「ぽよぱら」を見ている最中に、突然「登録完了」「本日中にお支払いください」といった画面が表示されると、驚きと不安で手が止まってしまうものです。しかも電話番号や問い合わせボタンまで出てくると、「連絡しないとまずいのでは」「もう契約になってしまったのでは」と焦ってしまいがちです。
しかし、この手の請求表示は、落ち着いて初動を間違えなければ被害を防げるケースが多くあります。重要なのは、画面の指示に従って連絡や支払いをしてしまう前に、正しい順番で安全に離脱し、しつこい通知や再表示を止めることです。
本記事では、請求画面が出た直後にやるべきこと・やってはいけないことを整理したうえで、iPhone/Android別の画面の消し方、連絡してしまった場合・支払ってしまった場合の対処、そして消費者ホットライン188などの相談先まで、迷わず動ける形で丁寧に解説します。焦りを落ち着かせ、今日この場で安全に収束させたい方は、まず最初の章から確認してください。
※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。
ぽよぱらで登録完了や請求画面が出た時にまずやること
やってよいこととやってはいけないこと
「ぽよぱら」を見ている最中に、突然「登録完了」「会員登録が成立しました」「本日中に◯万円をお支払いください」などの画面が出ると、強い焦りが出やすいです。ですが、こうした表示が出た直後に取る行動で、その後の安心度と被害リスクが大きく変わります。最初に押さえるべき要点は、相手に“連絡できる状態”を与えないことです。
まず、やってはいけないことを明確にします。
画面に出ている電話番号に電話する
画面に出ているメールや問い合わせフォームに連絡する
指示された決済方法(振込・電子マネー・クレジットカード入力など)で支払う
「退会」「解除」「誤登録の方はこちら」など、誘導ボタンを押して操作を続ける
恐怖心から、個人情報(氏名・住所・電話番号・学校名・勤務先など)を入力する
これらは「状況を確認したい」「取り消したい」という自然な心理を突かれた行動です。ですが、相手が欲しいのは“支払い”より先に、あなたが連絡してくること、あるいは個人情報を入力してくることです。連絡してしまうと、以後は別の番号や別の文面で請求を続けたり、強い言葉で不安をあおったりしやすくなります。つまり、最初の一手で「相手とつながらない」ことが最重要です。
次に、やってよいことです。こちらは落ち着いて実行できます。
画面に表示されている文言(請求額、期限、連絡先)と、可能ならURLが分かるようにスクリーンショットを撮る
そのページから離脱する(タブを閉じる、アプリを終了する、戻る操作をする)
通知が出ているなら、後ほど通知許可を止める(やり方は後半で詳しく説明します)
不安が強い、連絡してしまった、支払ってしまったなどの場合は、相談先に連絡する準備をする
スクリーンショットは「証拠のため」というより、自分が落ち着くためにも役立ちます。画面を消した後、「何が起きたのか分からない」「本当に請求されるのでは」と不安が膨らみがちです。スクリーンショットがあれば、相談する際に状況を正確に伝えられますし、何より「必要な情報は確保した」と思えるので焦りが減ります。
最後に、もう一つ大切な姿勢があります。
それは、画面に書かれている言葉を“事実”として扱わないことです。請求画面は不安をあおるために作られています。強い言葉が並んでいても、落ち着いて、次の「画面を消す方法」に進んでください。
これは契約になるのか不安なときの考え方
「登録完了」「契約成立」「利用規約に同意しました」と表示されると、反射的に「もう契約してしまったのかも」と感じます。ですが、ここで重要なのは、“表示が出た”ことと“法的に支払い義務がある”ことは別という点です。
請求画面の多くは、次のような心理を狙っています。
契約の仕組みがよく分からない人ほど「怖いから払おう」となりやすい
「今日中」「今すぐ」など期限を短くして、冷静な判断を奪う
「退会」「解除」を用意して“自分で解決できそう”と思わせ、連絡させる
この段階で「本当に契約かどうか」を一人で決めきろうとすると、不安が増して判断を誤りやすくなります。したがって、基本方針は次の通りです。
相手に連絡して確認しない(相手はあなたの不安を利用します)
不安なら、第三者の相談窓口に状況を説明して判断材料を得る
画面の誘導に従って操作を続けない(入力や同意操作を積み上げない)
ここまでを押さえたら、次は「今出ている画面をどうやって消すか」「しつこい通知をどう止めるか」に集中します。安全に離脱できれば、心理的な圧迫が一気に下がります。
ぽよぱらの請求画面を消す方法
iPhoneで消す手順
iPhoneで請求画面が出た場合、基本は「そのページを見ているブラウザ(多くはSafari)を閉じる」「再表示の原因を断つ」です。ポイントは、画面内のボタンを押して消そうとしないことです。画面内ボタンは相手の導線である可能性が高く、押すことで別ページへ飛ばされることがあります。
スクリーンショットを撮る
画面全体(請求額、期限、連絡先が見える状態)を撮ります。
Safariや閲覧中アプリを終了する
画面下から上にスワイプしてアプリ切替を出し、Safariを上にスワイプして終了します。
ホームボタンがある機種は、ホームボタンを2回押して同様に終了します。
Safariを開き直して、怪しいタブを閉じる
Safari右下のタブボタンから、該当タブを閉じます。
同じページが勝手に開く、戻ってくる場合は履歴・データを消す
設定 → Safari →「履歴とWebサイトデータを消去」
これにより再表示のトリガーが消える場合があります。
「履歴とWebサイトデータを消去」をすると、ログイン状態が解除されるサイトもあります。ですが、請求画面が何度も出て不安が強い場合、まず安全と安心を優先し、必要なサイトは後でログインし直せば問題ありません。
また、まれに「カレンダーに予定が追加された」「プロファイルを入れるよう促される」といった二次誘導が出ることがあります。プロファイルのインストールや、カレンダー購読の許可はしないでください。許可した覚えがある場合は、後述の「予防策」パートで、見直しの考え方を説明します。
Androidで消す手順
Androidの場合も基本は同じです。多くはChromeで閲覧しており、「タブを閉じる」「履歴やサイトデータを消す」「通知を止める」の順で対処します。
スクリーンショットを撮る
画面内の請求額・連絡先が写るように撮影します。
Chrome(または閲覧アプリ)を終了する
画面下の□(最近使ったアプリ)からChromeをスワイプして終了します。
Chromeを開き直し、該当タブを閉じる
タブ一覧から怪しいタブを閉じます。
再表示される場合は閲覧データを削除する
Chrome → 設定 → プライバシーとセキュリティ →「閲覧履歴データを削除」
「Cookie とサイトデータ」も削除対象に含めると再表示を止められることがあります。
不審なアプリがないかだけ軽く確認する
直近で入れたアプリ、広告が多すぎるアプリ、提供元が分からないアプリがあればメモし、後で見直します(焦って一気に削除すると必要アプリまで消すことがあるため、いったんメモがおすすめです)。
Androidは機種やメーカーでメニュー名が異なる場合があります。操作に迷う場合でも、請求画面側の指示に従う必要はありません。「アプリ終了」「タブ閉じ」「閲覧データ削除」という考え方を軸にすれば、機種が違っても対応できます。
通知・ポップアップがしつこい時の止め方
請求画面が消えても、「しばらくして通知が出る」「別のページへ誘導するポップアップが出る」というケースがあります。これは、サイト側がブラウザの通知許可を悪用している可能性が高いです。
ここでのコツは、“通知はサイトが勝手に送っている”という理解です。通知が来ると「端末が乗っ取られたのでは」と感じますが、実際は「以前に許可を押してしまった」「誤タップで許可になった」などで、ブラウザが通知を表示しているだけのことも多いです。したがって、止めるべきは「通知の許可」です。
iPhone(Safariの通知)
設定 → 通知 → Safari → 通知をオフ(もしくは許可設定の見直し)
もし特定サイトからの通知が原因であれば、許可済みサイトを整理します。
Android(Chromeの通知)
Chrome → 設定 →「サイトの設定」→ 通知
許可しているサイト一覧から、見覚えのないものをブロック/削除
さらに、端末設定 → アプリ → Chrome → 通知 で不要通知を止める
また、ポップアップが多い場合は、ブラウザ側で「ポップアップとリダイレクト」をブロックにしておくと再発予防になります。こちらも「設定」で対処でき、請求画面のボタンを押す必要はありません。
ぽよぱらに連絡してしまった場合の対処
メールを送った・電話した時に起きやすいこと
「誤登録を取り消したい」「退会したい」という気持ちで、ついメールや電話をしてしまうことは珍しくありません。ここで起きやすいのは、次のような展開です。
「あなたは登録済み」「支払わないと大変なことになる」など、強い言葉で不安を増幅される
「個人情報を確認する必要がある」などと言われ、氏名や住所を聞かれる
追加料金や延滞金を上乗せされる
別の連絡先からも連絡が来る(番号を変えてくる)
「勤務先に連絡する」「法的措置」など、脅し文句が強くなる
ただし、連絡してしまったからといって、必ず被害が拡大するわけではありません。重要なのは、ここから先を“交渉モード”にしないことです。相手は交渉を望んでいません。あなたが不安になって支払うことが目的です。したがって、これ以上のやり取りは増やさず、遮断と相談に切り替えるのが安全です。
すぐやる遮断(着信拒否・フィルタ・アドレス変更検討)
連絡してしまった場合の最優先は、相手からの到達経路を塞ぐことです。やることは現実的で、端末設定で完結することが多いです。
知らない番号からの着信は出ない
同じ番号から繰り返し来る場合は、端末の着信拒否機能でブロック
SMSは受信拒否や迷惑フィルタを強める
メールは迷惑メール設定(受信拒否・フィルタ)を強化
相手からの連絡が執拗で精神的負担が大きい場合は、アドレス変更も検討
「ブロックしても別の番号から来るのでは」と不安になるかもしれません。確かに可能性はありますが、遮断しない限り連絡は続きやすいです。遮断は“被害を増やさないための防波堤”として機能します。
ここで注意したいのは、相手から来たメッセージに反応しないことです。
「最後に一言だけ返したい」「脅されたから説明したい」と思うほど、相手は反応を利用します。反応があると「この相手は押せば動く」と判断されやすいので、遮断と無反応を徹底します。
証拠の残し方(スクショ・履歴・メッセージ保存)
遮断と並行して、相談や状況整理のために証拠を残します。ポイントは「全部を完璧に集める」ではなく、必要最低限を取りこぼさないことです。
請求画面のスクリーンショット(できれば複数:金額、期限、連絡先が見えるもの)
URLが分かる情報(履歴、アドレスバー、共有機能でURLをコピーしてメモでも可)
送ってしまったメール(送信履歴)、受信した返信
着信履歴、留守電があれば内容、SMSの文面
いつ連絡したか(日時をメモ)
「怖いから消したい」と思って削除してしまうと、相談する際に状況説明が難しくなり、余計に不安が長引くことがあります。スクリーンショットとメモだけでも十分役に立ちます。
ぽよぱらで支払ってしまった場合の対処
まず取引の記録を集める
支払ってしまった場合、強い後悔や焦りが出ます。「すぐに相手に連絡して返してもらわないと」と思うかもしれませんが、ここで相手に連絡してしまうと、さらに情報を渡したり、追加の支払いに誘導されたりするリスクがあります。
したがって最初にやるのは、取引の記録を集めることです。具体的には、次の情報をそろえます。
支払った日時
支払った金額
支払方法(クレジットカード、振込、電子マネー、プリペイドコードなど)
どの画面・どのサイトで支払ったか(スクリーンショット、URL)
取引が分かる証拠(明細、利用履歴、振込控え、コード購入履歴など)
相手が提示していた連絡先や案内文(画面のスクリーンショット)
特に電子マネーやプリペイド系(ギフトコード等)は、コード番号や購入店舗、購入日時が重要になる場合があります。レシートや購入メールが残っていれば、保存しておきます。
「自分の責任で払ったのだからもう無理だ」と早合点しないでください。状況によって取れる手段が変わるため、まずは記録を整理し、次の相談先に正確に伝えられる状態を作ることが大切です。
相談先に繋ぐ(188、警察相談)
支払ってしまった場合は、相談の優先順位を整理します。
支払い義務の有無、契約トラブルとしての助言がほしい
→ 消費者ホットライン(188)につなぎ、最寄りの消費生活センター等で相談する脅迫、執拗な取り立て、個人情報を握られているような連絡、実害の拡大がある
→ 警察相談を検討する(緊急性が高ければ110)
「どちらにかければいいか分からない」という場合でも、まず188で事情を説明すると、状況に応じて次の動き方を助言してもらえます。相談時に必要な情報は、前の章の「証拠」と、この章の「取引記録」です。
ここでよくある失敗は、「相手とやり取りし続けて疲弊する」ことです。相手は心理的に追い詰めるプロです。第三者の窓口を使うことで、判断と行動が整理され、精神的な負担が減ります。
相談先と伝え方 ぽよぱらのトラブルを早く収束させる
消費者ホットライン188で相談できること
消費者ホットライン(188)は、地域の消費生活センター等につながる入口です。ここで相談できるのは、たとえば次のような内容です。
「登録完了」「請求」表示が出たが、支払う必要があるのか
連絡してしまったが、どう遮断すべきか
支払ってしまったが、今後の対応はどうすべきか
画面が消えない、通知が止まらない場合の見直し方
家族に知られずに相談したい(相談の進め方や伝え方の工夫)
相談は「怒られるのでは」と不安になりがちですが、相談窓口は責める場所ではありません。困っている状況を整理し、次に取る行動を決める場所です。事実を淡々と伝えるほど、助言も具体的になります。
警察に相談すべきケース(脅迫的連絡・実害)
警察に相談すべきか迷うのは、「請求画面が出た」だけでは判断しにくいからです。目安としては、次のようなケースです。
「自宅に行く」「職場に連絡する」など、脅迫的で具体性のある言葉が来る
何度も電話やメッセージが来て、生活に支障が出ている
個人情報を把握しているような内容が含まれる
実際に金銭被害が発生している、または拡大している
不正アクセスやアカウント乗っ取りの兆候がある(別サービスにログインできない等)
緊急性が高い場合は110ですが、「相談したい」「どう動くべきか知りたい」という段階なら、警察の相談窓口を活用する考え方になります。いずれにしても、相談時に必要なのは「証拠」と「経緯」です。
相談時チェックリスト(時刻・表示文言・連絡有無・支払有無)
相談を早く進めるために、以下をメモとして用意しておくと効果的です。紙でもスマホのメモでも構いません。
発生日時(だいたいで可):
端末:iPhone/Android(機種名が分かれば)
何をしていたか:検索→サイト閲覧→突然表示、など
表示内容:登録完了、請求額、支払期限、支払方法、連絡先
連絡:していない/メールした/電話した(回数・日時)
支払い:していない/した(方法・金額・日時)
手元の証拠:スクリーンショット、履歴、メール、SMS、明細
現在の困りごと:通知が止まらない、電話が来る、精神的に怖い、など
このチェックリストがあるだけで、相談の最初の説明が一気に短縮されます。「あれもこれも言い忘れた」と不安になるのを避けられます。
ぽよぱらを踏まないための予防策
広告・通知・不審アプリの見直し
トラブルが落ち着いたら、再発防止もしておくと安心です。予防策は難しいことをする必要はなく、「入口を減らす」「再表示を止める」の2本柱で考えます。
入口を減らす
強い誘導の広告(無料、見放題、年齢確認など)を安易に押さない
検索結果から入る際、公式っぽくないサイトには注意する
いつも使っているブラウザ以外の「謎の閲覧アプリ」を入れない
再表示を止める
ブラウザ通知の許可サイトを定期的に整理する
ChromeやSafariで、ポップアップやリダイレクトをブロックする
不審なアプリが入っていないか、インストール履歴を確認する
特に通知は盲点になりやすいです。「許可」を一度でも押してしまうと、後から不審な通知が届き続ける原因になります。通知許可は「基本オフ」「必要なサイトだけ許可」という運用が安全です。
ブラウザ設定とセキュリティ習慣
最後に、日常的にできる習慣をまとめます。やることが多く見えますが、全部を完璧にする必要はありません。「できるところから」で十分効果があります。
OSとブラウザを最新に保つ(更新通知を放置しない)
ブラウザ通知は原則オフ、必要時だけ許可
ポップアップ・リダイレクトはブロック設定
不審なサイトで個人情報を入力しない
困ったときは一人で抱えず、相談窓口を使う
「怖い画面が出た=端末が壊れた」とは限りません。多くは“誘導の仕組み”で不安をあおっているだけのこともあります。画面が出た瞬間にやるべきことは決まっています。
連絡しない・支払わない・証拠を残して離脱する。この流れを守れば、被害が広がる可能性を大きく下げられます。