年賀状を印刷し終えたのに、最後の「手書きの一言」で止まっていませんか。特に、普段は連絡しないのに年賀状だけ続いている相手には、近況がわからず踏み込みすぎるのも怖い一方、短すぎると冷たく見えそうで迷いがちです。
また、「また会いましょう」と書くと嘘っぽい気がする、でも何も書かないのは失礼では――そんな気まずさも年末の悩みどころです。
この記事では、年賀状だけの付き合いの相手に向けて、失礼なく重くない一言を1分で選べる基準と、差し替えやすい3行テンプレ、相手別のコピペ文例、そして避けたいNG表現とマナーまでまとめました。さらに、続けるか迷う方向けに、角が立ちにくい年賀状じまい文例も用意しています。
「これなら安心して書ける」と思える一文を、ここで見つけてください。
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年賀状だけの付き合いで文例が難しい理由
近況がわからず踏み込みすぎが怖い
年賀状だけの付き合いは、普段の連絡がないぶん「相手の今」が見えにくい関係です。学生時代の友人、以前の職場の同僚、昔の取引先、遠い親戚など、年末年始だけ挨拶が続いている相手は少なくありません。ところが、近況がわからない状態で書く言葉は意外と難しく、次のような迷いが生まれます。
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仕事や家庭の状況に触れてしまい、相手に負担をかけないか
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「お忙しいでしょうか」「大変ですね」のように、こちらが勝手に状況を決めつけていないか
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体調や家族に触れたとき、もし事情があったら失礼にならないか
年賀状は“短い挨拶”である一方、受け取る側にとっては年に一度のメッセージです。だからこそ、余計な情報を盛り込むよりも、相手に余白を残しながら、丁寧さとあたたかさを両立させる必要があります。近況がわからない相手ほど「安全に感じよく見える型」を持っておくことが、失敗を減らす近道です。
社交辞令が嘘っぽく見える不安
年賀状の定番表現として「また会いましょう」「近いうちにぜひ」という言葉があります。しかし、年賀状だけの付き合いの相手に対しては、これらが逆効果になる場合もあります。理由は単純で、「実際には会う予定がないのに、言葉だけが先に立つ」状態になりやすいからです。
受け取る側の気持ちはさまざまです。例えば、相手が本当に会いたいと思っていた場合は、期待を持ってしまうかもしれません。逆に、相手も形式的な関係だと捉えている場合は、「社交辞令が強すぎる」「距離を詰められた」と感じるかもしれません。年賀状は文字数が少ないぶん、言葉の温度感が強調されます。つまり、普段の関係が薄い相手ほど、文章が“浮く”のです。
そこで重要になるのが、「会いたい」を書くか書かないかを早い段階で決め、書く場合も書かない場合も、相手が負担に感じない表現を選ぶことです。
年賀状だけの付き合いの文例を選ぶ基準
年賀状だけの付き合いは、踏み込みすぎず冷たすぎない一言が最適です。
距離感と温度感、会いたい有無を先に決め、3行テンプレに当てはめれば失敗しにくくなります。
迷ったら表の文例を選び、NGチェック後に投函しましょう。
温度感は丁寧・標準・軽めで決める
年賀状だけの付き合いで迷う最大の原因は、「どの丁寧さが適切か」が曖昧なことです。そこで、まず温度感を3段階で決めます。
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丁寧(フォーマル):目上、年長者、元上司、取引先など。敬語をしっかり入れ、健康とご多幸を祈る形でまとめる
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標準(ニュートラル):元同僚、親戚、昔の知人など。丁寧さは保ちつつ、堅すぎない表現で距離感を維持する
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軽め(カジュアル):友人など。短く明るく、近況に触れても一言に留める
温度感が決まれば、次に「会いたい(再会)」要素をどう扱うかを決めるだけで、文章の骨格が定まります。
さらに、忙しい年末の読者向けに、ここで意思決定を1分で終わらせるための表を用意します。該当セルの文例をそのまま使い、最後に名前や一語だけ差し替えてください。
| 距離感 | 温度感 | 会いたいを書く | 会いたいを書かない(おすすめ) |
|---|---|---|---|
| 年賀状だけ(ほぼ疎遠) | 標準 | 「また機会がありましたら近況を伺えればうれしいです。」 | 「寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。良い一年になりますようお祈りいたします。」 |
| 年賀状だけ(ほぼ疎遠) | 丁寧 | 「お近くにお越しの際はご挨拶できれば幸いです。」 | 「皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。」 |
| たまに連絡(弱いつながり) | 標準 | 「落ち着いたらまたお話しできるとうれしいです。」 | 「お互い体に気をつけて、良い一年にしましょう。」 |
| 元同僚・仕事関係 | 丁寧 | 「またご縁がございましたら何卒よろしくお願い申し上げます。」 | 「旧年中はお世話になりました。本年もよろしくお願い申し上げます。」 |
| 友人(ゆるい関係) | 軽め | 「タイミング合ったら近況聞かせてね。」 | 「元気に過ごしてね。良い一年になりますように!」 |
この表で大切なのは、「会いたいを書かない」選択肢を“消極的”ではなく“安全で丁寧な選択”として扱うことです。疎遠な相手ほど、期待を生む表現を避け、祈りと気遣いで締めるほうが気まずさを増やしません。
会いたいは書くか書かないかを先に決める
「会いたい」を書くかどうかは、文章の印象を大きく左右します。判断の目安は次の通りです。
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書いても良いケース
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たまに連絡がある、または会う可能性が現実的にある
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相手も前向きに受け取りそう(関係が温かい)
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書かないほうが安全なケース
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ほぼ年賀状だけで、会う予定も連絡の習慣もない
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元上司・取引先などビジネス寄りで、再会が必要条件ではない
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相手の状況が不明で、負担を生みやすい
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書く場合のコツは「約束にしない」「断定しない」ことです。年賀状は簡潔な媒体なので、強い表現がそのまま圧になります。次のような“余白のある言い回し”に置き換えると安全です。
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「また機会がありましたら」
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「お近くにお越しの際は」
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「落ち着いた頃に」
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「差し支えなければ」
逆に避けたいのは、次のような言い切りです。
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「絶対会いましょう」「必ず連絡します」
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「今度いつ空いてる?」(年賀状の文脈として急に具体的)
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「今年こそ会わないと!」(相手に義務感を生む)
年賀状だけの付き合いで最も多い失敗は、「良かれと思った言葉が相手に重く届く」ことです。書くか書かないかを先に決めておけば、文章のブレが減り、迷いも短くなります。
3行テンプレで自分の言葉に整える
年賀状だけの付き合いの相手に最適なのは、“短いのに丁寧に見える”型を持つことです。おすすめは次の3行テンプレです。
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気遣い(相手の健康・穏やかな一年)
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近況は一語だけ(任意・盛りすぎない)
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締め(今年もよろしく/ご多幸を祈る)
差し替えスロットを用意すると、さらに書きやすくなります。
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1行目:
「寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。」
「皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。」 -
2行目(任意):
「こちらは{近況1語:元気に/慌ただしく/変わらず}過ごしております。」 -
3行目:
「本年もどうぞよろしくお願いいたします。」
「{相手}様にとって良い一年になりますようお祈りいたします。」
ポイントは、2行目を“入れなくても成立する”設計にしておくことです。疎遠な相手ほど、こちらの近況を詳しく書く必要はありません。「変わらず過ごしています」程度で十分に人間味が出ます。逆に近況を盛りすぎると、“距離が近い人向けの手紙”に見えてしまい、関係性と齟齬が生まれます。
年賀状だけの付き合いに使える文例テンプレ集
誰にでも使える無難な一言
まずは「これだけで外さない」無難枠です。相手を選ばず、年賀状だけの付き合いでも角が立ちにくい文例を揃えます。迷ったらここから選ぶのが最短です。
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「寒い日が続きますので、どうぞご自愛ください。本年もよろしくお願いいたします。」
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「皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。本年も穏やかな一年となりますようお祈り申し上げます。」
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「旧年中はお世話になりました。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。」
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「ご無沙汰しております。皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。」
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「本年も変わらぬご厚誼のほど、よろしくお願い申し上げます。」
使いどころの目安
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「寒さ」「ご自愛」は相手の事情に踏み込まず、季節の話題として自然です。
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「皆様お変わりなく」は“詮索しない気遣い”として使いやすい定番です。
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「旧年中は…」はビジネス寄りにも対応できます。
さらに“自分の言葉感”を出したい場合は、上の文例に1フレーズだけ足します。例えば次のように、負担にならない範囲で一語を添えます。
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「こちらは慌ただしくも元気に過ごしております。」
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「変わらず過ごしておりますのでご安心ください。」
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「近頃は寒さが増しましたので、どうぞお体を大切に。」
1フレーズ足すだけで、印刷文の上に乗せても自然に見え、相手に押し付けずに温かさを出せます。
友人向けの軽い一言
友人向けは、丁寧すぎると他人行儀に見え、軽すぎると失礼に見えることがあります。年賀状だけの付き合いになっている友人には、「久しぶり」「元気?」などを入れつつ、距離を詰めすぎない表現がちょうど良いです。
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「久しぶり!元気にしてる?今年も良い一年になりますように。」
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「しばらく会えてないけど、元気に過ごしてるよ。体に気をつけてね。」
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「今年も無理せずいこう。○○にとって良い一年になりますように!」
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「変わらず過ごしています。また機会があったら近況聞かせてね。」
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「寒いね。風邪ひかないように!今年もよろしく。」
“会いたい”を入れたい場合の安全形
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「タイミング合ったらまた話そう。」
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「落ち着いたら近況聞けたらうれしい。」
ここでも大切なのは、約束や義務にしないことです。「会おうね!」は関係が濃い相手には良いのですが、年賀状だけの関係に対しては、相手の負担になることがあります。柔らかい余白を残すのがコツです。
親戚・年長者向けの丁寧な一言
親戚や年長者は、距離感が薄くても礼を尽くすほど安心です。年賀状だけの付き合いであればなおさら、相手の健康を祈る表現が最適解になりやすいです。
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「ご無沙汰しております。皆様お変わりありませんか。ご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。」
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「寒さ厳しき折、どうぞお体を大切にお過ごしください。本年もよろしくお願い申し上げます。」
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「平素はご無沙汰いたしております。本年も変わらぬご健勝をお祈り申し上げます。」
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「皆様にとって穏やかな一年となりますよう、お祈り申し上げます。」
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「ささやかではございますが、年始のご挨拶を申し上げます。」
年長者向けで気をつけたい点
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砕けた言葉(「元気?」など)は相手によっては軽く見える場合があります。
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近況を盛りすぎない(家族の話題、生活の変化など)は、事情が不明な相手には避けると安全です。
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“気遣い”は具体的すぎるより「ご自愛」「ご健勝」が無難です。
元同僚・ビジネス向けのかしこまった一言
元同僚や取引先は「感謝」「礼」「今後もよろしく」が中心になります。年賀状だけの付き合いの相手に、過度な個人的近況や馴れ馴れしい言葉を入れる必要はありません。
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「旧年中は大変お世話になりました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。」
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「在職中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。本年もよろしくお願い申し上げます。」
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「ご無沙汰しております。皆様のご健勝とご発展をお祈り申し上げます。」
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「平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。本年もよろしくお願い申し上げます。」
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「皆様のご健勝と貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。」
使い分けの目安
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元同僚:個人宛なら「ご健勝」、部署や会社宛なら「ご発展」
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取引先:会社宛の要素を含めると自然(ただし個人宛と混ぜすぎない)
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元上司:丁寧寄りで「ご指導」「ご厚情」などを入れると形になりやすい
会いたいを書かない代替フレーズ
「会いたい」を書かないと冷たく見えるのでは、と心配になる方は多いです。しかし実際には、年賀状の役割は“年始の挨拶と気遣い”であり、再会の意思表示は必須ではありません。むしろ疎遠な相手ほど、書かないほうが気まずさを増やしません。
ここでは、温かさを保ちつつ期待を生まない代替フレーズを集めます。
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「どうぞお健やかにお過ごしください。」
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「本年も穏やかな一年となりますようお祈りいたします。」
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「寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。」
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「皆様にとって実り多い一年となりますようお祈り申し上げます。」
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「お互い体に気をつけて、良い一年にしましょう。」
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「新しい一年が良い年になりますように。」
“少しだけ関係をつなぎたい”ときの中間表現
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「また近況を伺えればうれしいです。」
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「機会がございましたらご挨拶できれば幸いです。」
中間表現のポイントは「伺えれば」「機会があれば」のように、相手の都合に委ねる言い回しを選ぶことです。断定を避けるだけで、文章の圧が大きく下がります。
年賀状だけの付き合いで避けたいNG表現とマナー
忌み言葉と句読点など基本マナー
年賀状はお祝いの挨拶状のため、一般的に縁起が悪いとされる言葉(忌み言葉)や、不吉さを想起させる表現は避けられる傾向にあります。代表例として、次のような系統があります。
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別れ・終わりを連想:去る、終わる、絶える
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失うを連想:失う、落ちる、破れる
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不幸を連想:病む、枯れる、滅びる
すべてを厳密に覚える必要はありませんが、年賀状だけの付き合いでミスをしたくない場合は、「不安になる語は使わず、健康と祈りでまとめる」ほうが安全です。
また、見落としがちなマナーとしては次が挙げられます。
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相手の氏名・敬称の誤り(最も印象を下げやすい)
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誤字脱字(短文ほど目立つ)
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読みづらい文字(手書き添え書きは丁寧に)
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同じ言葉の重複(印刷文と手書きが同じ内容になる等)
句読点の扱いについては諸説ありますが、最優先は「読みやすさ」と「失礼にならない表現」です。迷う場合は、短文にして読点を最小限に抑える、または句読点がなくても読める文章に整えると安心です。
ここで、投函前に一気に確認できるようチェックリスト化します。
投函前チェックリスト(マナー系)
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相手の氏名・敬称に誤りがない
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誤字脱字がない(特に名前・会社名・地名)
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印刷文と添え書きが重複しすぎていない
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不安な語(別れ・失う等)が入っていない
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文が長すぎず、読みやすい長さに収まっている
距離が近く見えすぎる表現
年賀状だけの付き合いで避けたいのは、相手の心理的距離を無視して踏み込む表現です。書いた本人は明るくしたつもりでも、受け手には“圧”や“突然感”として伝わることがあります。
避けたい例
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「絶対会いましょう」「必ず連絡ください」
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「今年こそ会わないと!」
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「今度いつ空いてる?」
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「連絡ないけど、どうしてるの?」
これらは、相手が年賀状だけの関係として受け取っている場合、負担になりやすい言い回しです。
安全な置き換え
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「また機会がありましたら」
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「落ち着いた頃に」
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「差し支えなければ」
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「お近くにお越しの際は」
“相手の都合に委ねる言葉”を入れるだけで、圧が抜けて気持ちよく読める文章になります。
相手事情に踏み込む表現
年賀状だけの付き合いで地雷になりやすいのは「事情に踏み込む」ことです。相手の家庭、健康、仕事、経済状況などは、こちらが把握できていない可能性が高いからです。
避けたい例
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「お子さんももう受験ですよね」
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「最近忙しいでしょう」
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「体調は大丈夫?」(深刻さを想起させる場合がある)
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「転職したって聞いたよ」など、真偽不明の情報
安全な表現
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「皆様お変わりありませんか」
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「どうぞご自愛ください」
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「穏やかな一年となりますように」
年賀状は“相手を知るための手紙”というより、“相手を気遣う挨拶”です。近況を聞き出すより、受け取った人が安心して読める言葉を優先するほうが、結果的に丁寧です。
投函前チェックリスト(関係性の地雷)
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相手の状況を決めつける文になっていない
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再会や連絡を強制する文になっていない
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詮索・催促・圧に見える要素が入っていない
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こちらの近況を盛りすぎていない(疎遠相手は一語で十分)
年賀状だけの付き合いを続けるか迷うときの選択肢
今年は無難に続ける場合の最短文
「続けるつもりはあるが、今年は忙しくて丁寧に書けない」という年もあります。その場合は、無理に工夫しようとして余計な言葉を足すより、最短で整った文章にしたほうが安全です。
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「寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。本年もよろしくお願いいたします。」
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「皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。本年もよろしくお願い申し上げます。」
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「旧年中はお世話になりました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。」
短くても「気遣い」か「祈り」が入っていれば、形式的に見えにくく、失礼にもなりにくいです。さらに余裕があれば、相手の名前の近くに一言だけ添えると、人間味が増します。
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「○○様にとって良い一年になりますように。」
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「どうぞお健やかにお過ごしください。」
角を立てない年賀状じまい文例
年賀状だけの付き合いが増えるほど、住所管理や投函作業が負担になります。続けるかどうかを悩むのは自然なことです。もし整理したい場合でも、言い方次第で角は立ちにくくなります。ポイントは次の3点です。
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これまでの感謝を先に言う
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控える理由は簡潔にし、言い訳を長くしない
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相手の健康や幸せを祈って締める
年賀状じまい文例(丁寧)
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「これまで年始のご挨拶をいただき、誠にありがとうございました。勝手ながら、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます。皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。」
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「長年にわたり年始のご挨拶をいただき、ありがとうございました。今後は年賀状でのご挨拶を失礼いたしますが、変わらぬご健勝をお祈り申し上げます。」
年賀状じまい文例(標準)
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「毎年ご丁寧なご挨拶をありがとうございます。勝手ながら、今年を区切りに年賀状でのご挨拶は控えさせていただきます。どうぞお元気でお過ごしください。」
「やめる」ではなく「控える」「ご挨拶の形を変える」といった表現を使うと、受け手に与える印象が柔らかくなります。また、理由を細かく書くと事情説明に見えて重くなるため、簡潔さが有利です。
連絡先を添える場合の書き方
年賀状をやめても、関係を完全に切りたいわけではない場合があります。そのときは、年賀状じまい文面に“連絡の受け皿”だけ添える方法もあります。ただし、疎遠相手全員に連絡先を開示する必要はありません。相手との距離感に応じて判断してください。
連絡先を添える例(丁寧)
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「今後のご連絡は、差し支えなければ○○(メール等)へいただけますと幸いです。」
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「近況は○○(SNS等)でもお知らせしております。ご都合のよい方法でご連絡いただければ幸いです。」
連絡先を添える例(軽め)
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「もしよかったら、近況は○○でも見られます。無理のない範囲でどうぞ。」
ここでも「差し支えなければ」「ご都合のよい方法で」といった“相手に委ねる言葉”が効きます。押し付けがなくなるため、年賀状じまいの文面でも丁寧に収まります。
年賀状だけの付き合いのよくある質問
毎年同じ文面でも失礼ではない?
失礼とまでは言えません。年賀状は形式的な挨拶状の側面が強く、定型文が使われること自体は一般的です。ただ、年賀状だけの付き合いの相手ほど「印刷だけ」に見えやすいのは事実です。印象を少し上げたいなら、次のいずれか一つだけでも足すと効果があります。
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相手の健康を気遣う一文(例:どうぞご自愛ください)
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相手の名前を入れた祈りの一文(例:○○様にとって良い一年に)
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自分の近況を一語だけ(例:変わらず過ごしています)
“手書きで1行だけ変える”が最もコスパの良い改善です。
返信が来ない相手にはどうする?
返信が来ない理由はさまざまです。忙しい、年賀状文化をやめた、住所変更があった、体調や家庭の事情があるなど、こちらから判断できない事情もあります。したがって、「返信が来ない=関係を切りたい」と決めつける必要はありません。
選択肢は大きく3つです。
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今年も無難に続ける:最短文+健康祈念で継続
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相手を数名に絞る:負担が大きい場合、優先度で整理
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年賀状じまいに切り替える:角の立たない文例で区切る
迷う場合は「今年は最短文で続け、来年以降に整理する」でも十分です。年末は余裕がないため、今すぐ完璧に決めようとしないほうが、結果的に気持ちが楽になります。
住所だけ知っていて連絡手段がない場合は?
住所しかわからない相手は、まさに「年賀状だけの付き合い」になりやすい関係です。この場合は、年賀状を続けるなら“気遣い+祈り”で完結させるのが安全です。無理に連絡手段を求めるような文面にすると、相手に負担を与えかねません。
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続ける場合:
「どうぞお健やかに。本年も良い一年になりますようお祈りいたします。」 -
区切る場合:
「勝手ながら、本年をもちまして年賀状でのご挨拶を控えさせていただきます。」
どちらも“相手に委ねる”設計です。関係性が薄いほど、相手の生活に踏み込まない姿勢が丁寧に映ります。
喪中の相手に送ってしまいそうなときは?
喪中はがきが届いている場合、年賀状は控えるのが一般的です。年末は確認漏れが起きやすいので、投函前に住所録を見直し、喪中のメモを付けておくと安心です。代替としては、時期をずらして寒中見舞いで挨拶する方法があります。
対策としては次の順で確認すると実務上ミスが減ります。
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喪中はがきが届いた人を住所録でマークする
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まだ届く可能性がある場合、投函直前に最終確認する
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迷う相手には年賀状を急がず、寒中見舞いに回す選択肢も持つ
年賀状は「早く出すこと」より「失礼がないこと」のほうが重要になりやすい場面もあります。焦りすぎず、チェックリストで落ち着いて確認するのが最善です。
まとめ
年賀状だけの付き合いの相手には、踏み込みすぎず、冷たすぎない一言が最適です。最短で決めるコツは、次の順番です。
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距離感(疎遠/弱いつながり/仕事関係)を決める
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温度感(丁寧/標準/軽め)を決める
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「会いたい」を書くか書かないかを先に決める
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3行テンプレに当てはめ、差し替えは一語だけにする
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投函前に「マナー系」「関係性系」のチェックを行う
これだけで、「嘘っぽい社交辞令にならないか」「短すぎて冷たく見えないか」といった不安が大きく減ります。もし年賀状が負担になっているなら、丁寧な年賀状じまい文例で“挨拶の形を変える”のも、角が立ちにくい現実的な選択肢です。
参考にした情報源
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郵便局の年賀状印刷(日本郵便): https://print.shop.post.japanpost.jp/feature-nenga/article6
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郵便局の年賀状印刷(日本郵便): https://print.shop.post.japanpost.jp/feature-nenga/article46
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Postcard.jp: https://www.postcard.jp/column/12nenga-bunrei.html
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Brother: https://online.brother.co.jp/ot/nenga/magazine/kiji06/