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知恵袋

【後鼻漏】知恵袋で話題の「自力での治し方」は本当に効く?医療情報で徹底整理

「喉の奥にネバっとしたものが張り付いている」「咳払いばかりしてしまい、人前で話すのがつらい」。
その原因が「後鼻漏(こうびろう)」かもしれないと気づきつつも、

  • 病院に行くほどなのか判断できない

  • まずは自力でどうにかできないか知りたい

  • 知恵袋やネットの情報が多すぎて、何が正しいのかわからない

とお悩みではないでしょうか。

本記事は、「後鼻漏 治し方 自力 知恵袋」と検索してたどり着いた方に向けて、
医療機関の信頼できる情報をベースにしながら、知恵袋などで話題になるセルフケアを整理し直したガイドです。

  • 後鼻漏とはそもそも何か、どんな原因で起こるのか

  • 鼻うがい・加湿・姿勢・生活習慣など、自宅でできる具体的な対処法

  • 「自力でどこまで頑張れるか」と「病院に行くべきライン」の目安

を、分かりやすく丁寧に解説いたします。

本記事は、後鼻漏に悩む方がご自身の状態を理解し、医療機関への相談やセルフケアの参考にしていただくことを目的とした一般的な情報提供です。最終的な判断は必ずご自身の責任と、担当医・薬剤師等の専門家の助言に基づいて行ってください。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

この記事のまとめ
  1. 正しい鼻うがいを1日1〜2回行う

    • 生理食塩水・市販製品を用い、回数ややり方の目安を守る。

  2. 姿勢と枕の高さを見直す

    • デスクワーク中は前かがみを減らす。

    • 就寝時は、高すぎない枕に調整する。

  3. 水分と室内環境を整える

    • カフェインに偏らない水分補給を心がける。

    • 加湿器や濡れタオルなどで、適度な湿度を保つ。

完璧を目指す必要はなく、「できるところから少しずつ続ける」ことが大切です。

目次

後鼻漏とは?「鼻水が喉に流れる」状態をまず正しく理解する

後鼻漏の仕組みとよくある症状

「喉の奥にいつも何か張り付いている」「痰が切れず、咳払いばかりしてしまう」。このような症状の背景にある代表的な原因の一つが「後鼻漏(こうびろう)」です。

後鼻漏とは、本来は鼻から前方に流れ出るはずの鼻水や、副鼻腔(鼻の奥の空洞)にたまった粘液が、喉の方へと流れ落ちてしまっている状態を指します。

代表的な症状は、次のようなものです。

  • 喉の奥にネバネバしたものが張り付いている感じ

  • こみ上げるような咳や咳払いが多くなる

  • 朝起きた直後に痰がからみやすい

  • 声がかすれる・声が出しにくい

  • 口臭が気になる

  • 横になると喉に何か流れてくる感じがする

これらの症状は、風邪や喘息など別の病気でも起こりうるため、「すべてが後鼻漏のせい」と決めつけないことも重要です。

主な原因疾患(副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎・風邪・胃食道逆流など)

後鼻漏は「病名」ではなく「症状」です。その背景には、次のような病気や状態が隠れていることが多いとされています。

  • 副鼻腔炎(蓄膿症)
    副鼻腔という空洞に炎症が起こり、粘り気のある膿性の鼻水がたまり、それが喉側に流れやすくなります。急性の副鼻腔炎では抗生物質などで改善することが多い一方、慢性化すると長期的な治療が必要となる場合があります。

  • アレルギー性鼻炎・花粉症
    アレルギーにより鼻の粘膜が腫れ、粘り気の強い鼻水が増えることで、喉へ流れ込みやすくなります。

  • 風邪・ウイルス感染後
    風邪がきっかけで鼻の粘膜が過敏になり、炎症が長引くことで後鼻漏が続くケースもあります。

  • 気候変化・空気の乾燥・大気汚染などの環境要因
    エアコン・季節の変わり目・乾燥した空気・ホコリや煙などが鼻の粘膜を刺激し、粘液分泌が増えることで後鼻漏が悪化しやすくなります。

  • 胃食道逆流症など鼻以外の要因
    胃酸が喉まで上がってくる病気でも、喉の違和感・咳が生じます。後鼻漏と紛らわしい症状が出るため、長引く場合には医師による診断が重要です。

放置すると起こりうるリスクと、今すぐ受診すべき危険サイン

後鼻漏そのものは命に直結することは少ないとされていますが、「そのうち治るだろう」と放置し続けると、次のような問題につながる可能性があります。

  • 慢性的な咳や喉の違和感により、仕事や勉強・睡眠の質が低下する

  • 炎症が長引き、慢性副鼻腔炎や中耳炎を繰り返す

  • 口呼吸・口の乾燥から、口臭や虫歯・歯周病のリスクが高まる

さらに、以下のような症状がある場合には、後鼻漏だけでは説明できない別の病気が隠れている可能性もあるため、早めの受診が必要です。

今すぐ受診を検討したい危険サイン

  • 血の混じった痰が何度も出る

  • 強い息苦しさや胸の痛みを伴う

  • 37.5度以上の発熱が数日以上続く

  • 夜も咳が止まらず眠れない日が続く

  • 原因不明の体重減少や強いだるさがある

  • 子ども・高齢者・基礎疾患がある人で症状が急に悪化している

このような場合は、「様子を見る」よりも、内科や耳鼻咽喉科で早めに相談することが重要です。


知恵袋でよく見る「自力での治し方」の全体像

鼻うがい・鼻洗浄はなぜ効くのか(医学的な位置づけ)

Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでは、「鼻うがいで後鼻漏が楽になった」といった体験談が多く見られます。鼻うがいは、医療機関でもセルフケアとして推奨されている方法の一つです。

鼻うがいの主な目的は、次のとおりです。

  • 鼻腔や副鼻腔にたまった粘り気のある鼻水・膿を洗い流す

  • 花粉・ハウスダストなどのアレルゲンを物理的に除去する

  • 鼻の中を潤し、粘膜の状態を整える

ただし、安全に行うためにはいくつかのポイントがあります。

  • 真水や冷水ではなく、体液に近い濃度の「生理食塩水」を使う

  • 勢いよく流し込まず、やさしく流す

  • 耳に水が入らない角度・姿勢で行う

  • 中耳炎の治療中や、耳に痛みがある場合は、必ず医師に確認してから行う

市販の鼻うがい用ボトル・専用パウダーを利用すると、濃度や衛生面を保ちやすく、安全性が高まりやすいとされています。

蒸気・加湿・入浴など「温めるケア」の考え方

「お風呂に入ると少し楽になる」「蒸気を吸うと喉がラク」という声もよく聞かれます。これは、温かい蒸気によって鼻や喉の血行が良くなり、粘液が柔らかくなって動きやすくなるためと考えられています。

具体的には、次のようなケアが挙げられます。

  • ぬるめのお湯での入浴

  • 蒸しタオルを鼻や頬に当てる

  • 加湿器で室内を適度に加湿する

  • シャワーを浴びながら、温かい蒸気を吸い込むように深呼吸する

ただし、長時間の熱いお風呂やサウナは心臓や血圧への負担となるため、無理をせず、ぬるめのお湯に短時間つかる程度にとどめることが望ましいです。

姿勢・枕の高さ・寝方と後鼻漏の関係

前かがみの姿勢や、高すぎる枕で寝ることは、鼻の奥にたまった粘液を喉側へ流れやすくする要因になると指摘されています。

  • デスクワークで長時間うつむいた姿勢を続ける

  • 就寝時に、頭が前に倒れ込むような高い枕を使っている

このような状態では、重力の影響などにより粘液が喉へ流れやすくなり、後鼻漏の違和感が増すことがあります。

日常生活では、次のような工夫が有効です。

  • パソコン画面の高さを調整し、顔を近づけ過ぎない

  • 椅子と机の高さを見直し、背筋が自然に伸びる姿勢を取りやすくする

  • 枕の高さを「仰向けになったときに顔が床とほぼ平行になる程度」に調整する

食事・水分・カフェインなど生活習慣の見直しポイント

Q&Aサイトやブログでは、次のような「生活習慣の工夫」がよく話題になります。

  • こまめに水や白湯を飲む

  • カフェインやアルコールのとり過ぎを控える

  • 冷たい飲み物・甘いものを控えめにする

  • 乳製品を減らしてみる など

科学的な裏付けの強さには差がありますが、一般的には、

  • 脱水を避け、こまめな水分摂取を心がける

  • カフェイン・アルコールのとり過ぎに注意する

  • 極端な制限食ではなく、バランスのよい食事を意識する

といった「ほどほどで続けやすい生活改善」が重要です。

「これさえ食べなければ治る」「この食品だけで改善する」といった極端な主張には注意し、体調を見ながら少しずつ調整していくことが現実的です。


後鼻漏を自力で和らげる具体的なセルフケア手順

正しい鼻うがいのやり方と注意点(生理食塩水・回数・NG例)

一般的に推奨される鼻うがいの基本的な手順を、セルフケアの一例としてご紹介いたします。実践される際は、必ず市販製品の説明書や医療機関の指示も合わせてご確認ください。

生理食塩水の目安(自宅で作る場合の例)

  • 水:250ml(いったん沸騰させて冷ましたもの、または清潔な水)

  • 食塩:2g(小さじ1/3強ほど)

※濃度や衛生面の管理が難しい場合は、市販の鼻うがい用パウダー・ボトルの使用が無難です。

鼻うがいの基本的な手順例

  1. 洗面台の前に立ち、軽く前かがみになって顔を少し斜めに傾けます。

  2. 上側になっている鼻の穴に鼻うがいボトルの先を当て、口で「アー」と声を出しながら、ボトルをやさしく押して生理食塩水を流し込みます。

  3. 反対側の鼻の穴、または同じ鼻の穴から液が流れ出ます。

  4. 反対側の鼻も同じように行います。

  5. 最後に、強くかみ過ぎないよう注意しながら、やさしく鼻をかみます。

鼻うがいの注意点

  • 真水・冷水は粘膜への刺激が強く、痛みや炎症悪化の原因になります。

  • 真上を向いて行うと耳に水が入りやすく、中耳炎のリスクが高まります。

  • 勢いよく吸い込んだり、力いっぱい鼻をかみ過ぎないようにします。

  • 中耳炎を繰り返している方や、耳に痛み・違和感がある場合は、必ず医師に相談のうえで行ってください。

  • 回数は1日1〜2回程度を目安とし、やり過ぎて粘膜を傷めないようにします。

就寝前にできる「喉をラクにする」ルーティン(入浴・ストレッチ・枕調整)

夜になると後鼻漏が気になる方は、就寝前の過ごし方を整えることで、症状が和らぐ可能性があります。

就寝前のおすすめルーティン例

  1. ぬるめのお湯で10〜15分ほど入浴する

    • 鼻や喉の血行が良くなり、温かい蒸気で粘液が動きやすくなります。

  2. 浴室や洗面所でゆっくり深呼吸を行う

    • 鼻から吸って口から吐く呼吸を数回繰り返し、蒸気を鼻から取り込みます。

  3. 首・肩のストレッチを行う

    • 首をゆっくり回す、肩をすくめて下ろすなど、緊張をほぐして血行を整えます。

  4. 枕の高さを見直す

    • 仰向けになったときに、顔が床とほぼ平行になる程度の高さを目安に調整します。

    • 高すぎる枕は、頭が前に倒れ、鼻水が喉に流れやすくなるため注意が必要です。

  5. 寝室の環境を整える

    • 加湿器や濡れタオルなどで、適度な湿度を保つよう工夫します。

    • 鼻づまりが強い場合は、呼吸しやすい向きを上にして横向きに寝るなど、体勢を調整します。

日中の仕事中・外出中にできる軽いケア(姿勢・水分・マスク活用)

仕事中や外出先では、本格的なセルフケアは難しい場合が多いです。そのような場面では、次のような「小さな工夫」を積み重ねることが現実的です。

  • 姿勢をこまめにリセットする

    • 30〜60分に一度立ち上がり、背伸びや肩回しを行います。

    • デスクと椅子の高さを見直し、画面に顔を近づけ過ぎないようにします。

  • こまめな水分補給を心がける

    • 一度に大量に飲むのではなく、少しずつ頻繁に飲むイメージで行います。

    • カフェイン飲料だけに偏らず、常温の水やカフェインレス飲料も取り入れます。

  • マスクの保湿効果を活かす

    • マスクの内側がカラカラに乾いているときは、水分をとってから装着し直します。

    • 長時間同じマスクを使って不快感が増している場合は、新しいマスクに交換します。

痰を切りやすくする呼吸法・体位排痰の基本

痰が喉にへばりついている感じが強い場合は、「体位排痰」と呼ばれる、痰を出やすくする姿勢や呼吸法が参考になることがあります。

ごく簡単なイメージの一例

  1. 楽な姿勢で横向きに寝る、または少し前かがみでイスに座ります。

  2. 鼻からゆっくり息を吸い、口から「フーッ」と細く長く吐く呼吸を数回繰り返します。

  3. 痰が上がってきそうな感覚が出てきたら、軽く咳をして外に出します。

心臓病や呼吸器の病気がある方、高齢の方などは、無理をせず、必要に応じて医師や理学療法士の指導を受けることが望ましいです。


病院の治療と自力ケアはどう違う?役割の比較

耳鼻科・内科で行われる主な検査と治療(薬・ネブライザーなど)の概要

医療機関では、「後鼻漏という症状だけ」を見るのではなく、「なぜ後鼻漏が起きているのか」という原因を特定することが重視されます。

一般的な診察の流れの一例

  • 問診

    • いつから・どのようなタイミングで症状が出るか

    • 鼻水の色・量、咳や発熱の有無など

  • 診察

    • 鼻や喉の視診

    • 必要に応じて、内視鏡で鼻の奥〜喉の状態を確認

  • 検査(必要に応じて)

    • 副鼻腔の画像検査

    • アレルギー検査

    • 胸部X線など

治療の例

  • 副鼻腔炎

    • 抗生物質、粘液をさらさらにする薬、ネブライザー(霧状の薬の吸入)など

  • アレルギー性鼻炎

    • 抗ヒスタミン薬、点鼻ステロイド、場合によっては舌下免疫療法の検討

  • その他の原因

    • 胃食道逆流症に対する薬、喘息に対する治療など

このように、病院では「原因疾患そのもの」を治療できる点が、自宅でのセルフケアとの大きな違いです。

市販薬・漢方・サプリはどこまで頼っていい?利用時の注意点

ドラッグストアなどでは、後鼻漏や鼻炎に関連する市販薬・漢方・サプリメントが数多く販売されています。

よくあるタイプの例

  • 去痰薬(痰を出しやすくする薬)

  • アレルギー症状を抑える市販薬

  • 慢性的な鼻炎・副鼻腔炎を対象とした漢方薬 など

一時的な症状の軽減には役立つ場合がありますが、以下の点に注意が必要です。

  • 自己判断で長期間飲み続けない

  • 持病がある方・妊娠中・授乳中の方は、必ず医師や薬剤師に相談する

  • 効果が乏しい・症状が悪化する場合は、薬を増やすのではなく医療機関を受診する

「自力だけ」にこだわり過ぎないための考え方

「忙しくて病院に行けない」「これくらいで受診してよいのか不安」というお気持ちから、自力の対処だけで頑張ろうとしてしまう方も多くいらっしゃいます。

しかし、

  • 原因が分からないままセルフケアだけを続ける

  • 危険なサインや別の病気の可能性を見逃してしまう

といったリスクもあります。

おすすめの考え方

  • 自力ケア:生活習慣の改善・症状の軽減・予防

  • 病院の治療:原因の特定と根本的な治療

と役割を分けて考え、

  • 「セルフケアを○週間続けても改善が乏しいなら受診する」

  • 「危険サインに当てはまったらすぐ受診する」

といったルールをあらかじめ自分の中で決めておくと、迷いが少なくなります。


こんなときは早めに受診を|自力での対処に限界があるケース

時間の目安(〇週間以上続く場合 など)

一般的に、風邪をきっかけとした後鼻漏や咳は、数日〜2週間程度で徐々に改善していくことが多いとされています。

次のような場合は、自力の対処だけにこだわらず、医療機関への受診を検討してください。

  • 風邪が治ったはずなのに、3週間以上後鼻漏や咳が続いている

  • 1〜2か月以上、ほぼ毎日後鼻漏が気になる

  • セルフケアで一時的に良くなっても、すぐに再発を繰り返している

危険な症状のチェックリスト(血痰・息苦しさ・体重減少など)

以下のような症状がある場合は、早めの受診が強く推奨されます。

危険サインチェックリスト

  • □ 血の混じった痰が何度も出る

  • □ 息苦しさや胸の痛みを伴う

  • □ 38度前後の発熱が数日以上続く

  • □ 咳が強く、夜も眠れない状態が何日も続く

  • □ 最近、原因不明の体重減少や強いだるさがある

  • □ ゼーゼー・ヒューヒューといった喘鳴が聞こえる

これらは、肺や心臓など、別の重大な病気のサインである可能性があります。迷ったときは内科や呼吸器内科などへの受診を検討し、必要に応じて専門医を紹介してもらうことが重要です。

子ども・妊娠中・基礎疾患がある場合の注意点

  • 子どもの場合

    • 症状をうまく言葉で伝えられず、悪化に気づきにくいことがあります。

    • 中耳炎や気管支炎などへ進行しやすい年齢でもあります。
      → 長引く鼻水・咳・発熱がある場合は、セルフケアに頼りきらず、小児科・耳鼻咽喉科を早めに受診してください。

  • 妊娠中・授乳中の方

    • 使用できる薬に制限があります。市販薬や漢方でも、自己判断は避け、必ず主治医や薬剤師に相談してください。

  • 基礎疾患がある方(心臓病・呼吸器疾患・糖尿病など)

    • 軽い風邪や鼻炎と思っていた症状が、重症化しやすい場合があります。
      → 症状がいつもと違う、長引いている、息切れが強いなどの際には、早めの受診が安心です。


よくある質問(FAQ)

鼻うがいは毎日しても大丈夫?水道水はNGって本当?

適切な濃度の生理食塩水を用い、1日1〜2回程度であれば、鼻うがいは医療機関でもセルフケアとして推奨されることが多い方法です。

一方で、

  • 水道水をそのまま使用する

  • 冷たい水で行う

  • 強い圧をかけて勢いよく流し込む

といった方法は、粘膜を痛めたり、中耳炎の原因になったりするおそれがあります。

市販の鼻うがい用製品を利用し、使用方法を守ること、痛みや耳の違和感がある場合は無理をせず中止して医師に相談することが大切です。

後鼻漏は完全に治る?一生付き合うことになるの?

原因が副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などの場合、原因疾患を適切に治療することで、後鼻漏の改善が期待できるとされています。

ただし、アレルギー体質や鼻の構造的な問題(鼻中隔のゆがみなど)があるケースでは、「完全にゼロ」にできない場合もあります。そのような場合でも、

  • 症状を軽い状態に保つ

  • 生活習慣や環境を整え、悪化を防ぐ

ことで、「うまく付き合いながら生活する」ことは十分可能です。

咳が長引いているが、後鼻漏と咳喘息・肺の病気はどう違う?

後鼻漏による咳は、「喉の奥に流れ込んだ粘液を外に出そうとする咳」であることが多く、喉のイガイガ感や違和感を伴うことがよくあります。

一方、咳喘息や肺の病気では、

  • 息苦しさやゼーゼー・ヒューヒューといった喘鳴

  • 胸の痛み

  • 動いたときの息切れ

などが目立つ場合があります。

ただし、症状だけで完全に区別することは困難です。3週間以上咳が続く場合や、息苦しさが強い場合は、自己判断せず医療機関で診察を受けることが重要です。

どの診療科に行けばいい?耳鼻科と内科の使い分け

  • 鼻水・鼻づまり・後鼻漏・喉の違和感が主な症状
    → まず「耳鼻咽喉科」が候補になります。

  • 咳・息切れ・発熱・全身のだるさなどが強い
    → 「内科」「呼吸器内科」なども検討されます。

どちらか迷う場合は、通いやすい医療機関を受診し、必要に応じて適切な専門科を紹介してもらうとよろしいかと存じます。