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iPhone共有メニューで候補に出ないアプリを表示する方法と原因整理

Safariや写真アプリから「共有」を開いても、使いたいアプリが候補に出てこない──。
「設定をいじれば出てくるはず」と思って何度も試してみたものの、結局どこにも見当たらず、毎回アプリを開いて貼り直している方も多いのではないでしょうか。

本記事では、「iPhone 共有メニュー 候補にないアプリ」というお悩みに対して、
単なる設定手順だけでなく、

  • どのような条件でアプリが共有メニューに表示されるのか(仕様)

  • なぜ自分の環境では候補に出てこないのか(原因の切り分け)

  • どうしても追加できない場合に、業務を止めないための代替手段

までを、ステップごとに分かりやすく整理して解説します。

「なぜこのアプリは出ないのか?」を理解できれば、同じ問題が別のアプリで起きても、落ち着いて対処できるようになります。日々の情報共有や業務効率化のストレスを減らしたい方は、ぜひ本記事を参考に、共有メニューを一度見直してみてください。

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目次

iPhone共有メニューと「候補」の仕組みをまず整理する

共有メニュー(シェアシート)でできること

iPhoneでWebページや写真、PDFファイルなどを開いたとき、四角い枠から上向き矢印が出ているアイコンが「共有ボタン」です。これをタップすると表示されるのが、いわゆる共有メニュー(シェアシート)です。

共有メニューからは、次のような操作がまとめて行えます。

  • LINEやメール、チャットアプリなどにコンテンツを送る

  • クラウドストレージへ保存する

  • 「ファイルに保存」「メモに追加」などiOS標準のアクションを実行する

日常的に触る機能である一方、「どのアプリが出るのか」「なぜ出ないのか」の仕組みは、意外と知られていません。

「よく使う項目」と「候補」の違い

共有メニューの上段には、横に並んだカラーアイコンの列があります。この列は、大きく次の2種類に分かれています。

  • よく使う項目
    自分で固定した「常に表示しておきたい共有先アプリ」のリストです。編集画面で「+」ボタンを押すとここに追加され、順番もドラッグで並べ替えられます。

  • 候補
    iOSが自動的に「使うかもしれない」と判断した共有先のリストです。編集画面でオン・オフできますが、基本的には“補欠枠”のような位置づけです。

今回のキーワード「候補にないアプリ」は、この候補一覧や、編集画面のApp一覧に目的のアプリが見当たらない状況を指していると考えられます。

どの画面から開いても基本構造は同じ

Safari、写真アプリ、ファイルアプリなど、どのアプリから共有メニューを開いても、基本的な構造は共通です。

  • 上部:共有先アプリ(カラーアイコン)

  • 中央〜下部:アクション(モノクロアイコンの「コピー」「プリント」など)

ただし、表示されるアプリやアクションの種類は、開いているコンテンツの種類によって変わります。これが「あるアプリでは出るのに、別のアプリからだと出ない」ように見える原因のひとつです。


共有メニューに表示されるアプリの条件

アプリ側が共有機能(拡張機能)に対応しているか

共有メニューに表示されるには、アプリ側が「共有拡張機能(Share Extension)」に対応している必要があります。単にiPhoneにインストールしているだけでは、必ずしも共有先として出てくるとは限りません。

  • App Storeの説明に「共有」「シェアメニューから〜」などの記載があるか

  • 公式サイトやヘルプに「共有メニューから送信できます」などの記載があるか

このような情報が見当たらない場合、そもそも共有メニューに対応していない可能性があります。

コンテンツの種類によって表示されるアプリが変わる

共有メニューは、コンテンツの種類に応じて表示するアプリを切り替えています。例えば次のような違いがあります。

  • SafariでWebページのURLを共有する場合に出てくるアプリ

  • 写真アプリで画像を共有する場合に出てくるアプリ

  • ファイルアプリでPDFやZIPを共有する場合に出てくるアプリ

あるアプリは「画像の共有」にだけ対応しており、「URLの共有」には対応していない、というケースもあります。このため、写真アプリからは候補に出るが、Safariからは出ないといった現象が起こり得ます。

インストールしているだけでは出てこない場合がある

共有メニューの編集画面では、「よく使う項目」と「候補」に加えて、アプリごとのオン・オフ設定が行えます。

  • 編集画面でスイッチがオフのアプリは、共有メニューに表示されません。

  • 逆にオンにしておけば、条件が合うコンテンツであれば候補として出てくるようになります。

そのため、インストール済みなのに共有メニューに出ない場合、まずは編集画面でオフになっていないかを確認する必要があります。


「候補」にアプリがないときの基本チェック

ここからは、実際の画面を想定した確認手順を説明します。iOSのバージョンによって細部は異なる場合がありますが、概ね次の流れです。

共有メニューの編集画面で一覧を確認する手順

  1. 任意のアプリ(例:Safariや写真)で共有したいコンテンツを開きます。

  2. 画面下の共有ボタン(四角+上矢印)をタップします。

  3. 上部のカラーアイコンを右端までスワイプし、最後に表示される「その他」または「…」をタップします。

  4. 「App」や「編集」といったラベルの画面が表示されるので、「編集」をタップします。

この編集画面に、共有メニューで扱えるアプリの一覧(よく使う項目/候補)が表示されます。

「候補」から「よく使う項目」に昇格させる方法

編集画面の上部には「よく使う項目」、その下に「候補」のリストが表示されます。表示形式はiOSバージョンにより多少異なりますが、基本的な考え方は共通です。

  • 候補にあるアプリの左端に「+」ボタンが表示されている場合、「+」をタップすると、そのアプリが「よく使う項目」に移動します。

  • 「よく使う項目」に移動したアプリは、右側の三本線をドラッグすることで順番を並べ替えられます。

よく使う共有先は「候補」のままにせず、「よく使う項目」に昇格させておくと、毎回の操作がスムーズになります。

スイッチがオフになっていないかを確認する

編集画面の「候補」リストには、アプリごとにオン・オフのスイッチが表示されていることがあります。

  • スイッチがオフ(グレー)の場合、そのアプリは共有メニューに表示されません。

  • オン(緑)に切り替えると、条件が合うときに候補として表示されるようになります。

「App一覧にはあるのに、共有メニューには出てこない」という場合は、このスイッチがオフになっていないか確認してください。


それでもアプリが見つからないときの原因と対処

上記の手順を踏んでも、そもそも候補やAppの一覧に目的のアプリが現れない場合、次のような原因が考えられます。

そもそも共有機能に対応していないパターン

もっとも多いのが、アプリ自体が共有機能に対応していないケースです。この場合、共有メニューの候補にも、編集画面のアプリ一覧にも一切表示されません。

確認の目安としては以下のとおりです。

  • そのアプリの中から「他のアプリに共有する」メニューが存在しない

  • 公式のヘルプや説明で「共有メニュー」「シェアシート」への対応が明記されていない

このような場合は、残念ながら共有メニューへの追加はできません。後述の代替手段を検討する必要があります。

iOSやアプリの一時的な不具合が疑われるパターン

一方で、以前は表示されていたにも関わらず、ある日を境に急に出なくなった場合や、共有メニュー自体の挙動が不安定な場合は、不具合の可能性もあります。

  • 共有メニューを一度閉じてから、もう一度開き直す

  • iPhone本体の電源をオフにして再起動する

  • 対象アプリを最新版にアップデートする

Safariと特定アプリの組み合わせなど、一部環境では共有先アプリが表示されない不具合が確認されている事例もあります。このような場合、再読み込みや端末の再起動で改善したとの報告があります。

再インストールや再起動で解消を試す手順

不具合の可能性が高いと判断した場合、次の順番で試してみてください。

  1. 対象アプリを一度アンインストールし、App Storeから再インストールする

  2. iPhoneを再起動する

  3. iOSを最新バージョンまでアップデートする

  4. 再度共有メニューを開き、「その他」→「編集」からアプリ一覧を確認する

それでも表示されない場合は、その時点のバージョンでは共有メニューとの相性が悪い可能性もあります。その場合は、アップデート情報や開発元の案内を待ちつつ、代替手段を検討するのが現実的です。


業務でよく使うアプリを共有メニューで使いやすくするコツ

クラウドストレージ・チャットアプリを上位に固定する

ビジネス用途では、次のような共有先を頻繁に利用することが多いはずです。

  • クラウドストレージ(例:Dropbox、OneDriveなど)

  • チャット・コラボレーションツール

  • メールアプリ

これらのアプリが共有メニューの右端や「その他」の中に隠れていると、毎回の操作が煩雑になります。編集画面で「よく使う項目」に追加し、上位に並べ替えておくと、タップ数を大きく減らせます。

よく使わない共有先は思い切ってオフにする

共有メニューが煩雑に感じる場合は、あまり使わないアプリやアクションを思い切ってオフにすることも有効です。

  • 編集画面でスイッチをオフにする

  • 「よく使う項目」に入っていても、使用頻度が低ければ「候補」側に戻す

「本当に使う共有先」だけを残しておくことで、「探す」時間を減らせます。

画面が変わっても応用できる設定の考え方

iOSのアップデートにより、画面のレイアウトや用語が多少変わることがあります。しかし、次の考え方を押さえておけば、バージョンが変わっても応用が利きます。

  • 「よく使う項目」=自分で固定する上位リスト

  • 「候補」=システムが提案する補欠リスト(オン・オフ可能)

  • 編集画面の「+」とスイッチで、表示可否と固定/候補を切り替える

この視点で画面を見れば、ラベル名が変わっても、何を設定しているのか判断しやすくなります。


共有メニューに追加できない場合の代替手段

ショートカットアプリの「共有シート」アクションを活用する

共有メニューに直接対応していないアプリやサービスでも、ショートカットアプリを使うことで、近い体験を再現できる場合があります。

例えば次のような使い方です。

  • 共有メニューから受け取ったURLや画像を、特定の形式に変換して別のアプリに渡す

  • クリップボードにコピーしつつ、特定のノートアプリやクラウドに自動保存する

ショートカットアプリ側で「共有シートから実行」を有効にしておけば、そのショートカット自体が共有メニューの候補として表示されます。これにより、間接的に目的のアプリやサービスへ連携できる場合があります。

コピー&ペーストやファイル共有で目的を達成する

どうしても共有メニューに追加できない場合は、次のような回避策も現実的です。

  • WebページのURLやテキストをコピーし、目的のアプリに貼り付ける

  • 写真やファイルをいったん「ファイル」アプリに保存し、そこから目的のアプリで開く

  • メールやメモなど、共有メニューに対応した別のアプリを中継として利用する

操作回数は増えますが、「共有メニューに出すこと」ではなく、「目的のアプリで利用できれば良い」という割り切りをすると、ストレスが軽減されます。

どうしてもできない場合の諦めどころと判断基準

最後に、「ここまで試してダメなら諦めてもよい」という判断基準を整理します。

  • 編集画面のApp一覧に一度もアプリ名が現れない

  • iOSとアプリを最新にしても状況が変わらない

  • 同種のアプリ(別メーカーのアプリ)では共有メニューに出てくる

このような場合は、現在のバージョンでは共有メニュー非対応である可能性が高いと判断できます。開発元が対応するまでは、代替手段で運用するしかありません。