「右上から下へスワイプしたのに通知センターしか出ない」「画面収録や低電力モードが見当たらない」「iOS 18にアップデートしたら編集方法が分からなくなった」――iPhoneのコントロールセンターは便利な反面、機種やiOSの違いでつまずきやすい機能です。
本記事では、Face ID搭載モデル・ホームボタン搭載モデルそれぞれの開き方と閉じ方をはじめ、必要なコントロールの追加・削除・並べ替えによる最適化、長押しでできる時短テクニック、ロック画面で使うかどうかの安全設定、さらに「出ない・反応しない」ときの切り分け手順まで、ひとつずつ丁寧に解説します。読み終えるころには、コントロールセンターが“探す場所”ではなく、“迷わず使える近道”に変わるはずです。
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iPhoneのコントロールセンターを開く方法と閉じ方
Face ID搭載iPhoneの出し方
Face ID搭載iPhone(ホームボタンがない機種)のコントロールセンターは、画面の右上から下へスワイプが基本です。ここを外すと「通知センターしか出ない」「何も出ない」といった混乱が起きやすくなります。
手順
画面右上(電池残量や電波表示があるあたり)の“角”に指先を置きます
指を離さず、そのまま真下へスッと動かします
コントロールセンターが表示されたら指を離します
うまく出ないときのコツ
指を置く位置は「右上の角」を意識します。少しでも内側に入ると、アプリ内のスクロールや別ジェスチャーに判定されることがあります。
画面保護フィルムの端が浮いていると、端からのスワイプを認識しづらい場合があります。
片手で出すときは、親指の腹で雑に動かすより、指先で“角”を狙う方が成功率が上がります。
出た後にできる基本操作
明るさや音量はスライダーで即調整
通信系(機内モード、モバイル通信など)やライト、タイマーなどをワンタップで操作
一部のボタンは長押しで詳細操作へ(後の章で詳しく扱います)
ホームボタン搭載iPhoneの出し方
ホームボタン搭載iPhone(iPhone SEの一部、iPhone 8以前など)は、Face ID機とは反対に、画面の下から上へスワイプでコントロールセンターを開きます。
手順
画面のいちばん下端に指を置きます
指を離さず、そのまま上へスワイプします
コントロールセンターが表示されたら指を離します
うまく出ないときのコツ
画面の“枠”ギリギリから始めるのがポイントです。少し上から始めると、アプリ内のスクロールになってしまうことがあります。
机に置いたままだと指の角度がつけづらいので、片手で軽く持ち上げて操作すると安定します。
閉じ方と画面の戻り方
コントロールセンターは「出す」より「閉じる」ほうが簡単ですが、誤ってボタンを触ってしまい「閉じられない」と感じるケースがあります。閉じ方を覚えておくと、操作のテンポが崩れません。
閉じ方(基本)
画面の何もないところを1回タップ
もしくは、表示されている操作パネルを上へスワイプして戻す(機種や表示状態により体感が変わることがあります)
アプリに戻るときのポイント
コントロールセンターは“上に重なって表示されるパネル”なので、閉じれば直前のアプリ画面に戻ります。
「閉じたつもりなのに戻らない」と感じたら、ボタンやスライダー上を触っている可能性があります。いったん余白をタップしてみてください。
コントロールのグループ移動と基本の見方
コントロールセンターは「よく使う操作の集合」です。見た目に慣れると、設定アプリへ行く回数が大きく減ります。特に最近のiOSでは、コントロールセンター内で扱える範囲が増え、“一発で済ませる”動線を作りやすくなっています。
基本の見方
スライダー系:明るさ、音量などを直感的に調整
トグル系:オン/オフを切り替える(機内モード、ライトなど)
ユーティリティ系:画面収録、タイマー、計算機など“アプリを開かずに用事を終える”ための入口
グループ移動に慣れるための考え方
まずは「今の画面にあるものを使えるようにする」ことが最優先です。
そのうえで、音楽やスマートホームなど、よく触る領域がある人は、コントロールセンター内の移動に慣れると便利です。
迷いが出たら「出し方」「編集」「長押し」の3点を押さえ直すだけで、ほとんど解決します。
iPhoneのコントロールセンターを自分仕様に設定する
追加・削除・並べ替えの基本
コントロールセンターが“使いやすい”かどうかは、入っているボタンよりも配置と取捨選択で決まります。やることはシンプルで、「必要なものを足し、不要なものを外し、押しやすい位置に置く」だけです。
基本手順
「設定」アプリを開く
「コントロールセンター」を開く
追加したいコントロールを追加する
並べ替えができる場合は、よく使うものを上に寄せる
不要なコントロールを削除する
迷わない整理の考え方(おすすめ)
毎日使う:上位に置く(親指が届きやすい位置を意識)
週に数回:中段へ
月に数回:思い切って外す(必要なら戻せます)
よくあるつまずき
「画面収録がない」「低電力モードが見当たらない」
→ 多くの場合、追加で解決します。まず設定の編集画面を確認してください。「並べ替えたのに、使いにくい」
→ 使う場面(外出中/仕事中/就寝前)で押しやすい位置が変わります。最初は“仮置き”で構いません。
まず入れておくと便利な定番コントロール
何を入れるべきか迷う場合は、「時短になりやすいもの」から入れると失敗しにくいです。ポイントは、アプリを開かずに済む操作と、状況に応じて即切り替えたい操作を優先することです。
| 目的 | 入れておくと便利なコントロール例 | こういうときに効く |
|---|---|---|
| バッテリー節約 | 低電力モード | 外出先で残量が不安なとき |
| すぐ照らしたい | ライト | 暗い場所、夜道、鍵穴など |
| 記録・共有 | 画面収録、スクリーンショット導線 | 操作説明、ゲーム、手順保存 |
| 集中したい | 集中モード | 仕事・勉強・睡眠前の通知整理 |
| さっと計る | タイマー、ストップウォッチ | 料理、筋トレ、休憩管理 |
| 音を切り替える | 音量、消音、出力先切替(対応時) | 会議、通勤、家の中 |
“自分に合う”の判断基準
1日に2回以上触るものは、入れる価値が高い
「設定アプリを開いてから操作している」ものは、コントロールセンター化の効果が大きい
逆に、誤タップすると困るものは、押しづらい場所に置くか外す
iOS 18での編集画面と配置の考え方
iOS 18以降は、コントロールセンターの自由度が上がり、編集・整理の体験がより重要になっています。ここで大事なのは「見た目の美しさ」よりも、押し間違いを減らす配置です。
配置の鉄則
大きく分けて「通信」「表示(明るさ)」「音」「ツール(ライト/タイマー/収録)」の塊を作る
連続で使う操作は近くに置く(例:集中モード+明るさ+音量)
誤タップが怖いものは端に寄せすぎない(端はスワイプの起点になりやすいため)
短時間で最適化する方法
まず“必須の5〜8個”だけを上位に集める
1週間使い、押し間違いが多いものを入れ替える
「便利そう」で入れたが使わないものを削る
この3ステップで、最短で「自分仕様」の完成度が上がります。
iPhoneのコントロールセンターを使いこなす操作テクニック
長押しでできること(明るさ・音量・ライト等)
コントロールセンターは“タップの集合”と思われがちですが、実は長押しが本番です。長押しを覚えると、設定アプリに行く回数がはっきり減ります。
長押しが効く代表例
明るさ:細かい調整がしやすい。暗い場所でサッと下げたいときに便利
音量:一時的に小さくしたい、場面に合わせてすぐ調整したいときに便利
ライト:点灯だけでなく、明るさを変えられる場合があり、夜道や室内で役立ちます
通信系のまとまり:Wi-FiやBluetoothなどをまとめて扱える領域として理解すると迷いが減ります
タイマー:アプリを開かずに開始でき、料理や休憩管理に向きます
長押しが役立つ瞬間
会議が始まった瞬間に音量を下げる
寝る直前に明るさを最小近くまで落とす
暗い場所でライトを点け、必要に応じて明るさも調整する
“よく使うのに毎回アプリを開いている操作”ほど、長押しに置き換える効果が大きいです。
アプリ間の行き来を減らす使い方
コントロールセンターを使う最大のメリットは、「今やっていることを中断せずに、別の操作を片付けられる」点です。アプリの行き来が減るだけで、体感のストレスはかなり変わります。
例:ブラウザを見ながらタイマーを開始する
ブラウザ表示中にコントロールセンターを開く
タイマーを長押しして時間を設定(またはタイマーを起動)
閉じてブラウザに戻る
例:メモを見ながらライトを点灯する
メモを表示したままコントロールセンターを開く
ライトをオン
必要ならライトを長押しして明るさ調整
閉じてメモに戻る
こうした“小さな時短”が積み重なると、iPhoneの使い心地が一段上がります。
よくある勘違い(Wi-Fi/Bluetoothの挙動など)
コントロールセンターは便利な一方、通信系のボタン周りは「思った通りになっていない」と感じやすい領域です。ここで重要なのは、表示を見て慌てず、目的を言語化して確認することです。
勘違いが起きやすいパターン
「切ったつもりなのに、どこかで繋がっている気がする」
「Bluetoothを止めたいのに、完全に止まっていないように見える」
「Wi-Fiをオフにしたのに、戻っているように見える」
迷ったときの整理手順
目的は「一時的に切りたい」なのか「完全にオフにしたい」なのかを決める
コントロールセンターの表示だけで判断せず、必要なら設定アプリ側の表示も確認する
うまくいかないと感じたら、いったん再度切り替え、挙動を落ち着いて見直す
“表示が変わる=完全に意図通り”と決めつけないだけで、無駄な混乱が減ります。
iPhoneのコントロールセンターをロック画面で使うか決める
ロック中アクセスのオン・オフ手順
ロック画面でコントロールセンターを使えると、ライトやタイマーなどがすぐ使えて便利です。一方で、拾われたとき・人に触られたときのリスクもゼロではありません。ここは自分の環境に合わせて決めるのが正解です。
手順
「設定」を開く
「Face IDとパスコード」または「Touch IDとパスコード」を開く
画面を下へスクロールして「ロック中にアクセスを許可」を探す
「コントロールセンター」をオン/オフする
設定を変えたら必ず確認
ロック画面に戻り、コントロールセンターが出るか(出ないか)を試す
思った通りの挙動になっているか確認する
セキュリティと利便性のバランス
おすすめは「怖いならオフ、困ったらオン」です。設定はいつでも戻せるので、まずは安全側に寄せても大きな問題にはなりません。
オンが向いている人
自宅中心で使い、他人に触られる可能性が低い
すぐライトやタイマーを使いたい
生活動線の中で“ロック解除が面倒”と感じることが多い
オフが向いている人
外出が多く、置き忘れや盗難が心配
子どもが触る機会が多い
職場などで人の目が多い環境で使う
迷ったら「まずオフで運用 → 不便が出たらオンに変更」という流れが安心です。
家族端末・職場端末でのおすすめ設定
家族や職場で使う端末は「便利」よりも「事故が起きにくい」設定が優先されます。特に子どもが触る端末は、ライトや通信の切り替えなどを勝手に触ってしまい、原因不明の不調に見えることがあります。
おすすめ方針
まずロック中のコントロールセンターはオフ
必要な操作は、ホーム画面の配置やウィジェット、ショートカットで代替
使う人が慣れたら、必要性の高い範囲だけオンにする
“トラブルを未然に防ぐ”という意味で、管理端末ほどロック中アクセスの整理が効きます。
iPhoneのコントロールセンターが出ない・反応しない時の直し方
まず確認するチェックリスト(画面/手/ケース)
「急に出ない」「スワイプが効かない」とき、いきなり設定変更や初期化を疑う前に、まずは物理的・操作的な要因を切り分けます。ここで直るケースは少なくありません。
チェックリスト
画面に皮脂・水滴・汚れがついていない
指が極端に乾燥していない/濡れていない
保護フィルムの端が浮いていない
厚いケースで、画面の端が触りづらくなっていない
スワイプ開始位置が正しい(Face ID機は右上、ホームボタン機は下端)
端末を持つ角度を変えて試した(机置きだと失敗しやすいことがあります)
ここでのポイント
“出ない”は端末の故障とは限りません。まずは再現条件を探すのが近道です。
例えば「ホーム画面では出るが、特定アプリだけ出ない」なら、原因の方向性が変わります。
設定が原因のとき(アクセス許可)
次に疑うのは、ロック中アクセスや、状況によって制限がかかっているパターンです。とくに「ロック画面だけ出ない」「家族の端末でだけ出ない」などは設定が原因の可能性が高くなります。
確認ポイント
ロック画面では出ないが、ロック解除後は出る
→ ロック中アクセスの設定を見直します(前章の手順)特定の画面・特定アプリで出ない
→ スワイプの起点が別操作として扱われている可能性があります。まずはホーム画面で同じ操作ができるか試してください。
よくある質問:スワイプしても通知センターしか出ません
Face ID機であれば「右上の角」から始めているかが最重要です。
右上から下、上部中央から下、といった微妙な差で判定が変わります。
iPhone側の不具合のとき(再起動・アップデート)
操作や設定が問題なさそうなら、一時的な不具合を疑います。ここは“軽い対処から順に”が基本です。
おすすめの順番
いったんホーム画面でコントロールセンターが出るか試す
アプリを切り替えて挙動が変わるか確認する
iPhoneを再起動する
iOSアップデートを確認し、可能なら最新にする
再起動が効きやすい症状
スワイプが不安定
コントロールセンターは出るが、ボタンが反応しない
画面の一部だけタッチが効きづらいように感じる(ただし継続する場合は別途確認が必要です)
それでもダメなときの最終手段
ここまで試しても改善しない場合は、切り分けのために“状況の記録”が役立ちます。闇雲に設定をいじるより、次の情報を整理してから次の一手に進むとスムーズです。
メモしておきたいこと
いつから発生したか(アップデート直後/落下の後など)
どの画面で起きるか(ホーム画面、ロック画面、特定アプリ)
通知センターは出るか
画面の端のタッチは他の操作で効くか
保護フィルムやケースを外すと改善するか
よくある質問:コントロールセンターに画面収録が見当たりません
多くの場合、コントロールが追加されていないだけです。設定のコントロールセンターから追加を確認してください。
追加しても出ない場合は、iOSの状態や制限設定の影響がないか、再起動も併せて試すと改善することがあります。
よくある質問:ロック画面でコントロールセンターを出せないようにできますか
可能です。ロック中アクセスの許可設定でコントロールセンターをオフにしてください。
それでも改善しないときは、画面のタッチ不良や、ソフトウェアの深い不調の可能性もあります。まずは上のメモを用意し、必要に応じてサポート相談へ進むと、やり取りが短く済みます。
iOS 18のiPhoneコントロールセンター変更点と慣れ方
何が変わったか(ページ/編集/アクセス)
iOS 18以降は、コントロールセンターがより柔軟になり、編集やオプションへのアクセスが強化された一方で、「どこから編集するのか」「どこに何があるのか」で迷う人も増えやすくなりました。慣れるコツは、“変化点”を全部覚えることではなく、日常で使う部分から順に固定することです。
慣れるための優先順位
出し方を確実にする(Face ID機は右上、ホームボタン機は下端)
必須コントロールを入れ、押しやすい場所へ置く
長押しで詳細操作できるものを把握する
それでも迷う部分だけ、必要な範囲で覚える
よくある質問:iOS 18で編集の入口が分かりません
まず「設定」側のコントロールセンター項目を確認し、追加・削除の基本ができる状態にします。
そのうえで、コントロールセンターを実際に出したときの編集導線(表示や項目名)がiOSの更新で変わることがあるため、画面の案内に沿って操作します。
迷ったら「いったん必須だけ整える」→「1週間使って調整」の順が最短です。
旧iOSから移行する時のコツ
旧iOSで完成していた人ほど、移行直後は「前と同じ場所にない」「操作が増えた気がする」と感じやすいです。ただし実際は、数日で“新しい型”に寄せるだけで快適に戻せます。
移行直後にやると効果が大きいこと
まずは旧来の必須操作(明るさ、音量、ライト、タイマー、集中モード、画面収録など)をコントロールセンター上で探し、足りなければ追加する
押し間違いが起きる箇所は、配置を入れ替える(慣れで解決しない場合が多いです)
“便利そう”で増やしすぎない(多すぎると探す時間が増えます)
整理の目安
コントロールは「少なすぎる」より「多すぎる」ほうが不便になりがちです。
迷ったら、毎日使うものを上に、たまに使うものを下に、使わないものは外す、で整います。
迷った時に確認すべき公式情報
iOSはアップデートで表示や文言が変わることがあり、記事や画像の説明と完全一致しない場合があります。そのときに重要なのは、焦って手順を飛ばさず、確認すべきポイントを絞ることです。
確認ポイント
自分の機種がFace ID機か、ホームボタン機か(出し方が変わります)
ロック中アクセスなど、安全に関わる設定がどうなっているか
コントロールセンターの編集や表示がアップデートで変化していないか
“見た目が違う=できない”ではありません。多くの場合、名称や配置が変わっているだけで、目的の設定や操作は残っています。自分の端末で確かめながら「必須を整える」→「微調整する」と進めれば、迷いは最小限で済みます。
まとめ
コントロールセンターは、iPhoneの体験を大きく変える“ショートカットの集約”です。ポイントは、機種別の出し方を確実にし、必要なコントロールだけを厳選して押しやすく配置すること。そして不具合時は、原因を「操作」「設定」「不具合」に分けて順番に切り分けることです。
出し方は、Face ID機は右上から下、ホームボタン機は下から上
使いやすさは、追加・削除・並べ替えで決まる
長押しを覚えると、アプリを開く回数が減って体感が軽くなる
出ないときは、画面/指/ケース→設定→再起動・アップデートの順で確認する
ロック中アクセスは、環境に合わせてオン・オフを決める
iOSの更新で表示が変わっても、焦らず「必須の操作から固める」だけで、コントロールセンターはすぐに自分仕様へ戻せます。