LINEのトークで、送ったはずのメッセージの横に「丸い矢印」が出たまま消えない――そんな瞬間、相手に届いているのか不安になり、つい再送を押してよいのか迷ってしまいます。しかも急ぎの連絡ほど、未達に気づけないまま時間だけが過ぎることもあります。
本記事では、LINEに表示される丸い矢印が示す状態を整理したうえで、通信不良・LINE側の障害・端末やアプリの不具合・相手側の要因・利用制限の可能性まで、原因を最短で切り分ける手順をわかりやすく解説いたします。さらに、再送と削除の正しい使い分け、iPhone/Android別の確認ポイント、写真や動画だけ送れないときの対処も網羅します。
「まず何をすればよいか」を上から順に実行できるように構成しておりますので、今まさに丸い矢印が消えず困っている方も、再発を防ぎたい方も、この記事の手順通りに確認していただければ、原因に当たりを付けて落ち着いて解決へ進めます。
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LINEの丸い矢印とは何か
丸い矢印が出るタイミング
LINEのトーク画面でメッセージを送信したあと、メッセージの右側付近に「丸い矢印(ぐるっと回るような矢印)」が表示されることがあります。これは多くの場合、送信処理が完了していない状態を示しており、メッセージが相手に届いていない可能性が高いサインです。
典型的には、次のような場面で出やすくなります。
地下、屋内、駅構内、移動中などで電波が不安定なとき
Wi-Fiには接続できているが、実際の通信が遅い・途切れるとき(混雑、ルーター不調、距離が遠いなど)
モバイル回線が速度制限中、回線が混雑しているとき
端末が重く、アプリが固まり気味のとき
LINEアプリやOSの一時的不具合があるとき
丸い矢印が表示されている間は、「送信ボタンを押した」という操作は完了していても、「相手に届いた」という結果が確定していないことがあります。特に、急ぎの用件・重要な連絡・期限がある連絡では、送信後に表示が通常に戻ったか(送信できた状態になったか)まで確認する習慣が有効です。
なお、表示や挙動はOS(iPhone/Android)やLINEのバージョンで多少異なる場合がありますが、共通して言えるのは、丸い矢印が出ている状態を放置すると「送ったつもりで未達」のリスクが残る点です。相手が返信しない理由が「忙しい」ではなく「届いていない」ケースもあるため、まずは送信状態の確認が優先です。
斜め矢印やビックリマークとの違い
LINEの送信状態は、端末やバージョンによって見え方が異なりますが、似たマークが出て混乱しやすい点が注意です。ここでは「丸い矢印」と混同しやすい表示の考え方を整理いたします。
斜め方向の矢印:送信中・処理中を示す場合が多い表示です。しばらく待つと消えることがありますが、通信が途切れると「丸い矢印」や「再送が必要な状態」に移行することがあります。
丸い矢印:送信がうまく完了しておらず、再送や再試行が必要になっている状態を示す場合が多い表示です。タップすると再送や削除などの選択が出ることがあります。
ビックリマーク(!)など:送信に失敗したことを明確に示す形で表示されることがあります。ここから再送へ進む形が多いです。
重要なのは、どのマークが出ているかよりも「相手に届いたか」を判断できる状態に戻すことです。表示が残っている限り、相手に届いている保証は弱く、急ぎの連絡であれば再送や通信環境の改善を優先すべきです。
また、ユーザーの心理として「ブロックされたのでは」と不安になる方が多いのですが、ブロックの有無はトーク画面の表示だけで断定できません。まずは、丸い矢印が示す「送信の不成立」を解消し、それでも不自然な状態が続く場合に追加の切り分けへ進むのが、誤解を減らす最も安全な順番です。
相手に届いているかの見分け方
相手に届いたかどうかを見分ける際に、最もわかりやすいのは次の観点です。
丸い矢印が残っていないか
丸い矢印が残っている場合は未達の可能性が高く、まずは再送や通信改善が必要です。逆に、表示が消え通常の状態に戻れば、少なくとも「送信処理は完了した」可能性が上がります。既読の有無
既読は相手がトークを開いたことを示すため、既読が付いていれば「相手端末に届いている」と考えやすい状態です。ただし、既読が付かないからといって、必ずしも未達とは限りません。相手が通知だけ見て開いていない、忙しくて開けていない、端末がオフ、圏外などの理由でも既読は付きません。同じ相手へ別メッセージが通るか
たとえばスタンプなど軽いデータが送れるのに、文章だけ丸い矢印のまま、あるいは写真だけ送れないなど、送れる種類に差が出ると原因が絞れます。他の相手へ送れるか
他の相手へは問題なく送れるのに、特定の相手だけ丸い矢印が出続ける場合は、相手側の状態や設定の可能性が上がります。
ここでのポイントは、「届いていないかもしれない」という不安を、確認可能な切り分けに落とし込むことです。丸い矢印の段階で悩み続けても結論は出ませんので、次章以降の原因と対処を上から順に試し、状況を明確化することが最短ルートです。
LINEの丸い矢印が出る主な原因
通信環境の問題
丸い矢印が出る原因として最も多いのは通信環境です。LINEはテキストだけでなく画像・動画・スタンプなど多様なデータを扱うため、通信が不安定だと送信処理が途中で止まりやすくなります。
よくある通信トラブルのパターンは次の通りです。
電波が弱い場所にいる:地下、建物の奥、エレベーター付近、山間部など
移動中で回線が切り替わる:電車、車移動、駅の乗り換え
Wi-Fiが「つながっているだけ」になっている:SSIDには接続できても、実際の通信が遅い/DNSが不安定/ルーターが混雑
速度制限:月末などで通信容量を使い切り、極端に遅くなっている
回線障害や混雑:特定の時間帯、イベント会場などで顕著
通信環境が原因の場合、対処の基本は「安定した回線へ切り替える」「通信をリフレッシュする」「時間をおいて再送する」です。特にWi-Fiは、端末側で問題がなくても、ルーターや回線側が不安定だと送信が止まります。Wi-Fiを切ってモバイル回線にするだけで改善することも多いです。
LINE側の障害
LINE側で障害や不具合が発生している場合、自分の端末や回線に問題がなくても送受信が不安定になります。この場合、個人の設定をいくら変えても改善しないことがあるため、早い段階で切り分ける価値があります。
障害が疑われる典型例は以下です。
他のアプリやWeb閲覧は普通にできるのに、LINEだけ送れない
自分だけでなく周囲の人も同様の症状を訴えている
メッセージだけでなく通話やスタンプも不安定
一時的に直ってはまた発生する、波がある
このパターンでは、LINEの公式アナウンス(ヘルプセンターのお知らせ等)を確認し、障害が出ている時間帯は「再送を繰り返すより、回復を待つ」ほうが結果的に早い場合があります。重要連絡は別手段(電話、SMS、メールなど)へ切り替える判断も必要です。
端末やアプリの不具合
通信が問題なさそうでも丸い矢印が消えない場合、端末やアプリ側の不具合が原因になっていることがあります。特に以下は頻度が高いです。
LINEアプリが古いバージョンのまま
OSアップデートが長期間未実施
端末の空き容量が少ない
メモリ不足でアプリが安定動作していない
バックグラウンド制限で送信処理が中断される
VPN、プロキシ、フィルタ系アプリの影響で通信が不安定
端末側の不具合は、基本的には「アプリ再起動」「端末再起動」「アップデート」「空き容量確保」などで改善することが多いです。いきなり再インストールに進むとログインやトーク履歴の扱いで事故が起きることがあるため、まずは安全な順番(後述)で進めることを推奨いたします。
相手側の設定や状態
「自分は普通に送れるのに、特定の相手だけ丸い矢印が出る」という場合、相手側の状態や設定が原因になっていることがあります。代表例は次の通りです。
相手の端末が圏外、電源オフ、通信制限
相手がアプリを長期間更新しておらず不安定
相手がメッセージ受信を制限する設定をしている
相手が機種変更やアカウント移行直後で状態が不安定
相手側のストレージ不足や端末不調
この場合、自分側で改善できることは限られますが、「他の相手には送れるか」「相手に別手段で連絡して状況確認できるか」で切り分けが進みます。重要な連絡であれば、LINEにこだわらず一時的に電話などへ切り替える判断が現実的です。
利用制限の可能性
急に送信できなくなり、全ての相手に対して送信が失敗し続ける場合、アカウントが何らかの理由で制限されている可能性も考えられます。心当たりがない場合でも、誤検知や自動判定の影響で制限がかかることはゼロではありません。
利用制限が疑われるサインとしては、次のようなものがあります。
全トークで送信できない状態が継続する
再送してもすぐ失敗に戻る
端末や回線を変えても改善しない
新規友だち追加や一部機能も使いにくい
この場合、通信や端末設定だけでは解決しないことがあるため、公式の案内や問い合わせ導線に従って確認するのが安全です。原因がここにあるかどうかを早く見抜くことは、不要な操作やデータ消失リスクを減らす意味でも重要です。
LINEの丸い矢印を消す対処法
最短で試すべきチェックリスト
ここでは、最短で解決するための順番を「上から順に」提示いたします。途中で改善したら、それ以降は実施不要です。
電波の良い場所へ移動し、少し待って表示が変わるか確認する
Wi-Fiをオフにしてモバイル回線で再送する(または逆にWi-Fiへ切替える)
機内モードをオン→オフして通信をリフレッシュする
丸い矢印をタップして「再送」を試す
LINEアプリを完全終了して再起動する
端末を再起動する
LINEアプリを最新版に更新する
OSアップデートを確認する
VPNやプロキシ、フィルタ系アプリを一時的に停止して再送する
障害情報や制限の可能性を確認し、必要なら問い合わせ導線へ進む
この順番の考え方は、「リスクの低い操作から先に」「効果が大きいものを先に」「データに影響する操作(再インストール等)は最後に」です。特に再インストールはログインやバックアップ状況によっては不利益が出る場合があるため、焦って先に実施しないほうが安全です。
再送と削除の正しい使い分け
丸い矢印が表示されるメッセージは、タップすると「再送」「削除」などが選べることがあります。このときの判断基準は明確です。
再送する:内容が正しく、相手に届けたい場合
削除する:誤送信、送る必要がなくなった、内容を直して送り直したい場合
再送を押してもすぐに丸い矢印へ戻る場合は、通信環境が改善していないか、障害や端末側の問題が残っている可能性が高いです。その場合は再送の連打ではなく、回線切替やアプリ再起動へ進むほうが効果的です。
一方、削除は「送らない」という判断ですので、削除後に同じ内容を送り直す場合は、文章をコピーしてから削除するなどの工夫が安全です(端末によってはコピーが難しい場合があります)。重要連絡で誤って削除してしまうと復旧が難しいこともあるため、削除は慎重に実行してください。
通信をリフレッシュする手順
通信起因の可能性が高い場合、効果が出やすい「通信リフレッシュ手順」を順番に実施してください。
Wi-Fiとモバイル回線を切り替える
Wi-Fiが不安定ならWi-Fiをオフにしてモバイル回線へ。逆にモバイル回線が弱い場所ならWi-Fiへ。回線を変えるだけで送れるようになることが多いです。機内モードを10秒程度オン→オフ
端末が通信状態を再確立するため、軽い不調が改善することがあります。別のWi-Fi(テザリング等)で試す
「自宅Wi-Fiだけで送れない」など、特定のWi-Fiに依存しているかどうかが判断できます。ルーター再起動(Wi-Fiが疑わしい場合)
ルーターの不調や混雑で通信が遅くなることがあるため、再起動が効くことがあります。
通信の問題は「つながっているか」ではなく「安定して十分な速度が出ているか」が本質です。特に写真や動画は通信品質の影響を強く受けるため、送信時だけでも安定回線へ切り替えると改善しやすいです。
アプリ更新と端末再起動
通信を整えても改善しない場合、アプリや端末の状態を整える段階へ進みます。ここは効果が高く、かつリスクが低い操作です。
LINEアプリの更新
不具合修正が含まれることがあり、古いバージョンだと特定の環境で送信が失敗しやすい場合があります。更新後は一度アプリを開き直し、丸い矢印のメッセージを再送してみてください。端末の再起動
端末が長時間稼働していると、メモリが逼迫して通信処理が不安定になることがあります。再起動は最も基本的で効果が出やすい対処の一つです。
加えて、端末の空き容量が極端に少ないと、画像の処理や送信データの一時保存で詰まりやすくなります。写真・動画が送れないときは特に、不要なアプリや動画を整理し、空き容量を確保してから再送すると改善することがあります。
iPhoneの確認ポイント
iPhoneの場合、設定の影響で送信が不安定になるケースがあります。代表的な確認ポイントは以下です。
省電力モード
省電力モード中は一部のバックグラウンド処理が抑制され、タイミングによって通信が不安定に感じることがあります。短時間だけ解除して送信を試す価値があります。モバイル通信の許可
Wi-Fiを切ったときに急に送れなくなる場合、LINEにモバイル通信が許可されていない可能性があります。設定でLINEのモバイルデータ通信が許可されているか確認してください。通知やバックグラウンド動作
送信中にアプリを切り替えると失敗する、ロックすると止まるなどの場合、バックグラウンド動作の制限が影響している可能性があります。まずは送信が完了するまでLINEを前面で開いたままにして再送してください。空き容量の不足
iPhoneは空き容量が少ないと動作全体が不安定になりやすいです。写真・動画送信の失敗が続く場合は、空き容量の確保が有効です。
Androidの確認ポイント
Androidは端末メーカーや機種により設定項目名が異なりますが、影響が出やすいポイントは共通しています。
データセーバー(節約モード)
背景通信が抑制され、送信処理が途中で止まることがあります。短時間だけオフにして再送を試してください。バッテリー最適化/バックグラウンド制限
LINEが「最適化対象」になっていると、バックグラウンドでの送信が止まることがあります。少なくとも送信完了まではアプリを開いたままにし、必要に応じて制限を見直してください。キャッシュの肥大化
キャッシュが溜まりすぎると不具合が起きる場合があります。端末の設定からLINEのキャッシュ削除が可能な機種もあります(機種差があるため、手順は端末仕様に従ってください)。
※ここでのポイントは「データ削除」ではなく「キャッシュ削除」です。データ削除はログインや設定に影響することがありますので、安易に実施しないほうが安全です。VPN/セキュリティアプリの影響
VPNやフィルタ系のアプリが通信を遅くしたり遮断したりして、丸い矢印の原因になることがあります。いったんオフにして再送し、改善するか確認してください。
状況別に原因を切り分ける
特定の相手だけ送れない
この症状は、原因が「自分側」ではなく「相手側」に寄っている可能性が高いです。切り分けは次の順番が合理的です。
他の相手へは送れるか確認する
他の相手へ普通に送れるなら、回線や端末の大きな問題である可能性は下がります(ゼロではありませんが優先度は下がります)。同じ相手へ軽いデータ(短文やスタンプ)を送ってみる
短文は送れるが画像は送れない、など差が出ると通信品質やデータサイズが関係している可能性が高まります。相手に別手段で連絡して状況確認する
相手が圏外、端末不調、受信制限設定などの可能性があります。重要連絡であれば、ここでの確認が最短です。
ここで「ブロックでは」と不安になる場合でも、まずは事実として「送信が成立していない」ことを解消するのが先です。ブロックの有無はLINEの画面表示だけで断定できず、思い込みで判断すると無用なトラブルや誤解につながります。疑いを持つ前に、送信状態を正常化し、他の要因を潰してから冷静に判断する流れが安全です。
写真や動画だけ送れない
文章は送れるのに写真・動画だけ丸い矢印になる場合は、原因が比較的絞れます。多いのは以下です。
データサイズが大きい
動画は特に容量が大きく、通信が少し不安定なだけでも失敗しやすいです。端末の空き容量不足
送信前後に一時ファイルが生成されることがあり、容量が不足していると処理が止まることがあります。回線品質が低い
Wi-Fiの速度が出ていない、モバイル回線が混雑しているなど。
対処としては、まず「安定回線へ切替」「端末空き容量確保」「送信するファイルを軽くする(短い動画、画質を下げる、不要なアプリを閉じる)」を試してください。もし同じ動画だけ失敗するなら、その動画ファイル自体が破損している可能性もあります。その場合は別の動画や写真で試すと切り分けが進みます。
Wi-Fiだけ送れない
Wi-Fiだけ送れない場合、端末ではなくWi-Fi側の問題が疑われます。具体的には次のような要因です。
ルーターが不調、再起動で改善する
同時接続が多く、帯域が混雑している
ルーターから遠く、電波が弱い
ルーターのDNSやセキュリティ設定で特定通信が不安定
公衆Wi-Fiで通信制限がある
切り分けとして最も有効なのは、「Wi-Fiを切ってモバイル回線で送れるか」を確認することです。モバイル回線で送れるならWi-Fi側の問題が濃厚です。自宅Wi-Fiの場合はルーター再起動、距離の見直し、周波数帯の切替(可能なら)などを試すと改善することがあります。公衆Wi-Fiの場合は、制限が原因のこともあるため、無理にそこで直そうとせず、モバイル回線や別Wi-Fiへ切り替えるのが現実的です。
全ての相手に送れない
全ての相手に送れない場合は、優先度の高い原因から潰すのが重要です。おすすめの判断順は次の通りです。
通信(回線)問題
電波、速度制限、回線混雑、Wi-Fi不調など。回線切替と機内モードのオンオフで改善するかが第一関門です。LINE側障害
障害なら「設定をいじっても直らない」可能性があるため、早めの確認が有効です。端末/アプリの不具合
アプリ更新、端末再起動、空き容量確保で改善することがあります。利用制限
上記をすべて試しても改善しない場合に疑います。特に、回線を変えても、端末を変えても再現するなら可能性が上がります。
この症状は焦りやすいのですが、対処を飛ばすと遠回りになります。上の順番に沿って一つずつ潰すことで、「直る」「待つべき」「問い合わせに進むべき」が判断しやすくなります。
再発防止と送信漏れ対策
重要連絡の送信前チェック
LINEは便利ですが、回線品質に依存する以上、100%の到達保証が常にあるわけではありません。送信漏れを防ぐために、次を習慣にしていただくと安全です。
送信直後に、丸い矢印が出ていないかを確認する
急ぎの用件は、送信後に表示が通常状態に戻るまで画面を見届ける
画像・動画など重いデータは、安定した回線で送る
期限が厳しい連絡は、LINE以外のバックアップ手段(電話、SMS、メール)を持つ
特に「相手が返信しない=読んで無視している」と決めつけないことが重要です。未達の可能性を想定し、送信状態を事実として確認するだけで、多くの誤解が防げます。
障害情報の確認先
自分側の設定や通信を整えても改善しない場合、LINE側障害の可能性が高まります。障害が疑われるときは、公式の案内(ヘルプセンターのお知らせ等)を確認し、同様の報告があるかをチェックしてください。障害であれば、こちらの操作で直るものではないため、無理な再送の繰り返しよりも「復旧まで待つ」「代替手段を使う」ほうが結果的に早く確実です。
また、障害のときに端末側でやってよいことは、「アプリ更新」「再起動」程度に留め、再インストールなどリスクのある操作は避けたほうが安全です。障害が原因なら、再インストールしても直らない可能性が高いからです。
困ったときの問い合わせの考え方
「手順をすべて試しても直らない」「業務上どうしても復旧が必要」「利用制限の可能性がある」といった場合は、公式の問い合わせ導線に沿って対応するのが確実です。
問い合わせ前に整理しておくと、切り分けがスムーズになります。
いつから発生しているか(日時)
どの相手でも送れないのか、特定の相手だけか
テキスト/画像/動画など、どの種類が送れないか
Wi-Fi/モバイル回線で症状が変わるか
アプリ更新・端末再起動・回線切替を実施したか
この情報が揃っていると、原因が「回線」「端末」「障害」「制限」のどれに近いかが判断しやすくなります。焦って操作を増やすほど原因が見えにくくなるため、状況を記録しながら進めるのがおすすめです。
LINEの丸い矢印に関するよくある質問
ブロックされると丸い矢印になりますか
丸い矢印は、まず「送信の不成立(送信処理が完了しない)」として考えるのが適切です。ブロックの有無はトーク画面の表示だけで確実に断定できず、思い込みで結論づけると誤解や対人トラブルにつながります。
不安な場合でも、次の順番で考えると安全です。
丸い矢印を解消し、送信処理を正常化する(回線切替、再送、再起動など)
他の相手へ送れるかを確認し、自分側問題の可能性を下げる
特定の相手だけなら、相手側の状態(圏外、受信制限、端末不調など)を疑う
それでも説明がつかない場合に、はじめて追加の可能性を検討する
この順番なら、誤解を最小限にしつつ、実際の復旧も早くなります。
丸い矢印のまま放置するとどうなりますか
軽い通信不良であれば、環境が改善したときに送れるようになることもあります。ただし、丸い矢印が出ている状態は「未達の可能性が残っている状態」ですので、重要連絡を放置するのは危険です。
放置が特に危険なケースは次の通りです。
期限や約束がある(集合時間、提出期限、取引連絡など)
相手が返信待ちで次の行動が止まる
仕事や手続きに関わる連絡で、遅延が影響する
この場合は、再送を試し、改善しないなら回線を変える、別手段で連絡するなど、到達確認ができる方法へ切り替えるのが安全です。
再インストールしても直らない場合はどうしますか
再インストールまで実施しても直らない場合、原因が「端末の一時的不具合」ではない可能性が高まります。次の方向で切り分けてください。
LINE側の障害が疑われる:公式の案内を確認し、復旧を待つ/代替手段へ切替
回線やネットワーク環境が根本原因:別回線(別Wi-Fi、テザリング、場所移動)で再現するか確認
アカウント側の問題(制限等)が疑われる:公式の問い合わせ導線へ進む
端末固有の問題:可能なら別端末で同アカウントの挙動を確認(ただしログインやデータ取り扱いは慎重に)
なお、再インストールは便利に見えますが、バックアップ状況やログイン状況によってはデータに影響することがあります。実施前には、トーク履歴の扱い・アカウント引き継ぎ設定などを理解したうえで進めることが重要です。すでに実施済みで状況が悪化した場合は、無理に操作を重ねず、状況を整理して公式サポートの案内に沿って対応するのが安全です。