T1がKTを3-2で下して三連覇&通算6度目の優勝。シリーズ自体は神だった。でもG5でKTがヨリックを出した判断だけは、見てて本当に腑に落ちなかった。
準決でKTはGen.Gの“ヨリック入り”を粉砕して勝ち上がった側なんだよ?
それを自分たちがファイナルの最終局面で握るの、マジで混乱。ポストマッチの海外スレも案の定“Why Yorick?”で大荒れでした。
試合ざっくり振り返り
G1:T1先勝。KeriaのPoppyで主導権ガッチリ。「あ、今日も細かい小競り合い全部上手いT1だ」感。
G2–G3:KTが巻き返し。特にG3でCuzzのムンドがハマって“これがFearless Draftのニッチ正解か”となる。
G4:Fakerのアニビアが勝利に直結。地形制圧+前衛がハマると“鳥、強いじゃん”になる良い例。
G5:KTがヨリック。結果は1/7/7で敗北。構成噛み合わせや試合の流れを考えると、合流速度と強制エンゲージへの脆さが最後に出た印象。
ムンド:これは“条件ハマると普通に強い”の代表
Worlds本戦の成績は4勝0敗=無敗。母数は少ないけど、相手DPS/CCが薄い相手に当てるとしっかり勝ち切ってる。
要は“相手依存の正解”。地雷じゃなくて“刺さるマッチに限っては最適解”ってことね。
さらに面白いのは伝播の仕方。T1のOnerが「ほぼ練習してないままムンド出した」って話が英語圏で話題に。
インタビューではG2に触発されたニュアンスも出ていて、スイス~ノックアウトの流れで“ニッチ正解”が共有される典型例になった。
つまり「ムンド=地雷」じゃなくて“相手依存の正解”。ハマる相手にだけ出せば仕事するやつ。
アニビア:時と場合による。バズはしたけど“万能解”じゃない
数字だけ見ると本戦3Pick・1勝2敗(33.3%)。
母数が少なくて“メタの顔”にはなり切れなかった。
じゃあ何でこんなに存在感あった? → G2のBrokenBladeが「TikTokで見たPoppy×Aniviaコンボ」を採用って言い切ったから。壁で隔離→PoppyのEでスタン、映え方が反則。
そして決勝G4のFakerアニビア。地形操作×前衛×射程の“3点セット”が揃うと、オブジェクト前の小競り合いが全部アニビアの庭になる。
こういう並び(前衛が飛び込めて、相手が壁とスロウに弱い、射程管理で押し付け可能)だとスターに化けるけど、並びを外すと一気に“置物化”するのがこのチャンプ。
“ゾーン作って壁で切り離して前衛が踏み切る”——これが綺麗に回る試合だけ、アニビアはスターになる。
ヨリック:ピック意図が伝わらない。だから一番モヤる
データ上は本戦0勝2敗。それに加えて、G5での起用→1/7/7という目立つ負け方をしたから、「敗因の象徴」にされやすい。
しかも準決でKTはGen.Gのヨリック入りを粉砕してきた側。
勝ち上がりの論拠と真逆の選択を、シリーズ最終戦で自分たちが握るの、やっぱり理解が追いつかない。
ヨリック自体はサイド圧×スプリットで勝つ設計。
でもBo5の後半って、相手の当て勘・中盤以降の強制エンゲージ・ドラゴン前の5v5頻度が全部上がる。
“合流遅延”がそのまま敗着になりやすい環境で、最後の最後にスプリット一辺倒のプランを通すのは、成功条件が多すぎる。
GENGがヨリックを採用したのはオーンが出てくる想定で当たっていた。
なのでOK。
けどオーンは自分たちでBAN。
スプリット対決になるのにパンテオンのガンク警戒なさすぎて敗北。。。
まじで意味がわからない。
せめて、試合前にパンテオンの警戒とセジュアニのカバーを念押ししておくべき。
乙女をTOPかBOTに流して相手のワンコンを死ぬ気で避けてお見合いができれば最強だったけど。
率直に言うと、「KTはGen.Gのヨリックをボコってきたのに、最後に自分たちが握るの?」が今日いちばんの違和感。
「G2の負の遺産」
ここで言う“負の遺産”は、G2の創造性そのものじゃない。「条件付きの武器」を、条件の検証が甘いまま世界が真似したこと——ここが“負”になった。
ムンドは“条件が合えば超OK”の輸入で、良い伝播。
アニビアは“並び依存”。バズが先行して、条件ズレの採用まで増えた。
ヨリックは成功条件が特に厳しい。それをG5でやったのが、いちばんの謎。