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PDFのすべてのツールを非表示に固定する方法|Acrobat Reader対応

PDFを開くたびに「すべてのツール」が出てきて、肝心の本文が狭くなる。閉じても次に開くとまた戻る――この小さなストレス、地味に積み重なりますよね。

実はこの現象は、設定そのものより「最後の状態を記憶」+「閉じた状態で終了」という“固定化の条件”を押さえられていないことが原因になりがちです。さらに、新しいAcrobatとクラシックUIの違いでメニュー位置が変わり、手順が噛み合わないケースもあります。

この記事では、Acrobat Reader/Acrobat、Windows/Mac、新UI/クラシックを先に判定し、あなたの環境で最短の手順だけを案内します。うまくいかない場合の原因チェックリストと、会社PCなどで設定が保持されないときの考え方までまとめているので、「毎回閉じる作業」から今日で卒業できます。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

目次

PDFで「すべてのツール」が表示される理由

PDFを開いた瞬間に左側(またはサイド)へ「すべてのツール」が現れ、本文の表示領域が狭くなる。しかも、閉じても次回また出てくる。この現象は、Acrobat/Acrobat Readerの表示仕様と、UI(新しいAcrobat/クラシック)切り替えの影響が重なって起きることが多いです。

まず押さえておきたいのは、「すべてのツール」は不具合ではなく、“前回の状態を保持するかどうか”の設定と、終了手順に強く依存するという点です。ここを理解すると、最短で確実に固定できます。

アップデートでUIが変わり自動表示が増えたケース

Acrobat系アプリはアップデートでUIが変化し、従来の配置と異なる場所にメニューやパネルが移動することがあります。特に「新しいAcrobat」では見た目と操作導線が変わるため、過去に見た手順記事がそのまま通らないケースが起こり得ます。

そのため本記事では、最初に「あなたの環境(製品・OS・UI)」を判定し、該当ルートだけ実施する構成にしています。UIが違っても迷いにくいよう、メニュー名は公式表現を軸に整理します。

「閉じたのに戻る」が起きる典型パターン

「×で閉じたのに、次に開くとまた出る」場合、よくある原因は次の3つです。

  1. “最後の状態を記憶”が無効のまま(設定が入っていない)

  2. 閉じた後にアプリを終了していない(状態が保存されない)

  3. 新UI/クラシックでメニュー位置が違い、別の項目を触っている

この3つを先に潰すと、ほとんどの場合は解決に近づきます。以降の章で、チェックリストと最短手順を提示いたします。


PDFを開いたときの「すべてのツール」を非表示固定する基本手順

ここが本題です。結論から言うと、固定化の条件は2つです。

  • 条件1:環境設定(Preferences)の[文書]で
    「文書を開くとき、すべてのツールパネルの最後の状態を記憶」を有効にする

  • 条件2:「すべてのツール」を閉じた状態のまま、アプリを終了(Quit)して次回起動で保持を確認する

この2条件が揃うと、次回以降も「閉じた状態」が維持されやすくなります。

まず確認すること ReaderかAcrobatか

最短で直すため、最初に製品を確認します。

  • Adobe Acrobat Reader:主に閲覧用(無料版が中心)

  • Adobe Acrobat:編集・変換など機能が多い(有償版を含む)

製品が違っても「最後の状態を記憶」の考え方は共通しやすい一方、管理者向けの恒久対策(企業配布など)はAcrobat前提の話になりやすい点が違いです。

次に、UIが「新しいAcrobat」か「クラシック」かも把握できると迷いが減ります(切り替え手順は後述)。

最短ルート早見表 あなたの環境はどれ

以下の表で、まず“読む場所”を決めてください(UXのため、詳細は後段で同じ順番で解説します)。

判定 あなたの環境 まずやること(最短)
A Windows × Acrobat Reader 環境設定>文書>「最後の状態を記憶」をON → ツールを閉じて終了
B macOS × Acrobat Reader Acrobatメニュー>環境設定>文書>同項目ON → 閉じて終了
C Windows × Acrobat 手順はAと同様。うまくいかない場合は新UI/クラシック切替も確認
D macOS × Acrobat 手順はBと同様。表示メニューの位置差に注意

重要なのは「設定を入れたあと、閉じた状態で終了する」ことです。設定だけ入れても、最後に閉じた状態を保存しなければ効果が出ません。

Windowsの基本手順 環境設定で状態を記憶させる

Adobe公式が案内している、もっとも標準的な方法です。名称が一致するかを確認しながら進めてください。

手順(Windows)

  1. Acrobat Reader(またはAcrobat)でPDFを開きます

  2. 左上のメニューから 環境設定 を開きます(ハンバーガーメニューの場合があります)

  3. 左側の分類で 文書 を選びます

  4. 次の項目を探し、チェックを入れて有効にします

    • 「文書を開くとき、すべてのツールパネルの最後の状態を記憶」

  5. OKで閉じます

  6. PDF表示画面に戻り、「すべてのツール」を閉じた状態にします(折りたたみ/×など)

  7. そのままアプリを終了します(ここが重要です)

  8. 再起動してPDFを開き、「すべてのツール」が閉じたままか確認します

成功判定(この状態ならOK)

  • アプリを再起動してPDFを開いたとき、「すべてのツール」が自動展開せず、閉じた状態のままになっている

  • もし開いてしまうなら、次の「消えないときの対処」で原因を潰します

“閉じても戻る”を最短で潰すチェックリスト(Windows)

  • [文書]分類で、該当項目名が一致している(似た文言に注意)

  • 設定後に「すべてのツール」を閉じた状態で終了した

  • 新しいAcrobat/クラシックでメニュー位置が違い、別項目を触っていない

  • 会社PCでプロファイルが毎回初期化されていない(後述:管理者章)

Macの基本手順 メニュー位置の違い

macOSは、環境設定の入口がWindowsと異なる場合があります。公式案内では、macOSは「Acrobatメニュー/環境設定」から辿る手順が示されています。

手順(macOS)

  1. Acrobat Reader(またはAcrobat)でPDFを開きます

  2. 画面上部の Acrobat メニューから 環境設定 を開きます

  3. 分類 文書 を選びます

  4. 「文書を開くとき、すべてのツールパネルの最後の状態を記憶」 を有効にします

  5. 「すべてのツール」を閉じた状態にして、アプリを終了します

  6. 再起動して保持を確認します

macOSでは「表示」メニュー配下の項目がWindowsと違うことがあるため、うまくいかない場合は次章の「新しいAcrobat/クラシック切替」も併用してください。


PDFで「すべてのツール」が消えないときの対処

ここからは“うまくいかないケース”を前提に、最短で切り分けます。まずは次の表で症状から入ってください。

症状別の切り分け表

症状 よくある原因 最短の対処
閉じても次回また出る 設定が無効/閉じた後に終了していない 状態記憶をON→閉じて終了→再起動
設定項目が見つからない 新UI/クラシックで場所が違う 新しいAcrobatの有効/無効を確認
表示メニューで消せない パネル表示が固定化されている まず環境設定(文書)を優先
会社PCで毎回戻る プロファイル初期化/制限 管理者章の対策(規程順守)へ
端末によって違う バージョン差/UI差 UI切替+項目名一致を確認

設定項目が見つからないときの探し方

多くのつまずきは「分類が違う」「入口が違う」「UIが違う」の3つです。

探し方のコツ(順番どおりに)

  1. 環境設定の入口を再確認

    • Windows:メニュー(ハンバーガー)から環境設定

    • macOS:Acrobatメニューから環境設定

  2. 左側の分類が文書になっているか確認

  3. 文言が近い別項目ではなく、公式が示す
    「文書を開くとき、すべてのツールパネルの最後の状態を記憶」を探す

競合記事では分類名の表記ゆれ(例:「文章」など)や別分類を案内しているものも見受けられます。迷ったら公式表現に合わせるのが最短です。

新しいAcrobatを無効にしてクラシックに戻す

「新しいAcrobat」で手順が通りにくい場合、クラシックな体験に戻すことでメニュー位置が分かりやすくなることがあります。公式には「新しいAcrobatを有効または無効にする」手順が案内されています。

切り替え手順(公式の案内ベース)

  • Windows:メニュー/新しいAcrobatを無効にする

  • macOS:表示/新しいAcrobatを無効にする

切り替え後は再起動が求められます。切り替えたら、改めて「環境設定>文書>最後の状態を記憶」に戻って確認してください(UIが変わっても目的は同じです)。

表示切替メニューでツールパネルをオフにする

環境設定だけで改善しない場合、表示メニュー側に「表示切替」やパネルの表示/非表示が用意されていることがあります。これは“その場で消す”には有効ですが、固定化は「最後の状態を記憶」+終了が王道です。

したがって、表示切替は次の順で使うと失敗しにくいです。

  1. まず環境設定(文書)で状態記憶をON

  2. 次に表示切替でパネルを非表示

  3. その状態で終了して保持を確認


PDFの表示領域をさらに広げる関連パネルの整理

「すべてのツール」以外にも、PDF表示領域を狭めるパネルがあります。閲覧中心の方は、必要な時だけ出す設計にするだけで体感が大きく改善します。

右側のツールペインを閉じる

右側にツールペインやタスクパネルが出る構成では、最小化や非表示のUIが用意されている場合があります。メーカー系の案内でも、三角形付近で最小化できる手順が示されています(UIは環境により差があります)。

おすすめ運用

  • 基本は非表示(閲覧領域を最大化)

  • 編集や変換など“作業するときだけ”パネルを出す

左側ナビゲーションやサイドパネルを畳む

ページサムネイル・しおり・添付ファイルなどのナビゲーションは便利ですが、常時表示は不要なことが多いです。
「確認→閉じる→必要なら再表示」という運用にすると、ノートPCでも読みやすさが安定します。

ここでの注意

  • 左パネルを閉じた状態で終了すれば、次回も閉じた状態で始まる場合があります(ただし、これも“状態記憶”設定と相性があります)

  • まずは「すべてのツール」の固定化を優先し、次に周辺パネルを整えると混乱しません


PDF環境を恒久化したい 管理者向けの設定

ここからは、会社PCや複数台運用など「個人設定だけでは足りない」ケース向けです。内容は環境依存が大きく、組織規程や運用ポリシーが優先されます。無理に個人判断で進めず、情シス/管理者の手順に従ってください。

管理者向け対策レベル表

レベル 主な対象 難易度 影響範囲 ロールバック
1 個人ユーザー 環境設定(文書)で状態記憶ON 自分のみ 容易
2 端末設定(環境依存) 端末/ユーザー設定の統制 対象端末
3 企業配布・ポリシー 展開設定・標準化 組織全体 手順次第

まずはレベル1で解決するか確認し、それでも戻る場合のみ管理者ルートへ進めるのが安全です。

Windows レジストリでツールペインを閉じた状態にする

一般に、企業環境では「ユーザーが勝手にUIを変えられない」ことがあります。また、ユーザープロファイルが毎回初期化される(VDIや共有端末など)と、個人設定が保持されません。

この場合、管理者が端末/ユーザーに対して恒久化を検討することがあります。ただし、レジストリや制御キーはバージョンや製品エディションで差が出ることがあり、誤ると業務影響が出ます。

管理者に伝えるべき要点(ユーザー側の準備)

  • 「環境設定で状態記憶をONにしても保持されない」事実

  • 端末形態(共有PC、VDI、プロファイル初期化の有無)

  • 製品名(Reader/Acrobat)、OS、UI(新しいAcrobat/クラシック)

ユーザーとしては、無理に編集せず、管理者に上記情報を渡すのが最短です。

企業管理 ツール表示をポリシーで抑止する考え方

組織配布では、UIや機能の見せ方を統一し、問い合わせを減らす意図があります。新しいAcrobat/クラシックの切替や、メニューの見せ方はサポート工数に直結します。

公式には「新しいAcrobatを有効/無効にする」案内があるため、組織としてどちらを標準とするか決め、手順書・教育コンテンツを一本化するとUXが改善します。

変更前に必ず行う安全対策

管理者ルートに進む場合は、次を必ず守るべきです。

  • 変更前の状態をバックアップできる(復元ポイント、設定エクスポート等)

  • 検証端末で再現確認→本番展開(いきなり全社展開しない)

  • 組織規程・セキュリティポリシーに従う

  • UI切替(新しいAcrobat/クラシック)方針を明確にして周知する


PDFの「すべてのツール」非表示に関するよくある質問

無料版Readerでもできますか

はい。Acrobat Readerには「すべてのツール」パネルの動作を制御する環境設定が用意されており、公式手順として「最後の状態を記憶」を有効にして閉じた状態で終了する方法が案内されています。

設定してもユーザーごとに戻るのはなぜ

主に次の理由が考えられます。

  • 共有端末で、ユーザーごとにプロファイルが異なる(設定が別管理)

  • VDI/共有環境で、ログオフ時にプロファイルが初期化される

  • アップデートでUIが変わり、設定箇所が違う(新UI/クラシック差)

この場合、管理者と連携して“保持できる設計”に寄せる必要があります。

更新で手順が変わったらどこを見るべきか

UIやメニュー位置は変わることがありますが、公式ヘルプは更新されます。迷った場合は、次の2点を確認してください。

  • 設定名が公式と一致するか(「最後の状態を記憶」)

  • 新しいAcrobat/クラシックの切替手順が現行か


参考にした情報源