「コレオって結局なに?」と聞かれて、言葉に詰まったことはありませんか。実はコレオは、ダンスでは振付(choreography)の略として使われる一方、サッカー観戦などではスタンドで行う人文字の演出を指すこともあります。この記事では、まず“どっちのコレオか”を30秒で判定し、振り・振付との違い、英語表現(choreo / choreographer)、覚え方までまとめて整理します。読み終える頃には、用語に置いていかれず、人にも自信を持って説明できるようになります。
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コレオとはを30秒でつかむ
まずはダンスのコレオか応援のコレオかを判定する
「コレオって何?」と聞かれて困る一番の理由は、同じ言葉がまったく違う場面で使われるからです。最初に“どっちのコレオ”かが分かれば、意味はすぐに整理できます。
30秒判定(当てはまる方が多いほうが答え)
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ダンスのコレオの可能性が高い
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「曲」「サビ」「ダンスプラクティス」「レッスン」「覚える」「カウント」「振付」が話題に出る
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動画のコメントで「この曲のコレオ好き」「コレオ難しい」と言われている
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応援のコレオの可能性が高い
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「スタジアム」「スタンド」「入場」「サポーター」「掲げる」「人文字」「ビジュアル」が話題に出る
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「今日はコレオがあるらしい」「コレオに参加しよう」と言われている
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このあと、ダンスのコレオを中心に分かりやすく解説しつつ、混同しやすい応援のコレオも別章でしっかり整理します。
コレオは何の略かを一言で説明する
ダンス文脈の「コレオ」は、英語のchoreography(コレオグラフィー)を短くした言い方として広く使われます。意味は一言でいえば「振付」ですが、会話では「振付の動き」だけでなく、曲全体の見せ方や組み立て(構成)まで含めて“コレオ”と言うことが多いのがポイントです。
たとえば、次の2つは同じ「振付」の話でもニュアンスが少し違います。
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「このサビの動き、覚えた?」=動きそのもの(部分)に焦点
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「この曲のコレオ、気持ちいい」=動き+構成+音ハメ+見せ場に焦点
「コレオ=振付」で大枠は合っています。ただし、友だちや先生が“コレオ”と言ったときに、どこまで含めて話しているのかが読み取れると、理解が一気に楽になります。
コレオが振付より広く聞こえる理由
choreographyは、辞書・専門領域では「振付」と訳される一方で、歴史的には「踊りを記す(記譜)」の意味から広がった言葉として説明されます。つまり、単に動きを並べるだけではなく、再現できるように“形として整える”という発想と相性が良い言葉です。
現代のダンスでも、振付はしばしば次の要素を含みます。
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どこを“見せ場”にするか(止め、緩急、視線、表情)
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どう展開するか(Aメロ→サビでの盛り上げ方)
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複数人ならどう魅せるか(隊列、フォーメーション、入れ替え)
この「組み立てる感じ」が、日常会話で“コレオ”が好まれやすい理由です。
コレオと振りと振付の違いを迷わず整理する
使い分けが分かる早見表
初心者が一番つまずくのは、「振り」「振付」「コレオ」が、日常会話ではわりとラフに混ざって使われることです。ここでは、混乱が減るように“使い分けの芯”だけを固定します。
| 用語 | ざっくり意味 | 指しやすい範囲 | 典型フレーズ | いま何を見ればいい? |
|---|---|---|---|---|
| 振り | 動きのパーツ、短いまとまり | 部分(1動作〜サビの一部) | 「この振り難しい」「振りが合ってない」 | 体の形、角度、止め、アクセント |
| 振付 | 動きを作ること/作られた動き | 部分〜全体 | 「振付を覚える」「振付を作る」 | 動きの順番、つながり、カウント |
| コレオ | 振付+見せ方の組み立て | 全体像(構成まで含みやすい) | 「この曲のコレオ好き」「コレオ固めよう」 | 緩急、見せ場、音ハメ、隊列、統一感 |
「このサビのここ」なら振り、「曲全体を覚える」なら振付、「作品としてどう見せるか」まで話が広がるならコレオ。まずはこの3行だけ頭に入れておけば十分です。
誤用しがちな言い回しを直すコツ
言葉の使い分けは“正解探し”より、「相手に伝わるか」が大切です。とはいえ、誤用しやすいパターンを知っておくと恥ずかしさが減ります。
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誤用しやすい:
「この1個の動きのコレオが難しい」
→ 1個の動きなら「振り」が自然 -
言い換えるなら:
「この振りが難しい」
「この部分の振付が難しい」
逆に、複数人での作品づくりを話すなら“コレオ”が便利です。
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伝わりやすい:
「サビの入り、みんなの角度が揃うとコレオが締まる」
「フォーメーションの切り替え込みでコレオを作ろう」
「どの単位の話をしているか(1動作/部分/全体)」を先に決めると、言い方も自然に決まります。
コレオは全員の動きが同じことを意味する?
コレオ=全員ユニゾン(同じ動き)と誤解されがちですが、必ずしもそうではありません。コレオは“構成”を含みやすいので、次のような設計もコレオの範囲に入ります。
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片方が動き、片方が止める(コントラスト)
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ソロを挟む(見せ場設計)
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同じ振りでも方向や高さを変える(奥行き)
つまり「全員が同じ動きをする」かどうかは、コレオの一部に過ぎません。
コレオグラファーと振付師の違い
「コレオを作る人」は英語でchoreographer(コレオグラファー)*と言います。日本語では「振付師」と言うことも多く、日常会話ではほぼ同義として扱われます。
ただし、現場では役割が分かれることもあります。
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振付師(choreographer):動きと構成を作る中心
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ディレクター/演出:カメラ割りやステージ導線を統合
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インストラクター:踊り手に伝えて揃える役
SNSで「Choreo by ○○」と書かれていたら、その○○が“作った人”だと理解すれば大丈夫です。
コレオの英語表現を最短で覚える
4語だけで9割対応できる
英語が苦手でも、コレオ周りは4語だけ覚えれば困りません。
| 役割 | 英語 | 意味 | 覚え方 |
|---|---|---|---|
| 概念(振付・構成) | choreography | 振付、振付作品 | これが本体 |
| 略語 | choreo | コレオ | SNSで多い |
| 人(作る人) | choreographer | 振付師 | “〜er”は人 |
| 動詞(作る) | choreograph | 振付する | 動作の形 |
「choreo=略」「choreography=本体」「choreographer=人」「choreograph=する」。この順に覚えると混乱しません。
SNSや動画で頻出のフレーズ
検索や視聴でよく見る表現も、パターンは限られています。
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Choreo by ○○:振付(制作)○○
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Dance choreography:ダンスの振付
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Learn the choreo:コレオを覚える
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Choreo tutorial / breakdown:振付チュートリアル/分解解説
検索するときは、曲名+“choreo”や“choreography”を足すと、練習動画に当たりやすくなります。
日本語会話での使い方の例
「コレオ」を実際に口にするときの、よくある言い方も押さえておくと安心です。
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「今日この曲のコレオ入れるよ」=今日はその曲の振付を練習に入れる
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「サビのコレオだけ先に固めよう」=サビ部分の振付を揃える
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「この曲、コレオが気持ちいい」=音ハメや構成の爽快さがある
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「フォーメーション込みでコレオ作ろう」=見せ方まで組み立てる
“どこまで含めているか”は人や場によって違うので、迷ったら「いまは部分?全体?」を聞き返すのが一番確実です。
コレオを覚えるときのコツを初心者向けに具体化する
初心者がつまずくポイントを先に潰す
コレオを覚えるときに詰まりやすいのは、才能よりも“見方”の問題です。よくあるつまずきを先に知っておくと、遠回りが減ります。
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動きだけ追って、音のタイミングが抜ける
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つなぎ(移動・向き・体重移動)を見落とす
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完璧に覚えてから通そうとして、通し練習が遅れる
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早いテンポの曲を等速で見続けて疲れる
コレオは“流れ”が大切なので、部分暗記だけで押し切ると途中で迷子になります。対策は「分割→反復→通し」を早めに回すことです。
8カウントで区切る覚え方の手順
最も再現しやすいのが、8カウント(または4カウント)で区切る方法です。動画でもレッスンでも使えます。
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まずは等速で通しを1回見る(全体の雰囲気をつかむ)
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8カウントごとに止めて、形をまねる(動きの“骨格”だけ)
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次に同じ8カウントを2〜3回反復(音の位置を合わせる)
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1つ先の8カウントを追加し、2つ分をつなぐ
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つながったら、早めに“サビだけ通し”を作る
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最後に曲全体を通して、ズレた箇所だけ戻る
コツは、「完璧にしてから次へ」ではなく、「早めに通して迷子ポイントを特定する」ことです。
動画で復習するときの3ステップ
動画学習は、見方を変えるだけで効率が上がります。
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正面(通常)で骨格を覚える
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ミラー(左右反転)で自分の体に移す
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速度を落として“つなぎ”を整える
さらに、撮影して見返すと伸びが早くなります。自分の動画を見るのが恥ずかしい時期もありますが、「どこで遅れるか」「どこで角度がズレるか」は、客観視が一番早いです。
つまずき別の解決表
| つまずき | 起きやすい原因 | すぐ効く対策 |
|---|---|---|
| 手足がバラバラになる | 音より形を優先しすぎ | まずリズムだけ口で取ってから動く |
| 次の動きに入れない | つなぎを見落としている | “最後の一歩”と“最初の一歩”だけ切り出す |
| 速すぎて何も見えない | 等速で見続けている | 0.75倍→0.5倍→等速の順で上げる |
| なんとなく揃わない | 角度・止めの統一が不足 | 「止めの高さ」「視線」「肩の向き」を合わせる |
| 途中で迷子になる | 通し練習が遅い | サビだけでも早めに通しを作る |
コレオを作る側になりたい人のための入門
まずは真似から始めるのが最短
「コレオを作ってみたい」と思ったら、いきなり新しい動きを発明しようとしなくて大丈夫です。多くの場合、最初は“既存の動きの組み合わせ”で十分に作品になります。
初心者が作りやすい流れは次の通りです。
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曲を決める(テンポと雰囲気が分かりやすい曲から)
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サビだけ作る(最初からフルは難しい)
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8カウント×4(合計32カウント)を目安にする
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見せ場を1つだけ決める(止め/ジャンプ/手の形など)
「見せ場を決める」だけで、コレオが“作品っぽく”見えます。
コレオが締まる3つの設計要素
作ったのに物足りないと感じるときは、だいたいこの3つのどれかが不足しています。
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緩急:ずっと同じ強さで踊らない
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方向:前だけでなく、斜めや横を使う
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止め:一瞬止まる場所を作る
難しい技を増やすより、緩急・方向・止めを入れた方が見栄えが出ます。
複数人ならフォーメーションを最小で入れる
グループで踊るなら、フォーメーションは“全部”作らなくてもOKです。初心者は、次の2つだけ入れると一気に見やすくなります。
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サビ頭で隊列を変える(横一列→V字など)
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見せ場でセンターを入れ替える
「フォーメーション=コレオ全部」ではありませんが、フォーメーションが入ると“構成感”が強まり、コレオという言葉がしっくり来るようになります。
応援のコレオを知っておきたい人へ
スタジアムのコレオは何を指すのか
サッカーなどのスタジアム文脈で言う「コレオ(コレオグラフィー)」は、サポーターが紙などを掲げて作る人文字・ビジュアル演出のことです。選手入場時などに行われ、クラブや選手を鼓舞する目的で実施される、と公式に説明されています。
ここがダンスのコレオとの最大の違いです。
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ダンス:身体の動き(振付・構成)
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応援:観客席の演出(掲出物・人文字)
同じ言葉でも対象が違う、と覚えるのが一番安全です。
どんな試合で行われやすいか
コレオは準備が必要なため、開幕戦やダービー、大事な一戦など、特別な試合で行われることが多いと言われます。観戦前にクラブ公式の案内やSNSで情報が出ていないかを見ると、「知らずに困る」を減らせます。
観戦時のマナーと注意点
コレオは周囲と協力して成立する演出です。初参加なら、次だけ押さえれば十分です。
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指示のタイミングで掲げる(早すぎ・遅すぎは見え方が崩れる)
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通路や階段で広げない
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係員・運営の案内が最優先
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写真撮影は周囲の妨げにならない範囲で
「分からないからやらない」より、「分からないからこそ周囲の動きを見て合わせる」のがスムーズです。
著作権や利用ルールで不安があるときの考え方
振付はケースによって著作物として扱われ得る
振付(ダンスの動き)が著作物として扱われるかどうかは、ケースによって判断が分かれます。既存ステップの組み合わせにとどまるか、創作性があるか、表現としての独自性があるか、といった点が問題になり得ます。
ここで大切なのは、「ネットで見たから自由に使っていい」と短絡しないことです。特に次の条件が重なると注意が必要になります。
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収益化(広告収入、案件、販売、チケット等)
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企業利用(宣伝、ブランド動画、イベント)
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元の作品の利用条件が明示されている(禁止・許諾制など)
迷ったときの安全な判断フロー
法律の細部は状況で変わるため、一般論としての“安全寄りの考え方”を置いておきます。
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まず、公式(権利者・制作側)の利用方針があるか確認する
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収益化や商用利用なら、原則として許諾が必要か検討する
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引用として扱うなら、出所明示など“引用の要件”を満たすか確認する
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不明確なら、権利者へ確認する
「趣味の練習」と「公開・拡散・収益化」では、同じ動画でも意味合いが変わります。心配な場合は、最初から安全側に倒しておくのが安心です。
よくある質問で最後のモヤモヤを解消する
コレオは一曲全部の振付だけを指すの?
いいえ。会話では「サビのコレオ」「2番のコレオ」のように部分を指すこともあります。ただし、単発の動きよりは“まとまり”を指すことが多いので、最初は「部分でも全体でも使うが、まとまり寄り」と覚えると混乱しにくいです。
コレオとフォーメーションは同じ?
同じではありません。フォーメーションは主に「立ち位置や隊列の形」です。一方でコレオは、動きと構成(必要ならフォーメーションも含む)を指しやすい言葉です。
関係で言えば、フォーメーションはコレオを構成する要素の1つになり得ます。
コレオを作る人は誰?
英語ではchoreographer(コレオグラファー)です。日本語では振付師と呼ばれることが多いです。MVやライブ、舞台などでは、振付師の名前がクレジットされることもあります。
「コレオがいい」と言われたら何を褒められている?
状況次第ですが、次のどれか(または複数)を褒められていることが多いです。
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音ハメが気持ちいい
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見せ場の作り方が上手い
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動きの流れが自然
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グループの見え方がきれい
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曲の雰囲気と合っている
「どこが良かった?」と聞き返すと、次の改善点も見つかりやすくなります。
先生が言うコレオとSNSのコレオは違う?
厳密には同じ言葉でも、使い方が少し違うことがあります。
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レッスン:練習単位として「今日のコレオ」=今日やる振付一式
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SNS:作品として「この曲のコレオ」=見せ方込みの振付作品
どちらも間違いではないので、「どの範囲を指しているか」を意識すればOKです。
コレオとはを人に説明するときの言い方テンプレ
一番短い説明
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ダンス:コレオ=choreography(振付)の略。曲の構成や見せ方まで含めて言うことが多い
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応援:コレオ=スタジアムで紙などを掲げて作る人文字・演出
この2行が言えれば、ほとんどの場面で説明できます。
もう少し丁寧に説明するなら
「ダンスのコレオは振付のことだけど、会話では“作品としての組み立て”まで含めて言うことが多いよ。サッカー観戦のコレオは、スタンド全体で作る人文字の演出のことだよ。」
“どっちのコレオ?”を先に聞くのが、いちばん親切です。
参考情報
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Jリーグ公式「サポーターが作りあげる芸術作品『コレオグラフィー』」
https://www.jleague.jp/j-tano/2168 -
artscape(アートワード)「コレオグラフィ」
https://artscape.jp/artword/5932/ -
コトバンク「choreography」
https://kotobank.jp/word/choreography-1226041 -
T-steps「コレオの振り付けの意味や違いから仕事と学び方まで徹底解説」
https://www.t-steps.jp/column/20251209/ -
ODORI(odori.tokyo)「コレオとはどんな意味?コレオグラフィやコレオグラファー…」
https://odori.tokyo/column/596/ -
文化庁(PDF)「著作権制度の概要(講習会資料)」
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuken/seidokaisetsu/seminar/2024/pdf/94088901_01.pdf -
戸田総合法律事務所「ダンスと著作物(その②)」
https://todasogo.jp/dancechosaku2/