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知恵袋

【知恵袋で相談多数】カンジダなのにおりものが黄緑?考えられる原因と受診の目安

「おりものが黄緑っぽい」「かゆみがあるからカンジダかも。でも性病だったらどうしよう……」
このような不安から、知恵袋などのQ&Aサイトを何件も読み比べている方は少なくありません。

しかし実際には、

  • カンジダ腟炎で典型的にみられるおりもの

  • 黄緑色のおりもので疑われやすい病気

は必ずしも一致しません。体験談だけを頼りに自己判断すると、診断が遅れ、治療が長引くおそれもあります。

本記事では、

  • カンジダのおりものの特徴

  • 黄緑色のおりもので考えられる主な原因

  • セルフチェックのポイントと受診の目安

  • 検査・治療・費用の大まかな流れ

を整理し、「知恵袋の情報を鵜呑みにせず、次にどう動くかを決めるための基準」をご提供いたします。
なお、本記事はあくまで一般的な情報であり、診断を行うものではありません。気になる症状がある場合は、必ず医療機関を受診してください。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

この記事のまとめ
  • カンジダ腟炎では、「白〜乳白色でポロポロしたおりもの+かゆみ」が典型的です。

  • はっきりとした黄〜黄緑のおりものが続く場合、トリコモナス腟炎やクラミジア・淋菌感染症、細菌性腟炎など、性感染症や他の腟炎の可能性を考える必要があります。

  • 色だけでは病気を決められず、ニオイ・状態・かゆみ・痛み・性行為歴などを総合して、医師が判断します。

  • 市販のカンジダ薬は便利ですが、黄緑おりもの・強い悪臭・妊娠中などの場合は、自己判断での使用は避けた方が安全です。

  • 知恵袋の体験談はあくまで参考情報とし、「迷ったら受診」を基本にすると、将来の健康リスクを減らせます。

本記事のセルフチェックや受診の目安を参考にしながら、
少しでも「自分だけでは判断しづらい」と感じる場合は、早めに婦人科・産婦人科などにご相談ください。

目次

基礎知識|カンジダのおりものと黄緑おりものの違い

カンジダ腟炎の典型的なおりものの特徴

カンジダ腟炎は、カンジダというカビ(真菌)が増えることで起こる腟炎です。典型的なおりものの特徴は次のとおりです。

  • 色:白〜乳白色

  • 状態:ポロポロしている(酒かす状・ヨーグルト状・カッテージチーズ状などと表現される)

  • 量:いつもより増えることが多い

  • 付随症状:外陰部の強いかゆみ、赤み、ヒリヒリ感

つまり、「白くてポロポロしたおりもの+強いかゆみ」がカンジダ腟炎の代表的なイメージです。

一方で、下着やナプキンについたまま時間が経つと、乾燥したり酸化したりして、やや黄〜黄緑っぽく見えることもあります。
ただし、「はっきりと黄緑色」が続く場合は、別の病気もあわせて考える必要があります。

黄緑色のおりものでよく問題になる病気

黄〜黄緑色のおりものが目立つ場合に、医療現場でよく問題になるのは次のような病気です。

  • トリコモナス腟炎

  • 淋菌感染症(淋病)

  • クラミジア感染症

  • 細菌性腟炎 など

代表的な違いを表にまとめます。

疾患名おりものの色状態ニオイかゆみ・痛みの有無主な特徴・感染経路
カンジダ腟炎白〜乳白色ポロポロ・ボロボロ強いニオイは少ない強いかゆみが多い真菌が増殖。性行為と無関係な場合も
トリコモナス腟炎黄〜黄緑泡立っている強い悪臭かゆみ・ヒリヒリ、痛みも多くは性行為で感染
淋菌感染症黄〜黄緑ねばねば・膿状生臭いニオイ下腹部痛・排尿時痛など性行為で感染
クラミジア感染症黄〜黄緑〜無色水っぽい〜粘り気無臭〜軽いニオイ無症状〜軽い症状性行為で感染、若年層に多い
細菌性腟炎などの腟炎黄〜黄緑〜灰色がかりさらさら〜どろっと様々魚が腐ったようなニオイなど軽〜中等度のかゆみ・違和感腟内環境の乱れなど

黄緑色だから必ず性病とは言い切れませんが、性感染症の代表的な症状のひとつであることは押さえておく必要があります。

色だけでは判断できない理由

おりものの見た目は、次のような要因で変化します。

  • 空気に触れて酸化し、色が濃くなる

  • 下着やナプキンの色・素材の影響を受ける

  • 時間経過で乾き方が変わる

  • 生理周期やホルモンバランスの変化

このため、色だけで病名を決めることはできません
実際の診断では、おりものの検査、内診、必要に応じた性感染症の検査などを組み合わせて、総合的に判断していきます。


知恵袋で多い疑問を整理|「カンジダ+黄緑おりもの」Q&A

カンジダでもおりものが黄緑になることはある?

可能性がまったくないとは言い切れませんが、典型的ではありません。

  • カンジダのおりもの自体は白〜乳白色が基本

  • 下着の上で乾いて変色したり、他の細菌感染が重なったりして黄〜黄緑に見えることがある

という程度に考えるのが妥当です。

「以前カンジダだったから今回もカンジダだと思う」「黄緑だけど多分カンジダ」といった自己判断は危険です。
カンジダの再発か、別の病気かは医師でないと区別が難しいため、気になる場合は受診をおすすめいたします。

性病(クラミジア・淋病・トリコモナス)との違いは?

性感染症との違いを、あくまで「目安」として挙げると、次のようなポイントがあります。

  • 性行為の後から症状が出てきた

  • パートナーにも排尿時の痛み・膿などの症状がある

  • 泡立った黄緑のおりものが多い

  • 強い悪臭がある

  • 下腹部の痛み・発熱を伴う

これらが当てはまるほど、性感染症の可能性は高まります。
ただし、クラミジアなどは「ほとんど無症状」のこともあるため、症状の軽さ=安全とは言えません。

市販のカンジダ薬で様子を見ても大丈夫?

市販のカンジダ治療薬は、

  • 過去に医療機関で「カンジダ」と診断されたことがある

  • そのときとほぼ同じ症状で再発した

といったケース向けに作られています。

次のような場合は、自己判断で市販薬を使う前に受診すべきサインとお考えください。

  • 黄〜黄緑で強い悪臭がある

  • 泡立ったおりものが出ている

  • 性行為後から症状が出てきた

  • 下腹部痛や発熱を伴う

  • 妊娠中、または妊娠の可能性がある

市販薬で一時的に症状が軽くなっても、原因の病気が治っていなければ再発を繰り返します。
「様子見のつもりで市販薬を使う」前に、一度医師の診察を受けることを強くおすすめいたします。


セルフチェック|症状から考えられる可能性と受診の目安

おりものの「色・ニオイ・状態・量」をチェックする

セルフチェックの第一歩として、以下の点を落ち着いて確認してみてください。

  • 色:透明/白/乳白色/黄色/黄緑/灰色がかった色 など

  • 状態:さらさら/ねばねば/ポロポロ/どろっとしている/泡立っている

  • ニオイ:ほとんど感じない/すっぱい感じ/生臭い/魚の腐ったような強いニオイ

  • 量:いつもと同じ/やや多い/ナプキンが必要なほど多い

メモに残しておくと、診察時に症状を伝えやすくなります。

かゆみ・痛み・出血など他の症状チェック

おりもの以外の症状も重要な手がかりです。以下のチェックリストで確認してみてください。

  • 外陰部の強いかゆみがある

  • ヒリヒリ・焼けるような痛みがある

  • 排尿時にしみる感じ・痛みがある

  • 性行為のときに痛みを感じる

  • 下腹部に痛み・重い感じがある

  • 生理ではない出血(不正出血)がある

  • 発熱や強いだるさがある

複数当てはまるほど、「単なるおりものの変化」ではなく、何らかの疾患が関わっている可能性が高まります。

すぐ受診すべきサイン・数日以内に受診すべきサイン

今すぐ(当日〜翌日)受診を強く検討したいサイン

  • 激しい下腹部痛がある

  • 38℃前後の発熱を伴う

  • 黄緑〜膿のようなおりものが大量に出る

  • 生理ではない出血が続いている

  • 妊娠中・妊娠の可能性があり、おりものの異常に気づいた

数日以内の受診をおすすめしたいサイン

  • 黄〜黄緑のおりものが数日〜1週間以上続いている

  • 強い悪臭や魚が腐ったようなニオイがする

  • かゆみ・ヒリヒリ感が治まらない

  • 性行為後から症状が気になり始めた

  • 市販薬を使ってもすぐ再発する、または効いている感じがしない

1つでも当てはまれば、「受診した方がよい理由」がある状態と言えます。
無理に我慢せず、婦人科・産婦人科などへの相談をご検討ください。


検査と治療の流れ|病院に行くと何をされる?費用は?

婦人科・産婦人科での主な検査内容

一般的な診察の流れは、次のようなイメージです。

  1. 問診

    • いつから、どのような症状があるか

    • おりものの色・状態・ニオイ

    • 性行為の有無・頻度・パートナーの症状

    • 過去の病歴(カンジダ・性感染症など)

  2. 内診

    • 腟の中や子宮頸部の状態を目で確認

    • おりものの量・状態を直接確認

  3. おりもの検査

    • 採取したおりものを顕微鏡で観察

    • 必要に応じて培養検査

  4. 性感染症検査(必要に応じて)

    • クラミジア・淋菌・トリコモナスなど

    • 場合によっては血液検査(他の性感染症の確認)

すべてが必ず行われるわけではなく、症状や医師の判断によって変わります。

想定される治療方法の概要(カンジダ・性感染症など)

診断がついた場合、一般的には次のような治療が行われます。

  • カンジダ腟炎

    • 腟錠や外用クリームなどの抗真菌薬

  • トリコモナス腟炎

    • 内服薬や腟錠による治療

    • パートナーの同時治療が必要なことも多い

  • クラミジア・淋菌感染症

    • 抗生物質の内服・注射など

薬の種類や期間は症状・体質・妊娠の有無などによって異なります。
※本記事では、具体的な薬剤名や用量には触れません。必ず診察した医師の説明に従ってください。

保険診療の概算費用イメージと、市販薬との違い

保険適用での受診の場合、自己負担は通常3割です。

  • 診察+基本的なおりもの検査:数千円台のことが多い

  • 性感染症の検査を追加:検査内容によりプラス数千円程度になる場合もある

一見、市販のカンジダ薬の方が安く済むように見えることがありますが、

  • 診断が違っていると効果がない

  • 症状が隠れて診断が遅れる

  • 本来必要だった性感染症の治療を受け損ねる

といったリスクがあります。
「原因が分からないまま市販薬を繰り返す」よりも、早めに原因を特定して適切な治療を受けた方が、結果的に時間も費用も少なく済むケースが多いと考えられます。


よくある間違いとトラブル事例

自己判断で市販薬を繰り返し使って悪化するケース

  • 黄緑おりもの+かゆみ=カンジダだと思い込み、市販薬を何度も使用

  • 実はクラミジアや淋菌などの性感染症が隠れていた

  • 一時的に症状が和らいでも、根本原因は残り続ける

このような場合、放置する期間が長くなるほど、骨盤内の炎症や不妊などのリスクが高まるおそれがあります。

性病の可能性を無視して放置したケース

  • 「カンジダならよくあることだから」と軽く考え、受診を先延ばし

  • 黄緑おりものと下腹部痛を我慢しているうちに、感染が広がる

  • 後から検査を受けたところ、性感染症による炎症が進んでいた

性感染症は「症状が軽いから大丈夫」とは限りません。
黄緑おりものが続く場合は、性行為との関連も含めて、一度検査を受けておくと安心です。

パートナーと同時治療をしなかったケース

  • 自分だけ治療を受け、パートナーには何も伝えない

  • いったん症状が良くなっても、再び感染して再発を繰り返す

性感染症の多くは、パートナーも原因菌を保有している場合があります。
医師から「パートナーと一緒に治療を」と説明された場合は、2人で向き合うことが再発防止の近道です。


状況別の注意点|妊娠中・産後・ピル服用中など

妊娠中に黄緑おりもの・カンジダが疑われる場合

妊娠中はホルモンバランスが変化し、おりものの量が増えやすく、カンジダ腟炎も起こりやすくなります。

  • 妊娠中の自己判断での市販薬使用は避ける

  • 黄緑おりものや強いかゆみがある場合は、必ず担当医・産婦人科に相談する

  • 妊娠の経過や胎児への影響も踏まえ、安全な治療方法を選んでもらう

という対応が重要です。

産後・授乳中の場合の注意点

産後・授乳中も、ホルモンバランスや生活リズムの変化により、おりものの状態が不安定になりやすい時期です。

  • 育児で忙しく、受診を後回しにしがち

  • しかし、感染症の治療を先延ばしにすると回復に時間がかかることも

黄緑おりものが続く、ニオイが強い、かゆみがつらい、といった場合は、「落ち着いてから」ではなく、早めの受診を検討してください。

低用量ピル服用中・性交渉が多い場合の注意点

低用量ピルは避妊効果はありますが、性感染症を防ぐものではありません。

  • ピル服用中でも、性感染症のリスクは変わらない

  • 性交渉の機会が多いほど、性感染症の感染リスクは上がる

  • 黄緑おりものが続くときは、コンドームの使用と検査を併せて検討する

ピル+コンドームという形で、避妊と性感染症対策を分けて考えることが大切です。


予防とセルフケア|再発・再感染を防ぐためにできること

日常生活で気をつけたい習慣(下着・清潔・ストレスなど)

腟内環境を整えるために、次のような習慣を意識するとよいとされています。

  • 通気性の良い綿素材の下着を選ぶ

  • きつすぎるガードル・ストッキングを長時間使用しない

  • デリケートゾーンをゴシゴシ洗わない(洗いすぎもNG)

  • お風呂やプール後、濡れたまま下着を長時間つけない

  • 睡眠不足やストレスを溜め込みすぎない

「清潔にしなければ」と頑張りすぎると、かえってバリア機能を壊してしまうこともあります。
専用ソープや石けんを奥まで入れて洗うことは避け、外側をやさしく洗う程度にとどめることがポイントです。

性行為時のコンドーム使用やパートナーとのコミュニケーション

性感染症予防の基本は、コンドームの適切な使用です。

  • 見た目や症状だけでは、性感染症の有無は分からない

  • 自分やパートナーが検査待ちの間は、性行為を控えるか、必ずコンドームを使う

  • 医師からパートナーの検査・治療をすすめられた場合は、一緒に受けることを検討する

「おりものがいつもと違うから、一度病院に行ってみたい」「検査が終わるまでは少し待ってほしい」と、率直に話し合える関係づくりも大切です。

知恵袋の情報との上手な付き合い方

知恵袋やSNSは、同じ悩みを抱える人の声が聞ける点で心強い一方、次のような限界があります。

  • 回答者が医療の専門家とは限らない

  • 個々の体験談が、そのまま自分の体に当てはまるとは限らない

  • 情報が古い・間違っている可能性もある

参考にするのは構いませんが、最終的な判断を体験談に任せないことが重要です。
「不安が続く」「体調に変化がある」というときは、必ず医療機関での診察を優先してください。


よくある質問(FAQ)

一度良くなってもすぐ再発するのはなぜ?

カンジダや一部の性感染症は、次のような理由で再発・再感染しやすいことがあります。

  • 腟内環境や免疫の状態が整っていない

  • 市販薬や自己判断の治療で、十分に治しきれていない

  • パートナーが治療を受けておらず、再び感染している

「治ったと思ってもすぐ同じような症状が出る」場合は、
一度きちんと医療機関で原因を確かめ、必要な検査や治療を受けることが大切です。

生理前後だけ黄緑っぽくなるが病院に行くべき?

生理前後はおりものの量や色が一時的に変わりやすく、経血や酸化の影響で黄〜黄緑に見えることもあります。

ただし、次のような場合は受診をおすすめいたします。

  • 黄緑っぽい状態が長く続く

  • 強い悪臭がある

  • かゆみ・痛み・不正出血など他の症状を伴う

「毎回生理前後に必ず気になる」という場合も、一度相談しておくと安心です。

検査結果が出るまでの性行為は控えるべき?

性感染症の検査結果が出るまでの期間は、

  • 性行為自体を控える

  • やむを得ず行う場合でも、必ずコンドームを使用する

といった対応が望ましいとされています。
パートナーの健康も関わる問題ですので、「結果が出るまで少し待とう」と話し合うことをおすすめいたします。