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血圧測定は右手で測るべき?右腕が多い理由と左右差で迷わない基準腕の決め方

健診や病院で血圧を測ると、右手側(右腕)で測られて「なぜ右なのだろう」と疑問に感じたことはありませんか。さらに自宅で測ってみると、右と左で数値が違い、「どちらが正しいの?」「左右差は危険なの?」と不安が膨らむ方も多いはずです。
結論から言うと、血圧測定は「右腕が絶対の正解」ではありません。大切なのは、最初に両腕で左右差を確認し、平均的に高い方を“基準腕”として固定し、同じ条件で継続することです。
本記事では、右腕で測ることが多い背景をわかりやすく整理しながら、今日から迷わず続けられる測定ルール、左右差が出たときの確認手順、受診相談の目安までを一つにまとめます。数字に振り回されず、安心して血圧管理を続けるための「決め方」を一緒に作っていきましょう。

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目次

血圧測定で右手側が多いと言われる理由

「病院では右腕が多い」と感じるのは珍しくありません。ただし、現場で右腕が選ばれる理由は一つではなく、「医学的な背景」も「運用上の都合」も混ざります。

右腕の血圧がわずかに高く出やすいことがある

一般に、左右の血圧は完全に同じとは限りません。解剖学的な血管の分岐の違いなどから、右上腕の血圧がわずかに高く出やすいと説明されることがあります。こうした背景が「右腕で測る」と語られる一因です。

ただし、ここで注意したいのは、左右差よりも、測り方の違いで数値が簡単に動くことです。腕の高さ、姿勢、カフ(腕帯)のサイズや巻き方が違えば、左右差以上のブレが出ることもあります。カフのサイズ不適合が大きな誤差につながり得ることも指摘されています。

右腕にこだわるより「基準腕を決めて統一」が重要

血圧は日々変動します。だからこそ、治療や生活改善に活かすには「同条件の比較」が欠かせません。国際的にも、初回は両腕で測り、その後は高い方の腕を用いるという考え方が推奨として整理されています。

つまり、「右腕がいいか左腕がいいか」で悩み続けるより、あなたにとっての基準腕を決めて、そこに揃えるのが正解に近づく最短ルートです。


血圧は右腕か左腕かを決める基本ルール

ここからは、迷いを断ち切るための「決め方」を、具体的に手順化します。大事なのは“最初だけ両腕”で、あとは“固定”です。

最初の3日〜1週間は両腕で測って左右差を確認する

おすすめは、最初の3日〜1週間だけ両腕測定を行う方法です。1回の機会に右→左(または左→右)と測り、翌日以降も同じ時間帯に繰り返します。

  • 同じ時間帯(朝は朝、夜は夜)

  • 同じ姿勢(イス、机、腕の置き方)

  • 同じカフ、同じ巻き位置

この期間で「どちらが平均的に高いか」を見ます。1回だけの高低は、緊張や腕の位置で簡単に逆転するため、複数回の傾向を見るのがポイントです。

平均的に高い方を「基準腕」に固定して続ける

両腕で比べたら、平均的に高い方を基準腕にします。以後は原則その腕で測り、記録もその腕の数字で揃えます。AHAの科学的声明でも、初回は両腕で測り、高い腕を以後に用いることが推奨として述べられています。

基準腕を固定すると、次のメリットがあります。

  • 変化が「体調の変化」なのか「測り方の変化」なのか見分けやすい

  • 医師に見せる記録として信頼性が上がる

  • 日々の迷いが消えて継続しやすい

右腕で測れないときはどうする?

右腕に痛みがある、術後で避けたい、仕事や生活動作で測りにくいなど、事情がある人もいます。その場合は無理に右腕にこだわりません。

  • 両腕チェックの結果、左腕が基準腕になったなら左で続ける

  • 右腕が基準腕だが右で測れない事情があるなら、医師に相談したうえで、左腕で「条件固定」を徹底する

重要なのは「どちらの腕か」より、「同じ条件で継続できるか」です。


家庭での血圧測定を正確にする手順

左右差の不安の多くは、実は「測り方のブレ」から生まれます。ここを整えるだけで、数値が落ち着くケースは少なくありません。

測る時間帯は朝と夜が基本

家庭血圧は、決まった条件で継続するほど価値が上がります。日本高血圧学会の家庭血圧資料では、次のタイミングが基本として示されています。

  • :起床後1時間以内、排尿後、朝食前、服薬前

  • :就寝直前

「朝だけ」「夜だけ」でもゼロよりは良いのですが、可能なら朝夜の2回が望ましいです。朝は特に生活の影響を受けにくく、比較に向きます。

1回の機会に原則2回測って平均を記録する

同じタイミングでも、1回目は緊張や体の動きの影響で高めに出ることがあります。日本高血圧学会の資料では、1機会に原則2回測定し、平均を取ることが示されています。

おすすめのやり方はこうです。

  1. イスに座り、背もたれに寄りかかって1〜2分安静

  2. 1回目を測る

  3. 1〜2分おいて2回目を測る

  4. (1回目+2回目)÷2 を記録する(機器が平均表示するならそれでもOK)

「何度も測って一番低い値を採用する」やり方は、安心したい気持ちは分かりますが、記録としては不自然になりがちです。原則2回の平均という“ルール”を持つ方が、長い目で安定します。

姿勢と腕の高さで数値は変わりやすい

血圧は腕の位置が適切でないと高めに出やすいことが報告されています。腕が心臓より下にある、腕が支えられていない、といった状態で差が出る可能性があります。

基本姿勢のチェック

  • イスに深く座り、背中を支える

  • 足は床に、足を組まない

  • 会話しない、スマホを見ない

  • 腕は机の上などに置いて支える

  • カフの位置が心臓の高さに近い状態にする

これだけで、左右差が小さくなる人は多いです。

カフのサイズと巻き方で“誤差”が大きくなる

家庭血圧の精度で見落とされがちなのが、カフのサイズです。研究報道ベースでは、カフサイズが合わないことで血圧が不正確になる可能性が指摘されています。

カフの基本

  • 腕周りに合ったサイズを使う

  • 服の上からではなく、できるだけ素肌に巻く

  • きつすぎず緩すぎず、ずれない位置で固定する

上腕式を選ぶよう推奨されるのは、こうした条件を揃えやすい面があるためです(個人差はあります)。

記録の付け方で「診察がスムーズ」になる

医師が判断しやすい記録は「その場の最高値」ではなく、同条件で積み重ねたデータです。最低限、次を揃えると評価が早くなります。

  • 日付

  • 測定タイミング(朝/夜)

  • 基準腕(右/左)

  • 上(収縮期)/下(拡張期)/脈拍

  • メモ(寝不足、飲酒、運動、ストレス、風邪など)

日本高血圧学会は家庭血圧測定を推奨し、継続的な記録の重要性を示しています。


右腕と左腕の血圧が違うときの判断軸

左右差があると「病気では?」と不安になりますが、すぐに結論を出さないことが大切です。まず“測定誤差”を潰し、そのうえで“持続性”と“症状”を見ます。

左右差が出たら、まずはこの順番で確認する

左右差が出たときは、チェック項目を羅列するより、次の順で潰すと迷いません。

左右差が出たときの対応(やること順)

手順 やること 目的
1 姿勢・腕の高さ・腕の支持を揃える 腕位置による高め表示を除外
2 カフサイズと巻き方を見直す サイズ不適合の誤差を除外
3 1〜2分安静→原則2回測定の平均にする 1回目の緊張・ブレを減らす
4 別日にも同条件で再測定する “たまたま”か“持続”かを分ける

これを行うと、「左右差が問題」というより「測定条件が揃っていなかった」ことに気づく場合が多いです。

それでも左右差が続くときは「基準腕は高い方」で固定する

同条件で繰り返しても左右差が見えるなら、原則として高い方の腕を基準腕にして記録を続けます。初回に両腕で測定し、その後は高い腕を用いるという推奨はAHAの科学的声明にも整理されています。

注意したいのは、左右差があると分かった後に「毎回両腕で測り続ける」ことです。毎回両腕だと手間が増え、条件も揃えづらくなり、継続が難しくなります。基準腕の固定は、長期戦の血圧管理において実務的な安心材料になります。


受診相談の目安は「差の大きさ」だけで決めない

左右差に関しては、ネット上で「◯mmHg以上で危険」といった断定が目につきます。ただ、血圧は測定誤差や日内変動もあるため、差の大きさだけで即断しない方が安全です。代わりに次の3点で判断します。

  • 差が「同条件で」繰り返し出るか(持続性)

  • 片腕の症状があるか(しびれ、冷え、痛みなど)

  • 全身の症状があるか(胸痛、息切れ、強い頭痛など)

受診相談の目安(差+持続+症状)

状況 まずやること 相談の優先度
1回だけ左右差が大きい 表Bの手順で条件を揃えて再測定 🟢 様子見
別日も同条件で左右差が繰り返し出る 基準腕を高い方に固定し、記録を持って相談 🟠 相談検討
左右差+腕のしびれ・冷え・痛みがある 早めに医療機関へ 🔴 早めに相談
左右差に限らず胸痛・息切れ・強い頭痛などがある 迷わず受診(緊急性の判断は医療へ) 🔴 早めに相談

※診断は医療機関で行われます。自己判断で薬を調整したり、受診を先延ばしにしたりせず、記録を持参するのが安全です。


手首式で測る場合に起きやすい落とし穴

血圧計には上腕式と手首式があります。手首式は手軽ですが、測定姿勢の影響を受けやすいと言われます。特に「手首が心臓より下」になりやすい環境だと、数値が高めに出て不安を増やすことがあります。

上腕式と手首式の特徴比較

項目 上腕式 手首式
測定の安定性 姿勢を揃えやすい 位置(高さ)の影響を受けやすい
継続のしやすさ 慣れると簡単 持ち方・高さの癖が出やすい
不安の増えやすさ 比較的少ない ぶれやすいと不安が増えやすい
向く人 家庭血圧をきちんと管理したい人 上腕が測りにくい事情がある人等

手首式を使うなら、手首を心臓の高さに保つことを最優先にし、できる範囲で条件固定を徹底してください。


今日から迷わないための「固定ルール」テンプレ

最後に、検索したその日から実行できるよう、ルールをテンプレ化します。

基準腕の決め方テンプレ

  1. 最初の3日〜1週間、朝と夜に両腕で測る

  2. 原則2回測って平均を取る

  3. 平均的に高い方を「基準腕」にする

  4. 以後は基準腕で測定し続ける

測定条件テンプレ(日本高血圧学会ベース)

  • 朝:起床後1時間以内/排尿後/朝食前/服薬前

  • 夜:就寝直前

  • イス座位で1〜2分安静

  • 1機会に原則2回測り平均を記録

記録テンプレ(医師に見せやすい)

  • 例:2026/02/13 朝(基準腕:右) 128/78 脈72 メモ:睡眠6h

  • 例:2026/02/13 夜(基準腕:右) 124/76 脈70 メモ:飲酒なし

“続けられる形”に落とすことが、結局いちばん強い対策になります。


血圧測定のよくある質問

右利きは左腕で測るべきですか

利き腕ではない方が測りやすいことはあります。ただ、基本は「両腕で比較して基準腕を決める」ことです。以後は基準腕で条件を揃えて継続します。

1回目が高いのはなぜですか

緊張や直前の動きで高めに出ることがあります。座って1〜2分安静、原則2回測って平均、というルールにするとブレが減ります。

病院の血圧と家の血圧が違うのはなぜですか

環境や緊張の違いで変わることがあります。家庭血圧は、同条件の記録で傾向が見えるのが強みです。日本高血圧学会も家庭血圧測定の重要性を示しています。

家庭血圧が高い日が続いたらどうすればよいですか

まずは測定条件が揃っているかを確認し、記録を持って医療機関に相談してください。自己判断で薬を変えたり、受診を先延ばしにしたりしないことが大切です。

左右差があるとき、毎回両腕で測った方がいいですか

毎回両腕にすると手間が増えて条件が揃いにくくなります。最初に左右差を確認したら、原則は高い方を基準腕に固定して継続します。


まとめ

  • 「右手で測る理由」が気になっても、血圧管理の本質は基準腕を決めて同条件で継続することです。

  • 迷ったら、最初は両腕で確認し、平均的に高い方を基準腕に固定します。

  • 家庭血圧は、学会資料に沿って「朝と夜」「原則2回平均」「条件固定」を徹底すると、数字に振り回されにくくなります。

  • 左右差が気になる場合は、差の大きさだけで判断せず、条件を揃えた再測定→持続性→症状の順で見て、必要なら記録を持って相談してください。


参考情報源