「青は無料、緑は有料って本当?」——iPhoneのメッセージ料金は、iMessage(青)かSMS/MMS(緑)かで大きく変わります。
この記事では、“いつ無料になるのか/いつ課金されるのか”を、国内・海外・グループチャットまで具体例でスッキリ解説。
無駄課金を防ぐ設定チェックリストもついて、今日から迷わず使い分けられます。
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青=iMessage=SMS課金なし(データは消費)
緑=SMS/MMS=キャリア課金の可能性
海外や混在グループほど緑に転びやすいので、設定の見直し(iMessageオン/SMS自動送信オフ/ローミング管理)で無駄課金をブロック。今日から送信前に“バブルの色を確認”を習慣化しましょう。
iPhone同士でメッセージが無料になる条件
送信側・受信側がAppleのメッセージ対応デバイス
設定 > メッセージ > iMessage:オン
送信先の電話番号/メールがiMessageに登録されている
双方がインターネット接続(Wi-Fi or モバイルデータ)
送信時に青い吹き出しで表示される
海外滞在中は、Wi-Fi利用なら追加料金なし。モバイルデータ利用だと、プランによりデータローミング料がかかる可能性があります(SMS課金ではなく“データ側”のコスト)。
iMessage/SMS/MMSの違い
iMessage(青い吹き出し)
通信経路:インターネット(Wi-Fi またはモバイルデータ)
課金:キャリアのSMS料金は発生しない(ただしデータ通信量は消費)
対応端末:iPhone/iPad/Mac 等(Appleのメッセージ対応デバイス)
特徴:既読表示・高画質メディア・エンドツーエンド暗号化・大容量可・Apple IDでも受信
SMS(緑の吹き出し)
通信経路:携帯電話網(音声回線側のメッセージ機能)
課金:キャリアのSMS料金が適用(国内・国際で単価が異なる)
対応:電話番号のみ。文字数制限あり(長文は分割)
MMS(緑の吹き出し/キャリアメール型)
通信経路:キャリアのデータ網+MMSサーバ
課金:キャリアのMMS課金/データ通信量(プラン依存)
特徴:画像・グループ送信可だが容量上限や圧縮がかかる
覚え方:青=インターネット(パケット)、緑=キャリア網(SMS/MMS)。青はSMS課金なし、緑はキャリア課金ありと覚える。
緑(SMS/MMS)に切り替わる主なケース=課金対象になりやすい
相手がiPhone以外(Android等)
相手のiMessageがオフ/圏外/機内モードでデータ不可
自分のiMessage送信が失敗し、「送信できない場合はSMSで送信」が有効
グループメッセージに非iPhoneが含まれている(MMS扱いに)
キャリアメール宛(@docomo.ne.jp など)でMMS送信になる
ワンポイント:「一時的な電波不安定」でも自動でSMSに落ちることがあります。急ぎでなければ送信を保留して、電波復帰後に青で送り直すと無駄課金を防げます。
よくある料金シナリオ
| シーン | 吹き出し | 課金イメージ |
|---|---|---|
| 国内でiPhone⇄iPhone(Wi-Fi) | 青(iMessage) | SMS課金なし/データ消費わずか |
| 国内でiPhone⇄iPhone(4G/5G) | 青(iMessage) | SMS課金なし/データ通信量のみ |
| 海外⇄海外 or 海外⇄国内(Wi-Fi) | 青(iMessage) | SMS課金なし(ローミング回避) |
| 海外で4G/5Gローミング | 青(iMessage) | SMS課金なし/データローミング料の対象になることあり |
| iPhone⇄Android | 緑(SMS/MMS) | キャリアのSMS/MMS料金 |
| 混在グループ(iPhone+Android) | 緑(MMS) | キャリアのMMS料金 |
重要:料金の最終決定は契約プラン次第。特に国際SMS/MMSは別課金になりやすいので、海外相手に「緑」で送らないのが安全。
無駄課金を防ぐ“設定”チェックリスト
設定 > メッセージ
iMessage:オン
送受信:電話番号とApple IDメールの両方を登録
送信できない場合はSMSで送信:通常はオフ(必要時のみオン)
MMSメッセージ:キャリア仕様。不要ならオフ(ただしグループに影響)
共有名と写真:任意
メッセージフィルタ:迷惑対策に有効
設定 > モバイル通信(セルラー)
データ通信:オン(iMessageはデータを使う)
海外ではデータローミング:オフ+Wi-Fi利用が安全
海外出張の鉄則:ローミングOFF+Wi-FiでiMessageを使う。どうしても外で使うときは現地eSIM/ローミングパスを活用。
送信前・送信後の“現場チェック術”
送信前
吹き出し予測が青か緑かを確認(入力欄のヒントや直前の色で把握)
相手がApple IDメールを使えるか確認(電話番号が不安定でもメール宛なら青になることあり)
送信後
配達済み/開封済みが出る → iMessageで届いているサイン
赤い「!」で失敗 → 電波・設定を直して再送は“青”で。長押しで「テキストメッセージとして送信」は、課金覚悟の最終手段
添付・容量・画質のちがい
iMessage:大容量・高画質に強い(そのぶんデータ消費は大きい)。Live Photos、ビデオ、音声、位置情報、メモ書類などリッチ。
MMS:容量制限あり、圧縮されやすい。長い動画や高画質写真は劣化・送信不可の可能性。
コスパ思考:Wi-Fi環境でiMessage送信が最適。モバイルデータ節約なら共有リンク(iCloudリンク等)の活用も◎
デュアルSIM/eSIMの落とし穴
iMessageの“発信元番号”はSIM/回線ごとに紐づきます。番号を切り替えると、相手のスレッドが別会話として分岐することがある。
新しい番号に変えた直後は、相手側の端末がiMessage登録を認識するまで緑(SMS)で送られることがある。数分〜数時間待って青で再送が安全。
海外用eSIMを追加した場合、どの回線でデータ通信するかを明示的に選び、iMessageがデータにアクセスできる状態を維持する。
“一回だけ課金されることがある”アクティベーションSMS
iMessage/FaceTimeの初回有効化時に、バックグラウンドで国際SMSが1通程度発信され、数十円〜程度の課金が発生する場合があります(キャリア仕様)。
頻繁なオン/オフ切替やSIM変更をすると、その都度発生することがあるため注意。
対処:機種変更・番号変更後は、Wi-Fi接続の安定した場所で一度だけ有効化し、むやみにオフにしない。
トラブルシューティング
相手とのスレッドが緑になる
→ 双方でiMessageオン/データ通信オン/機内モードOffを確認
→ 送信先を電話番号からApple IDメールに切替(宛先を追加)
→ 一旦スレッドを削除→新規作成で青に再ハンドシェイクさせる“配達済み”が出ない
→ 自分または相手が圏外/Wi-Fi不安定の可能性。時間を置いて再送
→ どうしても至急なら、長押し→テキストとして送信(SMS課金に注意)iMessageが有効化できない/永遠に待機
→ 日付時刻を自動設定、Apple ID再サインイン、再起動
→ キャリアのSMS送受信が有効か確認(受信拒否設定などに注意)
→ 48時間以上改善なしならキャリア or Appleサポートへ
FAQ
Q1. Wi-FiだけでiMessageは使える?
A. はい。Wi-FiだけでOK。モバイルデータOFFでも、Wi-Fiがあれば青で送受信できます。
Q2. 文字数が多いと課金は増える?
A. iMessageは増えません(データ量は増える)。SMSは分割送信となり通数分の課金に。
Q3. グループで誰か一人でもAndroidだと?
A. 多くの場合MMS(緑)に切替わります。容量・課金・画質に注意。
Q4. 既読を付けたくない
A. 設定 > メッセージ > “開封証明を送信”をオフ。相手には“開封済み”が表示されません。
Q5. 迷惑SMSを避けたい
A. 設定 > メッセージ > 不明な差出人をフィルタをオン。URLプレビューや送信者番号に注意。