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猫がまたたびで死ぬって本当?症状別の受診目安と安全な与え方

猫にまたたびを与えた直後、急に興奮したり、よだれが出たり、吐いたり、ぐったりしたりすると――「もしかして死んでしまうのでは」と不安になりますよね。
でも大切なのは、怖さに飲み込まれる前に命に関わるサインを最短で見分けることです。

この記事では、まず30秒で確認できる緊急チェック(呼吸・意識・誤飲疑い)を提示し、次に「様子見でよいケース」「当日中に相談したいケース」「夜間でも受診を考える危険サイン」を症状別に整理します。さらに、またたびが不安を呼びやすい理由を“毒性”と“事故(転落・誤飲)”に分けてわかりやすく解説し、粉・スプレー・枝・実など製品タイプ別の安全な使い方までまとめました。

いま困っている方が「次に何をすればいいか」を迷わず決められるように、チェックリストと表で手順化しています。まずは、あなたの猫が当てはまる項目がないか、30秒チェックから確認していきましょう。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

目次

猫にまたたびで死亡が不安なとき最初に確認すること

まず落ち着いて見るポイントは呼吸と意識

最初の30秒チェックです。次の3つのうち、どれかが当てはまれば「様子見」ではなく、夜間でも動物病院へ連絡して受診を検討してください。

  • 呼吸が苦しそう:口を開けてハァハァしている/呼吸が浅く速い/胸やお腹が大きく上下する/舌や歯ぐきが青紫っぽい

  • 意識がおかしい:呼びかけに反応しない/立てない・ふらつきが強い/けいれんしている

  • 誤飲・のど詰まりが疑わしい:枝や実を飲み込んだ可能性/激しく咳き込む/吐こうとしても吐けない/よだれが止まらない

この3つは、原因がまたたびかどうかに関係なく、緊急対応の優先順位が高いサインです。

事故と体調不良を分けて考える

「またたびで死ぬ」と言われると、“またたび=致死毒”のように感じてしまいがちです。でも実際に現実的なリスクを分解すると、多くは次の経路です。

  1. 過興奮 → 転落・衝突 → 外傷

  2. 枝・実などの誤飲 → 窒息/消化管トラブル

  3. 持病がある猫で興奮が負担 → 症状が悪化する可能性

つまり「何をどれだけ与えたか」だけでなく、「どんな環境で」「猫がどんな状態だったか」で危険度が変わります。

いますぐ中止して環境を整える手順

不安を感じたら、まず追加で与えるのはやめて、次の順番で整えます。

  1. またたび製品を回収(粉、スプレーした布、おもちゃ、爪とぎも含めて片付ける)

  2. 猫を静かな部屋へ移す(階段や高い棚、キャットタワーに登れないようにする)

  3. 同居猫がいるなら隔離(興奮が伝播して追いかけや喧嘩が起きやすい)

  4. 水は置くが、無理に飲ませない

  5. 与えた時刻・症状が出た時刻をメモ

  6. 可能なら動画を撮る(歩き方、呼吸、意識の反応が分かるもの)

「いま受診するかどうか」で迷うときほど、メモと動画が役に立ちます。電話相談でも状況が伝わりやすくなり、判断が早まります。


猫のまたたび反応は危険なのか起こり得るリスクの整理

「ふつうの反応」と「注意が必要な反応」を知っているだけで、不安はかなり減ります。なぜなら、またたびの反応は“それっぽく見える”ものが多く、初めて見ると中毒のように感じやすいからです。

またたび(銀葉)は猫が匂いに反応しやすい植物として知られ、嗅覚エンリッチメントとして利用できます。学術研究でも、猫が反応する植物として銀葉(silver vine)が取り上げられています。

ふつうの反応と注意が必要な反応

ふつうに見られる反応(多くは短時間で落ち着く)

  • 顔や体をこすりつける

  • 転がる、床でゴロゴロする

  • うっとりした表情、短時間の興奮

  • 少量のよだれ

  • しばらくして眠る

反応の持続は個体差がありますが、「しばらくすると落ち着く」ことが多いです。
ただし、“少量のよだれ”と“呼吸が苦しい”は別物です。よだれが出ても、呼吸が普段どおりで意識もはっきりしていれば、慌てすぎないで観察できることもあります。

注意が必要な反応(相談・受診を考える)

  • 嘔吐が繰り返される、または吐いたあともぐったり

  • 下痢が続く、血が混じる

  • ふらつきが強い、立てない

  • 異常に興奮して止まらない/攻撃性が強くなる

  • 口呼吸、チアノーゼ、けいれん、意識低下

  • 誤飲・のど詰まりが疑われる

この「注意が必要」側に寄っているほど、自己判断で長引かせないほうが安全です。

過興奮による転落やケガが起きやすい理由

またたびの“怖さ”は、毒で倒れるというより、興奮で運動量が上がって事故が起きやすくなる点です。特に室内だと、床が滑りやすかったり、家具の角があったり、猫が高所へアクセスしやすかったりして、勢いのまま転落や衝突が起きることがあります。

事故が起きやすい環境

  • フローリングで滑る

  • キャットタワーや棚の上にすぐ登れる

  • 段差が多い、階段がある

  • 同居猫が興奮して追いかける

  • 子どもがはしゃいで刺激する

安全性を上げるには「与える前に片付ける」「平坦で滑りにくい場所」「見守れる時間だけ」が基本です。家の中を“ちょっとだけ介護モード”にするイメージが近いです。

子猫や老猫や持病のある猫で注意が必要な理由

同じ量でも反応の強さは猫によって違います。体格、年齢、体調、持病の有無、そしてその日のコンディションで変わります。

研究では、銀葉の継続提示で依存性の兆候がみられにくく、ストレス指標や肝臓・腎臓の血液検査指標で大きな悪影響が示されなかったことが報告されています。
ただし、これは「どんな猫にも無条件で安全」「どんな与え方でも問題ない」という意味ではありません。とくに次のような猫は慎重に考えたほうがよいです。

  • 体調不良(下痢、嘔吐、食欲不振、脱水っぽい)

  • 通院中・服薬中

  • 心臓や呼吸器に不安がある

  • けいれん歴など神経系の持病が疑われる

  • シニアで運動負荷が心配

  • 以前に強い反応(長時間の興奮、嘔吐、呼吸異常)が出た

迷ったら「与えない」ほうが安全側です。ストレス発散は、またたび以外にも選択肢があります(後述)。


猫がまたたびをあげすぎたときの症状と受診の目安

ここは“読むだけで動ける”ように、症状を3段階に整理します。
ポイントは、呼吸・意識・誤飲疑いの3軸です。これがあるなら緊急、ないなら胃腸症状の強さと持続時間で判断、という順番にすると迷いにくくなります。

様子見しやすい症状と観察のコツ

次の条件をすべて満たすなら、まずは安静にして観察できることが多いです。

  • 呼吸が普段どおり(口呼吸ではない)

  • 意識がはっきりしている(反応がある、歩ける)

  • 誤飲の心当たりがない

  • 症状が軽く、短時間で落ち着きそう

例:

  • 一時的な興奮、転がる、少量のよだれ

  • 1回だけの軽い嘔吐で、その後元気が戻ってくる

  • しばらくすると落ち着いて眠る

観察のコツ

  • 時間を記録する(与えた時刻、変化、落ち着いた時刻)

  • 水は置くが、無理に飲ませない

  • 高所に登れないようにする

  • 同居猫は一時的に隔離して落ち着かせる

「落ち着いたように見えても、急にまた興奮する」ことがあります。少なくとも1〜2時間は目を離しすぎないほうが安心です。

早めに病院へ相談したい症状

次は「緊急ではないかもしれないが、当日中に相談したほうがよい」ラインです。

  • 嘔吐が複数回、または水も受け付けない

  • 下痢が続く(半日以上)、元気が落ちる

  • ふらつきがある、普段と明らかに違う

  • 興奮が長引いて落ち着かない(30分以上ずっと荒い)

  • 持病がある/高齢/子猫で体力が心配

このラインでは、電話相談だけでも価値があります。与えた製品と量、症状の動画があると判断が早いです。

夜間でも急いで受診したい危険サイン

ここは迷わず動いたほうがよいサインです。

  • 呼吸困難(口呼吸、チアノーゼ、苦しそう)

  • 意識の異常(反応が鈍い、立てない、けいれん)

  • 誤飲・窒息疑い(枝・実を飲み込んだ、咳き込む、吐けない、よだれが止まらない)

特に誤飲は、時間が経つほど状況が悪化することがあります。枝や実の形状は、のど・食道・胃腸でトラブルを起こす可能性があるため、疑いがあるだけでも相談する価値があります。

動物病院に伝えるべき情報チェックリスト

電話や受診で伝えると、診療がスムーズになります。

  • 何を与えたか:粉/スプレー/枝/実/またたび入りおもちゃ

  • 量:ひとつまみ程度か、何回舐めたか、どれくらいかじったか

  • 時刻:与えた時刻、症状が出た時刻

  • 症状:呼吸、意識、嘔吐、下痢、ふらつき、けいれん、落ち着かない

  • 猫の情報:年齢、体重、持病、服薬、過去の同様の反応

  • 動画:歩き方・呼吸・意識反応が分かるもの


表1:症状別トリアージ表(改訂・スマホ優先)

判定 症状の例 今すぐやること 病院に伝えること
様子見の余地 一時的な興奮、少量のよだれ、短時間で落ち着く/嘔吐1回で元気が戻る 追加中止、静かな部屋、転落防止、時間記録 製品種類、与えた時刻、症状の経過
当日相談 嘔吐が複数回、下痢が続く、ふらつき、興奮が長い/持病や高齢 電話相談、動画準備、同居猫隔離 量、回数、体調・持病、動画
緊急受診 口呼吸・チアノーゼ、意識低下、けいれん、誤飲疑い 夜間含め受診検討、移動中は安静 誤飲の可能性、呼吸・意識、摂取量

猫に安全にまたたびを与える量と頻度と製品の選び方

「安全に与える」と言っても、理想は“ゼロリスク”ではなく、“事故と体調悪化の確率を下げる”ことです。そのために、量・頻度・製品タイプ・環境の4つをセットで考えます。

研究では、銀葉の継続提示で依存性の兆候がみられにくく、ストレス指標や肝腎機能の検査指標でも大きな悪影響が示されなかったと報告されています。
ただし、家庭での使い方は「誤飲や転落」が大きな変数になります。だからこそ“与え方”が重要です。

量は少量から始める考え方

最初は本当に少量で十分です。
粉なら「ほんのひとつまみ」、スプレーなら「ワンプッシュでも多いことがある」くらいの感覚で、反応を見て調整します。

量を決めるときの基準

  • 反応の強さ(興奮が激しいか、穏やかか)

  • 持続時間(すぐ落ち着くか、長引くか)

  • 胃腸が弱いかどうか(吐きやすい、下痢しやすい)

「効かせたいから増やす」は事故リスクを上げやすいので、発想を逆にします。
“少量でも楽しめる範囲で止める”のが、結局いちばん安全です。

頻度は間隔を空ける

またたびは毎日必要なものではありません。嗅覚エンリッチメントとして使うなら、週1回程度まで、あるいは猫の反応が強いならもっと間隔を空けるのが無難です。頻度が高いと、興奮がルーティン化して落ち着かない日が増えたり、家の中で事故が起きやすくなったりします。

おすすめの運用例

  • 初めて/反応が未知:2週間に1回程度

  • 問題がない:週1回程度

  • 反応が強い/吐きやすい:月1回程度、または中止

粉とスプレーと枝と実の違い

製品タイプは“効き方”だけでなく、“事故ポイント”が違います。ここを理解して選ぶと安全度が上がります。

表3:製品タイプ比較表(事故・対策付き)

タイプ 特徴 起きやすい事故 対策 向く使い方
香りが強く調整しやすい かけすぎ、舐めすぎで胃腸不調 量を最少に、床に直撒きしない 爪とぎ誘導、短時間のご褒美
スプレー 場所に付けやすい 密閉空間で濃くなりやすい 換気、布に少量、乾いてから渡す おもちゃ・爪とぎにピンポイント
かじる行動が出やすい ささくれ、誤飲、飲み込み 監視下のみ、短時間で回収 かじり欲求が強い猫に“見守り前提”
形があり興味を引く 丸のみ→窒息・消化管リスク 基本は避ける、与えるなら厳重監視 上級者向け(推奨はしにくい)

「死亡が怖い」段階の家庭では、まず誤飲の可能性が低い運用(粉やスプレーを少量、見守り下で)に寄せるのが安心です。

多頭飼いでの使い方と隔離のコツ

多頭飼いでは、またたびでテンションが上がった個体を、別の猫が追いかけて喧嘩が起きることがあります。普段仲が良くても、興奮状態では誤解が起きやすいです。

安全運用のコツ

  • 1匹ずつ別室で与える

  • 与える順番を決める(先住猫優先など)

  • 終わったら必ず回収し、部屋を換気する

  • 興奮が強い猫がいるなら、そもそも使わない日を作る


猫にまたたびを与えないほうがよいケース

「絶対ダメ」と言い切れるものは少ない一方で、避けたほうが安全なケースはあります。ここは“攻めない”のが正解です。

体調不良や治療中の猫

下痢、嘔吐、食欲不振、発熱っぽい、呼吸が荒い、など体調が悪いときは、刺激を追加しても得るものが少なく、むしろ症状が分かりにくくなります。体調が戻ってからにしましょう。

てんかんなど神経疾患や心疾患が疑われる猫

興奮や運動負荷が体に負担になる可能性があります。診断がついていなくても、「急に倒れたことがある」「けいれんっぽい動きをしたことがある」「呼吸が弱いと感じる」などがあるなら、かかりつけ医に相談したほうが安心です。

過去に強い反応が出た猫

以前に、呼吸が荒くなった、嘔吐が続いた、落ち着かない状態が長かった、などがあるなら、その猫にとって刺激が強すぎる可能性があります。「慣れれば大丈夫」とは限らないので、無理に続けないのが安全です。


表2:与える前のリスクチェック(代替策つき)

チェック項目 当てはまるなら 代替策の例
体調不良(下痢・嘔吐・食欲不振) 回復するまで与えない 遊びは短時間・低負荷、寝床を静かに
通院中・服薬中 事前に獣医へ相談 新しい刺激は増やさず日課を安定
高齢/子猫で体力が心配 基本は控えめ、迷うなら相談 知育トイ、ゆっくり遊べる紐遊び
けいれん歴・心臓や呼吸器に不安 使用前に相談 生活環境の改善(隠れ家、キャットステップ)
多頭で喧嘩が起きやすい 同時使用しない 別室で遊び時間を分ける

猫のまたたびでよくある質問

猫がまたたびに反応しないのは異常ですか

異常とは限りません。反応には個体差があり、遺伝や経験で反応が薄い猫もいます。銀葉(silver vine)が、キャットニップに反応しない猫の代替になり得るという研究報告もあります。
反応しない猫に無理に与える必要はなく、別の遊びや環境の工夫で十分に満足できます。

子猫はいつから使えますか

月齢が低い猫は反応が弱いことがあります。安全面では、体調が安定してから、少量・見守り前提で考えるのが無難です。心配なら、かかりつけ医に相談してください。

毎日与えると依存しますか

研究では、銀葉を提示し続けても依存性の兆候がみられにくいと報告されています。
ただし「依存がない」ことと「毎日与えるのが望ましい」ことは別です。頻度が高いと事故や胃腸不調の機会が増えるため、間隔を空ける運用のほうが安全です。

またたびで吐いたときはどうすればよいですか

まず追加で与えるのをやめて、静かな部屋で安静にします。

  • 1回だけで落ち着き、元気が戻る → しばらく観察

  • 繰り返す/ぐったり/水も飲めない → 当日中に病院へ相談

  • 呼吸異常・意識低下・誤飲疑い → 緊急受診を検討

またたびとキャットニップは同じですか

別の植物です。ただ「猫が反応する」点は共通します。キャットニップについては、ASPCAの植物データベースで、猫に嘔吐や下痢が起きることがあると整理されています。
どちらも、食べ過ぎや過興奮によるトラブルを避けるため、少量・見守り・間隔を空けるのが基本です。


参考情報と更新方針

またたびは古くから使われてきた一方で、「どの部位が効果的か」「安全性はどうか」を科学的に評価した研究は近年まで多くありませんでした。岩手大学などの研究では、依存性・ストレス指標・肝腎機能への影響を評価し、銀葉(マタタビ)を嗅がせ続けても大きな悪影響が示されにくいことが報告されています。
ただし家庭では、誤飲や転落などの事故がリスクになり得ます。記事内容は「またたびの毒性」だけでなく、「事故導線」も含めて定期的に見直すべきです。

更新の目安

  • 学術誌・大学発表で新しい安全性データが出たとき

  • 市販製品の仕様(濃度・形状・注意書き)が変わったとき

  • 誤飲・事故に関する注意喚起が増えたとき


参考にした情報源