英語のネットスラング「lmao」と「lul」は、どちらも「笑い」を表す表現ですが、意味やニュアンス、使う場面には違いがあります。
本記事では、
lmao / lul がそれぞれ何の略で、どんな意味なのか
日本語で言うとどの程度の「笑い」にあたるのか
lol・rofl など他のスラングとの違い
ビジネスやフォーマルな場面で使ってもよいのか
といった点を、日本語話者向けに整理して解説いたします。
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lmaoの意味・由来とニュアンス
lmaoは何の略?基本の意味
「lmao」は “Laughing My Ass Off” の頭文字を取った略語です。直訳すると「お尻が取れるほど笑っている」というイメージで、「大爆笑している」「腹を抱えて笑っている」といった、とても強い「笑い」を表します。
英語圏では、主に次のような場面でよく使われます。
SNS(X/Instagram/TikTok のコメント)
チャットアプリ(WhatsApp、Messenger、LINE など)
ゲーム内チャットや Discord
いずれもカジュアルなオンラインコミュニケーションの場で、多用される表現です。
日本語にするとどんな感じ?lolとの違い
よく比較されるのが「lol(Laughing Out Loud)」です。
lol:声を出して笑う、軽い〜中程度の「(笑)」
lmao:体をよじるレベルの「爆笑」「大爆笑」
というイメージで捉えると分かりやすいです。
日本語に近づけると、文脈にもよりますが、
「w」「草」
「爆笑した」「めちゃ笑った」
などが感覚的に近いと言えます。
「lol よりもさらに面白かったときに使う、ワンランク強い笑い」と理解しておくとよいです。
lmaoの使い方と英語例文
lmao は単独で「爆笑」というリアクションとして送ることもできますし、文の最後につけて「めっちゃ笑った」というニュアンスを添える使い方もよく見られます。
例文:
That video was so funny, lmao.
(あの動画、めちゃくちゃ面白かった、爆笑した。)I can’t stop laughing, lmao.
(笑いが止まらない、本当に。)Lmao, I totally forgot about that.
(爆笑、それ完全に忘れてたわ。)You really said that to your boss? Lmao.
(それ本当に上司に言ったの?大爆笑なんだけど。)
文頭・文中・文末のどこでも使われますが、いずれも「本当におかしくて大笑いしている」というリアクションを表します。
lmaoを使うときの注意点
やや下品寄りの表現であること
“ass(尻)” を含むため、フォーマルな場面や年配の方に対しては避けるのが無難です。英語話者同士でも、ビジネスメールには通常使いません。基本的には書き言葉・ネット限定
口頭で「エル・エム・エー・オー」と読むこともありますが、日常会話で頻繁に使われるわけではなく、主にチャット・SNSで見かける表現です。目上・ビジネス相手には使わない
カジュアルな社内チャットであっても、相手との距離感によっては避けたほうが安全です。その場合は後述するような別の表現を使うとよいでしょう。
lulの意味・使われ方
ネットスラングとしてのlul
「lul」は、「lol」から派生したネットスラングです。英語圏のネット文化では、「lol」を崩したり、タイプミス風にしたりする遊びから生まれたと言われています。
意味としては、文脈によりますが、
「(ちょっと)笑った」
「苦笑い・嘲笑まじりの笑い」
「バカだな〜(笑)」といった軽い皮肉
といったニュアンスで使われることが多く、日本語の「草」「w」に近い使い方も見られます。
例:
He lost again, lul.
(また負けてるじゃん、草。)Lul, that’s so typical of him.
(あー、いかにも彼らしいね、って感じ。)
配信サイトや掲示板文化の中では、単なる「面白い」だけでなく、「少し馬鹿にしながら笑っている」ニュアンスが加わることがある点に注意してください。
医療・専門用語としてのLUL
大文字で「LUL」と書かれる場合、医療の略語として使われることがあります。代表的には、
left upper lobe (of lung)(左肺上葉)
left upper lobectomy(左肺上葉切除術)
など、肺の部位や手術名を表す略語です。
ネットスラングの lul とは全く文脈が異なるため、医療文書・論文・カルテなどに出てきた場合は、スラングではなく専門用語として理解する必要があります。
他言語(オランダ語)の「Lul」との違い
さらに注意しておきたいのが、オランダ語の「Lul」です。オランダ語では「男性器」を意味するスラングであり、転じて「嫌な男」「ろくでなし」といったニュアンスでも使われます。
英語圏のオンライン文脈では lul をスラングとして軽く使うことがありますが、オランダなど他言語圏では全く違う意味に聞こえる可能性があります。特に欧州でふざけて「Call me Lul」などと名乗ると、不適切な印象を与えてしまうおそれがあるため注意が必要です。
lol・rofl・lmao・lulの違いを整理
英語圏での「笑い系スラング」の強さ・丁寧さ
代表的な「笑い系」ネットスラングを、ざっくりと比較すると次のようなイメージです。
| 表現 | 略の元の形 | 強さイメージ | ニュアンス・特徴 |
|---|---|---|---|
| lol | Laughing Out Loud | ★〜★★ | 一般的な「(笑)」、軽〜中程度の笑い |
| lmao | Laughing My Ass Off | ★★★★ | 大爆笑、かなり面白い。やや下品寄り |
| rofl | Rolling On the Floor Laughing | ★★★★★ | 床を転げ回るほど笑う、かなり大げさ |
| lmfao | Laughing My F”*ing Ass Off | ★★★★★+ | 強い下品さを含む、大爆笑 |
| lul | lol を崩した形(派生スラング) | ★〜★★ | 苦笑・嘲笑まじりの笑い、ミーム寄り |
※強さはあくまで目安であり、文脈や人によって受け取り方は異なります。
シーン別の使い分けガイド
1. 友達同士(LINE・DM・ゲームチャット)
普通に面白い →
lol/hahaかなりツボった →
lmao/roflちょっと馬鹿にしつつ笑う →
lul
2. オンラインゲーム・配信サイトのコメント
速いリアクションが求められるため、
配信者がミスしたり、予想外の展開 →
lmao,lul視聴者同士のおふざけ →
lulや専用スタンプ(LUL など)
3. ビジネス・学校などフォーマル寄りの場面
基本的に lol / lmao / lul などのスラングは控える 方が無難です。
どうしても軽く「面白いですね」と伝えたい場合は、
That’s funny.
That made me laugh.
といった通常の英語表現を使う方が安全です。
lmao・lulを安全に使うためのポイント
ビジネス・フォーマル場面での代替表現
ビジネスメールや、あまり親しくない相手とのやり取りでは、スラングを避け、次のような表現に置き換えるとよいです。
That’s funny.(それは面白いですね。)
That sounds great.(それはいいですね。)
I found it very interesting.(とても興味深く拝見しました。)
日本語でも、ビジネスメールで「草」「w」を使わないのと同じイメージです。
lmao や lul は、あくまで 仲の良い友人・ゲーム仲間など、完全にカジュアルな関係でのみ使う表現と考えてください。
SNSごとの使われ方の違い
X(旧Twitter)・Instagram・TikTok
若い層を中心に lmao がよく見られます。lul はミーム寄り・ゲーム寄りのアカウントでたまに見かける程度です。Discord・ゲーム内チャット
英語圏のゲーマーコミュニティでは、lmao/lul ともに目にする機会があります。相手がどの文化圏の人か、年齢層はどうかを考えながら使うとよいでしょう。Facebook・ビジネス用チャットツール
略語自体あまり好まれない場合もあり、スラング使用は慎重に判断する必要があります。
まとめ:lmao・lulを正しく理解して、自然に使いこなそう
最後に、本記事のポイントを整理します。
lmao は “Laughing My Ass Off” の略で、「お腹を抱えて大爆笑した」という強い笑いを表すネットスラングです。
lul は lol 由来のスラングで、苦笑・嘲笑まじりの「笑い」を表すことが多く、ミーム・ゲーム文化寄りの表現です。
医療や他言語では LUL / Lul が全く別の意味(肺の部位、男性器スラングなど)になるため、文脈に応じて注意が必要です。
lol・lmao・rofl・lul などは「強さ」「下品さ」「からかい度」がそれぞれ異なり、特に lmao と lul はフォーマルな場面では避けるのが安全です。
仕事や学校では通常の英語表現(That’s funny. など)を使い、lmao / lul はあくまで 親しい相手とのカジュアルなやり取りに限定して使う と安心です。