※購入先、ダウンロードへのリンクにはアフィリエイトタグが含まれており、それらの購入や会員の成約、ダウンロードなどからの収益化を行う場合があります。

耳から石が出てきた?硬い塊の正体と危険サイン、受診の目安

耳の穴から「石みたいに硬い塊」が出てきた――この瞬間、多くの人が一気に不安になります。
「体の中で石ができたのでは?」「危険な病気だったらどうしよう」「自分で取って悪化させたかも」。そんな気持ちになるのは自然です。

先に安心材料をお伝えすると、耳から出てくる硬い塊は、耳垢が固まったものであるケースが少なくありません。一方で、痛み・耳だれ・出血・急な聞こえの低下がある場合は、耳垢以外の炎症や感染などが関係していることもあります。大切なのは、「怖がりすぎず、見逃さず」に判断することです。

この記事では、見た目と症状から5分で整理できる早見表と、今日受診/数日以内/様子見を決める判定フローを用意しました。さらに、やってはいけないNG行動と、再発を減らす生活のコツまでまとめています。読み終えた頃には、いま何をすべきかがはっきり分かり、落ち着いて次の行動を選べるはずです。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

目次

耳から石が出てきたと感じるときに多い正体

耳垢の塊が固まって出てくるケース

もっとも多いのは、耳垢が奥で固まり、塊になっていたものが外へ出てきたケースです。耳垢には乾いたタイプと湿ったタイプがあり、体質で傾向が分かれます。乾いたタイプはカサカサして砕けやすい一方、条件がそろうと“コロッとした硬い塊”になりやすく、「石みたい」と感じる原因になります。

耳は本来、皮膚の新陳代謝や耳垢の移動(自浄作用)で、耳垢が少しずつ外へ運ばれます。ところが、以下のような条件が重なると、耳垢が外へ出にくくなり、詰まって固まりやすくなります。

  • 綿棒や耳かきで奥へ押し込む習慣がある

  • イヤホン、耳栓、補聴器などで耳の入口がふさがれやすい

  • 外耳道が狭い、曲がりが強いなど形の影響がある

  • 皮膚が乾燥しやすく、かゆみで触ってしまう

  • 入浴や汗で湿気が続き、耳垢がまとまりやすい

耳垢が詰まると、典型的には次のような症状が出やすいです。

  • 耳が詰まった感じ(耳閉感)

  • 聞こえがこもる、音が遠い

  • 自分の声が響く感じ

  • 軽いかゆみ、違和感

  • (人によっては)耳鳴りが気になる

塊が取れたあと「急に聞こえが戻った」と感じる人もいますが、割れて残っていると症状が続くことがあります。「出たから終わり」とは限らない点がポイントです。

角化物が溜まる病態が隠れていることもある

「耳垢が固まっただけ」と思っていたら、実は角化物(皮膚の古い角質が重なったもの)が溜まりやすい状態だった、ということがあります。代表として外耳道真珠腫や、概念の近い閉塞性角化症(keratosis obturans)が知られます。

これらは“ただの耳垢”と見た目が似ることがあり、自己判断が難しいのが特徴です。繰り返す、片耳だけ続く、耳だれや鈍い痛みがある場合は、耳鼻科で外耳道の状態を確認してもらうほうが安心です。

特に、次のようなパターンは「耳垢」以外も視野に入れておきたいところです。

  • 同じ側で何度も「硬い塊」が出る

  • 取った後も詰まり感が戻りやすい

  • 耳だれ(とくに臭い、黄色っぽい、血が混じる)

  • 鈍い痛みが続く、触ると痛い

  • 高齢で、通院で耳掃除をしてもらうと毎回“硬い角化物”が取れると言われる

怖がらせる必要はありませんが、「繰り返すものは一度評価を受ける」だけで、将来の悪化や長引きを避けやすくなります。

真菌や炎症、異物が“石っぽい塊”に見える場合

耳の中は湿気や傷がきっかけで炎症を起こしやすく、外耳道炎や外耳道真菌症(カビ)では、耳垢が独特の見え方になることがあります。代表的な訴えは次の通りです。

  • かゆみが強い(とにかくかゆい)

  • かゆいのに触ると痛い

  • 耳だれが出る、臭いが気になる

  • 耳の中がこもる、詰まる感じがする

  • 耳垢が白っぽい、黒っぽい、酒粕のように見える

また、耳栓の破片、イヤホンのチップ、綿棒の繊維、砂や小さなゴミなどが核になり、耳垢がまとまって硬く見えることもあります。とくに子どもは異物が入りやすく、本人が気づかないこともあるため注意が必要です。


見た目と症状で切り分けるチェックポイント

5分で判断するための早見表

ここからは、読者が一番知りたい「これは何っぽい?」「病院に行くべき?」を、見た目と症状で整理します。
※あくまで目安で、診断ではありません。迷う場合は“安全側(受診)”が基本です。

みえ方・特徴 ありがちな候補 いっしょに出やすい症状 次の行動の目安
黒〜こげ茶で硬い、コロッとした塊 乾いた耳垢の塊、古い耳垢栓塞 詰まり感、聞こえにくさ 症状が残るなら数日以内に耳鼻科
茶〜黄でねっとり、まとまって出る 湿性耳垢の塊、押し込みで栓塞 こもり、耳閉感 無理に取らず耳鼻科(近日)
白っぽい/灰色っぽい固まりが繰り返す 角化物の堆積(鑑別が必要) 鈍い痛み、耳だれ、再発 早めに耳鼻科(近日〜早期)
酒粕のよう、黒い粉が混じる、強いかゆみ 外耳道真菌症など かゆみ、痛み、耳だれ 早めに耳鼻科(近日)
臭い耳だれ、血が混じる、触ると強い痛み 外耳炎の悪化、皮膚損傷、感染 痛み、腫れ、熱感 今日〜明日受診
急に聞こえが落ちた、耳が詰まって戻らない 耳垢栓塞の残り、炎症、別の要因 難聴、耳閉感 早めに耳鼻科(今日〜近日)

「今日受診」「数日以内」「様子見」を決める判定フロー

次の質問に沿って、受診の優先度を決めてください。

  1. 痛みが強い/触ると痛い/耳だれがある/血が出た → はい:今日〜明日受診

  2. 1)が「いいえ」でも、聞こえが急に落ちた・詰まり感が強いまま → はい:今日〜数日以内に受診

  3. 1)2)が「いいえ」でも、同じ側で繰り返す/取ってもすぐ詰まる/臭いが気になる → はい:数日以内に受診

  4. すべて「いいえ」で、症状が完全に消えた様子見(ただし悪化したら受診)

このフローの狙いは「過剰に怖がらせない」一方で、「危険サインを見逃さない」ことです。耳の中は見えにくく、自己判断が難しいため、迷ったら受診が安全です。


自宅でやってよいこととやってはいけないこと

自宅でやってよいことは“触らないための準備”だけ

塊が出た直後に、家庭でやってよいことは多くありません。やりすぎるほど悪化のリスクが上がるからです。安全にできるのは次の範囲です。

  • 耳の中を触らない(最重要)

  • 入口だけ乾かす
    入浴後に気になる場合は、タオルで入口付近を軽く押さえる程度にします。

  • 記録を取る(受診するなら非常に有効)

    • いつ出たか(日時)

    • 色(黒/茶/黄/白/灰)

    • 硬さ(石みたい/ねっとり/粉っぽい)

    • におい(無臭/臭い)

    • 症状(痛み/かゆみ/耳だれ/難聴/めまい)

    • きっかけ(耳掃除直後、入浴後、イヤホン長時間など)

  • 可能なら、塊を清潔な袋に入れて持参(必須ではありません)

「もっと取れる気がする」場合でも、外耳道の皮膚を傷つけると痛みが増し、治りが遅れることがあります。自分で“取り切る”発想から一度離れるのがコツです。

絶対に避けたいNG行動(悪化パターンが多い)

次は、よくある悪化の原因です。該当するほど、耳垢の押し込みや外耳道炎につながりやすくなります。

  • 綿棒を奥まで入れる
    取っているつもりが、耳垢を奥へ押し込むことがあります。

  • 耳かきで強く掻く/ガリガリ取る
    外耳道は薄い皮膚で、傷がつくと炎症や感染の入口になります。

  • 頻繁な洗浄や自己判断の薬剤使用
    鼓膜の状態が分からないまま繰り返すのはリスクがあります。

  • かゆみがあるのに触り続ける
    かゆみ→掻く→傷→炎症→さらにかゆい、の悪循環になりやすいです。

「耳掃除のしすぎ」が原因の人は、この記事を読んだ今日から“入口だけ・頻度を下げる”に切り替えるだけで、再発が減ることがあります。


耳鼻科を受診すべき目安と受診したときの流れ

受診を急ぐべきサイン

次のどれかがある場合は、今日〜明日を目安に受診を検討してください。

  • 強い痛み、触ると痛い

  • 耳だれ(黄色・膿っぽい・臭い・血が混じる)

  • 急な聞こえの低下(片耳でも“明らかに落ちた”)

  • 発熱、全身のだるさ

  • 強いめまい、吐き気

  • 顔の動かしにくさ、しびれのような違和感

耳垢だけなら緊急性は高くないことが多い一方、感染や強い炎症が絡むと痛みや耳だれが出やすく、放置で長引くことがあります。

近日受診が向いているケース(数日以内)

  • 詰まり感や聞こえの低下が続く

  • 取ったのにすぐまた詰まる

  • 片耳だけ繰り返す

  • かゆみが強く、触ってしまうのを止められない

  • イヤホン・耳栓・補聴器を長時間使う生活で、詰まりやすい

「痛みがないから大丈夫」と思いがちですが、耳垢栓塞でも聞こえの低下が続くことがあります。生活の質(仕事・会話・安全確認)に直結するので、早めに整えるほうが結果的にラクです。

耳鼻科で実際に何をするのか(不安を減らすための事前理解)

初めて耳鼻科で耳を診てもらう人は、「痛いのでは」「恥ずかしいのでは」と不安になりがちです。流れを知っておくと安心できます。

  1. 耳の中の観察
    耳鏡や内視鏡で外耳道と鼓膜周辺を確認します。ここで「耳垢の残りがあるか」「皮膚が傷ついていないか」「炎症や真菌の所見がないか」を見ます。

  2. 安全な除去
    状態によって、吸引、専用器具、洗浄などを使い分けます。自己処置より安全性が高いのは、鼓膜や外耳道の状態を見ながら行えるためです。

  3. 炎症があれば治療
    外耳炎なら外用薬、真菌なら抗真菌薬や清掃を定期的に行うことがあります。

  4. 繰り返す場合の背景評価
    耳の形、皮膚状態、角化物が溜まりやすい病態の可能性など、再発予防も含めて方針を決めます。

「その場で全部取れない」こともあります。痛みが強い場合は無理をせず、数回に分けて安全に行うことがあります。

費用感についての考え方(トラブル回避のための前提)

医療費は、初診・再診、処置の内容、片耳か両耳か、薬の有無などで変わります。この記事では断定せず、“耳垢の除去+診察+必要なら処方”がセットになり得るという理解で十分です。正確な費用は受診先で確認してください。
重要なのは、「自己処置で悪化→通院が長引く」より、「早めに整える」ほうがトータルで負担が減りやすい点です。


再発を防ぐ耳掃除と生活習慣

耳掃除は“入口だけ”が基本になりやすい理由

耳には自浄作用があり、耳垢は自然に外へ出てくる方向に動きます。ところが、耳掃除で奥まで触るほど、この流れを邪魔しやすくなります。結果として、耳垢が奥に押し込まれ、塊になりやすくなります。

再発を防ぐコツは「耳掃除をゼロにする」か「入口だけにする」のどちらかに寄せることです。どうしても気になる人は、次のルールに寄せてください。

  • 触るのは入口付近に見える範囲だけ

  • 綿棒は“回す”より“そっと拭く”

  • かゆい時期は耳掃除を中止(触るほど悪化しやすい)

  • 週単位で頻度を下げる(毎日触るほど詰まりやすい人がいます)

「きれいにしたい」という気持ちは自然ですが、耳は“掃除しすぎないほうが整いやすい”部位です。

イヤホン・耳栓・補聴器ユーザーが気をつけたいポイント

イヤホンや耳栓、補聴器は便利ですが、詰まりやすい人にとっては以下の影響が出ることがあります。

  • 耳の入口がふさがれ、耳垢が外へ出にくい

  • 湿気がこもり、皮膚がふやけてかゆみや炎症が起きやすい

  • 皮脂や汚れが付着し、刺激になる

対策は難しくありません。できる範囲で次を実行すると再発が減りやすいです。

  • 長時間つけっぱなしを避け、耳を休ませる時間を作る

  • イヤホン・耳栓の接触部は清潔に保つ(定期清拭)

  • 汗をかく季節は使用後に入口付近を乾かす(奥は触らない)

  • 詰まりやすい自覚があるなら、耳鼻科で定期的に点検する

乾燥肌・アレルギー体質・かゆみが強い人の悪循環を断つ

「耳がかゆい→触る→傷ができる→炎症→さらにかゆい」という流れは非常に多いです。特に、乾燥肌やアレルギー体質の人は、皮膚が刺激に弱く、耳掃除の摩擦が症状を増幅させることがあります。

このタイプの人は、耳垢そのものよりも「皮膚コンディション」が主役になりがちです。対策は次の2つです。

  • 触る回数を減らす工夫(爪を短く、無意識に触る癖を減らす)

  • 原因があるかを耳鼻科で確認(外耳炎、真菌、湿疹など)

自己流のケアで長引くほど、治るまでの時間が延びやすいので、「かゆみが続く」は受診の理由になります。


よくある質問

これは“耳石”ですか?めまいの耳石との違いは?

一般に「耳石」は、めまい(良性発作性頭位めまい症など)で話題になる、内耳のバランスに関わる部位の小さな結晶を指します。これは“耳の穴から出てくる”性質のものではありません。
一方、今回のように耳の穴から出てきた「石みたいな塊」は、多くが耳垢や角化物、炎症に伴う付着物などが候補になります。言葉が似ているため混同されやすいだけで、まずは別物として整理してください。

塊が出たのに、まだ詰まっている感じがします。放置していい?

詰まり感や聞こえにくさが残るなら、塊が途中で割れて残っている、奥にまだ耳垢がある、炎症で腫れているなどが考えられます。見えない場所なので、無理に取ろうとせず、数日以内を目安に耳鼻科で確認するのが安全です。

自分で洗浄(耳垢水など)をしてもいいですか?

自己洗浄は、鼓膜の状態が分からないとリスクがあります。また、繰り返すことで皮膚刺激になったり、湿気が残って炎症が長引くこともあります。痛み・耳だれ・出血・聞こえの低下がある場合は自己処置を中止し、受診を優先してください。

子どもの耳から硬い塊が出ました。家庭で取っていい?

子どもは耳の穴が狭く、動いてしまうこともあります。家庭で奥まで触ると、押し込みや傷のリスクが上がります。痛みや聞こえの変化がある、異物の可能性がある、繰り返す場合は、小児の対応に慣れた耳鼻科へ相談するのが安心です。

高齢者で繰り返します。年齢のせいですか?

加齢で皮膚の乾燥や自浄作用の低下が起き、耳垢が溜まりやすくなる人はいます。また基礎疾患や生活習慣が影響することもあります。繰り返す場合は「定期的な清掃」で安定することも多いので、受診先で頻度やセルフケアの範囲を相談するとよいです。

片耳だけ何度も起きるのはなぜ?

外耳道の形(狭さ・カーブ)、利き手の耳掃除の癖、イヤホンの装着の癖などで左右差が出ることがあります。さらに、片側性で繰り返す場合は角化物が溜まりやすい病態も鑑別に入るため、一度評価してもらうと安心です。


参考情報