作業中に突然PCが再起動してしまい、「さっきまでのデータが消えたかもしれない…」と冷や汗をかいたご経験はありませんか。
とくに前ぶれもなく何度も再起動を繰り返すようになると、「このまま使い続けて大丈夫なのか」「修理や買い替えが必要なのか」と不安が募ります。
本記事では、Windows PCが勝手に再起動してしまう主な原因を「設定・ソフト・ハード」の3つの視点から整理し、一般の方でも安全に試せる対処手順をステップ順にご紹介します。
あわせて、「今すぐ電源を切るべき危険なサイン」や「プロやメーカーに相談すべきタイミング」もお伝えします。
「難しい専門用語はなるべく避けて、自分でできる範囲だけ知りたい」という方向けに解説していますので、まずは落ち着いて症状を振り返りつつ、一つずつチェックしていきましょう。
※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。
PCが勝手に再起動する原因は、Windows Updateや設定の影響といった軽微なものから、ハードウェア故障のような深刻なものまでさまざまです。
大切なのは、「いつ・どんなときに・どのくらいの頻度で」再起動するのかを整理し、原因を一つずつ切り分けていくことです。
-
まずはアップデート状況や自動再起動の設定を確認する
-
セーフモードや常駐ソフトの見直しでソフト起因を疑う
-
熱や電源環境、メモリ・ストレージの簡易チェックでハード側を確認する
という順番で進めれば、多くのトラブルは安全な範囲で原因の見当を付けることができます。
一方で、焦げたにおいや異音、起動のたびに再起動を繰り返す、ストレージの異常音などがある場合は、無理に電源を入れ続けず、早めにメーカーや専門業者へ相談することが重要です。
その際のためにも、日ごろからバックアップを取っておくことが、最も確実な「備え」になります。
PCが勝手に再起動するのはどんなときか
正常な再起動と異常な再起動の違い
まずは、「勝手に再起動している」と感じる状態が、本当に異常なのかどうかを整理することが大切です。
-
正常な再起動の例
-
自分で[再起動]ボタンをクリックした
-
Windows Updateの適用後に「更新プログラムを構成しています」と表示されて再起動した
-
新しいソフトウェアのインストール後、再起動を求められて実行した
-
これらはPCの仕様上必要な動作であり、基本的には問題ありません。
一方で、次のような場合は「異常な再起動」の可能性が高くなります。
-
作業中に突然画面が真っ黒になり、そのまま再起動した
-
一瞬だけ青い画面(エラー画面)が出て、すぐに再起動する
-
起動しようとすると途中で勝手に再起動してしまい、ログイン画面までたどり着かない
-
電源を入れてもすぐに落ちて、再起動を繰り返す
こうした症状がある場合、ソフトウェアの不具合やハードウェアの故障など、何らかのトラブルが起きていると考えられます。
まず確認したい症状のポイント
次の3点をメモしておくと、原因の絞り込みがぐっとしやすくなります。
-
いつ再起動するか
-
電源を入れてすぐ(起動直後)
-
一定時間作業したあと
-
ゲームや動画編集など、負荷が高いときだけ
-
スリープや休止状態から復帰したとき
-
-
再起動前後にどんな表示があったか
-
エラーメッセージや更新メッセージが出たか
-
青いエラー画面(ブルースクリーン)が表示されたか
-
何も表示されず、いきなり真っ黒になったか
-
-
どのくらいの頻度で起きるか
-
たまに一度だけ
-
数日に一度
-
毎回同じ操作をすると再起動する
-
起動のたびに再起動を繰り返す
-
この記事では、これらの症状を踏まえながら、原因と対処法を順番に見ていきます。
PCが勝手に再起動する主な原因
Windows Updateや設定が原因のケース
比較的多いのが、Windows Updateの自動再起動によるケースです。更新プログラムのインストールが完了すると、ユーザーの操作なしに再起動が行われることがあります。
-
「更新プログラムを構成しています」
-
「Windowsを構成しています」
といったメッセージが表示されていれば、トラブルではなく仕様です。
また、システムエラーが起きたときに自動的に再起動する設定がオンになっていると、ブルースクリーンが一瞬だけ表示されてすぐに再起動し、メッセージを読み取れないことがあります。
ソフトウェア・ドライバの不具合
次によくあるのが、インストールされているソフトやデバイスドライバの不具合です。
-
周辺機器(プリンタ、外付けHDD、グラフィックボードなど)のドライバが古い・壊れている
-
常駐ソフト(セキュリティソフト、アップデートツールなど)が競合している
-
最近インストールしたソフトの影響でシステムが不安定になった
といったケースでは、特定の操作をしたときだけ再起動が起きることが多くなります。
本体の熱暴走・電源トラブル
PC内部の温度が高くなりすぎると、部品を保護するために自動的に電源が切れたり、再起動したりします。
-
通気口にほこりがたまっている
-
冷却ファンが止まっている、または異音がする
-
ノートPCの底面をふさいだ状態(布団やカーペットの上など)で使用している
といった環境では、熱暴走が起きやすくなります。
また、電源タップの接触不良や電源ユニットの劣化・容量不足など、電源まわりのトラブルでも突然の再起動が発生します。
メモリ・ストレージなどハードウェア故障
-
メモリの一部が正常に読み書きできない
-
HDD/SSDに不良セクタが増えている
-
マザーボードやグラフィックボードの不具合
といったハードウェアの問題も、再起動の原因となります。特に、ブルースクリーンが頻発する・起動の途中で必ず再起動する、といった症状はハードウェア故障のサインであることが少なくありません。
ウイルス・マルウェアやシステム破損
ウイルスやマルウェアに感染すると、システムファイルが書き換えられたり、異常な負荷がかかったりして再起動を引き起こす場合があります。
また、
-
強制終了を繰り返した
-
アップデート中に電源を切ってしまった
といったことがきっかけで、Windowsのシステムファイルが破損し、再起動ループに陥るケースもあります。
安全にできる!原因別チェックリストと対処手順
作業前に必ず行うべきこと(バックアップ・注意点)
トラブル対応を始める前に、次の点を確認してください。
-
重要なデータのバックアップ
-
外付けHDDやUSBメモリ、クラウドストレージなどに、仕事のファイルや写真などを退避しておきます。
-
-
感電・破損への注意
-
PC内部の清掃やケーブルの抜き差しを行う場合は、必ず電源を切り、コンセントやACアダプタを抜いてから作業してください。
-
-
無理をしない
-
分解が必要な作業(ケースを開ける、電源ユニットを交換するなど)は、保証の有無や安全性を考慮し、無理に自分で行わないようにします。
-
これらを踏まえたうえで、負担の少ない順に対処していきます。
ステップ1|設定・アップデートまわりを確認する
-
Windows Updateの状態を確認
-
[設定]→[Windows Update](または[更新とセキュリティ])を開きます。
-
保留中の更新があれば、指示に従ってインストールし、再起動を一度完了させます。
-
-
アクティブ時間の設定
-
普段PCを使っている時間帯を「アクティブ時間」として設定することで、その時間帯には自動再起動が行われにくくなります。
-
-
自動再起動の設定(システムエラー時)を確認
-
システムエラー(ブルースクリーン)時に自動的に再起動する設定を、一時的にオフにすることで、エラー内容を確認しやすくなります。
-
設定を変更する場合は、メモを残しておき、問題解決後に戻せるようにしておくと安心です。
-
この段階で「更新後に一度だけ再起動したが、その後は安定している」のであれば、深刻なトラブルではない可能性が高いと言えます。
ステップ2|ソフトウェア・ドライバの影響を切り分ける
-
セーフモードで起動してみる
-
セーフモードでは、必要最低限のドライバとサービスだけが起動します。
-
セーフモードで使用しているときに再起動が起きない場合、常駐ソフトや追加ドライバが原因である可能性が高まります。
-
-
常駐ソフトを見直す
-
スタートアップに登録されているソフトを一時的に無効化し、再起動が収まるかを確認します。
-
特に、最近インストールしたソフトやツール類を疑い、アンインストールや設定変更を検討します。
-
-
デバイスドライバの更新
-
グラフィックボードやネットワークアダプタなど、主要なドライバをメーカーサイトの最新版に更新します。
-
更新後に再起動し、症状が改善するかを確認します。
-
ソフトウェアの切り分けだけでも、かなりの割合のトラブルを解消できるケースがあります。
ステップ3|熱や電源まわりを簡易チェックする
-
設置環境の確認
-
ノートPCの通気口がふさがれていないか
-
デスクトップPCの周囲に十分なスペースがあるか
-
-
ほこりの有無を確認
-
ケース外から見える範囲で、通気口やファンにほこりがたまっていないかチェックします。
-
可能であれば、エアダスターなどでやさしく清掃します(内部の部品に直接強い風を当てすぎないよう注意)。
-
-
電源環境の確認
-
古い電源タップを使っていないか
-
他の機器とタコ足配線になりすぎていないか
-
ACアダプタや電源コードに断線や異常な発熱がないか
-
高負荷時(ゲームや動画編集など)だけ再起動する場合は、熱や電源まわりを重点的に疑うとよいでしょう。
ステップ4|メモリ診断・ストレージチェックを行う
ソフトや環境を見直しても改善しない場合は、ハードウェアに問題がないか簡易的に確認します。
-
メモリ診断ツールの実行
-
Windowsには標準でメモリ診断ツールが搭載されています。
-
指示に従って再起動後のチェックを実行し、エラーが検出されないか確認します。
-
-
ストレージのエラーチェック
-
ドライブのプロパティから、エラーチェック機能を実行し、不良セクタなどがないかを確認します。
-
異常が見つかった場合は、できるだけ早めにデータのバックアップと交換を検討してください。
-
これらの診断でエラーが見つかった場合、自力での完全な修復は難しいケースが多く、早めにプロやメーカーサポートへの相談をおすすめします。
ステップ5|それでも直らないときの最終手段
設定やソフト、ハードの簡易診断を行っても改善しない場合は、次のような「最後の手段」を検討します。
-
システムの復元
-
トラブルが起きる前の日付にシステムを巻き戻すことで、問題が解消することがあります。
-
-
リセット(初期状態への戻し)
-
Windowsを初期状態に戻す機能を利用し、ソフトや設定をリセットします。
-
-
再セットアップ(クリーンインストール)
-
ストレージを初期化してOSを入れ直す方法です。必ず事前にバックアップを取り、手順に不安があれば専門家に相談してください。
-
これらはデータに大きな影響を与える操作ですので、「どうしても自力で直したい」「バックアップが十分に取れている」場合に限り、慎重に進めてください。
すぐにプロやメーカーに相談すべき危険なサイン
電源や部品の異常が疑われる症状
次のような症状がある場合は、すぐに電源を切り、プロやメーカーに相談することを強くおすすめします。
-
PCから焦げたようなにおいがする
-
カチカチ・ジーといった異音がする
-
電源ボタンを押しても、すぐに電源が落ちる/何度も入れ直さないと起動しない
-
本体やACアダプタが異常に熱くなる
このような状態で無理に電源を入れ続けると、部品のさらなる破損や発火リスクにつながるおそれがあります。
データ損失リスクが高い状況
-
起動するたびに再起動を繰り返し、デスクトップまでたどりつけない
-
HDD/SSDからカチカチ・ガリガリといった異音がする
-
エラーメッセージが多数表示される、または突然フリーズして再起動する
こうした場合、ストレージの故障やシステム破損が進行している可能性があり、”「できるだけ早くデータを退避すること」”が最優先です。自力での復旧にこだわるほど、状況が悪化することもあります。
相談先の選び方と準備
相談先としては、主に次のような選択肢があります。
-
購入元のメーカーサポート(保証期間内なら最優先)
-
家電量販店のサポート窓口
-
PC修理専門業者
-
データ復旧専門業者(データ優先の場合)
相談前には、次のような情報をメモしておくと話がスムーズです。
-
いつ頃から、どんなタイミングで再起動が起きるか
-
直前に行った操作(ソフトのインストール、設定変更など)
-
表示されたエラーメッセージや画面の内容(可能なら写真も)
PCの勝手な再起動を防ぐための予防策
日常的にできるメンテナンス
-
Windowsやソフトウェアを定期的に更新する
-
不要なソフトや常駐プログラムを整理する
-
半年〜1年に一度は、通気口やファン周りのほこりを確認・清掃する
こうした軽微なメンテナンスを続けることで、トラブルの発生頻度を大きく下げることができます。
環境・使い方を見直す
-
ノートPCを布団やソファの上で長時間使わない
-
デスクトップPCは壁にぴったり付けず、背面に空間を確保する
-
電源タップのタコ足配線を避け、余裕のある容量のものを使用する
PCは精密機器ですので、「風通しの良い場所で、安定した電源から使用する」だけでも寿命が変わってきます。
バックアップと「いざというとき」の備え
-
重要なデータは、外付けHDDやクラウドに二重で保存する
-
月に一度、バックアップの状態を確認する
-
トラブルが起きたときの連絡先(メーカーサポートや修理業者)を控えておく
PCのトラブルを完全にゼロにすることはできませんが、バックアップと備えがあれば、再起動のトラブルが起きても落ち着いて対応できます。