ポケモンSVの「杭(くい)」は、フィールド探索の途中で見かけても、目的地へ急いでいるとつい後回しになりやすい要素です。しかし杭は、祠の封印を解いて“四災”と呼ばれるポケモンへ挑むための必須条件であり、集め方のコツを知らないと「残り1本が見つからない」「色が混ざって進捗が分からない」といった詰まり方をしやすいポイントでもあります。
本記事では、杭の役割と進め方を最初に整理したうえで、探索がぐっと楽になる準備、色別に迷わず集め切るための考え方、祠の解放から捕獲準備までを、手順として一続きに理解できるように詳しく解説いたします。座標を暗記して総当たりするのではなく、迷子にならない導線とチェック方法を身につけることを重視しています。
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ポケモンSVの杭とは何か
杭は、パルデア地方の各地に刺さっている、細長い柱のようなオブジェクトです。見た目や光り方に特徴があり、近づくと調べて引き抜けます。杭を抜く行為そのものは単純ですが、杭がゲーム進行において担っている役割は明確です。ポイントは次の3つです。
1つ目は、杭が祠(ほこら)の封印を解くための鍵になっていることです。祠には鎖が巻き付いており、最初は開かない状態になっています。対応する色の杭を抜くほど鎖が外れ、最終的にすべて外れると祠の中へ進めるようになります。
2つ目は、杭が4種類に分かれていることです。種類は色(見た目・発光色)で区別でき、各色につき8本ずつ、合計32本存在します。つまり「どの色の杭を、いま何本抜いたか」が進捗管理の中心になります。
3つ目は、杭の目的が「祠を開ける」だけで終わらないことです。祠の封印を解いた先には、四災(準伝説級のポケモン)との遭遇が待っています。杭集めは、四災を捕まえるための前準備であり、探索・解放・捕獲が一連の流れとしてつながっています。
ここで大切なのは、杭集めを「作業」として切り離さないことです。杭は見つけたら抜けばよい、という単純さがある反面、色を混ぜて抜いてしまうと残数が分からなくなり、最後の1本探しが急に難しくなります。逆に言えば、最初に仕組みを理解して「色別に完走する」方針を立てれば、探索の迷いは大幅に減ります。
杭を抜く前に準備しておくこと
杭集めで詰まりやすいのは、地形の制約と情報整理の不足が重なるときです。そこで、実際に杭を本格的に集め始める前に、次の準備をしておくと効率が上がります。
ライド能力があるほど回収が早い
杭は平地だけでなく、崖の上、崖の下、段差の裏、洞窟の奥、水辺の近くなど、「寄り道しないと視界に入らない場所」に配置されがちです。このため、移動が快適になるほど回収のテンポが良くなります。
特に効率へ影響しやすいのは、次のような移動が必要になる場面です。
崖上へ回り込まずに、直接上へ行けるか
高低差のある地形で、落下と復帰を繰り返さずに済むか
水辺・川・湖を迂回しなくてよいか
洞窟の入口へ戻る際に、同じ道を往復しなくてよいか
これらはライドの能力や移動手段が整っているほど解消されます。もちろん、杭はストーリー進行の途中からでも抜けますが、移動が制限されている段階で無理に総集めを狙うと、地形に振り回されて疲れやすくなります。もし「いまは移動が大変だ」と感じる場合は、まず他の目的(ストーリー、図鑑、育成)を進め、探索が快適になってから取り組む判断も十分に合理的です。
祠を先に確認しておくと迷いにくい
杭を探すときに最もありがちな失敗は、「色も祠も意識せず、見つけた杭を片っ端から抜く」ことです。これをやると、後半で次のような問題が起こります。
どの色が何本残っているのか分からない
祠の場所が曖昧で、進捗確認ができない
目的地が定まらず、探索が散らかる
“最後の1本”がどの地域にあるか推測できない
そこでおすすめなのが、祠を起点にして探索範囲を整理する方法です。先に祠の場所を把握しておけば、「この祠の封印を解くために、この色の杭を8本集める」という目的が固定されます。目的が固定されると、探索が「杭を見つける」から「この祠のための杭を集める」に変わり、行動がぶれにくくなります。
また、祠へ行くメリットは「場所が分かる」だけではありません。祠に鎖が巻かれている場合、その鎖の状態は進捗の手がかりになります。つまり祠は、探索の目標地点であると同時に、チェックポイントとして機能します。
ヒント要素も活用する
杭集めは、完全に自力でやろうとすると「見落としの不安」と常に戦うことになります。特に、残りが少なくなるほど「すでに通った場所のどこかにあるのでは」と感じてしまい、探索の手が止まりやすくなります。
その不安を減らすには、ゲーム内で得られるヒント要素や、探索のルール化が有効です。ヒントを活用する目的は、答えを丸ごと教えてもらうことではなく、探索の方向性を固定することにあります。例えば「この地域に祠がある」「この付近に杭が散らばる」といった枠組みができるだけで、闇雲に歩き回る必要がなくなり、精神的な負担が軽くなります。
また、ヒントがあると「行った・行っていない」の判定がしやすくなります。杭集めは記憶頼りだと混乱しやすいので、ヒントを軸にして行動を決め、同じ場所を何度も探す状況を避けるのがコツです。
杭の場所を色別に探すコツ
杭集めの成功率を上げる最短ルートは、色を混ぜないことです。ここでは、取り逃しや混乱を防ぐための考え方を、具体的なコツとして整理します。
ルールは一つ:色を固定して8本だけ終わらせる
杭は4色×8本で合計32本ありますが、攻略上は「32本を集める」ではなく「8本を4回やる」と捉えると管理が容易です。つまり、次のルールを徹底します。
いま狙う色を1つ決める
その色の杭を8本集め切るまで、他の色を抜かない
8本集め終えたら祠で封印解除を確認し、次の色へ移る
このルールが有効な理由は、進捗管理が単純になるからです。色を混ぜると「どの色があと何本か」が曖昧になり、最後の1本が見つからないときに原因の切り分けができなくなります。逆に色を固定していれば、仮に取り逃しがあっても「この色の杭を探せばよい」と迷いが最小化されます。
また、色を固定する運用は、心理的な達成感にもつながります。8本集めて祠が開くという“区切り”が明確なので、探索のモチベーションが維持しやすくなります。
見落としやすい杭の典型パターン
杭が見つからないとき、プレイヤー側が「見ていない」のではなく、「見えない配置になっている」ことが多いです。典型的に見落としやすいパターンを知っておくだけで、最後の1本探しの難易度が下がります。
洞窟内
洞窟の杭は、外からの視認ができません。上空から見渡す、遠景で光を探すといった探索が効かず、入口を見つけて中へ入らないと確認できないため、後回しにすると残りやすい傾向があります。洞窟は分岐がある場合もあるので、「入っただけ」で満足せず、奥まで歩いて視界を潰す意識が重要です。
崖下・段差の裏
崖の上から見下ろしても、杭が崖の出っ張りの陰に隠れていると見えません。降りて初めて存在に気づくケースが多いため、崖周辺を探すときは「上から見る」だけでなく「一度降りる」行動をセットにすると取り逃しが減ります。
地形と同化する場所
木陰、岩陰、草むらの端など、光り方が周囲の質感に紛れる場所は、移動中の視界だと通り過ぎやすいです。特にカメラを遠めに引いて走っていると、画面端にある杭が気づきにくくなります。探索モードに切り替えるつもりで、歩く・カメラを回す・角度を変える、といった確認が効果的です。
「道」から外れた一段上の小スペース
メインの道沿いではなく、少し登った先や、寄り道の先端に杭が置かれている場合があります。こうした配置は「目的地へ急ぐ」動きと相性が悪く、ストーリー進行中に見落とされがちです。
このように、杭は「見える場所にあるから見つかる」というよりも、「見つける行動を取ったときに見つかる」配置が多いと捉えると、探索の姿勢が安定します。
最後の1本で詰まったときは、確認の順番を変える
残り1本が見つからないとき、焦って広範囲を走り回るのは逆効果になりやすいです。詰まりを解消するには、次の順番で確認すると整理しやすくなります。
色を確定する
まず「残っているのはどの色か」を確定します。色を混ぜて抜いているとここが曖昧になるため、最初から色固定が重要になります。祠で進捗を確認する
祠の鎖の状態は、集めた本数の手がかりになります。残数の推測ができれば、探索の範囲を絞れます。見落としやすいパターンを優先して潰す
洞窟内、崖下、段差の裏、道から外れた小スペースなど、典型パターンの候補を先に潰すと、効率よく当たりやすくなります。探索を“面”ではなく“線”にする
広い地域を漫然と探すのではなく、「この祠の周辺を時計回りに一周する」「この山の外周をなぞる」など、ルートを線として固定します。同じ場所を二度見ないための工夫です。
この手順は、記憶に頼らず、確認の根拠を作りながら探索するためのものです。最後の1本ほど「感覚探索」から「手順探索」へ切り替えると、見つかるまでの時間が短くなります。
祠の場所と解放の流れ
杭を8本抜くと祠の封印が解ける、という大枠は理解していても、実際の進め方で迷うことがあります。ここでは祠解放の流れを、行動の単位に分けて整理します。
解放までの手順を一本道にする
祠解放は、次の流れで進めると混乱しません。
狙う色を決める
その色の杭を8本集める
祠へ行き、鎖がすべて外れたことを確認する
祠の中へ入り、四災と遭遇する
捕獲の準備を整えたうえでバトルする
この流れのポイントは、「杭集め」と「祠解放」を別々に考えないことです。杭を抜いて満足してしまうと、祠へ戻るタイミングを逃し、進捗があいまいになります。杭を抜き終えたら、区切りとして必ず祠へ向かい、状態を確認するとよいです。
祠を先に訪れておくメリット
まだ杭を集め切っていない段階でも、祠の場所を先に押さえておくことには価値があります。理由は主に3つです。
目的地が固定され、探索が散らからない
祠周辺の地形やアクセス方法を事前に把握できる
祠へ戻る導線が分かるため、解放後に迷わない
特に祠は、周辺の地形が入り組んでいる場合があります。「最後に行けばいい」と後回しにすると、いざ解放したときに祠への行き方が分からず、余計な移動が増えることがあります。先に祠を確認し、周りの目印(道、坂、洞窟入口、崖の切れ目など)を押さえておくと、解放までが滑らかです。
解放後は“すぐ挑む”より“準備して挑む”が安全
祠が開いた直後は達成感が強く、そのまま勢いで中へ入って挑戦したくなります。しかし、四災は準伝説級であり、こちらの準備が整っていないと捕獲が難航する可能性があります。
祠の中へ入って遭遇したら、すぐに捕獲へ移る前に、次の点を確認しておくと安心です。
手持ちのレベル帯とタイプ相性
回復アイテムの残数
捕獲用の手段(みねうち、状態異常)を用意できているか
手動セーブの有無
準備が不足している場合は、一度引き返して整えてから再訪する判断が堅実です。祠解放はゴールではなく、捕獲へ向けたスタート地点と捉えると、失敗が減ります。
四災を捕まえる準備と注意点
祠の封印を解けたら、次は捕獲です。ここでつまずくと、せっかく集めた杭の達成感が薄れてしまうため、捕獲の準備は丁寧に行うことをおすすめいたします。
捕獲の基本セット
四災の捕獲で安定しやすいのは、一般的な「捕獲の型」を用意しておくことです。具体的には次の3点が柱になります。
1. HPを安全に削る手段
みねうち系の技が代表的ですが、用意できない場合でも「相手を倒しにくい弱めの技」「ダメージ計算がしやすい技」を持つポケモンを用意しておくとよいです。重要なのは、終盤で急所に当たって倒してしまう事故を減らすことです。
2. 状態異常の付与
捕獲率を上げるうえで、状態異常は大きな助けになります。ねむりやまひは特に実感しやすく、捕獲の試行回数を減らしやすいです。相手の行動を抑えられるため、回復アイテムの消費も抑えられます。
3. ボールの準備
捕獲は運の要素が絡むため、必要数が読みづらいです。少ないと途中で尽きてしまい、やり直しの負担が増えます。余裕を持って準備しておくと、精神的にも落ち着いて挑戦できます。
また、捕獲時はバトルが長引きやすいので、回復アイテムも十分に用意しておくと安心です。特に、相手の攻撃でこちらの役割ポケモンが倒されると立て直しが難しくなる場合があります。役割ポケモンを守る意識で回復を挟むと安定します。
倒してしまった場合が不安なとき
捕獲でよくある不安が、「うっかり倒してしまったら取り返しがつかないのでは」という点です。この不安に対しては、まず事前にできる対策を押さえておくのが現実的です。
祠に入る前、または遭遇前に手動セーブを行う
HP調整は余裕を持ち、急所事故が起きにくい行動を選ぶ
状態異常を活用し、無理に削りすぎない
長期戦になりそうなら、途中で立て直す判断を持つ
特に手動セーブは、最も確実な保険です。挑戦前にセーブしておけば、「倒してしまった」「捕獲に失敗して戦闘が崩れた」といった場合でも、状況を戻しやすくなります。
また、削りすぎが事故の原因になりやすいので、削りは控えめにし、状態異常とボールの試行回数で押し切る方針のほうが、結果的に安全です。