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回復パーティション削除は危険?Cドライブ拡張を安全に進める全手順

Cドライブの空き容量が足りず、Windows Updateが失敗したり、アプリのインストールが止まったりして困っていませんか。ディスクの管理を開くと「回復パーティション」があり、「これを削除すれば容量が増えるのでは」と考える方は多いはずです。

ただ、回復パーティションは単なる“空き”ではなく、トラブル時に起動修復や初期化を支える回復環境(WinRE)や、メーカーの復元機能に関わっている場合があります。削除の判断を誤ると、いざというときに修復できない、起動に手間取る、といったリスクが出かねません。

本記事では、回復パーティションを「削除してよいケース/避けるべきケース」を分かりやすく整理し、バックアップや回復メディアの準備など“戻れる状態”を先に整えたうえで、削除からCドライブ拡張までを手順通りに進められるよう解説します。さらに、拡張できない配置の対処法や、失敗時の復旧導線までまとめていますので、「怖いけれど、確実に容量を増やしたい」という方はこのまま読み進めてください。

※本コンテンツは「記事制作ポリシー」に基づき、正確かつ信頼性の高い情報提供を心がけております。万が一、内容に誤りや誤解を招く表現がございましたら、お手数ですが「お問い合わせ」よりご一報ください。速やかに確認・修正いたします。

目次

回復パーティションを削除する前に確認すべきこと

回復パーティションは削除できますが、WinREやメーカー復元を失う恐れがあるため事前確認が必須です。reagentcでWinRE状態を確認し、回復メディアとバックアップを用意してからdiskpartで削除・C拡張します。安全策を整えた上で実施しましょう。

回復パーティションの役割とWinREの関係

回復パーティションは、Windowsが起動しないときに修復や初期化を行うための回復環境(WinRE)を格納する用途で作られます。Microsoftは、WinREの基盤(winre.wim)をWindows/データとは別パーティションに置くことで、WindowsパーティションがBitLockerで暗号化されていても回復を可能にし、さらに誤ってWinREツールを改変・削除してしまう事故を防ぐ狙いがあると説明しています。

つまり、回復パーティションを削除する行為は「空きを増やす」だけでなく、「回復の入口を自分で削る」側面を持ちます。そのため、削除を検討するなら、次の質問に答えられる状態にしておくことが重要です。

  • いまWinREは有効か(無効なら何が起きているか)

  • WinREはどの場所を参照しているか(削除対象と一致しないか)

  • 代替の回復手段(USB回復メディア、インストールUSB、システムイメージ)は用意できているか

  • BitLocker(デバイス暗号化含む)なら回復キーを確保しているか

削除してよいケースと避けるべきケース

回復パーティション削除は、必要性が高い状況(容量不足で解決できない、C拡張に必須など)で行うのが基本です。逆に、数百MB〜1GB程度の空きが欲しいだけで削除すると、得られるメリットより、回復機能を失うデメリットが大きくなりがちです。

以下の表は、典型的な判断観点をまとめたものです。

判断観点 削除してよい可能性が高い 削除は避けたい
目的 Cドライブ拡張がどうしても必要で、他の手段では解決しない 何となく空けたい、少量の空きが欲しい
復旧手段 回復ドライブUSBやWindowsインストールUSBを用意でき、バックアップもある 回復メディアもバックアップもない
端末の性質 個人PCで自分が管理している 会社PC・学校PC・管理端末
暗号化 BitLocker/デバイス暗号化の状態が把握でき、回復キーを確保している 暗号化の有無が不明、回復キーが不明
領域の種類 WinRE用の回復領域(一般に数百MB〜1GB台) メーカーのOEM回復領域の可能性がある
更新との相性 回復領域の不足で更新に支障が出ないよう運用できる 将来の更新や修復手段を残したい

なお、WinRE領域のサイズには要件があり、Microsoftは「WinREツール用のパーティションは少なくとも300MB、典型的には500〜700MBが割り当てられる」と説明しています。削除すると将来の回復や更新で困る可能性があるため、目的とリスクを天秤にかけてください。

失敗を防ぐ事前準備チェックリスト

ここが最重要です。回復パーティション削除で本当に怖いのは「削除そのもの」よりも、削除後に起動トラブルが起きた際に“戻れない状態”になることです。以下を満たしてから作業してください。

  • 重要データを別媒体(外付けSSD/HDD、NAS、クラウド)へバックアップした

  • 可能なら「システムイメージ(バックアップ)」も作成した(復元の最短ルートになり得ます)

  • 管理者権限のアカウントで作業できる

  • BitLocker/デバイス暗号化が有効なら回復キーを確保した(Microsoftの回復手順を確認)

  • 回復ドライブUSBまたはWindowsインストールUSBを用意できる

  • ディスクの管理で対象ディスクとパーティション配置を確認し、スクリーンショットを保存した

  • どのパーティションを削除するか、サイズと位置(Cの左右関係)をメモした

  • 外付けストレージが多数接続されている場合、誤選択防止のため作業中は外しておく


回復パーティションを削除しないで容量問題を解決する方法

削除に進む前に、「そもそも削除が必要か」を確認すると事故率が下がります。特に、Cドライブ拡張が目的の場合、Windows標準機能で拡張できる配置なら“削除しない”で解決する可能性があります。

未割り当てをCドライブに結合できる条件

Windows標準の「ディスクの管理」でCドライブを拡張できる代表的条件は、次の通りです。

  • Cドライブの右隣に「未割り当て領域」がある

  • Cと未割り当ての間に、回復パーティションや別ボリュームが挟まっていない

この条件を満たしていれば、Cドライブを右クリックして「ボリュームの拡張」で容量を増やせます。逆に言えば、条件を満たさないのに「拡張できないのはWindowsが壊れている」と考える必要はありません。配置が原因であることがほとんどです。

隣接していないと拡張できない理由と代替策

よくある詰まりは次の配置です。

  • Cドライブの右隣に回復パーティションがあり、その右側に未割り当てがある

  • Cドライブと未割り当ての間に、小さなパーティション(回復、OEM、別領域)が挟まっている

Windows標準機能は、基本的に「パーティションの移動」ができません。そのため、未割り当てがCに隣接していないと拡張できないことが多いです。これが「回復パーティションが邪魔」という状態です。

代替策は大きく3つあります。

  1. 回復パーティションを削除して未割り当てをCに隣接させる

  2. パーティション移動ができるツールで回復パーティションを右へ移動する(削除せずに残す)

  3. バックアップ→再構成(パーティションを作り直す)

安全性だけを見るなら「2(移動)」は回復機能を残しやすい一方、ツールの相性や操作ミスのリスクもあるため、バックアップは必須です。結果として「1(削除)」を選ぶ場合でも、回復手段(USB回復メディア)を先に作れば、事故時のリカバリは現実的になります。

回復領域が複数あるときの考え方

SSD換装やクローン後に、回復パーティションが複数できているケースがあります。ここで最も危険なのは、「使われている回復領域」と「不要な回復領域」を混同することです。

この判定には reagentc が有効です。MicrosoftはREAgentC(reagentc.exe)で回復環境の構成を管理できることを説明しています。
まず reagentc /info を実行し、WinREの状態(有効/無効)と場所(location)を確認し、削除対象が“参照されている領域”ではないことを慎重に確かめてください。


Windows標準機能で回復パーティションを削除する手順

ここからは、Windows標準機能(reagentc、diskpart、ディスクの管理)で回復パーティションを削除し、Cドライブを拡張する手順です。危険性が高いため、必ず次の順番を守ってください。

  1. 事前照合(誤削除防止)

  2. WinRE状態確認→必要なら無効化

  3. diskpartで対象パーティションを特定→削除

  4. ディスクの管理でCドライブ拡張

  5. 必要ならWinREを再有効化し、回復導線を整える

作業前の誤削除防止チェック(必ず実施)

diskpartは非常に強力で、誤選択するとデータ消失や起動不能に直結します。削除操作の直前に、次の「3点照合」を必ず行ってください。

(1) ディスクの管理で配置を確認し、スクリーンショットを保存

  • Cドライブの右側に何があるか

  • 回復パーティションのサイズ

  • どの「ディスク番号」(ディスク0/1…)にあるか

(2) reagentc /info でWinRE参照先を確認

  • WinREが有効か

  • location(場所)が表示される場合、削除対象と一致していないか

(3) diskpartで“サイズ・種類・順序”が一致するまで削除しない

  • list disk でディスク番号を照合

  • list partition で候補のサイズ・並び順を照合

  • detail partition で「回復」等の識別情報を確認(可能な範囲で)

不安がある場合は、ここで中断して構いません。「削除しない」判断も安全な選択肢です。

WinREの状態を確認し無効化する

WinREを扱う前に、状態を把握します。REAgentCのコマンドラインオプションはMicrosoft Learnに整理されています。

手順

  1. スタートメニューで「cmd」または「Windows Terminal」を検索し、管理者として実行します。

  2. 次のコマンドを実行します。

    • reagentc /info

  3. WinREが有効で、回復領域を削除する予定なら、次を実行します。

    • reagentc /disable

ポイント

  • 無効化は「削除の前提条件」ではありませんが、回復環境の整合を崩さないために安全側の手順として有効です。

  • reagentc /info の結果は、後で困ったときの手がかりになります。メモ(またはスクリーンショット)しておくと安心です。

diskpartで回復パーティションを特定して削除する

ここからが危険操作です。落ち着いて、1行ずつ確認しながら進めてください。国内の手順例でも、回復パーティション削除に delete partition override を用いる流れが示されています。

手順(コマンド)

  1. diskpart

  2. list disk

  3. select disk X(Xは対象ディスク番号)

  4. list partition

  5. 候補を選ぶ:select partition Y

  6. 最終確認:detail partition

  7. 削除:delete partition override

  8. 終了:exit

事故防止の考え方

  • 「回復っぽいサイズだから」だけで選ばないでください。

  • 別のディスク(外付け)を選ぶ事故が多いので、作業中は不要な外付けを外すと安全です。

  • 迷ったら中断し、ディスクの管理へ戻って配置を見直してください。

ディスク管理でCドライブを拡張する

削除後、該当領域は「未割り当て」になります。Cドライブの右隣に未割り当てが来ていれば、拡張は比較的簡単です。

手順

  1. 「ディスクの管理」を開きます

  2. Cドライブを右クリック → 「ボリュームの拡張」

  3. ウィザードで未割り当て領域を追加し完了

ここで詰まる代表例

  • 未割り当てがCの右隣ではない

  • 間に別パーティションが残っている
    この場合は次の章「トラブルシューティング」で対応します。

削除後にWinREを再有効化する

回復機能を使える状態に戻すため、WinREを再有効化します。REAgentCの操作はMicrosoft Learnで定義されています。

手順

  1. 管理者でコマンド実行

    • reagentc /enable

  2. 状態確認

    • reagentc /info

重要:更新とWinREの関係

WinREは回復だけでなく、更新プロセスでも利用されることがあります(SafeOSなど)。Microsoftの解説でも、WinREがトラブルシューティングや回復、外部メディア起動に関わることが説明されています。
回復領域を削除したあとに更新や修復で困らないよう、回復メディアを用意しておくことが安全策になります。


削除後に困ったときの復旧とトラブルシューティング

「削除できたのに拡張できない」「WinREが有効にならない」「起動しない」など、よくある詰まりを整理します。焦るほど誤操作が増えるため、症状に応じて優先順位をつけることが大切です。

WinREが有効化できない・回復環境が壊れた場合

まず reagentc /info で状態を確認します。WinREが無効のままなら、回復環境が期待通りに構成されていない可能性があります。

次に、更新や回復領域のサイズ不足が絡むケースもあります。MicrosoftはWinRE更新のために「reagentcでWinREを無効化→diskpartでOSパーティションを縮小→新しい回復パーティションを準備」といった手順を案内しています。つまり、回復領域は“更新や回復の土台”でもあり、削除やサイズ不足は将来的な問題になり得ます。

対処の現実的な方針

  • 内蔵の回復領域にこだわりすぎず、USB回復メディア(回復ドライブ/インストールUSB)で回復できる状態を優先する

  • どうしても内蔵へ再構成したい場合は、Microsoftの手順(回復領域の準備)を参考にしつつ慎重に行う

起動しない・修復が必要になった場合の優先順

起動しない場合、最優先は「データを失わずに復帰する道」を順に試すことです。

  1. 回復ドライブUSBまたはWindowsインストールUSBで起動

  2. 「スタートアップ修復」を試す

  3. 「更新プログラムのアンインストール」「システムの復元」を試す

  4. バックアップ(システムイメージ)があるなら復元する

  5. 最終手段として初期化・再インストールを検討

BitLockerが有効な端末では、回復環境で回復キーが必要になることがあります。MicrosoftはBitLocker回復とWinREの関係(起動失敗後の回復、スタートアップ修復等)を説明しているため、事前に回復キーを確保しておくことが重要です。

よくあるエラーと回避策

症状 よくある原因 対処
Cドライブを拡張できない 未割り当てがCの右隣にない 間のパーティションをどう扱うか再検討(削除/移動/再構成)
delete partition が通らない 保護された回復領域 delete partition override を使う(誤選択防止が最優先)
WinREが有効にならない 回復領域の構成不整合/不足 Microsoftの回復領域準備手順を参考にする、USB回復を主軸にする
BitLocker回復キーが求められる 暗号化状態で起動障害が発生 回復キーを事前確保し、回復環境で入力できるようにする

回復パーティション削除の注意点とリスク管理

削除は「作業の完了」ではなく、将来の更新や障害対応を含めた“運用”の入り口です。特に次の3点は、削除前に理解しておくと後悔を減らせます。

OEM回復領域と初期化機能の違い

メーカー製PCには、Windows標準のWinREとは別に、工場出荷状態に戻すためのOEM回復領域が搭載されていることがあります。これを削除すると、メーカー提供の復元(リカバリ)ができなくなる可能性があります。

判断の現実解は次の通りです。

  • メーカーの復元機能を残したいなら、OEM領域は削除しない

  • 削除するなら、先にメーカーの復元メディア作成方法を確認し、代替手段を確保する

BitLocker・デバイス暗号化・企業端末の注意

WinREを別パーティションに置く設計意図には、BitLocker暗号化環境でも回復しやすくする狙いがあります。
また、BitLocker回復はWinREと組み合わさって動作する局面があるため、削除で回復導線が細ると、障害時の対応難易度が上がります。

会社PC・管理端末の場合、そもそもパーティション変更が禁止されていることがあります。サポート対象外になることもあるため、迷う場合は管理部門へ確認してください。

将来のWindows更新と回復領域の再生成

Windowsの更新や機能更新で、回復領域が追加・再生成されることがあります。さらに、WinRE関連の更新では回復領域のサイズが問題になることがあり、Microsoftは回復領域の手動リサイズ手順を案内しています。

つまり、回復パーティションは「今の空き」だけでなく、「将来の更新・修復の余地」にも関係します。削除で得られる容量が小さい場合は、次の代替策も検討すると安全です。

  • 不要アプリの整理、ダウンロードフォルダや動画データの移動

  • OneDrive等のクラウド活用

  • 大容量SSDへの換装(根本解決になりやすい)

  • 回復領域は残したまま、パーティション移動でC拡張(上級)


回復パーティション削除に関するよくある質問

回復パーティションは何MBなら消してよい?

サイズだけでは判断できません。MicrosoftはWinREツール用パーティションの最小要件(少なくとも300MB、典型500〜700MB)に触れており、単に小さいから不要とは言い切れません。
重要なのは「いまWinREがどこを参照しているか」「OEM領域ではないか」「代替の回復手段があるか」です。

削除して空いた領域は必ずCドライブにできる?

必ずではありません。Cドライブの右隣に未割り当てが来ないと、標準機能では拡張できないことがあります。間に別パーティションが残っている場合は、削除・移動・再構成のいずれかを検討してください。

そもそも回復パーティションがないとどうなる?

Windows自体は動作しても、回復環境(WinRE)を内蔵から使えない状態になり、起動障害時の修復が難しくなることがあります。MicrosoftはWinREの役割(回復・トラブルシュート・外部メディア起動など)を説明しています。
そのため、削除するならUSB回復メディアを用意し、「外部から修復できる道」を先に確保してください。

回復ドライブUSBを作れば削除してよい?

リスクは下がりますが、無条件に推奨はできません。OEM回復領域の削除リスクや、BitLocker/管理端末の制約は別問題です。判断表と事前チェックリストを満たした上で、必要性が高い場合にのみ進めてください。

WinRE更新が失敗すると聞いたが、回復領域と関係がある?

関係することがあります。MicrosoftはWinRE更新のための回復領域リサイズ手順を公開しており、回復領域が不足すると更新が通らない状況があり得ます。
削除で“更新余地”を減らすと、別の困りごとが発生する可能性があるため、容量を空ける目的が小さい場合は削除以外の方法も検討してください。


参考情報源