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メタバースがオワコンと言われる真因と今やるべき条件

「メタバースって、もうオワコンですよね?」——社内でこう言われた瞬間、必要なのは“反論”ではなく、継続・縮小・撤退を決めるための判断材料です。話題性が落ちたのは事実でも、それが価値の消滅を意味するとは限りません。本記事では、メタバースを流行語の熱量から切り離し、用途・条件・KPI・撤退基準に落として整理します。研修、遠隔支援、コミュニティなど「残る領域」と「やらない方が良い領域」を比較し、短期PoCで結論を出す手順まで、会議でそのまま使える形でまとめます。

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目次

メタバースがオワコンと言われる背景を整理する

メタバースは「オワコン」と断定できません。流行語としての関心は落ちても、研修・遠隔支援・コミュニティなど用途を絞れば価値が残ります。
企業IRや大規模調査を根拠に、KPIと撤退基準つきPoCで判断するのが最短です。

期待が先行して定義が膨らみすぎた

メタバースという言葉は便利ですが、射程が広すぎます。人によって指しているものが違うため、議論が噛み合いません。たとえば、次のようなものが同じ言葉でまとめられがちです。

  • ソーシャルVRのコミュニティ空間(友人と集まる、イベントに参加する)

  • 企業のバーチャル会議、ショールーム、展示会

  • 工場・都市・設備を仮想空間に再現するデジタルツイン

  • ゲーム的な仮想空間での交流・創作

  • VRヘッドセット必須の没入体験だけを指す人もいる

この“何でも入る箱”が、期待値を過剰に引き上げました。結果、導入側は「近い将来、みんなが当たり前に使う」と思い、投資や企画が先行します。しかし現実は、ユーザーの習慣・端末の普及・運営体制が追いつかず、落差が「オワコン」という言葉になって返ってきます。

ここで大切なのは、言葉の定義争いをしないことです。社内では次のように言い換えると、議論が前に進みます。

  • 「メタバースをやる」ではなく「研修の事故リスクを下げる体験を作る」

  • 「仮想空間を作る」ではなく「遠隔で設計レビューの手戻りを減らす」

言葉ではなく、成果に戻す。これが最初のコツです。

体験の壁と運用コストが想像以上に高い

「作れば人が来る」は、たいてい起きません。とくに社内施策やBtoB導入でつまずくのは、“体験”と“運用”の二段階です。

体験の壁は、次のようなものです。

  • VR酔い、装着の抵抗感、衛生面(共有機器の場合)

  • 初回の導線(アカウント作成、操作説明、トラブル対応)

  • 参加者のITリテラシー差(慣れない人ほど離脱する)

運用の壁は、もっと重いことが多いです。

  • コンテンツを更新する人がいない(作り切りで止まる)

  • イベント運営(司会・モデレーター)が毎回必要

  • 問い合わせ対応が地味に積み上がる

  • 参加者の心理的安全性(荒らし・迷惑行為)への配慮

この運用の壁は、PoCの時点では見えにくいのに、いざ本番運用で顕在化します。ここを軽視すると、施策が止まり、結果として「ほら、オワコンだった」と言われやすくなります。

だからこそ、メタバース導入を語るときは「体験の良さ」より先に、「運用できるか」を問うべきです。社内の反対意見にも、ここを押さえると筋が通ります。

投資家目線では収益化が遅い

「オワコン」という印象が広がった背景には、企業の投資判断や報道の影響もあります。たとえばMetaの決算発表では、Reality Labsの営業損失が継続する見通しが示されています。

ただし、ここで誤解しないでください。Reality Labsの損失継続は「メタバースが無価値」という意味ではなく、BtoCの大規模収益化が難しいことを示す材料です。
言い換えると、企業側がメタバース施策を評価する際に、売上や集客だけで見てしまうと、厳しく見えやすい。だからこそ、企業導入の勝ち筋は次のような“削減・改善”系のKPIに寄ります。

  • 教育コストの削減、到達度の改善

  • 現場移動の削減、対応時間の短縮

  • 手戻り削減、事故・ヒヤリハットの低減

つまり、同じ「メタバース」という言葉でも、BtoCのプラットフォーム競争と、BtoBの業務価値は別物です。これを切り分けるだけで、議論の温度が下がり、意思決定に移れます。


メタバースが終わったように見える指標と実態

この章では、「終わったように見える理由」と「実態として残っているもの」を分けます。社内ではこのパートが最も効きます。なぜなら、反対派が言う“終わった根拠”は、だいたいここに集中するからです。

話題性の低下と利用の継続は別問題

流行語としての関心が落ちるのは、どの新興技術でも起きます。Gartnerが示すハイプサイクルの考え方でも、期待のピーク後に幻滅期が来ることは一般的です。

そして重要なのは、「メタバース」という単語の勢いと、個別サービスの利用は別、という点です。大和総研の分析では、流行語としての関心低下があっても、著名サービス(例:VRChat等)に紐づく検索は堅調に推移しうることが示されています。

社内での言い方としては、次が有効です。

  • 「世間が飽きた」のと「ユーザーが使い続けている」は別

  • 「流行の言葉が消えた」のと「用途が残る」は別

この分離ができると、「じゃあ、どの用途が残るのか」という建設的な話に移れます。

日本でメタバースが伸びにくい構造

日本で伸びにくい要因は、技術というより“構造”です。代表的には次の3つです。

  1. 端末・体験のハードル
    VRヘッドセットの普及率や利用習慣が限定的だと、母数を取りにくい。

  2. 成功事例の不足
    先行事例が少ないほど、稟議を通す材料が不足する。

  3. 運用体制の軽視
    イベント運営やコンテンツ更新が必要なのに、体制が作られない。

この点についても、前述の大和総研が「関心低下=将来性喪失ではない」こと、また国内事例では建設・製造のデジタルツインやハイブリッド展示会等が進展していることを整理しています。

つまり、日本は「みんなが一気に使う」フェーズではなく、「業界・用途からじわじわ定着する」形になりやすい。ここを踏まえると、あなたの会社が狙うべきは“全国一斉のブーム”ではなく、“自社の課題に刺さる用途”です。

若年層ではメタバース体験が広がっている

「周りで使っている人を見ない」という実感がある一方、世代別に見ると景色が変わります。電通のリリースでは、全国10〜59歳の10万人調査として「イマーシブメディア」に関する利用経験が示され、10代で利用経験が高いことが報告されています。

ここから言えるのは、メタバースが「誰でも使う汎用インフラ」になるには時間がかかる一方、若年層やコミュニティ起点では利用が根づきやすいということです。採用・教育・コミュニティ施策でメタバースを検討する場合、この世代差は“未来への布石”として説明材料になります。

終わったように見える要因と実態の比較表

終わったように見える要因 実態として起きていること 判断ポイント(社内で効く言い方)
ニュースで聞かなくなった 単語の露出が減っても、個別サービスや用途は残りうる 「言葉」ではなく「用途」で評価する
大手の損失報道が目立つ BtoC大規模収益化は難しいが、BtoB価値とは別 売上でなく削減KPIで見る
PoCが伸びなかった 体験より運用が原因のことが多い 運用設計がPoCに入っていたか確認する
“皆が使う未来”が来ていない 普及は段階的、世代差も大きい 対象者を絞った施策にする

メタバースで価値が残る用途を用途別に見極める

ここがこの記事の中心です。「メタバースをやるべきか」は、用途と条件で答えが変わります。逆に言えば、用途を外すと“オワコン施策”になりやすい。
以下では、社内で説明しやすいように「向いている条件」「向いていない条件」をセットで整理します。

研修と安全教育でメタバースが強い条件

研修・安全教育は、メタバース(没入型体験)が価値を作りやすい代表例です。強い条件は次のとおりです。

向いている条件

  • 実地訓練が危険(高所作業、重機、火気、薬品、災害対応など)

  • 失敗が許されない(事故・品質・法令)

  • 反復が必要(手順が多い、体に覚えさせる)

  • 拠点が分散している/指導者が不足している

  • 研修の質が属人化している(教える人で差が出る)

この条件が揃うと、メタバース施策の価値は「かっこいい体験」ではなく、次のKPIで語れます。

  • 研修到達度(テスト、実技評価)

  • 再現率(時間が経っても手順を再現できるか)

  • 事故・ヒヤリハットの減少(長期KPI)

  • 研修時間の短縮、現場負荷の低減

向いていない条件

  • 座学で足りる内容(動画・eラーニングで十分)

  • 反復の必要が少ない(年1回確認レベル)

  • 運用する余力がない(更新・機材管理ができない)

研修用途で失敗する典型は、「一度だけ体験させて終わり」です。研修は“継続と反復”が価値なので、運用設計(教材更新・実施頻度・受講導線)がPoCの段階から入っているかが成否を分けます。

遠隔支援と設計レビューでメタバースが強い条件

遠隔支援・設計レビューは、「同じものを見ているつもりで、実は違う」を減らせると強い領域です。とくに空間情報が絡むと、2Dの会議では限界が出ます。

向いている条件

  • 現場が遠い(出張コストが高い)

  • 設備が大きい/複雑で、2D資料だけだと誤解が起きる

  • 手戻りが高コスト(作り直し、工程遅延)

  • 関係者が多く、認識合わせの回数が多い

この用途でのKPIは、売上より“手戻り・時間”です。

  • 現場対応の時間短縮

  • 出張費削減

  • 不具合の早期発見

  • 設計変更回数の削減

向いていない条件

  • 2D(図面・写真・動画)で十分に意思決定できる

  • 関係者が少なく、すぐ集まれる

  • データ連携(CAD/図面)なしで成立させようとしている

この領域は「メタバース」という言葉を使わなくても成立します。むしろ社内では「3Dコラボレーション」「デジタルツイン」と言った方が通りやすいこともあります。大事なのはネーミングではなく、手戻り削減という成果です。

イベントとコミュニティでメタバースが強い条件

イベント用途は“失敗の語られやすい分野”でもあります。集客をゴールにすると、広告費の勝負になり、厳しくなりやすいからです。ここは条件を間違えないことが重要です。

向いている条件

  • すでに熱量のあるコミュニティがある(ファン、受講生、社員、ユーザー会)

  • 参加目的が「交流」や「共通体験」(関係性が価値)

  • 定期開催できる(単発で終わらない)

  • 参加者同士の“弱いつながり”を育てたい(継続率を上げたい)

この場合のKPIは、PVや来場者数ではなく次が効きます。

  • 継続参加率

  • 滞在時間

  • 会話/交流の回数

  • 次回参加意向

  • 参加後の行動(購入、応募、学習継続など)

向いていない条件

  • 新規集客だけが目的(広告費が膨らみやすい)

  • 運営が薄い(司会・モデレーションができない)

  • コミュニティがゼロから(最初の火種がない)

イベントで社内反対が強い場合は、用途を「集客」から「継続・関係性」に寄せると通りやすくなります。

用途別適性マトリクス

用途 向いている条件 向いていない条件
研修・安全教育 危険/高コストな実地訓練、反復が必要、拠点分散 座学で足りる、更新できない
遠隔支援・設計レビュー 空間共有が成果に直結、手戻りが重い、出張高コスト 2Dで十分、関係者少ない
イベント・コミュニティ 既存コミュニティあり、定期開催、交流が価値 単発集客、運営薄い

メタバース導入で失敗しやすい落とし穴を潰す

この章は、社内で「失敗したらどうする?」と詰められたときに効くパートです。失敗要因は技術よりも“設計”に寄ることが多いので、先に潰します。

端末とネットワークの現実的な設計

最初に決めるべきは「誰が、どの環境で使うか」です。ここを曖昧にすると、後からコストが爆発します。

  • 社内配布するのか、個人端末を前提にするのか

  • VR必須か、PC/スマホでも成立させるのか

  • 利用場所はどこか(工場、オフィス、自宅)

  • ネットワーク制約(社内Wi-Fi、VPN、持ち出し制限)

  • アカウント管理(権限、退職者処理、ログ)

VR必須にすると体験は強くなる一方、配布・衛生・サポートの難易度が上がります。だから「没入度が高いからVR」ではなく、「成果に必要だからVR」という順で決めてください。

コンテンツ更新と運営体制がボトルネックになる

メタバース施策が止まる最大要因は「更新できない」ことです。PoC段階から、最低限これを決めておく必要があります。

  • 更新頻度(毎月/四半期/半期)

  • 更新担当(内製/外注/共同)

  • 司会・モデレーター(イベントの場合)

  • 問い合わせ窓口(一次対応の担当)

  • 参加者のオンボーディング(初回説明会、マニュアル)

運用が決まっていない施策は、見た目が良くても数か月で止まりやすい。ここを先に握ると、「オワコン施策」になりにくくなります。

セキュリティと個人情報の論点

法人導入で必ず出る論点です。早い段階で法務・情シスとすり合わせると、後工程の手戻りが減ります。

  • 氏名・音声・行動ログの扱い(保存期間、目的、同意)

  • 録画・録音ルール(禁止/許可、通知方法)

  • 外部サービス利用時の契約・規約確認(データの所在)

  • アバター名の匿名性設計(心理的安全性と説明責任のバランス)

  • ハラスメント・迷惑行為の対応(通報、退出、記録)

社外向けイベントでは特に「ルールがあるか」が信頼を決めます。運営の覚悟が見えると、参加者の安心感も上がります。

PoC前に確認すべきチェックリスト

  • 目的が「体験提供」ではなく「成果(削減・改善)」になっている

  • 対象者(誰が使うか)が具体化されている

  • VR必須かどうかの理由が説明できる

  • 端末配布・アカウント管理・問い合わせ対応が決まっている

  • コンテンツ更新の責任者と頻度が決まっている

  • KPIが3つ以内に絞られている

  • PoC期間と予算上限が決まっている

  • 撤退条件が先に決まっている


メタバースを小さく始めて判断する手順

「オワコンかどうか」を論争しても、決着はつきません。最短で前に進む方法は、小さく検証して判断することです。ここでは、社内で通しやすい形にテンプレ化します。

目的をKPIに落とす

KPIは多いほど失敗します。現場が追えないからです。3つ以内に絞ってください。用途別の例は次のとおりです。

研修・安全教育

  • 到達度(テスト、評価)

  • 再現率(一定期間後の再テスト)

  • 事故・ヒヤリハット(長期指標)

遠隔支援・設計レビュー

  • 対応時間短縮

  • 出張費削減

  • 手戻り回数削減

イベント・コミュニティ

  • 継続参加率

  • 滞在時間

  • 次回参加意向

社内で反対が出る場合、KPIに「撤退条件」を必ずセットで置くのがポイントです。KPIが達成できなければ止める、という約束があるだけで合意形成が進みます。

小規模PoCの進め方

PoCは「小さく、短く、比較できる」ことがすべてです。おすすめの進め方は次です。

  1. 用途を1つに絞る(研修/遠隔支援/コミュニティのどれか)

  2. 対象者を絞る(10〜50人など、運用が回る人数)

  3. 期間を短く切る(4〜8週間が目安)

  4. 比較対象を置く(従来方法と同じKPIで比較)

  5. 運用をPoCに含める(問い合わせ、更新、司会を実際に回す)

  6. 結果を“継続/改善/撤退”に結びつける(先に決めた基準で判定)

PoCで見るべきは「映えるか」ではなく、「運用できるか」と「続けたくなるか」です。見た目は後からいくらでも改善できますが、運用は体制がないと改善できません。

撤退と拡大の判断基準

撤退基準を先に決めておくと、会議が荒れません。基準例を置きます。

  • 拡大:KPI達成、運用負荷が許容内、対象者の継続意向が高い

  • 継続改善:KPI未達だがボトルネックが特定でき、改善打ち手がある

  • 撤退:KPI未達に加え、運用負荷が高く、改善の打ち手が薄い

この3段階にしておくと、「失敗したらどうする?」への答えが明確になり、反対意見が弱まります。

PoC設計テンプレ(会議資料にそのまま貼れる表)

項目 記入例 決め方のコツ
目的 安全教育の事故リスク低減 “体験”ではなく成果で書く
対象者 新任作業者30名 運用できる人数に絞る
期間 6週間 短く、改善可能な長さ
体制 運営1名+現場監修1名 役割を固定する
KPI(3つ) 到達度、再現率、ヒヤリハット 少なく、追える指標に
予算上限 〇〇円 上限がないと荒れる
撤退条件 KPI2つ未達なら終了 先に合意する

メタバースのよくある質問に答える

ここでは、会議で実際に出やすい質問に“そのまま使える答え方”でまとめます。

メタバースとVRは同じなのか

同じではありません。VRは「体験の方式(装着して没入する)」で、メタバースは「仮想空間での活動・交流・サービス」を広く指す言葉として使われがちです。
社内で混乱する場合は、用語の定義を揃えるより先に、「何を改善したいのか(教育・移動・手戻り・関係性)」に戻すと整理が進みます。

今から参入しても遅くないのか

遅いかどうかは用途次第です。ブーム期のように「とりあえずメタバース」は通りにくくなりましたが、その分、成果が出る用途に絞れば進めやすい局面です。
また、世代別の利用経験には差があるため、採用・教育・コミュニティの文脈では“未来への備え”として説明しやすい材料もあります。

どのプラットフォームを選べばよいのか

選定で失敗する典型は「知名度で決める」ことです。比較軸は次の3つに絞ると、社内でも合意しやすくなります。

  1. 目的に必要な体験(同時接続、空間共有、操作性、没入度)

  2. 運用(管理画面、権限、サポート、更新のしやすさ)

  3. セキュリティ/契約(法人利用の前提、ログ、データ取り扱い)

そして最終判断は、候補を2〜3に絞ってPoCで比べるのが安全です。選定は“正解探し”ではなく、“自社要件との相性確認”です。

生成AIが伸びているならメタバースは不要では?

生成AIの伸びは事実ですが、役割が違います。生成AIは「作る・要約する・支援する」が得意で、メタバースは「空間・身体性・共同体験」を扱いやすい。
たとえば研修では、生成AIが教材作成や個別フィードバックを支援し、メタバースが反復訓練の場になる、という組み合わせが現実的です。
要は“置き換え”ではなく、成果から逆算して組み合わせる発想が適しています(投資優先がAIに寄りつつあることは、Metaの説明でも示唆されています)。

「オワコン」と言われたときの返し方は?

反論で勝とうとしない方が通ります。おすすめは次の型です。

  • ①目的:何を改善したいか

  • ②現状課題:従来手段の限界

  • ③PoC条件:人数・期間・予算上限

  • ④KPI:追える指標は3つまで

  • ⑤撤退条件:不達なら止める

この順で話すと、「流行だからやる」ではなく「成果が出るなら続ける」という合理的な説明になります。

社内でよく出る反対意見と返し方(テンプレ表)

反対意見 返し方の要点 伝える一言例
どうせ流行が終わった 用途で評価する 「流行ではなく研修の到達度で判断します」
収益化できない 削減KPIで見る 「売上ではなく移動・手戻り削減で見ます」
運用が重い PoCで運用も試す 「運用負荷が見合わなければ撤退します」
端末が高い 必要条件から決める 「VR必須かどうかを目的から決めます」

次に取るべき行動を決める

メタバースが「オワコン」と言われるのは、流行語としての熱狂が落ち、定義が混在したまま期待値だけが上がりやすかったからです。一方で、用途と条件を合わせれば、価値が残る領域は確実にあります。

ここまで読んだあなたが次にやることは、3つに絞れます。

  1. 用途を1つに絞る(研修/遠隔支援/コミュニティ)

  2. KPIと撤退条件を先に決める(合意形成の摩擦を減らす)

  3. 短期PoCで“運用まで”試す(見栄えより継続性を検証する)

この3つが揃えば、「オワコンかどうか」の議論から抜け出し、あなたの立場で意思決定ができます。逆に言えば、ここが揃わない限りは、無理に進めない方が賢明です。


参考情報と出典

企業IR・一次情報

大規模調査・公式リリース

分析・レポート

技術成熟・フレームワーク

報道(補助材料)