macOS Mojaveを使っていて、「アップデート通知が出たから当てたい」「10.14.6に上げたいのに表示されない」「途中で止まって先に進まない」と困っていませんか。OS更新は手順を間違えると時間がかかるだけでなく、最悪の場合は起動トラブルにつながるため、焦って進めるほど失敗しやすくなります。
本記事では、まず「Mojaveのまま最新化する」か「より新しいmacOSへアップグレードする」かを迷わず選べるように判断基準を整理し、そのうえでバックアップ・空き容量・互換性確認から、10.14.6までの更新手順、追加・セキュリティアップデートの当て方までを順番に解説します。さらに、アップデートが出ない/進まない/再起動ループなどのトラブルも、原因別に切り分けて対処できるようにまとめました。読み終える頃には、あなたの状況に合う最短ルートで、安全にアップデートを完了できるはずです。
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Mojaveアップデートの前に確認すること
Mojave内更新か上位OSへ移行かを決めるチェック
「mojave アップデート」と検索する方の多くは、実は同じ“アップデート”という言葉で、2つの違う作業を想定しています。ひとつは Mojaveの中で10.14.xを更新する こと、もうひとつは MojaveからCatalina以降など、より新しいmacOSへ上げる ことです。どちらを選ぶべきかを先に整理すると、途中で迷いにくく、失敗の確率も下がります。
まず、あなたの目的が次のどれに近いか確認してください。
| 目的・困りごと | 最適な方向性 | 理由 |
|---|---|---|
| Mojaveのまま使い続けたいが、不具合修正や安定化をしたい | Mojave内アップデート(10.14.6+追加+セキュリティまで) | Mojaveの範囲で改善できる可能性が高い |
| 「ソフトウェアアップデート」に更新が出ている/出ていた | Mojave内アップデートを優先 | 手順がシンプルでリスクが比較的小さい |
| 新しいアプリが「OSが古い」と言ってインストールできない | 上位OSへアップグレード | アプリ要件はOS更新で解決することが多い |
| セキュリティ面が不安で、できるだけ安心して使いたい | 上位OSへアップグレード(可能なら) | 新しいOSほどセキュリティ更新が継続しやすい |
| Macが古く、上位OS対応が怪しい | Mojave内アップデート+安全運用 | 無理なアップグレードより現実的に安定を取りやすい |
ここで大切なのは、Mojaveを使い続ける選択でも「最終到達点」を作ることです。Mojaveのままなら、目標は「10.14.6まで上げる」だけでなく、追加アップデートやセキュリティアップデートまで適用して、更新が残っていない状態にすることです。ここまで整えておくと、動作の安定性や、少なくとも既知の問題が修正された状態で使える可能性が高まります。
一方、上位OSへのアップグレードはメリットも大きい反面、互換性や容量、時間の確保など準備不足が失敗につながりやすい作業です。次の項目で、準備の全体像を先に押さえてから進みましょう。
バックアップと空き容量の目安
OSの更新で最も怖いのは「途中で止まった」「再起動を繰り返す」「起動しなくなった」などのトラブルです。こうした状況は、どれだけ丁寧に進めても“ゼロ”にはできません。だからこそ、事前にやるべきことは明確です。
結論としては、バックアップが取れていれば大事故になりにくい、これに尽きます。
バックアップの基本(おすすめ順)
Time Machine(推奨)
外付けHDD/SSDを用意し、Time Machineでバックアップを作る方法です。トラブルが起きたときに「OSごと戻す」「データだけ戻す」など選択肢が広く、Mac標準の機能なので迷いが少ないのも利点です。重要データの二重退避(補助)
写真、仕事の書類、ブラウザの重要データなど、失いたくないものを外付けやクラウドへ別途コピーしておく方法です。Time Machineに加えて行うと安心感が増します。
空き容量の考え方
アップデートは「ダウンロードする容量」だけでなく、展開(解凍)や作業領域として余分な空きが必要になります。ギリギリだと失敗しやすく、成功しても動作が重くなりやすいです。
目安としては以下を推奨します。
Mojave内アップデート(10.14.x):最低でも 20〜30GB の空き
上位OSへアップグレード:最低でも 35GB以上、可能なら 50GB以上 の余裕
「そんなに空いていない」という場合は、先に容量を作ってから実行した方が結果的に早いです。容量不足のまま進めると、途中失敗→再挑戦→再ダウンロードで時間が溶けやすくなります。
事前準備チェックリスト(更新前に必ず確認)
Time Machineでバックアップを作成した(完了まで待った)
重要ファイルを別の場所にもコピーした(可能なら)
Macを電源に接続した(ノートは必須)
空き容量が十分ある(Mojave内:20〜30GB以上、上位OS:35〜50GB以上推奨)
安定したインターネットを確保した(できれば自宅や職場の安定回線)
途中でスリープしない設定・時間の確保ができている
周辺機器(外付けドライブ、USB機器、ドック等)を必要最小限にした
重要アプリのログイン情報(ID・パスワード)を控えた
このチェックが埋まっていれば、アップデート作業の不安がかなり減ります。
対応機種とアプリ互換の考え方
「Mojaveから上位OSへ上げたい」場合に、最初に確認すべきなのは あなたのMacがそのOSに対応しているか です。対応外だと、インストールできないか、無理に進めて不具合の原因になります。
ただし、ここでよくある落とし穴があります。それは、OSの対応とアプリの対応は別という点です。
OS対応の確認(基本)
目的のmacOSが、お使いのMacモデルに対応しているか確認する
目安としては、Macの「このMacについて」からモデル年式を把握しておく
対応が不明な場合は、Appleの公式情報で対応機種を確認する(最も安全)
アプリ互換の確認(特に重要)
上位OSへ上げると、次のようなものが動かなくなることがあります。
古いプリンタドライバやスキャナソフト
古い会計ソフト・業務ソフト
かなり古いAdobe製品など、サブスク以前のバージョン
VPNやセキュリティソフト、特殊な常駐ツール
仕事で使うMacほど、アプリ確認が最優先です。OSは上がったのに、肝心のアプリが使えず仕事にならない、というのが一番の事故だからです。
互換性の現実的な進め方
まずは「絶対に必要なアプリ」を3〜5個に絞って確認する
周辺機器(プリンタ・スキャナ)も、メーカーサイトで対応状況を見る
不安が残るなら、上位OSへのアップグレードは急がず、先にMojaveを10.14.6まで整える
この順番にすることで、焦って大きな変更をしてしまうリスクを減らせます。
Mojaveを10.14.6までアップデートする手順
ソフトウェアアップデートから更新する流れ
Mojave内のアップデートは、基本的に「ソフトウェアアップデート」から進めるのが最も安全です。操作は難しくありませんが、途中で止まったり、更新が複数回に分かれていたりするため、“1回で終わる”と思わないことがコツです。
手順(基本)
画面左上の Appleメニュー をクリック
システム環境設定 を開く
ソフトウェア・アップデート を選ぶ
表示されたアップデートがあれば 今すぐアップデート(またはインストール)
再起動が必要な場合は指示に従い、完了まで待つ
終わったら もう一度ソフトウェア・アップデート を開き、残りがないか確認する
うまく進めるためのポイント
更新の最中はフタを閉じない(ノート)
画面が暗くなっても処理中のことがあります。閉じると止まることがあるため注意が必要です。再起動後に時間がかかっても待つ
進行バーが止まって見えても、裏で処理していることがあります。焦って電源を切るのが最も危険です。アップデート後にもう一度確認する
追加アップデートや関連更新が後から表示されることがあります。更新作業は“2周”するつもりで確認してください。
10.14.6コンボアップデートを使うケース
ソフトウェアアップデートが理想ですが、環境によっては以下のような問題が起きます。
ソフトウェアアップデートに 更新が表示されない
ダウンロードが途中で失敗する、進まない
インストールが途中で止まる、何度もやり直しになる
このような場合に選択肢になるのが、Appleが配布する macOS Mojave 10.14.6 アップデート(コンボアップデート) の利用です。コンボアップデートは、更新をまとめて適用する目的で使われることが多く、ソフトウェアアップデートが不安定なときに役立つことがあります。
使うべき判断基準
何度試しても「同じところで失敗」する
ネットワークの事情(会社の制限、プロキシ等)で取得が不安定
できるだけ確実に10.14.6へ到達したい
実行時の注意
事前バックアップは必須
容量不足のまま走らせない
ダウンロードしたインストーラが壊れることもあるため、失敗したら再取得を検討
実行中は他のアプリを閉じ、作業を中断しない
コンボアップデートは便利ですが、万能ではありません。「ソフトウェアアップデートで進むならそちらが基本、どうしてもだめなら切り替える」という順番が安全です。
追加アップデートとセキュリティアップデートの当て方
Mojaveを使い続けるなら「10.14.6にした」で終わりにせず、追加アップデート と セキュリティアップデート まで当てて、更新が残っていない状態にしておくのが重要です。
追加アップデートとは
10.14.6の公開後、特定の不具合修正や安定性改善のために配布されることがあります。タイミングや環境によって、表示される人とされない人がいます。
セキュリティアップデートとは
脆弱性対応を目的に配布されるアップデートです。Mojave向けに提供されてきたものは、時期によって名称や番号が異なることがあります。
進め方(おすすめ)
A:ソフトウェアアップデートで順番に当てる(基本)
Mojaveを10.14.6へ更新
ソフトウェアアップデートを再度開き、追加アップデートがあれば適用
セキュリティアップデートが出ていれば適用
再起動が必要なら実行し、完了まで待つ
もう一度ソフトウェアアップデートを開き、残りがないか確認
B:必要な場合に公式配布物を使う(補助)
ソフトウェアアップデートが不安定な場合
どうしても表示されない・取得できない場合
「更新が残っていない」状態の作り方
ソフトウェアアップデートを開いて「お使いのMacは最新です」などの表示になる
再起動後も同じ状態であることを確認する
可能なら、システム情報から現在のバージョン(10.14.6)を確認する
ここまで整っていると、Mojaveを継続利用する場合でも、少なくとも“やれる範囲の更新はやった”状態になり、トラブル対応もしやすくなります。
Mojaveから新しいmacOSへアップグレードする手順
アップグレード前にやるべき準備
上位OSへのアップグレードは、Mojave内アップデートより影響範囲が大きいため、準備の質が結果を左右します。準備不足の典型的な失敗は次の通りです。
容量不足で途中失敗 → 何度もやり直し
業務アプリが動かない → 仕事が止まる
周辺機器が使えない → 印刷やスキャンができない
途中で寝かせる・電源が切れる → 深刻な不具合の引き金になる
アップグレード前チェックリスト(必須)
Time Machine等でバックアップを取った(完了を確認)
空き容量が十分ある(35〜50GB以上推奨)
Macが目的OSに対応している(モデル年式を把握)
重要アプリの対応OSを確認した(特に仕事用)
プリンタやスキャナ等、周辺機器の対応を確認した
ネットワークが安定している(できれば有線/安定Wi-Fi)
更新に使う時間を確保した(途中で中断しない)
このチェックを満たせない場合は、無理に当日進めず、先に環境を整える方が結果的に早いです。
macOSインストーラの入手と実行の流れ
上位OSのインストーラは、状況によって入手方法が変わります。比較的新しいOSであれば「ソフトウェアアップデート」から案内される場合がありますが、古いOS環境では表示されないこともあります。その場合は、Appleが案内する方法で入手して進めるのが安全です。
基本の流れ(全体像)
目的のmacOSを決める(互換性・安定性・必要アプリで判断)
Appleが案内する方法で インストーラを入手
インストーラを起動し、画面の指示に従う
再起動が複数回走ることがあるので、完了まで待つ
初回起動後にソフトウェアアップデートを実行し、追加更新を当てる
実行中のコツ
インストール中は他の作業をしない(ブラウザで大量タブなども避ける)
進行バーが止まって見えても待つ(焦って電源を切らない)
ノートは必ず電源接続、可能ならスリープしない設定にする
途中で「残り時間」が増減しても正常な場合がある
迷いやすいポイント
「どのOSに上げるのが良いか」
互換性の観点では、無理に最新へ突っ込むより、使うアプリと安定性を優先した方が良いことがあります。仕事用なら特に、周辺機器や業務アプリの対応が確認できるOSを選ぶ方が安心です。「アップグレードが途中で止まった」
まずは容量不足とネットワーク、そしてディスク状態を疑うのが基本です。慌てて強制終了しないことが最重要です。
アップグレード後に必要な設定と確認
OSを上げた直後は、「起動したからOK」と思いがちですが、そこからが本番です。アップグレード後は、短時間で要点を確認して、必要なら早めに対処するのが安全です。
アップグレード後チェックリスト(まず30分で確認)
Wi-Fi/有線LANが安定している
メール、ブラウザ、Officeなど主要アプリが起動する
仕事で必要なアプリ(会計・業務ツール等)が正常に動く
プリンタ・スキャナなど周辺機器が使える
ストレージ残量が極端に減っていない
ソフトウェアアップデートで追加更新が残っていない
重要データ(写真・書類)の場所が正しい(外付け含む)
よくある「遅い・重い」への対処
アップグレード直後は、内部で最適化処理(検索インデックス、写真解析など)が走り、一時的に重く感じることがあります。まずは数時間〜1日様子を見るのが一般的ですが、次の条件に当てはまる場合は改善しにくいです。
空き容量が少ない
起動時に常駐するアプリが多い
外付けやクラウド同期が大量に動いている
この場合は、空き容量の確保や起動項目の整理を行うと改善しやすくなります。
Mojaveのアップデートができない原因別対処法
ストレージ不足とダウンロード失敗
アップデートができない原因で多いのが、容量不足とダウンロード失敗です。ここを最初に疑うだけで、解決までの近道になります。
症状の例
ダウンロードが進まない、途中で止まる
「アップデートの準備中」で固まる
インストールが終盤で失敗する
同じエラーが繰り返し出る
まず確認すること
空き容量:最低ラインを下回っていないか
ネットワーク:Wi-Fiが不安定、VPNやプロキシが影響していないか
ストレージの状態:空きがあっても、細切れで実質不足のような状態になっていないか
ダウンロードの破損:何度も同じところで失敗するなら疑う
すぐ効く対処(上から順に)
不要ファイルを外付けへ退避(動画、古いインストーラ、不要アプリ)
ゴミ箱を空にする(意外と忘れがち)
Macを再起動してから再試行(キャッシュや一時不具合の解消)
別のネットワークで試す(テザリングなど一時手段も可)
それでもだめなら、公式配布物(10.14.6アップデート等)の利用を検討
「容量を作って再起動してから再挑戦」は、手間が少ないのに成功率が上がりやすい定番です。
ディスクの不整合と修復の進め方
容量とネットワークをクリアしているのに止まる場合、次に疑うべきはディスクの状態です。ディスク側の問題は、アップデートだけでなく日常の安定性やデータ保護にも関わります。
典型的なサイン
更新の途中で止まりやすい
再起動を繰り返す
起動に時間がかかる、アプリがよく落ちる
空き容量表示がおかしいことがある
安全な進め方(最重要:先にバックアップ)
ディスク関連の対処は、まずバックアップが取れていることが大前提です。取れていないなら、先にバックアップを作ってください。
修復の流れ(基本)
ディスクユーティリティ を開く
内蔵ディスク(起動ディスク)を選ぶ
First Aid(応急処置) を実行
エラーが出たら内容を確認し、可能なら修復
修復後、Macを再起動してからアップデートを再試行
First Aidで直り切らないケースもあります。その場合は、無理にアップデートを続けるより、データ保護を優先してバックアップを確実にし、必要なら専門のサポートや修理も視野に入れる方が安全です。
途中で止まる・再起動ループ・画面が進まない
この症状が出ると不安になりますが、ここで焦って電源を切るのが最も危険です。まずは落ち着いて「どのタイプか」を切り分けます。
症状別の見立て
進行バーが長時間動かない
更新処理が詰まっている、容量不足、ディスク不整合などが疑われます。見た目が止まっていても内部処理中の可能性があるため、すぐに切らないでください。再起動を繰り返す(ループ)
更新の一部が失敗している可能性があります。周辺機器やネット要因よりも、ディスクや更新ファイル側の問題が関係することがあります。アップデートが最後まで進まない
ダウンロード破損や取得経路の不安定が疑われます。
まずやるべきこと(優先順)
周辺機器を外し、電源接続、安定ネットの状態にする
しばらく待つ(特に最初の1回は焦らない)
同じ場所で繰り返すなら、容量・ネットを再点検する
Mojave内更新なら、ソフトウェアアップデートがだめな場合に公式配布物への切り替えを検討
上位OSで失敗するなら、先にMojaveを10.14.6まで整えてから再挑戦する(足場を固める)
「最初の土台(Mojave自体の状態)を安定させてから大きな変更をする」という考え方は、トラブルを減らすうえで非常に有効です。
Mojaveを使い続ける場合の注意点と安全運用
セキュリティ更新が期待できない前提での対策
Mojaveは既に古いOSの位置づけになりやすく、長期的にはセキュリティ更新が提供され続ける保証が弱くなります。これは「危険だから即やめるべき」と単純に言い切れるものではありませんが、少なくとも “更新が止まる可能性があるOSを使っている” という前提で、守りを固める意識が必要です。
Mojave継続の現実的な基本方針
まずは 10.14.6+追加アップデート+セキュリティアップデート まで当てる
そのうえで、運用面でリスクを下げる(次の項目)
可能なら、将来的な移行計画を立てる(買い替えや別端末への移行)
最低限やっておきたい安全策
ブラウザを最新に保つ(古いブラウザは危険が増えやすい)
不要なアプリや拡張機能を増やさない
二要素認証を有効化する(Apple ID、メール、主要サービス)
不審な添付ファイルやリンクを開かない(基本中の基本)
重要な決済や機密作業を、より新しいOSの端末で行う(可能なら)
「OSを上げられない事情」がある人ほど、運用で守る価値が出ます。
ブラウザとアプリを最新に保つコツ
OSが古くなると、アプリ側の更新で補える範囲が相対的に重要になります。特にブラウザは、ネットの入口になるため優先度が高いです。
具体的なコツ
App Storeアプリは定期的に更新確認
放置すると一気に更新が溜まり、何が変わったのか分からなくなります。月に1回でも良いので、更新を確認する習慣が安全につながります。ブラウザの自動更新を有効にする
可能なら自動更新を使い、遅れを作らないのが理想です。セキュリティソフトやVPNは“対応OS”を必ず確認
Mojaveに対応していないバージョンを無理に入れると、逆に不具合や脆弱性の温床になることがあります。古いプラグインや拡張機能を整理する
使っていない拡張機能は、削除・無効化するだけでもリスクが下がります。
用途分離と移行計画の立て方
「古い専用ソフトが必要」「周辺機器の都合でMojaveを残したい」という事情は現実にあります。その場合、最も効果が大きいのが 用途分離 です。
用途分離の例
Mojave機:専用ソフト・専用機器のためだけに使う(オフライン中心)
別の端末:ネット閲覧、決済、機密情報の取り扱い、普段の作業を行う
この形にすると、Mojave機が持つリスクを、生活・仕事全体へ波及させにくくなります。
データ分離の例
重要データは外付けやクラウドへ集約し、端末に溜め込まない
端末故障やアップデート失敗時でも、データが残る設計にする
移行計画(無理なく進める)
次の買い替え時期(1年後、2年後など)を決める
その前に必要なアプリや周辺機器の移行手順を調べておく
データ整理を少しずつ進める(写真・書類の整理は地味に効きます)
「いつか変える」ではなく、「いつまでに、どう変える」を決めておくと、突然の故障やトラブル時にも慌てにくくなります。
Mojaveアップデートのよくある質問
Mojaveの最終バージョンは?
一般的に、macOS Mojaveは 10.14.6 が最終の主要バージョンとして扱われます。ただし、10.14.6のあとに 追加アップデート や セキュリティアップデート が提供されることがあります。
そのため「Mojaveを最新にしたい」という場合は、10.14.6に到達したうえで、ソフトウェアアップデートに残りがないかを確認し、追加・セキュリティ系も含めて適用しておくのが安心です。
アップデートでデータは消える?
通常のアップデートでデータが消えるケースは多くありません。しかし、次の条件が重なるとリスクは上がります。
空き容量が極端に少ない
ディスクに不整合がある
更新中に電源が落ちる、強制終了する
何度も失敗を繰り返す
だからこそ、更新の前にバックアップを取るのが最重要です。バックアップがあれば「万一のときに戻れる」という保険ができ、落ち着いて対処できます。
アップデートにどれくらい時間がかかる?
所要時間は、回線速度、Macの性能、ストレージの種類(HDD/SSD)、更新の内容によって大きく変わります。目安としては以下のように考えると良いです。
ダウンロード:数分〜数十分(回線次第)
インストールと再起動:20分〜1時間以上(環境次第)
アップグレード(上位OS):1〜2時間以上かかることもある
時間のブレが大きいので、途中で中断しないように 余裕のあるタイミング で行うのが鉄則です。ノートは電源接続、スリープしない設定、これだけでも失敗率が下がります。
アップデート後に遅くなった気がする時は?
アップデート直後は、内部で最適化処理が動くため、一時的に重くなることがあります。まずは数時間〜1日程度様子を見るのが一般的です。
それでも改善しない場合は、次の順で確認すると効果的です。
確認と対処(優先順)
空き容量を増やす
空きが少ないと、更新後に体感速度が落ちやすいです。不要ファイルの整理が最も効きやすい対処です。起動項目や常駐アプリを減らす
更新後に自動起動するアプリが増えていることがあります。不要なものは減らすと体感が改善しやすいです。周辺機器・常駐ツールの影響を疑う
古いドライバや常駐系ツールは、更新後に相性問題を起こすことがあります。原因の切り分けとして、いったん外す・停止するのも有効です。
「アップデートしたのに快適にならない」と感じるときほど、空き容量と常駐アプリの整理が効いてきます。