耳たぶに「コリコリしたしこり」ができ、押すと痛くて不安になっていませんか。
本記事では、粉瘤・ニキビ・ピアストラブル・リンパ節など考えられる原因と、放置してはいけない危険サイン、受診の目安や受診する診療科、治療法と費用のイメージ、市販薬でできること・できないことを、知恵袋でよくある質問形式で分かりやすく解説します。
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耳たぶの「押すと痛いしこり」とは?まず知っておきたいポイント
よくある症状のパターン(コリコリ・押すと痛い・赤い 等)
耳たぶを何気なく触ったときに、
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中に小さなコリコリした「玉」のようなものがある
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押すとズキっと痛む
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少し赤く腫れている、熱をもっている気がする
といった症状に気づき、不安になって検索される方が非常に多いです。
しこりの場所も、
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耳たぶの中央付近
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耳たぶの裏側
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ピアス穴のまわり
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耳たぶと頬の境目
などさまざまです。また、
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押したときだけ痛い
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何もしなくてもズキズキする
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痛みはないが、しこりだけ残っている
など、痛みの出方にもパターンがあります。
こうした「耳たぶの押すと痛いしこり」は、ほとんどの場合、粉瘤(ふんりゅう)やニキビ・毛嚢炎、ピアス周りの炎症など、良性のトラブルであることが多いとされています。ただし、自己判断のみで「大丈夫」と決めつけてしまうのは危険です。
危険な病気ばかりではないが、自己判断は要注意
耳たぶのしこりの多くは良性であり、直ちに命に関わるケースはまれです。その一方で、
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炎症が強くなり、膿がたまる
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しこりが急に大きくなる
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しこりが硬く、いびつな形で動きにくい
といった場合には、注意が必要な病気が隠れている可能性もあります。
インターネットや知恵袋の情報は、あくまで「一般的な例」に過ぎません。
同じ「耳たぶのしこり」に見えても、原因は人によって異なります。
本記事は、医療機関での受診を前提とした「判断材料」を提供するものであり、診断を行うものではありません。最終的な判断は、必ず医師の診察を受けていただく必要があります。
耳たぶのしこりを押すと痛いときに考えられる主な原因
最も多い「粉瘤(アテローム)」と炎症性粉瘤
耳たぶのしこりで特に多いとされるのが「粉瘤(ふんりゅう、アテローム)」です。
粉瘤とは、皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に本来は垢(角質)や皮脂として外に出るはずの老廃物がたまってできる「良性のできもの」です。
特徴としては、
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触るとコリコリ、あるいは少し弾力のあるしこり
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表面に黒い点(皮膚の開口部)が見えることもある
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初期は痛みがほとんどない
といった点が挙げられます。
この粉瘤に細菌が入り込むと、「炎症性粉瘤」となり、
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赤く腫れる
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押すと強く痛む
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熱をもっている
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場合によっては膿がたまる
といった症状が出てきます。
重要なポイントは、
「しこりを押しつぶしたり、針などで自分で穴をあけると、かえって炎症が悪化しやすい」ということです。
袋そのものが残っている限り、基本的には自然に完全に消えることはまれであり、根本的な治療には医療機関での処置・手術が必要となるケースが多いです。
ニキビ・毛嚢炎などの軽い炎症の場合
耳たぶや耳の付け根は、皮脂や汚れがたまりやすく、ニキビや毛嚢炎(毛穴の炎症)が起きることもよくあります。
この場合、
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赤く小さいしこり
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押したときにチクッとした痛み
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しこりのサイズは数mm程度
といったことが多く、軽いものであれば数日〜1週間程度で自然に落ち着く場合もあります。
ただし、
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痛みが強くなる
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どんどん腫れてくる
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膿がたまってきた
といった変化があれば、やはり皮膚科などで診察を受けることが望ましいです。
ピアス穴周囲のトラブル(感染・肉芽・ケロイド)
ピアスをあけている方の場合、ピアスホールの周囲にしこりができることも少なくありません。
代表的なものとして、
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感染:赤く腫れて、触ると痛い。膿が出ることもある。
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肉芽(にくげ):傷が治る過程でできる柔らかい盛り上がり。
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ケロイド:傷跡が過剰に盛り上がった硬いしこり。
などが挙げられます。
「押すと痛い」という症状が強い場合、感染を伴っている可能性があります。
この場合、
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一時的にピアスを外した方がよいケース
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ピアスをつけたままでもよいが、医師の指示に従うべきケース
など状況に応じた判断が必要ですので、自己判断よりも早めの受診が安全です。
リンパ節や腫瘍など、まれだが注意が必要なケース
耳たぶそのものよりも、耳の下や耳の後ろにしこりがある場合、リンパ節の腫れが原因となっていることがあります。多くは感染症などに伴う一時的な腫れで、時間とともに改善するケースが多いとされています。
一方で、
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しこりが硬く、ゴツゴツしている
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皮膚や周囲の組織にくっついて動きにくい
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形がいびつで、急速に大きくなっている
などの場合、悪性腫瘍が完全には否定できない場合もあります。
このような特徴があるときは、早めに医療機関で精査を受ける必要があります。
セルフチェックで分かる?症状から見る受診の目安
部位・痛み・見た目別セルフチェック表
以下は、一般的な目安としてのセルフチェックです。
※あくまで参考情報であり、自己診断を目的とするものではありません。
| 症状のパターン | 考えられる状態の一例 | 目安 |
|---|---|---|
| 耳たぶの中に小さなしこり、押すと少し痛い、赤みは軽い | 軽い炎症を伴う粉瘤・ニキビなど | 数日経過を観察しつつ、悪化すれば受診 |
| 赤み・腫れ・熱感が強く、押さなくてもズキズキする | 炎症性粉瘤・細菌感染など | 早めの受診を推奨(数日以内) |
| しこりが急に大きくなっている | 強い炎症・まれに腫瘍など | 早期受診(できるだけ早く) |
| 膿が出てきた、出血を繰り返す | 感染を伴うできもの等 | 自己処置は避け、早めに受診 |
| 数週間〜数か月、しこりが続く/徐々に大きくなる | 粉瘤など良性腫瘍が多いが精査が必要 | 一度は医療機関で相談を推奨 |
耳たぶの「どの位置」にあるかもヒントの1つです。
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耳たぶの中央付近:粉瘤やニキビなどが多い
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ピアス穴の周囲:感染・肉芽・ケロイドなど
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耳の後ろ・耳の下:リンパ節や別の病変の可能性もあり
いずれにしても、「変化のスピード」と「痛みの強さ」は重要な指標です。
すぐ受診した方が良い危険サイン
以下のような場合は、できるだけ早めの受診が望ましいと考えられます。
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しこりが短期間で急に大きくなっている
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強い痛みで眠れない・仕事にならない
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赤みや腫れが耳たぶ以外にも広がっている
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膿や血が出続けている、悪臭がある
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発熱や全身のだるさを伴う
これらは、感染が広がっている、あるいは炎症が強くなっているサインである可能性があり、放置すると治療が難しくなる場合があります。
数日〜1週間様子を見てもよいことが多いケース
一方で、
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小さなしこりで、痛みは軽く、赤みもほとんどない
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数日観察しても大きな変化がない
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全身症状(発熱・強い倦怠感など)はない
といった場合、ただちに緊急受診が必要なケースは多くありません。ただし、「様子を見る」と決めた場合でも、
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悪化のサインが出ていないか
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大きくなっていないか
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新たに痛み・赤みが出ていないか
などをしっかり観察し、少しでも不安が強いときは受診を前倒しすることが望ましいです。
耳たぶのしこりは何科に行くべき?診療科の選び方
皮膚科・形成外科・耳鼻咽喉科の違い
耳たぶのしこりで迷いやすいのが「何科にかかるか」です。一般的には、以下のように考えられます。
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皮膚科
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皮膚や皮下のトラブル全般を診療
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ニキビ・毛嚢炎・粉瘤・湿疹など、耳たぶの多くのしこりに対応
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形成外科
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皮膚・皮下の手術や、傷跡をなるべくきれいに治すことを専門とする
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粉瘤や脂肪腫などの「できもの」の手術に慣れていることが多い
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耳鼻咽喉科
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耳・鼻・喉・首まわりの病気全般を診療
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耳の中や聴力に関わるトラブル、耳の下〜首のリンパ節なども診る
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耳たぶの皮膚や皮下のしこりが主な悩みであれば、
まずは「皮膚科」または「形成外科」が候補になります。
迷ったときの受診先の決め方
次のような考え方も一つの目安になります。
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近くに皮膚科がある → まず相談
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できものの手術を積極的に行っている形成外科が近くにある → 粉瘤が疑われるときに相談しやすい
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耳の中の違和感・耳鳴り・聞こえにくさなどもある → 耳鼻咽喉科に相談
どこに行くべきかどうしても迷う場合は、
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かかりつけ医
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総合病院の外来
を窓口として相談し、必要に応じて専門科を紹介してもらう方法もあります。
子ども・高齢者・持病がある場合の注意点
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乳幼児・小児、高齢者は、免疫力が低かったり、自分で症状をうまく訴えられなかったりするため、
基本的には早めの受診が望ましいです。 -
糖尿病や免疫を抑える薬を使用している方などは、感染が重症化しやすい場合があります。
しこりが赤く腫れてきた・痛みが強い、といったときには、早めに医師に相談してください。
自己判断で強い市販薬や家族の残薬を使い続けることは避け、一人ひとりの体調に合わせた医師の判断を仰ぐことが重要です。
治療方法の基本:市販薬でよい場合と病院での治療
市販薬で対応しやすいのはどんな症状まで?
一般論として、市販薬で様子を見られるのは、
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小さくて浅いニキビ・毛嚢炎
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軽い赤みと痛みだけで、強い腫れや熱感がない状態
といった、比較的軽い炎症までに限られることが多いです。
市販の軟膏やクリームには、
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抗炎症成分
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殺菌成分
が含まれるものがありますが、
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しこりが大きい
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強い痛みがある
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赤く腫れて熱を持っている
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膿がたまっている
といった場合は、市販薬だけで改善を目指すのは難しいことが少なくありません。
「2〜3日塗ってみても全く改善しない」「むしろ悪化している」と感じた場合は、市販薬にこだわらず、早めに医療機関を受診することを推奨いたします。
病院で行う治療(切開・くり抜き・袋ごと摘出)の流れ
医療機関での治療は、症状の程度によって異なりますが、代表的なものは以下の通りです。
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炎症が強い場合の切開排膿
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局所麻酔をして小さく切開し、膿を外に出します。
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痛みや腫れを短期間で和らげることが目的です。
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炎症が落ち着いてから、改めて根本的な手術(袋ごと摘出)を行うこともあります。
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くり抜き法(へそ抜き法など)
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小さな円形の器具で皮膚と袋の一部をくり抜き、中身と袋をできるだけ取り出す方法です。
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傷が比較的小さく済むという利点がありますが、適応や再発のリスクは部位や状態によって異なります。
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袋ごと摘出する手術
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粉瘤の袋を丸ごと取り出す根治的な手術です。
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多くは局所麻酔での日帰り手術で、丁寧に縫合することで傷跡を小さくする工夫が行われます。
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耳たぶは顔に近く、傷跡が目立ちやすい部位のため、見た目にも配慮した治療が行われることが一般的です。
治療の痛み・通院回数・傷跡・費用の目安
痛みについては、
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局所麻酔の注射時にチクッとした痛み
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手術後に数日程度の鈍い痛み
が生じることがありますが、多くの場合、鎮痛薬でコントロール可能な範囲とされています。
通院回数は、
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小さな切開排膿のみ:数回程度
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手術を含む場合:術前・術後の診察を含めて数回〜数週間
など、状態や医療機関によって異なります。
費用については、
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健康保険が適用されることが多い
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正確な金額は、診療内容・保険の種類・医療機関によって変わる
ため、具体的な額は受診先で確認する必要があります。
絶対にやってはいけない自己処置と、今日からできるセルフケア
しこりを押しつぶす・針で刺すなどが危険な理由
耳たぶのしこりが気になると、「自分で押し出す」「針で穴をあける」といった自己処置をしたくなるかもしれません。しかし、これは非常に危険です。
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皮膚のバリアが壊れ、細菌が一気に入り込む
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感染が広がり、強い炎症や膿(炎症性粉瘤、蜂窩織炎など)を起こすことがある
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傷跡が大きく残り、後から形成外科的な手術が必要になる場合がある
こうしたリスクを考えると、
「しこりを自分で潰す」「針や安全ピンなどを刺す」行為は避けるべきです。
また、他人からもらった抗生物質や古い薬を自己判断で使用することも、効果不足や副作用のリスクがあり、お勧めできません。
悪化を防ぐためのセルフケア・生活上の注意
医療機関を受診するまで、あるいは軽い症状の場合にできるセルフケアとしては、次のような点が挙げられます。
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耳たぶやその周囲を清潔に保つ(強くこすらない)
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シャンプーや整髪料が残らないよう、シャワー後にやさしくすすぐ
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イヤホンやマスクのゴムが当たって痛い場合は、なるべく刺激を減らす
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無意識に触ったり、いじったりしないよう意識する
また、体調が落ちると感染症にかかりやすくなるため、
睡眠や栄養など、全身のコンディションを整えることも間接的な予防につながります。
ピアスユーザーが気をつけたいポイント
ピアスをしている場合は、次の点に注意が必要です。
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強い痛みや腫れ、膿があるときは、ピアスを一時的に外した方が良い場合があります(自己判断が難しいときは医師に相談)。
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ピアス再開のタイミングは、傷の治り具合や手術内容によって異なるため、必ず担当医の指示に従ってください。
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金属アレルギーが疑われる場合は、材質の見直しや皮膚科での相談が必要になることもあります。
知恵袋でよくある質問を整理:こんなときどうする?
「しこりが小さくなった/大きくなった」場合の考え方
炎症のあるしこりは、
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一時的に腫れが引いて小さくなる
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体調や刺激によって大きくなったように感じる
など、サイズの変化を繰り返すことがあります。
粉瘤の場合、炎症が収まるとしこりが小さくなったように感じることがありますが、
袋そのものは残っていることが多く、再び大きくなったり、炎症を繰り返すこともあります。
一方で、「しこりがだんだん大きくなっている」「数週間・数か月、しこりが残っている」といった場合は、一度医療機関で診察を受けることが望ましいと考えられます。
「痛くないしこり」だけの場合は放置してもよい?
痛みがないしこりは、粉瘤やその他の良性腫瘍であることも多く、
直ちに緊急性の高い状態でないケースもあります。
しかし、
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痛みがなくても徐々に大きくなる
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見た目が気になる(目立ってきた)
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形や硬さに違和感がある
といった場合は、やはり医師の診察を受けることで、将来的なトラブルを予防できる場合があります。
「痛くないから大丈夫」と自己判断して長期間放置することは、結果として治療が難しくなる原因になりかねません。
手術後・治療後に再発させないためには?
粉瘤などの手術後、再発を完全にゼロにすることは難しい場合もありますが、
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手術時に袋をできるだけ完全に取り除くこと
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術後の指示(傷のケア・通院)をしっかり守ること
が再発リスクを減らすポイントとされています。
日常生活では、
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耳たぶを強くこすらない
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ピアスやイヤホンなどの刺激をできるだけ軽減する
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異変を感じたら早めに医療機関に相談する
といった点が大切です。
まとめ:耳たぶのしこりを押すと痛いときの行動チェックリスト
この記事の要点おさらい
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耳たぶに「押すと痛いしこり」がある場合、
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粉瘤(アテローム)
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ニキビ・毛嚢炎
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ピアス周囲のトラブル(感染・肉芽・ケロイド)
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リンパ節炎やその他の腫瘍
など、さまざまな原因が考えられます。
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多くは良性のトラブルですが、
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しこりが急に大きくなる
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強い痛み・発熱・膿がある
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硬くていびつな形のしこりが続いている
といった場合は、早めの受診が必要です。
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市販薬で対応できるのは軽い炎症までであり、
悪化してきた場合や改善しない場合は、
皮膚科・形成外科・耳鼻咽喉科などの医療機関で診察を受けることが重要です。
今すぐ確認したいチェックリスト
最後に、行動の整理のためのチェックリストをまとめます。
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しこりの大きさ・硬さ・場所を把握した(メモしておくと受診時に便利)
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赤み・腫れ・熱感・膿・発熱など、危険サインの有無を確認した
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市販薬で様子を見るか、早めに受診するか、方針を決めた
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受診する診療科(皮膚科・形成外科・耳鼻咽喉科など)の目星を付けた
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しこりを押しつぶす・針で刺すなどの自己処置を絶対にしないと決めた
上記のうち、少しでも「不安」「当てはまるかもしれない」と感じる項目があれば、
早めに医療機関に相談されることを強くおすすめいたします。
仕様変更・新しい知見への注意喚起
医療情報は、ガイドラインの改訂や新しい研究によって、
時間の経過とともに内容が変わることがあります。
本記事は、一般的に知られている情報をもとに作成したものであり、
特定の方の症状に対する診断や治療方針を示すものではありません。
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最新の情報や、ご自身の具体的な症状については、
必ず医療機関や公的な医療情報サイトでご確認ください。 -
不安がある場合は、「様子を見る」よりも「早めに相談する」方が、結果的に安心につながることが多いです。
耳たぶのしこりは、見えやすい場所だけに心配になりやすい症状です。
不安を一人で抱え込まず、信頼できる医療機関に相談し、適切な対応を進めていただくことをおすすめいたします。