「設定 → システム → ストレージ」を開いたら、「以前のWindowsのインストール」が20GB以上も占有していて驚いた――そんな経験はありませんか。容量を空けたい気持ちはあるものの、削除ボタンを押してしまって「写真や書類まで消えたらどうしよう」「不具合が出たときに元に戻せなくなるのでは」と不安になる方は少なくありません。
実はこの項目は、アップグレード前の環境へ戻すための“保険”として残されているデータで、むやみに削除すると後悔につながることがあります。そこで本記事では、「以前のWindowsのインストール」の正体とWindows.oldとの関係を整理したうえで、削除してよいかを判断するチェックポイント、設定画面からの安全な削除手順、削除できないときの対処までを、初心者の方でも迷わない順序で解説します。読み終えた頃には、自分の状況で「今消してよいか」がはっきり分かり、安心して容量確保の次の一手を選べるようになります。
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以前のWindowsのインストールとは何か
Windowsのアップグレード後に「設定 → システム → ストレージ → 一時ファイル」を開くと、「以前のWindowsのインストール」という項目が大きな容量で表示されることがあります。突然20GB〜30GB以上を占有しているように見えるため、容量不足で困っている方ほど「消してよいのか」「消したら壊れないか」と不安になりやすいポイントです。
この項目は、基本的に“不要なゴミ”というよりも、アップグレード前の環境へ戻すための保険として残されているデータ群です。つまり、仕組みと影響を理解し、削除してよい条件を満たしているかを確認したうえで削除するのが安全です。
ストレージの一時ファイルに出る表示名とWindows.oldの関係
「以前のWindowsのインストール」は、実体としては多くの場合 Windows.old(ウィンドウズ オールド)フォルダーを中心とした、アップグレード前のWindows環境に関連するファイル群です。アップグレードは、単に新しいファイルを上書きするだけではなく、更新前のシステム構成や一部の設定・ファイルを“退避”させながら行われます。その退避先が、Windows.old を含む「以前のWindowsのインストール」としてまとめて扱われているイメージです。
よくある誤解は、「以前のWindowsのインストール=自分の写真や書類そのものが全部入っている」と考えてしまうことです。実際には、旧バージョンのWindowsシステム関連のファイルが中心ですが、アップグレード前のユーザーフォルダー構造が残っていることもあり、必要なファイルが混在している可能性はあります。特に次のような場所には、旧環境のデータが残っていることがあります。
Windows.old\Users\(旧ユーザー名)\Desktop(デスクトップ)
Windows.old\Users\(旧ユーザー名)\Documents(ドキュメント)
Windows.old\Users\(旧ユーザー名)\Downloads(ダウンロード)
アプリがユーザーフォルダー配下に保存していた設定ファイルや作業データ
このため、「容量を増やしたいから即削除」とするのではなく、まずはWindows.oldの中身を確認し、必要なデータがないかを把握してから削除に進むと安心です。
また、「一時ファイル」と表示されていることから、他の一時ファイル(キャッシュやサムネイル等)と同列に扱ってよいと思いがちですが、性質は少し異なります。キャッシュは消しても困りにくい一方、「以前のWindowsのインストール」は“元に戻す手段”に関わる重要な退避データであり、削除の判断が必要になります。
どんな時に作られるか アップグレードと再インストールの違い
「以前のWindowsのインストール」が作られる代表的なタイミングは、Windowsの大型アップデート(機能更新)や、Windows 10 から Windows 11 へのようなアップグレードの直後です。アップグレード後に動作不具合が発生した場合に、一定期間内であれば以前の環境へ戻せるように、旧環境を退避する仕組みがあります。
一方で「Windowsを入れ直した」のに項目が出ない、あるいはWindows.oldが見当たらない、というケースもあります。これは“入れ直し”の方法が複数あり、結果が異なるためです。大まかに整理すると次のようになります。
アップグレード(機能更新を含む)
旧環境が退避され、Windows.oldが作られることが多いこのPCをリセット(個人用ファイルを保持/すべて削除など)
条件によってはWindows.oldが作られないことがあるクリーンインストール(インストールメディアから、パーティションを削除して入れ直す等)
基本的に旧環境を保持しないため、Windows.oldが作られないことが多い(ただし操作内容により例外あり)
「以前のWindowsのインストール」があるということは、多くの場合「アップグレードの直後」「旧環境へ戻す選択肢が残っている」状態を示します。逆に言えば、削除は“容量を空ける操作”であると同時に、戻す手段を捨てる操作でもあります。
また、アップグレード後に「一部のアプリが動かない」「周辺機器が不安定」などが起きる場合、すぐに削除せず、しばらく様子を見る選択肢も合理的です。急いで削除すると、のちに戻したくなったときに戻せなくなる可能性があります。
どれくらい残るか 自動削除の目安と期限
「以前のWindowsのインストール」は永遠に残るものではありません。多くの環境では、アップグレード後の一定期間が経過すると、自動的に削除されます。目安としては“おおむね10日前後”と言われることが多く、これは「以前のバージョンへ戻せる期間」と関係しています。
ここで重要なのは、次の2点です。
自動削除は、容量を圧迫しているなら待ってもよいが、必ずしもすぐ消えるとは限らない
更新状況やPCの状態によって表示が残ることもあるため、容量が厳しい場合は手動削除が必要になります。戻す予定が少しでもあるなら、期限が過ぎる前に判断する
「もう少し様子を見たい」「仕事の繁忙期が終わってから不具合を調べたい」という場合、気づいたら期限が過ぎて戻せなくなることがあります。戻す可能性があるなら、削除は急がないのが安全です。
容量不足が緊急の場合でも、削除前に「戻す予定の有無」「必要データの退避」をチェックしておくと後悔しにくくなります。
以前のWindowsのインストールを削除してよい条件
削除してよいかどうかは、「何のために残っているか」を理解すると判断しやすくなります。残っている主目的は、アップグレード後に問題が出たときに以前のWindowsへ戻すためです。したがって、削除の判断は次の問いに集約されます。
今のWindowsで困っていないか
以前のWindowsへ戻す可能性があるか
Windows.oldに必要なファイルが残っていないか
この3点を押さえたうえで、具体的な条件を整理していきます。
削除するとできなくなること 元のバージョンに戻す機能
最も大きな影響はこれです。
「以前のWindowsのインストール」を削除すると、以前のバージョンへ戻す機能が使えなくなります。
戻す機能は「保険」として非常に分かりやすい一方、実際には次のような現実もあります。
戻したあとに、アップグレード後に更新されたアプリやドライバーが巻き戻り、再調整が必要になることがある
以前のバージョンのWindowsへ戻しても、問題が必ず解決するとは限らない
それでも「戻せる」という選択肢があること自体が安心材料になる
つまり、「戻す予定がゼロ」なら削除してよい可能性は高まりますが、「戻すかもしれない」なら削除は慎重にすべきです。特に次のような人は、削除を少し待つ価値があります。
仕事・学業で必須のアプリを多数使っている
周辺機器(プリンター、スキャナー、特殊キーボード、業務用端末など)が多い
アップグレードしてからまだ数日で、動作検証が終わっていない
不具合が出ているが、原因切り分けがまだできていない
「元に戻す」可能性が少しでも残るなら、まずは不具合の有無や、必要な機器・アプリが安定して使えるかを確認してから削除したほうが安心です。
削除前に確認したいチェックリスト
削除判断を迷いにくくするために、チェックリスト形式で整理します。以下にすべて当てはまるほど、削除しても後悔しにくい状態です。
今のWindowsで、日常の作業(ブラウザ、メール、Office、印刷など)が問題なくできる
業務・学業で必須のアプリが起動し、ログインやライセンス認証も問題ない
プリンターやBluetooth、外付けストレージなど、よく使う周辺機器が正常に動作する
アップグレード後、最低でも数日〜1週間程度は使ってみて、明らかな不具合がない
「元のWindowsへ戻す」必要が今後ほぼないと判断できる
Windows.old内に、取り出したい写真・書類・作業データが残っていない(または退避済み)
念のため、重要ファイルはOneDriveや外付けUSBにバックアップしてある
チェックに迷う場合は、次の簡易基準も使えます。
アップグレード後、生活や仕事が回っている → 削除しても困りにくい
何か困っている/不安が残る → すぐには削除しない
特に「困っていないが、容量がギリギリ」というケースでは、まずは他の安全な削除(ごみ箱、ダウンロード整理、不要アプリ削除など)を先に行い、それでも不足する場合に「以前のWindowsのインストール」を削除すると後悔を減らせます。
先にやるべき退避 必要ファイルをWindows.oldから取り出す
「戻すつもりはないけれど、念のため旧環境のファイルを確認したい」という場合は、削除前にWindows.oldの中を確認して、必要ファイルを退避させておくのが安全です。とくに次のような場面では、Windows.oldに助けられることがあります。
デスクトップに置いていたファイルを、アップグレード後に見失った
アプリの設定ファイルやテンプレートが旧環境のユーザー配下にあった
“ドキュメント”ではなく、独自の場所(デスクトップ直下など)に保存していた
退避手順は難しくありません。以下のように進めると迷いにくいです。
エクスプローラーで Cドライブ を開く
Windows.old フォルダーを探す(見当たらなければ存在しない可能性があります)
Windows.old\Users\(旧ユーザー名)配下を開く
Desktop / Documents / Downloads などを確認し、必要なファイルをコピーする
退避先は、できれば 外付けUSB や OneDrive などPC外にも保存する
注意点として、Windows.old配下のファイルは容量が大きいこともあります。コピー中に空き容量が不足しそうなら、外付けストレージへ直接コピーするのが安全です。
また、「何を退避すべきか分からない」場合は、まず次の優先順位で見ていくと見落としが減ります。
直近の作業ファイル(提出物、請求書、写真、動画など)
デスクトップ上に置いていたファイル
ダウンロードに残っている重要ファイル(PDF、インストーラー、資料)
特定アプリのデータフォルダー(分かる範囲で)
退避が済めば、削除の心理的ハードルが大きく下がります。「戻す」までは不要でも、「必要データだけは守る」ことは確実にできます。
以前のWindowsのインストールを安全に削除する手順
削除方法は複数ありますが、基本の考え方は次のとおりです。
最優先:設定(ストレージ → 一時ファイル)から削除
画面が分かりやすく、対象項目を選んで削除できるため迷いにくいです。次点:Storage Sense(ストレージ センサー)で自動化
今後の管理を楽にしたい人向けです。代替:ディスク クリーンアップ
設定側でうまくいかない、または慣れている場合の選択肢です。
削除は大容量の処理になることがあるため、ノートPCの場合は電源をつないで行うことをおすすめします。処理中はPCが重くなることもあるので、できれば他の重い作業(動画編集、ゲーム、大容量コピーなど)は避けてください。
設定から削除する手順 一時ファイルで削除
Windows 11/10で表示名が少し違うことはありますが、概ね次の手順で進められます。
設定を開く
システム を開く
ストレージ を開く
一時ファイル を選ぶ
一覧から 以前のWindowsのインストール にチェックを入れる
ファイルの削除 を実行する
実行後、すぐに容量が反映されないことがあります。その場合は次を試してください。
画面を閉じてストレージ画面を開き直す
PCを再起動してからストレージを再確認する
また、削除処理中に進捗表示が止まったように見えても、裏で処理していることがあります。数十GBの場合、ディスク性能やPCの状態によっては時間がかかるため、しばらく待つ余地も重要です。
削除の前後でやっておくと安心なことを、チェックリストにまとめます。
ノートPCは電源接続
不要なアプリは終了(特に重いアプリ)
重要ファイルのバックアップ済み
Windows.oldの中身を確認済み(必要なら退避)
可能なら、作業時間に余裕があるタイミングで実行
Storage Senseで自動削除を設定する
Storage Sense(ストレージ センサー)は、不要ファイルの削除を自動化し、定期的に空き容量を確保するための仕組みです。今後もアップデートや一時ファイルで容量が圧迫されやすい人は、削除後に設定しておくと便利です。
設定の基本的な流れは次のとおりです。
設定 → システム → ストレージ を開く
Storage Sense(ストレージ センサー) をオンにする
実行頻度(毎日/毎週/毎月など)や削除対象を設定する
必要に応じて、今すぐ実行する
Storage Senseは“自動化”がメリットですが、削除対象の設定を誤ると、思わぬファイルが消えて困ることがあります。特に注意したいのは、ダウンロードフォルダーの扱いです。ダウンロードに重要ファイルを置きっぱなしにしている人は、削除条件を慎重に設定するか、そもそも重要ファイルは別フォルダーへ移すのがおすすめです。
Storage Senseを使うと、今後の「容量不足→慌てて削除」の頻度を減らせます。アップグレード直後の一回限りの対処ではなく、普段のメンテナンスとして整えておくと安心です。
ディスククリーンアップで削除する手順
ディスク クリーンアップは、Windowsに昔からあるメンテナンス機能です。設定側の手順が分かりにくい場合や、設定で項目が出ない・削除がうまくいかない場合の代替として有効です。
一般的な手順は次のとおりです。
エクスプローラーで Cドライブ を右クリック
プロパティ を開く
ディスクのクリーンアップ をクリック
システム ファイルのクリーンアップ をクリック(表示される場合)
一覧から 以前のWindowsのインストール を探してチェック
OK → ファイルの削除 で実行
「システム ファイルのクリーンアップ」を押さないと、目的の項目が出ないことがあります。見当たらない場合は、ここを確認してください。
削除方法を比較すると、次のように整理できます。
| 方法 | 分かりやすさ | 失敗しにくさ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 設定 → ストレージ → 一時ファイル | 高い | 高い | 初心者、まず迷わず削除したい |
| Storage Sense | 中 | 中 | 定期的な掃除を自動化したい |
| ディスク クリーンアップ | 中 | 中 | 設定でうまくいかない時の代替、旧来の操作に慣れている |
以前のWindowsのインストールが削除できない時の対処
削除を実行したのに「終わらない」「削除できない」「項目が消えない」など、つまずきやすいケースがあります。ここで重要なのは、いきなり難しい操作に進むのではなく、原因を切り分けて安全に対処することです。
多くの場合、次のいずれかに当てはまります。
単純に時間がかかっている
処理が一時的に詰まっている
表示が更新されていない
削除対象がすでにない/条件が合っていない
順番に確認していきましょう。
よくある原因と切り分け表
代表的な症状と、まず疑うべき原因、最初に試す対処を表にまとめます。
| 症状 | よくある原因 | まず試す対処 |
|---|---|---|
| 削除が長時間終わらない | 大容量で処理中、ディスクが遅い、PCが重い | 電源接続、他アプリ終了、時間を置く |
| 進捗が止まったように見える | 一時的に詰まった、バックグラウンドで作業 | しばらく待つ → 反応がなければ再起動して再実行 |
| 削除後も容量が変わらない | 表示更新の遅れ、別の項目が大きい | ストレージ画面の更新、再起動、内訳再確認 |
| 項目が表示されない | すでに自動削除済み、Windows.oldがない | C直下のWindows.old確認、期限経過の確認 |
| 「削除できません」等のエラー | 権限、ファイル使用中、システム状態 | 管理者アカウント確認、再起動、別手段で削除 |
この表のとおり、「削除が長い」だけなら待つ価値があります。逆に、エラーが出る場合は「再起動」「別手段」を試すことで解決することが多いです。
時間がかかる 終わらない時にやること
「終わらない」と感じたとき、焦って強制終了や電源断をしてしまうと、余計に状況が悪化する可能性があります。安全な順番で対処してください。
まずは待つ(大容量なら時間がかかる前提で)
20GB〜30GB以上の削除は、PCの性能やストレージの速度によっては想像以上に時間がかかります。とくにHDD搭載PCは時間が伸びやすいです。重いアプリを閉じる
動画編集、ブラウザのタブ大量、ゲーム、クラウド同期などは処理を遅くしがちです。可能な範囲で終了してください。再起動してから再実行する
進捗が止まったまま何時間も変化がない場合は、再起動後に再実行すると改善することがあります。再起動でファイルの使用状態が整理され、削除が進むことがあります。別ルートで削除を試す
設定から削除が進まないならディスク クリーンアップ、ディスク クリーンアップでダメなら設定、というように“経路”を変えると通ることがあります。容量が極端に少ないなら先に軽い掃除をする
たとえば空き容量がほぼゼロに近い場合、処理に必要な作業領域が確保できず詰まることがあります。ごみ箱、不要アプリ削除、ダウンロード整理など、リスクの低いものから先に空けてください。
この順番で進めると、危険な操作(強制電源断など)を避けつつ、現実的に詰まりを解消しやすくなります。
項目が表示されない時に確認すること
「以前のWindowsのインストール」がそもそも表示されない場合、以下を確認してください。
アップグレード直後ではない可能性
すでに時間が経って自動削除されていることがあります。Windows.oldが存在しない可能性
Cドライブ直下にWindows.oldがなければ、削除対象がないため表示されないことがあります。入れ直し方法が違う可能性
リセットやクリーンインストールなど、旧環境を保持しない方法で入れ直した場合、項目が出ないことがあります。
また、表示名はWindowsのバージョンや画面の表示仕様で多少変わることがあります。「一時ファイル」の中で似た項目(Windows Updateのクリーンアップ等)が大きい場合は、内訳を見てどれが容量を占めているかを確認すると混乱しにくいです。
以前のWindowsのインストールで後悔しないための注意点
削除操作自体は難しくありませんが、後悔が起きるのは「削除の前提条件を確認していなかった」ときです。特にアップグレード直後は環境が落ち着いていないことがあり、焦って容量だけを空けると、後から困ることがあります。ここでは、削除前後で気をつけたいポイントをまとめます。
アップグレード直後にやりがちな失敗
よくある失敗は次の3つです。
動作確認をする前に削除する
最初は問題なく見えても、数日後にプリンターや特定アプリで不具合が出ることがあります。最低でも普段の作業が一巡するまでは、削除を保留する判断も安全です。必要ファイルの退避をせずに削除する
旧環境のユーザーファイルがWindows.old内に残っていることがあります。とくにデスクトップやダウンロードは見落としが多いので、削除前に確認してください。“戻す”の意味を誤解する
戻すといっても、完全に何もなかった状態に戻るわけではありません。アップグレード後に入れたアプリや設定は影響を受けることがあり、戻した後も調整が必要になる場合があります。
この3点を避けるだけで、削除による後悔はかなり減ります。
容量確保は他にもできる 安全な掃除の優先順位
容量不足のとき、いきなり「以前のWindowsのインストール」を削除するのは効果が大きい反面、戻す選択肢を失うリスクがあります。まずは、より安全な掃除を上から順に試すのがおすすめです。
ごみ箱を空にする
ダウンロードフォルダーの不要物を削除
使っていないアプリをアンインストール
動画・写真など大容量データを外付けやクラウドへ移動
一時ファイルの中でも安全な項目(サムネイル、キャッシュ等)を整理
それでも足りない場合に「以前のWindowsのインストール」を削除する
この順に進めると、「戻せない」問題を発生させずに容量を確保できる可能性があります。逆に言えば、上の整理をしても空きが足りないときに「以前のWindowsのインストール」を削除するのは、合理的な手段になりやすいです。
なお、容量不足が原因でWindows Updateが進まない場合は、無理に一つの大項目だけを狙うのではなく、複数の小さな整理を積み上げるほうが安全に進むこともあります。
バックアップと復旧の基本 OneDriveや外付けの考え方
アップグレード前後やストレージ整理のタイミングは、万一のトラブルに備えてバックアップがあると安心です。難しく考えず、次の“最低限”だけでも押さえると安全性が上がります。
重要ファイルはPCの外に1つコピー(外付けUSBやクラウド)
OneDriveなど同期サービスを使う場合でも、同期が完了しているか確認
写真・動画のような大容量データは、保管場所を分散(PCだけに置かない)
「戻せないから不安」という気持ちは、バックアップがあるだけで大きく軽減されます。削除の判断で迷う方ほど、先にバックアップを整えるのがおすすめです。
以前のWindowsのインストールに関するよくある質問
最後に、「結局どうなの?」となりやすい質問をまとめます。似た悩みがある場合は、ここだけでも確認すると判断が早くなります。
削除すると写真や書類も消える?
基本的には、削除対象は旧Windows環境に関するファイル群であり、通常のユーザーフォルダー(今のWindowsのドキュメント等)を直接消すものではありません。ただし、Windows.old内に旧環境のユーザーファイルが残っていることはあり得ます。過去のデスクトップやダウンロードに重要ファイルを置いていた場合、そこに残っている可能性があります。
不安がある場合は、次の2点を行えば安全です。
Windows.old\Users\(旧ユーザー名)配下を確認して、必要ファイルを退避する
重要ファイルはOneDriveまたは外付けへバックアップしてから削除する
「写真や書類が消えないか」は、実は“削除操作そのもの”よりも、“必要データがWindows.oldの中に残っていないか”がポイントです。削除前の確認で解決できます。
Windows.oldを消したのに容量が増えないのはなぜ?
よくある原因は次のとおりです。
表示の反映が遅れている
ストレージの内訳がすぐ更新されないことがあります。画面を開き直す、再起動することで反映される場合があります。別の項目が容量を占めている
アプリ、動画、OneDriveのオフライン保持、Windows Update関連など、他の要因が大きいケースがあります。ストレージの内訳を見直し、どのカテゴリが大きいか確認してください。削除が完了していない
“終わったように見える”が実際はバックグラウンドで処理中のことがあります。しばらく待ってから再確認してください。
容量確保は、1つの項目だけで解決しないことも多いです。ストレージの内訳を見て「一番大きい原因」を特定すると、効率よく空きを作れます。
10日を過ぎたのに残っているのは異常?
必ずしも異常ではありません。目安として一定期間で自動削除されることが多いものの、環境や更新状況によって残っているように見える場合があります。容量が必要で、かつ戻す予定がないなら、手動で削除して問題ありません(ただし、削除前のチェックリストと退避確認は推奨です)。
判断が難しい場合は、次の優先順位で考えると迷いにくいです。
戻す可能性がある → できるだけ保持
戻す可能性がない + 容量が厳しい → 退避確認後に削除
容量がそこまで厳しくない → 急がず様子見も可
元のWindowsに戻したい場合はどうする?
アップグレード後に元のWindowsへ戻す方法は、一般的に「設定」内に用意されている場合があります。ただし、戻せる期間が限られることが多く、さらに「以前のWindowsのインストール」を削除してしまうと戻せなくなります。
戻すことを検討している場合は、先に次を整理すると判断しやすいです。
何が不具合なのか(アプリか、ドライバーか、設定か)
その不具合は修正で解決できないか(更新、再インストール、ドライバー変更など)
戻した場合に困ることはないか(アプリやデータの整合性)
戻す操作は“最終手段”として残しておく価値があります。少しでも戻す可能性があるなら、削除は保留し、まずは不具合の原因を切り分けるのがおすすめです。戻す必要がなくなった段階で、改めて削除すれば問題ありません。