伊勢神宮へ行く予定が決まると、意外と迷うのが「お守りを内宮と外宮のどちらで受けるか」「両方受けたら一緒に持っていいのか」という点です。SNSや体験談では“セットが良い”という話も見かけますが、情報が多いほど「失礼にならないかな」「同じ種類を両方で受けるべき?」と不安が強くなりがちです。
この記事では、内宮と外宮のお守りを“組み合わせる”ときの考え方を軸に、同じ種類で揃える場合と、目的別に分ける場合の判断基準をわかりやすく整理します。さらに、参拝当日に迷わないための段取り、授与所での動き方、受けた後の持ち歩き・保管のコツまで、ひとつずつ具体的に解説します。読み終える頃には、「これなら大丈夫」と納得して選べる状態になるはずです。
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お守りを内宮と外宮で組み合わせる基本ルール
内宮と外宮のお守りは一緒に持ってよい
結論から言うと、内宮と外宮のお守りは一緒に持って問題ありません。伊勢神宮の公式Q&Aでは、内宮と外宮でお神札・お守りの違いを説明したうえで、「お守りもぜひ内宮と外宮を合わせてお持ちください」と案内しています。ここがいちばん重要なポイントです。
「合わせて持つ」といっても、特別な作法や儀式が必要なわけではありません。同じ袋に入れなければならない、結びつけなければならない、といった決まりもありません。参拝した場所で授かったお守りを、日常の中で丁寧に持つ。まずはそれで十分です。
“神さまがケンカする”噂は気にしなくてよい
「お守りを複数持つと神さまがケンカする」という話は、よく見聞きします。しかし公式Q&Aでは、そうした俗説について「たくさん持つと大切にしない、という戒めに尾ひれがついたもの」と説明し、神さまがケンカすることはないので安心してよい、と明確に述べています。
ここで覚えておきたいのは、問題があるとすれば“複数持ち”そのものではなく、増やしすぎて扱いが雑になることだという点です。お守りは「持つこと」が目的ではなく、「大切にする姿勢」が伴ってこそ気持ちよく続きます。迷いが強い人ほど、選び方のルールを先に決めておくと安心です。
お守りを内宮と外宮で受ける意味と違い
内宮と外宮の違いを簡単に押さえる
伊勢神宮では、内宮は天照大御神、外宮は豊受大御神をお祀りしています。公式Q&Aでは、この違いに触れたうえで、「内宮と外宮を合わせて」という考え方が説明されています。細かな説明を暗記する必要はありませんが、「どちらか一方だけが正解」という発想ではなく、両方を尊重する考え方がベースにある、と捉えておけば十分です。
外宮から内宮へ参拝するのが“ならわし”
参拝の順序で迷う方もいますが、伊勢神宮の案内では「お伊勢参りは外宮からがならわし」と明記されています。プランを組むときは、外宮→内宮の順で考えるとスムーズです。
もちろん事情があって順序が逆になる日もありますが、初めてに近い参拝で「迷いたくない」なら、まずはならわしに沿って動いた方が安心です。
同じ名前でも形や仕様が異なることがある
「同じ種類のお守りなら、片方で受ければ十分では?」と思うかもしれません。ただ、内宮・外宮では、同じ名称でも形が異なる例があります。たとえば、開運鈴守は内宮・外宮それぞれに案内があり、見た目が異なることがあります(公式ページに掲載)。こうした違いは「どちらが上」という話ではなく、「それぞれの場所で授かるしるし」と考えるのが自然です。
お守りを内宮と外宮でどう選ぶか
ここからが、読者がいちばん迷うところです。選び方は難しくありません。次の2つの軸だけで決められます。
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軸1:記念として揃えたいか/日常で使い分けたいか
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軸2:持ち歩き先が 1か所か/複数か所か(財布・鞄・車・自宅など)
この2軸で決めると、たいてい迷いが消えます。
同じ種類を両方で受けるとよい人
次に当てはまる場合は、同じ種類を内宮・外宮で受ける選択が自然です。
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参拝のしるしとして「内宮と外宮、それぞれで授かったもの」を揃えたい
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見た目や形の違いも含めて、両方を大切に持ちたい
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お守りを置く場所(持ち歩き先)が基本的に1か所(鞄の内ポケットなど)で完結している
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願いが一つに定まっていて、他の種類を増やす必要がない
注意したいのは、「両方で同じ種類を受けないと効果が薄い」といった不安で無理に揃えないことです。公式は“合わせて持つ”ことを案内していますが、「同種2つが必須」とは言っていません。迷いがあるなら、無理のない数で、大切にできる範囲を優先する方が、気持ちが整います。
別の種類に分けるとよい人
一方、次のような方は「別の種類に分ける」ほうが、生活の中で迷いません。
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持ち歩き先が複数ある(財布・通勤鞄・車など)
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家族で願いが分かれている(自分は仕事、家族は健康など)
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生活の不安が具体的で、必要なお守りが明確(交通安全を強く意識している等)
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お守りの数が増えると混乱しやすいので、役割で整理したい
ここでのコツは、「内宮だから仕事運、外宮だから健康」などの“場所で割り振る”発想に寄りすぎないことです。そうではなく、自分が日常で大切にできる状態に整理するという視点で選びます。
家族や友人に授ける場合の選び方
お守りを家族や友人に渡す場合は、次の順番で考えるとスムーズです。
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相手の状況に直結する願いを優先する(健康、交通安全、学業など)
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相手が持ちやすい形・サイズを優先する(財布に入る、鞄に付けやすい等)
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渡すときに「参拝した気持ち」を一言添える(形式よりも丁寧さが伝わる)
もし「内宮と外宮、どちらのものが良い?」と聞かれたら、公式には“合わせて持つ”考え方があることを伝えつつ、相手が大切にできる形を優先するとよいでしょう。
3分で決まる選び方診断
以下の質問に「はい」が多い方へ、そのままおすすめの選び方を提示します。
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参拝の記念として揃えたい → はい
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お守りの置き場所は主に1か所(鞄など) → はい
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願いはひとつに絞れている → はい
→ 同じ種類を内宮・外宮で揃えるのが向いています。
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財布・鞄・車など置き場所が複数 → はい
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交通安全や健康など、用途を分けたい → はい
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増やしすぎると管理が苦手 → はい
→ 別の種類(または同種でも用途別)に分けるのが向いています。
お守りを内宮と外宮で受ける当日の段取り
ここはUXの要です。当日迷う人が多いのは、選び方よりも「どこで、いつ受けるか」が曖昧だからです。先に、公式で明示されている時間情報を押さえておきます。
外宮から内宮へ回ると、当日が整う
参拝のモデルコース案内では「外宮からがならわし」とされています。迷いを減らすなら、外宮→内宮で動きましょう。
「順序を守れないと失礼」というより、「最初から迷わない」ための設計として採用すると良い、という位置づけです。
授与所はどこで受けるか
授与品(お神札・お守り)は、内宮・外宮それぞれの神楽殿でお頒ちしていると公式に案内されています。さらに、参集殿授与所の時間も別途示されています。
「参拝→授与所」の順で動くと、気持ちが自然に整います。参拝前に授与所へ寄ると、選び方が雑になりがちです。時間が限られている場合でも、まず参拝を済ませてから授与所に向かうほうが後悔が少なくなります。
授与時間は数字で覚えておく
授与時間は公式に明示があります。原則は午前6時〜午後6時で、10〜12月は午後5時までとされています(参集殿授与所は別時間)。また参拝停止時間も月によって異なり、正月期間は変更があるため「最新情報を見る」よう案内されています。
つまり、当日プランを立てるときは、
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「授与は何時までか」
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「参拝停止時間は何時か」
をセットで確認するのが、迷いゼロへの近道です。
当日迷わないチェックリスト
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外宮→内宮の順で回る(迷わないための基本)
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授与時間:6:00〜18:00、10〜12月は〜17:00(参集殿授与所は別)を確認
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参拝停止時間(季節で異なる)も確認しておく
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“同種2つ”か“別種”かを、参拝前に決めておく
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受けた直後に入れる場所(財布/鞄/車/自宅)を先に決めておく
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増やしすぎない(大切にできる数に絞る)
お守りを内宮と外宮で受けた後の持ち方と保管
「組み合わせて持つ」といっても、持ち方は一つではありません。重要なのは、自分の生活の中で“丁寧に扱える形”にすることです。
一緒に持つか別々に持つかの目安
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一緒に持つのが向く人
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鞄が基本1つで、持ち替えが少ない
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参拝の記念としてまとめて大切にしたい
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お守りの数を増やしたくない
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別々に持つのが向く人
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財布・鞄・車など、持ち場が複数ある
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交通安全は車、健康は鞄など、役割分担したい
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まとめると存在を忘れやすい(=雑になりやすい)
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どちらが正しいではありません。公式が否定しているのは「複数所持でケンカする」という俗説であり、組み合わせ方の細部を強制しているわけではありません。気にするべきは“扱いが雑にならないか”です。
財布・鞄・車・自宅での置き方
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財布に入れる場合
折れ・汚れが起きやすいので、入れるなら薄型で形が崩れにくいものが向きます。レシートで圧迫される場合は避けたほうが無難です。 -
鞄に入れる場合
取り出しすぎない内ポケットに入れると、摩耗や紛失リスクが下がります。キーホルダーのように外付けする場合は、雨や汚れへの配慮も必要です。 -
車に置く場合
車内に置きっぱなしにすると温度変化が気になる季節があります。固定する場所を決め、必要以上に触れないようにしておくと良いでしょう。携帯用と車用を分けるのも整理のコツです。 -
自宅に置く場合
清潔な場所で、目線より高い位置が落ち着きます。神棚がない場合も、棚の上など「丁寧に置ける場所」を確保するだけで十分です。大切なのは“床や雑多な場所に置きっぱなしにしない”ことです。
お神札も受ける場合の考え方(お守りとの違い)
参拝記念としてお守りだけでなく、お神札(お札)も受ける方もいます。公式の授与品ページでは、お神札・お守りが「神宮と皆さまとを結ぶ大切な絆」と説明され、外宮の授与品ページでは「氏神さまのお神札と合わせて神棚にお祀りください」といった案内があります。
ここで重要なのは、お守りは携帯・身近に置くことが多い一方で、お神札は自宅でお祀りする形が中心になりやすい点です。両方を受けるか迷う場合は、「自宅で丁寧にお祀りできる環境があるか」で判断すると、扱いが雑になりにくいです。
更新と返納で迷わないための基準
お守りの更新や返納は、地域や家庭の考え方でも差が出やすい領域です。だからこそ、「必ず◯年」と断言するより、大切にできているかを基準にするほうが、心が落ち着きます。
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次の参拝が近い人:区切りとして新しくする
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参拝が難しい人:無理に捨てず、丁寧に持ち続ける
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役目を終えたと感じる人:次に参拝できたときに納める
迷う場合は、授与所で確認すると確実です。また授与時間や参拝停止時間が季節で変わるのと同じく、当日の案内を確認してから動くと安心です。
お守りを内宮と外宮で組み合わせるよくある質問
両方で同じ御守を受けないと薄いのか
薄い・強いといった発想で不安になる方は多いのですが、公式の案内は「合わせて持つとよい」という趣旨であり、「同種を2つ受けないといけない」とは述べていません。
迷うなら、同種2つは“記念として揃えたい人向け”、別種は“日常で整理したい人向け”と捉えると、気持ちが楽になります。
片方しか行けない場合はどうするか
時間や体力の都合で、内宮か外宮の片方だけになる日もあります。その場合でも、参拝できた場所で丁寧に参拝し、授与所で必要なお守りを受ければ十分です。次の機会にもう一方へ参拝する、という考え方でも問題ありません。
外宮→内宮の順にならないと失礼か
「ならわし」として外宮から、と案内されていますが、状況によって順序が逆になることは現実にあります。大切なのは、焦らずに参拝することと、授かったものを大切にすることです。迷いを減らすために“ならわし”を採用する、と捉えると良いでしょう。
お守りを複数持つのが気になる場合はどうするか
公式Q&Aは「ケンカしない」と明確に否定しています。
それでも気になる場合は、数を増やすより、役割を整理して1〜2個に絞るのがおすすめです。「交通安全は車」「それ以外は鞄」のように置き場で分けると、大切にしやすくなります。
授与所が混んでいたらどうすればいいか
混雑時は「決めきれない」状態で列に並ぶと、焦って選びやすくなります。列に並ぶ前に、この記事の「3分診断」で同種か別種かを決め、欲しい願いを1つに絞っておくと、迷いが減ります。授与時間は季節でも変わるため、当日は時間に余裕を持つのが安心です。
内宮と外宮で、それぞれ必ず受けるべきお守りはあるか
「必ずこれ」という決まりはありません。公式が強く示しているのは「合わせて持つ」考え方と、複数持ちの不安への説明です。
だからこそ、最適解は「あなたが大切にできる選び方」です。記念として揃えるのか、生活導線で使い分けるのか。まずその軸を決めると、迷いが収束します。
お守りを内宮と外宮で組み合わせて後悔しないまとめ
内宮と外宮のお守りは、組み合わせて持って問題ありません。公式Q&Aでは「内宮と外宮を合わせてお持ちください」と案内され、複数のお守りで神さまがケンカする俗説も否定されています。
迷わないコツは、次の3つです。
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記念として揃えるなら同種2つも自然
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日常で使い分けたいなら別種(または用途別)
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当日は外宮→内宮の順で、授与時間と参拝停止時間を確認しておく
授かったあとは「丁寧に大切にできる状態」に整えることがいちばんです。自分の生活の中で無理なく続く形にして、気持ちよく参拝の余韻を持ち帰ってください。
参考にした情報源
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伊勢神宮公式サイト「知る見るわかる、伊勢神宮 – 参拝編 -|はじめての神宮」https://www.isejingu.or.jp/first/beginner_visit.html
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伊勢神宮公式サイト「授与品(お神札・お守り)|ご参拝・ご祈祷」https://www.isejingu.or.jp/visit/amulet/
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伊勢神宮公式サイト「神宮の回り方|ご参拝・ご祈祷」https://www.isejingu.or.jp/visit/course/
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伊勢神宮公式サイト「内宮の授与品」https://www.isejingu.or.jp/visit/amulet/naiku.html
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伊勢神宮公式サイト「外宮の授与品」https://www.isejingu.or.jp/visit/amulet/geku.html