Windows Update後から、Outlook classicが固まって終了しない、フリーズやシャットダウン不良が起きる――原因として「KB5074109」を疑い、アンインストールしようとしても、なぜか一覧に表示されない。さらに wusa /uninstall を試しても「インストールされていません」と言われ、手詰まりになっていませんか。
この症状は、更新の管理単位がKB番号と一致しないケースや、SSUとLCUが統合された更新の性質によって起こり得ます。本記事では、状況を最短で見分けるチェックから始め、設定画面・セーフモード・DISMまでを「分岐付き」で手順化しました。失敗しやすいポイント、取り違えを防ぐ確認方法、万一の復旧導線、さらに再発を防ぎながらメール業務を止めない代替策まで、1本で完結するようにまとめています。
「壊したくないけれど、今すぐ直したい」方が、落ち着いて安全に戻せるように、順番どおりに進めていきましょう。
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- 1 KB5074109がアンインストールできないときに最初に確認すること
- 2 KB5074109がアンインストールできない症状パターン
- 3 KB5074109が消せない主な原因
- 4 症状別に最短で進めるアンインストール手順
- 5 事前準備チェックリスト(失敗しても戻れる状態を作る)
- 6 設定画面からKB5074109をアンインストールする手順(まずはここから)
- 7 セーフモードでアンインストールを試す手順(干渉を減らす)
- 8 DISMでKB5074109相当のLCUを削除する手順(一覧に出ない/wusaが効かない人向け)
- 9 DISM実行チェック表(取り違え防止・安全柵)
- 10 アンインストール後に再発を防ぐ(更新を止めっぱなしにしない運用)
- 11 うまくいかないときのトラブルシューティング(詰まりポイント別)
- 12 よくある質問
- 13 まとめ:KB5074109が外せないときは“統合パッケージ”前提で進める
- 14 参考にした情報源
KB5074109がアンインストールできないときに最初に確認すること
Windows Update後に不具合が出て「KB5074109を消したい」と思っても、実際には次のような壁にぶつかることがあります。
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更新の履歴には出るのに、「更新プログラムをアンインストール」にKB5074109が出てこない
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wusa /uninstall /kb:5074109を実行すると「このコンピューターにインストールされていません」と言われる -
アンインストールを押しても失敗する、再起動後に元に戻る、長時間終わらない
この状況で焦って強引な削除を試すと、回復が難しくなることがあります。まずは「安全に戻す」ために、最初の確認を3つだけ押さえてください。
まず確認1:不具合は何が起きているか(メール/画面/電源)
KB5074109が疑われるきっかけは人によって異なりますが、特に多いのは次の2系統です。
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Outlook classicが終了しない/固まる/送信済みに出ないなど、メール関連の停止
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シャットダウンできない、フリーズするなど、OS全体の不安定化
Outlook classic(特にPOPアカウントやPSTを使う構成)については、Windows更新後にハングする既知の問題が公式に案内されています。メールが止まっている人は、アンインストール作業と並行して「今日の業務を止めない手段」を先に確保すると、精神的にも作業的にも安全です。
まず確認2:PCが管理されているか(会社PC・MDM・情シス)
会社のPCや管理対象端末では、更新の適用・削除がポリシーで制御されていることがあります。権限がない状態でDISMまで進むと、途中で止まるだけでなく、復旧の責任分界が曖昧になりがちです。
会社PCの場合は、症状・発生日時・KB番号・試した操作を整理し、情シスに相談するのが基本です。
まず確認3:BitLocker回復キーと復旧手段を用意できるか
更新の削除は再起動を伴うことが多く、BitLockerが有効な端末では回復キーが必要になる場面があります。また、削除に失敗した場合に備えて、回復環境に入る方法(高度なスタートアップ)だけは把握しておくと安心です。
「とりあえず外す」ではなく、「外せなかった時に戻れる」状態を作ってから進めてください。
KB5074109がアンインストールできない症状パターン
ここからは、あなたの状況を素早く分類して、最短ルートに乗せます。
一覧にKB5074109が表示されない
「設定 → Windows Update → 更新の履歴」にはKB5074109の記録があるのに、同じ画面内の「更新プログラムをアンインストールする」を開くと、KB5074109が見当たらないパターンです。
この場合、UIで削除できる形式で登録されていない(または別の単位で管理されている)可能性があります。
wusaで未インストール扱いになる
管理者のコマンドで wusa /uninstall /kb:5074109 を実行しても、「このコンピューターにインストールされていません」と返されるパターンです。
“履歴にはあるのにwusaは否認する”という矛盾が出ますが、これには理由があります(次章で説明します)。
アンインストールが失敗する、再起動後に戻る
KB5074109が一覧に出てアンインストールを押せたとしても、失敗する/途中で止まる/再起動後に元に戻るケースがあります。セキュリティソフト、ドライバ、管理ポリシー、ストレージ空き容量など複数要因が絡みます。
この場合も、基本は「セーフモード」「DISM」の順で切り分けます。
KB5074109が消せない主な原因
結論から言うと、KB5074109が「外せない」「wusaが効かない」最大の理由は、更新の中身がSSU(サービススタック更新)とLCU(累積更新)の統合パッケージとして扱われる場合があるからです。
SSUとLCUが統合されると、wusaの/uninstallが動かないことがある
MicrosoftのKB5074109の説明には、次の趣旨が明記されています。
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統合SSU+LCUを入れた後、LCUだけを削除したい場合はDISMのRemove-Packageを使う
-
DISM /online /get-packagesでパッケージ名を調べる -
wusa.exeの
/uninstallスイッチは、統合パッケージにSSUが含まれるため動作しない -
さらに、SSUはインストール後にシステムから削除できない
つまり「KB番号でwusaに削除させる」という発想自体が、統合パッケージの構造と噛み合わない場合がある、ということです。
この公式説明を知っているだけで、いま起きている矛盾(履歴にあるのにwusaは否認、一覧に出ない)がかなり整理されます。
設定の一覧に出ないのは、管理単位が“KB番号”と一致しないことがあるから
更新の履歴は「ユーザーに見せるための表示」で、内部の管理はパッケージ単位で行われます。
この差によって「KB5074109の表示はあるのに、削除対象として選べない」という現象が起きます。
そのため最終的には、内部で実際に管理されているパッケージ名を特定し、削除する必要が出ます。
Outlook classicの不具合は“Windows側”と“Office側”の情報を合わせて見る
Outlook classicのハング(POPアカウントやPST利用での“終了しない/応答なし”など)は、Office側の既知の問題として公式にまとまっています。Windows更新だけを眺めていると状況が見えにくいことがあるため、「Outlookの症状が一致するか」を確認し、当面の代替策(Webメール等)も含めて計画を立てると復旧が早くなります。
症状別に最短で進めるアンインストール手順
ここからは「やることを間違えない」ために、症状別のルート表を先に提示します。自分の状況に最も近い行を選んでください。
症状別ルート選択表
| 症状 | 先に確認 | 推奨手段 | 目安時間 | リスク |
|---|---|---|---|---|
| アンインストール一覧にKB5074109がある | 直近で不具合が出たか | 設定から削除 | 10〜20分 | 低 |
| 一覧にKB5074109が出ない | wusaで否認されるか | セーフモード→DISM | 30〜60分 | 中 |
| wusaで未インストール扱い | 統合SSU+LCUの可能性 | DISMでLCU削除 | 30〜60分 | 中〜高 |
| アンインストールが失敗する | 空き容量/権限 | セーフモード→DISM | 45〜90分 | 中〜高 |
| 会社PC・管理端末 | 権限/ポリシー | 情シスへ共有 | 変動 | 低(推奨) |
事前準備チェックリスト(失敗しても戻れる状態を作る)
DISMに進む可能性がある人ほど、ここを省略しないでください。焦って実行して「戻せない」が一番の事故です。
事前準備(チェック式)
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重要ファイルのバックアップ(最低限、作業に必要なデータ)
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PCを再起動しても困らない時間帯を確保
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会社PCなら管理者権限の有無を確認(不明なら情シスへ)
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BitLockerが有効なら回復キーを確認できる状態にする
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回復環境(高度なスタートアップ)に入る方法を把握
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Outlookが止まっている場合、Webメールなど代替手段を確保
設定画面からKB5074109をアンインストールする手順(まずはここから)
KB5074109が「更新プログラムをアンインストールする」に表示される場合は、この方法が最も安全で簡単です。
手順
-
設定を開く
-
Windows Update → 更新の履歴 を開く
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画面下部の 更新プログラムをアンインストールする を開く
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一覧から KB5074109 を探し、アンインストールを選択
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完了後、再起動
-
再起動後に、症状(Outlookやフリーズ)が改善したか確認
うまくいかないとき
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一覧に出ない → 次の「セーフモード」または「DISM」へ
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失敗する → 「セーフモード」で再試行、それでもダメなら「DISM」
セーフモードでアンインストールを試す手順(干渉を減らす)
通常起動では常駐ソフトやドライバの影響で削除に失敗することがあります。セーフモードはそれらの干渉を減らして成功率を上げます。
セーフモード起動(一般的な流れ)
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設定 → システム → 回復
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今すぐ再起動(高度なスタートアップ)
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トラブルシューティング → 詳細オプション → スタートアップ設定 → 再起動
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表示された選択肢から セーフモード を選んで起動
セーフモードでの削除
-
セーフモードで起動後、再び
設定 → Windows Update → 更新の履歴 → 更新プログラムをアンインストールする
を開き、KB5074109が表示されるか確認 -
表示されるならアンインストール → 再起動 → 症状確認
セーフモードでもダメなら
ここまでで改善しない、またはそもそも表示されない場合は、統合SSU+LCUの性質上、DISMでLCUを外す手順に進むのが早いです。
DISMでKB5074109相当のLCUを削除する手順(一覧に出ない/wusaが効かない人向け)
ここが最重要パートです。Microsoft公式でも、統合SSU+LCUを入れた後にLCUを外すには、DISMのRemove-Packageを使う手順が案内されています。
ただし、DISMは影響が大きい操作です。パッケージ名の取り違えが事故の主因なので、焦らずに進めてください。
重要:この章が向いている人
-
KB5074109がアンインストール一覧に出ない
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wusa /uninstall /kb:5074109が「未インストール」と言う -
セーフモードでも一覧に出ない/失敗する
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公式手順に沿ってLCUを外したい
手順0:管理者でターミナルを開く
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Windows Terminal または コマンドプロンプトを 管理者として実行 します。
手順1:インストール済みパッケージを表示する
Microsoft公式で案内されている通り、まずはパッケージ名を調べます。
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コマンド例(標準):
DISM /online /get-packages
見つけやすくする工夫(おすすめ)
一覧が長すぎて探しにくい場合は、表示形式を変えて絞り込みます。
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表形式で見やすくする:
DISM /online /get-packages /format:table -
“5074109”の文字列で絞り込み(表示が長い人向け):
DISM /online /get-packages | findstr 5074109
※環境によっては“5074109”が直接出ないこともあります。その場合は次の「探し方」を使います。
手順2:対象パッケージの“探し方”(見つからない時の考え方)
“KB番号が見えない”ときは、次の順に探します。
-
インストール日が近いパッケージを当たる
更新の履歴でKB5074109を入れた日(例:2026年1月13日前後)と近い日付のパッケージから確認します。 -
“累積更新”らしい名称(Rollup / Cumulative / LCU)を含むものを探す
名前は環境差がありますが、LCUに該当するパッケージはそれらしい表現を含むことが多いです。 -
候補を“控える”
Remove-Packageへ進む前に、候補の PackageName(Package Identity)をメモし、取り違えを防ぎます。
手順3:Remove-PackageでLCUを削除する
候補のパッケージ名が特定できたら、公式手順の通りRemove-Packageを実行します。
-
コマンド例:
DISM /online /Remove-Package /PackageName:ここにパッケージ名
実行が終わったら、必ず再起動してください。再起動を挟まないと状態が確定しないことがあります。
手順4:削除後の確認(“戻ったか”を判定する)
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設定 → Windows Update → 更新の履歴で、KB5074109の状態がどう見えるか確認
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不具合が改善したか確認(Outlookの終了、フリーズ、シャットダウン等)
Outlook関連で困っている場合は、Outlookの既知の問題に記載された症状(“終了しない”“応答なし”など)と照らして、改善したかを見ます。
DISM実行チェック表(取り違え防止・安全柵)
| チェック | 目的 |
|---|---|
| 管理者で起動した | 権限不足による失敗を防ぐ |
| BitLocker回復キーを確認できる | 再起動時のロックアウト回避 |
| get-packagesで候補を特定した | 取り違え防止 |
| PackageNameを控えた | 事故防止(最重要) |
| Remove-Package実行後に再起動した | 状態確定 |
| 履歴と症状で改善を確認した | “成功”の判定 |
アンインストール後に再発を防ぐ(更新を止めっぱなしにしない運用)
KB5074109を外せても、Windows Updateが再度同等の更新を適用すれば症状が戻る可能性があります。
一方で、更新を止めっぱなしにするのはセキュリティ上のリスクが上がります。ここは「期間設計」で解決します。
Windows Updateの一時停止は“短期の暫定策”として使う
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設定 → Windows Update から「更新の一時停止」を使い、まずは業務停止を回避
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停止期間を決め、再開前に「既知の問題」「修正更新の有無」を確認する
2026年1月の更新では、問題に対応するための緊急のOOB更新が出ているケースも報じられています。環境次第では「外す」のではなく「修正版へ更新する」方向が適切になることもあるため、状況を見て判断します。
Outlookが止まる間の代替策(メール業務を止めない)
Outlookが不安定な間に無理に操作を続けるより、まずは送受信を確保するほうが安全です。
-
メールサービスのWebメールを使う
-
会社のルールがある場合は、情シスが指定する代替クライアントへ切り替える
-
PSTをOneDrive上に置いている場合は、構成の見直し(既知の問題の条件に当たる可能性があるため)を検討する
うまくいかないときのトラブルシューティング(詰まりポイント別)
ここでは「よく詰まる所」だけを、原因→対処で短く整理します。
DISMで5074109が見つからない
-
“5074109”の文字列がパッケージ名に出ない場合があります
-
更新日が近い候補、LCUらしい名称の候補を拾い、焦らず控えてから進めます
-
不安なら、ここで止めて情シス/メーカーサポートに切り替えるのも正解です(無理に進めるほうがリスクが高い)
Remove-Packageでエラーが出る
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権限不足、管理ポリシー、ストレージ不足、コンポーネント状態など複数要因があります
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会社PCは情シスへ
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個人PCでも、連続で削除を試すのではなく、まずは再起動・空き容量確保・セーフモードで再試行など、影響の小さい手から戻します
削除後に起動しない/不安定になった
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追加の削除を重ねず、回復環境で「スタートアップ修復→システムの復元」の順に試します
-
BitLockerが絡む場合は回復キーが必要です。用意できない場合は作業を止め、サポートへ切り替えます
会社PCでそもそも操作が制限されている
-
症状、KB番号、発生日時、試した手順(設定・wusa・セーフモード)を短くまとめて共有すると、対応が進みやすくなります
よくある質問
KB5074109をアンインストールするのは安全ですか
セキュリティ更新の削除は、脆弱性対策を後退させる可能性があります。一方で、業務が止まるほどの不具合が出ているなら、短期の回避策としてロールバックが選ばれることもあります。
重要なのは「止めっぱなしにしない」ことです。修正更新や既知の問題の更新情報を確認し、再開のタイミングを決めて運用してください。
wusaで“未インストール”と出るのはなぜですか
KB5074109がSSU+LCU統合パッケージとして提供される場合、wusaの/uninstallが動作しないことが公式に説明されています。KB番号の見え方と内部パッケージ管理の単位が一致しないことで、「履歴はあるのにwusaは否認」という現象が起きます。
Outlookが固まって仕事になりません。先にできることは?
Outlook classic(POP/PST)で“終了しない・応答なし”が出るケースは公式に既知の問題として整理されています。まずはWebメール等で送受信を確保し、次に更新のロールバックや修正更新の適用を検討すると、業務停止を最小化できます。
結局、最短ルートはどれですか
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一覧にKB5074109がある → 設定から削除
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一覧に出ない/wusaが否認 → 統合SSU+LCUの可能性を前提に、DISMでLCU削除
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会社PC → 情シスへ(無理に進めない)
まとめ:KB5074109が外せないときは“統合パッケージ”前提で進める
KB5074109が「一覧に出ない」「wusaで未インストール扱い」になるのは、SSUとLCUが統合された更新の性質と噛み合わないことが原因になりえます。Microsoft公式でも、LCUを外すにはDISMでパッケージ名を特定し、Remove-Packageで削除する流れが案内されています。
ただし、DISMは取り違えが最大のリスクです。復旧準備(回復キー・回復環境)を整え、チェック表で確認しながら進めてください。
Outlookが止まっている人は、既知の問題に当てはまるかを確認しつつ、Webメール等の代替策で業務を止めないことが最優先です。
参考にした情報源
Microsoft サポート(Windows 11 更新 KB5074109)
https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/2026-%E5%B9%B4-1-%E6%9C%88-13-%E6%97%A5-kb5074109-os-%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%89-26200-7623-%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3-26100-7623-3ec427dd-6fc4-4c32-a471-83504dd081cb
Microsoft サポート(Classic Outlook 既知の問題:KB5074109後にハング/フリーズ)
https://support.microsoft.com/en-us/office/classic-outlook-pop-account-profiles-hang-and-freeze-after-windows-11-update-to-kb5074109-590fe356-ecc2-49f4-b9e3-bd39fafa58f6
Microsoft サポート(OOB更新 KB5077744)
https://support.microsoft.com/en-us/topic/january-17-2026-kb5077744-os-builds-26200-7627-and-26100-7627-out-of-band-27015658-9686-4467-ab5f-d713b617e3e4