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マンモグラフィーは受けない方がいい?40代が迷わない判断基準と注意点

自治体や会社から乳がん検診の案内が届いたのに、検索すると「マンモグラフィーは受けない方がいい」という言葉が出てきて、急に不安になった——そんな経験はありませんか。痛みが怖い、被ばくが心配、要精検になったらどうしよう。どれも自然な感情です。

ただ、ここで大切なのは「受ける/受けない」の二択で悩まないことです。マンモグラフィーは、症状の有無・年齢・妊娠の可能性・家族歴などの条件によって、取るべき行動が変わります。つまり「受けない方がいい」と言われるのには、当てはまるケースがある一方で、受けた方が安心につながるケースもあります。

この記事では、あなたの状況に合わせて迷いを減らせるように、まず「どの分岐にいるか」を整理し、不利益(偽陽性・過剰診断・放射線リスク)も隠さずに説明します。そのうえで、受けると決めた人のための痛み対策や、要精検になったときの現実的な動き方までまとめます。読み終えたときに、「自分の選択に納得できた」と思える状態を目指しましょう。

この記事は一般的な情報整理であり、症状がある場合や強いリスクがある場合は医療機関で個別に相談してください。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

目次

マンモグラフィーを受けない方がいい?最初に分岐で確認する

次のうち1つでも当てはまる場合、「検診としてマンモグラフィーを受ける」より先に、別の行動を優先した方が安全・合理的になりやすいです。

  • 症状がある(しこり、乳頭分泌、皮膚のひきつれ、急な左右差など)

  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある

  • 40歳未満で平均リスクで、目的が「なんとなく不安を消したい」だけになっている

  • 強いハイリスク(遺伝性腫瘍が疑われる、強い家族歴、過去の胸部放射線治療など)で、一般検診の枠組みが最適とは限らない

一方で、40歳以上で症状がなく平均リスクの方は、対策型検診として「マンモグラフィーを2年に1回」が基本として整理されています。利益(乳がん死亡の減少)と不利益(偽陽性、過剰診断など)のバランスを踏まえ、対象年齢と間隔を守ることが大切だと説明されています。

マンモグラフィーを受けない方がいいと言われる理由

「受けない方がいい」という主張が出る背景には、検査の限界と不利益が存在します。ここを正しく理解すると、過度に怖がる必要も、逆に軽視する必要もなくなります。

痛みや不快感が起こり得る

マンモグラフィーは乳房を圧迫して撮影します。圧迫は画質を上げ被ばくを増やしにくくするために重要ですが、人によっては痛みや強い不快感になります。痛みがきっかけで検診から遠ざかってしまうと、将来の意思決定が難しくなるため、後半で「痛みを減らす工夫」を具体的に整理します。

偽陽性と要精検が不安を増やす

検診は、症状のない集団から「がんの可能性がある人」を拾い上げる仕組みです。そのため、がんではないのに要精検になる(偽陽性)が一定数起こります。がん情報サービスでも、検診には利益だけでなく偽陽性などの不利益があることを明示しています。

要精検は「がん確定」ではありません。それでも、精密検査までの待ち時間や、追加検査(超音波、追加撮影、必要により生検など)による心理的負担は大きく、「だから受けない方がいい」という感情につながりやすい点が現実です。

過剰診断が議論されている

過剰診断とは、検診で見つかったがんの中に、放置していても生涯症状を出さなかった可能性がある病変が含まれることです。これは国際的にも乳がん検診の主要な害として整理され、独立レビューでも「主な害は過剰診断とその結果(治療など)」と説明されています。

重要なのは、過剰診断の存在を理由に検診全体を否定するのではなく、利益と害のバランスを前提に“適切な対象・間隔”で受ける、または状況により代替策を選ぶ、という現実的な着地です。

放射線(被ばく)が心配になる

マンモグラフィーはX線を用いるため、放射線リスクがゼロではありません。国立がん研究センターのガイドラインでも不利益として「放射線誘発乳がんの発症の可能性」を明記しています。
一方、IARC(国際がん研究機関)の評価では、一定年齢層では放射線誘発リスクより死亡率減少の利益が上回る趣旨の整理も示されています。

ここでの実用的なポイントは、「不安だから毎年受ける」「複数施設で短期間に繰り返す」といった 回数の増やし過ぎが不安を増幅させやすい点です。基本の間隔(多くは隔年)を土台にして考える方が納得感を得やすくなります。


マンモグラフィーを受けない方がいい選択が現実的なケース

ここは誤解が起きやすい部分です。「受けない方がいい」が当てはまるのは、主に “検診として受けるのが適切でない状況” です。受けるかどうか以前に、ルートを切り替える必要があります。

症状があるなら検診ではなく受診が先

しこり、乳頭からの分泌(とくに血性)、皮膚のえくぼ状変化、急な左右差など、気になる症状がある場合は「検診」ではなく「医療機関の受診」が優先です。検診は症状がない人向けの仕組みであり、症状がある場合は診療として適切な検査の組み合わせを医師が判断します。

この分岐を間違えると、「検診の予約待ちで時間が過ぎる」「検診の結果が曖昧で結局受診が必要になる」など、心理的にも時間的にも損をしやすくなります。

妊娠中・妊娠の可能性がある場合は医師に相談して決める

妊娠中は検査の優先順位と選び方が変わります。検診として機械的に受けるより、産科・乳腺の医師に相談して、症状の有無や妊娠週数、必要性に応じた方法とタイミングを決めてください。ここは自己判断より医療者判断が安全です。

40歳未満で平均リスクの場合は、目的が曖昧だと不利益が勝ちやすい

がん情報サービスおよび関連資料では、対策型検診として「40歳から2年に1回」を基本として示しています。
また、乳がん検診の方法について、40歳未満は死亡率減少効果を判断できる研究が少ない、と整理されています。

つまり、40歳未満の平均リスクで「不安だから」という動機だけで検査回数を増やすと、偽陽性・追加検査・不安の増幅といった不利益が勝ちやすくなります。もし家族歴などで不安が強いなら、検診メニューを増やす前に、まず受診でリスク評価(家族歴の聞き取り等)をしてもらう方が納得しやすいです。

強いハイリスクは“一般の検診”ではなく戦略を個別化する

遺伝性乳がん卵巣がん症候群(疑い)、強い家族歴、過去の胸部放射線治療など、強いハイリスクが疑われる場合は、一般的な住民検診の枠組み(マンモ隔年)だけで最適とは限りません。ここでは「何をどれくらいの頻度で」が個別化されやすく、専門外来・乳腺専門医への相談が現実的です。
(米国の予防推奨でも、平均リスクの推奨であることが明確にされています。)


マンモグラフィーを受けた方がよいケースと受診間隔の目安

次に「受けた方がいい」が当てはまりやすいケースです。ポイントは「受けるべき人ほど、適切な間隔で受けるほど、利益と害のバランスが取りやすい」という考え方です。

対策型検診の基本は40歳から2年に1回

がん情報サービスでは、乳がん検診の対象年齢と受診間隔として「40歳から、2年に1度」を基本とし、利益と不利益のバランスの観点から守ることが大事だと説明しています。
厚生労働省の資料でも、住民検診(対策型検診)は死亡率減少を目的とし、利益が不利益を上回る方法が推奨されるという基本的考え方が整理されています。

40代で迷う人が多い理由と、決め方の現実解

40代は仕事・家事・育児で忙しく、要精検の不安や痛みへの抵抗感が強く出やすい時期です。迷う場合は次の順番で考えると整理しやすくなります。

  1. 症状がないか(あれば受診へ切替)

  2. 平均リスクか(強い家族歴・遺伝が疑われるなら専門相談)

  3. “隔年で受ける”という設計なら不利益を許容できるか

  4. 高濃度乳房などの論点があるなら、追加検査は「目的」と「不利益」込みで選ぶ

国際的にも、平均リスクの女性に対して40〜74歳の隔年マンモグラフィーを推奨する整理があります(USPSTF)。
ただし、国や制度で前提が異なるため、「海外がそうだから日本も同じ」ではなく、「平均リスク・隔年・対象年齢」という共通骨格として参考にするのが安全です。

50代以降は“継続”が迷いにくいが、個別事情で調整する

50代以降は検診の利益が相対的に大きくなりやすいと考えられ、継続しやすい層です。一方で、過去に偽陽性が続き強い不安が残る場合は、施設の精度管理、比較読影(過去画像との比較)の体制、説明の丁寧さなど「受け方」を調整した方が満足度が上がります。


代替や併用の選択肢と向き不向き

「マンモが怖いからエコーだけ」「デンスブレストだから意味がない」など、単純化された結論は誤解につながります。検査には得意不得意があり、目的(検診か診療か)で位置づけが変わります。

マンモグラフィー、エコー、MRIは何が違うのか

  • マンモグラフィー:検診としての有効性(死亡率減少効果)が整理されている方法。

  • 超音波(エコー):若年・高濃度乳房で補助的に検討されやすい一方、追加すると偽陽性が増え得る点に注意が必要。

  • MRI:ハイリスクなど特定条件で検討されることが多く、全員向けではない。

40代・高濃度乳房で「エコー併用」が話題になる理由

40代は乳腺が密な人も多く、マンモグラフィーの限界が指摘されやすい層です。日本では40〜49歳を対象に、マンモグラフィーに超音波を追加する検証(J-START)が行われ、検出の面で差が議論されています。

ただし、追加検査は「見つける力」を上げる可能性がある一方で、偽陽性や追加検査の増加につながり得ます。つまり、「怖いから追加」ではなく、次の観点で選ぶのが現実的です。

  • 目的は「死亡率減少」か「見逃し不安の軽減」か

  • 要精検が増える可能性を許容できるか

  • 追加検査になったとき、精密検査へ進める環境があるか

比較表:検査の向き不向きを一目で整理する

検査 主な目的 得意 弱点・不利益 向きやすい人 注意点
マンモグラフィー 検診(対策型の中心) 検診としての有効性が整理 痛み、偽陽性、過剰診断、放射線誘発の可能性 40歳以上・症状なし・平均リスク 基本は隔年。過度に回数を増やさない
乳腺エコー 補助(体質で検討) 高濃度乳房などで補助的に検討 追加で偽陽性増の可能性、施設差 40代で論点がある人、医師が併用を勧める場合 目的と不利益を理解して選ぶ
MRI 高リスク等で個別化 条件次第で詳細評価 負担・費用、全員向けでない 強いハイリスクなどで医師が必要と判断 検診ではなく戦略の一部になりやすい

受けると決めた人のための痛み軽減と準備

「受けた方がいいのはわかった。でも痛いのが怖い」という不安は非常に多いです。ここでは、現実的にできる対策を“事前・当日・結果後”で整理します。

痛みが出やすい時期を避けて予約する

体調や乳房の張りで痛みが増える人がいます。可能なら、張りやすい時期を避けるなど、自分の体調の良いタイミングを選ぶことが有効です(難しければ「痛みが不安」と予約時に伝えるだけでも当日の配慮につながります)。

服装と当日の段取りをシンプルにする

  • 上半身だけ脱げる服(ワンピースより上下セパレート)

  • 予約時間の前後に余裕を作る(急いでいると痛み・不安が増えやすい)

  • 過去に気分不良があった人は、受付で先に伝える

撮影前に技師へ伝えるべきこと

  • 痛みに弱いこと、以前強く痛かったこと

  • しこりの自覚がある場所(※症状がある場合は検診より受診が優先)

  • 手術歴、授乳歴、圧迫が怖いこと

「伝えるのが恥ずかしい」と感じる方もいますが、コミュニケーションは受診体験(UX)を大きく左右します。遠慮せず言語化する方が結果的に満足度が上がります。

要精検になったときに不安を最小化するコツ

要精検は「精密検査が必要」という意味で、確定診断ではありません。がん情報サービスでも、検診には偽陽性があることが前提として整理されています。

不安を小さくするために、次のように「やること」を固定すると振り回されにくくなります。

  1. 精密検査の予約を先に確保する(早いほど不安の期間が短い)

  2. 質問メモを作る(何が疑われているのか、次は何をするのか)

  3. 過去画像がある場合は同じ施設・または持参して比較読影を頼む


よくある質問

毎年受けないとだめですか

多くの住民検診では「40歳から2年に1回」が基本として示されています。利益と不利益のバランスから、対象年齢と受診間隔を守ることが重要だと説明されています。
不安だからと毎年に増やすと、偽陽性などの不利益が増える方向になり得るため、まずは隔年を土台に考える方が納得しやすいです。

被ばくで乳がんが増えることはありますか

国立がん研究センターのガイドラインでは不利益として放射線誘発乳がんの可能性を明記しています。
一方で、IARCの評価では一定年齢層で利益が上回る趣旨の整理もあります。
実用面では「短期間に過度に繰り返さない」「基本の間隔を守る」ことが、納得と安心につながります。

エコーだけではだめですか

エコーには強みがありますが、検診としての位置づけや、追加した場合の偽陽性増など、単純に置き換えられない論点があります。40代や高濃度乳房の論点では併用が検証されていますが、メリットだけでなく不利益も含めて選ぶ必要があります。

高濃度乳房だとマンモグラフィーは意味がないですか

「意味がない」と決めつけるのはおすすめできません。見えにくい可能性はありますが、検診の枠組みとしての有効性は整理されています。
ただし、追加検査(エコー等)を検討する場合は、要精検増の可能性も含めて、目的と不利益を理解したうえで医師と相談するのが安全です。


まとめ:二択ではなく、分岐で納得して決める

マンモグラフィーが「受けない方がいい」と言われる背景には、痛み、偽陽性、過剰診断、放射線リスクといった不利益が存在します。
一方で、住民検診の多くは死亡率減少を目的とする対策型検診であり、国は利益が不利益を上回る方法を推奨するという枠組みを示しています。

最後に、迷ったときの行動指針を短くまとめます。

  • 症状がある → 検診ではなく受診が先

  • 妊娠中/可能性あり → 医師に相談して方法と時期を決める

  • 40歳未満の平均リスク → 目的が曖昧なら不利益が勝ちやすい(まずは受診で相談)

  • 40歳以上・症状なし・平均リスク → 基本は隔年マンモ

  • 高濃度乳房など論点あり → 追加検査はメリットと不利益を理解して選ぶ

「怖いから受けない」「不安だから増やす」ではなく、分岐で整理すれば、納得して決めやすくなります。


参考にした情報源