LINEのトークで、背景に花火が打ち上がる演出を見かけたことはないでしょうか。これは不具合ではなく、LINEが用意しているトーク背景のエフェクト(アニメーション)として表示されるものです。季節イベントの一種として扱われることが多く、特定のキーワードを含むメッセージを送受信した際に、トーク画面の背景で演出が再生されます。
一方で、「同じ言葉を送ったのに自分だけ出ない」「相手には出ているのにこちらには出ない」「去年は出たのに今年は出ない」といった声も少なくありません。これは、エフェクトの提供条件が年や環境で変わる可能性があることに加えて、LINEアプリ側の設定、端末側の設定、通信や動作状況の影響を受けるためです。
本記事では、花火を出す基本のやり方を整理したうえで、出ないときの原因を最短で切り分けるチェックポイント、直し方、そして「演出を消したい」場合の設定まで、詳しく解説いたします。
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LINEの花火は何が起きる機能か
LINEの花火は、トークルームの背景に表示されるアニメーション演出です。メッセージそのものが変化するのではなく、トーク画面の表示層(背景や画面上のエフェクトレイヤー)に花火が表示され、一定時間再生されたのち自然に消えます。スタンプや絵文字のように履歴として残るものではなく、条件が揃った瞬間にだけ“再生される”タイプの機能だと理解すると分かりやすいです。
こうした背景エフェクトは、花火以外にも季節やイベントに応じた演出が登場することがあります。つまり「花火」という演出は、LINEのトークにおける“遊び心のある演出機能”の一つであり、動作が重いと感じる方や集中したい方は無効化できる余地も用意されています。
花火はトーク背景の期間限定エフェクト
花火の演出は、常に表示される固定機能ではなく、季節イベントとして期間限定で提供される形になることがあります。これは「対象の時期にだけ盛り上がる」ことを目的にしているためで、同じキーワードを送ったとしても、提供期間外であれば反応しないことがあります。
ここで重要なのは、「花火が出ない=設定ミス」とは限らない点です。まずは“その年・その時期に提供されているか”という前提があるため、出ないときは原因切り分けの一項目として「提供条件(期間や対象環境)」を視野に入れる必要があります。特に、周囲の人は出ているのに自分だけ出ない場合は設定や環境要因が濃厚ですが、誰に送っても誰から受け取っても出ない場合は、そもそも提供外の可能性も混じります。
また、期間限定である場合、対象ワード(反応するキーワード)も年やイベントの設計によって変化することがあります。以前は反応した言葉が、同じ年でも後半になると反応しなくなる、あるいは別の言葉に置き換わる、といったケースも起こり得ます。したがって、キーワードは“代表例を試しつつ、状況に応じて広げる”のが実務的です。
iPhoneとAndroidで見え方が違うことがある
花火のエフェクトは、iPhoneとAndroidのどちらでも見られることが多い一方で、見え方や出やすさが完全に同一とは限りません。理由は大きく分けて次のとおりです。
描画やアニメーションの仕組みがOSで異なる
iOSとAndroidは描画エンジンや省電力制御の思想が異なり、同じアプリでもアニメーションの再生条件や負荷のかかり方が変わり得ます。端末の性能差が影響しやすい
背景エフェクトは視覚効果を伴うため、端末の処理能力やメモリ状況、他アプリの動作状況に左右されます。新しい端末ほど出やすいという単純な話ではありませんが、処理が逼迫しているとアニメーションが省略される、カクつく、といった違いが起こり得ます。設定項目の名称・場所が微妙に違う
LINE内の「アニメーションの再生」に相当する項目があっても、OSやバージョンで表示名や階層が変わることがあります。さらにAndroidは端末メーカーごとの省電力設定が強く働くことがあり、LINEの設定だけでは解決しないこともあります。
このため、「友だちのiPhoneでは出るのに、自分のAndroidでは出ない」「同じAndroidでも機種によって出方が違う」といった差が出る場合があります。後半で解説する原因チェックと対処を順番に行うことで、多くのケースは切り分け可能です。
LINEの花火を出すやり方
花火を出す基本操作はシンプルです。基本的には、対象のキーワードを含むメッセージを送る、または受け取るだけで成立します。ただし「送れば必ず出る」とは限らず、トーク画面の状態や設定が影響します。ここでは、まずは最短手順を整理し、そのうえで出やすくするコツ、キーワードの試し方を解説いたします。
基本手順(トークで送るだけ)
花火を表示させたい相手とのトークルームを開きます
グループでも1対1でも、条件が合えば表示される可能性があります。ただし、トークルームの種類やトーク背景のカスタム状況が影響する場合もあるため、最初は1対1トークで試すと切り分けが簡単です。対象ワードを含むメッセージを送信します
単語だけでも文章の中でも、キーワードが含まれていれば反応することがあります。まずは短い文で試すと確認がしやすいです(例:「花火大会いきたいですね」など)。送信後、トーク画面の背景で花火が再生されるか確認します
すぐに始まる場合もあれば、トーク画面を開いているタイミングや描画の都合で、遅れて再生されるように見える場合もあります。送信したのに出ない場合は、後述の“出やすくするコツ”を先に試してから、原因チェックへ進むとスムーズです。
この手順で反応しない場合、まず疑うべきは「提供期間外」「キーワードが対象外」「アニメーション設定がオフ」「端末側でアニメーションが抑制されている」の順になります。
花火が出るキーワードの例
花火の演出は、特定の“季節感のあるワード”に反応することが多い傾向があります。ただし、対象ワードは固定ではない可能性があるため、代表例として押さえつつ、反応しない場合は周辺語に広げて試すのが現実的です。
花火大会
夏祭り
打ち上げ花火
花火
fireworks(英語表記が対象になることもあります)
試すときのポイントは、いきなり大量の候補を送るのではなく、まずは「花火大会」や「夏祭り」など直球の言葉から確認し、それでも反応しない場合に「打ち上げ花火」「fireworks」などへ広げることです。こうすると、対象ワードの問題なのか、設定・環境の問題なのかの切り分けが早くなります。
また、誤字や表記揺れも影響し得ます。例えば「はなび」「花火🎆」のような表記は、対象になったりならなかったりします。まずは漢字の「花火」や「花火大会」を含む文章で試し、反応がなければひらがな・絵文字付きなどへ広げていくのが良い流れです。
出やすくするコツ(トークを開き直す等)
「キーワードは合っているはずなのに出ない」という場合、トーク画面の表示状態やアプリ内部の一時的な不整合で、エフェクトの起動が見逃されていることがあります。以下は、難しい設定変更をする前に試す価値が高い“軽い対処”です。
トークルームを一度閉じて開き直す
トークリストへ戻って同じトークを開き直すだけで、表示が更新されて反応することがあります。特に、長時間LINEを起動しっぱなしにしている場合や、端末のメモリが逼迫している場合に効果が出やすいです。送信後に少し待つ
すぐに反応しない場合でも、数秒遅れて再生されるように見えるケースがあります。連続で何通も送るより、一度待って反応を見たほうが切り分けがしやすいです。通信状態を確認する
通信が不安定だと、メッセージ自体は送れていても、演出の読み込みが遅れたり省略されたりする可能性があります。Wi-Fiからモバイル通信へ、またはその逆に切り替えて改善する場合もあります。まずは1対1トークで試す
グループは通知や履歴が多く、表示負荷やタイミングの影響を受けやすい場合があります。動作確認としては1対1が簡単です。
これらを試しても出ない場合、次の章の「原因チェック」に進むのが最短です。
LINEの花火が出ない原因チェック
花火が出ない理由は、いくつかのパターンに集約できます。最短で解決するためには、思いつきで設定を触るのではなく、原因候補を順番に潰していくことが重要です。ここでは、つまずきやすい順にチェックポイントを並べています。
アニメーションの再生がオフ
最も多い原因が、LINEのトーク設定にある「アニメーションの再生」がオフになっているケースです。花火は背景エフェクトの一種のため、この設定がオフだと“そもそも再生されません”。
注意したいのは、意図せずオフになっている場合があることです。例えば、端末の動作を軽くするために設定を見直した際、あるいは過去に「演出が邪魔」と感じてオフにしたまま忘れていた、という流れはよく起こります。
また、LINEのアップデートにより設定項目の位置が変わることがあり、「以前はここにあったのに見つからない」と感じることもあります。その場合は、設定画面の検索機能や、「トーク」関連の項目を中心に探すと見つかりやすいです。
LINEアプリが古い/反映待ち
次に多いのが、LINEアプリのバージョンが古い、またはイベントの配信が段階的で反映待ちになっているケースです。背景エフェクトはアプリ側の実装や配信状況に左右されるため、最新版でないと動かない、あるいは一時的に反応が不安定になることがあります。
バージョンが古い場合
App Store / Google Playの更新が保留になっていると、必要な更新が当たっておらず、エフェクトが出ないことがあります。特に自動更新をオフにしている場合は見落としがちです。反映待ちの場合
同じバージョンでも、地域やアカウント単位で配信タイミングがずれることがあります。周りの人は出ているのに自分だけ出ない、という状況で「設定も合っている」場合、反映待ちが混じっている可能性も考えられます。
この場合は、アップデート、再起動を行ってから、少し時間を置いて再確認すると解決することがあります。
省電力・端末設定で動きが止まっている
特にAndroidで目立ちやすいのが、端末の省電力機能やユーザー補助設定などにより、アプリのアニメーションが抑制されているケースです。LINE側でアニメーションをオンにしても、端末側が「動きを減らす」「アニメーション無効」といった方針になっていると、エフェクトが表示されない場合があります。
代表的な影響ポイントは次のとおりです。
省電力モードが有効
バッテリー消費を抑えるため、バックグラウンド処理やアニメーションが制限されることがあります。花火のような演出は優先度が低いため、真っ先に省略される可能性があります。端末の“アニメーションを減らす”設定
端末の設定で視覚効果を減らすようにしている場合、OSがアプリのアニメーション表示を抑えることがあります。メモリ不足・同時起動アプリの影響
多数のアプリが動いていると、端末が負荷を下げるために描画を簡略化する場合があります。花火が出ないだけでなく、スクロールが重い、画面切り替えが遅い、といった兆候がある場合は、端末負荷が疑われます。
iPhoneでも「視差効果を減らす」「低電力モード」などが影響する可能性はありますが、一般にはAndroidのほうがメーカー独自の制御が強く、影響が表に出やすい傾向があります。
PC版・一部環境では出ない
花火の背景エフェクトは、スマートフォンアプリを主軸にした演出として提供されることが多く、PC版LINEでは同じように見えない、あるいは再生されない場合があります。また、同じスマートフォンでも、OSバージョンが古い端末や、特殊な表示設定をしている端末では、エフェクトが省略される可能性があります。
さらに、「相手は出るのに自分は出ない」という場合、相手側がスマホで、自分がPC版LINEを使っている、といった環境差が原因になっていることがあります。まずはスマホのLINEアプリで試し、それでも出ない場合に他の原因へ進むと良いでしょう。
LINEの花火が出ない時の直し方
原因チェックで当たりを付けたら、次は対処です。ここでは「まずLINEの設定を正す」「次にアプリ・端末の状態を整える」「最後に相手側も含めて条件を揃える」という順で解説いたします。最短で直したい場合、この順番を崩さないほうが遠回りになりにくいです。
設定をオンにする手順
最初に確認すべきは、LINEの「アニメーションの再生」設定です。名称はバージョンで多少変わる可能性がありますが、基本は「設定」→「トーク」周辺にあります。
LINEを開く
ホーム等から「設定(歯車)」へ進む
「トーク」関連の項目を開く
「アニメーションの再生」をオンにする(または背景演出に関する項目をオンにする)
ここでの注意点は次の2つです。
オンにした直後は、トーク画面を開き直して確認する
設定を変えた直後に同じトーク画面を見続けていると、表示が更新されず反応が分かりにくい場合があります。一度トークリストに戻り、トークを開き直してから試すと確実です。他の“演出系”設定も確認する
端末やバージョンにより、アニメーションに関係する設定が複数ある場合があります。例えば通知の演出、スタンプのアニメーション、トーク背景関連などです。花火は背景側の演出に紐づくことが多いため、トーク背景・アニメーション関連を中心に見直してください。
設定がオンになっているのに出ない場合は、次の再起動・アップデートへ進みます。
再起動・アップデート・端末再起動
「設定は問題ないのに出ない」ケースで効果が出やすいのが、アプリと端末の状態をリフレッシュする手順です。以下の順で試すと、作業量が少ない割に改善しやすいです。
LINEアプリを完全に終了して起動し直す
単にホームへ戻るのではなく、タスク一覧(アプリスイッチャー)から終了し、再度起動します。これだけで表示の不整合が解消することがあります。LINEを最新版にアップデートする
App Store / Google PlayでLINEの更新がないか確認し、あれば更新します。更新後は一度起動し直してから、花火のキーワードを試してください。端末を再起動する
端末が長時間稼働していると、一時ファイルやメモリ状態が影響してアニメーションが不安定になることがあります。再起動は古典的ですが、演出表示のような“軽微な不具合”に強い対処です。省電力モードを一時的に解除して試す
解除できる状況であれば、低電力モードや省電力モードをオフにしてから再確認します。常時オフにする必要はなく、動作確認のために一時的に解除するだけで十分です。
これらを実施しても出ない場合は、相手側の条件や環境差の可能性が高まります。
相手側にも確認してもらうポイント
花火の演出は「送った側」だけに依存しているように見えて、実際には受け取る側の環境や設定にも左右されることがあります。そのため、自分の端末では出ないが相手は出る、またはその逆、という状況が起こり得ます。相手にも次の点を確認してもらうと、解決が早くなります。
LINEのアニメーション設定がオンになっているか
相手が演出を切っていると、相手側では見えません。こちらで出ていても相手が見えない、という状況の典型例です。LINEアプリが最新版か
片方だけ古いバージョンだと、同じ条件でも再生が不安定になる場合があります。省電力モードや端末の“動きを減らす”設定が有効になっていないか
特にAndroidはメーカー独自の最適化でアニメーションが抑制されることがあります。PC版で見ていないか
PC版LINEはエフェクトの対象外になりやすいため、スマホ版で確認してもらうと状況がはっきりします。
相手にお願いするときは、「花火の言葉を送るので、設定のトーク→アニメーション再生がオンか見てもらえますか」と具体的に伝えると、確認がスムーズです。
花火などの演出を消したい時の設定
花火の演出は楽しい一方で、状況によっては「仕事中で集中が切れる」「動きが多くて疲れる」「端末が重く感じる」といった理由で、あえて消したい方もいらっしゃいます。LINEはそうしたニーズを見越して、背景エフェクトやアニメーションの再生を抑える設定を用意しています。
ここでは、花火に限らず“トークの背景演出全般”をコントロールする考え方で解説いたします。年やイベントが変わっても、同じ枠組みで対応しやすいからです。
背景エフェクトを無効化する方法
基本は、LINEの設定内にある「トーク」関連の項目で、アニメーション再生をオフにする方法です。
LINEを開く
設定(歯車)
「トーク」
「アニメーションの再生」をオフ(または背景演出に関連する項目をオフ)
これにより、花火のような背景エフェクトが再生されにくくなります。環境によっては「完全に出なくなる」場合もあれば、「一部の演出だけ抑制される」ように見える場合もありますが、少なくとも“派手な背景演出を抑える”効果が期待できます。
もし「花火だけ消したい」場合でも、個別に花火だけをオフにする設定が用意されていないことが多いため、アニメーション全体を抑える運用が現実的です。どうしても花火は見たいが他は見たくない、という細かな調整が難しい点は理解しておくとよいでしょう。
必要な時だけ戻すコツ
演出を常時オフにすると、イベント時に「せっかくなら見たい」と思ったときに見逃してしまうことがあります。そこでおすすめなのが、“普段はオフ、イベント時だけオン”という運用です。
普段はオフにしておき、花火を見たい日だけオンにする
設定の切り替えは数十秒で済むため、必要なタイミングに合わせて調整できます。オンにしたらトークを開き直して確認する
設定変更は即時反映されないように見えることがあります。オンにした後はトークを開き直して、キーワードを送って確認すると確実です。重いと感じる場合は、端末の負荷も合わせて軽くする
たとえば、不要なアプリを閉じる、再起動する、ストレージに余裕を作るなど、端末の動作を整えると演出のカクつきも減ります。
この運用にしておくと、「普段は快適、見たいときは楽しめる」というバランスが取りやすくなります。
よくある質問
Q1. 「花火」と送ったのに出ません。壊れていますか?
故障とは限りません。花火は背景エフェクトのため、まずはLINEの「アニメーションの再生」がオンか確認してください。次に、提供期間外や対象ワード外の可能性も考え、代表的な言葉(花火大会、夏祭りなど)を含む文章で試すのがおすすめです。それでも出ない場合は、LINEのアップデート、アプリ再起動、端末再起動、省電力モードの影響を順番に確認すると、原因を切り分けやすくなります。
Q2. 相手の画面だけ花火が出ません。
相手側でアニメーション再生がオフになっている、端末の省電力設定で動きが抑制されている、PC版LINEで見ている、といった可能性があります。相手にも「設定→トーク→アニメーション再生がオンか」「LINEが最新版か」を確認してもらうと解決しやすいです。
Q3. 花火の演出を消せますか?
可能です。LINEの設定から「トーク」関連の項目に進み、「アニメーションの再生」をオフにすると、背景エフェクトが表示されにくくなります。演出が気になる場合は普段オフにし、イベント時だけオンに戻す運用にすると、快適さと楽しさの両立がしやすくなります。