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iPhoneの緊急速報がオンでも鳴らない?原因を3分で切り分けるチェック手順

地震や大雨のタイミングで、周りの人のスマホは警報音が鳴ったのに、自分のiPhoneだけ鳴らなかった――しかも「緊急速報はオンにしているはず」。この状況は、強い不安と焦りにつながります。
ただし、緊急速報の“鳴らない”には大きく2種類があります。通知は届いていたのに音に気づけなかったのか、そもそも受信していないのか。ここを最初に分けるだけで、確認すべきポイントは驚くほど絞れます。

本記事では、最短3分で終わるチェックリストから始めて、iPhoneの設定(緊急速報・常に警報音・集中モード)に加え、電波環境やキャリア要因、そして緊急地震速報の“間に合わないことがある”という限界まで、順番に整理します。読み終えたときには、「次に何を確認し、どう備えればよいか」がはっきり分かるはずです。

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目次

iPhoneの緊急速報が鳴らない原因は音が鳴らないか受信していないかで変わる

「鳴らない」と一口に言っても、実際には“どこで止まったか”が違います。音が鳴らないだけなら、iPhone側の通知・音・モード設定で解決できる可能性が高いです。一方で、受信していない場合は、電波・キャリア・仕組みの限界など、iPhone設定だけでは解けない要因が混ざります。

症状別の比較表で自分の状況を確定する

観点 音が鳴らない(通知は来ていた) 受信していない(通知が来ていない)
よくある状況 ロック画面や通知センターに表示がある/あとから気づく 表示も履歴もない/周囲は鳴ったが自分は無反応
ありがち原因 常に警報音がオフ、消音、集中モード、音量、通知表示設定 圏外・地下、機内モード、キャリア設定未更新、対象外、速報の限界、通信側条件
今すぐ確認 緊急速報設定、常に警報音、集中モード、音量、通知表示 機内モード、電波状況、キャリア公式注意、楽天のキャリア設定更新
次の一手 「音が鳴る前提」を作る設定へ(常に警報音・表示) 「受信できる前提」を作る(電波・キャリア・端末状態の整備)
それでもダメなら 設定競合の可能性→再起動、iOS更新 仕組みの限界もあり得る→気象庁の限界理解+代替手段併用

この表のどちらに近いかが決まったら、次からは該当側だけを重点的に見れば大丈夫です。


iPhoneの緊急速報設定を正しく見直す

iPhoneで緊急速報を受け取る設定は、基本的に「通知」の最下部にまとまっています。見落としやすい位置なので、まずは“そこまでスクロールしたか”を含めてチェックしてください。

設定の場所は設定アプリの通知の最下部にある緊急速報

確認手順は次の通りです。

  1. 設定を開く

  2. 通知を開く

  3. 画面を一番下までスクロール

  4. 緊急速報をタップ

  5. 受け取りたい警報のスイッチを確認する

iOSや地域によって、表示される項目名や並びが異なる場合がありますが、「通知」最下部にまとまっている点は共通です。ここがオフだと、当然ながら届きません。

常に警報音を鳴らすがオフだと消音中に音が鳴らないことがある

「設定はオンなのに、なぜか無音だった」というケースで最重要なのが、同じ画面にある(または近い場所にある)**“常に警報音を鳴らす”**です。
この項目がある場合、意味合いは次のイメージになります。

  • オン:消音中でも警報音を鳴らす方向(取りこぼしを減らす)

  • オフ:消音中は鳴らない場合がある(生活音との両立はしやすいが、気づけないリスクが上がる)

「夜中に鳴るのが怖い」など事情がある場合は、ここをオフにしている人もいます。その選択自体は悪くありませんが、オフにしているなら「音で気づく」より「表示で気づく」運用に寄せる必要があります(ロック画面表示、通知の要約、ウィジェット等)。

緊急速報の項目が見つからないときのチェックポイント

「通知の最下部まで行っても見当たらない」場合は、次を確認してください。

  • iPhoneのiOSが極端に古くないか(更新が長期間止まっていないか)

  • 端末の地域設定が日本になっているか(設定→一般→言語と地域)

  • 企業や学校の端末管理(MDM)で、通知設定が制限されていないか

  • 再起動後に再確認する(表示の一時不具合の切り分け)

通常は表示されますが、管理端末や特殊な構成では設定に制限がかかることがあります。


音が鳴らない人向けの確認ポイント

ここからは、表で「音が鳴らない側」だと分かった人向けです。通知は受け取っている可能性が高いので、“鳴る・気づく”ための設定に集中します。

消音スイッチと音量設定を現実的に見直す

まず、物理的な消音スイッチや音量を疑うのは基本ですが、緊急速報は「普通の通知音」と挙動が違うことがあり、混乱が起きがちです。大切なのは、次の2点です。

  • 消音中でも鳴らしたい:緊急速報設定内の「常に警報音を鳴らす」をオンに寄せる

  • 消音は維持したい:音での気づきを諦め、表示で確実に気づく設計へ(ロック画面に通知を表示、通知センターの見逃し対策)

どちらが正しい、ではなく、生活環境(夜間、乳児、介護、職場)で最適解が変わります。重要なのは「自分の運用に合わせて、取りこぼしが減る形に揃える」ことです。

集中モード中に“気づけない”パターンを潰す

集中モード(おやすみモード等)は、通知を減らすために便利ですが、緊急速報に関しては「鳴った/鳴らない」よりも、「表示に気づかなかった」という事故が起きます。

見直しの観点は次の通りです。

  • 集中モード中でもロック画面に通知を表示する設定になっているか

  • ロック画面で通知のプレビューが非表示になっていて、気づけない形になっていないか

  • 夜間の集中モードを強めすぎていないか(通知が要約され、あとでまとめて表示されるなど)

「鳴らない」だけでなく「気づけない」も同じくらい危険です。音を鳴らす運用が難しい人ほど、表示と導線の設計(ロック画面・ウィジェット・家族連絡)を重視してください。

通知の見逃しを減らす小技

音だけに頼らないために、次の運用が有効です。

  • ロック画面の通知を「リスト表示」にして、隠れにくくする

  • 通知センターを一日に一度は確認する習慣をつける

  • 家族で「鳴ったら声かけ」をルール化しておく(同居の場合)

災害時は、音が鳴ってもパニックで内容を読めないことがあります。表示の視認性を上げ、家族で冗長化するのが現実的です。


受信していない人向けの確認ポイント

ここからは「そもそも通知を受信していない」側です。iPhoneの設定を完璧にしても、電波・キャリア・仕組みで届かない場合があるため、落ち着いて順番に切り分けます。

機内モードと圏外は最優先で疑う

緊急速報(緊急速報メール/エリアメールなど)は、携帯電話ネットワーク側の配信方式(セルブロードキャスト等)と関係が深く、機内モード圏外は受信の大きな阻害要因になります。地下・トンネル・建物奥など、電波が不安定な場所にいた場合は「自分だけ鳴らない」が起きやすくなります。

まずは「そのとき自分がどこにいたか」を思い出してください。職場のフロア奥、地下鉄、商業施設の奥、エレベーター付近などは典型的です。

キャリア別の“落とし穴”を確認する

日本ではキャリア各社が緊急速報の受信に関する情報を公開しており、受信できない条件や注意点が明記されています。特に、楽天モバイルのiPhoneは「キャリア設定アップデート」が必要になる場合がある、と公式に案内されています。

次の表で、自分のキャリアに該当するポイントだけ確認してください。

キャリア 公式サービス名(例) 追加で確認したいポイント 根拠
ドコモ 緊急速報「エリアメール」 iPhoneは原則受信設定不要だが、受信確認方法・マナー時挙動の案内あり
au 緊急速報メール 音量やバイブ設定で鳴らない機種がある、到達時刻に差が出る場合がある
ソフトバンク 緊急速報メール iPhoneの設定手順を案内(通知→緊急速報のオン)
楽天モバイル 緊急速報メール iPhoneはキャリア設定アップデートが必要な場合。iOSが古いと利用できない条件の案内

楽天モバイルの人はキャリア設定アップデートを必ず確認する

楽天モバイルの公式案内では、iPhoneで緊急速報メールを利用するためにキャリア設定アップデートが必要な場合がある、とされています。確認の流れは次の通りです。

  1. 設定 → 一般 → 情報

  2. ポップアップでアップデートが出たら適用

  3. 反映後、電波表示(4G/5Gなど)も確認

機種変更直後、SIM再発行後、回線切り替え後などで、ここが抜けていると「オンなのに鳴らない」が発生しやすくなります。

通話中・通信中・電源オフでは届かない場合がある

キャリアの案内では、電源オフや電波の届かない場所に加え、状況によっては受信できない場合があること、また再受信はできないことが明記されています。

「あとから取り直す」ことができない以上、取りこぼし対策は“受信できる前提づくり”と“代替手段の冗長化”が重要になります(このあと詳しく解説します)。


仕組み上iPhoneの緊急速報が鳴らないことがある条件を理解して不安を減らす

ここが最も誤解されやすいポイントです。設定が正しく、電波も問題ないように見えても、緊急速報は「必ず全員が同時に受け取れる」とは限りません。これは怠慢や故障というより、仕組みと速報の性質によるものです。

緊急速報は一斉配信だが電波条件で差が出る

ETWSやセルブロードキャストのような仕組みでは、基地局エリア(セル)にいる端末に一斉に情報が送られます。しかし実際には、端末は常に受信し続けているわけではなく、また電波の掴み方にも揺らぎがあります。技術的背景として、受信の差や誤配信の話も含めて説明されています。

結果として起きる現象は、次のようなものです。

  • 同じ建物でも、窓際と奥で電波状況が違う

  • 境界付近では、想定外のセルを掴んで“鳴る/鳴らない”が分かれる

  • ルーラルエリアではセルが広く、誤配信・境界問題が起こりやすい

「隣は鳴ったのに自分は鳴らない」は、こうした条件で起き得ます。逆に「自分だけ鳴った」も、仕組み上は起こり得ます。

緊急地震速報は間に合わない場合がある(気象庁の公式説明)

緊急地震速報は、地震を検知して解析し、発表してから強い揺れが到達するまでの時間が数秒〜長くても数十秒程度と極めて短く、震源に近い場所では速報が間に合わないことがある、と気象庁が明確に説明しています。

つまり、「鳴らなかった=設定ミス」ではなく、物理的に間に合わないこともあります。ここを理解すると、過剰に自責したり、端末を疑い続けたりするストレスが減ります。そのうえで、やるべきことは「鳴る前提に寄せる」だけではなく、「鳴らない場合でも身を守れる備えを作る」ことになります。

速報を見聞きしたら取るべき行動を決めておく

気象庁FAQでは、緊急地震速報を見聞きしてから「揺れが来なくても1分程度は身を守るなど警戒」する、といった行動の目安が示されています。

受信できたかどうかに関わらず、家庭や職場で次の行動を決めておくと、結果的に安全性が上がります。

  • 机の下に入る、頭を守る、火の元から離れる

  • エレベーターに乗らない、出口を確保する

  • 揺れが収まるまでは走らない

「鳴らない問題」を解決しつつ、行動面の備えもセットで持つことが、最終的な安心につながります。


次回に備える再発防止のやることパック

「原因が分かった」で終わらせず、次回に備えるために“やることを固定化”します。緊急速報は再受信できない場合があり、電波環境でも差が出るため、冗長化が重要です。

家族で揃える3点セット(取りこぼしを減らす設定)

同居家族がいる場合は、家族全員の端末で次の3点を揃えるだけで事故率が下がります。

  • 緊急速報:オン(設定→通知→最下部)

  • 常に警報音を鳴らす:運用に合わせて判断(音で気づきたい人はオン寄り)

  • キャリア設定:最新(特に楽天モバイルは要確認)

ここで大事なのは「全員が同じ設定」であることです。片方だけがオフだと、災害時に「なぜ鳴らなかった?」が発生し、時間を失います。

機種変更・SIM変更・iOS更新後は必ず再チェックする

“オンなのに鳴らない”が起きやすいタイミングは、次のイベント直後です。

  • 機種変更(初期設定の差、移行漏れ)

  • SIM再発行・回線切り替え(キャリア設定が古いまま)

  • iOSのメジャーアップデート(通知挙動の差)

  • 会社・学校の管理プロファイル導入(通知制限)

このタイミングで、この記事の「3分チェック」をルーティンにすると、再発率が大きく下がります。

緊急速報だけに依存しない代替手段を併用する

緊急速報は強力ですが、万能ではありません。次のような複数経路を持つと、取りこぼしのリスクが下がります。

  • 自治体の防災アプリ/自治体の公式LINE(避難情報・開設情報に強い)

  • 気象庁や防災情報アプリ(大雨・洪水などの警戒情報)

  • テレビ・ラジオ・スマートスピーカー等の音声経路

  • 家族間の声かけルール(同居の場合)

「緊急速報が鳴らなかったら終わり」ではなく、「鳴らない前提も含めて、情報が重なる設計」を作るのが、最終的な安心に直結します。


それでもiPhoneの緊急速報が鳴らないときのトラブルシューティング

最後に、「ここまでやっても改善しない」場合の切り分け手順をまとめます。目的は、闇雲に設定を触るのではなく、原因カテゴリを確定することです。

切り分けフローで原因カテゴリを確定する

  1. 緊急速報はオンか(設定→通知→最下部)

  • いいえ → オンにして終了

  • はい → 2へ

  1. 通知は来ていたか(表示/履歴)

  • 来ていた → 「音が鳴らない」側(常に警報音、集中モード、表示設定へ)

  • 来ていない → 3へ

  1. その時に圏外/地下/機内モードの可能性は?

  • あり → 電波要因の可能性が高い(場所・運用見直し、代替手段の冗長化)

  • なし → 4へ

  1. キャリア要因は?(楽天はキャリア設定更新、他社も公式注意点)

  • 楽天 → キャリア設定アップデート確認

  • 他社 → 公式ページで受信条件を確認
    → それでも該当なしなら 5へ

  1. 速報の限界(間に合わない/対象外)を疑う

  • 気象庁が説明する通り、震源に近いと間に合わない場合がある

  • 影響地域外なら配信対象外の場合がある
    → ここまでで、故障より“条件”の可能性が高い

このフローで「自分の問題はどこに属するか」が分かれば、次にやるべき対策も自然に決まります。

相談先の目安

  • 設定が見つからない/端末管理の制限が疑わしい → 端末管理者(会社・学校)またはAppleサポート

  • キャリア設定・回線の問題が疑わしい → 契約キャリアのサポート(ドコモ/au/ソフトバンク/楽天)

  • 速報の性質や行動面の備え → 気象庁の解説を参照


よくある質問

緊急速報は消音モードでも必ず鳴りますか

「必ず」とは言い切れません。iPhoneの設定(緊急速報内のオプション)や端末の状態によって挙動が変わり得ます。消音中も音で気づきたい場合は、緊急速報設定内にある場合の「常に警報音を鳴らす」をオン寄りで運用してください。

Wi-Fiだけでも緊急速報は受信できますか

緊急速報は携帯ネットワーク側の配信方式と関係が深く、Wi-Fiがつながっていても、圏外・電波不安定などの条件では受信が左右される可能性があります。またキャリア公式でも、電波の届かない場所では受信できない場合がある、再受信できない等が案内されています。

SIMが入っていないiPhoneでも鳴ることがありますか

技術的背景として、ETWSの一斉送信の性質上、契約状態に依存しないケースがあり得る旨が説明されています。ただし端末設計や条件で挙動が分かれるため、「鳴るはず」と期待しすぎないことが重要です。

鳴らなかったのはiPhoneの故障ですか

多くの場合、故障ではなく「設定」「端末状態」「電波環境」「キャリア要因」「速報の限界」のどれかです。特に緊急地震速報は、震源に近いと間に合わない場合があることが公式に示されています。


参考情報源

Apple(iPhoneの設定)

気象庁(緊急地震速報の限界・行動)

キャリア公式(受信条件・注意点)