親にお金を借りたいものの、「情けない」「怒られそう」「見捨てられそう」と感じて、一人で知恵袋の相談を読み漁ってはいないでしょうか。
本記事は、
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親にお金を借りたいが、どう切り出せばいいかわからない
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借金や浪費など、理由が言いづらくて勇気が出ない
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親に頼るべきか、専門機関に相談すべきか悩んでいる
といった方に向けて、
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親に相談する前に整理しておきたいこと
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そのまま使える「言い方・頼み方」テンプレ
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贈与税や借用書など最低限のルール
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借金が重い場合の公的な相談先
をまとめて解説いたします。
親に頼ることが「良い・悪い」と単純に決めつけるのではなく、あなたと親子関係をできるだけ傷付けずに、現実的な選択肢を広げることをゴールとしています。
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親にお金を借りるのが「言いづらい」と感じるのはなぜか
よくある状況と知恵袋の相談パターン
知恵袋などを見ると、親にお金を借りる相談は次のようなパターンに分かれます。
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生活費が足りない・家賃や光熱費の支払いが遅れそう
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クレジットカードや消費者金融の返済が苦しい
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ホスト通い・ギャンブル・買い物など、浪費が原因の借金
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学費・教材費・就活費用などの教育関連の出費
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失業・病気・離婚など、急な環境変化による収入減
どのパターンでも共通しているのは、
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親に心配をかけたくない
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自分の甘さが原因で責められそう
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そもそも「親に頼っていいのか」わからない
という感情です。
罪悪感・恥ずかしさ・怒られる不安が重なっている
「言いづらい」と感じるのは、多くの場合、
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罪悪感(迷惑をかけて申し訳ない)
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恥ずかしさ(社会人なのに自立できていない)
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怒られる不安(説教される・呆れられる)
が同時に押し寄せているからです。
特に、浪費・遊び・ホスト・ギャンブルなどが理由の場合、「正直に言ったら見捨てられるのではないか」という恐怖が強くなり、相談が遅れがちです。
しかし、相談が遅れるほど状況は悪化しやすいのも事実です。支払いの遅延が続けば、手数料や遅延損害金が膨らみ、最悪の場合は裁判や差し押さえに発展する可能性もあります。
「親に頼ること=悪」ではないが、線引きは必要
親にお金を借りることは、それ自体が「絶対に悪い」とは言えません。
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一時的なトラブルを乗り切る
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心身が弱っているときに支えを得る
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借金を親に立て替えてもらい、利息負担を減らす
といった形で、親の支援が命綱になるケースもあります。
一方で、
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何度も同じ理由で借り続ける
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親が高齢・年金暮らしなのに頼り続ける
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自分の生活を改善する努力をせずにお願いする
といった状態は、やはり健全とは言えません。
本記事では、「一時的な支援を得る」ことと「親に依存する」ことを分けて考えることを前提に話を進めます。
親に相談する前に必ず整理したい3つのこと
親に切り出す前に、次の3点だけは紙やスマホメモに整理しておくことをおすすめいたします。
何のために、いくら必要なのか(用途と金額の整理)
まずは「何にいくら必要なのか」を具体的に書き出します。
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家賃:○○円(何月分)
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光熱費:○○円
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クレジットカード支払い:○○円(どこの会社か)
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消費者金融返済:○○円(社名・毎月の返済額)
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学費・教材費:○○円
ここで重要なのは、
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合計いくら必要か
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自分で用意できるお金はいくらか
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「足りない分」がいくらなのか
をはっきりさせることです。
「〇〇円必要だけれど、そのうち〇〇円は自分で用意できて、あと〇〇円だけ足りない」
という形で説明できると、親も状況をイメージしやすくなります。
いつまでに、どう返すのか(返済計画のたたき台)
次に、「返せる見込み」を自分なりに考えておきます。
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毎月の手取り収入
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固定費(家賃・光熱費・通信費・保険など)
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食費・日用品・交通費など最低限の生活費
をざっくり書き出し、そこから「毎月いくらなら返せるか」を計算します。
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例:毎月1万円を1年で12万円
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ボーナスがあれば、何万円上乗せできるか
もし計算してみて、どう頑張っても返済の目処が立たない場合は、親に借りるかどうかの前に、債務整理や家計相談を検討すべき段階に入っている可能性があります(後述の相談窓口をご参照ください)。
ほかの選択肢(節約・副業・公的支援など)を検討したか
親にとっては、
「本当に他に方法がないのか」
は非常に気になるポイントです。
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固定費の見直し(高いスマホプラン・使っていないサブスクなど)
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一時的な副業・シフト増
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不用品販売などでの資金作り
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学生なら奨学金・学費延納制度の有無
など、できる範囲で検討したうえで、
「自分なりにこれだけはやってみたが、それでも足りない」
と説明できると、親の受け止め方は大きく変わります。
【そのまま使える】親にお金を借りるときの言い方・頼み方テンプレ
ここからは、状況別の「言い方テンプレ」をご紹介いたします。必要に応じて、ご自身の言葉にアレンジしてお使いください。
社会人・フリーター向けテンプレ(対面・電話・LINE)
対面・電話での基本パターン
「今日は時間を取ってくれてありがとう。
実はお金のことでどうしても相談したいことがあって、正直に話すね。
今、〇〇(用途・状況)で〇〇円が必要なんだけど、自分で用意できるのは〇〇円までで、どうしても〇〇円足りないんだ。
もちろん、迷惑をかけてしまうのは分かっているし、本当に反省している。
もし可能なら、その〇〇円を貸してもらえないかな。
毎月〇〇円ずつ、〇年かけて返すつもりで、簡単だけど返済の計画も考えてみた。
このままだと(遅延・督促などのリスク)になってしまうので、一度相談させてほしかった。」
ポイントは、
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最初に「相談させてほしい」と断りを入れる
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状況・金額・返済計画を簡潔に伝える
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「貸してくれて当たり前」という態度を避ける
ことです。
LINEで切り出す1通目の例
「お母さん/お父さん、少し相談したいことがあるんだけど、
電話できそうな時間ってあるかな?
お金のことなので、ちゃんと話しておきたいと思ってます。」
いきなりLINEだけで詳細を済ませるよりも、「相談したいことがある」と事前に伝え、電話や対面で話すほうが真剣さは伝わりやすくなります。
学生向けテンプレ(学費・生活費・就活関連)
「急にごめんね。
学費(または〇〇の費用)のことで相談があります。
今回、〇〇の理由で、どうしても〇〇円が足りなくなってしまいました。
アルバイト代や貯金で〇〇円までは自分で用意したのですが、残り〇〇円がどうしても足りません。
毎月〇〇円ずつ返していくつもりで、学業やバイトの予定も見直して計画を立てました。
勝手なお願いだということは分かっていますが、もし可能であれば、今回だけ力を貸してもらえないでしょうか。」
ここでは、
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自分もできる範囲で努力していること
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学業を続けるために必要な費用であること
を丁寧に伝えることが大切です。
理由を詳しく言いづらいときのオブラート表現とNGなごまかし
どうしても具体的な理由(浪費・ホスト・ギャンブルなど)が言いづらい場合、次のような表現もあります。
「詳細は、まだ自分の中でも整理しきれていなくて、正直に全部は話せていない部分もあります。
ただ、自分の管理の甘さが原因なのは分かっていて、二度と繰り返さないように見直しているところです。」
「プライベートな事情も含むので、細かいことは今は言えませんが、
お金の管理を見直すために家計簿をつけはじめていて、今後の再発防止の計画も考えています。」
一方で、
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理由を完全に偽る(例:借金返済なのに「医療費」と嘘をつく)
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別の借金で親への返済を賄おうとする
といったごまかしは、後々の信頼関係や法的リスクの面でも避けるべきです。
親に話すのが怖いときの心理的準備と話し合いの進め方
「怒られたらどうしよう」という不安を和らげる考え方
多くの人が、「怒られるくらいなら、黙っていたほうがマシだ」と感じてしまいます。
しかし、
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怒られること
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助けてもらえないこと
は必ずしもイコールではありません。
親はショックや心配から一時的にきつい言葉を投げるかもしれませんが、状況を知ることで初めて、具体的な支援や助言を検討できるようになります。
「怒られるのは覚悟する。でも、状況を共有しないまま一人で抱え込むほうが、結果的には危ない」
という視点を持てると、少しだけ勇気が出やすくなります。
話すタイミング・場所・伝える順番
タイミング
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相手が仕事で疲れ切っている時間帯は避ける
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短時間ではなく、30分〜1時間程度話せる余裕があるとき
場所
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自宅や落ち着いて話せる場所
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電話の場合は、こちらがメモを取りながら話せる環境
伝える順番の一例
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まずは謝意と謝罪
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現在の状況(何が起きているか)
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必要な金額と自分で用意できる金額
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返済の目安・計画
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自分なりにやった工夫(節約・副業・相談など)
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親にお願いしたいこと
この順番をメモしてから話すと、感情的になりすぎずに伝えやすくなります。
断られたときの受けとめ方と次の一手
親が支援を断ることも、現実にはあり得ます。
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親自身に余裕がない
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過去の経験から、あえて貸さないと決めている
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あなたの自立を促す意図がある
など、理由は様々です。
そのときに、
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「愛情がないからだ」と決めつけて責める
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感情的に連絡を絶つ
といった対応をすると、関係修復がより難しくなります。
断られた場合は、
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まずは話を最後まで聞き、感謝と反省の気持ちを伝える
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別の相談先(公的機関や家計相談など)に切り替える
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一定期間、自身の生活改善に集中する
という選択肢も検討しましょう。
親にお金を借りるメリット・デメリットと、借りないほうがよいケース
親から借りるメリット
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金利がない、または低く設定できることが多い
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返済スケジュールの柔軟性が高い
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状況を理解してもらえれば、精神的な支えにもなり得る
特に、消費者金融など高金利の借金を、親が一括で立て替えてくれた場合、トータルの利息負担が大きく減る可能性があります。
デメリット・リスク
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返済が滞ると、親子関係に大きな亀裂が入る
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「困ったら親に頼れる」という甘えや依存が癖になる
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兄弟姉妹との不公平感、将来の相続でもめる火種になる
また、金額が大きい場合には、税務上「贈与」とみなされて贈与税の問題が発生することもあります。
親より先に専門機関に相談すべきケースの目安
次のようなサインがある場合は、親に借りる前に、多重債務の相談窓口や法テラスなど専門機関へ相談することを強くおすすめいたします。
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借金総額が年収と同じか、それ以上になっている
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3社以上の金融機関・カード会社から借りている
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毎月の返済が利息分にほぼ消えており、元本が減らない
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すでに滞納・督促が発生している
このレベルになると、親に立て替えてもらっても根本解決にならないことが多く、「債務整理」など法律的な手続きも視野に入れたほうが良い段階です。
知恵袋に見る「うまくいった/失敗した」相談例から学ぶポイント
※実際のQ&Aを要約した「ありがちなパターン」として整理します。
うまくいったケースに共通するポイント
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状況・金額・返済計画を具体的に説明している
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「今回限りにするための対策」まで話している(家計改善・転職活動など)
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まずは自分の非を認め、親の心配や怒りを受け止めている
失敗・トラブルになったケースに共通するNG
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最初に嘘をつき、後から発覚して信頼を失った
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返済の約束を守らず、連絡も疎遠にした
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「どうせ助けてくれるだろう」と高圧的な態度で頼んでしまった
こうしたパターンは、親子関係を長期的に傷つけてしまいます。
自分のケースをチェックしてみる
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理由をごまかしていないか
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返済計画を具体的に示せるか
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「これを機に生活やお金の使い方を見直す」意思を伝えられるか
これらを自分に問いかけてみると、どこを改善すべきかが見えてきます。
税金(贈与税)・借用書・利息の基礎知識
ここからは、最低限知っておきたい「お金のルール」について簡単に整理します。細かな税務判断は、必ず税務署や税理士などの専門家にご相談ください。
「借入」と「贈与」の違いと、贈与税がかかるケース
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借入:返す前提でお金を受け取る
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贈与:返す前提なく、お金や財産をもらう
国税庁のタックスアンサーでは、親子間でも、返済能力や返済状況などから見て「真実の貸付」と認められれば、原則として贈与税の対象にはならないとされています。
一方で、
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無利息での借入に伴う「利息相当分」の利益
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実態として返済する様子がない
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「ある時払いの催促なし」「出世払い」といった曖昧な約束
などの場合には、借入金そのものが贈与とみなされる可能性があると示されています。
また、「生活費や教育費」に充てるための通常必要な範囲の援助は、贈与税がかからない場合があることも国税庁は明示しています。
家族間でも借用書を作ったほうがよい理由
金額が大きい場合や、返済が数年に及ぶ場合には、家族間でも簡単な借用書を作成することが推奨されています。
借用書に記載しておくとよい項目の例:
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貸主・借主の氏名・住所
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借入金額
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借入日
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返済方法(毎月〇日〇円・一括返済など)
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返済期限
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利息の有無・利率
借用書があることで、
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「返すつもりだったのか」「最初からもらうつもりだったのか」を明確にできる
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親子間・兄弟姉妹間のトラブル防止になる
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税務署から見ても「貸付」であることを説明しやすくなる
というメリットがあります。
利息をどう考えるかと、トラブルを避けるポイント
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親が利息を取らない場合でも、「利息分の利益」が贈与とみなされるケースがありますが、年間110万円までの基礎控除など、実際には税金がかからないケースも多く存在します。
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返済は、できれば銀行振込など記録が残る形で行うと安心です。
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口約束だけで済ませず、借用書やメモ、LINEのやり取りなど、最低限の証拠を残しておきましょう。
税金や書類について不安がある場合は、税務署や税理士への相談も検討してください。
借金が大きい・返済が苦しい場合の公的な相談先
多重債務の可能性があるときのチェックポイント
次のうち、いくつ当てはまるか確認してみてください。
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3社以上から借りている
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リボ払い・カードローン・消費者金融が重なっている
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毎月の返済が利息中心で、元本がほとんど減っていない
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すでに支払いの遅れや督促が発生している
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新しい借金で、別の返済を賄おうとしている
複数当てはまる場合は、多重債務のリスクが高い状態と言えます。
主な公的相談窓口
代表的な相談先を挙げます。
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金融庁「多重債務についての相談窓口」
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各地域の財務局の相談窓口や、弁護士・司法書士・カウンセリング機関へのつなぎを案内しています。
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法テラス(日本司法支援センター)
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借金・債務整理を含む法律相談を、収入に応じて無料または低額で実施しています。
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自治体の多重債務相談窓口・消費生活センター
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国民生活センターのFAQでは、居住地の自治体が実施する無料相談の活用が推奨されています。
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これらの窓口は、「相談したら必ず債務整理になる」というものではありません。今後の選択肢を一緒に考えてくれる場所と捉えていただくとよいでしょう。
親への相談と専門機関への相談を両立させる
親に相談することと、専門機関に相談することは、どちらか一方だけに絞る必要はありません。
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まずは専門機関に相談して現状を整理する
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そのうえで、親には「専門家にも相談している」ことを伝える
という順番を取ると、親も状況を理解しやすく、「ただ甘えているわけではない」と感じてもらえる可能性が高まります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 親に本当の理由を言えない場合、どこまで正直に話すべきですか?
A. 完全に嘘をつくのは避けたほうが安全です。
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どうしても言いづらい部分はぼかしても構いませんが、
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「自分の管理の甘さが原因である」ことは認める
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再発防止のために何をするかを具体的に伝える
といった形で、重要な部分はごまかさないことが大切です。
Q2. 親が裕福なのにお金を貸してくれません。私が甘えているだけでしょうか?
A. 親が貸さない理由は、必ずしも「ケチだから」「愛情がないから」とは限りません。
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将来のあなたの自立を考えて、あえて貸さない
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過去に似た経験があり、同じ失敗を繰り返したくない
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親自身が老後資金などに不安を抱えている
といった事情があるかもしれません。
親に頼れなかったとしても、前述のような公的な相談窓口があります。親を責めるよりも、今の状況をどう立て直すかに意識を向けることが、長期的にはご自身を助けます。
Q3. 親に返済できなくなった場合、どうすればいいですか?
A. まずは早めに事情を説明することが第一です。
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返済が厳しくなってきた段階で正直に話し、返済条件の見直しを相談する
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親に黙って新たな借金をして返済しようとしない
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必要に応じて、法テラスや自治体の相談窓口など専門機関を交え、再度計画を立て直す
ことをおすすめいたします。
まとめ:親に頼る前後で「自分でできる3ステップ」
最後に、本記事の要点を「今からできる3ステップ」に整理します。
ステップ1:現状と必要金額・返済計画を整理する
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何にいくら必要なのか
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自分でいくら用意できるのか
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毎月いくらなら返せるのか
を紙やメモアプリに書き出してください。
ステップ2:親への伝え方を決め、勇気を出して一度話してみる
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本記事のテンプレをベースに、自分の言葉にアレンジする
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話すタイミング・順番を事前に決める
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怒られる可能性は受け入れつつ、「一人で抱え込まない」ことを優先する
ことが大切です。
ステップ3:必要に応じて専門機関に相談し、根本から立て直す
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借金総額や毎月の返済状況を見直し、多重債務のサインがないかチェックする
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不安がある場合は、金融庁・法テラス・自治体の窓口などに相談する
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親に助けてもらった後も、再発防止のために家計・生活スタイルを見直す
「親にお金を借りる」のは、とても勇気のいる行動です。ただし、一人で抱え込んで状況を悪化させることのほうが、長い目で見れば危険です。