※購入先、ダウンロードへのリンクにはアフィリエイトタグが含まれており、それらの購入や会員の成約、ダウンロードなどからの収益化を行う場合があります。

香典のお返しでなんて言う?迷ったらこれの一言と場面別フレーズ早見表

葬儀や法要の場で香典のお返し(香典返し)を受け取る瞬間、「なんて言うのが正解だろう」と言葉に詰まりそうになることがあります。弔事の場では、丁寧にしたい気持ちがある一方で、明るく聞こえる表現は避けたい、長く話して負担をかけたくない――そんな迷いが一度に押し寄せるからです。

本記事では、まず最初に迷ったときの万能フレーズを提示し、次に目上・会社関係・親族・親しい相手といった状況別に「そのまま言える一言」を早見表で整理いたします。さらに、後日香典返しが届いたときに悩みやすいお礼連絡の要否も判断しやすい形でまとめ、うっかり口にしがちなNG表現と言い換えまで一気に確認できます。

このページを読み終える頃には、場にふさわしい言葉が頭に残り、「この一言で大丈夫」という安心感を持って、落ち着いて受け取れるようになります。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

目次

香典のお返しでまず押さえる基本マナー

  • 迷ったら:『ご丁寧に恐れ入ります』
    目上にも会社関係にも通りやすく、長くならないため最も安全です。

  • 「ありがとうございます」は言ってはいけない決まりではありませんが、弔事では明るく聞こえると感じる方もいます。迷うなら 『恐れ入ります/恐縮です』に言い換えるほうが安心です。

  • 香典返しが後日届いたときのお礼連絡は原則不要とされる説明が多い一方、会社関係や目上には到着報告のみ短く入れると丁寧です。

香典返しは「お礼のしるし」であり、短く終える配慮が価値になる

香典返しは、香典をいただいたことへの感謝のしるしとして、ご遺族が用意する返礼品です。受け取る側がさらに丁寧なお礼を重ねると、形式的には美しく見えることもありますが、弔事では「相手の負担を増やさない」ことが配慮として評価されやすい場面があります。

言葉選びに迷ったら、次の2点を守るだけで安全性が上がります。

  • 短く言い切って終える(長話はしない)

  • 相手の心情と疲労を想像して、控えめな語に寄せる

この2点を守りながら、最も“事故が少ない”一言をこのあと具体的に提示していきます。

当日返しと後日返しで「言うべきこと」が変わる

香典返しには大きく分けて、葬儀当日に渡す「当日返し(即日返し)」と、四十九日法要後など落ち着いた時期に送る「後日返し」があります。

  • 当日返し:その場の一言だけで完結しやすい

  • 後日返し:自宅に届くため「連絡するべきか」で迷いやすい

後日返しの時期は、一般に「忌明け(四十九日)後から1か月以内」を目安とする説明が多いですが、地域差はあります。


香典返しを受け取るときに何と言うか

ここが最重要です。香典返しを受け取る場面は時間が短く、言葉を選ぶ余裕がありません。したがって、選択肢を増やすほど迷いが増えます。

この章は「まず1つを暗記」→「必要なら差分だけ上書き」の順で構成します。

迷ったらこれ:最も無難で通用範囲が広い一言

迷ったら、次の一言で問題ございません。

  • 「ご丁寧に恐れ入ります。」

この言葉は、以下の理由で“最も安全な型”になります。

  • 目上や会社関係でも失礼になりにくい

  • 弔事の場で明るく聞こえにくい

  • 短く言い切れるので、相手の負担にならない

言い方のコツは、声量を控えめにして、会釈とセットにすることです。言葉が完璧でなくても、会釈と静かな所作が整っていれば、受け取る側の印象は大きく崩れません。

1秒で選べる早見表:その場の一言(受け取る側)

場面 推奨の一言 ひとこと理由
迷ったとき(万能) ご丁寧に恐れ入ります 目上にも通りやすく短い
さらに控えめにしたい 恐縮です さらに短く終わる
会社・取引先が相手 このたびはご丁寧に恐れ入ります 形式が整い上品
親族が多い場 恐れ入ります 無難で言い過ぎない
親しい友人が相手 恐れ入ります/お気遣い恐縮です 親しさを出しすぎない

この表は「まず万能」を選び、必要なら相手に合わせて1語だけ差し替える設計です。文章を組み立てようとすると長くなるため、“短さ”を優先してください。

目上の方・会社関係で失礼になりにくい言い方

会社関係や目上の方が近くにいる場面では、丁寧さを少しだけ上げると安心です。とはいえ長くしないのが鉄則なので、「前置きを足すだけ」に留めます。

  • 「このたびはご丁寧に恐れ入ります。」

  • 「お心遣い、恐れ入ります。」

  • 「ご丁寧に恐縮です。」

ここで重要なのは、相手の労をねぎらう話題や、故人や死に直結する表現をその場で増やさないことです。弔事では、丁寧さよりも「静かに終える配慮」が価値になる場面が多いからです。

親しい間柄でも“その場は同じ言葉”が安全な理由

親しい友人や近しい親族ほど「ありがとう」「わざわざ」と言いたくなります。しかし弔事の場では、その明るさが気になる方もおられます。また、遺族側は対応が続いて疲れていることもあります。

そこで、親しい相手にもおすすめなのが次の考え方です。

  • その場は「恐れ入ります」で短く終える

  • 気持ちは、落ち着いた後日に別の形で伝える(手紙、短い連絡、改めての言葉)

親しさは場で証明する必要はありません。むしろ、場にふさわしい静けさを守ることが、親しい関係であっても最大の配慮になります。

「ありがとうございます」と言ってしまったときのリカバリー

緊張していると、つい「ありがとうございます」と言ってしまうことがあります。結論から言うと、過度に焦る必要はありません。言い直して長くなるほうが、かえって不自然になりやすいからです。

もし言い直すなら、短く収めます。

  • 「失礼しました。ご丁寧に恐れ入ります。」

言い直しは一度だけで十分です。二度三度と繰り返すと、逆に場がざわつきます。弔事のマナーは「完璧さ」より「落ち着いた所作」が大きく影響します。


香典返しが後日届いたとき、お礼の連絡は必要か

次に多い悩みが「香典返しが自宅に届いた。連絡するべきか」です。ここは結論が揺れやすいポイントなので、先に“判断軸”を提示します。

一般に、香典返しは香典へのお礼として贈られるため、受け取った側がさらにお礼を重ねることは不要とする説明が多いです。一方で、関係性や社会的距離によっては「到着報告だけ入れると丁寧」という現実もあります。

迷わないための判断チャート(表で代替)

あなたと相手の関係 連絡の基本方針 連絡する場合の要点
会社関係・取引先・目上 到着報告のみ入れると無難 30秒の電話/短文メールで「受領+気遣い」
親族(近い間柄) 状況により不要でも可 連絡するなら短く、用件だけ
親しい友人 相手の状況次第 事情を聞き出さず、気遣いを一言
香典返し辞退→礼状のみ受領 基本的に返信不要 どうしても伝えたいときだけ短く

「迷ったらどうするか」で言えば、会社関係・目上だけは到着報告を入れる、それ以外は相手の状況を優先する、という整理が最も迷いを減らします。

電話で伝える(30秒テンプレ)

電話は長くなるほど、相手の負担になります。狙いは「受け取りました」の事実共有と、「ご自愛ください」の気遣いだけです。

  • 「お返しのお品、確かに頂戴しました。ご丁寧に恐れ入ります。お疲れの出る頃かと存じますので、どうぞご自愛ください。」

相手が話を広げた場合でも、こちらから世間話に広げないほうが安全です。弔事は“話さない配慮”が喜ばれる場面も多いためです。

手紙で伝える(丁寧だが短い例文)

手紙は丁寧に見えますが、長文にする必要はありません。以下の4点が入っていれば整います。

  • 受領の報告

  • お心遣いへの言及

  • 相手を気遣う一言

  • 書中での御礼

例文:

  • 「本日、香典返しのお品を頂戴いたしました。ご丁寧なお心遣いに恐縮しております。ご多忙の折かと存じますので、どうぞご自愛ください。略儀ながら書中にて御礼申し上げます。」

親しい相手なら、時候の挨拶などを省いても問題になりにくいです。重要なのは、相手の時間を奪わないことです。

メール・LINEで伝える(許容されやすい条件と短文例)

メールやLINEは便利ですが、相手が形式を重んじる場合は避けたほうが良いこともあります。判断の目安は次のとおりです。

  • 普段からメール/LINEでやり取りする関係:短文で到着報告しても違和感が少ない

  • 目上・取引先:電話または手紙が無難(メールにするなら簡潔・絵文字なし)

短文例:

  • 「香典返しのお品、受け取りました。ご丁寧に恐れ入ります。どうぞお疲れが出ませんよう、ご自愛ください。」

絵文字やスタンプは避け、用件を一息で読み切れる長さにします。


香典返しを渡すときに何と言うか(遺族・喪主側)

ここからは「渡す側」の言い方です。読者が受け取る側であっても、親族として渡す側に回ることはあります。言葉の型を持っておくと、いざという時に助かります。

当日返しで手渡しするときの基本フレーズ

当日返しは受付や会場での対応が中心になります。ここでは「参列のお礼」と「品物は心ばかり」を短く言うのが基本です。

  • 「本日はご会葬いただき、ありがとうございました。心ばかりですが、お納めください。」

  • 「お心遣いを賜り、ありがとうございました。ささやかではございますが、お受け取りください。」

ポイントは「説明を足さない」ことです。品物の中身や、金額、手配事情を語る必要はありません。

後日返し(忌明け後)に渡すときの一言

後日返しで手渡しする場合は、「忌明けを迎えた」報告を一言添えると、香典返しの意味が伝わります。

  • 「おかげさまで忌明けを迎えました。心ばかりですがお納めください。」

  • 「四十九日の法要を済ませましたので、ささやかですがお礼のしるしです。」

このときも詳細な近況説明は不要です。相手の負担を増やさない範囲に留めます。

郵送・宅配で送る場合:挨拶状に入れる要点

郵送・宅配で香典返しを送る場合は、挨拶状を添えるのが一般的です。文章は長くせず、次の要点が入っていれば整います。

  • 香典(ご厚志)への御礼

  • 忌明けの報告(または落ち着いた旨)

  • 書中での御礼(略儀のお詫び)

短め例文:

  • 「このたびはご丁重なるご厚志を賜り、誠にありがとうございました。おかげさまで忌明けを迎えましたので、心ばかりの品をお届けいたします。略儀ながら書中にて御礼申し上げます。」

文章作成が苦手な場合、返礼品サービスのテンプレートを利用しても問題ございません。大事なのは「遺族の負担を減らしつつ、礼を尽くす」ことです。


香典返しで避けたいNG表現と言い換え

弔事の言葉は、完璧な敬語よりも「避けたい言葉を避ける」ほうが失敗を防ぎます。特に注意されやすいのが、忌み言葉重ね言葉です。

まず避けたいのは「連続」を想起させる重ね言葉

重ね言葉は「不幸が重なる」ことを連想させるとして避けられることがあります。代表例は次のとおりです。

  • 重ね重ね

  • たびたび

  • くれぐれも

  • ますます

  • わざわざ(特別扱いの響きが気になることがある)

会話では無意識に出やすいので、「言いそうになったら一拍置く」だけでも効果があります。

忌み言葉は「直接的な表現」を避け、柔らかく言い換える

忌み言葉は、死や不幸を直接的に表す言葉、または不幸の反復を想起させる言葉を指します。すべてを覚える必要はありませんが、よく使いがちな語だけ押さえると安心です。

  • 「死ぬ」→「ご逝去」

  • 「急死」→「突然のこと」「急逝」

  • 「繰り返す」「続く」→「今後」「これから」などへ整理

NG→言い換え早見表(会話で出やすい順)

うっかり言いがち 安全な言い換え どう安全か
ありがとうございます ご丁寧に恐れ入ります/恐縮です 明るさを抑えやすい
重ね重ね申し訳ありません 恐縮です/お心遣い恐縮です 連続を想起しにくい
たびたびすみません お手数をおかけしました “繰り返し”を避ける
くれぐれもご自愛ください どうぞご自愛ください 重ね言葉を避ける
わざわざありがとうございます ご丁寧に恐れ入ります 特別感を抑える

ここでの目的は、礼儀を競うことではありません。「短く、静かに、失礼の芽を摘む」ことが目的です。


よくあるケース別:この場合は何と言う?

最後に、現場で起こりやすい“追加の迷い”をケース別に整理します。

香典返しが高額だったとき(立派すぎて戸惑う)

高額な香典返しを受け取ると、驚きや恐縮が強く出ます。ただし、その驚きを強く言うと相手が「気を遣わせてしまった」と感じることがあります。ここも短く収めます。

  • 「ご丁寧に恐れ入ります。お気遣い恐縮です。」

追加で返すべきかは地域差もあり、判断が難しいところです。まずはその場は短く受け取り、必要なら後日に家族や年長者へ相談するのが安全です。

香典返しを辞退したのに、礼状が届いた

香典返しを辞退した場合、礼状のみが届くことがあります。この礼状に対しては、返信不要とする説明が多いです。
ただし、長い関係でどうしても一言伝えたい場合は、短い到着報告に留めます。

  • 「ご丁寧なお手紙を頂戴しました。恐れ入ります。どうぞご自愛ください。」

家族葬・小規模葬で当日返しを受け取った

家族葬でも香典返しの基本姿勢は同じです。小規模だからこそ近い距離で言葉が目立つため、より短く控えめが安全です。

  • 「ご丁寧に恐れ入ります。」(これだけで十分です)

「志」「満中陰志」など呼び方の違いが気になる

地域により表書きが異なります。受け取る側が場で言及する必要は基本的にありません。言葉は呼び方に左右されない万能型で済ませます。

  • 「ご丁寧に恐れ入ります。」

どうしても「ありがとう」が言いたい(気持ちが抑えにくい)

気持ちとして「ありがとう」が自然な方もおられます。弔事は“正解の単語”より“相手の心情への配慮”が大切です。もし「ありがとう」と言いそうになったら、次の置き換えを用意しておくと安心です。

  • 「ありがとう」→ 「恐れ入ります」

  • 「本当にありがとう」→ 「お気遣い恐縮です」

“ありがとうを言わないこと”が礼儀というより、“迷いが残るならより静かな語へ寄せる”という理解で十分です。


参考情報