iPhoneのロック解除、Face IDやTouch IDがあるとはいえ、マスク着用時や暗い場所、寝起き、手が濡れている場面では結局パスコード入力になることがあります。そんなとき「6桁は地味に面倒だから、以前みたいに4桁に戻したい」と感じるのは自然なことです。ところが設定を開いても4桁が選べなかったり、「パスコードオプション」が押せなかったりして、そこで止まってしまうケースも少なくありません。
本記事では、iPhoneのパスコードを6桁から4桁へ変更する最短手順を、迷いにくい順番で解説します。さらに、4桁に変更できないときの原因を上から潰せるチェック、4桁にするなら知っておきたい安全性の考え方と対策、万一忘れた場合に慌てないための復旧の流れまで一気通貫でまとめました。入力の手間を減らしつつ、後悔しない設定にしたい方は、このまま手順どおりに進めてください。
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iPhoneパスコードを4桁にする前に知っておくこと
iPhoneのパスコードを「4桁に戻したい」「家族が使いやすいように4桁にしたい」と思う理由は、とても現実的です。Face IDやTouch IDがあるとはいえ、マスク着用時、暗い場所、寝起き、手が濡れている、子どもが使うなど、生体認証がうまくいかず数字入力が必要になる場面は少なくありません。一方で、4桁は入力が簡単なぶん、推測されやすい番号を選んでしまうと危険度が上がります。
ここでは「4桁にすること自体は可能なのか」「4桁と6桁では何が違うのか」「自分の状況ではどれが最適か」を整理し、納得して設定に進める状態を作ります。
iPhoneパスコード4桁と6桁の違い
4桁と6桁の最大の違いは、単純に“候補の数”です。数字のみの場合、4桁は0000〜9999で最大10,000通り、6桁は最大1,000,000通りと桁違いに増えます。候補が増えるほど総当たり(片っ端から試す攻撃)に強くなります。
ただし、iPhoneは「何回も連続で試せない」仕組みを持っています。一定回数の失敗で入力待ち時間が増えたり、設定によっては一定回数でデータ消去が有効になっていたりして、無制限に試行できる設計ではありません。だからといって4桁が安全になるわけではなく、「覗き見」「推測」「ありがちな番号の当て込み」など、総当たり以外の現実的なリスクは残ります。
また、パスコードは単に画面ロックを解除するだけでなく、端末内データ保護や各種機能の保護に関わります。パスコードが短いほど、もし他人に知られた場合の被害が大きくなりやすい点も重要です。たとえば、ロック解除後に見られる通知内容、写真、メール、SNS、決済アプリなど、生活情報が一気に露出します。
判断の材料として、代表的な選択肢を比較します。
| 種類 | 入力のしやすさ | 推測されにくさ | こんな人に向く |
|---|---|---|---|
| 4桁の数字コード | 非常に高い | 低くなりやすい(番号次第) | 入力負担を最優先したい/端末利用が限定的/家族向け |
| 6桁の数字コード | 高い | 4桁より高い | 迷ったらこれ/日常利用の標準にしたい |
| カスタムの数字コード(7桁以上) | 中〜高 | 桁数で調整できる | 数字が良いが安全性も上げたい |
| カスタムの英数字コード | 低〜中 | 高い | 安全性を最優先/推測耐性を最大化したい |
重要なのは「4桁か6桁か」だけではありません。4桁でも“推測されにくい番号”を選び、生体認証を主役にして、バックアップや復旧手段を押さえると、事故の確率を下げられます。
4桁に向く人・向かない人
4桁が向くかどうかは「端末の使い方」と「守りたい情報の重さ」で決まります。自分がどちら側に近いか、次の観点で考えてみてください。
4桁に向きやすいケース
生体認証をほぼ常用し、パスコード入力は例外的(たまにしか入力しない)
端末を持ち歩かないことが多い、紛失リスクが低い環境が中心
家族(子ども・高齢者)など、入力ストレスが大きい人が使う
端末内に仕事の機密情報や重要データを入れていない(または入れない運用にできる)
4桁を避けたい(または慎重に)ケース
決済アプリや金融系の利用頻度が高い(送金、資産管理、クレカ管理など)
仕事用アカウントや機密データを扱う(会社メール、社内ツール、顧客情報)
外出が多く、電車・カフェなど人の視線がある場所でロック解除が多い(覗き見リスク)
「誕生日」「記念日」「住所」など、推測されやすい番号を選びがちで変えられない
特に注意したいのは、「4桁にすると危ない」よりも「危ない4桁を選ぶこと」です。よくある危険パターンは、誕生日(月日)や子どもの生年月日、電話番号下4桁、1111、1234などです。こうした番号は“偶然当たる”というより、“狙って当てられる”種類の情報です。
おすすめの落としどころ(6桁・カスタム数字・英数字)
「4桁にしたい」気持ちがある一方で「怖さ」もある場合は、妥協点を先に決めておくと迷いません。おすすめの落としどころは次の3つです。
1つ目:6桁のままにして、生体認証中心の運用に寄せる
入力の手間はありますが、6桁は標準としてバランスが良いです。生体認証を優先し、パスコード入力が頻発しないように環境側(マスク設定、Touch IDの指登録、Face IDの再登録など)を整えると体感の面倒さが下がります。
2つ目:数字だけにしたいなら、カスタム数字コードで桁数を増やす
「英数字は打ちにくい」「覚えづらい」と感じる人は多いです。その場合でも、7桁や8桁などにするだけで候補数は大きく増えます。入力負担とのバランスも取りやすい方法です。
3つ目:どうしても4桁にするなら、番号設計と安全対策をセットで実施する
4桁にした瞬間に危険になるのではなく、危険な番号を選んだり、復旧手段がなくて詰んだりすることで困ります。後半で紹介する「推測されにくい4桁の作り方」「ロック画面の見直し」「バックアップ確認」を同時に行うのが前提です。
iPhoneパスコードを4桁に変更する手順
ここからは、実際に4桁へ変更する操作手順を、迷いにくい順番で説明します。基本の流れは「設定」→「Face IDとパスコード(またはTouch IDとパスコード)」→「パスコードを変更」→「パスコードオプション」→「4桁の数字コード」です。
作業前のワンポイント
変更作業は落ち着いた場所で行う(途中で呼ばれたり急いだりすると入力ミスが起きやすい)
変更後すぐにアプリの再ログインが必要になる場合があるため、時間に余裕を持つ
不安があるなら、先にバックアップ状況を確認してから始める(後述)
Face ID搭載iPhoneでの変更手順
「設定」アプリを開く
「Face IDとパスコード」をタップ
現在のパスコードを入力
画面を下にスクロールし、「パスコードを変更」をタップ
もう一度、現在のパスコードを入力(確認のため求められることがあります)
「新しいパスコードを入力」の画面になったら「パスコードオプション」をタップ
「4桁の数字コード」を選択
新しく設定したい4桁を入力
確認のため、同じ4桁をもう一度入力して完了
つまずきやすいポイント
「パスコードオプション」が見えない:画面下部にあることが多いので、キーボード表示で隠れている場合は少しスクロールします
押せない・グレーアウト:後述の「変更できない原因チェック」へ進んでください
新しいパスコード入力後に別の画面が出る:Apple Accountの確認、決済関連の再認証など、状況により追加手順が出ることがあります
Touch ID搭載iPhoneでの変更手順
ホームボタンがある機種(Touch ID)でも、基本の流れは同じです。メニュー名だけが「Touch IDとパスコード」になります。
「設定」アプリを開く
「Touch IDとパスコード」をタップ
現在のパスコードを入力
「パスコードを変更」をタップ
現在のパスコードを入力
「新しいパスコードを入力」画面で「パスコードオプション」をタップ
「4桁の数字コード」を選択
新しい4桁を入力 → 確認のためもう一度入力して完了
Touch IDで注意したい点
指が乾燥している、濡れている、傷があると認識が落ち、パスコード入力機会が増えます
4桁にする場合は、Touch IDの登録指を複数にしておくと入力回数が減り、利便性を維持しやすくなります
変更後に確認すべき設定
4桁に変更できたら、使い勝手と安全性の両面で次を確認してください。変更直後にやっておくと、後から困りにくくなります。
確認チェックリスト
Face ID / Touch IDでロック解除が有効になっている(生体認証を主役にする)
ロック画面の通知プレビューが適切(内容が丸見えなら見直す)
重要アプリの追加ロック設定(アプリ側のパスコード、生体認証、二要素認証)が有効
バックアップ状況が最新(iCloudバックアップや同期が動いている)
パスコードを忘れない工夫(自分だけの規則、記録方法の検討)ができている
特に「バックアップ確認」は、4桁に限らずパスコード変更時の事故を防ぐ基本です。後半で詳しく説明します。
iPhoneパスコード4桁に変更できないときの原因チェック
手順どおりに操作しているのに4桁が選べない場合、原因は大きく分けて「画面上の一時的な問題」「制限(スクリーンタイム等)」「管理端末(会社・学校)」「保護機能の影響」のいずれかです。やみくもに触るより、上から順に当てはまるものを潰すと短時間で解決しやすくなります。
パスコードオプションが押せない・グレーアウトする
「パスコードオプション」が表示されているのに押せない、色が薄くなっていて反応しない場合、まずは次の“軽い対処”から試します。設定周りは一時的な不具合で詰まることがあるためです。
軽い対処の手順
設定アプリを閉じて、もう一度開く(アプリスイッチャーから終了)
iPhoneを再起動する
可能ならiOSを最新バージョンへ更新する
充電が極端に少ない場合は充電してから再試行する
それでも変わらない場合は、「何かの制限で変更が許可されていない」可能性が高くなります。次の「スクリーンタイム」や「管理端末」を確認してください。
また、入力画面でキーボードが出ていると、下部のボタンが隠れて“押せないように見える”ことがあります。画面を少しスクロールしたり、キーボードの表示状態を変えたりして、ボタンが完全に表示されているかも確認します。
スクリーンタイムや制限で変更できない
家族の端末、子ども用端末、以前に制限をかけた端末で多いのが「スクリーンタイムの制限が効いている」パターンです。スクリーンタイムはアプリ制限だけでなく、アカウント変更や一部の設定変更に影響することがあります。
確認する流れ(代表例)
「設定」→「スクリーンタイム」を開く
スクリーンタイムがオンになっているか確認する
「コンテンツとプライバシーの制限」など、制限系の項目が有効か確認する
管理者がいる場合(ファミリー共有など)は、管理者側の設定が優先されることがある
この系統で詰まりやすいのは「スクリーンタイム用のパスコードが分からない」ケースです。スクリーンタイムのパスコードは端末のパスコードとは別のことがあり、本人が設定した記憶がなくても家族が設定している場合があります。思い当たる場合は、家族間で管理状況を確認してから進める方が早いです。
注意点
制限を解除するには、スクリーンタイム用のパスコードが必要になることがあります
無理に解除しようとすると、余計に手間が増える場合があるため、管理者がいるなら最初に相談するのが近道です
会社・学校の管理端末で制限されている
会社や学校から支給された端末、または業務利用のために管理プロファイル(MDM)を入れている端末では、パスコードの条件が組織側で強制されていることがあります。代表的には「6桁以上必須」「一定の複雑さを要求」「変更不可」などです。
見分けるヒント
端末に「管理」表示がある、プロファイルが入っている
仕事用のメールやアカウントを入れた途端にセキュリティ設定が増えた
VPNや証明書、会社指定アプリが入っている
以前は変更できたのに、会社設定を入れてからできなくなった
この場合、利用者側で無理に4桁へ戻すのは難しいことが多いです。なぜなら、端末の安全要件は組織のルールやコンプライアンスに基づき設定されているためです。最短ルートは、情報システム部門や学校の担当へ「4桁にしたいが制限されているか」を確認することです。
やってはいけないこと
見よう見まねで管理プロファイルを削除する
業務アプリや証明書を消してしまう
こうした操作は仕事に影響したり、再設定が必要になったりします。管理端末は“管理者に相談”が基本です。
盗難対策機能や関連設定で変更が止まることがある
最近のiOSは、盗難や不正操作を想定した保護機能が増えています。その影響で「重要な設定変更」がすぐにはできない、あるいは追加条件が必要になる場面があります。パスコード変更は“重要設定”に分類されやすいため、この影響を受けることがあります。
疑わしい状況の例
外出先や移動中に変更しようとしている
いつもと違う場所で操作している
端末が不審な挙動を検知した可能性がある
特定の設定変更だけ通らない(他は普通に触れる)
対処の考え方
まずは落ち着いた環境(自宅など)で再試行する
iOS更新、再起動など基本対処を行う
保護機能に関連する設定を確認し、条件を満たしているか見直す
どうしても先に進めない場合は、サポートに相談できる状態(Apple Account情報、バックアップ状況)を整える
この系統は端末の状態や設定の組み合わせで見え方が変わるため、「これをオフにすれば必ず通る」と断言できないのが難点です。だからこそ、上記のように“環境を変える”“基本対処を済ませる”“管理や制限を疑う”という順番で切り分けると、結果として最短になりやすいです。
iPhoneパスコードを4桁にするなら必ずやる安全対策
4桁にする最大のポイントは、「4桁にしたこと」よりも「4桁の運用を安全寄りに整えること」です。ここで紹介する対策は、特別な知識がなくてもできるものだけに絞っています。4桁にするなら、最低限ここまではセットで行うと安心感が変わります。
推測されにくい4桁の作り方
推測されにくい4桁を作るコツは「個人情報と結びつけない」「規則を自分だけが分かる形にする」「ありがちな並びを避ける」の3つです。
避けたい例(推測されやすい)
0000、1111、2222など同じ数字
1234、4321など連番
2580(テンキーで一直線)など入力しやすい形
誕生日、家族の誕生日、記念日(月日)
電話番号下4桁、住所・部屋番号、車のナンバー
作り方の例(考え方)
自分だけが分かる基準値を決めて、そこから一定の変換をする
例:ある4つの数字の“並び”を自分ルールで入れ替える
「語呂合わせ」で個人情報に寄せない
誕生日語呂は推測されやすいので避ける
同じパターンを別サービスでも使い回さない
4桁を複数で使い回すと、一箇所漏れた時点で連鎖します
どうしても覚えられる気がしない場合は、「4桁に固執しない」判断も立派な安全対策です。カスタム数字コードで7桁以上にし、覚え方のルールを作るほうが、結果的に安心して使えることもあります。
Face ID/Touch IDの併用とロック画面の見直し
4桁にするなら「パスコード入力回数を減らす」ことが重要です。入力回数が多いほど、覗き見されたり、手元を見られたり、指の動きで推測されたりする確率が上がるためです。
生体認証を安定させるポイント
Face ID:顔の角度や環境が変わったら再登録や追加設定を検討する
Touch ID:登録指を複数(両手の親指・人差し指など)にしておく
手が濡れる職業・環境なら、Touch IDよりFace IDが安定する場合があるため使い方を見直す
ロック画面の見直し(覗き見・情報漏えい対策)
通知のプレビューが“内容まで表示”になっていると、ロック解除前でも情報が見える場合があります
メールやメッセージの本文がロック画面に出る設定だと、端末を拾われただけで情報が抜けることがあります
ロック画面から使える機能(ウィジェットや一部の操作)も、人によっては不要な場合があります
次のチェックリストを目安に調整してください。
ロック画面チェックリスト
通知プレビューは必要最小限になっている
重要アプリ(金融・認証系)はアプリ内でも生体認証や暗証番号が必要
周囲に人がいる場所では、手元を見られない持ち方にする
端末を他人に渡す機会があるなら、画面を見せる前にロックする癖をつける
忘れたときに詰まないバックアップ確認
パスコードで一番怖いのは「忘れたときに取り返しがつかない」ことです。iPhoneは、パスコードを忘れた場合に“そのまま解除して中身だけ取り出す”ような救済は基本的に用意されていません。だからこそ、事前のバックアップ確認が最大の保険になります。
バックアップ確認の基本
iCloudバックアップがオンか
最近のバックアップ日時が新しいか
写真や連絡先、メモなどが同期されているか
Apple Account(旧Apple ID)の情報を確実に把握しているか
パスコード変更前後にやっておくと良いこと
重要データ(写真・連絡先)がiCloud等に同期されているか確認
仕事用データは別途クラウドに退避(会社ルールがある場合は従う)
端末を消去することになった場合の復元手段(iCloudかPCか)をイメージしておく
「バックアップがある」だけで、心理的な安心感が大きく変わります。4桁にするかどうか以前に、ここが整っていない状態でパスコード変更を繰り返すのは避けた方が安全です。
iPhoneパスコードを忘れた・ロックアウトしたときの復旧手順
ここでは「もし忘れたらどうなるか」「どんな流れで復旧するのか」を、怖くならないように手順として整理します。大切なのは、忘れない努力に加えて“忘れたときの逃げ道”を知っておくことです。
公式に案内される基本方針(消去して復元)
パスコードを忘れてロック解除できなくなった場合、基本方針は「iPhoneを消去(初期化)して、バックアップから復元する」です。これは、端末内データを守るための設計です。つまり、パスコードが分からない第三者が、裏技的に解除して中身にアクセスできないようにしています。
この方針を理解しておくと、次の判断がしやすくなります。
バックアップがある:消去しても復元で取り戻せる可能性が高い
バックアップがない:消去すると戻らないデータが出る可能性がある
だからこそ、普段からバックアップが重要になる
また、何度も間違えて入力すると待ち時間が伸びたり、一時的に入力できなくなったりします。焦って連続入力すると状況が悪化しやすいので、ロックアウトが見えたら一旦手を止めるのが安全です。
バックアップから復元する流れ
復元の流れは大きく3段階です。細かな画面は環境で変わりますが、やることの骨格は同じです。
iPhoneを消去できる状態にする
端末を復旧モードに入れる必要がある場合があります
PC(Mac/Windows)を使って消去・復元を行う流れになることがあります
iPhoneを消去(初期化)する
ロック解除できない状態でも、手順に従うことで消去できる仕組みがあります
消去後は工場出荷状態に近い状態になります
初期設定で復元する
初期設定の途中で「iCloudバックアップから復元」などを選びます
Apple Accountへのサインインが必要になることが多いです
バックアップの容量や回線速度によって時間がかかることがあります
復元は「バックアップがどこにあるか(iCloudかPCか)」で手順が変わります。普段からどちらでバックアップしているかを把握しておくと、いざという時に迷いません。
パソコンがない場合の相談先
PCが手元にない場合や、自分で復旧手順を進めるのが不安な場合は、サポートを利用するのが現実的です。相談の前に、次を準備しておくとスムーズです。
相談前の準備チェックリスト
端末の機種名(だいたいで良い)
Apple Accountのメールアドレス(または電話番号)
二要素認証に使う連絡先(SMS/認証アプリ等)の見通し
バックアップがあるかの心当たり(iCloudを使っていたか、PC同期していたか)
購入時の情報(必要になる場合がある)
「自力で頑張って詰む」より「早めに相談して復旧の最短ルートに乗る」ほうが、結果的に時間もストレスも少なくなります。
iPhoneパスコード4桁のよくある質問
4桁に戻せないのはiOSの仕様ですか
4桁の選択肢自体は用意されていることが多いですが、端末の状態や設定によっては選べないことがあります。「仕様で4桁不可」というより、次の要因で制限されているケースが現実的です。
スクリーンタイムやファミリー管理の制限がかかっている
会社・学校の管理端末でパスコード要件が強制されている
盗難対策などの保護機能の影響で、重要設定の変更に条件が付いている
一時的な不具合(再起動や更新で直ることがある)
まずは本記事の「変更できないときの原因チェック」を上から順に確認するのが近道です。
4桁にするとApple Payは使えますか
多くの場合、4桁にしたからといってApple Payが即使えなくなるわけではありません。ただし、パスコードの変更はセキュリティ上重要な変更なので、状況により次のような“再認証”が起きることがあります。
Face ID/Touch IDの再確認
決済関連アプリでの再ログイン
Apple Account情報の再入力
端末の安全確認のステップが増える
もし変更後に決済が通らない、カードが一時的に使えないなどが起きた場合は、慌てずに「端末再起動」「決済設定の確認」「カード会社アプリの指示確認」を行い、それでも解決しない場合はサポートに相談するのが安全です。
子ども用は4桁でも大丈夫ですか
子ども用端末では「入力しやすさ」を優先したい事情がよくあります。4桁にすること自体は選択肢になり得ますが、次の条件を満たすのが前提です。
子ども用で4桁にするなら押さえること
誕生日や学年など、推測されやすい番号にしない
保護者がバックアップ状況と復旧方法を把握している
スクリーンタイム等の管理をしているなら、管理者側の設定と整合を取る
端末をなくしやすい年齢なら、端末の探し方(探す機能)もセットで教える
安全性を上げたい場合は、数字だけでも桁数を増やせる「カスタムの数字コード」を選ぶのが折衷案として有効です。
4桁を忘れたらデータは消えますか
忘れた場合、端末のロック解除は基本的に「消去して復元」という流れになります。つまり、バックアップがあれば復元で取り戻せる可能性が高く、バックアップがなければ戻らないデータが出る可能性があります。
だからこそ、4桁にする・しないに関わらず、次の順で備えるのが重要です。
まずバックアップを確認する
Apple Account情報を確実に把握する
復旧の流れをざっくり理解しておく
「忘れたら終わり」ではなく、「忘れても戻せる準備」を先に整えることで、安心してパスコードを運用できます。