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熱性けいれんで救急車を呼ぶと怒られる?迷ったときの判断早見と119テンプレ

子どもが熱を出している最中に、突然けいれんを起こした――その瞬間、頭が真っ白になるのは当然です。白目をむく、体がガクガク震える、呼びかけに反応がない。目の前の光景に恐怖を感じる一方で、「救急車を呼ぶべき?でも呼んだら怒られる?迷惑?」と、罪悪感まで押し寄せて動けなくなる方も少なくありません。

このページでは、そんな“いま判断が必要な状況”に向けて、分数だけに頼らず意識・呼吸・左右差・熱の有無で見分ける「危険サイン」を軸に、救急車を呼ぶ目安を早見で整理します。さらに、到着までにやること・絶対にやらないこと・119で伝える内容をそのまま読めるテンプレまで一つにまとめました。夜間や休日でも、画面を見ながら順番に行動できるように構成しています。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

目次

熱性けいれんで救急車は怒られる?最初に見る判断早見

迷った時点で救急車や相談窓口を使うことは“間違い”ではありません。熱性けいれんの多くは短時間でおさまりますが、家庭で「危険なけいれんではない」と断言するのは難しい場面があります。

迷ったら最優先で確認する危険サイン

次のうち1つでも当てはまる場合は、時間に関係なく119を優先してください。

  • けいれんが止まらない、または短時間に繰り返す

  • けいれんが止まっても意識が戻らない(呼びかけに反応が乏しい)

  • 呼吸が苦しそう、弱い、唇や顔色が悪い

  • 片側だけが強く動く、目線が片側に固定されるなど左右差がある

  • 熱がないのにけいれんした(発熱に伴わない)

  • 初めてのけいれんで、原因がはっきりしない

  • いつもと違う様子(極端にぐったり、激しい嘔吐、首が硬い、強い頭痛を訴える等)

「何分続いたか」を測る前に、まず呼吸・意識・左右差を見てください。ここに異常がある時は、分数より危険サインが優先です。

119か迷うときの行動分岐

  • 危険サインがある → 119

  • 危険サインは見当たらないが、初回で不安が強い/判断がつかない → 119または救急受診、もしくは#8000で相談

  • 既に熱性けいれんと診断され、今回も同じパターンで短時間・意識が戻りつつある → #8000で相談 or 状況により翌日受診

不安が強い時ほど、情報を集めて「完璧に判断」しようとして動けなくなります。実際には、安全側の行動(相談・受診・119)を選ぶことが最も合理的です。


熱性けいれんで救急車を呼んでも怒られない理由

救急車は「迷ったときに使う」前提がある

救急車は「確実に重症と分かっている人だけが使うもの」ではありません。現場では、本人や家族が判断しきれない症状(呼吸、意識、けいれんなど)で通報が入ることを想定しています。特に子どものけいれんは、経験がないと恐怖が強く、時間の感覚も曖昧になりやすいものです。迷ったときに119することは、責められる行為ではありません。

「怒られた」と感じるのは、混雑と省略が原因になりやすい

救急外来や救急隊は、時に切迫していて説明が短くなります。その結果、次のような状況で「怒られた」と感じてしまうことがあります。

  • 混雑していて、言葉が端折られる(冷たく感じる)

  • 到着時には止まっており、見た目が落ち着いている

  • 医療者が「次回の対応」を急いで伝えようとして口調が強くなる

  • 家族が罪悪感で萎縮しており、少しの指摘でも責められたように感じる

しかし、これは「呼んだことが悪い」という意味ではありません。熱性けいれんは、止まった後は普段に近い様子に戻ることもあり、結果だけを見ると軽く見えてしまうのです。大切なのは、その場で危険を見逃さないための行動を選んだことです。

責められないための「ひと言」と「伝え方テンプレ」

救急隊や医療者に伝える内容が整理されていると、会話がスムーズになり、心理的な引っ掛かりも減ります。まず最初に、次のひと言を添えてください。

  • 「初めてで、意識と呼吸が心配で119しました」

  • 「何分続いたか不安ですが、○時○分頃に始まって、今は止まっています」

  • 「片側だけ動いているように見えて怖かったです」

そして、情報は次の順で伝えると漏れにくくなります。

  • 年齢(月齢)

  • けいれん開始時刻と持続(だいたいで可)

  • 今の状態(意識・呼吸・顔色)

  • 左右差の有無

  • 初回か、過去に診断があるか

  • 服薬や座薬の有無

「うまく話せない」こと自体が異常ではありません。テンプレを見ながら、言える範囲で大丈夫です。


熱性けいれんで救急車を呼ぶ目安

「何分続いたら?」より先に見るべきもの

熱性けいれんの話では「5分」が目安として語られることがあります。たしかに、けいれんは短時間で止まることが多い一方、長引く場合には医療的な対応が必要になる可能性が高まります。

ただし、分数だけで機械的に判断すると危険です。家庭で「正確に何分か」を測るのは難しく、パニック時は体感が伸び縮みします。さらに、短時間でも危険な兆候(意識回復不良、呼吸異常、左右差、熱なし)があれば、分数に関係なく受診や119が必要になります。

したがって、目安はこう捉えると迷いが減ります。

  • 危険サインがある → 時間に関係なく119

  • 危険サインはないが、長引いている気がする/止まらない → 119

  • 止まったが意識が戻らない、呼吸が不安 → 119

  • 初回で怖くて判断がつかない → 119または救急受診、#8000で相談

すぐ119したい危険サイン(具体例つき)

危険サインを「例」で想像できると、いざという時に判断しやすくなります。

  • 意識回復が悪い
    けいれんが止まっても目がうつろ、呼びかけに反応しない、抱いても力が入らない、目が合わない状態が続く

  • 呼吸がおかしい
    ゼーゼー・ヒューヒューが強い、息が浅い、顔色が青白い、唇が紫っぽい

  • 左右差がある
    右だけピクつく、左腕だけ硬い、目線が右に固定されて戻らない、口角が片側だけ下がる

  • 熱がないのにけいれん
    発熱がはっきりしないのにけいれんした、平熱近い

  • 繰り返す
    止まっても短時間でまた始まる、同じ発熱の中で何度も起きる

これらは「熱性けいれん以外」の可能性も含むため、早めの評価が重要です。

初めてのけいれんは、止まっていても受診を優先したい

初回のけいれんは、熱性けいれんの範囲に見えても、別の原因が隠れている可能性をゼロにはできません。だからこそ、初回は「止まったからOK」と決めつけず、救急外来・小児科救急・119相談など、医療につながる行動が安心です。

また、初回は家族が強い恐怖を感じやすく、次回以降も「また起きるのでは」と生活が崩れがちです。受診して「今回の状況では何を基準にするか」を医師とすり合わせておくことは、再発時の行動を安定させるうえでも価値があります。

救急車を“待てる可能性がある”ケース(ただし例外あり)

次の条件がそろう場合は、直ちに119ではなく、相談や受診方法を選べることがあります。

  • けいれんが短時間で止まり、現在は落ち着いている

  • 呼びかけに反応が出てきて、目が合う

  • 呼吸・顔色に明らかな異常がない

  • 左右差がない

  • すでに熱性けいれんの診断があり、医師と方針が決まっている

ただし、ここでも例外があります。“同じように見える”のに何か違うぐったりが強い親が強く不安という場合は、迷わず相談・受診・119へ切り替えてください。不安は、時に重要なサインです。


救急車を呼んだあと到着までにすること

最初の30秒でやること:安全確保と横向き

けいれん中は、止めようとしても止められません。最優先は「窒息とけがを防ぐ」ことです。

  1. 子どもを床・布団など落下のない場所に寝かせる

  2. 周囲の硬い物(机の角、おもちゃ)を遠ざける

  3. 体を横向きにする(吐いたものが外へ出やすい)

  4. 首元・胸元をゆるめ、呼吸を邪魔しない

  5. 可能なら顔色と呼吸の様子を観察する

抱き上げて揺さぶる、立たせる、無理に座らせる必要はありません。安全な場所で寝かせ、横向きにするのが基本です。

絶対にやらないこと:口に物、水、薬を入れない

不安が強いほど「舌を噛むのでは」「窒息するのでは」と思い、口に物を入れたくなります。しかし、これは危険です。

  • 口に指、箸、スプーン、タオルなどを入れない

  • けいれん中に水分、薬、解熱剤を飲ませない

  • 体を強く押さえつけない(けがの原因になる)

けいれん中は誤嚥のリスクがあり、飲ませる行為は危険性が上がります。落ち着いてから、医師の指示に従って対応します。

観察と記録:診断の精度を上げる「見るポイント」

救急隊や医師が知りたいのは「けいれんの特徴」です。可能な範囲で、次をメモしてください(完璧でなくて大丈夫です)。

  • 開始時刻(○時○分頃)

  • どのくらい続いたか(分単位で十分)

  • 全身か、片側か(左右差の有無)

  • 目線(片側に固定、上を向く等)

  • 呼吸(苦しそう/普段通り)・顔色

  • けいれん後の意識回復(目が合う、泣く、反応が戻るまでの時間)

可能なら短い動画が役立ちます。ただし「撮影が最優先」ではありません。安全確保ができてから、余裕があればで十分です。

119で伝える内容:短文テンプレ(この順でOK)

通報では、きれいな説明は不要です。次の順に、短文で大丈夫です。

  • 「子どもがけいれんしています(しました)。○歳(○か月)です。」

  • 「発熱があります/熱は分かりません。初めてです(または○回目)。」

  • 「始まったのは○時○分頃。今も続いています/○分くらいで止まりました。」

  • 「今の意識は、反応がない/少し戻ってきた。呼吸は苦しそう/大丈夫そう。」

  • 「片側だけ動く感じがある/左右差は分かりません(ないと思う)。」

  • 「住所は○○。建物名○○。入口は○○です。」

途中で状況が変わっても構いません。質問に答えていけば大丈夫です。


病院で聞かれやすいことと受診準備

医療者が質問するのは「危険な原因を外す」ため

救急外来では、熱性けいれんの可能性が高い場合でも「本当にそれで説明できるか」を確認します。よく聞かれるのは、次のポイントです。

  • けいれんの持続時間(短い/長い)

  • けいれんの形(全身/部分、左右差)

  • 24時間以内に繰り返したか

  • けいれん後の意識回復の様子

  • 発熱の経過(いつから、どのくらい)

  • これまでの既往(過去のけいれん、てんかん、脳の病気等)

  • 服薬状況(座薬、抗けいれん薬、解熱剤)

  • ほかの症状(発疹、嘔吐、頭部外傷、首の硬さ等)

質問の目的は「責める」ことではなく、見落としを防ぐことです。メモがあるだけで、診療が進みやすくなります。

受診の持ち物チェックリスト(全部そろわなくてOK)

  • 健康保険証、医療証

  • お薬手帳(スマホアプリでも可)

  • 母子手帳(可能なら)

  • 服用中の薬、座薬(処方がある場合)

  • 体温の記録メモ(時間と数値)

  • 着替え、オムツ、ビニール袋

  • 落ち着いてからの飲み物(無理に飲ませない)

夜間は受付が混みやすいので、保険証類があると手続きがスムーズです。

帰宅後の観察:安心して眠らせるための基準

受診後に帰宅できた場合でも、当日は「戻り方」を観察します。

  • 目が合う、呼びかけに反応する

  • 呼吸が普段通り

  • 水分が少しずつ取れる(意識がはっきりしてから)

  • ぐったりが改善してきている

  • 再発がない

眠気が強いこと自体は珍しくありません。ただし、反応がずっと悪い、呼吸が苦しい、再びけいれんする、急に悪化する場合は、再受診や119をためらわないでください。


迷うときの相談先と受診の選び方

#8000は「受診の要否」を相談できる(地域で時間・番号が異なる)

「救急車を呼ぶべきか分からない」「今すぐ受診か、様子見か」で迷う時は、小児医療電話相談(#8000)が役立ちます。看護師等が状況を聞き取り、受診の目安や家庭での対応を案内します(実施時間・番号は地域により異なります)。

相談前に、次を手元にまとめておくと会話が早くなります。

  • 子どもの年齢(月齢)

  • けいれんの開始時刻と持続

  • 今の意識・呼吸・顔色

  • 発熱の状況(何度くらい、いつから)

  • 既往(過去の熱性けいれん、持病、薬)

#7119は「救急車を呼ぶか」を相談できる地域がある(自治体差)

救急相談(#7119)は、自治体により実施の有無が異なります。お住まいの自治体で利用できる場合は「救急車を呼ぶか」「受診先はどこか」の相談ができます。利用できない地域もあるため、つながらない場合は#8000や119へ切り替えてください。

自家用車で受診する場合の注意点

自家用車で行くこと自体が悪いわけではありませんが、けいれんは再発する可能性があります。次を守ると安全性が上がります。

  • 運転者と観察者を分ける(可能なら大人2人)

  • 子どもが急変したら安全な場所に停車し、横向きにして119

  • 「運転しながら観察できない」なら、最初から119のほうが安全

「車で行けるから大丈夫」ではなく、「途中で起きたらどうするか」まで含めて判断してください。

受診タイミングの目安(行動を決めるための整理)

  • 初めてのけいれん:当日中の受診を基本に考える(夜間なら救急外来や相談)

  • 2回目以降でも、前回と違う(長い、左右差、意識回復不良、繰り返す):当日受診/119を検討

  • いつものパターンで短時間、意識が戻り、医師と方針が決まっている:相談のうえで翌日受診も選択肢

「不安が強い」こと自体も、行動を後押しする重要な要素です。迷うなら相談し、必要なら受診へつなげてください。


熱性けいれんの基礎知識:知っておくと落ち着けること

熱性けいれんは「発熱に伴う」乳幼児のけいれん

熱性けいれんは、主に乳幼児期に発熱に伴って起こるけいれんとして説明されます。多くは短時間でおさまり、年齢とともに起こりにくくなる傾向があります。

ここで大切なのは、知識として「多くは良性」と知っていても、目の前で起きた瞬間は別物だということです。恐怖を感じるのは当然で、冷静に「これは良性」と判断できなくても異常ではありません。だからこそ、行動をテンプレ化しておくことが役立ちます。

典型的な経過:起きる瞬間、止まった後の眠気

熱性けいれんは、熱が上がり始めるタイミングで起こることがあります。止まった後は、泣かずにぼんやりする、眠り込むなどが見られる場合があります。これは「発作後の眠気」として説明されることもありますが、意識が戻らない状態と区別が難しいことがあります。

区別が難しいときは、無理に家庭で判断せず、相談・受診・119へつなげてください。安全側の行動が合理的です。

「いつもと同じ」に見えても、危険サインは毎回確認する

過去に熱性けいれんと診断されている場合でも、毎回まったく同じとは限りません。だからこそ、次は毎回チェックしてください。

  • 呼吸は普段通りか

  • 意識は戻ってきているか(目が合う、呼びかけに反応)

  • 左右差はないか

  • 繰り返していないか

  • 熱がないのに起きていないか

「いつもと同じ」と感じても、チェックして「同じだと確認できた」ことが安心になります。


再発に備える:家族がパニックにならない仕組みづくり

家の中で決めておく3点セット

熱性けいれんの怖さは、「次も起きるかもしれない」という不確実性です。不確実性を減らすには、家の中でルールを固定化するのが最も効果的です。

  • 役割分担
    1人が安全確保と観察、もう1人が通報・玄関対応(可能なら)

  • 貼り紙(冷蔵庫や救急箱)
    危険サイン、やること、やらないこと、119テンプレ

  • 受診セット
    保険証類、お薬手帳、座薬(ある場合)、着替えをまとめて置く

この3点があるだけで、再発時の初動が変わります。

座薬・予防薬がある場合は「いつ使うか」を医師とすり合わせる

ジアゼパム坐薬などが処方されている場合、使うタイミングは個別性があります。眠気が強く出ることがあり、意識評価が難しくなる場合もあるため、自己判断で増減せず、医師と方針を合わせてください。

次回受診時に確認したい質問例です。

  • 何分続いたら使う想定ですか

  • 使った後に119すべき条件はありますか

  • 繰り返した場合は何回で救急外来ですか

  • 園での対応はどう共有すべきですか

「決めておく」ことが、家庭の安心に直結します。

園・学校・祖父母と共有する「1枚メモ」

預け先で起きた場合、現場はパニックになりやすいです。次の項目を1枚にまとめて共有すると、対応が安定します。

  • 過去の発作の特徴(全身/左右差なし等)

  • 危険サイン(意識・呼吸・左右差・熱なし)

  • 連絡順(保護者→かかりつけ→必要なら119)

  • 受診先(かかりつけ、夜間の候補)

  • 処方薬がある場合の扱い(園の規程に従う)

「言葉で説明」より「1枚で共有」のほうが確実です。


救急車判断の比較表:119/受診/相談/翌日受診

判断比較表(早見)

状況・観察ポイント いますぐ119 いま受診(救急外来など) 電話相談(#8000等) 翌日かかりつけ受診
けいれんが止まらない/繰り返す
意識が戻らない/呼吸が苦しい/顔色が悪い
片側だけの動き・目線固定など左右差
熱がないのにけいれん
初めてのけいれんで不安が強い 〇(迷うなら)
短時間で止まり、意識が戻りつつあり、呼吸も安定 △(不安が強いなら)
既往があり、医師と方針が決まっていて今回も同パターン
いつもと違う、直感的におかしい
  • ◎:最優先

  • 〇:選択肢として有力

  • △:条件次第

  • -:基本は選びにくい

この表の使い方はシンプルです。危険サインがあれば上段で止めて119。危険サインが見当たらないときにだけ、相談や受診方法を選びます。


よくある質問:熱性けいれんと救急車の不安をほどく

救急車が到着する頃には止まっていた場合、呼んだのは無駄ですか

無駄ではありません。けいれんは止まることが多く、到着時に落ち着いているのは珍しくありません。重要なのは「その時点で危険を否定できなかった」ことです。到着後は「到着前に止まった」「今の意識と呼吸」を伝えれば大丈夫です。

5分未満で止まったら、救急車は呼ばないほうがよいですか

一概には言えません。時間より、意識回復・呼吸・左右差・熱なしが優先です。また、初回は医療につながる行動(受診や相談)が安心です。短時間でも危険サインがあれば119です。

何度も起きる子は、毎回救急車を呼ぶべきですか

医師と方針が決まっている場合はそれに従うのが基本です。ただし、**前回と違う(長い・左右差・意識回復不良・繰り返す・熱なし)**場合は、同じ扱いにせず、受診や119を検討してください。「いつもの通りか」を毎回確認することが安全につながります。

けいれん中に解熱剤や水分をあげてもよいですか

けいれん中は飲ませません。誤嚥のリスクがあるためです。まず安全確保と横向き、呼吸と意識の観察を優先します。落ち着いて意識がはっきりしてから、医師の指示や状況に応じて水分や薬を検討します。

「怒られるのが怖くて」救急車を呼べません

その感情は自然です。ただ、呼吸や意識の異常、左右差などは家庭で見分けが難しいことがあります。怒られるかどうかより、見逃しを避けることが大切です。言葉に詰まっても、テンプレの通りに伝えれば十分です。「初めてで意識と呼吸が心配だった」と伝えるだけでも、判断の妥当性が伝わります。


まとめ:迷ったら「危険サイン→安全確保→相談/119」の順で動く

熱性けいれんは、知識としては「多くが短時間で止まる」と分かっていても、目の前で起きると恐怖で動けなくなるものです。「救急車を呼んだら怒られるかも」という不安が出るのも自然です。

ただ、最優先は怒られないことではなく、危険サインを見逃さないことです。迷いを減らすために、次の順で覚えてください。

  • 危険サイン(意識・呼吸・左右差・熱なし・繰り返し)があれば時間に関係なく119

  • まず安全確保:横向き、口に物を入れない、飲ませない

  • 開始時刻と様子をメモ(可能なら短い動画)

  • 相談できるなら#8000等で受診の要否を確認(地域差あり)

  • 初回や「いつもと違う」は、医療につながる行動を優先

最後に、自治体の相談窓口や救急体制は地域で変わることがあります。平時のうちに、#8000の実施時間や地域番号、夜間救急の受診先を確認しておくと、次回の不安が大きく減ります。


参考情報源

一般社団法人 日本小児神経学会「熱性けいれん(熱性発作)診療ガイドライン2023」
https://www.childneuro.jp/about/6442/

Minds(日本医療機能評価機構)「『小児急性脳症』『熱性けいれん』の診療ガイドラインを公開しました」

「小児急性脳症」「熱性けいれん」の診療ガイドラインを公開しました

厚生労働省「子ども医療電話相談事業(♯8000)について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/newpage_55223.html

埼玉県立小児医療センター(埼玉県)「子供の健康お役立ち情報/とっさの家庭看護(けいれん)」
https://www.saitama-pho.jp/scm-c/kenkojoho/kodomojoho/05-01-01.html

福岡市医師会(福岡市)「保育園・幼稚園における けいれん対応マニュアル(PDF)」
https://www.city.fukuoka.med.or.jp/data/preschool/keirentaiou.pdf