「試合でトラブルになってから、『lol 晒し』が頭から離れない」
「フレンドに『晒されてるかも』と言われて検索してしまった」
このような不安な気持ちで、今このページをご覧になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事は、League of Legends(LoL)における「晒し」行為について不安を感じているプレイヤーを主な対象として、以下のポイントを整理して解説するものです。
LoLコミュニティで言われる「晒し」とは何か
晒しが行われやすい場所と、どのような情報が対象になるか
Riot Games の規約・行動規範上、どこまでがNGなのか
日本の法律から見た晒し行為のリスク(名誉毀損・プライバシー侵害など)
自分やフレンドが晒されてしまったときの対処法
晒さない・晒されないための立ち回りとマナー
この記事は、晒し行為を助長することを目的としていません。
特定のプレイヤー名やアカウントを挙げることも一切行わず、被害者・潜在的被害者の方が少しでも安心できる情報提供を目指しています。
「lol晒し」とは何か?よくあるパターンと背景
晒しスレ・晒しWiki・SNS……どこで行われているのか
LoLの「晒し」は、主に次のようなユーザー運営の場で行われることが多いと言われています。
匿名掲示板(例:大手掲示板サイトの「晒しスレ」)
ユーザーが作成した晒し専用のWikiやまとめサイト
X(旧Twitter)などのSNSアカウント
これらは、Riot Games が用意した公式機能ではなく、ユーザー側が任意に作ったスペースです。
そのため、掲載されている情報の正確性・公平性は保証されておらず、誤解や一方的な感情で書かれた投稿も少なくありません。
どんな情報が晒されやすいのか
一般的に、次のような情報が晒しの対象になりやすいとされています。
サモナーネーム(ゲーム内の表示名)
試合の戦績・ビルド・リプレイへのリンク
チャットログやボイスチャットの一部スクリーンショット
場合によっては、他SNSアカウントとの紐づけ情報
さらに悪質なケースでは、
実名や学校名・勤務先
顔写真やプライベートな写真
住所・最寄り駅などの個人情報
といった、ゲーム外の情報が組み合わされることもあり得ます。
一見すると「IDだけだから問題ない」と思えても、他の情報と組み合わさることで個人が特定されるリスクがある点には注意が必要です。
なぜ晒しが生まれやすいのか
晒し行為が生まれる背景には、さまざまな感情が絡み合っています。
試合で迷惑をかけられた・侮辱されたという怒り
「悪質プレイヤーを減らしたい」という一種の正義感
他人のトラブルを見て楽しむ娯楽的な感覚
しかし、どのような動機であっても、晒し行為がRiotの規約や日本の法律に反する可能性があることは変わりません。
次の章から、運営側のルールと法律の両面から「NGライン」を確認していきます。
Riotの規約・行動規範から見る「晒し」行為のNGライン
個人情報の晒しと嫌がらせ行為は禁止されています
Riot Games のサービス規約や行動規範では、以下のような行為が禁止されています。
自分や他のプレイヤー、Riot従業員などの個人情報を晒す行為
他プレイヤーへの嫌がらせ・つきまとい・脅迫・中傷
他のプレイヤーにとって不快な言動や、攻撃的で侮辱的な発言
これらのルールは、ゲーム内チャットだけでなく、Riotのサービスを利用するうえでの行動全般に関わるものです。
たとえゲーム外の掲示板やSNSであっても、LoLアカウントやプレイヤーを紐づけて晒す行為は、コミュニティへの悪影響という観点から問題視される可能性があります。
違反した場合にあり得るアカウントペナルティ
行動規範に違反したプレイヤーには、状況に応じて次のようなペナルティが科されることがあります。
ゲーム内チャットの使用禁止
ランクマッチへの参加制限、アクセス条件の厳格化
報酬・コンテンツの剥奪
一時的なアカウント停止
Riot の複数タイトルにまたがる無期限のアカウント停止
特に、個人情報の公開や継続的な嫌がらせなど、悪質と判断される行為は重い処分の対象になり得ます。
「相手が悪いから」といって晒し行為に踏み切ることは、自分自身のゲームライフを壊すリスクも抱えていることを忘れてはいけません。
問題プレイヤーは「晒す」より公式の通報機能で対応を
Riotは、プレイヤー同士の私的な制裁ではなく、ゲーム内のレポート機能など公式のチャネルからの通報を前提としてコミュニティ運営を行っています。
試合後のレポート機能
クライアントからの問題報告
必要に応じたサポートチケットの送信 など
感情的に晒しスレに書き込むのではなく、公式の仕組みを通じて運営に判断を委ねることが、結果的にもっとも安全で合理的な対応といえます。
日本の法律から見た晒し行為のリスク
ここからは、日本の法律における晒し行為の位置づけを、一般論として整理します。
※以下は弁護士事務所の公開解説をもとにした概要であり、個別案件に対する法的判断ではありません。
名誉毀損・侮辱に当たるケース
他人のゲーム上の行動やチャット内容を取り上げて、
「詐欺師」「犯罪者」など、社会的評価を下げる表現を付けて晒す
事実と異なる内容を断定的に書き込む
侮辱的な言葉で繰り返し攻撃する
といった行為は、名誉毀損罪や侮辱罪に該当する可能性があります。
さらに、刑事責任とは別に、民事上の損害賠償請求の対象となる場合もあります。
「オンラインゲームだから」「相手も悪いから」といった理由で、違法性がなくなるわけではありません。
実名・顔写真・住所などを晒すとどうなるか
晒しの中でも特に問題が大きいのが、次のような情報です。
本人の実名
顔写真や動画
自宅住所・学校名・勤務先などの私生活情報
これらを本人の同意なく公開する行為は、プライバシー権の侵害や肖像権の侵害として、違法と評価され得ます。
たとえ「事実」であっても、プライバシー性の高い情報を不用意に晒せば、損害賠償や投稿削除を求められる可能性があります。
発信者情報開示請求・損害賠償に発展する可能性
「匿名で書き込んでいるから大丈夫」と考える方もいるかもしれませんが、発信者情報開示請求という手続により、書き込みを行った人物が特定されるケースもあります。
被害者側が弁護士を通じて、掲示板運営者やプロバイダに開示請求を行う
裁判所が必要性を認めれば、IPアドレスや契約者情報が開示される
その後、損害賠償請求訴訟へと進む可能性がある
手続の詳細や見通しはケースごとに異なるため、具体的な状況については必ず弁護士などの専門家に相談してください。
自分やフレンドが晒されてしまったときの対処ステップ
ここからは、被害者側の視点に立った対処法を、段階ごとに整理します。
まずやるべきこと:証拠保全と気持ちの整理
投稿の証拠を保存する
書き込み画面やプロフィールなどをスクリーンショットで保存する
URL・投稿日時・ハンドルネームなどをメモしておく
可能であれば、ページのコピー(PDF保存など)も残しておく
一人で抱え込まない
信頼できるフレンドや家族に状況を共有し、サポートを受ける
ゲームから一時的に距離を取り、休息を確保する
感情的に反撃投稿をしない
晒し返しや暴言で応戦すると、トラブルが長期化・複雑化しやすくなります。
「証拠を残し、冷静に対応する」ことを最優先にしてください。
掲示板・SNS・Riotサポートへの通報・削除依頼
次に、実際の対応先について考えます。
掲示板・SNSの通報機能を利用する
多くのサービスには「違反報告」や「通報」ボタンが用意されています。
利用規約違反(名誉毀損・プライバシー侵害など)に該当すると判断されれば、削除やアカウント凍結が行われる場合があります。
削除依頼フォーム・お問い合わせ窓口を確認する
一部の掲示板やまとめサイトでは、専用の削除依頼フォームが用意されています。
必要に応じて、スクリーンショットやURLなどの証拠情報を添付して申請します。
LoLに関する内容であればRiotサポートへの相談も検討する
ゲーム内トラブルに関連する晒しであれば、サポートチケットから相談することも一案です。リーグ・オブ・レジェンド+1
すべてが対応対象になるわけではありませんが、運営側に状況を共有しておくことで、今後の対応方針に影響する場合があります。
悪質な場合は専門家への相談も検討を
次のような状況では、弁護士などの専門家に相談することを強くおすすめします。
実名・顔写真・住所・学校名などが晒されている
「死ね」「殺す」といった脅迫的な表現が含まれている
長期間にわたり継続的な中傷・嫌がらせが続いている
メンタル面のダメージが大きく、日常生活に支障が出始めている
各地の弁護士会や法テラス、インターネットトラブルに詳しい法律事務所では、初回無料相談を受け付けていることもあります。
「大げさかもしれない」と遠慮するよりも、早めに専門家に現状を伝え、適切なアドバイスを受けることが重要です。
晒さない・晒されないためのLoLでの立ち回りとマナー
通報されやすい行動・晒しのきっかけになりやすい行動
まずは、自分が晒しのきっかけにならないようにすることも大切です。
一般的に、次のような行動は通報や晒しの対象になりやすいとされています。
試合中の暴言・人格攻撃・差別的発言
意図的なフィードや放置、AFK
味方のジャングル・ミニオンを妨害する行為
ボイスチャットでの過度な罵倒や騒音
もちろん、これらの行動があったからといって晒してよいわけではありませんが、自分自身が日頃からトラブルの火種を減らす努力をすることは、結果的に晒されるリスクを減らすことにもつながります。
問題プレイヤーとの距離の取り方とミュート・レポートの活用
問題のあるプレイヤーに遭遇したときは、次のような対応を心がけてください。
早い段階でチャットミュート・ボイスミュートを利用する
証拠としてチャットログのスクリーンショットを残したうえで、試合後にレポートを行う
フレンドとプレイしている場合は、「暴言に乗らない」ことを共通のルールにする
言い返すことが必ずしも自分を守ることにはつながりません。
「ミュート+レポート」というシンプルなパターンを徹底する方が、精神的な消耗も少なくて済みます。
フレンドやチームでできるポジティブなコミュニケーション
晒しの文化とは対照的に、コミュニティを健全に保つための工夫もあります。
良いプレイをした味方を褒める
ミスを責めるのではなく、「次はこうしよう」と建設的に声をかける
ランクが合わないフレンドとは、ノーマル中心で遊ぶなど、お互いにストレスが溜まりにくい形を選ぶ
小さな配慮の積み重ねが、**「晒し合うコミュニティ」ではなく「支え合うコミュニティ」**を作ることにつながります。
よくある質問(FAQ)
Q. 晒しスレを確認しに行くべきでしょうか?
A. 気になるお気持ちは自然ですが、無理に見に行く必要はありません。
一度見始めると、何度も検索してしまいメンタルが消耗するケースが多くあります。
どうしても確認したい場合は、信頼できる第三者に「必要な箇所だけ確認してもらう」という方法も検討してください。
何よりも、あなた自身の心の健康を優先することが大切です。
Q. 自分も感情的に晒してしまいました。どうすればよいですか?
A. まずは、これ以上状況を悪化させないことを最優先にしてください。
可能であれば、自分の投稿の削除依頼を行う
同様の投稿を続けないことを徹底する
今後は、問題プレイヤーへの対処を「ミュート+レポート」に切り替える
必要に応じて、自分が行った行為の法的リスクについても専門家に相談し、早めに軌道修正することが望ましいです。
Q. 未成年が晒しの被害にあった場合、保護者はどうすればよいですか?
A. 以下のポイントを意識して対応していただくとよいと考えられます。
まずは子どもの話をじっくり聴き、責めずに状況を把握する
どのサービスで、どのような内容が晒されているかを一緒に確認する
証拠保全と通報・削除依頼を、保護者がサポートしながら進める
被害が深刻な場合は、学校・相談窓口・弁護士など専門家への相談も検討する
ゲームの内容が分からなくても、「味方でいてくれる大人がいる」という安心感が、子どもにとって大きな支えになります。
まとめ:LoLを安心して楽しむために知っておきたいこと
最後に、本記事のポイントを振り返ります。
LoLの「晒し」は、掲示板やWiki、SNSなどユーザー運営の場で行われることが多く、情報の正確性や公平性は保証されません。
Riotの規約・行動規範では、個人情報の晒しや嫌がらせ・中傷行為が禁止されており、アカウント停止などのペナルティ対象になり得ます。
日本の法律上も、晒し行為は名誉毀損・侮辱・プライバシー権侵害・肖像権侵害などの問題を引き起こす可能性があり、発信者情報開示や損害賠償請求に発展することもあります。
自分やフレンドが晒されたときは、証拠を残しつつ、感情的な反撃を避け、通報・削除依頼・専門家相談などの正式な手段を検討することが重要です。
普段から暴言やトロール行為を避け、「ミュート+レポート」を徹底することで、晒されるリスクを減らしつつコミュニティをより健全に保つことができます。
LoLは、本来チームで協力して楽しむゲームです。
「晒し」の不安に飲み込まれてしまうと、せっかくのゲーム体験が苦しいものになってしまいます。