ディスクはほぼ使わない」と自信を持って言えるなら、デジタルエディションに進む理由がはっきりします。

回線・容量・家族利用を確認する

次に、ダウンロード中心でもストレスが出ない環境かを確認します。

  • 回線速度は安定しているか(夜間も含む)

  • 通信量の制限がないか

  • 家族が同時にネットを使う時間帯が多くないか

  • 本体ストレージの運用を受け入れられるか(入れ替えが苦にならないか)

「回線が弱いけれど、デジタルがいい」という場合は、ソフトのダウンロードを夜間に仕込む、ルーターや回線の見直しを検討する、外付けストレージやSSDで容量に余裕を持たせる、といった対策も視野に入ります。ただし、対策が必要な時点で負担が増えるので、手間を避けたい人は通常版のほうが安心です。

購入先と保証、周辺機器の見落としを防ぐ

最後に、購入先や保証、周辺機器を含めて「思っていたのと違う」を防ぎます。

  • どのモデルを買うのか(通常版かデジタルか)

  • 使いたい周辺機器があるか(追加ストレージ、コントローラーなど)

  • 保証やサポートを重視するか(延長保証の有無など)

  • 家族利用があるなら、運用ルールを簡単にできるか

本体だけで判断すると、「後から必要なものが増えて、結局高くついた」ということが起きます。特に容量面は、使い方によって必要性が変わるため、「自分は何本くらい同時に入れておきたいか」を先に決めておくと、買い物がスムーズになります。


まとめ

PS5デジタルエディションが「やめとけ」と言われる理由は、性能の問題ではなく「ディスクが使えないことによる選択肢の減少」にあります。中古売買、映像ディスク、パッケージ資産、家族や友人との共有といった“ディスクがある生活”に馴染んでいる人ほど、買ったあとに不便さが積み上がりやすくなります。

一方で、購入がダウンロード中心で完結し、セール待ち運用ができ、映像も配信中心で困らない人にとっては、デジタルエディションは十分に合理的で快適な選択になり得ます。

迷った場合は、本体価格差だけで判断せず、「2年で買う本数」「発売日購入の本数」「売る前提があるか」を軸に考えるのが現実的です。最後のチェックリストでディスクの必要性と回線環境を確認し、自分の生活に合うほうを選べば、購入後の後悔は大きく減らせます。