「PayPayの本人確認って危ないの?」——答えは“手順しだい”。被害の多くは偽SMSのリンクが原因です。
本記事では偽SMSの見分け方とアプリ内で完結する正しい流れ、万一の対処までを1ページで整理します。
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リンクは踏まない/ドメインを確認
手続きはアプリから開始しアプリで完結
結果はプッシュ通知で確認
迷ったら本文のチェックリストへ。家族にもこの3行をシェアして被害ゼロへ。
PayPayの本人確認は危険?
「本人確認って本当に安全?」という不安の多くは、“PayPayを名乗る偽SMS(スミッシング)や偽メール”から不正サイトへ誘導され、ID・パスワードやカード情報を盗まれるケースが原因です。
正規のPayPayアプリ内から開始して、アプリ内で完結する本人確認の流れ自体は、公式が案内する標準プロセス。
一方で、メールやSMSのリンク経由で外部サイトに飛ぶ行為が最大のリスクです。まずは「リンクを踏まない」「手続きはアプリから」の原則を覚えてください。
本人確認そのものは、アプリ内の正規手順なら安全に設計されています。結果通知もアプリで行われます。
危険なのは“本人確認を装う偽SMS/偽メール”のリンク。本物そっくりの画面で情報入力を求める手口が継続報告。リンクは開かない。
迷ったらアプリを自分で開く/公式ドメインか確認する(paypay.ne.jp等)。
なぜ被害が起きる?フィッシングの現在地
近年のフィッシングは、正規メールや画面をコピーして作られるため、見た目での判別が難しくなっています。
PayPay関連でも、送金を誘導する悪質な事例や、カード情報・ログイン情報の入力を迫る偽サイトが確認されています。
“アクセス元(導線)がSMS/メールのリンク”という時点で危険信号と覚えておきましょう。
偽SMS(スミッシング)の見分け方:5つの即チェック
送信元・URLが公式ドメイン以外
PayPayの公式URLは「paypay.ne.jp / paypay-corp.co.jp / paypay.co.jp」等。短縮URLや不審なサブドメイン、似せ字(例:paypay → paypav)は要注意。“至急”“停止”“払戻期限”など不安をあおる文言
焦らせてクリックさせるのが常套手口。冷静にアプリから確認を。ログイン情報やカード情報の入力を要求
携帯電話番号・パスワード・クレカ番号等の入力を求める画面は危険。手続きが“リンク前提”で進む
公式は「メール/SMSのURLを開かず、アプリまたは公式サイトからアクセス」を推奨。日本語が不自然/画像ベタ貼りで違和感
文面の粗さや画像だけの案内もサイン。少しでも違和感があればリンクは開かない。
原則:SMS・メールのリンクは開かない。自分でアプリを開いて確認する。
正しい本人確認の手順
すべてアプリ内で完結させるのがコツ。途中で外部ブラウザに飛ばされる流れは中断してOK。
PayPayアプリを起動 → 右下「アカウント」→ 右上「詳細」→「本人確認」をタップ。
本人確認書類を選ぶ(マイナンバーカード/運転免許証/運転経歴証明書など)。ICチップ読み取り対応の書類なら読み取り方式が推奨(最短当日)。
画面の案内に沿ってIC読み取り or 書類撮影+必要事項の入力。
審査結果はアプリのプッシュ通知で届く(IC読み取りは最短当日、書類撮影は最大1週間程度の案内)。
ポイント:開始も確認もアプリ内。メール・SMSのURLから“本人確認状態を確認”しないでください。
よくあるつまずきと対処
「本人確認の進捗がわからない」
アプリの「アカウント」→「詳細」→「本人確認」で現在の状態を確認。結果はプッシュ通知で配信。「メールに“確認はこちら”とあった」
メールやSMSにリンクがあっても開かず削除。必要なら自分でアプリを開くのが鉄則。「URLが本物か不安」
公式ドメイン(paypay.ne.jp等)かを確認。似せドメインや短縮URLは踏まない。
万一、リンクを開いた/入力してしまったら
パスワードを即変更:同じパスワードを使い回している他サービスもすべて更新。
カード情報を入力した場合:カード会社に利用停止・再発行を相談。
不正送金の疑い:PayPayヘルプから状況に応じたフローを確認し、必要に応じて警察・消費生活センターへ相談。
端末の安全確認:不審アプリの有無を確認し、セキュリティスキャンを実施。SMS経由の不正アプリ誘導にも留意。
重要:被害の初動はスピードが命。入力してしまったら、即座に変更・連絡・停止の三点セットで対処しましょう。
最新動向と事例から学ぶリスクの「本質」
PayPay関連のフィッシング報告は継続中。2024年12月や2025年5月にも、正規サイトへ誘導する手口やログイン/カード情報を狙う偽サイトが確認され、JPCERT/CCへの閉鎖依頼が行われています。「本物そっくり」でも、導線がメール/SMSなら危険と捉えるのが正解です。
公的機関(IPA)も“偽SMSの常態化”を繰り返し注意喚起。宅配・通信・省庁名乗りなど、話題に便乗した偽SMSが増減を繰り返しています。手口は変わっても“リンクを踏ませる”点は不変。
誤解を解くQ&A
Q. 本人確認で個人情報が抜かれるのでは?
A. 正規のアプリ内手順で行う本人確認は、案内・提出・結果通知までアプリ内で完結します。外部リンク経由の入力が危険です。
Q. どれくらい時間がかかる?
A. IC読み取りは最短当日、書類撮影は最大1週間程度の案内。審査結果はアプリのプッシュ通知で確認できます。