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神棚の処分の仕方|御札・神具・本体の分け方と魂抜きの迷いを解消

神棚を処分しようと思った瞬間、手が止まってしまうのは自然なことです。「御札はどうする?」「神具は一緒に持ち込める?」「魂抜きは必要?」「自治体の粗大ごみに出して失礼にならない?」――特に引っ越しや実家の片付けでは、時間と体力の制約も重なり、迷いが増えがちです。

本記事では、神棚を御札・神具・神棚本体の3つに仕分けして考え、神社にお願いする場合の確認項目と電話テンプレ、自宅や自治体で処分する場合の安全な分別と養生手順、さらに「運べない大型」のときの現実的な選択肢まで、順番どおりにたどれる形で整理します。読み終えるころには、ご家庭の事情に合わせて「何を、どこへ、どの手順で」進めればよいかが明確になり、失礼や後悔の不安を減らして処分を完了できるはずです。

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目次

神棚の処分の仕方を決める前に知っておくこと

神棚でまず分けるもの 御札 神具 神棚本体

神棚の処分で最初にやることは、難しい作法ではなく「仕分け」です。ここを丁寧にやるだけで、失礼への不安は大きく減ります。以下の3つに分けてください。

御札と授与品は原則 神社へ返納する

御札、お守り、破魔矢、熊手など、神社から授かったものは、基本的に神社へ返納する考え方が広く案内されています。返納先は「授かった神社」が望ましいとされることが多い一方で、事情があって難しい場合は、近隣の神社の納札所で受け入れ可否を確認するのが現実的です。
大切なのは、捨て方の形式よりも「感謝を込めて、適切な場所へ戻す」ことだと捉えると、心の負担が軽くなります。

神具は受入可否が分かれやすいので素材をメモする

神具とは、榊立て、水玉、皿、灯立て、神鏡、鈴、雲板など、神棚に付随する道具です。神具は陶器・ガラス・金属など素材が混ざっていることが多く、神社の案内によっては受け入れ対象外になりやすい点が要注意です。
そこで、神具は「何があるか」だけでなく「素材」をメモしておくと、神社へ確認するときに話が早くなります。

  • 陶器:皿、水玉、榊立てが多い

  • ガラス:瓶、灯りのカバーなど

  • 金属:鈴、金具、灯立ての一部など

  • 木:榊立ての一部、台座など

神棚本体はサイズと搬出でルートが決まる

神棚本体(棚や宮形)は、御札と違って「神社へ必ず返すべき」とは限りません。神社がお焚き上げ・引取に対応する場合もありますが、サイズが大きかったり素材が混在したりすると難しいケースもあります。
現実的には、神棚本体は次の順に検討するとスムーズです。

  1. 神社へ相談し、受入やお焚き上げの可否を確認

  2. 販売店の引取や買い替えサービスが利用できるか確認

  3. 回収サービスの利用(搬出が難しい場合)

  4. 自治体の粗大ごみ・分別で処分(安全に搬出できる場合)

処分でいちばん迷う魂抜きは必要か

「魂抜き(お祓い)が必要か」は、検索される方の不安の中心です。ただし、この話は家庭や地域の考え方の違いが出やすく、断定で語ると誤解が生まれます。ここでは“迷いを減らすための判断基準”として整理します。

ポイントは「設置時にどのように扱ったか」です。神職を招いて神棚を祓った、神棚の祈祷を受けた、宮形を祈祷して授かった、などの経緯がある場合は、撤去時にも神社へ相談し「清祓い(きよはらい)などの儀式が必要か」を確認すると安心です。

逆に、設置時にそのような儀式の記憶がなく、実家でも誰も分からない場合は、まず御札を返納し、神棚本体は神社の受入可否を確認したうえで処分する考え方が取りやすいです。それでも不安が強い場合は、清祓いをお願いしてから進めると後悔が減ります。

魂抜き判断の目安と確認の聞き方

次のいずれかに当てはまる場合は、神社へ相談する優先度が高いです。

  • 新築や引っ越しのタイミングで神職が来て祓った

  • 神棚に関する祈祷の領収書、札、記録が残っている

  • 宮形を神社で祈祷して授かったと聞いている

  • 家族が「ちゃんとお願いして入れてもらった」と言っている

一方で、何も分からない場合は次の聞き方が有効です。

  • 「設置時に祈祷をしたか不明なのですが、撤去前に清祓いは必要でしょうか」

  • 「御札は返納します。神棚本体や神具は持ち込み・お焚き上げが可能でしょうか」

  • 「受け入れできない素材やサイズがあれば教えてください」

この問い方なら、神社側も判断しやすく、やり取りが短く済みます。

いつ処分するのがよいか 買い替え 引っ越し 実家整理

処分のタイミングは「いつでなければならない」という決まりがあるわけではありません。重要なのは、慌てて雑に扱わないことと、安全に作業できる日程を確保することです。状況別に考えると、次のように整理できます。

買い替えのときは 先に御札の返納日を決める

神棚を新しくする場合、先に御札の返納日(神社へ持ち込む日)を決めておくと動きやすくなります。御札を返して区切りを付けてから新しい神棚へ移す、または新しい御札を受けて入れ替えるなど、家庭の考え方に合わせて進めるとよいでしょう。

引っ越しのときは 搬出の安全を優先する

引っ越しでは、搬出作業が重なるため、神棚を無理に持ち運ぶと破損やケガにつながりやすいです。御札は先に外して返納ルートを確保し、神棚本体は「運べるかどうか」で回収や自治体処分も含めて判断するのが現実的です。

実家整理のときは 親族説明ができる手順にする

実家の神棚は、親世代が大切にしていた分、処分に抵抗が出やすい傾向があります。親族の合意形成には、次の一言が役立ちます。

  • 「御札は神社に返して感謝を伝える。神棚本体は安全に片付ける。必要なら清祓いもお願いする。失礼のない形で進めるよ。」

“丁寧に扱う意思”と“現実的な片付け”を両立する説明ができると、反対されにくくなります。


神棚を神社で処分する手順 お焚き上げと納札所

神社へお願いする方法は、「失礼がないか不安」「儀式も含めて整えたい」という方に向いています。一方で、神社によって受入条件が異なり、当日持ち込みで受付できないこともあり得ます。ここでは、神社へ相談する前に準備しておくと失敗しにくい手順をまとめます。

神社に持ち込む前の確認項目と電話テンプレ

まず、神社へ連絡する前に次の情報を揃えてください。これだけで問い合わせがスムーズになり、行き違いが減ります。

連絡前チェックリスト

  • 神棚本体のサイズ(高さ×幅×奥行)

  • 神棚のタイプ(棚のみ、宮形あり、壁付けなど)

  • 搬出経路(2階、階段幅、玄関の段差、駐車位置)

  • 御札の枚数(神宮大麻、氏神様、崇敬神社など)

  • 授与品の有無(お守り、破魔矢、熊手、しめ縄、神棚札など)

  • 神具の点数と素材(陶器、ガラス、金属、木)

  • 希望の方法(持ち込み、郵送、出張の相談)

  • 希望日と時間帯

電話テンプレ

  • 「神棚の処分についてご相談です。御札の返納と、可能であれば神棚本体や神具も一緒にお願いできるか確認したいです。」

  • 「神棚本体は高さ◯cm、幅◯cm、奥行◯cmで、神具は陶器が◯点、金属が◯点あります。」

  • 「持ち込みは可能でしょうか。受付日時と、初穂料の目安を教えてください。」

  • 「受け入れできない物や、包み方の指定があれば教えてください。」

  • 「設置時に祈祷をしたか不明ですが、撤去前に清祓いが必要かも相談したいです。」

このテンプレは、相手の負担を減らしつつ必要な情報が揃うため、短時間で要点が決まりやすくなります。

初穂料の目安と当日の流れ

初穂料(費用)は神社や内容によって幅が出ます。定額がある場合もあれば、「お気持ち」として案内される場合もあります。ここで重要なのは、金額を決め打ちせず、必ず神社の案内に従うことです。
また、神棚本体や大型の物は、当日持参しても受け入れられないケースがあるため、事前確認が最重要です。

持ち込み当日の基本的な流れ

  1. 御札と授与品を白い紙で包む

  2. 指定の場所(社務所、納札所、古札納所など)へ持参

  3. 初穂料を納める(案内があればその方法に従う)

  4. 受け渡し、納札箱への投入など指定に従う

  5. 神棚本体や神具をお願いする場合は、案内された方法で搬入する

包み方と持ち運びのコツ

  • 御札:白い紙で包み、袋に入れて持参

  • 割れ物(陶器・ガラス):新聞紙で包み、箱に入れる

  • 金属:布で包むとカチャカチャ音が抑えられ丁寧

  • 本体:角を段ボールで養生し、搬出時に壁を傷つけないようにする


どんど焼きで処分できる物 できない物

どんど焼きは、正月飾りや授与品を焚き上げる行事として広く知られています。ただし、どんど焼きは「燃やせる物が限定される」ことが多く、混入物があると受付できない場合があります。持参の前に、必ず開催神社や自治体の案内を確認してください。

どんど焼きで起きやすい失敗

  • ビニール袋ごと持参してしまい、中身にプラが混ざっている

  • お守りに金属パーツが付いている

  • 写真、人形、ぬいぐるみなどを一緒に入れてしまう

  • 神具の陶器やガラスが混ざっている

混入防止チェック

  • 袋の中身を一度全部出す

  • プラスチック、金属、ガラス、写真、人形が混ざっていないか確認

  • 不可物は別袋に分けて、別ルートで処分する

どんど焼きは便利な一方で「当日になって持ち帰り」が発生すると負担が大きいので、混入防止が最大のコツです。


神棚を自宅で処分する手順 御札と本体を丁寧に分ける

神社に持ち込めない、近くに神社がない、時間が取れない、神棚が大きくて運べない、といった事情がある方は少なくありません。その場合でも、手順を踏めば“失礼にならない形”で区切りをつけられます。ここでは自宅で進める場合の考え方と、安全に処分するための実行手順を解説します。

御札とお守りをやむを得ず処分する場合の作法

御札やお守りは、可能であれば神社へ返納するのが基本です。ただし、どうしても難しい場合は「丁寧に扱い、感謝を伝えて処分する」という考え方で進める方法が紹介されています。
ここで大切なのは、「この方法が最優先ではない」ことを理解したうえで、やむを得ない事情のときに選ぶことです。

自宅で御札を処分する手順

  1. 白い紙で御札を包む(半紙、白い封筒、白い紙袋など)

  2. 粗塩を少量添える、または周囲を清める(地域や家庭の考え方により差があります)

  3. 守っていただいたことへの感謝を心の中で伝える

  4. 自治体のルールに従い、可燃ごみとして出す

※塩を使う作法は、地域・家庭差が出やすい部分です。迷う場合は「白い紙で包み、丁寧に扱う」を優先し、可能なら後日神社へ相談・返納するのが安心です。

神具の分別 陶器 ガラス 金属 木

神具を自治体処分する場合は、「素材別の分別」と「割れ物の安全対策」をセットで行うのが基本です。特に実家整理では量が多くなりがちなので、まとめて安全に処理できるように段取りを整えましょう。

神具の分別目安

  • 木・紙:可燃

  • 陶器:不燃(割れ物扱い)

  • ガラス:不燃(割れ物扱い)

  • 金属:金属類

  • 電装:小型家電・金属など自治体区分に従う

安全対策のポイント

  • 陶器・ガラスは新聞紙や緩衝材で包み、箱に入れる

  • 袋で出す場合は二重袋にし、外側に「ワレモノ」表示

  • 金属は布に包むと音が出ず丁寧

  • 小型電灯などはコードを束ねて、引っかかり事故を防ぐ

自治体の分別区分は地域差が大きいため、最終判断は自治体の案内に従ってください。検索で「自治体名 不燃ごみ ガラス」「自治体名 粗大ごみ 神棚」などで確認すると早いです。

神棚本体を分解して出すときの注意

神棚本体を粗大ごみ等で出す場合、最重要なのは「御札を必ず外す」「危険物を除去する」「搬出時の事故を防ぐ」ことです。とくに古い神棚は釘・金具が残りやすく、思わぬケガにつながります。

分解前のチェック

  • 御札と授与品をすべて外したか

  • 神具(割れ物)を先に退避させたか

  • 神棚のどこに金具・釘があるか見えるか

  • 搬出経路(階段・廊下・玄関)を確保できるか

分解と養生の手順

  1. 神具をすべて外し、割れ物は箱へ

  2. 釘や金具を抜ける範囲で抜く(無理はしない)

  3. 抜けない釘は厚紙や段ボールで覆い、テープで固定

  4. 角や突起は段ボールで覆って養生

  5. 小さく分けられる部分は分け、紐で束ねる

  6. 搬出時は手袋を着用し、二人作業が安全

搬出事故を防ぐコツ

  • 神棚は意外に軽くても「かさばる」ため、扉や角にぶつけやすい

  • 階段は滑りやすいので、軍手より滑り止め付き手袋が安心

  • 壁や手すりの角を簡易養生しておくと安全

  • 迷ったら回収サービスを検討する(無理をしない)


神棚の処分方法を比較して選ぶ お店 回収 自治体

どの方法が最適かは、「丁寧さを優先するのか」「手間を減らしたいのか」「運べるのか」「費用をどこまで許容するか」で変わります。ここでは、比較しやすいように評価軸を揃えた表と、状況別のおすすめの考え方を示します。

方法別の費用 手間 丁寧さの比較表

方法 丁寧さの目安 手間 搬出の難易度 費用感 向いている人
神社へ返納 お焚き上げ 高い 神社により幅 失礼なく区切りをつけたい人
どんど焼き 中〜高 低〜中 条件により 年始行事に合わせられる人
郵送でのお焚き上げ 高い 送料+初穂料 遠方で神社に行けない人
販売店の引取 サービスにより 買い替えを検討している人
回収サービス 遺品整理 低〜中 作業量で増減 運べない 大量に片付けたい人
自治体処分 粗大ごみ等 低〜中 中〜高 中〜高 自治体規定 費用を抑えたい 安全に作業できる人

※金額は地域・神社・サイズ・作業条件により大きく変わります。必ず事前確認を行ってください。

運べない大きい神棚の現実的な選択肢

実家の神棚で多い悩みが「大きくて運べない」「階段が狭い」「宮形が重い」です。このケースは、無理に自力で解決しようとすると事故が起きやすいため、段取りで解決するのが最善です。

大型神棚のおすすめ手順

  1. 御札・授与品は必ず外して、神社返納の段取りを先に作る

  2. 神社に「本体の受入可否」「清祓い要否」「持ち込み可否」を確認する

  3. 搬出が難しい場合は、販売店引取または回収サービスを検討する

  4. 自治体処分を選ぶ場合は、分解・養生・二人作業を前提にする

ここでのポイントは「御札だけでも返納できれば、失礼への不安はかなり減る」ということです。本体の扱いは、受入条件と安全性で決めても、丁寧さを損なうとは限りません。

依頼時にトラブルになりやすい点

依頼先とのトラブルは、事前確認でほとんど防げます。特に多いのは次の3つです。

受入不可物が混ざっていて断られる

どんど焼きやお焚き上げは、燃やせない素材が混ざると受付できないことがあります。神具や装飾にプラスチック、金属、ガラスが含まれることもあるため、事前に「対象物」「素材」を伝え、可否を確認してください。

サイズと搬出条件の認識違い

回収サービスでは「現場で追加費用」になりやすいのが搬出です。2階から下ろす、階段が狭い、駐車が遠い、といった条件は必ず先に伝え、見積もり条件に入れてもらうのが安心です。

御札を入れたまま回収に出してしまう

忙しいと起きがちですが、後から不安が残りやすいパターンです。回収や自治体処分を選ぶ場合でも、御札は必ず先に外し、返納の段取りをつけてください。精神的にも、作業の納得感が大きく変わります。


神棚の処分でよくある質問

最後に、検索で特に多い疑問をまとめます。ここは家庭差が出やすいテーマなので、断定を避けつつ、判断に役立つ考え方と確認方法を中心に整理します。

罰が当たることはあるのか

「罰が当たるのでは」と不安になるのは自然なことです。ただ、神棚の処分で大切なのは、怖がることよりも「これまで守っていただいたことへの感謝」と「丁寧に区切りをつける姿勢」です。
御札を神社へ返納し、神具や本体も乱暴に扱わず、安全に片付ける手順を踏めば、過度に恐れる必要はありません。不安が強い場合は、清祓いの相談をすると納得感が高まります。

他の神社でも返納できるのか

基本的には授かった神社へ返すのが望ましいとされますが、遠方で難しい場合もあります。近隣の神社で受け入れてくれるケースもあるため、納札所の案内や社務所へ「他社の御札が可能か」を確認してください。
この点は神社ごとに運用が違うため、確認が最も確実です。

喪中や忌中のときはどうするか

喪中・忌中の扱いは地域や家の考え方で差が出やすい分野です。一般に、忌中は神社参拝を控える考え方があるため、神棚をどうするか悩む方もいます。
迷う場合は、氏神神社や近隣神社に「いま忌中だが、御札の返納や神棚の撤去をどうすればよいか」を相談してください。判断を一人で抱え込むより、神社の案内に従う方が安心です。

写真 人形 針など一緒に出してよいか

どんど焼きやお焚き上げは、受け入れ対象が限定されることが多く、写真や人形が不可とされる場合があります。混ぜて持参すると受付できず持ち帰りになる可能性があるため、対象外は別ルートで処分してください。
「これは神社で大丈夫か」と迷う物がある場合は、持参前に素材と種類を伝えて確認するのが確実です。


参考にした情報源