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Macの辞書登録完全ガイド|ユーザ辞書の追加・出ない原因・移行まで

Macで入力していると、「会社名が変換候補に出ない」「メールの定型文を毎回打っている」「辞書登録したはずなのに出てこない」といった小さなストレスが積み重なりがちです。
実はこれ、日本語入力のユーザ辞書を正しく使うだけで、かなりの確率で解決できます。

本記事では、ユーザ辞書の開き方から単語・定型文の登録手順、変換に出ないときの原因チェック、編集・削除のコツ、さらに機種変更時に困らない書き出し/読み込みによる移行まで、迷いどころを先回りして丁寧にまとめました。
読み終えた頃には、「辞書登録は難しい」という不安が消え、必要な語句を狙って一発で出せる状態を目指せます。

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目次

Macの辞書登録は何を使うのが正解か

Macで「辞書登録したい」と思ったとき、実は選択肢が3つあります。ここを最初に整理しておくと、「登録したのに出ない」「設定場所が違う」といった混乱がほぼ消えます。重要なのは、何をしたいのか(目的)です。

  • 変換候補として出したい(読み→候補):日本語入力のユーザ辞書

  • 入力した瞬間に自動で置き換えたい(略語→正式表記):テキストの置換

  • 何百語もまとめて入れたい(用語集の取り込み):追加辞書(テキスト取り込み)

ここから先は「ユーザ辞書(日本語入力の辞書登録)」を中心に解説しつつ、テキストの置換・追加辞書も迷わない形で使い分けできるように整理します。

まずは最短で効果が出る登録から始める

最初から大量に登録するより、毎日使う“短い成功体験”を作ると、辞書登録が習慣化します。たとえば次の3つは効果が出やすいです。

  • 自分のメールアドレス(例:読み「めーる」→「name@example.com」)

  • 会社名や部署名(例:読み「しゃめい」→「株式会社◯◯」)

  • 定型の挨拶(例:読み「あいさつ」→「お世話になっております。◯◯です。」)

この3つが一度で呼び出せるようになるだけで、入力ストレスが目に見えて減ります。


Macでユーザ辞書に辞書登録すると何が便利か

ユーザ辞書は、読み(ひらがな)を入力したときに、登録した語句が変換候補に現れる仕組みです。Macの日本語入力で、固有名詞や定型文がうまく出ないときに、いちばん効く方法といえます。

ユーザ辞書が向いている登録例

  • 変換しづらい固有名詞(人名、社名、製品名、地名)

  • 社内の略語やコード(例:プロジェクト名、部門名)

  • よく使う定型文(挨拶、依頼、謝辞、署名)

  • 記号・絵文字の呼び出し(特定の記号を読みで出す)

ユーザ辞書が向かないケース

  • 入力した瞬間に自動置換したい(例:typo補正、略語展開)
    テキストの置換の方が向きます。

  • 何百語もまとめて取り込みたい(例:専門用語集)
    追加辞書でテキスト取り込みが向きます。


ユーザ辞書とテキストの置換と追加辞書の違い

ここが曖昧なままだと、せっかく登録しても「思った動きと違う」「出ない」となりがちです。違いを“目的・挙動・設定場所・データ”まで揃えて整理します。

使い分け比較表

機能 目的 挙動 主な設定場所 向いている用途 データの扱い
日本語入力のユーザ辞書 読み→変換候補 変換候補に出る 入力メニュー「ユーザ辞書を編集」 固有名詞、定型文、専門語 書き出しで「ユーザ辞書.plist」
テキストの置換 文字列→自動置換 入力と同時に置換 システム設定→キーボード→ユーザ辞書 省略語展開、タイプミス補正 ドラッグで「property list.plist」
追加辞書 用語集の取り込み 辞書として参照 日本語入力の設定(追加辞書へ追加) 大量の専門用語、社内用語集 カンマ区切りテキスト(引用符ルールあり)

この表の通り、「辞書登録=ユーザ辞書」と覚えつつ、自動置換は別物大量投入は追加辞書と分けるのが最短ルートです。


Macでユーザ辞書を開く方法

ユーザ辞書の入口は大きく2つあります。どちらか一方しか覚えていないと、OSの表示や環境で迷いやすいので、両方押さえるのが安全です。

入力メニューからユーザ辞書を開く

  1. 日本語入力ソースに切り替えます

  2. 画面上部メニューバーの入力メニュー(「あ」「A」など)をクリックします

  3. 「ユーザ辞書を編集」を選びます

この方法は最短で、登録・編集・書き出しまで一気に進められます。

システム設定からユーザ辞書を開く

テキストの置換(自動置換)側の「ユーザ辞書」は、システム設定から開きます。

  1. システム設定を開きます

  2. サイドバーで「キーボード」を選びます(下にスクロールが必要な場合があります)

  3. 「ユーザ辞書」をクリックします

「辞書登録(日本語入力)」と「テキストの置換」は入口が違うため、“開いた場所が違う”だけで混乱が起きます。目的に応じて入口を使い分けてください。


Macで辞書登録する基本手順

ここからは、いわゆる「単語登録」の中心です。Appleの案内でも、読みはひらがなで入力し、読みの長さは32文字以内が要点として示されています。

単語や固有名詞をユーザ辞書に登録する

  1. 日本語入力に切り替え、入力メニューから「ユーザ辞書を編集」を開きます

  2. 追加(+)をクリックします

  3. 「入力/読み」に読みを入れます(ひらがな推奨

  4. 「変換/語句」に出したい語句(漢字・英字・記号も可)を入れます

  5. 追加で確定します

失敗しやすいポイント(登録前に確認)

  • 読みに余計な空白が入っていないか

  • 読みが短すぎて日常語と衝突していないか

  • 読みが長すぎないか(32文字以内)

定型文をユーザ辞書に登録するコツ

定型文は便利ですが、無計画に増やすと候補が散らかります。おすすめは、読みのルール(接頭辞)を決めることです。

例:読みのルール設計

  • メール系:mm_(mail message)

    • mm_あいさつ → 「お世話になっております。◯◯です。」

    • mm_おれい → 「ご対応ありがとうございます。」

  • 住所系:ad_(address)

    • ad_じたく → 自宅住所

    • ad_かいしゃ → 会社住所

  • 連絡先:ct_(contact)

    • ct_めーる → メールアドレス

    • ct_でんわ → 電話番号

こうしておくと、候補が増えても「mm_」で絞れます。入力が速い人ほど、候補の選択時間がボトルネックになるため、読みの設計は効きます。

記号や絵文字を読みで呼び出す

Appleの案内では、ユーザ辞書で絵文字や記号を登録する手順も示されています。
たとえば「まる」→「○」や、特定の矢印などを登録しておくと、文書作成で地味に効きます。


辞書登録したのに変換に出ない原因と直し方

「登録したのに出ない」は、原因が限られている分、チェック順を固定すると早く解決できます。

まずはこれだけ見るチェックリスト

  • 日本語入力(入力ソース)になっている

  • 登録先は「日本語入力のユーザ辞書」で合っている

  • 読みはひらがなで、空白が混ざっていない

  • 読みが32文字を超えていない

  • 同じ読みの候補が多すぎて埋もれていない

入力ソースが日本語になっていない

英字入力のままだと、ユーザ辞書の候補は期待通りに出ません。入力メニュー(「あ」「A」など)で日本語入力に切り替えたうえで、読みを入力してください。

「読み」の設計ミス(ひらがな・空白・衝突)

最も多いのはここです。Appleの案内でも読みはひらがなで入れる前提になっています。
また、読みが短すぎると普通の日本語と衝突し、候補の海に沈みます。コツは次の通りです。

  • “日常語で打たない読み”に寄せる(例:mm_などの接頭辞)

  • 2〜4文字程度で意味が通る読みを作る

  • どうしても衝突するなら読みを作り直す(登録を増やすより早い)

変換候補の見え方で見失っている

入力環境によっては、入力中の変換や候補表示が普段と違い、「出ていない」と錯覚することがあります。対処は単純で、読みを入力したら変換操作で候補を明示的に出すことです。

  • 読みを入力する

  • スペースキーなどで候補を出す

  • 候補一覧から登録語を選ぶ

「候補の順番」は学習の影響を受けます。順番に依存せず、読みで確実に呼び出す設計が安定します。

最後の手段:登録し直しと切り分け

上記で直らない場合は、次の順で切り分けるのが最短です。

  1. ユーザ辞書で該当行を削除し、読みを変えて登録し直す

  2. 別アプリ(メモなど)で同じ読みを入力し、候補表示を確認する

  3. 登録先が「テキストの置換」になっていないか再確認する


ユーザ辞書の編集・削除をきれいに運用する

辞書登録は増えるほど価値が出ますが、同時に“散らかるほど使いにくい”という弱点もあります。運用の基本は「増やす前にルール」「増えたら棚卸し」です。

編集のコツ:読みのルールは途中で統一してよい

最初はバラバラでも問題ありません。ただし50件を超えてきたら、次の観点で整理すると再び速くなります。

  • 接頭辞を統一(mm_ad_

  • 重複した読みを削る

  • 使わない語を削る(候補を減らすのが最強の時短)

削除の注意:基本辞書は消せない

Appleの案内でも、ユーザ辞書からは削除できるが、基本辞書からは削除できないことが示されています。
「変換候補に出る一般語を消したい」という用途には向きません(読みの設計で回避する方が現実的です)。


Macの辞書登録をバックアップして移行する

機種変更、故障、OS再インストールなど、辞書登録が消えると痛い局面は必ず来ます。だからこそ、“確実な移行手段”を先に用意しておくのがおすすめです。

ユーザ辞書を「書き出し」してバックアップする

Appleの案内では、ユーザ辞書の項目を選択して書き出す手順が示されています。書き出すと「ユーザ辞書.plist」が作成されます。

バックアップ手順

  1. 日本語入力に切り替え、入力メニューから「ユーザ辞書を編集」を開きます

  2. 書き出したい単語を選択します(すべてならCommand+A)

  3. 選択部分をControlクリックし、「書き出す」を選びます

  4. 保存先を選び「書き出す」を実行します

バックアップ運用のおすすめ

  • 月1回、または登録を増やしたタイミングで書き出す

  • ファイル名に日付を入れる(例:UserDict_2026-01-30.plist)

  • 住所やメールなど個人情報が含まれる場合、共有クラウドや共有PCに置かない

ユーザ辞書を「読み込み」して新しいMacへ移す

Appleの案内では、作成した「ユーザ辞書.plist」をユーザ辞書のダイアログへドラッグして読み込む方法が示されています。

移行手順

  1. 移行先のMacで日本語入力に切り替えます

  2. 入力メニューから「ユーザ辞書を編集」を開きます

  3. 「ユーザ辞書.plist」をダイアログへドラッグします

事故を防ぐテスト手順(おすすめ)

  • まずは10件だけ書き出して別Macで読み込みテスト

  • 問題がなければ全件を移行

  • 読み込み後は、よく使う3語(メール/社名/挨拶)が出るか確認


テキストの置換をバックアップ・共有する(自動置換の運用)

「略語を打つと自動で文章が出る」用途はテキストの置換が便利です。Appleの案内では、テキストの置換を「ユーザ辞書」ウインドウからドラッグして書き出す手順が示されています(バックアップファイル名は「property list.plist」)。

書き出し(バックアップ)手順

  1. システム設定→キーボード→ユーザ辞書を開きます

  2. 書き出したい置換を選択します(すべてなら「すべてを選択」)

  3. 選択した置換をウインドウからデスクトップへドラッグします

読み込み(復元)手順

  1. 同じくシステム設定→キーボード→ユーザ辞書を開きます

  2. 「property list.plist」をウインドウへドラッグし、「完了」を押します


大量に登録したい場合は「追加辞書」を使う

部署の用語集や専門用語を何百語も入れたい場合、ユーザ辞書に手で追加するのは現実的ではありません。そこで役に立つのが「追加辞書」です。Appleは、追加辞書に読み込むテキストファイルの形式を具体的に示しています。

追加辞書のテキスト形式(最重要ポイント)

Appleの案内では、1行につき1単語、要素をASCIIカンマで区切る、とされています。要素の順序も指定されます。
基本形は次のイメージです。

  • 単語の読み,単語,品詞,,メモ

読みのルール

  • 読みはひらがな

  • 長さは32文字以下

カンマやスペースを含む単語の扱い(ここで詰まりがち)

Appleの案内では、単語にASCIIカンマやスペースを含む場合、単語を引用符で囲むとされています。

例:

  • 単語が ACME, Inc. の場合(カンマを含む)

    • 行の例:えーしーえむいー, “ACME, Inc.”, 名詞,, 会社名

このルールを知らないと、カンマが区切りとして解釈され、列がずれて取り込みに失敗します。大量登録ほどここで時間を溶かすため、最初に把握しておくのが得策です。

追加辞書へ読み込む方法(実務の流れ)

環境によってUIは異なりますが、追加辞書欄へドラッグして登録する運用が案内されています。
おすすめの進め方は次の通りです。

  1. まず10行だけでテスト用ファイルを作る

  2. 追加辞書に読み込んで、読み→候補が出るか確認

  3. 問題がなければ100行、500行と増やす

  4. エラーが出たら「カンマ」「引用符」「読みの文字種」を疑う

スプレッドシートで作ると運用が楽になる

追加辞書は、スプレッドシートで「読み」「単語」「品詞」「メモ」を列にして管理すると、更新が簡単になります。
運用のコツは「編集しやすい原本」と「読み込み用テキスト」を分けることです。

  • 原本:スプレッドシート(修正・差分管理向き)

  • 読み込み用:カンマ区切りテキスト(機械入力用)

これで「来月用語が増えた」「表記揺れを直したい」も崩れません。


端末間の反映や同期でつまずいたときの考え方

ユーザ辞書やテキストの置換は、端末間で反映されるケースもありますが、環境差や不具合報告もあります。Appleのユーザーコミュニティでも、同期に関する相談が継続的に見られます。

迷ったら「同期」より「確実な移行」を優先する

仕事で使う定型文や連絡先を登録している場合、「同期を待つ」より、書き出し/読み込みで確実に移す方が安全です。

  • 日本語入力のユーザ辞書:書き出しで「ユーザ辞書.plist」→読み込み(ドラッグ)

  • テキストの置換:ドラッグで「property list.plist」→読み込み(ドラッグ)

「確実に復元できる」状態を作ってから、同期は“補助”として考えるのが、最もストレスが少ない運用です。


会社支給Macや共有環境での注意点

辞書登録は便利ですが、保存される内容が強く個人情報・業務情報に寄ります。次の観点で線引きしておくと安全です。

登録してよいもの・避けたいものの目安

  • 登録してよい:一般的な用語、社内で公開可能な略語、汎用定型文

  • 避けたい:個人メール、個人住所、社外秘の案件名、機微な顧客情報

運用ルール(おすすめ)

  • 個人情報を入れる場合、バックアップファイルの保存先を限定する

  • 端末返却がある場合、辞書の削除・初期化が必要かを確認する

  • 組織ポリシー(MDM)で制限されている場合は従う


よくある質問

読みはローマ字でも登録できますか

迷ったら、読みはひらがなで登録するのが安全です。Appleの案内でも読みはひらがなで入力する前提が示されています。

登録したのに候補の上位に来ません

候補の順番は学習や利用状況で変わります。上位表示に依存せず、衝突しない読み(接頭辞など)で確実に呼び出す設計が安定します。

追加辞書の取り込みが失敗します

まず疑うべきは、次の3点です。

  • カンマ区切りの列数が崩れていないか

  • カンマやスペースを含む単語が引用符で囲まれているか

  • 読みがひらがなで32文字以内か

10行だけのテストファイルから始め、原因を一点ずつ潰すのが最短です。

テキストの置換が反映されません

システム設定→キーボード→ユーザ辞書で、バックアップの書き出し/読み込み(ドラッグ)を使うと、環境依存を避けて復元できます。


まとめ

Macの辞書登録は、「日本語入力のユーザ辞書」に読み(ひらがな)と語句を登録するのが基本です。出ないときは入力ソースと読みの設計を見直すだけで、ほとんどが解決します。さらに、機種変更やトラブルに備えて、ユーザ辞書.plistの書き出し/読み込みを一度試しておくと安心です。

大量に登録したい場合は、追加辞書のテキスト形式(カンマ区切り、引用符ルール)を守って小さくテストしながら進めると失敗しません。


参考にした情報源