家電量販店やネットショップで「Office搭載」と書かれたパソコンを前に、
「やっぱりOffice付きの方が安心かな。でも本当にこれは“買ってはいけない”って聞くし……」と迷っていませんか。
たしかに、Office搭載PCは何も考えずに選ぶと数万円単位で損をしてしまうケースがあります。一方で、使い方によっては、いちばん手軽で安全な選択肢になることもあり、「全員が買ってはいけない」というわけではありません。
本記事では、
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どんな人はOffice搭載PCを買ってはいけないのか
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逆に、どんな人ならOffice搭載PCが最適なのか
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Office付き/なし+サブスク/永続版のトータルコストと注意点
を、PC初心者の方にも分かりやすく整理します。最後には、購入前に確認すべきチェックリストもご用意していますので、読み終えるころには「自分はどのパターンを選ぶべきか」がはっきりした状態で、安心してPC選びができるようになるはずです。
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Office搭載PCは、「すべての人にとって買ってはいけない」わけではなく、人によっては最も手軽で安全な選択肢になり得ます。
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しかし、
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すでにOfficeを持っている
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複数台で使う
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中古の激安Office付きPCを狙っている
といった条件に当てはまる場合は、Office付きPCを選ぶことでかえって損をする可能性が高いと考えられます。
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最後に重要なのは、
「Office付きPCが良いかどうか」ではなく、
「自分の使い方にとって、どのOfficeとPCの組み合わせが一番合理的か」
という視点です。
Office搭載PCは「買ってはいけない人」と「買ってもよい人」がいる
「Office搭載PCは買ってはいけない」という強い言い方を目にすることが増えましたが、結論から申し上げると、一律でNGではありません。
ただし、ライセンスの仕組みや価格の構造を知らずに選ぶと、数万円単位で損をしてしまうケースがあるのも事実です。
ここではまず、「買ってはいけない人」と「買ってもよい人」をはっきり分けます。
先に結論:こんな人はOffice搭載PCを買ってはいけない
次のいずれかに当てはまる場合、Office搭載PCは避けた方がよい可能性が高いです。
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すでに正規のOffice(永続版やMicrosoft 365)のライセンスを持っている
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2台以上のPCやタブレットでOfficeを使いたい
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数年以内にPCを買い替える予定がある、もしくはノートPCを酷使する予定がある
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中古の「Office付き格安PC」を検討しており、ライセンスの正当性を自分で判断できる自信がない
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できるだけ長く最新のOfficeを使いたく、サポート切れ製品を避けたい
プリインストール版Officeは、そのPCと紐付いたライセンスであることが多く、故障や買い替えのたびにOfficeを買い直すリスクがあります。
また、中古市場では非正規のMicrosoft Officeや法人向けライセンスの流用が問題になっており、安さだけで選ぶと利用停止や情報漏えいなどのリスクにさらされる可能性があります。
逆にこんな人はOffice搭載PCが向いている
一方で、次のような方にはOffice搭載PCも有力な選択肢になり得ます。
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PCの設定に不安があり、「開封してすぐWordやExcelを使いたい」
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Officeを使うのはこの1台だけで、複数デバイスで使う予定はない
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バージョンに強いこだわりはなく、「数年は今のままでOK」と考えている
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信頼できるメーカーや量販店で新品PCを購入する予定で、中古や怪しい激安PCを選ぶ気はない
こうした方にとっては、インストール不要でトラブルも少ない「安心料」として、Office付きPCの上乗せコストを許容できるかどうかがポイントになります。
Office搭載PCが「割高」と言われる理由
パソコン本体にOffice代が上乗せされている
Office搭載PCは、見た目の価格にPC本体とOfficeソフトの両方が含まれています。
事業者の試算では、プリインストール版Officeの相当額がおおよそ2.5万〜5.5万円程度になるケースもあると指摘されています。
同じシリーズの「Officeなしモデル」と比較すると、スペックがほぼ同じでも数万円高いことは珍しくありません。
そのため、すでにOfficeライセンスを持っている人や、別途安くOfficeを調達できる人にとっては、不要な上乗せ分を払っている可能性があります。
永続版Office 2024とMicrosoft 365の価格を比較
2025年時点で、代表的なOfficeの価格は以下のとおりです(公式価格の一例)。
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Microsoft 365 Personal(サブスク)
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年額:21,300円(税込)
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Office Home & Business 2024(永続版)
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公式価格:43,980円(税込)
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簡単に言うと、
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「常に最新バージョンを使い続けたい」「複数端末で使いたい」→ Microsoft 365(サブスク)
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「同じOfficeを長く使い、買い切りで済ませたい」「2台まででよい」→ Office 2024永続版
という棲み分けになっています。
何年使うとどちらが得かの目安
ざっくりとした目安ですが、上記の価格から以下のように考えられます。
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Microsoft 365 Personal:
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3年利用 → 約6.4万円
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5年利用 → 約10.6万円
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Office Home & Business 2024:
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一度購入すると、サポート期間内であれば追加費用なし(2台まで)
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「同じOfficeを3〜4年以上使う前提」で、かつ「2台までで足りる」なら、永続版の方がトータルでは安くなりやすいと言えます。
逆に、1〜2年おきにPCを買い替える、常に最新機能を使いたい、複数端末で使いたいのであれば、サブスク版Microsoft 365の方が柔軟です。
問題は、プリインストールOfficeが「永続版なのか・実質サブスクなのか」「何台まで使えるのか」「PC交換時に移行可否」が分かりにくいことです。ここを確認しないまま購入すると、「思ったより早く買い直しが必要だった」ということになりかねません。
ライセンスとサポートの落とし穴
PC故障・買い替え時にOfficeを失うケース
プリインストール版Officeは、そのPCに紐付いたライセンスであることが多く、PC本体が故障するとOfficeも一緒に使えなくなるケースがあります。
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修理後の再インストールで認証が通らない
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新しいPCに移行しようとしてもライセンス条件上NG
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メーカーや販売店に問い合わせても再発行が難しい
といったトラブル事例が報告されています。
一方、Microsoft 365のようなサブスク版はアカウントに紐付くため、PCを買い替えてもサインインすればOfficeを継続利用できるのが大きな違いです。
古いOfficeを使い続けるリスク(サポート終了・機能差)
プリインストールで古いバージョンのOfficeが入ったPCを、そのまま長年使い続けているケースも少なくありません。
しかし古いバージョンのOfficeは、サポート終了とともにセキュリティ更新が止まり、脆弱性のリスクが高まります。
また、取引先や学校との間でOfficeのバージョン差による互換性トラブル(レイアウト崩れ・対応していない関数・マクロが動かないなど)も発生しやすくなります。
「セットでお得だから」と安易にプリインストール版を選び、その後更新や乗り換えを後回しにした結果、目に見えないコストを払っているケースが多い点には注意が必要です。
複数端末で使いたい場合の最適な選び方
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自宅ノートPC+自作デスクトップ+タブレット…といった複数デバイスでOfficeを使うなら、プリインストール版だけでは足りません。
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Microsoft 365 Personalは、1ユーザーで複数デバイスにインストールできるため、「どのPCにも同じOffice環境を入れておきたい」場合に向いています。
逆に、1〜2台のPCだけでOfficeを使うのであれば、
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Office付きPCを1台買う
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もう1台には永続版Office 2024を別途購入する
といった組み合わせも選択肢になります。
中古・激安Office搭載PCで特に注意したいポイント
非正規Office・法人向けライセンス流用のリスク
中古市場やフリマアプリ・一部ネットショップでは、「Office付き」「Professional Plus付き」などと称した格安PCが出回っています。
しかし、Microsoftは非正規Officeについて具体的に注意喚起しており、
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ライセンス数の上限超過で認証できない
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無効化されたプロダクトキーが販売されている
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ダウンロードファイルにウイルスが含まれている
といった被害例が報告されています。
中古PC専門店のレポートでも、法人向けボリュームライセンスの流用品や、2〜3万円台で「Microsoft Office付き」と謳った怪しい商品が指摘されており、後から利用停止やウイルス感染が発覚するリスクがあるとされています。
「Professional Plus」「格安なのに最新Officeが付属」などの文言がある場合は、特に警戒が必要です。
安心して買える中古Office付きPCの条件
中古でもOffice付きPCを検討したい場合は、以下を満たす店舗を選ぶことが重要です。
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古物商許可番号・運営会社・住所・電話番号が明記されている
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「正規のMicrosoft Office」か、互換Office(WPS Officeなど)かが明示されている
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プロダクトキーの提供方法が正規ルートに沿っている(カードやラベルなど)
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保証期間が数か月〜1年以上ある
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Officeのエディション名が不自然でない(「Professional Plus」などは避ける)
これらを満たさない場合は、Office付きであること自体を魅力と考えず、「Officeなし+正規Officeを別途購入」の方が結果的に安全で安上がりになることも多いです。
目的別:あなたに合うOfficeとPCのベストな組み合わせ
ここからは、代表的な利用パターンごとに「こういう構成がおすすめ」という例を整理します。
一般家庭・学生向けのおすすめパターン
こんな方を想定
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レポート作成、家計簿、簡単な資料作成が中心
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PCは1〜2台、多くて自宅ノートPC+家族共用PC
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買い替えサイクルは4〜5年程度
おすすめ構成の例
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OfficeなしPC + Office Home & Business 2024(永続版)
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同じOfficeを4〜5年使い続ける前提なら、サブスクより安くなる可能性が高い
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2台までインストールできるため、自宅用ノート+家族共用PCなどに展開可能
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Office付きPC(新品)を1台だけ購入
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PC初心者で設定に不安があり、「とにかくすぐ使いたい」場合は現実的な選択肢
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将来もう1台増やす可能性が高いなら、あらかじめ永続版やMicrosoft 365も検討
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在宅ワーカー・フリーランス向けのおすすめパターン
こんな方を想定
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仕事で日常的にOfficeを利用
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ノート+デスクトップなど複数端末で作業
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クラウドストレージや共同編集も利用したい
おすすめ構成の例
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OfficeなしPC + Microsoft 365 Personal
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複数の端末で同じアカウントを用いてOfficeを利用可能
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OneDriveなどのクラウドサービスも含まれるため、データ連携も容易
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業務で必要な端末数が少ない場合:Office 2024+クラウドサービス
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「2台で十分」「頻繁に機能追加は要らない」なら、永続版+別途クラウドストレージ契約も選択肢
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月々のランニングコストを抑えたい場合に向く
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企業・複数人で利用する場合の考え方
企業・団体で利用する場合は、個人向けライセンスではなくMicrosoft 365 Business系やボリュームライセンスの検討が前提となります。
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個人向けのプリインストール版Officeや、個人向けMicrosoft 365を業務端末で使い回すのはライセンス違反のリスクがある
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Office付きPCをバラバラに購入すると、バージョンやライセンス形態が混在し、管理が極めて複雑になる
法人利用では、「Office付きPCを都度購入」よりも、「OfficeなしPC+法人向けMicrosoft 365(または他のソリューション)」で揃える方が、長期的には管理・コスト・セキュリティの面で有利なケースが多いです。
失敗しないための購入チェックリスト
購入前に必ず確認したい5つのポイント
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いまOfficeを持っているか?
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すでに永続版やMicrosoft 365のライセンスがあるなら、Office付きPCを選ぶ必要は基本的にありません。
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何台のPCでOfficeを使う予定か?
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将来を含めて2台以内か、それ以上か。
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3台以上ならサブスク版や法人向けプランも候補に入ります。
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PCを何年くらい使うつもりか?
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3〜4年以上同じPCを使うなら永続版も選択肢。
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1〜2年ごとに頻繁に買い替えるならサブスクの方が無難な場合もあります。
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中古・格安PCを選ぶ場合、Officeは正規か?
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エディション名・プロダクトキーの有無・販売店の情報を必ず確認。
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不自然に安い「最新Office付き」は最初から疑ってかかるくらいでちょうどよいです。
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Office以外に本当に必要なソフトは何か?
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Googleドキュメントなどの無料ツールで代替できる部分はないか。
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「Word・Excelの閲覧ができれば十分」なのか、「マクロやPowerPointが必須」なのかで必要なエディションが変わります。
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店頭・ネットショップでそのまま使える質問例
店頭やチャット相談で、次のように質問すると判断材料が集めやすくなります。
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「このPCに入っているOfficeは、PCを買い替えても移行できますか?」
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「このOfficeのバージョンとサポート期限を教えてください」
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「Officeなしモデルと比べて、価格差はいくらですか?」
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「複数台で使いたい場合は、どのライセンスを選べばよいですか?」
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「中古の場合、Officeは正規品であることをどうやって確認できますか?」
この5つを聞くだけでも、「なんとなくOffice付きにしておく」状態から一歩抜け出すことができます。